JPH04267942A - マイクロカプセルの製造方法および感光材料 - Google Patents

マイクロカプセルの製造方法および感光材料

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JPH04267942A
JPH04267942A JP3050118A JP5011891A JPH04267942A JP H04267942 A JPH04267942 A JP H04267942A JP 3050118 A JP3050118 A JP 3050118A JP 5011891 A JP5011891 A JP 5011891A JP H04267942 A JPH04267942 A JP H04267942A
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JP
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photosensitive
image
photosensitive material
microcapsules
emulsion
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JP3050118A
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Fumei Fumei
俊一 石川
英男 永野
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性マイクロカプセ
ルの製造方法およびそれを用いた感光材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀、還元剤、重合性化合物お
よび色画像形成物質がマイクロカプセル(感光性マイク
ロカプセル)に収容されてなる感光材料が特開昭61−
275742号公報に記載されている。また、光重合開
始剤、重合性化合物および色画像形成物質がマイクロカ
プセルに収容されてなる感光材料が、特開昭57−17
9836号公報に記載されている。これらのマイクロカ
プセルの製造方法としては、油性液を水性液中に乳化分
散して水中油滴型(O/W)エマルジョンを形成した後
、油滴の回りにマイクロカプセル壁を形成させるのが一
般的である。なお、ハロゲン化銀乳剤のような水性液を
用いて、それに含まれる物質をカプセル内に収容する場
合は、重合性化合物を含む油性液中に、上記水性液を乳
化分散して油中水滴型(W/O)エマルジョンを得た後
、別の水性液に乳化分散して水性液を内包する水中油滴
型(W/O/W)エマルジョンを形成した後、油滴の回
りにマイクロカプセル壁を形成させる方法が用いられる
【0003】これらのO/WエマルジョンまたはW/O
/Wエマルジョンを形成する乳化工程として、従来はホ
モジナイザー、ディゾルバーなどと称せられる乳化翼を
持った乳化機によって行なわれていた。この様な装置で
乳化を行う場合、乳化に必要な剪断力の働く領域が乳化
翼の極近傍に限られているため剪断力が乳化翼の遠近で
不均一になり、分散液滴の粒子径分布が広くなる傾向が
あった。この結果、感光性マイクロカプセルの粒子径分
布も広くなってしまう。一方、これらの感光性マイクロ
カプセルは粒子径がカプセル品質決定上の重要な因子と
なっているため、特開昭63−5334号公報に述べら
れているようにマイクロカプセルの製造に際しては、粒
子径を均一に安定して得られることが望まれている。す
なわち、粒子径を均一にすることにより、画像濃度の向
上およびムラ、汚れ等を減少させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】少くともハロゲン化銀
、還元剤、重合性化合物、および色画像形成物質を内包
する感光性マイクロカプセル又は少くとも光重合開始剤
、重合性化合物、および色画像形成物質を内包する感光
性マイクロカプセルを製造する場合において、粒径が均
一なカプセルを得るための、新たな乳化方式を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、少くともハ
ロゲン化銀、還元剤、重合性化合物および色画像形成物
質を含む油性液又は少くとも光重合開始剤、重合性化合
物、および色画像形成物質を含む油性液を収容した感光
性マイクロカプセルの製造方において、油性液と水溶性
ポリマーを含む水性液とを混合し、この混合液を相対的
に回転する内筒と外筒との間隙に通すことにより水中油
滴型エマルジョンを得た後、油滴の回りにマイクロカプ
セル壁を形成させることにより、達成される。
【0006】本発明の乳化方式のポイントは、乳化液(
エマルジョン)に不均一な剪断力の働く従来の乳化方式
に比べ、常に均一な剪断力を乳化液に与える点であり、
これにより所望の粒子径で、かつ粒子径分布の狭いマイ
クロカプセルが得られる。以下に本発明におけるマイク
ロカプセルの製造方法の概略を図1に示す構成例に従っ
て説明する。図1において、油性液と水性液は、予備乳
化槽1において適当な割合に調合され、攪拌機6によっ
て予備乳化液が調製される。そして、この予備乳化液は
ポンプ2によって外筒3に取りつけられた液入口13a
から外筒3内に送り込まれる。外筒3内にはモーター5
によって回転される内筒4が設けられており、外筒3内
に送り込まれた液は外筒3と内筒4の間隙で均一な剪断
力を受けながら、排出口13bの方向へ移動し排出口1
3bを通ってカプセル化槽7に送られ、ここで壁膜形成
処理を施してマイクロカプセルを得る。
【0007】本発明における水中油滴型エマルジョンの
形成工程は、相対的に回転する内筒4と外筒3とからな
る乳化装置の使用により実現される。上記乳化装置にお
いては、内筒4と外筒3のクリアランスは特に規定する
ものではないが、望ましくは0.05〜5mm,更に望
ましくは0.1〜2mmがよい。これよりクリアランス
が狭い場合にはクリアランスへの内筒と外筒の表面仕上
げの影響及び内筒の振れの影響が大きくなりクリアラン
ス分布が不均一になって剪断力が不均一になり粒子径分
布が広くなる。また内筒と外筒が接触する恐れもあり長
時間使用する場合故障の原因となる。一方クリアランス
が広い場合、目標粒径を得るための剪断力を与えるには
、内筒の回転数を上げねばならないが、この時内筒近傍
で微粒子が発生し粒子径分布が広くなる。
【0008】次に、クリアランス部における乳化液の滞
留時間は0.02秒以上、望ましくは0.2秒以上がよ
い。これ以上時間が短いとショートパス現象が生じ、粗
大粒子が残って分布が広くなる。本発明の乳化装置の構
造は図1に示すものに限定されるものではない。本発明
の分散方法の主要点は相対的に回転する内筒と外筒の間
隙で乳化を行う点にあり、内外筒は円柱であるのが好ま
しいが、一部円錐型であってもよい。すなわち、この内
外筒のクリアランスを一定に保ち、乳化液に均一な剪断
力を働かせることがポイントである。本発明の方法によ
れば、1パスで目標粒径のエマルジョンを得ることがで
き。エマルジョンの連続製造も可能となる。
【0009】図2は油性液9と水性液8とを連続予備乳
化機10に連続的に移送し、予備乳化から連続的におこ
なう例を示しているが,この例においても所望の粒子径
で、かつ粒子径分布の均一なマイクロカプセルを得るこ
とができる。図3は製造能力を上げるため、本発明で使
用した乳化機を3連つないだものの1例を示しているが
、この様な方法により、コンパクトな設備にて大量処理
ができ、かつ所望の粒子径で粒子径分布の均一なマイク
ロカプセルを得ることができる。以上説明した通り、本
発明の乳化方式に従えば、常に均一な剪断力を乳化液に
与え、これにより目標粒径でかつ粒径分布の均一なエマ
ルジョンが形成され、その後壁膜形成処理を施すことに
より所望の粒子径で、かつ粒子径分布の狭いマイクロカ
プセルを製造することができる。
【0010】本発明の感光材料は、少くともハロゲン化
銀、還元剤、重合性化合物、および色画像形成物質を収
容したマイクロカプセルを用いる第一の態様のもの、お
よび少くとも光重合開始剤、重合性化合物、および色画
像形成物質を収容したマイクロカプセルを用いる第二の
態様のものの2種類がある。第二の態様のものは光重合
開始剤が必須である点、および画像形成時に熱現像工程
が不要である点のみ第一の態様のものと異なる。以下は
第一の態様のものを中心に説明する。
【0011】本発明の感光材料には、ハロゲン化銀とし
て、塩化銀、臭化銀、沃化銀あるいは塩臭化銀、塩沃化
銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいずれの粒子も用いること
ができる。写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体、
八面体、十二面体、十四面体のような規則的な結晶を有
するもの、球状、板状のような変則的な結晶系を有する
もの、双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそ
れらの複合形でもよい。
【0012】ハロゲン化銀の粒径は、約0.01ミクロ
ン以下の微粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至
るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でもまた米
国特許第3,574,628号、同3,655,394
号および英国特許第1,413,748号などに記載さ
れた単分散乳剤でもよい。
【0013】また、アスペクト比が約5以上であるよう
な平板状粒子も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガ
トフ著、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エ
ンジニアリング(Gutoff ,Photograp
hic  Science and Engineer
ing )、第14巻248〜257頁(1970年)
;米国特許第4,434,226号、同4,414,3
10号、同4,433,048号、同4,439,52
0号および英国特許第2,112,157号などに記載
の方法により簡単に調製することができる。
【0014】結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい。また、エピタキシャル接合によっ
て組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、
また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の
化合物と接合されていてもよい。また、ハロゲン組成、
