JPH04270153A - セメント混和材及びそれを用いたライニング管 - Google Patents

セメント混和材及びそれを用いたライニング管

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JPH04270153A
JPH04270153A JP4879991A JP4879991A JPH04270153A JP H04270153 A JPH04270153 A JP H04270153A JP 4879991 A JP4879991 A JP 4879991A JP 4879991 A JP4879991 A JP 4879991A JP H04270153 A JPH04270153 A JP H04270153A
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JP
Japan
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weight
cement
pipe
lined
lining material
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Application number
JP4879991A
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English (en)
Inventor
Toshio Mihara
三原 敏夫
Tetsuo Otsuka
哲雄 大塚
Minoru Shirasawa
白沢 実
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木・建築分野におい
て特に液体輸送用に使用される、ライニング管に関する
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、ライニング管は、普通
ポルトランドセメントや膨張セメントを使用したライニ
ング材で鋼管や鋳鉄管をライニングし、蒸気養生して製
造されていた。しかしながら、従来の製造方法では、前
置、昇温、保持、及び降温等の蒸気養生工程に、通常、
7時間以上要するため、生産性の向上が望まれていた。
【0003】本発明者らは、遠心成型してライニングし
た後、蒸気養生を特にしなくても早期に強度発現可能な
ライニング材を検討した結果、特定の組成物を使用する
ことにより前記課題を解決し、なおかつ低温下において
も強度の発現性が非常に良好なものが得られるとの知見
を得て本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、アルミ
ノケイ酸カルシウムガラスと無機硫酸塩を主成分とする
セメント混和材であり、それを用いたライニング材やラ
イニング管であり、さらには、その製造方法である。
【0005】以下、本発明を詳しく説明する。
【0006】本発明に係るアルミノケイ酸カルシウムガ
ラス(以下CASガラスという)は、その組成領域とし
て、CaO30〜60重量%、Al2O320〜60重
量%、及びSiO25〜25重量%が好ましく、CaO
30〜55重量%、Al2O330〜60重量%、及び
SiO210〜20重量%がより好ましい。CaOが3
0重量%未満あるいはAl2O3が60重量%を超える
と、急硬性に劣る傾向があり、逆に、CaOが60重量
%を超えるかあるいはAl2O3が20重量%未満であ
ると、凝結調整剤を多量添加しても瞬結してしまい、作
業性の面から好ましくない。また、SiO2が5重量%
未満であると、長期的な強度の伸びが期待できず、逆に
25重量%を超えると初期強度が小さい傾向がある。
【0007】なお、一般の工業原料には、MgO、Fe
2O3、TiO2、K2O、及びNa2O等の不純物が
当然含まれている。 これらの不純物は、CaO−Al2O3−SiO2系の
ガラス化領域を拡張することから、10重量%未満まで
の存在は好ましく、また、急硬性、作業性、及び長期強
度の伸び等の諸特性に問題は生じない。また、CASガ
ラス製造の際に、一般的なガラスの融剤であるNaNO
3やKNO3などの硝酸アルカリ、フッ化カルシウム、
及びホウ砂等を加えることは、ガラスの融点を下げるこ
とから好ましい。
【0008】ここでいうガラスとは、ASTMの定義に
よると、無機物質の溶融体を結晶化することなく、硬い
状態に冷却したもので、硬くてもろく、貝殻状の割れ目
を作るものである。そして、無色透明なものから、着色
透明又は不透明なものまである。本発明では、熱分析か
ら求められる、「ガラス転移点を示すもの」である。な
お、全てがガラス質である必要はなく、ガラス化率が5
0重量%以上であることが好ましく、70重量%以上が
より好ましく、80重量%以上が最も好ましい。50重
量%未満では、初期強度が小さくなる傾向がある。なお
、ガラス化率は、例えば、本発明においては、CASガ
ラスを、1000℃で2時間加熱して溶融し、その後、
5℃/分の冷却速度で徐冷し、粉末X線回折法により求
めた結晶鉱物のメインピークの面積S0とCASガラス
中の結晶のメインピークの面積Sから式1に従って算出
した。
【0009】
【式1】
【0010】CASガラスは、例えば、平均的な化学組
成が、CaO40〜43重量%、MgO5〜8重量%、
Al2O313〜15重量%、及びSiO231〜35
