JPH04258636A - ポリシロキサン複合重合体粒子の製造方法 - Google Patents

ポリシロキサン複合重合体粒子の製造方法

Info

Publication number
JPH04258636A
JPH04258636A JP4108891A JP4108891A JPH04258636A JP H04258636 A JPH04258636 A JP H04258636A JP 4108891 A JP4108891 A JP 4108891A JP 4108891 A JP4108891 A JP 4108891A JP H04258636 A JPH04258636 A JP H04258636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
polysiloxane
polymer
organosiloxane
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4108891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3407303B2 (ja
Inventor
Katsuhiro Nakamura
中村 克宏
Yasunori Matsubara
松原 靖典
Minoru Kato
稔 加藤
Akio Hiraharu
平春 晃男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP4108891A priority Critical patent/JP3407303B2/ja
Publication of JPH04258636A publication Critical patent/JPH04258636A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3407303B2 publication Critical patent/JP3407303B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機系重合体と有機系
重合体とが複合化された粒子の製造方法に関し、更に詳
細には有機系重合体が連続相となった重合体粒子にポリ
シロキサンが共存するポリシロキサン複合重合体粒子の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリシロキサンは、優れた耐熱性,耐水
性,耐有機薬品性,耐酸性,耐アルカリ性,耐候性,無
機基材に対する密着性を有し、例えば特公昭52−39
691号公報に開示されたように、コーティング剤等の
分野に広く使用されている。
【0003】しかし、ポリシロキサンは他の炭素系高分
子とブレンドして使用した場合、両者の相溶性が悪いた
めに上記の有用な性質が発現しにくく、使用分野に限界
があった。
【0004】このような問題点を解消して各種の用途に
ポリシロキサンを使用するための手段として、ポリシロ
キサンの低分子量重合体の分散体を調製し、これを他の
有機系重合体の分散体と混合し、その後分散媒を除去す
ることにより両者を複合化する方法が考えられる。しか
し、この方法では、■  ポリシロキサンを良好に分散
させるための分散媒が限定され、しかも長期間安定に保
存するために分散助剤の添加が必要となり、これがポリ
シロキサンと有機系重合体との相溶性を低下させる。
【0005】■  そもそも相溶性の悪いポリシロキサ
ンと他の有機系重合体とを分散体として混合しても、分
散媒を除去する際に不均一な混合状態になる。等の欠点
を有し、必ずしも工業上十分な利用価値を有するものと
はならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の背景
のもとになされたもので、その目的とするところは、有
用性が高いにもかかわらず、有機系重合体との相溶性が
悪いために従来製造が困難であったポリシロキサン複合
重合体粒子を効率よく容易に製造することのできる製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のポリシロキサン
複合重合体粒子の製造方法の特徴とするところは、水系
分散媒中に分散された有機系重合体粒子の存在下におい
て、一般式Rn SiO(4−n)/2 (式中、Rは
置換または非置換の1価の炭化水素基、nは0〜3の整
数を示す)で表されるオルガノシロキサンの縮合反応を
進行させることにより、ポリシロキサンを複合化させた
重合体粒子を得る点にある。
【0008】
【作用】本発明においては、有機系重合体粒子が分散さ
れた系において前記一般式で表されるオルガノシロキサ
ンを縮合反応させることにより、このオルガノシロキサ
ンが有機系重合体粒子に吸着ないしは吸収された状態で
重合され、その結果、有機系重合体とポリシロキサンと
が共存する粒子を効率よく得ることができる。 構  成   以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明の製造方法において用いるオルガノ
シロキサンは、一般式Rn SiO  (4−n)/2
 で表わされる構造単位を有するものであり、連鎖状,
分岐状または環状構造を有するが、好ましくは環状構造
を有するオルガノシロキサンである。
【0010】式中、Rは置換または非置換の1価の炭化
水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ビニル基、フェニル基およびそれらをハロゲン原子
またはシアノ基で置換した置換炭化水素基などを挙げる
ことができる。
【0011】また、前記平均組成式中、nの値は0〜3
の整数である。
【0012】前記オルガノシロキサンの具体例としては
、ヘキサフェニルシクロトリシロキサン、オクタフェニ
ルシクロテトラシロキサン、テトラビニルテトラメチル
シクロテトラシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロ
キサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ペンタ
メチルシクロテトラシロキサン、ヘキサメチルシクロテ
トラシロキサン、テトラメチルシクロテトラシロキサン
、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシ
クロヘキサシロキサン、トリメチルトリフェニルシクロ
トリシロキサンなどの環状化合物のほかに、直鎖状ある
いは分岐状のオルガノシロキサンを挙げることができる
【0013】これらのオルガノシロキサンは、1種単独
または2種以上を併用することができ、他の例えばチタ
ン,アルミニウム等の金属アルコキシドと併用すること
もできる。また、これらのオルガノシロキサンは必要に
応じて有機溶媒に溶解させて使用することもできる。
【0014】本発明において、有機系重合体粒子は重合
系のシードとして機能し、オルガノシロキサンは、好ま
しくは有機系重合体粒子(以下、「重合体シード」とい
う)に吸着ないしは吸収され状態で重合される。
【0015】重合体シードの水系分散体は特に制限され
るものではなく、例えば乳化重合によって得られる平均
粒子径0.05〜10μmの分散粒子よりなるポリスチ
レンラテックス,ポリブタジエンラテックス,スチレン
−ブタジエン共重合体ラテックス,アクリルエステル共
重合体ラテックス,メタアクリルエステル共重合体ラテ
ックス,その他あらゆる公知のラテックスを用いること
ができる。また、溶液重合などによって得られた重合体
を乳化剤によって水中に再分散して形成される公知の再
乳化テラックス,天然ゴムテラックスもしくはその濃縮
物等を用いることもできる。
【0016】重合体シードの使用量は、オルガノシロキ
サン1重量部に対し、好ましくは0.001 〜100
0重量部、さらに好ましくは0.01〜100重量部で
ある。
【0017】本発明の製造において用いられる水系分散
媒は、水単独もしくは水に良く混合するケトン類,低級
アルコール類,エステル類等を含むことができる。これ
らの有機溶剤は、水に対して1〜100%程度の割合で
使用することが可能であるが、重合体シードの分散状態
を良好に保つためには70%以下、好ましくは50%以
下の割合で使用されることが望ましい。
【0018】本発明において、重合体シード中にオルガ
ノシロキサンを吸収させることは、重合体シードが分散
された水系分散体中にオルガノシロキサンを添加し、系
を良く撹拌することにより容易に達成される。
【0019】上記重合体シードにオルガノシロキサンを
効率よく吸収させるために、必要に応じて、水に対する
溶解度が10−3重量%以下の溶媒を予め重合体シード
に吸収させておくことも可能である。また、系をpH4
〜10、好ましくはpH5〜9、さらに好ましくはpH
6〜8に調整し、温度90℃以下、好ましくは70℃以
下、さらに好ましくは50℃以下、特に好ましくは30
℃以下の条件下で、オルガノシロキサンを添加,吸収さ
せることが望ましい。
【0020】オルガノシロキサンの縮合反応は、反応温
度および水素イオン濃度を調整えることにより容易に制
御され、ポリシロキサンの重合度をコントロールできる
【0021】オルガノシロキサンの縮合反応は、通常温
度30℃以上、好ましくは50℃以上、さらに好ましく
は80℃以上で行うことができ、例えば乳化剤の存在下
において行うことができる。この乳化剤は界面活性剤の
役目を果たすと同時にオルガノシロキサンの縮合反応の
触媒として機能するものであり、かかる乳化剤としては
脂肪族置換ベンゼンスルホン酸が好ましい。
【0022】本発明において、オルガノシロキサンは重
合体シードに吸収された状態で縮合反応しても、あるい
は重合体シードに吸収されずに例えば吸着した状態で縮
合反応してもよいが、より相溶性に優れた複合粒子を得
るためには、オルガノシロキサンが重合体シードに吸収
されて縮合反応することが好ましい。その際重合体シー
ドに吸収され縮合反応されるオルガノシロキサンは、使
用される全オルガノシロキサンの好ましくは5重量%以
上、さらに好ましくは10重量%以上、特に好ましくは
30重量%以上である。
【0023】次に、上述した本発明の製造方法によって
得られる重合体粒子について述べる。
【0024】本発明の製造方法によって得られた重合体
粒子は、重合体シードを構成する有機系重合体と、オル
ガノシロキサンの縮合によって形成されるポリシロキサ
ンとの複合粒子である。そして、この複合粒子の代表的
な形態としては、重合体シードを構成する有機系高分子
の連続相中にポリシロキサンが島状あるいは相互進入網
目(IPN)化した状態、有機系高分子の周囲を全体あ
るいは部分的にポリシロキサンが被覆するカプセル化状
態などで共存する構造がある。
【0025】本発明の製造方法によって得られた複合重
合体粒子におけるポリシロキサンの形態は、用いるオル
ガノシロキサンと重合体シードとの親和性、縮合して得
られるポリシロキサンと重合体シードとの親和性、なら
びに重合体シードとポリシロキサンの量比に依存してい
る。
【0026】また、最終的に得られる複合重合体粒子の
平均粒子径が大きくなると、水性分散体の分散安定性が
低下して複合重合体粒子が凝固するようになり、水性分
散体の状態で使用する場合には実用上支障きたす。複合
重合体粒子の分散安定性は、重合体粒子の密度,水分散
媒体の粘度,固形分の濃度等により影響を受けるが、重
合体粒子の粒子径を粒子が熱運動によって運動可能な範
囲とほぼ対応する5μm以下、好ましく2μm以下、更
に好ましくは1μm以下とすることにより、かかる分散
安定性を良好なものとすることができる。
【0027】このようにして得られる複合重合体粒子は
、無機有機複合材料としてそのまま使用してもよいし、
