JPH04260787A - 熱交換器の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はショーケースや冷蔵庫な
どに組込まれる熱交換器に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、嵌込み式と呼ばれる熱交換器の
製造方法は知られている。この種の従来の製造方法は、
図７に示すように、プレートフィン１の板面に、互いに
平行にチューブ挿入用の長孔３を形成し、該長孔３に、
図８に示すように、直管部５ａ及び曲管部５ｂが連続す
るサーペンタイン状に折曲げた冷媒チューブ５を通して
構成されている（実公昭５９−２３９６１号）。

【０００３】この種の熱交換器は、単一のチューブを直
管部５ａ及び曲管部５ｂが連続するサーペンタイン状に
折曲げて冷媒チューブ５を構成しているので、冷媒チュ
ーブ５とプレートフィン１との接合及び組立てが容易で
あるという利点を有する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、図７からも明らかなように、直管部５ａが平
行になるように配列されているので、プレートフィン１
の間を流れる空気１０が、直管部５ａに均等に当ること
がなく、例えば、影に隠れる直管部５ａには余り当らな
くなり、空気側の熱伝達効率が低下するという問題があ
る。

【０００５】また、この種の熱交換器では、プレートフ
ィン１の長孔３に単に冷媒チューブ５を嵌込むだけなの
で、フィン１とチューブ５との接合は完全ではなく、こ
の点でも、空気側の熱伝達効率は低下するという問題が
ある。

【０００６】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題点を解消し、嵌込み式の熱交換器にお
いて、空気側の熱伝達効率を向上させることができるよ
うにした熱交換器を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、単一のチューブを直管部及び曲管部が連
続するサーペンタイン状に加工すると共に、直管部が多
列状に配列するように加工し、かつ直管部が千鳥状に配
列するようにねじり加工して冷媒チューブを形成し、こ
の冷媒チューブの曲管部を直管部の外径よりも厚さが小
さくなるように偏平状に形成し、さらに平行に配置され
た一群のプレートフィンの板面に直管部の外径よりも小
さく曲管部の外径よりも大きい幅を有し、かつ両端部に
直管部を受入れるキャッチ孔を有する複数のチューブ挿
入用長孔を形成し、各チューブ挿入用長孔に冷媒チュー
ブの曲管部を挿通して直管部をキャッチ孔に一体的に嵌
め込んだことを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】本発明によれば、熱交換器を組立てるに際し、
複数のプレートフィンを平行に並べ、これらプレートフ
ィンのチューブ挿入用の長孔を整合させ、そこに冷媒チ
ューブを嵌め込む。この冷媒チューブは、まず、単一の
チューブを直管部及び曲管部が連続するサーペンタイン
状に加工し、直管部が多列状に配列するように加工し、
更に、直管部が千鳥状に配列するようにねじり加工して
形成されるので、熱交換器を組立てた後には、空気の流
れに対して、直管部が千鳥状に突出するので、空気が全
ての直管部にほぼ均等に当ることになり、熱交換器の空
気側の熱伝達効率が向上する。

【０００９】

【実施例】以下、本発明による熱交換器の一実施例を、
図７又は図８と同一部分には同一符号を付して示した図
１乃至図６を参照して説明する。なお、以下の説明にお
いて、「アルミニウム」の語は、純アルミニウムの他に
種々のアルミニウム合金を含むものとする。

【００１０】図１において、符号１はアルミニウム製の
プレートフィンを示しており、このプレートフィン１は
適当な間隔で互いに平行に配置されている。このプレー
トフィン１には、図４にも示すように、複数のチューブ
挿入用の長孔３が互いに平行に斜めに穿設されており、
これらチューブ挿入用の長孔３には、アルミニウム製の
冷媒チューブ５が嵌め込まれている。この冷媒チューブ
５にはアキュームレータ６が接続されている。

【００１１】冷媒チューブ５は、単一のチューブをサー
ペンタイン状に折曲げて形成されている。この冷媒チュ
ーブ５を製造するには、先ず単一のチューブを直管部５
ａと曲管部５ｂとが連続するようにサーペンタイン状に
加工すると共に、図２に示すように、直管部５ａが多列
状に配列するように加工し、更に、図３に示すように、
冷媒チューブ５の曲管部５ｂの外径が直管部５ａの外径
よりも薄くなるように偏平状に加工する。そして、最後
に、図２に示すように、金型（図示せず）などを用いて
直管部５ａが千鳥状に配列するようにねじり加工する。 なお、このねじり加工と曲管部５ｂを偏平状にする加工
とはその順序を逆にしてもよい。

