JPH0426925Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は折曲げた即ち折たたんだボツクス等か
ら成る列状に配置した平坦な物品の数量を計測す
る装置に関する。

従来の技術及び問題点 列状をなして走行する折曲げたボツクスを計数
する方法は、これまでいくつかが知られている。
例えばエレクトリツクスイツチ又は圧電・エレク
トリツククオーツに接続された検知フインガによ
つて折曲ボツクスの流れの上面を擦ることであ
る。このようなものとしてはスイス特許第588994
号がある。ここでの計数作業は垂直にとどまつて
いる折曲ボツクス流の上面にて行なわれる。そし
て連続する折曲ボツクスの縁部上をフインガが通
るたびに計数装置へインパルスを送つているフイ
ンガによつて連続する折曲ボツクスの縁部上が擦
られている。このような流れによる計数作業は、
積重ねた折曲ボツクスの流れによる計測と全く同
じである。またボツクス流の上部は２つのボツク
ス間の空隙に対応した段差を生じる。このことは
上記スイス特許にもあてはまる。別の公知例とし
て計数装置へ接続されたマイクロコンタクタに連
結しているレバーへ取付けられたローラから成る
検出手段によつてその列の各ボツクスを検知する
ものである。これらの２つの方法は、列の走行速
度が非常に遅い場合には正確に作動するが変速度
では検出フインガ又はローラが折曲げたボツクス
上で飛びはね、正確な計数が出来ないという問題
があつた。

問題点を解決するための手段及び作用 本考案は列の走行速度が速い場合でも正確な計
測が得られる計数装置を提供する。

本考案の計数装置は、右から左へ走行する物品
流内の折曲ボツクスの前縁に作用するセンサを有
している。このセンサは、変動時に記憶装置へイ
ンパルスを与えるとマイクロコンタクタを起動す
る先端部材を備えている。センサ１５の近くに設
けたローラ３１がセンサの変動によつて物品列の
前方変動の作用を停止する。こうして該センサは
物品列の従続するボツクス縁部へ接触し順次計測
を連続するのである。

実施例 第１図はフオールダーグルワー（図示なし）の
搬出部所２の後方に位置された計数部所１を示
す。この搬出部所２はローラ４によつて駆動され
るベルトコンベア３を含んでいる。このベルトコ
ンベア３は折曲げたボツクス即ち平坦物品６の流
れ即ち列５を矢印７の方向に移送するように作用
している。少くとも２つのレバー９間に取付けら
れている圧力ローラ８がローラ４の垂直軸線１０
上方に取付けてある。ローラ１２を有するベルト
コンベア１１が計数手段１３の下方のボツクス流
れ５の通路を形成している。ベルトコンベア３と
１１との間にはボツクス流５の連続流を得るため
に台１４が設けてある。この図に示す計数手段１
３は、４角形断面を有するセンサ即ち検出手段１
５を有している。このセンサ１５は、ボツクス流
５のボツクス６′によつて矢印２０方向に押され
た場合にローラ１７とレバー１８との助けによつ
てマイクロコンタクタ即ち信号発生手段１９を起
動できる先端部材１６を有している。このセンサ
１５は、案内レール２１へ設けてある。このレー
ル２１はその端部に設けられた下方ストツパ２３
に対し絶えずセンサ１５をリセツトしている圧力
ばね２２を有している。このレール２１はまた先
端部材１６が移動したときにこの先端部材１６が
係合する溝２４を有している。案内レール２１の
他端は軸２７上へ載置された支持体２６へ対しね
じ２５によつて固定できる。この支持体２６は軸
２７周りを回動できまた所望の位置へロツクでき
る。こうしてセンサ１５の作動角度２８は変動で
きる。支持体２６のこのロツクは支持体２６の割
部を介して通つている締付けねじ２９により達成
出来る。軸２７はさらにマイクロコンタクタ１９
を支持している側板３０へ対して取付けてある。
センサ１５の作動部に近接して保持ローラ３１が
配置してある。このローラは側板３０の片面へ対
しねじ３３によつて取付けられているロツド３２
の端部へ載置されている。該保持ローラ３１とセ
ンサ１５の下端とがなす角度は計数される目的物
の厚みによつて設定できる。このため側板３０
は、ねじ３３が係合するための長孔３４を有して
いる。ロツド３２は横棒３７へ取付けられた支持
体３６へ配置されているボールベアリング３５内
を滑動する。計数手段１３が好適に案内されるよ
うに、支持体３６内のボールベアリング３９内を
滑動する第２のロツド３８が側板３０の片面へ取
付けてある。これらのロツド３２，３８の上端に
はストツプリング４０が設けてある。図示の計数
手段１３は次のように作動する。折曲げボツクス
６の流れ５がベルトコンベア３，１１によつて連
動され矢印７の方向に連続的に前進する。垂直軸
線１０の付近におけるこの流れの前方移動は圧力
ローラ８によつて達成されている。センサ１５は
この流れと共に移動する折曲げたボツクス６′に
よつて矢印２０方向へ押上げられる。折曲げボツ
クス６′が前方へ移動すればする程一層センサが
案内レール２１へ係合し、同時に、この流れ５の
上部を回転している保持ローラ３１は折曲ボツク
ス６′の上縁上へ持上がる。センサ１５の下端と
保持ローラ３１の周辺との間の間隙は折曲ボツク
ス６′の厚みにもとずいて設定され、これによつ
てローラ３１がボツクスの上縁上方へ持上がる
と、該ローラ３１が計数手段１３の垂直変位をも
たらし、こうして折曲ボツクス６′の縁へ乗つて
いるセンサ１５を解放する。こうして圧力ばね２
２の作用下にあるセンサ１５が従続する折曲ボツ
クス６′の上端部へもどつてくる。センサ１５が
矢印２０方向へ移動すると先端部材１６がマイク
ロコンタクタ１９を起動してこれにインパルスを
与え線４１を介して図示していないインパルスメ
モリ装置にメモリさせる。従続する折曲ボツクス
６″の端部へ対してセンサ１５が作用すると再び
マイクロコンタクタ１９が作動してセンサ１５の
従動稼動の際に新たなインパルスを与える。勿論
この装置の正確な作動は、ボツクス流５の厚みに
よつて設定させたセンサ１５の適切な作動角度２
８に依存する。

