JPH04258652A - 耐衝撃性ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents
耐衝撃性ポリプロピレン樹脂組成物Info
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- JPH04258652A JPH04258652A JP2071791A JP2071791A JPH04258652A JP H04258652 A JPH04258652 A JP H04258652A JP 2071791 A JP2071791 A JP 2071791A JP 2071791 A JP2071791 A JP 2071791A JP H04258652 A JPH04258652 A JP H04258652A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐衝撃性ポリプロピレン
樹脂組成物に関する。詳しくは実質的にシンジオタクチ
ック構造のポリプロピレンとエチレンとプロピレンの共
重合体からなり、しかも実質的に両者が相溶しているポ
リプロピレン樹脂組成物に関する。
樹脂組成物に関する。詳しくは実質的にシンジオタクチ
ック構造のポリプロピレンとエチレンとプロピレンの共
重合体からなり、しかも実質的に両者が相溶しているポ
リプロピレン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】シンジオタクチックポリプロピレンにつ
いては古くよりその存在は知られていたが従来のバナジ
ウム化合物とエーテルおよび有機アルミニウムからなる
触媒で低温重合する方法はシンジオタクティシティーが
悪く、シンジオタクチックなポリプロピレンの特徴を表
しているとは言い難く、ましてやエチレンとプロピレン
の共重合体は結晶性のポリプロピレンとは言い難いもの
であった。これに対して、J.A.EWENらにより非
対称な配位子を有する遷移金属触媒成分とアルミノキサ
ンからなる触媒によってシンジオタクチックペンタッド
分率が0.7 を越えるようなタクティシティーの良好
なポリプロピレンを得られることが初めて発見された(
J.Am.Chem.Soc.,1988,110,6
255−6256) 。
いては古くよりその存在は知られていたが従来のバナジ
ウム化合物とエーテルおよび有機アルミニウムからなる
触媒で低温重合する方法はシンジオタクティシティーが
悪く、シンジオタクチックなポリプロピレンの特徴を表
しているとは言い難く、ましてやエチレンとプロピレン
の共重合体は結晶性のポリプロピレンとは言い難いもの
であった。これに対して、J.A.EWENらにより非
対称な配位子を有する遷移金属触媒成分とアルミノキサ
ンからなる触媒によってシンジオタクチックペンタッド
分率が0.7 を越えるようなタクティシティーの良好
なポリプロピレンを得られることが初めて発見された(
J.Am.Chem.Soc.,1988,110,6
255−6256) 。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記J.A.EWEN
らによる方法は遷移金属当たりの活性が良好であり、し
かも得られるポリマーのタクティシティーが高く、ポリ
マーの物性は比較的バランスの良好なものであるが、低
温の耐衝撃性が不良であるという問題があった。
らによる方法は遷移金属当たりの活性が良好であり、し
かも得られるポリマーのタクティシティーが高く、ポリ
マーの物性は比較的バランスの良好なものであるが、低
温の耐衝撃性が不良であるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決して耐衝撃性に優れ、しかも透明性の良好な、物性
バランスに優れたポリプロピレンの組成物について鋭意
探索し本発明を完成した。
解決して耐衝撃性に優れ、しかも透明性の良好な、物性
バランスに優れたポリプロピレンの組成物について鋭意
探索し本発明を完成した。
【0005】即ち本発明は、実質的にシンジオタクチッ
ク構造を有するポリプロピレンとエチレンとプロピレン
の共重合体からなり、しかも動的粘弾性の分析でエチレ
ンとプロピレンの共重合体に帰属されるtan δのピ
ークが観測されないことを特徴とする耐衝撃性ポリプロ
ピレン樹脂組成物である。
ク構造を有するポリプロピレンとエチレンとプロピレン
の共重合体からなり、しかも動的粘弾性の分析でエチレ
ンとプロピレンの共重合体に帰属されるtan δのピ