晶癖、粒子サイズ等が異なった二種以上のハロゲン化銀
粒子を併用することもできる。
【0015】本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)No
17643(1978年12月)、22〜23頁、“I
.乳剤製造(Emulsion preparatio
n and  types)” 、および同No187
16(1979年11月)、648頁、などに記載され
た方法を用いて調製することができる。
【0016】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロー
ジャーNo17643および同No18716に記載さ
れており、その該当箇所を後掲の表にまとめた。本発明
に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2つのリサー
チ・ディスクロージャーに記載されており、下記の表に
関連する記載箇所を示した。
【0017】 添加剤種類      RD17643     RD
18716 化学増感剤        23頁   
    648頁右欄感度上昇剤          
              同  上分光増感剤  
      23〜24頁     648頁右欄〜強
色増感剤                     
649頁右欄かぶり防止剤      24〜25頁 
    649頁右欄〜および安定剤
【0018】なお、上記ハロゲン化銀粒子としては、特
開昭63−68830号公報記載の感光材料のように、
比較的低カブリ値のハロゲン化銀粒子を用いることが好
ましい。ハロゲン化銀をマイクロカプセル中に均一に含
ませるため、重合性化合物には、親水性のくり返し単位
と疎水性のくり返し単位よりなるコポリマーを溶解させ
ておくことが好ましい。その詳細については、特開昭6
2−209450号公報、同63−287844号およ
び特願平1−37782号各公報に記載がある。
【0019】本発明の感光材料に使用することができる
還元剤は、ハロゲン化銀を還元する機能および/または
重合性化合物の重合を促進(または抑制)する機能を有
する。上記機能を有する還元剤としては、様々な種類の
物質がある。上記還元剤には、ハイドロキノン類、カテ
コール類、p−アミノフェノール類、p−フェニレンジ
アミン類、3−ピラゾリドン類、3−アミノピラゾール
類、4−アミノ−5−ピラゾロン類、5−アミノウラシ
ル類、4,5−ジヒドロキシ−6−アミノピリミジン類
、レダクトン類、アミノレダクトン類、o−またはp−
スルホンアミドフェノール類、o−またはp−スルホン
アミドナフトール類、2,4−ジスルホンアミドフェノ
ール類、2,4−ジスルホンアミドナフトール類、o−
またはp−アシルアミノフェノール類、2−スルホンア
ミドインダノン類、4−スルホンアミド−5−ピラゾロ
ン類、3−スルホンアミドインドール類、スルホンアミ
ドピラゾロベンズイミダゾール類、スルホンアミドピラ
ゾロトリアゾール類、α−スルホンアミドケトン類、ヒ
ドラジン類等がある。
【0020】なお、上記機能を有する各種還元剤につい
ては、特開昭61−183640号、同61−1885
35号、同61−228441号の各公報、および、特
開昭62−70836号、同62−86354号、同6
2−86355号、同62−206540号、同62−
264041号、同62−109437号、同63−2
54442号、特開平1−267536号、同2−14
1756号、同2−141757号、特願平1−271
75号、同1−54101号、同1−91162号、同
1−90087号等の公報及び明細書に記載されている
。(現像薬またはヒドラジン誘導体として記載のものを
含む)また上記還元剤については、T.Jmames 
 著“The Theory of the Phot
ographic  Process ”第4版、29
1〜334頁(1977年)リサーチ・ディスクロージ
ャー誌Vol.170,1978年6月の第17029
号(9〜15頁)、および同誌Vol.176,197
8年12月の第17643号(22〜31頁)にも記載
がある。また、特開昭62−210446号公報記載の
感光材料のように、還元剤に代えて加熱条件下あるいは
塩基との接触状態等において還元剤を放出することがで
きる還元剤前駆体を用いてもよい。本明細書における感
光材料にも、上記各公報、明細書および文献記載の還元
剤および還元剤前駆体が有効に使用できる。よって、本
明細書における「還元剤」には、上記各公報明細書およ
び文献記載の還元剤および還元剤前駆体が含まれる。
【0021】又これらの還元剤のうち、酸と塩を形成す
る塩基性を有するものは適当な酸との塩の形で使用する
こともできる。
【0022】これらの還元剤は、単独で用いてもよいが
、上記各明細書にも記載されているように、二種以上の
還元剤を混合して使用してもよい。二種以上の還元剤を
併用する場合における、還元剤の相互作用としては、第
一に、いわゆる超加成性によってハロゲン化銀(および
/または有機銀塩)の還元を促進すること、第二に、ハ
ロゲン化銀(および/または有機銀塩)の還元によって
生成した第一の還元剤の酸化体が共存する他の還元剤と
の酸化還元反応を経由して重合性化合物の重合を引き起
こすこと(または重合を抑制すること)等が考えられる
。ただし、実際の使用時においては、上記のような反応
は同時に起こり得るものであるため、いずれの作用であ
るかを特定することは困難である。上記還元剤の具体的
な例を以下に示す。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
【0027】還元剤の添加量は巾広く変えることが出来
るが一般に銀塩に対して0.1〜1500モル%、好ま
しくは10〜300モル%である。
【0028】感光材料に使用される重合性化合物は、一
般に付加重合性または開環重合性を有する化合物である
。付加重合性を有する化合物としてはエチレン性不飽和
基を有する化合物、開環重合性を有する化合物としては
エポキシ基を有する化合物等があるが、エチレン性不飽
和基を有する化合物が特に好ましい。
【0029】感光材料に使用することができるエチレン
性不飽和基を有する化合物には、アクリル酸およびその
塩、アクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタク
リル酸およびその塩、メタクリル酸エステル類、メタク
リルアミド類、無水マレイン酸、マレイン酸エステル類
、イタコン酸エステル類、スチレン類、ビニルエーテル
類、ビニルエステル類、N−ビニル複素環類、アリルエ
ーテル類、アリルエステル類およびそれらの誘導体等が
ある。
【0030】感光材料に使用することができる好ましい
重合性化合物の具体例としては、アクリル酸エステル類
に関し、n−ブチルアクリレート、シクロヘキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ベンジル
アクリレート、フルフリルアクリレート、エトキシエト
キシエチルアクリレート、トリシクロデカニルオキシア
クリレート、ノニルフェニルオキシエチルアクリレート
、1,3−ジオキソランアクリレート、ヘキサンジオー
ルジアクリレート、ブタンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、トリシクロデカ
ンジメチロールジアクリレート、
【0031】トリメチロールプロパントリアクリレート
、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレート、ポリオキシエチレン化ビス
フェノールAのジアクリレート、2−(2−ヒドロキシ
−1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシメチル−
5−エチル−1,3−ジオキサンジアクリレート、2−
(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5,5
−ジヒドロキシメチル−1,3−ジオキサントリアクリ
レート、トリメチロールプロパンのプロピレンオキサイ
ド付加物のトリアクリレート、ジペンタエリスリトール
のカプロラクトン付加物のヘキサアクリレート、ヒドロ
キシポリエーテルのポリアクリレート、ポリエステルア
クリレートおよびポリウレタンアクリレート等を挙げる
ことができる。
【0032】また他の具体例としては、メタクリル酸エ
ステル類に関し、メチルメタクリレート、ブチルメタク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、ブタ
ンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、
ペンタエリスリトールテトラメタクリレートおよびポリ
オキシアルキレン化ビスフェノールAのジメタクリレー
ト等を挙げることができる。
【0033】上記重合性化合物は、単独で使用しても二
種以上を併用してもよい。二種以上の重合性化合物を併
用した感光材料については、特開昭62−210445
号公報に記載がある。なお、前述した還元剤の化学構造
にビニル基やビニリデン基等の重合性官能基を導入した
物質も重合性化合物として使用できる。本発明の感光材
料に使用できる色画像形成物質には特に制限はなく、様
々な種類のものを用いることができる。すなわち、それ
自身が着色している物質(染料や顔料)や、それ自身は
無色あるいは淡色であるが外部よりのエネルギー(加熱
、加圧、光照射等)や別の成分(顕色剤)との接触によ
り発色する物質(発色剤)も色画像形成物質に含まれる
。本発明の色画像形成物質としては、特開昭62−18
7346号公報に述べられているように、画像の安定性
に優れそれ自身が着色している染料や顔料が好ましい。
【0034】本発明に用いられる染料や顔料としては、
市販のものの他、各種文献等に記載されている公知のも
のが利用できる。文献に関しては、カラーインデックス
(C.I.)便覧、「最新顔料便覧」日本顔料技術協会
編(1977年刊)、「最新顔料応用技術」CMC出版
(1986年刊)、「印刷インキ技術」(CMC出版、
1984年刊)等がある。
【0035】顔料の種類としては、色別にみると白色顔
料、黒色顔料、黄色顔料、橙色顔料、褐色顔料、赤色顔
料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、螢光顔料、金属粉
顔料その他、重合体結合色素が挙げられる。具体的には
、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、キ
レートアゾ顔料、フタロシアニン系顔料、アントラキノ
