JPH0427944Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0427944Y2
JPH0427944Y2 JP1987158385U JP15838587U JPH0427944Y2 JP H0427944 Y2 JPH0427944 Y2 JP H0427944Y2 JP 1987158385 U JP1987158385 U JP 1987158385U JP 15838587 U JP15838587 U JP 15838587U JP H0427944 Y2 JPH0427944 Y2 JP H0427944Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
stairs
height
staircase
changes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1987158385U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0162426U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987158385U priority Critical patent/JPH0427944Y2/ja
Publication of JPH0162426U publication Critical patent/JPH0162426U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0427944Y2 publication Critical patent/JPH0427944Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば校倉建築のように、木材を略
水平な状態で積上げることにより形成された木造
建築物における階段の取付構造に関するものであ
る。
(従来技術) 近年、建築物においても自然と人間らしさが見
直されるようになつており、例えば校倉建築等の
ように、木材を水平に積上げることによつて形成
された木造建築物が一般の家としても提供される
ようになつている。
ところで、このような木造の建築物の場合、完
成後、年数がたつにつれて木材が収縮し、あるい
は外的な条件が変化することによつて、高さ方向
に収縮あるいは膨脹する特徴を有しており、例え
ば二階建て構造の場合には、二階の床面の高さが
変化する性質を有している。
一方、このような二階建ての建築物に対して階
段を取付ける場合、この階段は、一般に斜め方向
に延びる状態で設置されるので、上記のように二
階床面の高さが変化しても高さ方向に収縮あるい
は膨脹することがほとんどできない。従つて、通
常の構造のように、階段の上下両端部を二階の床
部と一階の上面にそれぞれ固定した場合には、二
階の床面の高さが変化しても階段がその変化に追
従できないために無理な力が加わり、階段に変形
や割れ等が発生する可能性があつた。
(考案の目的) 本考案は上記事情に鑑み、木材を略水平な状態
で積上げることにより形成された木造建築物にお
いて上階の床面の高さが変化しても、上階と下階
とをつなぐ階段を常に正常な状態に保つことがで
きる階段の取付構造を提供することを目的とす
る。
(考案の構成) 本考案は、木材を略水平な状態で積上げること
により形成された木造建築物における階段の取付
構造であつて、階段の上端部を上階の床部に固定
するとともに、階段の下端部と下階の上面との間
に複数枚のスペーサを上下方向に積層した状態で
挿脱可能に介設したものである。
このような構成によれば、上階の床面の高さの
変化に応じて適当な枚数のスペーサを挿脱するこ
とにより、階段を常に正常な状態に保つておくこ
とができる。
(実施例) 本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において1は丸太(木材)であり、この
丸太1を水平な状態で積上げることにより、いわ
ゆる校倉構造の二階建て建築物が形成されてい
る。そして、この建築物の一階(下階)と二階
(上階)とを連結するように階段2,3が配置さ
れている。
第2図も示されるように、階段2は、一対の側
板4と、その間に固定される複数段の段板5から
なつている。第3図は、この階段2の上端部を示
しており、同図において、片側の側板4の上端部
がボルト6により建築物の側壁に固定されるとと
もに、両側板4の上端部が二階の床部7に接合さ
れている。すなわち、この階段2は二階床部7に
対して固定された状態となつている。なお、この
二階床部7は、上記丸太1からなる建築物の側壁
に固定されているため、この側壁が膨脹あるいは
収縮すると、高さが変化するようになつている。
一方、階段3は一階の床面上に固定されてお
り、直角三角形状の2段の段板8を有している。
これに対して上記階段2の下端部は、この階段3
の上面(下階の上面)3aからは自由な状態とさ
れており、さらに、この階段2の下端部と階段3
の上面との間に、第4図に示されるような複数枚
のスペース9が挿脱可能に介設されている。この
スペーサ9は、階段2と階段3との間をつないで
階段2の下端部を支持するとともに、階段の一部
を構成する役割を果している。
このような構造において、丸太1により形成さ
れた木造建築物の完成後、年月が経過すると、こ
の木造建築物の高さは他の通常の建築物に比べて
大きく変化する。この変化は外的な条件によつて
も影響されるが、一般に、丸太1の収縮等によつ
て二階の高さは年に約5cm程度低くなる(第1図
二点鎖線参照)。
このように二階の高さが変化すると、この二階
の床部7に固定されている階段2の上端部の高さ
も変化することとなり、例えば二階の床部7が下
がつた場合には、階段2には二階床部7とスペー
サ9の上面とにより上下から無理な力が加えられ
ることになる。このような場合に、ジヤツキ等で
階段2の下端部を少し持上げ、適当な枚数のスペ
ーサ9を抜取つて高さを調節するようにすれば、
二階の高さが変化しても階段2を常に正常な状態
に保つておくことができる。なお、二階の高さが
以前よりも大きくなつた場合には、階段2の下端
部と階段3の上面との間にスペーサ9を追加、挿
入するようにすればよい。
以上のようにこの構造によれば、丸太1により
形成された建築物の高さ方向の膨脹あるいは収縮
により二階の高さが変化しても、その変化に応じ
てスペーサ9を挿入しあるいは抜取ることによつ
て、常に階段2を正常な状態に保つておくことが
でき、階段2に変形、割り等が生じることを防止
することができる。
なお、この実施例では階段3の上面と階段2の
下端部との間にスペーサ9を介設するようにして
いるが、一階上面と階段2の下端部との間に直接
スペーサ9を介設する構造についても同様の効果
が得られる。
また将来、三階建て木造建築物が提供されるに
至つた場合には、この建築物の二階と三階との間
を連結する階段に対しても適用できることはいう
までもない。
(考案の効果) 以上のように本考案は、木材を略水平な状態で
積上げることにより形成された木造建築物におい
て、階段の上端部を上階の床部に固定するととも
に、階段の下端部と下階の上面との間に複数枚の
スペーサを上下方向に積層した状態で挿脱可能に
介設したものであるので、木造建築物が高さ方向
に膨脹あるいは収縮して上階の高さが変化して
も、この変化に応じて適当な枚数のスペーサを挿
脱することにより、常に階段を正常な状態に保つ
ことができ、階段に無理な力が加わつて変形、割
れ等が生じることを防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図の−線断面図であり本考案
の一実施例における階段構造を示す断面図、第2
図は同階段構造の平面図、第3図は同階段構造の
上部を示す断面図、第4図は同階段構造の下部を
示す側面図である。 1……丸太(木材)、2……階段、3a……階
段の上面(下階の上面)、7……二階の床部、9
……スペーサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 木材を略水平な状態で積上げることにより形成
    された木造建築物における階段の取付構造であつ
    て、階段の上端部を上階の床部に固定するととも
    に、階段の下端部と下階の上面との間に複数枚の
    スペーサを上下方向に積層した状態で挿脱可能に
    介設し、このスペーサの挿脱によつて上階の床部
    の高さに応じて階段の下端部の高さを調節できる
    ようにしたことを特徴とする木造建築物における
    階段の取付構造。
JP1987158385U 1987-10-15 1987-10-15 Expired JPH0427944Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987158385U JPH0427944Y2 (ja) 1987-10-15 1987-10-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987158385U JPH0427944Y2 (ja) 1987-10-15 1987-10-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0162426U JPH0162426U (ja) 1989-04-21
JPH0427944Y2 true JPH0427944Y2 (ja) 1992-07-06

