JPH0427783Y2 - - Google Patents

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JPH0427783Y2
JPH0427783Y2 JP1984182940U JP18294084U JPH0427783Y2 JP H0427783 Y2 JPH0427783 Y2 JP H0427783Y2 JP 1984182940 U JP1984182940 U JP 1984182940U JP 18294084 U JP18294084 U JP 18294084U JP H0427783 Y2 JPH0427783 Y2 JP H0427783Y2
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JP
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heat
delayed tack
packaging
vinyl acetate
bag
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JP1984182940U
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JPS6197130U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、開封後に再密閉が可能な包装体に関
する。
【従来の技術】
一度では消費しきれない量の食品や医薬品など
を包装した包装体は、一部をとり出した後に残る
内容物を酸敗や吸湿などによる変質から保護する
ために、開封後に再度密閉できると便利である。 袋の形をした包装体においては、再密閉の手段
としてプラスチツク製のジツパーをラミネートし
て製造した、「ラミジツプ」の名称で知られるも
のがある。この包装体の利点は多数回の開閉に耐
えることであるが、ジツパーの採用に伴うコスト
アツプも大きい。比較的安価で、かつ数回とり出
せば消費してしまうようなものを収容した包装体
の再密閉の手段は、数回程度の開閉に耐えれば充
分であつて、それよりはコストを高くしないこと
の方が重要である。 安価にできるものとしては、プラスチツクフイ
ルムのヒートシールにより製袋した包装容器の開
口部に、粘着剤の条線を設けて密閉自在開口部と
した袋がある(特開昭57−163652号)。これは、
ヒートシールを破壊して開封したのち、粘着剤で
再密閉するわけであるが、この袋は、粘着剤を施
したのちは取扱いに特別な注意が要るために、特
殊な充填機が必要であるという欠点をもつ。 プラスチツクを成形した容器においても、ヒー
トシール可能なフイルムを容器に成形した後、内
容物を充填するときに開口部周辺に粘着剤を塗布
してから、蓋と容器とを外縁部でヒートシールし
たものがある。これにも、上記と同じ、粘着剤の
使用に伴う問題がある。 そこで、より簡易で安価な再密閉手段を備え、
包装容器それ自体の取扱いおよび内容物の充填に
特殊な機械を必要としない包装体が望まれてい
る。 接着剤の中には、加熱されてはじめて接着力を
生じるデイレードタツク剤とよばれるものがあ
る。従来のデイレードタツク剤(たとえば沖津俊
直著「だれにもわかる接着技術の実験」昭和51年
9月30日(株)オーム社発行、第90頁に記載のもの)
は、室温では粘着性がなく、一定の温度たとえば
70℃以上に加熱すると粘着性がでて、冷却しても
ある時間は粘着性を保持するものであつて、クラ
フトテープなどに塗布、乾燥して使用されてい
る。この種のデイレードタツク剤は冷却後ある時
間が経過すると粘着力を失い、長時間経過しても
なお繰り返し粘着可能なものではない。 最近、デイレードタツク型の接着剤の中にも、
加熱によりはじめて粘着性が生じ、かつそれが長
期間にわたつて持続するタイプのものがあらわれ
た。水溶性のアクリル樹脂系または水溶性の酢酸
ビニル樹脂系のデイレードタツク剤がそれであ
る。
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、上記した新しいデイレードタ
ツク型接着剤を利用し、在来の製袋や成形装置お
よび自動充填シール装置を使用してつくることが
できる、再密閉可能な包装体を提供することにあ
る。
【問題点を解決するための手段】
本考案の再密閉可能な包装体は、第1図および
第2図に例を示すように、ヒートシール性をもつ
たシート状材料を重ねて形成した包装容器に被包
装物を収容し、外縁の一部または全部をヒートシ
ールにより密封してなる包装体であつて、包装容
器の開口部において、シート状材料内側の向い合
つた面に、塩素化ポリプロピレンまたは塩素化エ
チレン酢酸ビニル共重合体をアンカーコート剤と
して適用し、その上に水溶性アクリル樹脂系また
は水溶性酢酸ビニル樹脂系のデイレードタツク剤
からなるデイレードタツク層を設けてあり、この
デイレードタツク層がヒートシール時の加熱によ
り生じた粘着性を有し、開封後にこれを利用して
再密閉が可能なものである。 袋の形をとる場合、その材料は所要の強度とヒ
ートシール性をもつ積層材が適当であつて、上層
にポリエステルフイルム(厚さは、たとえば
12μ)、ナイロンフイルム(15μ)、ポリプロピレ
ンフイルム(20μ)など、下層にポリエチレンフ
イルム(30〜100μ)、ポリプロピレンフイルム
(30〜100μ)などを用いたものがよい。ガスバリ
ヤ性や防湿性を付加したければ、中間層として、
たとえばAl箔(7〜15μ)や、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物の層(12〜20μ)を設け
る。 ブリスターパツクのような成形体の容器とする
場合、その材料のうち蓋材すなわち被包装物を収
容する凹部を設けた成形体は、上記の袋の材料と
同じものが使える。底材としては、ポリプロピレ
ン/ナイロン/(ポリエチレン、エチレン酢酸ビ
ニルまたはアイオノマー)の組み合わせか、
PVC/エチレン酢酸ビニルケン化物/(ポリエ
チレン、エチレン酢酸ビニルまたはアイオノマ
ー)の組み合わせの積層材が適当である。
【作用】