重量%である、冶金や金属製練などで副生する高炉水砕
スラグの組成とは全く異なるものである。また、CAS
ガラスは、アルミナセメントの組成とは全く異なるもの
である。即ち、通常のアルミナセメントのSiO2量は
5重量%未満であり〔笠井順一、コンクリート工学、第
22巻、第8号、第67頁(1984)〕、さらに、ガ
ラス化率は25%を越えることはない〔1964年、ロ
ンドン市アカデミック  プレス  インコーポレーテ
ッド  リミテッド発行、H.F.W.Taylor著
、ザ  ケミストリー  オブ  セメント(The 
Chemistry of Cement)、第2巻、
第16頁〕。
【0011】本発明に係るCASガラス製造用原料とし
ては、CaO質原料、Al2O3質原料、及びSiO2
質原料が挙げられる。CaO質原料としては、生石灰、
消石灰、及び石灰石等が、また、Al2O3質原料とし
ては、アルミナ、ボーキサイト、ダイアスポア、長石、
及び粘土等が、さらには、SiO2質原料としては、ケ
イ砂、白土、及びケイ藻土等が使用可能である。また、
比較的安価な高炉スラグに、CaO質原料とAl2O3
質原料を補うことも可能である。
【0012】本発明に係るCASガラスは、以上のCa
O質原料、Al2O3質原料、及びSiO2質原料を所
定の割合で配合し、直接通電式溶融炉や高周波炉などを
用いて溶融し、得られた溶融体を圧縮空気や高圧水によ
り吹飛ばす方法、あるいは、水中に流し込む方法などに
より製造される。さらには、ロータリーキルンで溶融し
、急冷することによっても製造することが可能である。 CASガラスの粉末度は細かければ細かいほど反応性が
向上するので好ましく、特に、ブレーン比表面積で3,
000cm2/g以上が好ましい。
【0013】本発明に係る無機硫酸塩とは、アルカリ金
属又はアルカリ土類金属の硫酸塩であり、そのうち無水
、半水並びに二水の硫酸カルシウムが好ましく、中でも
II型無水セッコウが特に好ましい。無機硫酸塩の粉末
度は、ブレーン比表面積で2,000〜8,000cm
2/g程度が好ましい。無機硫酸塩の使用量は、CAS
ガラス100重量部に対して、50〜300重量部が好
ましく、100〜200重量部がより好ましい。50重
量部未満では強度発現の面で好ましくなく、300重量
部を越えると膨張性を示し、クラックが発生したり強度
が低下する傾向がある。
【0014】本発明では、CASガラスと無機硫酸塩を
主成分とするセメント混和材を、急硬材として、セメン
トと混和して、ライニング材の初期強度を発現させるも
のである。
【0015】本発明に係るセメントとしては、各種ポル
トランドセメントや、それらに高炉スラグ、フライアッ
シュ又はシリカを混合した各種混合セメント、さらには
、中庸熱セメント、白色セメント、及びコロイドセメン
ト等の特殊セメント等が挙げられる。
【0016】本発明において、セメント混和材の使用量
は、セメント100重量部に対して、10〜50重量部
が好ましい。10重量部未満では初期強度の発現が十分
でなく、50重量部を越えると、ライニング材の寸法安
定性等の長期的な性状が損なわれる恐れがある。
【0017】本発明に係る細骨材としては、特に限定さ
れるものではないが、海砂、山砂、及び河川砂等が使用
可能である。そのうち、アルカリ塩類の少ないものが好
ましい。本発明において、細骨材の使用量は、セメント
とセメント混和材の合計100重量部に対して、100
〜500重量部が好ましく、強度発現性や耐久性などの
面から、150〜300重量部がより好ましい。
【0018】また、本発明においては、モルタルやコン
クリートに通常使用される他の混和材料を併用すること
も可能である。他の混和材料としては、例えば、凝結調
整剤、ガラス繊維、カーボン繊維及び鋼繊維等の繊維、
ポリマーエマルジョンやラテックス、着色剤、AE剤、
減水剤、AE減水剤、流動化剤、防錆剤、メチルセルロ
ースなどの保水剤、塩化カルシウムやケイ酸ソーダなど
の防水剤、発泡剤、起泡剤、水酸化カルシウムなどのカ
ルシウム塩、並びに防凍剤等が挙げられ、その中の一種
又は二種以上を、本発明の目的を実質的に阻害しない量
で併用することが可能である。
【0019】凝結調整剤はCASガラス中のCaO含有
量が多く、凝結時間の早い場合に使用される。ここで、
凝結調整剤としては、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、
コハク酸、及びマレイン酸等の有機酸又はそれらの塩類
、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ、
リン酸類又はその塩類、ホウ酸、ホウ酸アルカリ、アル
ミン酸アルカリ、ケイフッ化物、でん粉、糖類、並びに
、アルコール類等やそれらの混和物が挙げられ、中でも
有機酸の使用が好ましい。凝結調整剤の使用量は、例え
ば、20〜240分程度の適度な可使時間を得るために
、CASガラス100重量部に対して、1〜30重量部
程度が好ましい。
【0020】本発明のセメント混和材やライニング材の
混合装置は、特に制限されるものではないが、例えば、
傾胴ミキサー、千代田技研工業社製のオムニミキサー、
V型ミキサー、ヘンシェルミキサー、及びナウターミキ
サー等の既存のいかなる撹拌装置も使用可能である。ま
た、各材料の混合方法は特に制限されるものではなく、
各々の材料を施工時に混合してもよく、予め一部もしく
