JPH04261121A - 肺高血圧症の予防または治療剤 - Google Patents

肺高血圧症の予防または治療剤

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JPH04261121A
JPH04261121A JP2227991A JP2227991A JPH04261121A JP H04261121 A JPH04261121 A JP H04261121A JP 2227991 A JP2227991 A JP 2227991A JP 2227991 A JP2227991 A JP 2227991A JP H04261121 A JPH04261121 A JP H04261121A
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JP
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salt
pulmonary hypertension
formula
pyrido
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JP2227991A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Hosoda
泰弘 細田
Shingo Hori
堀 進悟
Mitsuyoshi Kanai
弥栄 金井
Takeshi Tanaka
剛 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は肺高血圧症の予防または
治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】肺高血圧症には、原発性肺高血圧症等の
肺血管を一次性に障害する疾患と呼吸器疾患等の種々の
疾患に基づく二次性肺高血圧症とが存する。従来、これ
らの肺高血圧症の第一の治療方法としては、低酸素状態
を改善するための気管支拡張薬の投与と長期酸素療法が
実施されている。また、他の治療方法としてカルシウム
拮抗薬、直接的血管拡張薬、プロスタグランディン、α
受容体遮断薬、亜硝酸薬及びアンギオテンシン変換酵素
阻害薬等の血管拡張作用を有する薬物を投与することに
より、その症状を少しでも軽減することが行われている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
治療方法の効果はいずれも充分満足し得るものではなく
、副作用が少なく、肺高血圧症の予防及び治療効果に優
れた新規な薬剤の開発が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実状において、本
発明者らは様々な化合物について肺高血圧疾患モデルを
用いてその薬理効果を検討してきたところ、後記式(1
)で表わされる3−[2−[4−(4−フルオロベンゾ
イル)ピペリジン−1−イル]エチル]−6,7,8,
9−テトラヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]−1,
3,5−トリアジン−2,4(3H)−ジオンまたはそ
の塩が優れた肺高血圧症の予防または治療作用を有し、
かつ安全性も充分高いことを見い出し、本発明を完成し
た。
【0005】すなわち、本発明は次式(1)
【化2】 で表わされる3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジン−1−イル]エチル]−6,7,8,9
−テトラヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]−1,3
,5−トリアジン−2,4(3H)−ジオンまたはその
塩を有効成分とする肺高血圧症の予防または治療剤を提
供するものである。
【0006】本発明の肺高血圧症の予防または治療剤の
有効成分である化合物(1)及びその塩は例えば次の反
応式(A)に従って製造することができる。
【0007】
【化3】
【0008】即ち、式(2)で表わされる化合物と式(
3)で表わされる化合物を、ジメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等の有機溶媒中で、トリ
フェニルフォスフィンとアゾジカルボン酸ジアルキルエ
ステル等の各種脱水試薬の混合物の存在下に0℃から溶
媒の沸点までの温度で反応させることにより、化合物(
1)を製造することが出来る。
【0009】また、ここで原料となる化合物(2)は公
知の方法で得ることができ、例えば常法により2−アミ
ノ−3,4,5,6−テトラヒドロピリジンにフェノキ
シカルボニルイソシアナートを反応させることにより製
造される。
【0010】また、化合物(1)は次の反応式(B)に
従っても製造することができる。
【0011】
【化4】
【0012】〔式中、Xはハロゲン原子、パラトルエン
スルホニルオキシ基又はメタンスルホニルオキシ基を示
す〕
【0013】即ち、式(2)で表わされる化合物と式(
4)で表わされる化合物を、等モルまたはそれ以上の量
の炭酸アルカリ、水素化ナトリウムの如き水素化アルカ
リもしくはトリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセンの如き有機塩基の存在
下に、エタノール、メタノール、ジメチルホルムアミド
、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン等の有機
溶媒中で、室温から溶媒の沸点までの温度で反応させる
ことによっても式(1)の化合物を製造することが可能
である。なお、この反応の際にヨウ化ナトリウム、ヨウ
化カリウムのようなヨウ化アルカリを触媒量加えること
も可能である。
【0014】更にまた、化合物(1)は次の反応式(C
)に従っても製造することができる。
【0015】
【化5】
【0016】〔式中、Yはアリールスルホニルオキシ基
、アルキルスルホニルオキシ基またはハロゲン原子を示
し、Arは1個または2個以上の置換基を有していても
よいアリール基を示す〕
【0017】上記反応式(C)に従って化合物(1)を
得るには、まず式(5)で表わされる化合物にテトラヒ
ドロフラン、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、ジオキサン、ジメチルホ
ルムアミド等の有機溶媒中で、トリエチルアミン、ジメ
チルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
−7−ウンデセンの如き塩基の存在下、使用する溶媒に