第２図は第１図と同様の計数部所を示している
が、この図では計数手段が軸４６上へ載置された
枢動センサ４３より成つている。該枢動センサ４
３の他端にはシユー４７があり該シユー４７はマ
イクロコンタクタ５０のレバー４９へ取付けられ
たローラ４８へ作用している。ローラ４８は例え
ばレバー４９の枢動軸上へ載置されたばね（図示
なし）によつてシユー４７に対し弾接されてい
る。マイクロコンタクタ５０と同様に枢動センサ
４３の軸４４は側板５１の片面へ載置されてい
る。側板５１は横棒５７へ対して配置された支持
体５６内へ配置されたボールベアリング５４，５
５内に係合している２本の滑動ロツド５２，５３
へ取付けられている。ロツド５２の下端には保持
ローラ５８が設けてある。このロツド５２は、計
数されるボツクスの厚みによつて、結合されたス
ライド部材４５の先端部と保持ローラ５８の周辺
部との間の間隙をセツトするため溝６０を介して
通つているねじ５９によつて側板５１へ取付けて
あり、この結合されたスライド部材４５の先端部
は図示していないばねの作用によつて折曲ボツク
ス６′の端部から解放され従続するボツクス６″の
上端部へ乗る。しかしてこの計数装置は第１図の
ものと同一である。これらは共に計数されるべき
折曲ボツクスの長さＬに依存する垂直軸線１０に
よりセンサの長さ位置を定めている。この条件
は、流れ５の適当な駆動のために絶対的に要求さ
れるものである。

第３図は第２図の線−矢視図であつてロツ
ド５３（第１図のロツド３８に対応）がねじ６２
によつて側板５１（第１図の側板３０）へ固定さ
れている。枢動センサ４３が該センサに設けられ
たソケツトを横切つている軸４４によつて側板５
１の面に載置されているワツシヤ６４とストツプ
リング６５とが枢動センサ４３の側方位置を決定
している。

第４図は第２図の線−矢視図であつて保持
ローラ５８（第１図の保持ローラ３１に対応）を
示している。この装置は第１図、第２図に共に明
瞭に示している。保持ローラ５８はストツプリン
グ６７によつて側方移動を制限された２つのボー
ルベアリング６６上へ載置されている。ねじ６８
がこれら２つのボールベアリングを横切つてい
る。横断部材６９がロツド５２へ加工された面７
０との間に必要な空間をもたらしている。ロツド
５２の他方の面７１が溝６０を貫通しているねじ
５９によつて締付けられた側板５１のための載置
面として作用している。

第５図は第１図の線−矢視図であつて軸２
７周りにおける支持体２６の締付状態を示してい
る。軸２７はねじ７２によつて側板３０の片面へ
取付けられている。支持体２６の側方位置はワツ
シヤ７３とストツプリング７４とによつて定めら
れている。支持体２６はねじ２９を締付けるため
の割部７５を備えている。