ークが観測されないことを特徴とする耐衝撃性ポリプロ
ピレン樹脂組成物である。
【0006】以下に、本発明の組成物についてその製造
方法を説明することで詳細に示す。本発明の組成物の一
成分である実質的にシンジオタクチック構造のポリプロ
ピレンを合成するに好適な触媒としては、上記文献に記
載された化合物が例示できるが、異なる構造であっても
プロピレンの単独重合体を製造した時、得られる重合体
のシンジオタクチックペンタッド分率(A.Zambe
lliら Macromolecules vol 6
687(1973),同 vol 8 925(19
75)) 0.7 以上程度の比較的タクティシティー
が高い重合体を与える触媒系であれば利用可能であり、
例えば、非対称な配位子を有する遷移金属化合物と有機
アルミニウムからなる触媒系が有効である。
方法を説明することで詳細に示す。本発明の組成物の一
成分である実質的にシンジオタクチック構造のポリプロ
ピレンを合成するに好適な触媒としては、上記文献に記
載された化合物が例示できるが、異なる構造であっても
プロピレンの単独重合体を製造した時、得られる重合体
のシンジオタクチックペンタッド分率(A.Zambe
lliら Macromolecules vol 6
687(1973),同 vol 8 925(19
75)) 0.7 以上程度の比較的タクティシティー
が高い重合体を与える触媒系であれば利用可能であり、
例えば、非対称な配位子を有する遷移金属化合物と有機
アルミニウムからなる触媒系が有効である。
【0007】好適な触媒系の例としては上記文献に記載
されたイソプロピル(シクロペンタジエニル−1− フ
ルオレニル) ハフニウムジクロリド、あるいはイソプ
ロピル(シクロペンタジエニル−1− フルオレニル)
ジルコニウムジクロリドなどが例示され、また有機ア
ルミニウムとしてはアルミノキサンあるいはアルキルア
ルミニウムが例示でき、アルミノキサンとしては、アル
キルアルミニウムを水で縮合した形状のものが例示でき
、特にメチルアルミノキサンが有効であり、重合度とし
て、5 以上好ましくは10以上のものが利用される。
されたイソプロピル(シクロペンタジエニル−1− フ
ルオレニル) ハフニウムジクロリド、あるいはイソプ
ロピル(シクロペンタジエニル−1− フルオレニル)
ジルコニウムジクロリドなどが例示され、また有機ア
ルミニウムとしてはアルミノキサンあるいはアルキルア
ルミニウムが例示でき、アルミノキサンとしては、アル
キルアルミニウムを水で縮合した形状のものが例示でき
、特にメチルアルミノキサンが有効であり、重合度とし
て、5 以上好ましくは10以上のものが利用される。
【0008】上記遷移金属触媒成分に対するアルミノキ
サンの使用割合としては10〜1000000 モル倍
、通常50〜5000モル倍である。またアルキルアル
ミニウムと安定アニオン、あるいはそれを発生する化合
物を組み合わせたものも利用できる。
サンの使用割合としては10〜1000000 モル倍
、通常50〜5000モル倍である。またアルキルアル
ミニウムと安定アニオン、あるいはそれを発生する化合
物を組み合わせたものも利用できる。
【0009】また重合条件については特に制限はなく不
活性媒体を用いる溶媒重合法、或いは実質的に不活性媒
体の存在しない塊状重合法、気相重合法も利用できる。 重合温度としては−100〜200 ℃、重合圧力とし
ては常圧〜100 kg/cm2 で行うのが一般的で
ある。好ましくは−100〜100 ℃、常圧〜50k
g/cm2 である。
活性媒体を用いる溶媒重合法、或いは実質的に不活性媒
体の存在しない塊状重合法、気相重合法も利用できる。 重合温度としては−100〜200 ℃、重合圧力とし
ては常圧〜100 kg/cm2 で行うのが一般的で
ある。好ましくは−100〜100 ℃、常圧〜50k
g/cm2 である。
【0010】また重合に際し10重量%以下の量でエチ
レン、あるいは炭素数4以上のα−オレフィン、例えば
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、4−メチルペンテン−1、を共重合することは可能
であり、10重量% より多いと組成物の物性が不良と
なり好ましくない。
レン、あるいは炭素数4以上のα−オレフィン、例えば
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、4−メチルペンテン−1、を共重合することは可能
であり、10重量% より多いと組成物の物性が不良と
