JPH04251557A - スイッチング装置 - Google Patents

スイッチング装置

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JPH04251557A
JPH04251557A JP2401406A JP40140690A JPH04251557A JP H04251557 A JPH04251557 A JP H04251557A JP 2401406 A JP2401406 A JP 2401406A JP 40140690 A JP40140690 A JP 40140690A JP H04251557 A JPH04251557 A JP H04251557A
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JP
Japan
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noise
common mode
filter
normal mode
choke coil
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JP2401406A
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English (en)
Inventor
Shuichi Matsuda
修一 松田
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング装置自身
から発生してAC電源のラインに伝導・流出するノイズ
(伝導ノイズ)を抑制するノイズフィルタを備えたスイ
ッチング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、スイッチング装置10と、これ
に接続される交流電源2を示す図である。本明細書では
、スイッチング装置10として、スイッチング電源を例
にとって説明する。同図において、スイッチング装置1
0の端子P1,P2間には、交流電源2(例えば商用電
源)から低周波電圧が加えられ、G端子はアースされる
。このスイッチング装置10は、ラインを伝搬する高周
波ノイズを除去するノイズフィルタ6と、ノイズフィル
タ6を経た低周波電圧を整流する例えばダイオードブリ
ッジで構成される整流器D1と、平滑用コンデンサC2
と、この平滑用コンデンサC2の出力を導入し直流ライ
ンを伝搬する高周波ノイズを除去するノイズフィルタ7
と、ノイズフィルタ7の出力を更に平滑するコンデンサ
C1と、コンデンサC1からの直流電圧をスイッチング
し別の値の直流電圧に変換して出力するDC/DCコン
バータ1とで構成される。
【0003】スイッチング電源10の主な動作は、DC
/DC コンバータ1で行われるので、ここの部分の動
作を簡単に説明する。コンデンサC1の平滑電圧をDC
/DC コンバータ1内にあるトランスの1次巻線に加
え、このトランスの2次巻線に発生した電圧を整流する
。そしてこの整流電圧と設定電圧Vr(図示せず)を比
較し、整流電圧が設定電圧Vrと等しくなるように、ト
ランスの1次巻線に流れる電流をオン・オフ制御するも
のである。以上の動作を経てスイッチング電源10の出
力端子P3,P4から設定電圧Vrと等しい安定化され
た直流電圧が出力される。
【0004】スイッチング電源10はその動作原理上、
ノイズを発生しやすい問題がある。即ち、トランスの1
次巻線に流す電流を高い周波数(例えば、80KHz)
でスイッチングする際、高周波のノイズが発生し、これ
が交流電源2側へ流出し、この交流電源2へ接続される
他の電子機器へ悪影響を与える。このため、スイッチン
グ電源10に限らず、このようにノイズを発生する電子
装置に対しては、ドイツのVDE 規格のように、ノイ
ズの発生量を法律的に規制している。このため、図2に
示すようにノイズフィルタ6,7を設け、交流電源2側
に伝導・流出していくノイズ(及び流入するノイズ)を
押さえるような対策をとっている。
【0005】従来のノイズ対策を説明する。(a) 対
策1は、図2のノイズフィルタ6の部分へコモンモード
ノイズ電流とノーマルモードノイズ電流の両方を除去で
きるノイズフィルタ(例えば図3のノイズフィルタ)を
使用し、図2のノイズフィルタ7は省略する。スイッチ
ング装置10が小容量の時にこの対策1がとられる。 (b) 対策2は、対策1に加えて図2のノイズフィル
タ7の部分にコモンモードノイズ電流を特によく除去で
きるノイズフィルタ(例えば図4のノイズフィルタ)を
用いる。つまりフィルタを2個用いる。スイッチング装
置10が大容量の時にこの対策2がとられる。その理由
は、この場合、大電流が流れるが、2個にコモンモード
チョークコイルL1,L2を分割しているので負担を分
けることができ、製作が容易になるからである。 (c) 対策3は、図2のノイズフィルタ6を省略し、
図2のフィルタ7の部分へ図4のノイズフィルタのみを
用いる。
【0006】これら従来の対策は、どれも問題があるの
で順次説明する。対策3の問題から先に説明する。対策
3で用いるノイズフィルタは、コモンモードチョークコ
イルL2と、接続点がアースされた2個のコンデンサC
Y4,CY5 で構成されたものである。一般に、ライ
ンを伝搬するノイズには、アースを通過してラインに入
り込みこの2本のラインを同一方向へ流れて発生源に戻
るコモンモードノイズ電流と、2本のラインを往復する
ように流れるノーマルモードノイズ電流とが存在する。 この図4のノイズフィルタは、コモンモードノイズ電流
を低減するには顕著な効果が有るが、ノーマルモードノ
イズ電流の低減に対しては効果が小さい。この理由は、
後述する対策1,2の問題点の説明で明らかとなる。従
って、対策3では、スイッチング装置10が発生するノ
ーマルモードノイズ電流を交流電源2側へ流出させ、ま
た、交流電源2側からスイッチング装置10へ入り込む
ノーマルモードノイズ電流を防ぐことができない。
【0007】次に、対策1と対策2の問題を説明する。 対策1と対策2はどちらも図2のノイズフィルタ6に、
コモンモードノイズ電流だけでなく、ノーマルモードノ