場合によっては熱分解などにより有機質部分を除去して
無機質粒子として用いてもよい。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について述べるが、本
発明がこれらに限定されるものではない。
【0029】なお、実施例中の「部」および「%」は重
量基準で示す。 〈実施例1〉還流冷却器,撹拌機を備えた反応容器に蒸
溜水200部,ブタジエン65部,スチレン30部,ア
クリル酸5部,過硫酸カリウム0.5部,ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.5部を仕込み、60〜8
0℃で撹拌しながら乳化重合を行ない、重合体シードの
分散体たるスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを
得た。この共重合体ラテックス100部(固形分換算重
量)を還流冷却器,撹拌機を備えた反応容器に入れ、反
応容器を25℃に保った状態で、分散体のpHを12.
0に調整した。ついで、テトラメチルシクロテトラシロ
キサン10部を入れ、約30分間にわたり強く撹拌した
。その後、反応容器を90℃に昇温し5時間反応させ、
5℃で48時間冷却した。このようにして得られたラテ
ックスにおいては、凝固物の発生は観察されなかった。 また、このラテックスを長時間放置したところ、分散粒
子の分離もなく安定した分散状態を維持し得ることが確
認された。 〈実施例2〉実施例1のスチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス100部のかわりに、スチレン−ブタジエン
ラテックス「#0589」(日本合成ゴム(株)製)1
00部を用い、テトラメチルシクロテトラシロキサン1
0部のかわりにペンタメチルシクロテトラシロキサン1
0部を用いた他は、実施例1と同様にして重合体粒子の
水性分散体を得た。 〈実施例3〉実施例1のスチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス100部のかわりにスチレン−ブタジエン共
重合体ラテックス「#0545」(日本合成ゴム(株)
製)100部を用い、テトラメチルシクロテトラシロキ
サン10部のかわりにペンタメチルシクロテトラシロキ
サン10部を用いた他は、実施例1と同様にして重合体
粒子の水性分散体を得た。 〈実施例4〉実施例1のスチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス100部のかわりにアクリルエステル共重合
体ラテックス「AE527」(日本合成ゴム(株)製)
100部を用い、テトラメチルシクロテトラシロキサン
10部のかわりにオクタメチルシクロテトラシロキサン
1部を用いた他は、実施例1と同様にして共重合体粒子
の水性分散体を得た。 〈実施例5〉実施例1のスチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス100部のかわりに、アクリルエステル共重
合体ラテックス「AE316(A)」(日本合成ゴム(
株)製)100部を用い、テトラメチルシクロテトラシ
ロキサン10部のかわりにオクタメチルシクロテトラシ
ロキサン10部を用いた他は、実施例1と同様にして重
合体粒子の水性分散体を得た。 〈実施例6〉実施例1のスチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス100部のかわりにアクリルエステル共重合
体ラテックス「AE130」(日本合成ゴム(株)製)
100部を用い、テトラメチルシクロテトラシロキサン
10部のかわりにオクタメチルシクロテトラシロキサン
50部を用いた他は、実施例1と同様にして重合体粒子
の水性分散体を得た。 〈実施例7〉実施例1のスチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス100部のかわりにアクリルエステル共重合
体ラテックス「AE513(A)」(日本合成ゴム(株
)製)100部を用い、テトラメチルシクロテトラシロ
キサン10部のかわりに、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン10部を用いた他は、実施例1と同様にして重
合体粒子の水性分散体を得た。 〈実施例8〉実施例1のスチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス100部のかわりに、ソープ・フリー重合に
よって製造されたポリスチレンラテックス「IMMUT
EX 」(日本合成ゴム(株)製)100部を用い、テ
トラメチルシクロテトラシロキサン10部のかわりにヘ
キサメチルシクロトリシロキサン10部を用いた他は、
実施例1と同様にして重合体粒子の水性分散体を得た。 〈比較例1〉乳化重合で得たスチレン−ブタジエン共重
合体テラックス「#0589」(日本合成ゴム(株)製
)100部(固形分換算重量)を蒸溜水によって希釈し
、300部とした。 〈比較例2〉オクタメチルシクロテトラシロキサン10
0部,濃度10%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.3 部(固形分換算重量)を蒸溜水によって希
釈して200部とし、これを還流冷却器,撹拌機を備え
た反応容器に入れ、よく撹拌混合した。その後、反応容
器を70℃に昇温し、3時間反応させた。転化率99%
で透明なポリシロキサンの水性分散体を得た。
【0030】さらに、乳化重合で得られたスチレン−ブ
タジエン共重合体テラックス「#0589」(日本合成
ゴム(株)製)100部(固形分換算重量)を蒸溜水に
よって希釈して300部としたものに、上記ポリシロキ
サンの水性分散体5.1 部(固形分換算重量)を混合