なり好ましくない。
【0011】ここで実質的にシンジオタクチック構造で
あるとはプロピレンの単独重合体にあってはシンジオタ
クチックペンタッド分率として0.6 以上好ましくは
0.7 以上であるものであり、0.6 より小さいも
のでは、結晶性のポリプロピレンとしての特性が充分で
なく物性が不良であり好ましくない。
あるとはプロピレンの単独重合体にあってはシンジオタ
クチックペンタッド分率として0.6 以上好ましくは
0.7 以上であるものであり、0.6 より小さいも
のでは、結晶性のポリプロピレンとしての特性が充分で
なく物性が不良であり好ましくない。
【0012】また他のα−オレフィンとの共重合体にあ
っては1,2,4−トリクロロベンゼン溶液で測定した
13C−NMR で約20.2ppm に観測されるピ
ーク強度がプロピレン単位の全メチル基に帰属されるピ
ーク強度の0.3 以上、好ましくは0.5 以上であ
るものであり、0.3 より小さいと物性が不良であり
好ましくない。また分子量としては135 ℃のテトラ
リン溶液で測定した極限粘度として0.1 〜20、好
ましくは0.5 〜10程度である。
っては1,2,4−トリクロロベンゼン溶液で測定した
13C−NMR で約20.2ppm に観測されるピ
ーク強度がプロピレン単位の全メチル基に帰属されるピ
ーク強度の0.3 以上、好ましくは0.5 以上であ
るものであり、0.3 より小さいと物性が不良であり
好ましくない。また分子量としては135 ℃のテトラ
リン溶液で測定した極限粘度として0.1 〜20、好
ましくは0.5 〜10程度である。
【0013】本発明に用いるエチレンとプロピレンの共
重合体はエチレン含量として10〜95wt%であるの
が好ましく、この範囲を外れると耐衝撃性の改良に効果
がない。ここでエチレンの一部を炭素数4以上のα−オ
レフィンで代替することも可能でるがその量は多くとも
エチレンの半量である。
重合体はエチレン含量として10〜95wt%であるの
が好ましく、この範囲を外れると耐衝撃性の改良に効果
がない。ここでエチレンの一部を炭素数4以上のα−オ
レフィンで代替することも可能でるがその量は多くとも
エチレンの半量である。
【0014】本発明で用いる共重合体は上記シンジオタ
クチック構造のポリプロピレンと良く相溶することが必
要であり、そのためには共重合体のプロピレンの連鎖が
ラセミであることが好ましい。このラセミの程度は、ポ
リマー鎖中の6個のモノマー単位を見た時、2個あるい
は3個のプロピレンの連続のラセミ分率で表され、この
構造は、13C−NMR によって知ることができる。 例えば、浅倉らによって報告された、Polymer,
1988、vol29 2208に詳細が示されている
。また共重合体の分子量としては135 ℃のテトラリ
ン溶液で測定した極限粘度として0.1 〜20、好ま
しくは0.5 〜10程度である。
クチック構造のポリプロピレンと良く相溶することが必
要であり、そのためには共重合体のプロピレンの連鎖が
ラセミであることが好ましい。このラセミの程度は、ポ
リマー鎖中の6個のモノマー単位を見た時、2個あるい
は3個のプロピレンの連続のラセミ分率で表され、この
構造は、13C−NMR によって知ることができる。 例えば、浅倉らによって報告された、Polymer,
1988、vol29 2208に詳細が示されている
。また共重合体の分子量としては135 ℃のテトラリ
ン溶液で測定した極限粘度として0.1 〜20、好ま
しくは0.5 〜10程度である。
【0015】該共重合体を製造するに好適な触媒として
は、上記プロピレンの重合を行った時、得られる重合体
が高度にシンジオタクチック構造であって、しかもエチ
レンとの共重合性が良好であるようなものが挙げられる
。具体的には上記、触媒系が利用され、重合条件につい
ても上記条件がそのまま利用できる。
は、上記プロピレンの重合を行った時、得られる重合体
が高度にシンジオタクチック構造であって、しかもエチ
レンとの共重合性が良好であるようなものが挙げられる
。具体的には上記、触媒系が利用され、重合条件につい
ても上記条件がそのまま利用できる。
【0016】本発明において上記実質的にシンジオタク
チック構造のポリプロピレンとエチレンとプロピレンの
共重合体の量比としては30/70〜98/2、より好
ましくは45/55〜95/5程度である。30/70
より小さいと剛性が不良であり、98/2を越えると耐
衝撃性が不良である。
チック構造のポリプロピレンとエチレンとプロピレンの
共重合体の量比としては30/70〜98/2、より好