は全部を混合しておくことも可能である。
【0021】本発明で使用する鋼管は、通常、鋼管や鋳
鉄管であり、遠心成型によりライニング層を形成できれ
ば、特に種類は限定されるものではない。
【0022】ライニング方法は、特に制限されるもので
はなく、普通セメントモルタルの遠心成型と同様に行な
うことが可能である。即ち、遠心成型機にセットした鋼
管を回転させながら、ライニング材を連続及び/又は不
連続に投入し、遠心力により管の内面にライニングする
方法であり、1〜50G(重力加速度)程度で成型後、
遊離水を除去し、さらに、1〜50G程度で締め固めを
行なうのが一般的である。
【0023】ライニング層は、1層のみならず2層以上
の多層であっても良く、その厚さは鋼管の口径にもよる
が、通常、2〜20mm程度である。
【0024】
【実施例】以下、本発明をさらに詳しく説明する。
【0025】実施例1 セメント100重量部と、セメントとセメント混和材の
合計100重量部に対して、45重量部の水を使用して
、表1に示す配合のモルタルを調製し、圧縮強度及び可
使時間を測定した。使用材料と試験方法は次の通りであ
る。結果を表1に併記する。なお、表1の単位は重量部
である。
【0026】
【表1】
【0027】 <使用材料> セメント  :アンデスセメント社製  普通ポルトラ
ンドセメント CASガラスA:CaO/Al2O3/
SiO2の重量比は50/40/10、ガラス化率10
0%、ブレー          ン比表面積4,00
0cm2/g    〃  B:CaO/Al2O3/
SiO2=40/40/20、ガラス化率100%、ブ
レーン比表面積          4,500cm2
/g    〃  C:CaO/Al2O3/SiO2
=30/45/25、ガラス化率100%、ブレーン比
表面積          4,900cm2/g無機
硫酸塩:II型無水セッコウ、ブレーン比表面積5,9
00cm2/g細  骨  材:新潟県姫川産天然砂2
.5mm下凝結調整剤:電気化学工業社製商品名「デン
カESセッター」主成分オキシカルボン       
   酸
【0028】(試験方法) 圧縮強度  :JIS R 5201に準じて測定した
。ただし、養生条件は、20℃65%RHと5℃65%
RHである。 可使時間  :硬化し、流動性がなくなった時間。ミキ
サーで全材料を混合後、500ccのビーカーに入れて
静置し、横にしても流れなくなる時間とした。
【0029】実施例2 実施例1、実験No.1− 9のモルタルを、200r
pmで回転している内径200mm、長さ600mm、
厚さ5mmの鋳鉄管に投入し、表面を均した。次に、鋳
鉄管の回転を800rpmに上げ、2分間回転させた後
、回転を止め、モルタル表面の水切りを行なってモルタ
ルライニング管とした。なお、ライニング層の厚みは5
mmで、ライニングの状態は良好であった。
【0030】次に、このモルタルライニング管を、20
℃80%RHの養生条件で1週間養生後、長さ200m
mに切断し、水中浸漬、屋外暴露、及びCO2ガス10
体積%、40℃80%RHの各養生条件に放置し、その
状態を観察した。結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2に示されるように、各条件下において
、ライニング層の剥離、クラック発生、及び管内表面の
発錆は認められなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明のセメント混和材を使用すること
によって、蒸気養生をしなくても、初期強度の発現性が
良好なライニング材が得られ、ライニング管の生産能率
を向上させることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アルミノケイ酸カルシウムガラスと無
    機硫酸塩を主成分とするセメント混和材。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のセメント混和材、セメ
    ント、及び細骨材を含有してなるライニング材。
  3. 【請求項3】  請求項2記載のライニング材からなる
    ライニング層を鋼管の内面に有することを特徴とするラ
    イニング管。
  4. 【請求項4】  請求項2記載のライニング材を用いて
    遠心成型し、鋼管の内面に、請求項2記載のライニング
    材からなるライニング層をライニングすることを特徴と
    するライニング管の製造方法。
JP4879991A 1991-02-22 1991-02-22 セメント混和材及びそれを用いたライニング管 Pending JPH04270153A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115700327A (zh) * 2022-11-08 2023-02-07 中国建筑西南设计研究院有限公司 一种防腐混凝土污水管道及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115700327A (zh) * 2022-11-08 2023-02-07 中国建筑西南设计研究院有限公司 一种防腐混凝土污水管道及其制备方法
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