ン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、チオインジゴ
系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、イ
ソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、染付けレ
ーキ顔料、アジン顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天
然顔料、螢光顔料、無機顔料等が使用できる。
【0036】本発明に使用できる顔料は、上述の裸の顔
料のままでもよいし、表面処理をほどこされた顔料でも
よい。表面処理の方法には、樹脂やワックスを表面コー
トする方法、界面活性剤を付着させる方法、反応性物質
(例えば、シランカップリング剤やエポキシ化合物、ポ
リイソシアネート等)を顔料表面に結合させる方法等が
考えられ、次の文献等に記載されている。
【0037】金属石けんの性質と応用(幸書房)印刷イ
ンキ技術(CMC出版、1984)最新顔料応用技術(
CMC出版、1986)本発明に使用できる顔料の粒径
は、重合性化合物中に分散後で、0.01μ〜10μ範
囲であることが好ましく、0.05〜1μ範囲であるこ
とが、更に好ましい。
【0038】顔料は、重合性化合物100重量部に対し
て5〜60重量部の割合で用いることが好ましい。重合
性化合物中へ、顔料を分散する方法としては、インク製
造やトナー製造時等に用いられる公知の分散技術が使用
できる。
【0039】分散機としては、サンドミル、アトライタ
ー、パールミル、スーパーミル、ボールミル、インペラ
ー、デスパーザー、KDミル、コロイドミル、ダイナト
ロン、3本ロールミル、加圧ニーダー等があげられる。 詳細は、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986
)に記載がある。
【0040】本発明のマイクロカプセルについては、特
に制限なく様々な公知技術を適用することができる。例
としては、米国特許第2800457号および同第28
00458号各明細書記載の親水性壁形成材料のコアセ
ルベーションを利用した方法;米国特許第328715
4号および英国特許第990443号各明細書、および
特公昭38−19574号、同42−446号および同
42−771号各公報記載の界面重合法;米国特許第3
418250号および同第3660304号各明細書記
載のポリマーの析出による方法;米国特許第37966
69号明細書記載のイソシアネート−ポリオール壁材料
を用いる方法;
【0041】米国特許第3914511号明細書記載の
イソシアネート壁材料を用いる方法;米国特許第400
1140号、同第4087376号、同第408980
2号および同第4025455号、特開昭62−209
439号、特開昭64−91131号、特開平1−15
4140号および特願昭63−241635号公報記載
のアミノ・アルデヒド樹脂を用いる方法があり、アミノ
・アルデヒド樹脂の例としては、尿素−ホルムアルデヒ
ド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド−レゾルシン樹脂、メ
ラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アセトグアナミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミン−ホルムアルデ
ヒド樹脂などを挙げることができる。
【0042】なお、ポリアミド樹脂および/またはポリ
エステル樹脂からなる外殻を有するマイクロカプセルを
用いた感光材料については特開昭62−209437号
公報に、ポリウレア樹脂および/またはポリウレタン樹
脂からなる外殻を有するマイクロカプセルを用いた感光
材料については特開昭62−209438号公報に、ゼ
ラチン製の外殻を有するマイクロカプセルを用いた感光
材料については特開昭62−209440号公報に、エ
ポキシ樹脂からなる外殻を有するマイクロカプセルを用
いた感光材料については特開昭62−209441号公
報に、ポリアミド樹脂とポリウレア樹脂を含む複合樹脂
外殻を有するマイクロカプセルを用いた感光材料につい
ては特開昭62−209447号公報に、ポリウレタン
樹脂とポリエステル樹脂を含む複合樹脂外殻を有するマ
イクロカプセルを用いた感光材料については特開昭62
−209442号公報にそれぞれ記載がある。
【0043】本発明においては、特にメラミン・ホルム
アルデヒド樹脂を用いると、緻密性の高いカプセルを得
ることができ、特に好ましい。また、特願平1−377
82号明細書には特に壁の緻密性に優れたカプセルを得
るため、スルフィン酸基を有する水溶性ポリマーとエチ
レン性不飽和基を有する重合性化合物との反応生成物か
らなる膜の周囲にメラミン・ホルムアルデヒド樹脂等の
高分子化合物の重合体壁を設けたマイクロカプセルが開
示されており、本発明には好ましい。
【0044】なお、アミノアルデヒド系のマイクロカプ
セルを用いる場合には、特開昭63−32535号公報
記載の感光材料のように、残留アルデヒド量を一定値以
下とすることが好ましい。マイクロカプセルの平均粒子
径は、5乃至25μmであることが好ましい。マイクロ
カプセルの粒子径の分布は、特開昭63−5334号公
報記載の感光材料のように、一定値以上に均一に分布し
ていることが好ましい。また、マイクロカプセルの膜厚
は、特開昭63−81336号公報記載の感光材料のよ
うに、粒子径に対して一定の値の範囲内にあることが好
ましい。
【0045】なお、マイクロカプセルにハロゲン化銀を
収容する場合は、前述したハロゲン化銀粒子の平均粒子
サイズをマイクロカプセルの平均サイズの5分の1以下
とすることが好ましく、10分の1以下とすることがさ
らに好ましい。ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズをマ
イクロカプセルの平均サイズの5分の1以下とすること
によって、均一でなめらかな画像を得ることができる。 マイクロカプセルにハロゲン化銀を収容する場合は、マ
イクロカプセルの外殻を構成する壁材中にハロゲン化銀
を存在させることが好ましい。マイクロカプセルの壁材
中にハロゲン化銀を含む感光材料については特開昭62
−169147号公報に記載がある。
【0046】本発明の感光性マイクロカプセルの製造に
おいては、ハロゲン化銀、還元剤、重合性化合物、およ
び色画像形成物質を含む油性液を水溶性ポリマーを含む
水性媒体に乳化分散するが、水溶性ポリマーとしては非
イオン性又はアニオン性であることが好ましい。非イオ
ン性の水溶性ポリマーの例としては、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポ
リメチルビニルエーテル、ポリアクリロイルモルホリン
、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリヒドロキシ
エチルメタクリレート−コ−アクリルアミド、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及
びメチルセルロースなどを挙げることができる。アニオ
ン性の水溶性ポリマーの例としては、ポリスチレンスル
フィン酸、スチレンスルフィン酸塩の共重合体、ポリス
チレンスルホン酸塩、スチレンスルホン酸の共重合体、
ポリビニル硫酸エステル塩、ポリビニルスルホン酸塩、
無水マレイン酸・スチレン共重合体、無水マレイン酸・
インブチレン共重合体などを挙げることができる。
【0047】この場合、アニオン性の水溶性ポリマーの
水性媒体中の濃度は、0.01〜5重量%の範囲が好ま
しく、さらに好ましくは、0.1〜2重量%の範囲であ
る。上記の場合、非イオン性の水溶性ポリマーと少量の
スルフィン酸基を有する水溶性ポリマーを併用すること
が特に好ましい。また、重合性化合物を含む油性液は、
水性媒体に対して、10〜120重量%が好ましく、2
0〜90重量%がさらに好ましい。
【0048】支持体に用いることができる材料としては
、ガラス、紙、上質紙、バライタ紙、コート紙、キャス
トコート紙、合成紙、金属およびその類似体、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセチルセルロ
ース、セルロースエステル、ポリビニルアセタール、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリイミド等のフィルム、および樹脂材料やポ
リエチレン等のポリマーによってラミネートされた紙等
を挙げることができる。この中で本発明の好ましい支持
体はポリマーフィルムであり、前に述べた熱伝導性から
、50μ以下のポリマーフィルムである事が特に好まし
い。
【0049】すなわち本発明の画像形成方法においては
、少なくとも像様に露光する工程、加熱する工程、およ
び加圧する工程等の一連の工程が必要であり、感光材料
は連続した帯状のものとして用いる事が効率上特に好ま
しい。したがって感光材料は連続した帯状のものとして
搬送、加熱、加圧、および巻込み等の操作を受けるため
、それに耐えるだけの力学特性、あるいは熱特性が必要
になる。この観点からすると、支持体としては力学特性
(引張り強度、弾性率、剛度等)からポリマーフィルム
が好ましく、その中でも熱伝導性の良い、厚さ50μ以
下のものが特に好ましい。厚さが50μを越えるものは
熱伝導性が悪く、熱現像時間を短くする事が難しい。 また厚さが10μ以下のものは力学的強度の点で搬送性
に問題がある。
【0050】さらに感光層を支持体に塗設するために、
特開昭61−113058号公報記載の下塗り層をポリ
マーフィルム上に設ける、あるいはアルミニウム等の金
属蒸着膜をポリマーフィルム上に設ける事が好ましい。 したがって本発明の画像形成方法を実施する感光材料の
支持体としては、50μ以下の厚みのポリマーフィルム
で、アルミ蒸着膜を有するものが特に好ましい。感光材
料に用いるバインダーは、単独であるいは組合せて感光
層に含有させることができる。このバインダーには主に
親水性のものを用いることが好ましい。親水性バインダ
ーとしては透明か半透明の親水性バインダーが代表的で
あり、例えばゼラチン、ゼラチン誘導体、セルロース誘
導体、デンプン、アラビアゴム等のような天然物質と、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリ
ルアミド重合体等の水溶性のポリビニル化合物のような
合成重合物質を含む。他の合成重合物質には、ラテック
スの形で、とくに写真材料の寸度安定性を増加させる分
散状ポリビニル化合物がある。なお、バインダーを用い
た感光材料については、特開昭61−69062号公報
に記載がある。また、マイクロカプセルと共にバインダ