ましくは45/55〜95/5程度である。30/70
より小さいと剛性が不良であり、98/2を越えると耐
衝撃性が不良である。
【0017】本発明の組成物は上記2成分を良好な混合
が可能な混練機を用いて混合することも可能である。ま
た、はじめにプロピレンを重合しついでエチレンとプロ
ピレンを共重合する、いわゆるブロック共重合法によっ
て製造することができるが、本発明の組成物とするため
には、共重合体をさらに混練することが必要である。
が可能な混練機を用いて混合することも可能である。ま
た、はじめにプロピレンを重合しついでエチレンとプロ
ピレンを共重合する、いわゆるブロック共重合法によっ
て製造することができるが、本発明の組成物とするため
には、共重合体をさらに混練することが必要である。
【0018】本発明の組成物を製造するに利用する混練
機としては、比較的強度の混練が可能なものが好ましく
利用でき、2軸のスクリューを設けた押出機、バンバリ
ー式混練機などが利用できる。混練の温度としては15
0 〜350 ℃、好ましくは180 〜300 ℃で
あり、混練の程度は動的粘弾性の分析によってガラス転
移温度を測定して、エチレンとプロピレンの共重合体に
帰属される転移が観測されなくなる程度とすることが必
要である。
機としては、比較的強度の混練が可能なものが好ましく
利用でき、2軸のスクリューを設けた押出機、バンバリ
ー式混練機などが利用できる。混練の温度としては15
0 〜350 ℃、好ましくは180 〜300 ℃で
あり、混練の程度は動的粘弾性の分析によってガラス転
移温度を測定して、エチレンとプロピレンの共重合体に
帰属される転移が観測されなくなる程度とすることが必
要である。
【0019】ここで転移が観測されないとは、例えば、
動的機械熱分析によって測定した時エチレンとプロピレ
ンの共重合体に帰属されるtan δのピークが混合前
の1/3以下程度となることである。
動的機械熱分析によって測定した時エチレンとプロピレ
ンの共重合体に帰属されるtan δのピークが混合前
の1/3以下程度となることである。
【0020】本発明の組成物は均一に混合されているた
め電子顕微鏡で切片を観測した時、いわゆる海島構造が
観測されない。
め電子顕微鏡で切片を観測した時、いわゆる海島構造が
観測されない。
【0021】
【実施例】以下に実施例を示しさらに本発明を説明する
。
。
【0022】実施例1
内容積7リットルのオートクレーブで常法に従って合成
したイソプロピルシクロペンタジエニル−1− フルオ
レンをリチウム化し、四塩化ジルコニウムと反応し再結
晶することで精製して得たイソプロピル(シクロペンタ
ジエニル−1− フルオレニル) ジルコニウムジクロ
リド15mgと東ソ−・アクゾ(株)製メチルアルミノ
キサン(重合度16.1)2gをトルエン3リットルに
溶解し、20℃でプロピレンを4kg/cm2−G ま
で装入し、4kg/cm2−G になるようにプロピレ
ンを追加しながら1時間重合した、ついで0.5 kg
/cm2−G になるまでプロピレンをパージし一部の
スラリーを採取し、濾過乾燥して1,2,4−トリクロ
ロベンゼンに溶解して13C−NMRによって分析した
ところシンジオタクチックペンタッドの割合は0.93
であった。
したイソプロピルシクロペンタジエニル−1− フルオ
レンをリチウム化し、四塩化ジルコニウムと反応し再結
晶することで精製して得たイソプロピル(シクロペンタ
ジエニル−1− フルオレニル) ジルコニウムジクロ
リド15mgと東ソ−・アクゾ(株)製メチルアルミノ
キサン(重合度16.1)2gをトルエン3リットルに
溶解し、20℃でプロピレンを4kg/cm2−G ま
で装入し、4kg/cm2−G になるようにプロピレ
ンを追加しながら1時間重合した、ついで0.5 kg
/cm2−G になるまでプロピレンをパージし一部の
スラリーを採取し、濾過乾燥して1,2,4−トリクロ
ロベンゼンに溶解して13C−NMRによって分析した
ところシンジオタクチックペンタッドの割合は0.93
であった。
【0023】ついでエチレンを3 kg/cm2−G
になるように加え20分間重合した。重合後、未反応の
モノマーをパージし濾過して得られたパウダーはヘキサ
ン1リットルで5回洗浄した後80℃で減圧乾燥して2
20gのポリマーを得た。
になるように加え20分間重合した。重合後、未反応の
モノマーをパージし濾過して得られたパウダーはヘキサ
ン1リットルで5回洗浄した後80℃で減圧乾燥して2
20gのポリマーを得た。
