JPH0426520B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば月極駐車場等で用いられ、
自動車等の入出場規制を行える車両の通行制御装
置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の通行制御としては、例えば駐車
場の入出場規制がある。この入出場規制では、入
場時に月日、時間等を印字したカードを利用者に
渡して自動車を入場させ、出場時には駐車時間に
見合う料金を管理者等が受け取ることにより利用
者の規制をしたり、磁気カード装置を用いて駐車
場管理を行う方法等が多く用いられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし上記のような車両通行制御では、駐車場
に進入してくる自動車のナンバープレート番号の
確認がなされていないので契約以外の自動車が入
出場しても分らなかつたり、また磁気カード装置
を用いる場合では、その磁気カードが偽造される
恐れがあり、しかも強磁性体への近接により記録
内容の消失や変更の懸念がある等の問題点があつ
た。

この発明は上記の問題点を解決するためになさ
れたもので、確実な通行制御が行えかつ強磁界な
どでもカードの記録内容の消失や変更の恐れのな
い車両の通行制御装置を得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る車両の通行制御装置は、車両の
ナンバープレート番号を予めICカードのデータ
メモリに記録しておき、この記録された番号と通
行する車両のナンバープレート番号の画像を撮り
込むTVカメラとその画像データを処理して、特
定の文字を認識する画像処理プロセツサで構成さ
れるナンバープレートリーダによつて読み取られ
た車両のナンバープレート番号とをICカードが
比較照合してその判定結果を出力し、この出力結
果に基づいて車両通行路の出入口を開閉するゲー
ト装置の制御を行うようにしたものである。

〔作 用〕

この発明においては、車両が出入口に接近する
とそのナンバープレート番号が読み取られ、また
利用者の持参したICカードにより、そのICカー
ドに記録されたナンバープレート番号とナンバー
プレートリーダによつて読み取られたナンバープ
レート番号とが比較照合されてその判定結果が出
力され、この判定結果が例えば正常ならばゲート
を開放、異常ならば閉鎖された状態を保持する等
の操作を行う。

〔実施例〕

第１図はこの発明の一実施例による車両の通行
制御装置の構成を示す図である。図中、１は自動
車で２はそのナンバープレート、３はナンバープ
レート２の番号が予め記録されているICカード、
４はこのICカード３と外部との入出力インター
フエースを行うカード端末器、５はナンバープレ
ート２の画像を取り込むためのTVカメラ、６は
このTVカメラ５が画像を取込むときナンバープ
レート２に対して十分な照度を与えるための照明
装置である。また、２０はTVカメラ５により撮
り込んだ通行する車両のナンバープレート番号の
画像のデータを処理して、特定の文字に認識する
画像処理プロセツサで、TVカメラ５とでナンバ
ープレートリーダ２１を構成している。また、７
はナンバープレートリーダ２１により画像認識し
たそのデータをカード端末器４に伝送すると共
に、出入口のゲート装置８の開閉制御および撮像
制御等を行う処理装置、９はこの処理装置７に接
続され、TVカメラ５が画像を取込むためのトリ
ガや照明装置６の点灯タイミングを与えるための
自動車１の位置を検出する位置センサである。

第２図はICカード３の構成を示す図である。
１０は演算機能やカード端末器４との入出力機能
を有するマイクロコンピユータ、１１はカード端
末器４と入出力するデータを記録するデータスト
ア用半導体メモリ（例えばEEPROM）、１２は
マイクロコンピユータ１０の動作用プログラムが
記録されている半導体メモリ（例えばROM）、
１３はマイクロコンピユータ１０が外部から送ら
れてきたデータあるいは外部へ送るためのデータ
を一時記録する半導体メモリ（例えばRAM）で
ある。

次にこのように構成された車両の通行制御装置
の動作について説明する。自動車１が通行路の出
入口である駐車場の入口あるいは出口のゲート装
置８に接近すると、位置センサ９が自動車の進入
を検知し、TVカメラ５と照明装置６とを用いて
ナンバープレート２の画像を画像処理プロセツサ
２０へ取込む。画像処理プロセツサ２０はその画
像ゲートからナンバープレート２の番号の抽出と
認識を行い、認識した情報を処理装置７を介して
カード端末器４へ伝送する。

一方、利用者は持参したICカード３をカード
端末器４に挿入し、ゲート８が開くまで待機す
る。ICカード３にはナンバープレート２の番号
（例えば、シナガワ 59 サ 1234等）がデータ
メモリ１１に記録されており、そこでICカード
３はナンバープレートリーダ２１から処理装置７
を介して送られてきたナンバープレート２の番号
の信号を、一旦半導体メモリ１３のRAM（例え
ばメモリアドレスＡ）へ記録し、RAM(A)の内容
と既に記録されているデータメモリ１１（例えば
メモリアドレスＢ）の内容とを比較照合して合否
判定を行い、その結果を出力する。処理装置７は
出力された結果を受け、ICカード３から出力さ
れた情報が正常（RAM(A)とデータメモリ(B)の内
容が一致したとき）ならばゲート８を開けて自動
車１の進入を促し、異常（RAM(A)とデータメモ
リ(B)の内容が不一致のとき）ならばゲート８を開
けずに駐車場管理者にその旨の報告をする等の動
作を行つたり、また入場時間あるいは出場時間や
駐車料金等をICカード３のデータメモリ１１に
記録させたりする。

〔発明の効果〕

以上のようにこの発明の車両の通行制御装置に
よれば、車両のナンバープレート番号をTVカメ
ラと画像処理プロセツサから構成されるナンバー
プレートリーダで読み取ると共に、車両のナンバ
ープレート番号が予め記録されたICカードでこ
の記録されたナンバープレート番号とナンバープ
レートリーダの出力とを比較照合し、その結果に
基づいて車両の通行制御を行うよう構成したの
で、以下に示す効果が得られる。

(1) ICカードを用いるため磁気カードでは困難
であつた機密保護や偽造の防止を図ることがで
きる。

(2) ICカードに記録されたナンバープレート番
号とナンバープレートリーダで読み取られた番
号とを比較照合するので契約以外の車両の通行
を確実に防止することができる。

(3) 個人情報はICカードのデータメモリに記録
することができるため強磁界により消失したり
変更される等のことがない。

(4) ゲート装置等と組合わせることにより通行制
御を自動的に行うことができるため、駐車場等
の場合に管理の省力化が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による車両の通行
制御装置のブロツク構成図、第２図は同通行制御
装置のICカードの記録内容を模式的に表わした
図である。 １…自動車、２…ナンバープレート、３…IC
カード、５…TVカメラ、７…処理装置、８…ゲ
ート装置、１０…マイクロコンピユータ、１１…
データメモリ、２０…画像処理プロセツサ、２１
…ナンバープレートリーダ。なお、図中同一符号
は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 車両通行路の出入口に設置される車両の通行
   制御装置であつて、通行する車両のナンバープレ
   ート番号の画像を撮り込むテレビカメラとその画
   像データを処理して、特定の文字に認識する画像
   処理プロセツサとで構成されるナンバープレート
   リーダと、前記車両のナンバープレート番号がそ
   のデータメモリに予め記録され、かつこの記録さ
   れたナンバープレート番号と前記ナンバープレー
   トリーダの出力とを比較照合し、その判定の結果
   を出力するICカードと、このICカードの出力さ
   れた結果に基づいて前記出入口を開閉するゲート
   の制御を行う処理装置とを備えたことを特徴とす
   る車両の通行制御装置。