Family

ID=31438665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987158385U Expired JPH0427944Y2 (ja) 1987-10-15 1987-10-15

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0427944Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020133224A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 株式会社アールシーコア 階段構造

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912338B2 (ja) * 1980-02-29 1984-03-22 久雄 出口 加熱装置
JPS5915742B2 (ja) * 1975-07-07 1984-04-11 ミツビシアルミニウム カブシキガイシヤ 熱交換器用積層体の製造方法
JPS5919832B2 (ja) * 1980-03-19 1984-05-09 開成工業株式会社 転写材の製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912338U (ja) * 1982-07-14 1984-01-25 松下電工株式会社 階段
JPS5915742U (ja) * 1982-07-20 1984-01-31 松下電工株式会社 階段
JPS5919832U (ja) * 1982-07-29 1984-02-07 松下電工株式会社 階段ユニツト

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5915742B2 (ja) * 1975-07-07 1984-04-11 ミツビシアルミニウム カブシキガイシヤ 熱交換器用積層体の製造方法
JPS5912338B2 (ja) * 1980-02-29 1984-03-22 久雄 出口 加熱装置
JPS5919832B2 (ja) * 1980-03-19 1984-05-09 開成工業株式会社 転写材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0162426U (ja) 1989-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5333426A (en) Wood frame construction system with prefabricated components
WO2015131229A1 (en) An adapter for a formwork support structure
JPH0427944Y2 (ja)
JP3132560U (ja) ログ壁
US3940902A (en) Fulcrum tilt building system
JPS637458A (ja) 非直線形階段およびその製作方法
JP3137787U (ja) ログ材
CN111674684B (zh) 一种预制楼板构件运输堆放用装置及其使用方法
JP4731651B2 (ja) 免震住宅
JP6110005B1 (ja) 木造軸組の梯形柱倒壊阻止台装置及びその施工方法。
JPS5814535B2 (ja) ユニツト式建築物における階段構造
JP3018904U (ja) のし瓦
JP3239321B2 (ja) ユニット建物の施工方法
JPH0736971Y2 (ja) 丸太組工法における木造建築物における間仕切り壁の取付構造
JPH09189085A (ja) 建物のパネル構造
JPH0640740Y2 (ja) 棟瓦等の取付装置における紐付大面
JPS5811846Y2 (ja) 断熱材固定金具
JPH0724488Y2 (ja) 階段と床の支持構造
JP2022110187A (ja) 階段の施工方法及び階段施工用分割ユニット
JPH0988208A (ja) 木造建築物及びその建築工法
JP2750658B2 (ja) 組立ハウス、2階建て組立ハウス、連棟組立ハウスおよび2階建て連棟組立ハウス
JPH035622Y2 (ja)
JPH0430283Y2 (ja)
JP3155634B2 (ja) ユニツト型エレベーターのシヤフトブロツク
JPS6127417Y2 (ja)