ーを使用した感光材料については、特開昭62−209
525号公報に記載がある。
【0051】以下に本発明の感光材料に用いる事のでき
る他の成分について説明する。本発明の感光材料には、
熱現像を促進させる物質として塩基又は塩基プレカーサ
ーを用いることができる。本発明の感光材料に使用でき
る塩基プレカーサーとしては、無機の塩基および有機の
塩基の塩基プレカーサー(脱炭酸型、熱分散型、反応型
および錯塩形成型など)が使用できる。
【0052】好ましい塩基プレカーサーとしては、特開
昭59−180549号、同59−180537号、同
59−195237号、同61−32844号、同61
−36743号、同61−51140号、同61−52
638号、同61−52639号、同61−53631
号、同61−53634号、同61−53635号、同
61−53636号、同61−53637号、同61−
53638号、同61−53639号、同61−536
40号、同61−55644号、同61−55645号
、同61−55646号、同61−84640号、同6
1−107240号、同61−219950号、同61
−251840号、同61−252544号、同61−
313431号、同63−316740号、同64−6
8746号および特願昭62−209138号各公報に
記載されている加熱により脱炭酸する有機酸と塩基の塩
、また、特開昭59−157637号、同59−166
943号、同63−96159号各公報記載の加熱によ
り塩基を脱離する化合物が挙げられる。
【0053】本発明の塩基プレカーサーとしては、50
℃ないし200℃で塩基を放出する事が好ましく、80
℃ないし180℃で放出する事がさらに好ましい。本発
明の感光材料に使用する塩基プレカーサーとしては、マ
イクロカプセル中に収容するため、25℃での水および
重合性化合物に対する溶解度が1%以下の次のようなカ
ルボン酸と有機塩基の塩からなる塩基プレカーサーが好
ましい。
【0054】(a) 塩基プレカーサーがカルボン酸と
有機塩基との塩からなり、該有機塩基が、下記式 (1
)で表わされるアミジンから水素原子一個または二個除
いた原子団に相当する部分構造を二乃至四個、および該
部分構造の構造基からなる二酸乃至四酸塩基である。
【0055】
【化5】
【0056】〔上記式 (1)において、R11、R1
2、R13およびR14は、それぞれ、水素原子、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル
基、アラルキル基、アリール基および複素環残基からな
る群より選ばれる一価の基を表わし(各基は一個以上の
置換基を有していてもよい)、そして、R11、R12
、R13およびR14から選ばれる任意の二個の基は互
いに結合して五員または六員の含窒素複素環を形成して
いてもよい〕
【0057】(b) 塩基プレカーサーが
カルボン酸と有機塩基との塩からなり、該有機塩基が、
下記式 (2)で表わされるグアニジンから水素原子一
個または二個除いた原子団に相当する部分構造を二乃至
四個、および該部分構造の連結基からなる二酸乃至四酸
塩基である。
【0058】
【化6】
【0059】〔上記式 (2)において、R21、R2
2、R23、R24およびR25は、それぞれ、水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロ
アルキル基、アラルキル基、アリール基および複素環残
基からなる群より選ばれる一価の基を表わし(各基は一
個以上の置換基を有していてもよい)、そして、R21
、R22、R23、R24およびR25から選ばれる任
意の二個の基は互いに結合して五員または六員の含窒素
複素環を形成していてもよい〕
【0060】なお、上記(a)および(b)の塩基プレ
カーサーについては、それぞれ特開昭63−31670
号、及び同64−68746号公報に詳細に記載されて
いる。以下にこれらの塩基プレカーサーの具体例を示す
が、これに限るものではない。
【0061】
【化7】
【0062】
【化8】
【0063】
【化9】
【0064】
【化10】
【0065】
【化11】
【0066】
【化12】
【0067】塩基プレカーサーをマイクロカプセルに収
容させる場合は、塩基プレカーサーを重合性化合物中に
直接固体分散させた感光性組成物を用いてもよいが(特
開昭64−32251号、特開平1−263641号各
公報記載)、塩基プレカーサーを水中に分散させた状態
で重合性化合物中に乳化させた感光性組成物を用いるこ
とが特に好ましい。(特開昭63−218964号、特
願平1−182245号、特願平1−160148号各
公報および明細書記載)ここで、塩基プレカーサーの水
への分散に際しては、非イオン性あるいは、両性の水溶
性ポリマーを使用することが好ましい。
【0068】非イオン性の水溶性ポリマーの例としては
、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリルアミド、ポリメチルビニルエーテル、ポリアク
リロイルモルホリン、ポリヒドロキシエチルアクリレー
ト、ポリヒドロキシエチルメタクリレート−コ−アクリ
ルアミド、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース及びメチルセルロースなどを挙げるこ
とができる。また、両性の水溶性ポリマーとしては、ゼ
ラチンを挙げることができる。
【0069】上記の水溶性ポリマーは、塩基プレカーサ
ーに対して0.1〜100重量%の割合で含まれている
ことが好ましく、1〜50重量%の割合で含まれている
ことがさらに好ましい。また、塩基プレカーサーは分散
液に対して5〜60重量%含まれていることが好ましく
、10〜50重量%で含まれていることがさらに好まし
い。また、塩基プレカーサーは重合性化合物に対して2
〜50重量%の割合で含まれていることが好ましく、5
〜30重量%の割合で含まれていることがさらに好まし
い。
【0070】また、塩基プレカーサーの重合性化合物に
対する溶解度を低下させるため、重合性化合物中に、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、安
息香酸アミド、シクロヘキシルウレア、オクチルアルコ
ール、ドデシルアルコール、ステアリルアルコール、ス
テアロアミド等の−OH、−SO2 NH2 、−CO
NH2 、−NHCONH2 などの親水性基を有する
化合物を添加する事もできる。
【0071】本発明においては、感光性ハロゲン化銀と
共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもできる
。このような有機金属塩の中、有機銀塩は、特に好まし
く用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成するのに使
用し得る有機化合物としては、米国特許第4,500,
626号第52〜53欄等に記載のベンゾトリアゾール
類、脂肪酸その他の化合物がある。また特開昭60−1
13235号公報記載のフェニルプロピオール酸銀など
のアルキニル基を有するカルボン酸の銀塩や、特開昭6
1−249044号、同64−57256号の各公報記
載のアセチレン銀も有用である。有機銀塩は2種以上を
併用してもよい。
【0072】以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1
モルあたり、0.01ないし10モル、好ましくは0.
01ないし1モルを併用することができる。感光性ハロ
ゲン化銀と有機銀塩の塗布量合計は銀換算で1mgない
し10g/m2が適当である。
【0073】感光材料に用いるスマッジ防止剤としては
、常温で固体の粒子状物が好ましい。具体例としては、
英国特許第1232347号明細書記載のでんぷん粒子
、米国特許第3625736号明細書等記載の重合体微
粉末、英国特許第1235991号明細書等記載の発色
剤を含まないマイクロカプセル粒子、米国特許第271
1375号明細書記載のセルロース微粉末、タルク、カ
オリン、ベントナイト、ろう石、酸化亜鉛、酸化チタン
、アルミナ等の無機物粒子等を挙げることができる。上
記粒子の平均粒子サイズとしては、体積平均直径で3乃
至50μmの範囲が好ましく、5乃至40μmの範囲が
さらに好ましい。前述したように重合性化合物の油滴が
マイクロカプセルの状態にある場合には、上記粒子はマ
イクロカプセルより大きい方が効果的である。感光材料
には種々の画像形成促進剤を用いることができる。
【0074】画像形成促進剤には■塩基又は、塩基プレ
カーサーの移動の促進■還元剤と銀塩との反応の促進■
重合による色素供与性物質の不動化の促進などの機能が
有り物理化学的な機能からは前記の塩基または塩基プレ
カーサー、求核性化合物、オイル、熱溶剤、界面活性剤
、銀又は銀塩と相互作用をもつ化合物、酸素除去機能を
有する化合物等に分類される。ただしこれらの物質群は
一般に複合機能を有しており上記の促進効果のいくつか
を合わせ持つのが普通である。これらの詳細については
、米国特許4,678,739号第38〜40欄、特開
昭62−209443号等の公報および明細書中に記載
がある。
【0075】感光材料には、ハロゲン化銀の潜像が形成
されない部分の重合性化合物を重合させる系において、
重合を開始させることあるいは、画像転写後、未重合の
重合性化合物の重合化処理することを目的として熱ある
いは光重合開始剤を用いることができる。熱重合開始剤
の例としてはアゾ化合物、有機過酸化物、無機過酸化物
、スルフィン酸類等を挙げることができる。これらの詳
細については高分子学会、高分子実験学編集委員会編「
付加重合・開環重合」(1983年、共立出版)の第6
頁〜第18頁等に記載されている。
【0076】光重合開始剤の例としては、ベンゾフェノ
ン類、アセトフェノン類、ベンゾイン類、チオキサンソ
ン類シアニン色素ボレートアニオン類等を挙げることが
できる。これらの詳細について「紫外線硬化システム」
(1989年、総合技術センター)第63頁〜第147
頁等に記載されている。また、これらの化合物は本発明
の第二の態様の感光材料にも使用することができる。
【0077】感光材料には、塗布助剤、剥離性改良、ス
ベリ性改良、帯電防止、現像促進等の目的で種々の界面
活性剤を使用することができる。界面活性剤の具体例は
、特開昭62−173463号、同62−183457
号等に記載されている。
【0078】感光材料には帯電防止の目的で帯電防止剤
を使用することができる。帯電防止剤としてリサーチデ
ィスクロージャー誌1978年11月の第17643号
(27頁)等に記載されている。感光材料の感光層に、
ハレーションまたはイラジエーションの防止を目的とし
て、染料または顔料を添加してもよい。感光層に白色顔