【0024】13C−NMR によって分析したところ
エチレン含量は12.4wt%、シンジオタクチックペ
ンタッドの割合は0.78であった。また、135 ℃
テトラリン溶液で測定した極限粘度(以下、ηと記す)
は1.24であり、135 ℃ 1,2,4−トリクロ
ロベンゼン溶液で測定した重量平均分子量と数平均分子
量の比(以下、MW/MN と記す) は6.7 であ
った。エチレンとプロピレンの共重合を開始する前と後
のスラリー濃度から算出した共重合体の全重合体に対す
る割合は32wt% であり、従って共重合体のエチレ
ン含量は41wt%であると推定できる。このパウダー
を 200℃でプレス成型し2mmのシートを作製して
以下の物性を測定した。 ・曲げ剛性度:kg/cm2 ASTM D7
47 (23℃) ・引張降伏強さ:kg/cm2
ASTM D638 (23℃)・伸び:%
ASTM D638 (2
3℃)・アイゾット(ノッチ付) 衝撃強度:kg・c
m/cm ASTM D256 (23℃、−10℃) ・ヘイズ:% ASTM
D1003に準拠した。
エチレン含量は12.4wt%、シンジオタクチックペ
ンタッドの割合は0.78であった。また、135 ℃
テトラリン溶液で測定した極限粘度(以下、ηと記す)
は1.24であり、135 ℃ 1,2,4−トリクロ
ロベンゼン溶液で測定した重量平均分子量と数平均分子
量の比(以下、MW/MN と記す) は6.7 であ
った。エチレンとプロピレンの共重合を開始する前と後
のスラリー濃度から算出した共重合体の全重合体に対す
る割合は32wt% であり、従って共重合体のエチレ
ン含量は41wt%であると推定できる。このパウダー
を 200℃でプレス成型し2mmのシートを作製して
以下の物性を測定した。 ・曲げ剛性度:kg/cm2 ASTM D7
47 (23℃) ・引張降伏強さ:kg/cm2
ASTM D638 (23℃)・伸び:%
ASTM D638 (2
3℃)・アイゾット(ノッチ付) 衝撃強度:kg・c
m/cm ASTM D256 (23℃、−10℃) ・ヘイズ:% ASTM
D1003に準拠した。
【0025】曲げ剛性度は2600kg/cm2 、引
張降伏強さは 120kg/cm2 、伸びは250
%、アイゾット衝撃強度は61、15.6(それぞれ2
3℃、−10℃) kg・cm/cmであり、ヘイズは
78%であった。このシートのセイコー電子(株)社製
(SDM5500)の動的粘弾性測定装置(以下、DM
Aと記す)を用い0.5Hz で−100 〜150
℃を2℃/min で昇温して測定したガラス転移温度
(tanδのピークとして測定。) は8.5 ℃と−
42.5℃であった。
張降伏強さは 120kg/cm2 、伸びは250
%、アイゾット衝撃強度は61、15.6(それぞれ2
3℃、−10℃) kg・cm/cmであり、ヘイズは
78%であった。このシートのセイコー電子(株)社製
(SDM5500)の動的粘弾性測定装置(以下、DM
Aと記す)を用い0.5Hz で−100 〜150
℃を2℃/min で昇温して測定したガラス転移温度
(tanδのピークとして測定。) は8.5 ℃と−
42.5℃であった。
【0026】この共重合体をさらに池貝鉄工(株)製の
30mmφの押出機(池貝PCM30)で210 ℃(
100rpm)を用い混練した後、同様にシートを作成
し物性を測定したところ曲げ剛性度は3000kg/c
m2 、引張降伏強さは 139kg/cm2 、伸び
は323 %、アイゾット衝撃強度は61、64(それ
ぞれ23℃、−10℃) kg・cm/cmであり、ヘ
イズは71%であった。またDMAで測定したガラス転
移温度は−1.2 ℃の単一のピークであった。
30mmφの押出機(池貝PCM30)で210 ℃(
100rpm)を用い混練した後、同様にシートを作成
し物性を測定したところ曲げ剛性度は3000kg/c
m2 、引張降伏強さは 139kg/cm2 、伸び
は323 %、アイゾット衝撃強度は61、64(それ
ぞれ23℃、−10℃) kg・cm/cmであり、ヘ
イズは71%であった。またDMAで測定したガラス転
移温度は−1.2 ℃の単一のピークであった。
【0027】比較例1
エチレンを用いることなく重合してη1.38、シンジ
オタクチックペンタッドの割合が0.93、MW/MN
が2.1 のポリマーを得、物性を測定した他は実施
例1と同様にしたところ、曲げ剛性度は7700kg/
cm2 、引張降伏強さは278 kg/cm2 、伸
びは250 %、アイゾット衝撃強度は63.1、3.