よって摂氏零下30度から沸点までの温度にてアリール
オキシカルボニルクロリドを反応させ、式(6)で表わ
される化合物を得る。次いで、この化合物(6)と2−
イミノピペリジンとを、テトラヒドロフラン、ベンゼン
、トルエン、アセトニトリル、クロロホルム、ジクロロ
メタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド等の有機溶
媒中で、室温より使用した溶媒の沸点までの温度にて反
応させることにより式(7)で表わされる化合物を得る
。このようにして得られた化合物(7)をテトラヒドロ
フラン、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、ジオキサン、ジメチルホルム
アミド等の有機溶媒中で、ピリジン、トリエチルアミン
、ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4
.0]−7−ウンデセンの如き塩基の存在下、使用した
溶媒によって摂氏零下30度より摂氏50度までの温度
にてアリールスルホニルクロリドまたはメタンスルホニ
ルクロリド等でスルホニル化することにより、式(8)
でYがアリールスルホニルオキシ基またはアルキルスル
ホニルオキシ基である化合物を得ることができる。
【0018】また、化合物(7)をベンゼン、トルエン
、クロロホルム、ジクロロメタン等の有機溶媒中、塩化
チオニル、臭化チオニル、オキシ塩化リン、三臭化リン
等のハロゲン化試薬と反応させることにより一般式(8
)でYがハロゲン原子である化合物を得ることが出来る
【0019】更に、このようにして得られた一般式(8
)の化合物と4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ンとをテトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、ト
ルエン、アセトニトリル、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、ジメチルホルムアミド等の有機溶媒中で、トリエチ
ルアミン、ジメチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[
5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基または無水
炭酸アルカリ等の無機塩基の存在下、室温から使用した
溶媒の沸点までの温度にて反応させることにより目的の
化合物(1)を製造することが出来る。
【0020】また、本化合物(1)の塩としては塩酸、
硫酸、硝酸等の鉱酸またはメタンスルホン酸、トルエン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の有機スルホン酸ま
たはシュウ酸、マレイン酸、フマール酸、コハク酸、リ
ンゴ酸、酒石酸等の有機カルボン酸等との酸付加塩が挙
げられる。
【0021】上記化合物(1)またはその塩は、後記実
施例1に示す如く、肺高血圧症モデルにおいて肺血管抵
抗の上昇、右室肥大及び筋型肺動脈中膜肥大を有意に抑
制するという優れた作用を有し、肺高血圧症の予防また
は治療剤として有用である。また、化合物(1)または
その塩は、後記実施例2及び3に示す如く、そのマレイ
ン酸塩をラットに10日間1日1回反復投与してその毒
性を検討した結果、800mg/kgの経口投与では死
亡例は見られず、またラットに単回静脈内投与した結果
でも150mg/kgの投与では死亡例が見られない等
、安全性が充分高いものである。
【0022】本発明肺高血圧症の予防または治療剤は、
通常経口、または皮下、筋肉内あるいは静脈内に投与さ
れ、その投与量は患者の体重、年齢、性別、投与方法、
体調及び症状等により異なるが、経口投与の場合化合物
(1)またはその塩として通常1日50〜2,000m
g /成人、また静脈内投与の場合は通常1日1〜20
0mg/成人とすればよい。
【0023】本発明肺高血圧症の予防または治療剤は、
化合物(1)またはその塩を配合し、通常の方法で錠剤
、顆粒剤、カプセル剤、散剤、懸濁剤、注射剤等の種々
の剤型とすることができる。経口投与の製剤を製造する
には、化合物(1)またはその塩に賦形剤、更に必要に
応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、
増量剤、被覆剤、糖衣剤などを加えた後、常法により錠
剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等とすればよい。また、
注射剤を調製する場合は、化合物(1)またはその塩を
注射用蒸留水等の水性担体にあらかじめ溶解、分散、乳
化等するか、あるいは注射用の粉末にして、用時に溶解
等すればよい。
【0024】
【発明の効果】本発明の肺高血圧症の予防または治療剤
の有効成分である化合物(1)またはその塩は、肺高血
圧症の実験モデルすなわち、モノクロタリン誘発ラット
肺高血圧症モデルにおいて、肺血管抵抗の上昇、右室肥
大及び筋型肺動脈中膜肥大を抑制するという優れた作用
を示した。従って、化合物(1)またはその塩は、肺高
血圧症の予防または治療剤として有用なものである。
【0025】
【実施例】以下、本発明を参考例及び実施例により説明
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0026】参考例1 3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ン−1−イル]エチル]−6,7,8,9−テトラヒド
ロ−2H−ピリド[1,2−a]−1,3,5−トリア
ジン−2,4(3H)−ジオン(化合物(1))の合成
a)金属ナトリウム0.83g と無水エタノール40
mlから調製したソジウム  エトキサイドのエタノー
ル溶液に、氷冷下2−アミノ−3,4,5,6−テトラ
ヒドロピリジン塩酸塩4.8gを加えて室温で30分攪
拌した。不溶物をろ去後、ろ液を減圧乾固した。残渣に
テトラヒドロフラン30mlを加えて懸濁し、氷冷攪拌
下フェノキシカルボニルイソシアナート5.9gを10
分間で滴下した。一夜室温に放置して析出した結晶をろ
取後、1.4gを得た。更に、ろ液を減圧乾固して残渣
をシリカゲル・カラム(100g)に付し、5%メタノ
ール含有クロロホルムで溶出後、結晶2.04gを得た
。先の結晶と合わせ、6,7,8,9−テトラヒドロ−
2H−ピリド[1,2−a]−1,3,5−トリアジン
−2,4(3H)−ジオン(化合物(2))の無色結晶
3.44g(収率57%)を得た。 mp. 185−187 ℃ 1H−NMR(DMSO−d6 ) δ:1.6−1.