し、均一な水性分散体を得た。 〈比較例3〉比較例2のスチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス「#0589」100部のかわりに、アクリ
ルエステル共重合体テラックス「AE316(A)」(
日本合成ゴム(株)製)100部を用いた他は、比較例
2と同様にして水性分散体を得た。 〈比較例4〉反応容器に比較例2のポリシロキサンの水
性分散体5.1部(固形分換算重量),蒸溜水200部
,ブタジエン65部,スチレン30部,アクリル酸5部
,過硫酸カリウム0.5部を仕込み、60〜80℃で撹
拌しながら乳化重合を行い、共重合体ラテックスを得た
【0031】実施例1〜8で得られた重合体粒子につい
て、その断面を透過型電子顕微鏡によって観察した結果
、該粒子内にポリシロキサンが複合化されていることが
確認された。
【0032】以上の実施例1〜8および比較例1〜4の
各水性分散体を基板に塗布し、熱風乾燥機中において5
0℃で12時間放置し、膜厚2.0mmのフィルムを作
成した。なお、実施例4,6,8の水性分散体について
は、カルビトール20部を添加してフィルムを作成した
。このフィルムに関し、下記事項(1)〜(3)につい
て調べたところ、表1に示す結果を得た。 (1)水の接触角 エルマ光学(株)製の接触角測定装置を用い、フィルム
上に蒸溜水を滴下して測定した。 (2)密着性試験 JIS  K5400の試験法により密着性を測定した
。 基板は亜鉛鉄板を用いた。試験の評価基準は下記の通り
とした。
【0033】◎…はがれない ○…はがれが全面積の10%未満 △…はがれが全面積の10%以上50%未満×…はがれ
が全面積の50%以上 (3)耐候性試験 サンシャインウェザーメーター(スガ試験機(株)製,
Dew Cycle WEL−SUN−DC型)を用い
、300時間暴露後の黄変度を調査した。黄変度はSM
カラーコンピュータ(スガ試験機(株)製SM−5−1
S−3B型)を用いて測定した。
【0034】
【表1】 表1の結果から明らかなように、実施例の重合体フィル
ムは、ポリシロキサンを含まないフィルムの場合(比較
例1)はもとより、共重合体ラテックスとポリシロキサ
ンの分散体との混合によって得られる重合体フィルム(
比較例2,3)およびポリシロキサン分散体の存在下で
の共重合により得られた重合体フィルム(比較例4)に
比較して、水との接触角(撥水性)が大きい。特に、有
機系重合体としてアクリルエステル共重合体を用い、オ
ルガノシロキサンとしてオクタメチルシクロテトラシロ
キサンを10部以上用いた場合(実施例5〜7)には、
その効果が顕著である。
【0035】また、表1の結果から明らかなように、実
施例の重合体フィルムは、ポリシロキサンを含まないフ
ィルムの場合(比較例1)はもとより、共重合体ラテッ
クスとポリシロキサンとの分散体との混合によって得ら
れる重合体フィルム(比較例2,3)に比較して、格段
に優れた密着性を有している。特に、オルガノシロキサ
ンを10部〜50部用いた場合(実施例1〜3,5,6
,8)には、その効果が極めて顕著である。
【0036】また、表1の結果から明らかなように、実
施例の重合体フィルムは、ポリシロキサンを含まないフ
ィルムの場合(比較例1)に比較して、格段に優れた耐
候性を有している。特に、オルガノシロキサンを50部
以上用いた場合(実施例6,7)には、その効果が顕著
である。
【0037】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、水系分散媒
中に分散した有機系重合体シードの存在下において、特
定のオルガノシロキサンの縮合反応を進行させることに
より、ポリシロキサンを同一粒子内に共存,複合化した
重合体粒子の水性分散体を高収率で容易に製造すること
ができる。
【0038】本発明によって得られるポリシロキサン複
合重合体は、ポリシロキサンの優れた耐溶剤性,耐熱性
,耐候性,密着性を重合体シードを構成する有機系重合
体に付加せしめた重合体となり、極めて多種の用途に使
用することができる。特に水性分散体の状態で用いられ
る用途、例えば紙塗被用組成物,カーペット用バッキン
グ剤,アスファルト組成物,フォームラバー,塗料,粘
接着剤に、さらにはゴムあるいは樹脂に好適であり、こ
れらの各種材料の強度ならびに耐熱性等の改良,改質に
効果的である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  水系分散媒中に分散された有機系重合
    体粒子の存在下において、一般式Rn SiO(4−n
    )/2 (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水
    素基、nは0〜3の整数を示す)で表されるオルガノシ
    ロキサンの縮合反応を進行させることにより、ポリシロ
    キサンを複合化させた重合体粒子を得ることを特徴とす
    るポリシロキサン複合重合体粒子の製造方法。
JP4108891A 1991-02-12 1991-02-12 ポリシロキサン複合重合体粒子の製造方法 Expired - Lifetime JP3407303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4108891A JP3407303B2 (ja) 1991-02-12 1991-02-12 ポリシロキサン複合重合体粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4108891A JP3407303B2 (ja) 1991-02-12 1991-02-12 ポリシロキサン複合重合体粒子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04258636A true JPH04258636A (ja) 1992-09-14
JP3407303B2 JP3407303B2 (ja) 2003-05-19