【００１２】プレートフィン１の長孔３は、図４に示す
ように、冷媒チューブ５の直管部５ａの外径よりも小さ
くかつ曲管部５ｂの外径よりも大きな孔幅を有するよう
に形成され、この長孔３の両端には、冷媒チューブ５の
直管部５ａを保持するキャッチ孔７が形成されている。 このキャッチ孔７の周縁には、図５に示すように、適当
な高さの切起し片７ａが形成されており、この切起し片
７ａは、長孔３に挿入される冷媒チューブ５の直管部５
ａを確実に保持するようになっている。また、プレート
フィン１には、図６に示すように、凹凸状にプレス加工
された複数のリブ９ａ，９ｂが形成されており、プレー
トフィン１は、これらリブ９ａ，９ｂにより補強されて
いる。リブ９ａ，９ｂは空気の流れを乱す役割も果して
いる。

【００１３】この熱交換器を組立てるには、複数のプレ
ートフィン１を平行に並べて、これらプレートフィン１
のそれぞれの長孔３を整合させて、そこに冷媒チューブ
５を嵌め込む。この場合に、冷媒チューブ５の曲管部５
ｂの厚さは、長孔３の孔幅よりも小さいので、曲管部５
ｂは、全てのプレートフィン１，１…１の長孔３を貫通
して嵌め込まれる。これを嵌め込んだ後には、長孔３の
両端にキャッチ孔７が形成されているので、このキャッ
チ孔７に、冷媒チューブ５の直管部５ａがぴったりと嵌
合される。

【００１４】しかして、この実施例によれば、冷媒チュ
ーブ５を製造するに際して、単一のチューブを直管部５
ａ及び曲管部５ｂが連続するサーペンタイン状に加工す
ると共に、直管部５ａが多列状に配列するように加工し
、かつ直管部５ａが千鳥状に配列するようにねじり加工
するので、熱交換器を組立てた後には、図２に示すよう
に、空気１０の流れに対して、直管部５ａが千鳥状に突
出するので、空気１０が全ての直管部５ａにほぼ均等に
当り、従って、熱交換器の空気側の熱伝達効率を向上さ
せることができる。

【００１５】また、これによれば、キャッチ孔７の周縁
に適当な高さの切起し片７ａが形成されているので、長
孔３に挿入される冷媒チューブ５の直管部５ａは、この
切起し片７ａにより確実に保持されるので、プレートフ
ィン１と冷媒チューブ５との接合度は従来のものより向
上し、プレートフィン１と冷媒チューブ５との間の伝熱
率は向上するので、これによっても熱交換器の空気側の
熱伝達効率を向上させることができるなどの効果を奏す
る。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、単一のチューブを直管部及び曲管部が連続す
るサーペンタイン状に加工すると共に、直管部が多列状
に配列するように加工し、かつ直管部が千鳥状に配列す
るようにねじり加工して、冷媒チューブを形成するので
、熱交換器を組立てた後には、空気の流れに対して直管
部が千鳥状に突出するので、空気が全ての直管部にほぼ
均等に当ることになるので、熱交換器の空気側の熱伝達
効率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による熱交換器の一実施例を示す側面図
である。

【図２】冷媒チューブを示す正面図である。

【図３】冷媒チューブの曲管部を示す側面図である。

【図４】プレートフィンを示す平面図である。

【図５】図４のＶ−Ｖ断面図である。

【図６】図４のＶＩ−ＶＩ断面図である。

【図７】従来のプレートフィンを示す平面図である。

【図８】従来の熱交換器を示す側面図である。 １　　プレートフィン ３　　チューブ挿入用長孔 ５　　冷媒チューブ ５ａ　　直管部 ５ｂ　　曲管部 ７　　キャッチ孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　単一のチューブを直管部及び曲管部が
   連続するサーペンタイン状に加工すると共に、直管部が
   多列状に配列するように加工し、かつ直管部が千鳥状に
   配列するようにねじり加工して冷媒チューブを形成し、
   この冷媒チューブの曲管部を直管部の外径よりも厚さが
   小さくなるように偏平状に形成し、さらに平行に配置さ
   れた一群のプレートフィンの板面に前記直管部の外径よ
   りも小さく前記曲管部の外径よりも大きい幅を有し、か
   つ両端部に前記直管部を受入れるキャッチ孔を有する複
   数のチューブ挿入用長孔を形成し、各チューブ挿入用長
   孔に前記冷媒チューブの曲管部を挿通して前記直管部を
   前記キャッチ孔に一体的に嵌め込んだことを特徴とする
   熱交換器。