7(それぞれ23℃、−10℃) kg・cm/cmで
あり、ヘイズは58%であった。
オタクチックペンタッドの割合が0.93、MW/MN
が2.1 のポリマーを得、物性を測定した他は実施
例1と同様にしたところ、曲げ剛性度は7700kg/
cm2 、引張降伏強さは278 kg/cm2 、伸
びは250 %、アイゾット衝撃強度は63.1、3.
7(それぞれ23℃、−10℃) kg・cm/cmで
あり、ヘイズは58%であった。
【0028】実施例2
実施例1で得た触媒を用い、プロピレンを0.5 kg
/cm2−G 加えさらにエチレンを3kg/cm2−
G 追加してエチレンとプロピレンの共重合体を20℃
で製造した。この共重合体のηは0.88であった。こ
の共重合体20重量部と比較例1で得たシンジオタクチ
ックポリプロピレン70重量部を実施例1で用いた押出
機で同様に混合して組成物を得た。この組成物の物性は
以下の通りであった。曲げ剛性度は4500kg/cm
2 、引張降伏強さは157 kg/cm2 、伸びは
240%、アイゾット衝撃強度は61、48( それぞ
れ23℃、−10℃) kg・cm/cmであり、ヘイ
ズは66%であった。またDMAで測定したガラス転移
温度は−1.8 ℃の単一のピークであった。
/cm2−G 加えさらにエチレンを3kg/cm2−
G 追加してエチレンとプロピレンの共重合体を20℃
で製造した。この共重合体のηは0.88であった。こ
の共重合体20重量部と比較例1で得たシンジオタクチ
ックポリプロピレン70重量部を実施例1で用いた押出
機で同様に混合して組成物を得た。この組成物の物性は
以下の通りであった。曲げ剛性度は4500kg/cm
2 、引張降伏強さは157 kg/cm2 、伸びは
240%、アイゾット衝撃強度は61、48( それぞ
れ23℃、−10℃) kg・cm/cmであり、ヘイ
ズは66%であった。またDMAで測定したガラス転移
温度は−1.8 ℃の単一のピークであった。
【0029】
【発明の効果】本発明の共重合体、および組成物は耐衝
撃製に優れ、しかも極めて物性バランスに優れており、
工業的に極めて価値がある。
撃製に優れ、しかも極めて物性バランスに優れており、
工業的に極めて価値がある。
Claims (1)
- 【請求項1】 実質的にシンジオタクチック構造を有
するポリプロピレンとエチレンとプロピレンの共重合体
からなり、しかも動的粘弾性の分析によってエチレンと
プロピレンの共重合体に帰属されるtanδのピークが
観測されないことを特徴とする耐衝撃性ポリプロピレン
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3020717A JP3025318B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 耐衝撃性ポリプロピレン樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3020717A JP3025318B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 耐衝撃性ポリプロピレン樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04258652A true JPH04258652A (ja) | 1992-09-14 |
JP3025318B2 JP3025318B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=12034917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3020717A Expired - Lifetime JP3025318B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 耐衝撃性ポリプロピレン樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3025318B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6632885B2 (en) | 1999-04-13 | 2003-10-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | Soft syndiotactic polypropylene composition and molded product |
JP2007321098A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Mitsui Chemicals Inc | プロピレン系重合体組成物、および該組成物を用いてなる成形体 |
JP2007321100A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-12-13 | Mitsui Chemicals Inc | プロピレン系重合体組成物、該組成物からなる成形体、プロピレン系重合体組成物からなるペレット、該ペレットからなる熱可塑性重合体用改質剤、熱可塑性樹脂組成物の製造方法 |
-
1991
- 1991-02-14 JP JP3020717A patent/JP3025318B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6632885B2 (en) | 1999-04-13 | 2003-10-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | Soft syndiotactic polypropylene composition and molded product |
JP2007321100A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-12-13 | Mitsui Chemicals Inc | プロピレン系重合体組成物、該組成物からなる成形体、プロピレン系重合体組成物からなるペレット、該ペレットからなる熱可塑性重合体用改質剤、熱可塑性樹脂組成物の製造方法 |
JP2007321098A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Mitsui Chemicals Inc | プロピレン系重合体組成物、および該組成物を用いてなる成形体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3025318B2 (ja) | 2000-03-27 |
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