9(4H,m), 2.65(2H,t), 3.64
(2H,t),11.39(1H,b).IRν(KB
r)cm−1:3450, 3200, 3070,1
700, 1590, 1490, 1440, 13
90. 元素分析値  C7H9N3O2 として計算値(%)
:C,50.30; H,5.43; N,25.14
.実測値(%):C,50.37; H,5.45; 
N,24.91.
【0027】b)前記a項で得た6,
7,8,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[1,2−a
]−1,3,5−トリアジン−2,4(3H)−ジオン
34.1g、4−(4−フルオロベンゾイル)−1−(
2−ヒドロキシエチル)ピペリジン51.2gとトリフ
ェニルホスフィン56.1gとをテトラヒドロフラン9
00mlに懸濁し、氷冷下にアゾジカルボン酸ジエチル
エステル38gを15分を要して滴下した。室温で20
分間攪拌後、減圧下に溶媒を留去し、残渣に酢酸エチル
500mlを加えて1N−塩酸で抽出した。この1N−
塩酸抽出液に炭酸カリウムを加えてアルカリ性としクロ
ロホルムで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去した。得られた残渣をエタノールより結晶
化させ、続いてメタノールとエタノールの混液より再結
晶して標記化合物の無色結晶33.7g(収率41%)
を得た。 mp. 170−172 ℃ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.8−2.2(
10H,m), 2.26(2H,t), 2.81(
2H,t), 3.0−3.3(3H,m), 3.8
4(2H,t), 4.06(2H,t), 7.13
(2H,t), 7.95(2H,dd)IRν(KB
r)cm−1:1730, 1670, 1600,1
490, 1450, 1410.元素分析値  C2
1H25FN4O3 として計算値(%):C,62.
99; H,6.29; N;13.99.実測値(%
):C,62.68; H,6.28; N;13.8
3.
【0028】参考例2 3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ン−1−イル]エチル]−6,7,8,9−テトラヒド
ロ−2H−ピリド[1,2−a]−1,3,5−トリア
ジン−2,4(3H)−ジオン(化合物(1))塩酸塩
の合成 上記参考例1で得た3−[2−[4−(4−フルオロベ
ンゾイル)ピペリジン−1−イル]エチル]−6,7,
8,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]−
1,3,5−トリアジン−2,4(3H)−ジオン33
.0gを熱エタノール150mlに溶解し、濃塩酸15
mlを加えた。 冷却後、析出した結晶をろ取し、エタノールより再結晶
して標記化合物の無色結晶27.4g(収率76%)を
得た。 mp. 256−259 ℃(分解) 1H−NMR(D2O)δ:1.4−2.4(8H,m
), 2.86(2H,t), 3.1−4.0(9H
,m), 4.37(2H,t),7.30(2H,t
), 8.07(2H,dd).IRν(KBr)cm
−1:3450, 2940, 2510,1730,
 1670, 1600, 1480, 1420. 元素分析値  C21H25FN4O3・HCl とし
て計算値(%):C,57.73; H,6.00; 
N,12.82.実測値(%):C,57.50; H
,5.82; N,12.59.