料を添加した感光材料について特開昭63−29748
号公報に記載がある。
【0079】感光材料のマイクロカプセル中に加熱また
は光照射により脱色する性質を有する色素を含ませても
よい。上記加熱または光照射により脱色する性質を有す
る色素は、コンベンショナルな銀塩写真系におけるイエ
ローフィルターに相当するものとして機能させることが
できる。上記のように加熱または光照射により脱色する
性質を有する色素を用いた感光材料については、特開昭
63−974940号公報に記載がある。
【0080】感光材料に重合性化合物の溶剤を用いる場
合は、重合性化合物を含むマイクロカプセルとは別のマ
イクロカプセル内に封入して使用することが好ましい。 なお、マイクロカプセルに封入された重合性化合物と混
和性の有機溶媒を用いた感光材料については、特開昭6
2−209524号公報に記載がある。前述したハロゲ
ン化銀粒子に水溶性ビニルポリマーを吸着させて用いて
もよい。上記のように水溶性ビニルポリマーを用いた感
光材料については特開昭62−91652号公報に記載
がある。
【0081】以上述べた以外に感光層中に含ませること
ができる任意の成分の例およびその使用態様についても
、上述した一連の感光材料に関する出願明細書、および
リサーチ・ディスクロージャー誌Vol.170、19
78年6月の第17029号(9〜15頁)に記載があ
る。感光材料に任意に設けることができる層としては、
受像層、発熱体層、帯電防止層、カール防止層、はくり
層、カバーシートまたは保護層、ハレーション防止層(
着色層)等を挙げることができる。
【0082】なお、発熱体層を用いた感光材料について
は特開昭61−294434号公報に、カバーシートま
たは保護層を設けた感光材料については特開昭62−2
10447号公報に、ハレーション防止層として着色層
を設けた感光材料については特開昭63−101842
号公報に、それぞれ記載されている。更に、他の補助層
の例およびその使用態様についても、上述した一連の感
光材料に関する出願明細書中に記載がある。
【0083】本発明において種々のカブリ防止剤または
写真安定剤を使用することができる。その例としては、
RD17643(1978年)24〜25頁に記載のア
ゾール類やアザインデン類、特開昭59−168442
号記載の窒素を含むカルボン酸類およびリン酸類、ある
いは特開昭59−111636号公報記載のメルカプト
化合物およびその金属塩、特開昭62−87957号公
報に記載されているアセチレン化合物類などが用いられ
る。
【0084】感光材料には現像時の処理温度および処理
時間に対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停
止剤を用いることができる。ここでいう現像停止剤とは
、適正現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応し
て膜中の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物または銀
および銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物である
。具体的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサー
、加熱により共存する塩基を置換反応を起す親電子化合
物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物お
よびその前駆体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭6
2−253159号(31)〜(32)頁、特開平1−
72479号、同1−3471号公報等に記載されてい
る。
【0085】本発明の画像形成方法のにおいては感光材
料とともに受像材料を用いるのが一般的である。以下に
受像材料について説明する。受像材料は支持体のみでも
良いが、支持体上に受像層を設ける事が好ましい。受像
材料の支持体としては、特に制限はないが、感光材料の
支持体と同じようにガラス、紙、上質紙、バライタ紙、
コート紙、キャストコート紙、合成紙、布、金属および
その類似体、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、アセチルセルロース、セルロースエステル、ポリ
ビニルアセタール、ポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリエチレンテレフタレート等のフィルム、および樹脂
材料やポリエチレン等のポリマーによってラミネートさ
れた紙等を挙げることができる。
【0086】なお、受像材料の支持体として、紙等の多
孔性の材料を用いる場合には、特開昭62−20953
0号公報記載の受像材料のように一定の平滑度を有して
いることが好ましい。また、透明な支持体を用いた受像
材料については、特開昭62−209531号公報に記
載がある。受像材料の受像層は、白色顔料、バインダー
、およびその他の添加剤より構成され白色顔料自身ある
いは白色顔料の粒子間の空隙が重合性化合物の受容性を
増す。
【0087】受像層に用いる白色顔料としては、無機の
白色顔料として、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸
化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、等の酸
化物、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム
、ケイ酸カルシウム、水酸化マグネシウム、リン酸マグ
ネシウム、リン酸水素マグネシウム等のアルカリ土類金
属塩、そのほか、ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニ
ウム、硫化亜鉛、各糖クレー、タルク、カオリン、ゼオ
ライト、酸性白土、活性白土、ガラス等が挙げられる。 有機の白色顔料としては、ポリエチレン、ポリスチレン
、ベンゾグァナミン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、メラ
ミン−ホルマリン樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる
。これら白色顔料は単独でまたは併用して用いても良い
が、重合性化合物に対する吸油量の高いものが好ましい
【0088】また、本発明の受像層に用いるバインダー
としては、水溶性ポリマー、ポリマーラテックス、有機
溶剤に可溶なポリマーなどが使用できる。水溶性ポリマ
ーとしては、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、メチルセルロース等のセル
ロース誘導体、ゼラチン、フタル化ゼラチン、カゼイン
、卵白アルブミン等の蛋白質、デキストリン、エーテル
化デンプン等のデンプン類、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニル
ピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニル
ピラゾール、ポリスチレンスルホン酸等の合成高分子、
その他、ローカストビーンガム、プルラン、アラビアゴ
ム、アルギン酸ソーダ等が挙げられる。
【0089】ポリマーラテックスとして、例えば、スチ
レン−ブタジェン共重合体ラテツクス、メチルメタクリ
レート・ブタジェン共重合体ラテックス、アクリル酸エ
ステルおよび/またはメタクリル酸エステルの重合体ま
たは、共重合体ラテックス、エチレン・酢酸ビニル共重
合体ラテックス等が挙げられる。有機溶剤に可溶なポリ
マーとして、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂
等が挙げられる。
【0090】上記バインダーの使用法としては、二種以
上を併用することができ、さらに、二種のバインダーが
相分離を起こすような割合で併用することもできる。こ
のような使用法の例としては、特開平1−154789
号公報に記述がある。白色顔料の平均粒子サイズは0.
1〜20μ、好ましくは0.1〜10μであり、塗布量
は、0.1g〜60g、好ましくは、0.5g〜30g
の範囲である。白色顔料とバインダーの重量比は、顔料
1に対しバインダー0.01〜0.4の範囲が好ましく
、0.03〜0.3の範囲がさらに好ましい。
【0091】受像層には、バインダー、白色顔料以外に
も、以下に述べるようなさまざまな添加剤を含ませるこ
とができる。例えば、発色剤と顕色剤よりなる発色シス
テムを用いる場合には、受像層に顕色剤を含ませること
ができる。顕色剤の代表的なものとしては、フェノール
類、有機酸またはその塩、もしくはエステル等があるが
、色画像形成物質としてロイコ色素を用いた場合には、
サリチル酸の誘導体の亜鉛塩が好ましく、中でも、3,
5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸亜鉛が好ましい
。上記顕色剤は受像層に、0.1乃至50g/m2の範
囲の塗布量で含まれていることが好ましい。更に好まし
くは、0.5乃至20g/m2の範囲である。
【0092】受像層に熱可塑性化合物を含ませてもよい
。受像層に熱可塑性化合物を含ませる場合は、受像層そ
のものを熱塑性化合物微粒子の凝集体として構成するこ
とが好ましい。上記のような構成の受像層は、転写画像
の形成が容易であり、かつ画像形成後、加熱することに
より光沢のある画像が得られるという利点を有する。 上記熱可塑性化合物については特に制限はなく、公知の
可塑性樹脂(プラスチック)およびワックス等から任意
に選択して用いることができる。ただし、熱可塑樹脂の
ガラス転移点およびワックスの融点は、200℃以下で
あることが好ましい。上記のような熱可塑性化合物微粒
子を含む受像層を有する受像材料については、特開昭6
2−280071号、同62−280739号各公報に
記載がある。
【0093】受像層には、光重合開始剤または熱重合開
始剤を含ませておいてもよい。受像材料を用いる画像形
成において、色画像形成物質は、未重合の重合性化合物
と共に転写される。このため、未重合の重合性化合物の
硬化処理(定着処理)を目的として、受像層に光重合開
始剤または熱重合開始剤を添加することができる。なお
、光重合開始剤を含む受像層を有する受像材料について
は特開昭62−161149号公報に、熱重合開始剤を
含む受像層を有する受像材料については特開昭62−2
10444号公報にそれぞれ記載がある。
【0094】以下に本発明の画像形成方法における像様
に露光する工程、像様露光と同時、あるいは像様露光後
、該感光材料を、感光層を塗設していない支持体の面か
