JPH042628Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はシヤワー装置に関するものである。

（従来の技術） 従来湯水混合弁等により設定温度に調節された
湯をシヤワーノズルに供給するシヤワー装置は公
知であり、かかるシヤワー装置では給湯路の上流
側より元電磁弁とシヤワー用電磁弁を介設すると
共に両弁間の給湯路に排水用電磁弁を介設した排
水路を接続して、シヤワー開始時には給湯スイツ
チ等の操作で元電磁弁とシヤワー用電磁弁を開弁
し、シヤワー停止後には次回のシヤワー開始時の
冷水吐出を防止する為に元電磁弁を閉弁状態のま
まシヤワー用電磁弁並びに排水用電磁弁を開弁し
て、元電磁弁下流の給湯路内の冷水を排水するよ
うにしてある。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら従来例では排水時シヤワー用電磁
弁と排水用電磁弁を同時に開弁していたので、両
弁の開弁時給湯路内の残存圧力の為シヤワー用電
磁弁の開弁と同時に冷水がシヤワーノズルから吐
出する問題を有する。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかかる従来例の問題を解決せんとする
ものであり、その為に本考案ではシヤワーノズル
に至る給湯路に上流側から元電磁弁とシヤーワー
用電磁弁を介設し、両電磁弁間の給湯路に排水用
電磁弁を介設した排水路を接続したものにおい
て、シヤワー停止後の排水時に排水用電磁弁の開
弁後時間差を有してシヤワー用電磁弁を開弁した
構成としている。

（作用） シヤワー停止後一定時間経過すると排水動作が
行われ、排水用電磁弁が開弁してから一定時間後
にシヤワー用電磁弁が開弁して元電磁弁より下流
側の給湯路内の冷水を排水し、次回のシヤワー開
始に備えるものである。

（実施例） 図面は本考案の一実施例を示し、１は浴槽、２
は吐出口を浴槽１内に向けた浴槽給湯用の蛇管、
３は浴槽給湯用の操作器である。４は浴室に設置
されるシヤワー装置であり、シヤワー装置４には
上部に打たせ湯とスコール用のシヤワーノズル５
とミスト用のシヤワーノズル６を備えており、７
はこれらシヤワーノズル５、６からの湯量と湯温
を設定する操作器である。８は鏡、９はハンドシ
ヤワー、１０は蛇管、１１はシヤワー９とル蛇管
１０からの湯量と湯温を設定する操作器である。
尚シヤワー装置４には図示しない熱源機から出湯
管１２を介して高温水が供給されると共に給水管
１３を介して冷水が供給される。１４は上記した
蛇管２に湯を供給する給湯路である。第２図はシ
ヤワー装置４内の配管図を示したもので、１５は
湯弁と水弁の開度を変えて湯水の混合比率を調節
する湯水混合弁、１６はサーボモータ等の駆動装
置、１７ａ〜１７ｉは電磁弁、１８は温度検出
器、１９は流量検出器、２０は流量制御弁であ
る。流量制御弁２０下流の給湯路１４は分岐し、
各分岐路は電磁弁１７ｂ〜１７ｉを介して前記し
た打たせ湯用ノズル５ａ、スコール用ノズル５
ｂ、ミスト用ノズル６、シヤワー９、蛇管１０、
蛇管２に接続される。尚２１は排水路である。

尚、操作器３，７，１１には蛇管２、打たせ湯
用シヤワーノズル５ａ、スコール用シヤワーノズ
ル５ｂ、ミスト用シヤワーノズル６、ハンドシヤ
ワー９、蛇管１０からの給湯の開始と停止を指示
するスイツチとこれら給湯時の湯温と湯量を設定
するスイツチを備えてある。更に各操作器３，
７，１１は図示しない制御器に接続されて後に操
作された給湯先が優先されるようにしてある。又
シヤワー停止後すなわち打たせ湯、スコールシヤ
ワー、ハンドシヤワー停止後一定時間（例えば10
分間）内に上記シヤワーや蛇管のいずれもが使用
されない場合には排水動作するようにしてあり、
この排水動作時は元電磁弁１７ａを閉弁状態のま
ま排水用電磁弁１７ａ並びにシヤワー用元電磁弁
１７ｅを開弁し、かかる両弁の開弁後時間差を有
してシヤワー用電磁弁１７ｆ〜１７ｉのうちの使
用したシヤワー用電磁弁を開弁し、一定の排水時
間を経過すれば当該電磁弁並びに上記両電磁弁１
７ｂ，１７ｅを閉弁せしめるのであり、蛇管から
の給湯停止後においても一定時間内にシヤワーや
他の蛇管からの給湯が行われない場合上記と同様
の排水動作が行われるのである。

以上の構成における作用は以下の通りである。

ハンドシヤワー９、打たせ湯、スコールシヤワ
ー、ミストシヤワーの各使用時には元電磁弁１７
ａ，１７ｅが開かれると共にシヤワー用電磁弁１
７ｆ〜１７ｉのいずれかが開かれる。又蛇管２か
らの浴槽給湯時と蛇管１０の使用時には元電磁弁
１７ａが開かれると共に元電磁弁１７ｅが閉じた
状態で電磁弁１７ｃ，１７ｄのいずれかが開とな
る。又ミストシヤワー時を除いて操作器３，７，
１１にて設定された給湯温度と温度検出器１８の
検出温度との偏差に応じて駆動装置１６が湯水混
合弁を制御することにより給湯される温度を設定
温度に調節し、かつ浴槽給湯時並びにミストシヤ
ワー時を除いて流量検出器１９で検出される流量
が設定流量となるよう流量制御弁２０がその開度
を調節される。又例えば給湯スイツチのスコール
シヤワーの停止操作を行うと元電磁弁１７ａ、シ
ヤワー用元電磁弁１７ｅ、シヤワー用電磁弁１７
ｈが閉弁し、停止後一定時間経過すると排水用電
磁弁１７ｂ、シヤワー用元電磁弁１７ｅが先に開
かれて給湯路１４内の圧力を低下せしめ、次いで
時間差を有してシヤワー用電磁弁１７ｈが開かれ
る。そして一定の排水時間を経過した後上記各電
磁弁１７ｂ，１７ｅ，１７ｈが再度閉じられ、次
回のシヤワー開始に備えることになる。

尚本実施例におけるシヤワー用元電磁弁１７ｅ
はシヤワー用電磁弁の不良時の安全性（蛇管使用
時に熱湯の吐出）を考慮したもので、本考案にお
いては省略してもよい。

（考案の効果） 以上のように本考案によればシヤワーの停止か
ら一定時間経過後に排水動作せしめることにより
次回のシヤワー使用開始時の冷水の吐出を防止で
きると共に、排水動作時においても排水用電磁弁
の開弁後時間差を有してシヤワー用電磁弁を開弁
するようにしたもので、排水動作時において従来
発生していたシヤワーノズルからの冷水の吐出が
なく、安全かつ快適なシヤワー装置を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体概略図、
第２図は同例の配管図である。 ５……シヤワーノズル、６……シヤワーノズ
ル、１７ａ……元電磁弁、１７ｂ……排水用電磁
弁、１７ｆ〜１７ｉ……シヤワー用電磁弁、２１
……排水路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤワーノズルに至る給湯路に上流側から元電
   磁弁とシヤワー用電磁弁を介設し、両電磁弁間の
   給湯路に排水用電磁弁を介設した排水路を接続し
   たものにおいて、シヤワー停止後の排水時に排水
   用電磁弁の開弁後時間差を有してシヤワー用電磁
   弁を開弁したことを特徴とするシヤワー装置。