【0029】参考例3 3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ン−1−イル]エチル]−6,7,8,9−テトラヒド
ロ−2H−ピリド[1,2−a]−1,3,5−トリア
ジン−2,4(3H)−ジオン(化合物(1))マレイ
ン酸塩の合成 上記参考例1で得た3−[2−[4−(4−フルオロベ
ンゾイル)ピペリジン−1−イル]エチル]−6,7,
8,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]−
1,3,5−トリアジン−2,4(3H)−ジオン2.
0 gをメタノール50mlに溶解し、マレイン酸0.
58gを加えた。溶液を減圧濃縮した後析出した結晶を
ろ取し、エタノールから再結晶して標記化合物の無色結
晶1.27g(収率49%)を得た。 mp. 150−152℃(分解) 1H−NMR(DMSO−d6 ) δ:1.6−2.
1(8H,m), 2.71(2H,t), 2.9−
3.4(4H,m),3.5−3.8(5H,m), 
4.12(2H,m), 6.06(2H,s),7.
39(2H,t), 8.10(2H,dd).IRν
(KBr)cm−1:3650−3300, 2950
, 1730, 1680, 1600, 1485. 元素分析値  C21H25FN4O3・C4H4O4
 として計算値(%):C,58.13; H,5.6
6; N,10.85.実測値(%):C,58.28
; H,5.64; N,10.87.
【0030】参
考例4 3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ン−1−イル]エチル]−6,7,8,9−テトラヒド
ロ−2H−ピリド[1,2−a]−1,3,5−トリア
ジン−2,4(3H)−ジオン(化合物(1))の合成
a)2−オキサゾリドン(化合物(5))5.0gとフ
ェニルクロロフォルメート9.08gをジクロルメタン
50mlに溶解し、氷冷攪拌下、トリエチルアミン6.
07gを滴下した。20分間攪拌後、反応液に水50m
lを加えて、有機層を分取した。溶媒を減圧留去し、残
渣にヘキサンを加えて結晶化後、ろ取して3−フェノキ
シカルボニル−2−オキサゾリドン(化合物(6−a)
)の無色結晶9.89g(収率83%)を得た。 mp. 157−160 ℃ 1H−NMR(DMSO−d6 ) δ:4.0−4.
2(2H,m), 4.3−4.5(2H,m), 7
.2−7.6(5H,m). IRν(KBr)cm−1:3520, 3200−2
800, 1730, 1670, 1600, 14
80, 1420. 元素分析値  C10H9NO4 として計算値(%)
:C,57.97; H,4.38; N,6.76.
実測値(%):C,57.78; H,4.36; N
,6.78.
【0031】b)金属ナトリウム0.46
gと無水エタノール20mlから調製したソディウムエ
トキサイドのエタノール溶液に、氷冷下2−アミノ−3
,4,5,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩2.69g
を加えて室温で40分攪拌した。不溶物をろ去後、ろ液
を減圧乾固した。残渣をアセトニトリル30mlに溶解
し、前記a項で得た3−フェノキシカルボニル−2−オ
キサゾリドン(化合物(6−a))4.14gを加えて
60℃で1.5 時間攪拌した。反応液を減圧乾固し、
残渣をシリカゲル(120g)のカラムに付し、メタノ
ールとクロロホルムの混液で溶出し、3−(2−ヒドロ
キシエチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−2H−
ピリド[1,2−a]−1,3,5−トリアジン−2,
4(3H)−ジオン(化合物(7))の無色結晶3.4
5g(収率82%)を得た。 mp. 125−128 ℃ 1H−NMR(DMSO−d6 ) δ:1.8−2.
1(4H,m), 2.69(1H,s), 2.82
(2H,t),3.86(4H,t−like), 4
.14(2H,t).IRν(KBr)cm−1:32
82, 2960, 1730,1684, 1602
, 1504, 1452, 1416. 元素分析値  C9H13N3O3 として計算値(%
):C,51.18; H,6.20; N,19.8
9.実測値(%):C,50.83; H,6.43;
 N,19.64.
【0032】c)前記b項で得た3
−(2−ヒドロキシエチル)−6,7,8,9−テトラ
ヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]−1,3,5−ト
リアジン−2,4(3H)−ジオン(化合物(7))1
.80gとトリエチルアミン1.20gとをアセトニト
リル25mlに溶解し、氷冷攪拌下、メタンスルホニル
クロリド1.17gを滴下した。30分間攪拌後、反応
液を減圧乾固し、残渣に水を加えてクロロホルムで抽出
した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
て、3−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−6,
7,8,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[1,2−a
]−1,3,5−トリアジン−2,4(3H)−ジオン
(化合物(8−a))の黄色カラメル状物質2.34g
(収率95%)を得た。 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.8−2.1(
4H,m), 2.8(2H,t), 3.1(3H,
s), 3.9(2H,t),4.3(2H,t), 
4.5(2H,t).