ら加熱する工程、および該感光材料の感光層を塗設した
面と受像材料とを重ね合わせて加圧する工程等の一連の
工程について述べる。
【0095】上記像様に露光する工程における露光方法
としては、様々な露光手段を用いる事ができるが、一般
に可視光を含む輻射線の画像様露光によりハロゲン化銀
の潜像を得る。光源の種類や露光量は、ハロゲン化銀の
感光波長(色素増感を施した場合は、増感した波長)や
、感度に応じて選択することができる。
【0096】代表的な光源としては、低エネルギー輻射
線源として、自然光、紫外線、可視光、赤外線、蛍光灯
、タングステンランプ、水銀灯、ハロゲンランプ、キセ
ノンフラッシュランプ、レーザー光源(ガスレーザー、
固体レーザー、化学レーザー、半導体レーザーなど)、
発光ダイオード、プラズマ発光管、FOTなどを挙げる
ことができる。特殊な場合には、高エネルギー線源であ
るX線、γ線、電子線などを用いることもできる。
【0097】本発明における感光材料は、特にフルカラ
ーの感光材料の場合には、複数のスペクトル領域に感光
性をもつマイクロカプセルより構成されているため対応
する複数のスペクトル線により画像露光することが必要
である。そのため上記光源は1種類でもよいし2種以上
を組み合わせて用いてもよい。光源の選択に際しては、
感光材料の感光波長に適した光源を選ぶことはもちろん
であるが、画像情報が電気信号を経由するかどうか、シ
ステム全体の処理速度、コンパクトネス、消費電力など
を考慮して選ぶことができる。
【0098】画像情報が電気信号を経由しない場合、例
えば風景や人物などの直接撮影、原画の直接的な複写、
リバーサルフィルム等のポジを通しての露光などの場合
には、カメラ、プリンターや引伸機のようなプリント用
の露光装置、複写機の露光装置などを利用することがで
きる。この場合、二次元画像をいわゆる1ショットで同
時露光することもできるし、スリットなどを通して走査
露光することもできる。原画に対して、引き伸ばしたり
縮小することもできる。この場合の光源はレーザーのよ
うな単色の光源ではなくタングステンランプ、蛍光灯の
ような光源を用いるか、複数の単色光源の組み合わせを
用いるのが通常である。
【0099】画像情報を電気信号を経由して記録する場
合には、画像露光装置としては、発光ダイオード、各種
レーザーを熱現像カラー感光材料の感色性に合わせて組
み合わせて用いてもよいし、画像表示装置として知られ
ている各種デバイス(CRT、液晶ディスプレイ、エレ
クトロルミネッセンスディスプレイ、エレクトロクロミ
ックディスプレイ、プラズマディスプレイなど)を用い
ることもできる。この場合、画像情報は、ビデオカメラ
や電子スチルカメラから得られる画像信号、日本テレビ
ジョン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、
原画をスキャナーなどで多数の画素に分割して得た画像
信号、磁気テープ、ディスク等の記録材料に蓄えられた
画像信号が利用できる。
【0100】カラー画像の露光に際しては、LED、レ
ーザー、蛍光管などを感材の感色性に合わせて組み合わ
せて用いるが、同じものを複数組み合わせ用いてもよい
し、別種のものを組み合わせて用いてもよい。感光材料
の感色性は写真分野ではR(赤)、G(緑)、B(青)
感光性が通常であるが、近年はUV、IRなどの組み合
わせで用いることも多く、光源の利用範囲が広がってき
ている。たとえば感光材料の感色性が(G、R、IR)
であったり、(R、IR(短波)、IR(長波))、(
UV(短波)、UV(中波)、UV(長波))、(UV
、B、G)などのスペクトル領域が利用される。光源も
LED2色とレーザーの組み合せなど別種のものを組み
合わせてもよい。上記発光管あるいは素子は1色毎に単
管あるいは素子を用いて走査露光してもよいし、露光速
度を速めるためにアレイになったものを用いてもよい。 利用できるアレイとしては、LEDアレイ、液晶シャッ
ターアレイ、磁気光学素子シャッターアレイなどが挙げ
られる。
【0101】先に記した画像表示装置としては、CRT
のようにカラー表示のものとモノクロ表示のものがある
が、モノクロ表示のものをフィルターを組み合わせて数
回の露光を行う方式を採用してもよい。既存の2次元の
画像表示装置は、FOTのように1次元化して利用して
もよいし1画面を数個に分割して走査と組み合せて利用
してもよい。
【0102】上記の像様に露光する工程によって、マイ
クロカプセルに収容されたハロゲン化銀に潜像が得られ
る。本発明の画像形成方法においては、像様露光と同時
、あるいは像様露光後、該感光材料を熱現像するために
、加熱する工程が含まれる。好ましくは感光材料の感光
層が塗設されていない支持体の面から加熱する事で熱現
像が行なわれる。
【0103】この加熱手段としては、特開昭61−29
4434号公報記載の感光材料のように、感光材料の感
光層が塗設されていない支持体上の面に発熱体層を設け
て加熱してもよい。さらに特開昭61−147244号
公報記載のように熱板、アイロン、熱ローラーを用いた
り、特開昭62−144166号公報記載のように、熱
ローラーとベルトの間に感光材料をはさんで加熱する方
法を用いてもよい。
【0104】すなわち該感光材料を、感光材料の面積以
上の表面積を有する発熱体と接触させて、全面を同時に
加熱しても良いし、より小さな表面積の発熱体(熱板、
熱ローラー、熱ドラムなど)と接触させ、それを走査さ
せて時間を追って全面が加熱されるようにしても良い。 また上記のように発熱体と感光材料とを直接接触する加
熱方法以外にも、電磁波、赤外線、熱風などを感光材料
にあてて非接触の状態を加熱する事もできる。
【0105】本発明の画像形成方法においては、該感光
材料の、感光層を塗設していない支持体上の面から加熱
することで熱現像が行なわれるが、この時、感光層の塗
設してある面の法は直接空気に接触していても良いが、
熱を逃がさないように保温するために、断熱材などでカ
バーしても良い。この場合感光層中に含まれているマイ
クロカプセルを破壊しないように、感光層には強い圧力
(10kg/cm2 以上)をかけない様にする事が好
ましい。
【0106】また加熱による熱現像は、像様露光と同時
または像様露光後行なわれるが、像様露光後0.1秒以
上経過してから加熱する事が好ましい。加熱温度は一般
に60℃から250℃、好ましくは80℃から180℃
であり、加熱時間は0.1秒から5秒の間である。
【0107】感光材料は、上記のようにして熱現像を行
い、ハロゲン化銀の潜像が形成された部分またはハロゲ
ン化銀の潜像が形成されない部分の重合性化合物を重合
させることができる。またハロゲン化銀の潜像形成され
た部分に、還元剤との反応で重合禁止剤が生成する場合
には、あらかじめ感光層中に、好ましくはマイクロカプ
セル中に添加してある熱あるいは光重合開始剤を加熱ま
たは光照射する事により分解させ、一様にラジカルを発
生させ、ハロゲン化銀の潜像が形成されない部分の重合
性化合物を重合させることもできる。この場合前に述べ
た像様露光工程、熱現像工程の他に、必要により全面加
熱あるいは全面露光する工程が必要となるが、その方法
は像様露光工程あるいは熱現像工程と同様である。
【0108】本発明の画像形成方法においては感光層上
にポリマー画像を得た感光材料と受像材料を重ね合せた
状態で加圧する工程により、未重合の重合性化合物を受
像材料に転写し、受像材料上に色画像を得ることができ
る。上記の加圧方法としては、従来公知の方法を用いる
ことができる。
【0109】例えば、プレッサーなどのプレス板の間に
感光材料と受像材料を挟んだり、ニップロールなどの圧
力ローラーを用いて搬送しながら加圧してもよい。ドッ
トインパクト装置などにより断続的に加圧してもよい。 また、高圧に加圧した空気をエアガン等によりふきつけ
たり、超音波発生装置、圧電素子などにより加圧するこ
ともできる。加圧に必要な圧力は500kg/cm2 
以上、好ましくは800kg/cm2 以上である。た
だし、加圧時40°〜120℃に加熱を併用する場合は
300kg/cm2 以下でもよい。
【0110】本発明の感光材料は、カラーの撮影および
プリント用感材、印刷感材、コンピューターグラフィッ
クハードコピー感材、複写機用感材等の数多くの用途が
あり、本発明の画像形成方法によってコンパクトで安価
な複写機、プリンター、簡易印刷機等の画像形成システ
ムを作り上げる事ができる。
【0111】
【実施例】実施例−1 ハロゲン化銀乳剤(EB−1)の調製 石灰処理イナートゼラチン24gを蒸留水に添加し、4
0℃で1時間かけて溶解後NaCl3gを加え、これに
1N硫酸を加えてpH3.2に調節した。
【0112】この液にI液およびII液を、60℃にて
コントロールダブルジェット法を用いpAg=8.5に
保ちながら45分かけて添加した。添加終了後、pHを
1NNaOHで6.0に調節しさらに(ATR−1)4
.8mgおよび(SB−1)480mgを添加し、更に
添加後20分から3分かけてKI4.1gを含む水溶液
100gを等流量で添加した。
【0113】この乳剤に(CK−1)1.1gを加えて
沈降させ水洗して脱塩したのち石灰処理ゼラチン6gを
加えて溶解し、さらに(ATR−1)の72%水溶液3
ccを加えpHを6.2に調節した。平均粒子サイズ0
.24μm、変動係数20%の単分散14面体沃臭化銀
乳剤(EB−1)550gを調製した。
【0114】 I  液 AgNO3               120g蒸
留水                  550cc
II  液 KBr                    85
g蒸留水                  550
cc
【0115】ハロゲン化銀乳剤(EG−1)の調製
ハロゲン化銀乳剤(EG−1)と同様にただし、I液と
II液の添加時間を15分とし、また(SB−1)のか
わりに(SG−1)450mgを添加した。平均粒子サ
イズ0.18μm、変動係数22%の単分散沃臭化銀乳
剤(EG−1)550gを調製した。
【0116】ハロゲン化銀乳剤(ER−1)の調製ハロ
ゲン化銀乳剤(EG−1)と同様にただし(SG−1)
のかわりに、(SR−1)450mgおよび(SR−2
)100mgを添加した。平均粒子サイズ0.18μm
、変動係数22%の単分散沃臭化銀乳剤(ER−1)5
50gを調製した。
【0117】
【化13】
【0118】
【化14】
【0119】(CK−1)  ポリ(イソブチレン−コ
−マレイン酸モノナトリウム)
【0120】固体分散物(KB−1)の調製300ml
の分散コンテナ中に石灰処理ゼラチンの5.4%水溶液
110g、ポリエチレングリコール(平均分子量200
0)の5%水溶液20g、塩基プレカーサー(BG−1
)70gおよび直径0.5〜0.75mmのガラスビー
ズ200mlを加え、ダイノミルを用いて3000r.