第６図は第２図の線−矢視図であつて結合
されたスライド部材４５の詳細な取付方法を示し
ている。枢動センサ４３の下端は該スライド部材
４５内に加工されたノツチ７６内へ係合してい
る。装置全体はねじ４６によつて所定位置へロツ
クされている。本発明は次々に一枚づつ折曲ボツ
クスを完全に送り込むことが出来よつて高速度で
走つている折曲ボツクス流を正確に計算でき、そ
の上、その作業を実行する上で使用する手段が非
常に簡単でまた安価なのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１実施例の検出装置を使用した計数
部所を示す概略図、第２図は第２実施例の検出装
置を使用した計数部所を示す概略図、第３図は第
２図の線−矢視図、第４図は第２図の線−
矢視図、第５図は第１図の線−矢視図、第
６図は第２図の線−矢視図である。 符号の説明、１……計数部所、２……搬出部
所、３……ベルトコンベア、５……ボツクス流、
６……ボツクス、８……圧力ローラ、１３……計
数手段、１５……センサ、１６……先端部材、１
７……ローラ、１８……レバー、１９……マイク
ロコンタクタ、２１……案内レール、２２……圧
力ばね、２７……軸、２８……作動角度、２９…
…締付けねじ、３０……側板、３１……保持ロー
ラ、３２……ロツド、３４……長孔、３６……支
持体、３８……ロツド、４３……枢動センサ、４
５……結合されたスライド部材、４７……シユ
ー、５０……マイクロコンタクタ、５１……側
板、５２，５３……ロツド、５６……支持体、５
８……保持ローラ、７６……ノツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 実質的に一定の高さをもつて１方向に供給さ
   れる列５内にある平坦な物品６を検出するた
   め、その列５の全ての平坦物品６の前縁に順次
   接触するように配設されている検出手段１５
   と、 該検出手段１５の運動に応答して情報を発生
   する信号発生手段１９と、 該信号発生手段１９によつて発生した前記情
   報をメモリするメモリ手段と、 前記検出手段１５によつて検出された物品６
   の位置を前記列５内に維持し、前記検出手段１
   ５を前記列５内において次の平坦物品６′の前
   縁に接触できるようにしている手段３１と、 から成り、 物品６の位置を前記列５内に維持する前記手
   段３１が、前記検出手段１５の側部において側
   板３０へ固定されたロツド３２，５２の下端に
   載置されたローラ３１，５８から成り、該ロー
   ラ３１，５８は検出手段１５，４３が物品６か
   らはなれる位置に配置されていることを特徴と
   する列状に配置された平坦物体を計数する計数
   装置。 ２ 平坦物品６を検出する検出手段１５が先端部
   材１６を有するセンサ１５から成り、このセン
   サ１５が圧力ばね２２を備えた案内レール２１
   内に配置されており、該案内レール２１はその
   角度が側板３０へ取り付けられた軸２７上に設
   定可能となるように載置されており、該側板３
   ０は該側板３０の長孔３４へ係合しているネジ
   ３３によつて第１ロツド３２に対し、またネジ
   によつて第２ロツド３８へ締め付けてあり、両
   ロツド３２，３８は横棒３７へ取り付けられた
   支持体３６内のボールベアリング３５，３９内
   を垂直に滑動可能に載置されていることを特徴
   とする請求項１の計数装置。 ３ 平坦物品６を検出する検出手段１５が軸４４
   の回りを揺動する枢動センサ４３であり、該セ
   ンサ４３が一端に軸４６回りに設置できる結合
   スライド４５を他端にシユー４７を有し、該枢
   動センサ４３の軸４４が２つの滑動ロツド５
   ２，５３に載置された側板５１へ取り付けてあ
   り、該２つのロツド５２，５３が横棒５７へ載
   置された支持体５６へ配置された２つのボール
   ベアリング５４，５５内に係合していることを
   特徴とする請求項１の係数装置。 ４ 結合スライド４５がノツチ７６を有し、該ノ
   ツチ７６へ枢動センサ４３の下端が係合し、該
   枢動センサ４３の該端部が該ノツチ７６を介し
   て通るネジ４６によつて該ノツチ７６へ保持さ
   れていることを特徴とする請求項３の係数装
   置。 ５ 列状５をなしている平坦物品６の連続通過の
   情報を発生する信号手段が、センサ１５の先端
   部材１６によつて起動される１つのマイクロコ
   ンタクタ１９，５０から成ることを特徴とする
   請求項１の係数装置。 ６ マイクロコンタクタ５０が枢動センサ１５の
   シユー４７によつて起動されることを特徴とす
   る請求項５の係数装置。