Family

ID=12598720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4108891A Expired - Lifetime JP3407303B2 (ja) 1991-02-12 1991-02-12 ポリシロキサン複合重合体粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3407303B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302920A (ja) * 2000-02-16 2001-10-31 Jsr Corp 水系分散体、その製造方法および塗装体
JP2003026923A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Jsr Corp ポリオルガノシロキサン/有機ポリマー複合粒子を含む水系分散体の製造方法
WO2004085493A1 (ja) * 2003-03-25 2004-10-07 Sekisui Plastics Co., Ltd. シリカ被覆重合体粒子、その製造方法及びその用途
JP2005240006A (ja) * 2004-01-29 2005-09-08 Sekisui Plastics Co Ltd 塗布用組成物、塗布物、光学部材及び液晶ディスプレイ
WO2006070664A1 (ja) 2004-12-28 2006-07-06 Kaneka Corporation グラフト共重合体およびその製造方法、並びに該グラフト共重合体含有樹脂組成物
JP2007269922A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Jsr Corp ポリシロキサン複合架橋粒子および該複合架橋粒子を含む樹脂組成物
JP2007277408A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Shin Etsu Chem Co Ltd ポリオルガノシルセスキオキサン系微粒子及びその製造方法
WO2008044462A1 (fr) * 2006-10-05 2008-04-17 Kaneka Corporation Procédé de production de microparticule de silicone creuse, et microparticule de silicone creuse produite par le procédé
CN100402559C (zh) * 2003-03-25 2008-07-16 积水化成品工业株式会社 涂覆有硅胶的聚合物颗粒及其制备方法和用途
WO2011032845A3 (en) * 2009-09-15 2011-11-10 Basf Se Aqueous dispersions containing antimicrobials in a hybrid network
JP2014162920A (ja) * 2013-02-28 2014-09-08 Nikko Rika Kk 複合粒子、中空ポリオルガノシロキサン粒子、複合粒子の製造方法並びに該粒子を配合した化粧料