p.m.にて30分間分散し、2N硫酸でpHを6.5
に調整して粒径1.0μm以下の塩基プレカーサー(B
G−1)の固体分散物(KB−1)を得た。
【0121】
【化15】
【0122】顔料分散物(GY−1)の調製重合性化合
物(MN−2)260gに、クロモファインエロー(商
品名、大日本精化製)40gを混ぜ、アイガー・モータ
ーミル(アイガー・エンジニアリング社製)を使用して
毎分5000回転で1時間攪拌し、分散物(GY−1)
を得た。
【0123】顔料分散物(GM−1)の調製重合性化合
物(MN−2)250gに、ホスタパームピンクE02
(商品名、ヘキスト社製)50gを混ぜ、アイガー・モ
ーターミル(アイガー・エンジニアリング社製)を使用
して毎分5000回転で1時間攪拌し、分散物(GM−
1)を得た。
【0124】顔料分散物(GC−1)の調製重合性化合
物(MN−1)255gに、銅フタロシアニン(CI 
 Pigment 15)45g、ソルスパース240
00(ICI社製)3.5gを混ぜ、アイガー・モータ
ーミル(アイガー・エンジニアリング社製)を使用して
毎分5000回転で1時間攪拌し、分散物(GC−1)
を得た。
【0125】顔料性組成物(PB−1)の調製顔料分散
物(GY−1)45gにコポリマー(1P−1)の(S
V−1)20%(重量%)溶液を9g、(RD−1)2
.3g、(RD−3)6.2g、(FF−3)の(SV
−1)0.5%(重量%)溶液を1gおよび(ST−1
)0.5gを加え、溶解させて油性溶液を調製した。こ
の溶液にハロゲン化銀乳剤(EB−1)3.8ccと、
固体分散物(KB−1)24gを加え、60℃に保温し
ながら、40φのディゾルバーを用いて毎分10000
回転で5分間攪拌し、W/Oエマルジョンの感光性組成
物(PB−1)を得た。
【0126】感光性組成物(PG−1)の調製顔料分散
物(GM−1)45gにコポリマー(1P−1)の(S
V−1)20%(重量%)溶液を9g、(RD−1)2
.3g、(RD−3)3.1g、(FF−3)の(SV
−1)0.5%(重量%)溶液を1gおよび(ST−1
)0.5gを加え、溶解させて油性溶液を調製した。こ
の溶液にハロゲン化銀乳剤(EG−1)3.8ccと、
固体分散物(KB−1)24gを加え、60℃に保温し
ながら、40φディゾルバーを用いて毎分10000回
転で5分間攪拌し、W/Oエマルジョンの感光性組成物
(PG−1)を得た。
【0127】感光性組成物(PR−1)の調製顔料分散
物(GC−1)45gに、コポリマー(1P−1)の(
SV−1)20%(重量%)溶液を9g、(RD−1)
2.3g、(RD−2)6.2g、(FF−3)の(S
V−1)0.5%(重量%)溶液を1gおよび(ST−
1)0.5gを加え、溶解させて油性溶液を調製した。
【0128】この溶液にハロゲン化銀乳剤(ER−1)
3.8ccと、固体分散物(KB−1)24gを加え、
50℃に保温しながら、40φディゾルバーを用いて毎
分10000回転で5分間攪拌し、W/Oエマルジョン
の感光性組成物(PR−1)を得た。
【0129】
【化16】
【0130】
【化17】
【0131】
【化18】
【0132】感光性マイクロカプセル分散液(CB−1
)の調製 ポリマー(2P−1)の15%水溶液4gに水を36g
加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調整した。 この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60gを
加え、60℃で30分間混合した。この混合液を上記感
光性組成物(PB−1)に加え、翼径40mmのプロペ
ラ攪拌機で800r.p.m.で攪拌することにより、
W/O/W型の予備乳化液とした。次に、この予備乳化
液を図1に示す装置により、流量1kg/分、内外筒の
クリアランス300μm、回転数3500r.p.m.
、パス回数=1回の条件で処理して乳化液を得た。別に
、メラミン31.5gにホルムアルデヒド37%水溶液
を52.2gおよび水170.3gを加え、60℃に加
熱し、30分間攪拌して透明なメラミン・ホルムアルデ
ヒド初期縮合物の水溶液を得た。
【0133】この初期縮合物25gを、40℃に冷却し
た上記W/O/Wエマルジョンの状態の乳化物に加え、
プロペラ羽根で1200r.p.m.で攪拌しながら2
N硫酸を用いてpH5.0に調整した。次いで、この液
を30分間で70℃になるよう昇温し、更に30分間攪
拌した。 これに尿素の40%水溶液を10.3g加え、2N硫酸
でpHを3.5に合わせ、更に40分間、70℃での攪
拌を続けた。この液を40℃に冷却後K−カラギーナン
の2.5%水溶液7.5gを加え、10分間攪拌し、2
Nの水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH6.5に調整
して、感光性マイクロカプセル分散液(CB−1)を調
製し、8℃の冷蔵庫に直ちに入れて、そのまま保存した
。 コールターカウンターTA−II型でこのカプセルの粒
子径分布を測定したところ、D50=12.5μm、D
90/D10=1.78で粒子径分布の均一性の高いも
のであった。
【0134】感光性マイクロカプセル分散液(CG−1
)の調製 ポリマー(2P−1)の15%水溶液4gに水を26g
加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調整した。 この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液70gを
加え、翼径40mmのプロペラ攪拌機で800r.p.
m.で攪拌することにより、W/O/W型の予備乳化液
とした。次に、この予備乳化液を図1に示す装置により
、流量1kg/分、内外筒のクリアランス250μm、
回転数3600r.p.m.、パス回数=1回の条件で
処理して乳化液を得た。次いで(CB−1)の調製と同
様にして感光性マイクロカプセル分散液(CG−1)を
調製し8℃の冷蔵庫に直ちに入れて、そのまま保存した
。コールターカウンターTAII型でこのカプセルの粒
子径分布を測定したところ、D50=13.0μm、D
90/D10=1.82で粒子径分布の均一性の高いも
のであった。
【0135】感光性マイクロカプセル分散液(CR−1
)の調製 ポリマー(2P−1)の15%水溶液4gに水を36g
加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調整した。 この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60gを
加え、60℃で30分間混合した。この混合液に上記感
光性組成物(PR−1)を加え、翼径40mmのプロペ
ラ攪拌機で800r.p.m.で攪拌することにより、
W/O/W型の予備乳化液とした。次に、この予備乳化
液を図1に示す装置により、流量1kg/分、内外筒の
クリアランス400μm、回転数2800r.p.m.
、パス回数=1回の条件で処理して乳化液を得た。次い
で(CB−1)の調製と同様にして感光性マイクロカプ
セル分散液(CG−1)を調製し8℃の冷蔵庫に直ちに
入れて、そのまま保存した。コールターカウンターTA
II型でこのカプセルの粒子径分布を測定したところ、
D50=11.5μm、D90/D10=1.75で粒
子径分布の均一性の高いものであった。 ポリマー(2P−1) ポリビニルベンゼンスルフィン酸カリウムポリマー(2
P−2) ポリビニルピロリドンK−90
【0136】感光材料101の作成 8℃の冷蔵庫に2日間保存しておいたセットしている本
発明の感光性マイクロカプセル(CB−1)を15g、
(CG−1)を15g、(CR−1)を17gを取り出
し、各々攪拌せずに40℃に加熱して融解させた後混合
し、界面活性剤(WW−1)0.5g、界面活性剤(W
W−2)の10%水溶液1.3g、PVAKL318(
クラレ製、カルボキシ変成PVA)の10%水溶液25
gを加え、40℃で10分間攪拌して混合した。
【0137】この塗布液を厚さ12μのポリエチレンテ
レフタレートフィルムにアルミニウムを蒸着した支持体
のアルミニウム蒸着面に、エクストルージョン法により
、塗布量98cc/m2となるよう塗布し、60℃で乾
燥後、25℃、65%の条件で塗布面が内側になるよう
巻き取り、本発明の感光材料101を作成した。なおこ
の感光材料を25℃、55%の条件の下でアルミを蒸着
した防湿性の袋に封入した。
【0138】
【化19】
【0139】受像材料(RS−1)の作成炭酸カルシウ
ム(PC700、白石工業 (株)製)240g、界面
活性剤(ポイズ520、花王 (株)製)5.6g、お
よび水354.4mlを攪拌混合したのち、分散機(商
品名:ウルトラディスパーザー(LK−41型)、ヤマ
ト科学製)を用いて毎分8000回転で3分間分散した
。この分散液52gと、10%ポリビニルアルコール(
PVA−117、 (株)クラレ製)水溶液52gとを
混合し、さらに界面活性剤(WW−3)の1%水溶液4
mlおよび水22mlを加え、受像層形成用塗布液を調
製した。
【0140】この塗布液を坪量80g/m2の紙支持体
(JIS−P−8207により規定される繊維長分布と
して24メッシュ残分の重量%と42メッシュ残分の重
量%との和が30乃至60%であるような繊維長分布を
有する原紙を用いた紙支持体〔特開昭63−18623
9号公報参照〕)上に65g/m2となるように均一に
塗布した後、60℃乾燥して受像材料(RS−1)を作
成した。
【0141】
【化20】
【0142】画像形成 以下の実験は25℃、50%の条件下で実施した。防湿
袋から取り出した感光材料101を色温度3100Kに
調節したハロゲンランプを用い、連続的に変化する0〜
4.0の透過濃度を有するウエッジおよび濃度1.0の
NDフィルターおよびグレーバランスを合わせるように
イエローとマゼンタのCCフィルター(富士フイルム製
)を通し20000lux、1秒の露光条件にて露光し
た。露光して10秒後、該感光材料の塗布された反対面
側から150℃に加熱した排気装置付き熱現像機にて1
秒間加熱現像した。
【0143】加熱して20秒後、受像材料(RS−1)
と塗布面同士を重ね合わせた該感光材料を2cm/秒の
速度で、径3cm、圧力1200kg/cm2 の加圧
ローラーに通した。通過後すぐに感光材料から受像材料
をはく離したところ、受像材料上に鮮明なポジ画像を得
た。この画像の濃度をX−Rite310で測定したと
ころ、最高濃度1.23、最低濃度0.08であった。 なお、D10、D50、D90は累積体積分布より求め
たパーセント粒子径である。すなわち、 D10:累積10%粒子径 D50:累積50%粒子径 D90:累積90%粒子径             
       である。
【0144】比較例  1 実施例1の感光性マイクロカプセル分散液(CB−1)
の調製において、プロペラ攪拌機による予備乳化および
図1に示す装置による処理を行わず、40φのディゾル
バーを用いて60℃で20分間、5000r.p.m.