袋1Aに例をとると、三方シールにより製造し
て内容物9を充填したのち、デイレードタツク層
5の加熱を、上縁部をヒートシールするとき同時
に行なえる。内容物を充填するときはデイレード
タツク層に粘着性はないので、充填作業の妨げと
はならないし、粘着性発現のための加熱工程は不
要である。 ブリスターパツク容器2Aの場合、デイレード
タツク層5をあらかじめ成形体21,22に塗布
しておいても、充填時にはまだ粘着性がないから
従来の充填機を使用できる。 デイレードタツク剤を塗布する面はヒートシー
ル性の層であつて、これは多くの場合ポリオレフ
イン類で接着性はよくない。アンカーコートを用
いて接着性を高め、かつ向い合つた両面にデイレ
ードタツク層を設けることにより、繰り返し開閉
に耐える粘着性が確保できる。
【実施例】
ナイロン15μ/ポリプロピレン60μの積層材の
ポリプロピレン側に、塩素化ポリプロピレン系の
アンカーコート剤「LOK−TRメジウム」(諸星
インキ)を2g/m2、その上に水溶性酢酸ビニル
樹脂系(エチレン酢酸ビニル共重合体)のデイレ
ードタツク剤「BPW−4500−9」(東洋インキ)
を6g/m2、それぞれグラビア法によりコーテイ
ングした。 この包装体材料を、デイレードタツク層を開口
部近くに向い合わせた形で3方の縁をヒートシー
ルして製袋した。自動充填機を用いて内容物を充
填し、袋の口をヒートシールすると同時に、デイ
レードタツク層を加熱して粘着性を発現させた。 数日後、テイアーカツト部で袋を開封して内容
物の一部を取り出し、デイレードタツク層を押し
て袋を再密閉した。この操作を数回繰り返した後
も、デイレードタツク層は充分な粘着性を有し、
密閉性が保たれていた。
【比較例】
デイレードタツク剤として、上記に代えてクラ
フトテープ用の接着剤を使用し、これを積層体に
直接コーテイングしたほかは、実施例と同様な包
装体材料を用意した。この接着剤は、合成ゴムに
可塑剤等の添加剤を加えてなるものである。 この包装体材料を、接着剤層を開口部近くに向
い合わせた形で3方の縁をヒートシールして製袋
した。これに内容物を充填し、袋の口をヒートシ
ールして包装体を得た。 この包装体は、数日後に袋を開封して内容物の
一部を取り出したのち、デイレードタツク層を押
しても袋を再密閉することができなかつた。これ
は、使用したデイレードタツク剤が、加熱シール
後の時間の経過により粘着力を失つたからであ
る。
【考案の効果】
本考案によつて、簡易な再密閉手段を備えた包
装体が、大きなコストアツプを伴わずに実現し
た。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本考案の包装体の一態
様である袋を示すものであつて、第1図は平面
図、第2図は断面図である。第3図および第4図
は、本考案の包装体の別の態様であるブリスター
容器を示すものであつて、第3図は平面図、第4
図は縦断面図である。 1A……袋、11……袋材料、12……テイア
ーカツト、2A……ブリスター容器、21……底
材、22……蓋材、23……開口用タブ、4……
ヒートシール部、5……デイレードタツク層、9
……内容物。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ヒートシール性をもつたシート状材料を重ね
    て形成した包装容器に被包装物を収容し、外縁
    の一部または全部をヒートシールにより密封し
    てなる包装体であつて、包装容器の開口部にお
    いて、シート状材料内側の向い合つた面に、塩
    素化ポリプロピレンまたは塩素化エチレン酢酸
    ビニル共重合体をアンカーコート剤として適用
    し、その上に水溶性アクリル樹脂系または水溶
    性酢酸ビニル樹脂系のデイレードタツク剤から
    なるデイレードタツク層を設けてあり、このデ
    イレードタツク層がヒートシール時の加熱によ
    り生じた粘着性を有し、開封後にこれを利用し
    て再密閉が可能な包装体。 (2) 包装容器が袋であつて、外縁の全部をヒート
    シール4により密封してなり、開口部を横断す
    るデイレードタツク層5を有する実用新案登録
    請求の範囲第1項の包装体1A。 (3) 包装容器がブリスターパツクであつて、被包
    装物を収容する凹部を設けた成形体の平面部外
    縁の全部を台紙にヒートシール4により密封し
    てなり、凹部を一周するデイレードタツク層5
    を有する実用新案登録請求の範囲第1項の包装
    体2A。
JP1984182940U 1984-11-30 1984-11-30 Expired JPH0427783Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6197130U JPS6197130U (ja) 1986-06-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1179239A (ja) * 1997-09-08 1999-03-23 Fuji Mach Co Ltd 再封性を有するピロー包装体

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JP2014015244A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Hosokawa Yoko Co Ltd 再封可能な袋体と該袋体を備えた物品
JP2014046925A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Hosokawa Yoko Co Ltd 再封可能な袋体と該袋体を備えた物品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57163652A (en) * 1981-04-01 1982-10-07 Shiyunichi Arikawa Bag with opening section which is freely sealed

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