【0033】d)前記c項で得た
3−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−6,7,
8,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]−
1,3,5−トリアジン−2,4(3H)−ジオン(化
合物(8−a))3.3gをアセトニトリル25mlに
溶解し、トリエチルアミン1.01gと4−(4−フル
オロベンゾイル)ピペリジン2.27gを加えて、4時
間加熱還流した。反応液を減圧乾固し、残渣に水を加え
てクロロホルムで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去して、残渣をシリカゲル(80g)
のカラムに付し、メタノールとクロロホルムの混液で溶
出し、標記化合物の黄色結晶2.17g(収率64%)
を得た。 mp. 170−172 ℃ 1H−NMR(CDCl3 ) δ:1.8−2.2(
10H,m), 2.26(2H,t), 2.81(
2H,t), 3.0−3.3(3H,m), 3.8
4(2H,t), 4.06(2H,t), 7.13
(2H,t), 7.95(2H,dd).IRν(K
Br)cm−1:1730, 1670, 1600,
1490, 1450, 1410.元素分析値  C
21H25FN4O3として計算値(%):C,62.
99; H,6.29; N,13.99.実測値(%
):C,62.76; H,6.32; N,14.0
5.
【0034】参考例5 3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ン−1−イル]エチル]−6,7,8,9−テトラヒド
ロ−2H−ピリド[1,2−a]−1,3,5−トアリ
ジン−2,4(3H)−ジオン(化合物(1))マレイ
ン酸塩の合成 上記参考例4で得た3−[2−[4−(4−フルオロベ
ンゾイル)ピペリジン−1−イル]エチル]−6,7,
8,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]−
1,3,5−トリアジン−2,4(3H)−ジオン(化
合物(1))1.0gをメタノール30mlに溶解し、
マレイン酸0.29gを加えた。溶液を減圧濃縮し析出
した結晶をろ取し、エタノールから再結晶して標記化合
物の無色結晶0.64g(収率49%)を得た。 mp. 150−152 ℃(分解) 1H−NMR(DMSO−d6 ) δ:1.6−2.
1(8H,m), 2.71(2H,t), 2.9−
3.4(4H,m),3.5−3.8(5H,m), 
4.12(2H,m), 6.06(2H,s),7.
39(2H,t), 8.10(2H,dd).IRν
(KBr)cm−1:3650−3300, 2950
, 1730, 1680, 1600, 1485.
【0035】実施例1 モノクロタリン誘発ラット肺高血圧症モデルにおける効
果:実験方法;5週齢SD系雄性ラットにモノクロタリ
ン60mg/kgを皮下投与し、3週間後に血行動態測
定(大動脈圧、肺動脈圧)、心分離秤量(右室/左室+
中隔・重量比)及び病理形態学的検討を行った。ラット
30匹を以下の3群に分け、被験薬物;参考例3で得ら
れた化合物(10mg/kg)または生理食塩水をモノ
クロタリン投与開始の3日前から連日12時間間隔で経
口投与した。 1.対照群(生理食塩水投与;10例)2.被験薬物投
与群(モノクロタリン+被験薬物投与;10例) 3.モノクロタリン投与群(モノクロタリン+生理食塩
水投与;10例)
【0036】実験結果;
【表1】
【0037】表1から明らかなように式(1)の化合物
の投与により、モノクロタリン誘発ラット肺高血圧症モ
デルにおける肺血管抵抗の上昇及び右室肥大を有意に抑
制した。また、病理形態学的検討では筋型肺動脈中膜の
肥大程度を有意に抑制した。従って、式(1)の化合物
は、肺高血圧症の予防あるいは治療に有益な薬剤である
ことが示された。
【0038】実施例2 ラット経口10日間反復投与による毒性値:下記表2に
示す如く、参考例3で得られた式(1)の化合物を5週
齢Slc−SD系雄性ラットに1日1回経口で10日間
反復投与して、その毒性を検討した結果、800mg/
kg経口投与では死亡例は認められなかった。
【0039】
【表2】
【0040】実施例3 ラット単回静脈内投与による毒性値:下記表3に示す如
く、参考例3で得られた式(1)の化合物を5週齢Sl
c−SD系雄性ラットに単回静脈内投与して、その毒性
を検討した結果LD50値は150〜200mg/kg
と推定された。
【0041】
【表3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次式(1) 【化1】 で表わされる3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイ
    ル)ピペリジン−1−イル]エチル]−6,7,8,9
    −テトラヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]−1,3
    ,5−トリアジン−2,4(3H)−ジオンまたはその
    塩を有効成分とする肺高血圧症の予防または治療剤。
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