で乳化する以外は同様にして、比較用の感光性マイクロ
カプセル分散液(CB−2)を調製した。コールターカ
ウンターTAII型でこのカプセルの粒子径分布を測定
したところ、D50=12.7μm、D90/D10=
2.81で分布の広いものであった。
【0145】同様に、実施例1の(CG−1)の調製に
おいて、予備乳化および図1に示す装置による処理を行
わず、40φのディゾルバーを用いて60℃で20分間
、5000r.p.m.で乳化する以外は同様にして、
比較用の感光性マイクロカプセル分散液(CG−2)を
調製した。この粒子径分布はD50=13.2μm、D
90/D10=2.92で分布の広いものであった。
【0146】同様に、実施例1の(CR−1)の調製に
おいて、予備乳化および第1図に示す装置による処理を
行わず、40φのディゾルバーを用いて、60℃で20
分間、4000r.p.m.で乳化する以外は同様にし
て、比較用の感光性マイクロカプセル分散液(CR−2
)を調製した。この粒子径分布はD50=11.3μm
、D90/D10=3.01で分布の広いものであった
【0147】感光材料102の作成 実施例1の感光材料101の作成において、感光性マイ
クロカプセル(CB−1)、(CG−1)、および(C
R−1)のかわりに(CB−2)、(CG−2)および
(CR−2)を用いる以外は同様にして、感光材料10
2を作成した。 画像形成 感光材料102を用い、実施例1と同様にして画像を形
成した。この画像の濃度は最高濃度1.15、最低濃度
0.12であった。また、最低濃度部に、すり傷による
線状の汚れが目立った。
【0148】実施例  2 重合性化合物(MN−1)360gに、パーガスクリプ
トレッドI−6−B(マゼンタのロイコ色素、チバガイ
ギー社製)90g、イルガキュア651(光重合開始剤
、チバガイギー社製)50gを溶解した。一方、ポリマ
ー(2P−1)の15%水溶液40gに水を460g加
え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調整した。こ
の液にポリマー(2P−2)の10%水溶液500gを
加え、60℃で30分間混合した。この混合液に上記油
性液を加え、20φのプロペラ攪拌機で500r.p.
m.で攪拌することにより、O/W型の予備乳化液とし
た。
【0149】次に、この予備乳化液を図1に示す装置に
より、流量2kg/分、内外筒のクリアランス500μ
m、回転数2500r.p.m.、パス回数=1回の条
件で処理して乳化液を得た。別に、メラミン31.5g
にホルムアルデヒド37%水溶液を52.2gおよび水
170.3gを加え、60℃に加熱し、30分間攪拌し
て透明なメラミン・ホルムアルデヒド初期縮合物の水溶
液を得た。
【0150】この初期縮合物を、上記乳化液に加え、プ
ロペラ羽根で1000r.p.m.で攪拌しながら2N
硫酸を用いて、pH5.0に調整した。次いでこの液を
65℃に昇温し1時間攪拌した。これに尿素の40%水
溶液を100g加え、2N硫酸でpHを3.5に合わせ
、更に40分間65℃での攪拌を続け、感光性マイクロ
カプセル分散液(CC−1)を調製した。この粒子径分
布はD50=8.0μm、D90/D10=1.70で
、粒子径分布の均一性の高いものであった。
【0151】感光材料201の作成 感光性カプセル(CC−1)45g、界面活性剤(WW
−1)0.5g、界面活性剤(WW−2)の10%水溶
液2g、PVA205(クラレ製)の10%水溶液15
gを加え、40℃で混合した。この塗布液を厚さ25μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミニウ
ムを蒸着した支持体のアルミニウム蒸着面に、エクスト
ルージョン法により、塗布量60cc/m2となるよう
塗布し、60℃で乾燥した。
【0152】受像材料(RS−2)の作成125gの水
に40%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液11gを加
え、さらにこれに3,5−ジ−α−メチルベンジルサリ
チル酸亜鉛34gと55%炭酸カルシウムスラリー82
gとを混合して、ミキサーで粗分散した。 その液をダイナミル分散機で分散し、得られた液の20
0gに対し、8%ポリビニルアルコール水溶液112g
を加え均一に混合した。さらにこの混合液に水70gを
加え、受像層形成用塗布液を調製した。そしてこの塗布
液を坪量55g/m2の紙支持体(JIS−P−820
7により規定される繊維長分布として24メッシュ残分
の重量%と42メッシュ残分の重量%との和が30乃至
60%であるような繊維長分布を有する原紙を用いた紙
支持体)上に塗布量が58g/m2となるように均一に
塗布した後、60℃で乾燥して受像材料を作成した。
【0153】画像形成 感光材料201を1kw超高圧水銀灯を用い、ステップ
ウェッジを通して露光した。その後受像材料(RS−2
)と塗布面同士を重ね合わせ、実施例1と同様に加圧ロ
ーラーに通した。通過後感光材料から受像材料をはく離
したところ、受像材料上に鮮明なポジ画像を得た。この
画像の濃度を測定したところ、最高濃度1.42、最低
濃度0.07であった。
【0154】比較例  2 実施例2の感光性マイクロカプセル分散液(CC−1)
の調製において、プロペラ攪拌機による予備乳化および
図1に示す装置による処理を行わず、40φのディゾル
バーを用いて、40℃で20分間、3000r.p.m
.で乳化する以外は同様にして、比較用の感光性マイク
ロカプセル分散液(CC−2)を調製した。この粒子径
分布はD50=7.8μm、D90/D10=2.5で
分布の広いものであった。また、かなり大きい大粒子も
混じっていた。
【0155】感光材料202の作成 実施例2の感光材料201の作成において、感光性マイ
クロカプセル(CC−1)のかわりに(CC−2)を用
いる以外は同様にして、感光材料202を作成した。 画像形成 感光材料202を用い、実施例2と同様にして画像を形
成した。この画像の濃度は最高濃度1.35、最低濃度
0.10であった。また、最低濃度部に斑点状の発色が
見られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用する装置の説明図である
【図2】予備乳化から連続系にした場合の概略図である
【図3】大量処理をおこなう場合の概略図である。
【符号の説明】
1・・・予備乳化機 2・・・定量ポンプ 3・・・外筒 4・・・内筒 5・・・モーター 6・・・攪拌機 7・・・カプセル化槽 8・・・水性液槽 9・・・油性液槽 10・・・連続予備乳化機 11・・・ウーリー 12・・・分配バルブ 13a・・液投入口 13b・・液排出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少くともハロゲン化銀、還元剤、重合
    性化合物、および色画像形成物質を含む油性液を収容し
    た感光性マイクロカプセルの製造方法において、油性液
    と水溶性ポリマーを含む水性液とを混合し、この混合液
    を相対的に回転する円筒と外筒との間隙に通すことによ
    り、水中油滴型エマルジョンを得た後、油滴の回りにマ
    イクロカプセル壁を形成させることを特徴とする感光性
    マイクロカプセルの製造方法。
  2. 【請求項2】  少くとも光重合開始剤、重合性化合物
    、および色画像形成物質を含む油性液を収容した感光性
    マイクロカプセルの製造方法において、油性液と水溶性
    ポリマーを含む水性液とを混合し、この混合液を相対的
    に回転する円筒と外筒との間隙に通すことにより、水中
    油滴型エマルジョンを得た、油滴の回りにマイクロカプ
    セル壁を形成させることを特徴とする感光性マイクロカ
    プセルの製造方法。
  3. 【請求項3】  支持体上に、少くとも請求項1又は請
    求項2の方法で作られた感光性マイクロカプセルおよび
    バインダーが塗設されていることを特徴とする感光材料
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