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302920A (ja) * 2000-02-16 2001-10-31 Jsr Corp 水系分散体、その製造方法および塗装体
JP2003026923A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Jsr Corp ポリオルガノシロキサン/有機ポリマー複合粒子を含む水系分散体の製造方法
WO2004085493A1 (ja) * 2003-03-25 2004-10-07 Sekisui Plastics Co., Ltd. シリカ被覆重合体粒子、その製造方法及びその用途
US7138161B2 (en) 2003-03-25 2006-11-21 Sekisui Plastics Co., Ltd. Polymer particle coated with silica, method for producing the same and use of the same
CN100402559C (zh) * 2003-03-25 2008-07-16 积水化成品工业株式会社 涂覆有硅胶的聚合物颗粒及其制备方法和用途
JP2005240006A (ja) * 2004-01-29 2005-09-08 Sekisui Plastics Co Ltd 塗布用組成物、塗布物、光学部材及び液晶ディスプレイ
WO2006070664A1 (ja) 2004-12-28 2006-07-06 Kaneka Corporation グラフト共重合体およびその製造方法、並びに該グラフト共重合体含有樹脂組成物
JP2007269922A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Jsr Corp ポリシロキサン複合架橋粒子および該複合架橋粒子を含む樹脂組成物
JP2007277408A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Shin Etsu Chem Co Ltd ポリオルガノシルセスキオキサン系微粒子及びその製造方法
WO2008044462A1 (fr) * 2006-10-05 2008-04-17 Kaneka Corporation Procédé de production de microparticule de silicone creuse, et microparticule de silicone creuse produite par le procédé
WO2011032845A3 (en) * 2009-09-15 2011-11-10 Basf Se Aqueous dispersions containing antimicrobials in a hybrid network
JP2014162920A (ja) * 2013-02-28 2014-09-08 Nikko Rika Kk 複合粒子、中空ポリオルガノシロキサン粒子、複合粒子の製造方法並びに該粒子を配合した化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP3407303B2 (ja) 2003-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5461125A (en) Waterborne core-shell latex polymers
JP5128467B2 (ja) シリコーン樹脂を含む建築用塗料組成物
US5385975A (en) Polysiloxane-composite polymer particles
JPH04258636A (ja) ポリシロキサン複合重合体粒子の製造方法
JP2934328B2 (ja) ポリオルガノシロキサン系エマルジョン
CN104136472A (zh) 含羧基的丙烯酸类rdp以及包含该材料的干混水泥制剂
BR0302747B1 (pt) dispersão aquosa de sìlica, processo para a preparação de dispersão aquosa de sìlica, e, método para o tratamento de couro curtido.
WO2014172050A1 (en) Fast drying aqueous amine free coating composition(s)
US4435259A (en) Radiation curable composition of vinyl polysiloxane and hydrogen polysiloxane with photosensitizer
US5229179A (en) General purpose siloxane release coatings
JPH01266137A (ja) 第4級アンモニウム基含有シリコーン樹脂微粉末
US6153689A (en) Curable polymethylsiloxane composition
WO1999041315A1 (fr) Emulsions aqueuses contenant des particules de caoutchouc de silicone
JPS6243468A (ja) 水性有機珪素樹脂被覆組成物
JPH0345628A (ja) ポリシロキサン複合重合体粒子およびその製造方法
CN105229075A (zh) 含氯树脂用冲击强度改性剂、含氯树脂组合物及其成形体
TW584642B (en) Waterborne resin emulsion and waterborne coating
WO2000034392A1 (fr) Charge ignifugeante pour resine thermoplastique et composition de resine ignifuge
JPS6348363A (ja) コ−テイング用組成物
JPS617360A (ja) アルミニウム用コ−テイング組成物
US4376210A (en) Vinyl polysiloxane polymers release compositions and methods
EP0129913B1 (en) Alphaolefin terpolymer and coating composition including said terpolymer
JPH05836A (ja) シリコーン変性重合体粉末
Chen et al. Synthesis and characterisation of fluorine-silicon acrylate latex emulsified by novel green surfactants
CZ180495A3 (en) Coating compositions, process of their preparation and use

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030212

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090314

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090314

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100314

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100314

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term