イズ電流も低減できる作用を持つ例えば図3のようなフ
ィルタを用いている。従って、対策1又は、対策2によ
れば、対策3が有していた上記問題がないので、従来、
主としてこの対策1又は対策2がとられてきた。しかし
、VDEのように厳しい規格に対しては、以下に説明す
る問題がある。図5は、対策1及び対策2において、ノ
イズフィルタ6に図3のノイズフィルタを用いた際の交
流電源2側に伝導・流出するノイズレベル(dB)の実
測データ(スペクトラム特性)と、VDE の規格値を
示した図である。この図5から分かるように図3のノイ
ズフィルタを用いたのでは周波数20〜30KHz 付
近でピーク(a) があり、VDE のCLASS B
 に対し余裕度が少ない問題がある。なお、出願人の実
験によれば、図3の構成に限らず、従来のどのノイズフ
ィルタ(コモンモードノイズとノーマルモードノイズ兼
用)を用いてもほぼ図5に示す問題がある。
【0008】図5の特性となる理由を説明する前に、図
3のノイズフィルタを説明する。図3において、CX1
 とCX2 はアクロスザラインコンデンサ、L1はコ
モンモードチョークコイル、CY1 とCY2 はコモ
ンモードノイズを低減するコンデンサ、R1はアクロス
ザラインコンデンサCX1 へ並列に接続された放電用
の抵抗である。スイッチング電源10をノイズ源と見た
場合、図6のようにインピーダンスZ1とグランドを通
して、コモンモードノイズ電流i1が流れる。Z1は、
例えばDC/DC コンバータ1が内蔵するスイッチン
グ素子(トランジスタ)のカンケースとヒートシンク間
のキャパシタなどが考えられる。このコモンモードノイ
ズ電流i1は、図6に示すような幾つかの経路に分かれ
てDC/DC コンバータ1があるブロック(A) 側
へ戻るが、コモンモードチョークコイルL1と、コンデ
ンサCY1 ,CY2 の作用により低減される。
【0009】低減される動作を説明する。コモンモード
チョークコイルL1は、図7の如く共通のコアに巻かれ
た2つのコイル11,12である。そして、交流電源2
とスイッチング装置10を往復する電流をこの2つのコ
イルに流した場合、これにより発生する磁束が互いにコ
ア内で打ち消し合う極性に巻かれている。従って、交流
電源2からスイッチング装置10へ供給する低周波電流
については、インダクタンスとして動作しない。一方、
図6に示すコモンモードノイズ電流i1については、発
生した磁束は打ち消し合わず、独立したインダクタンス
として作用するので、コモンモードノイズ電流i1を低
減させる効果がある。また、コンデンサCY1 ,CY
2 は、その接続点がアースに接地されているので、図
6に示すようにコモンモードノイズ電流i1をスイッチ
ング電源10があるブロック(A) 側に環流させ、交
流電源2側に流れないようにしている。この様な結果、
図3のノイズフィルタによれば、スイッチング電源10
があるブロック(A) から発生したコモンモードノイ
ズを低減できる。また、ブロック(A) が発生するノ
ーマルモードノイズ電流i3(図6参照)については、
アクロスザラインコンデンサCX1 ,CX2 がライ
ン間を低インピーダンスで接続する作用を果し、このノ
イズ電流i3をブロック(A) 側に還流させるので、
交流電源2側に流出するノーマルモードノイズ電流i3
の量を低減できる。また、交流電源2からスイッチング
電源10側へ流入するノーマルモードノイズ電流(図示
せず)についても同様にアクロスザラインコンデンサC
X1 ,CX2 の作用により低減される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5で説明し
たように対策1と対策2では、20〜30 KHz付近
でノイズのピーク(a) があり、VDE のCLAS
S B を満たす余裕度が少ない。これを解決するため
、従来、図3のアクロスザラインコンデンサCX1 ,
CX2 の値を大きくしたり、コモンモードチョークコ
イルL1のインダクタンスを大きくする改善策をとって
きた。この改善策をとると、前記20〜30 KHzの
ノイズのピークが低周波領域に移動するので、図5のV
DE の特性から分かるように若干、余裕が広がる。し
かし、この改善策は、コモンモードチョークコイルとコ
ンデンサが大きくなる結果、スイッチング装置10の形
状が大きくなること、及びコストも高くなる問題がある
。また、本質的に、図5に示す20〜30 KHzのノ
イズピークを低減できない問題もある。
【0011】本発明の目的は、コモンモードチョークコ
イルとコンデンサの値を増大させることなく、20〜3
0 KHzのノイズピークを低減でき、かつ交流電源2
へ伝導・流出するコモンモードノイズとノーマルモード
ノイズを低減できる小型形状のスイッチング装置を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するため交流電源(2) から低周波電圧を受け、
ラインを伝搬するコモンモードの高周波ノイズを低減す
るコモンモードチョークコイル(L2)とコンデンサを
有したコモンモードフィルタ(3) と、このコモンモ
ードフィルタを経た低周波電圧を受け、これを整流する
整流手段(D1)と、この整流手段が出力する整流波形
を受け、直流ラインを伝搬するノーマルモードの高周波
ノイズを低減するとともに前記整流波形を平滑して出力
するノーマルモードフィルタ(4)と、このノーマルモ
ードフィルタの出力を受け、その出力をスイッチングす
る手段(1) と、を備えるようにしたものである。
【0013】
【作用】コモンモードフィルタ(3) は、コモンモー
ドノイズ電流を専用に除去するフィルタとして構成して
いるので、コモンモードチョークコイル(L2)の巻数
を少なくすることができる。即ち、このチョークコイル
(L2)の漏れ磁束から生じるノーマルモードのインダ
クタンスの値LN を極めて小さくできる。また、コモ
ンモードフィルタに用いるコンデンサCY4,CY5 
の容量CY は、アクロスザラインコンデンサと比較し
て非常に小さくすることができる。従って、ノーマルモ
ードインダクタンスLN と、コンデンサCX4,CX
5 で構成される直列共振回路のLN とCY のイン
ピーダンスは、図3のフィルタと比較して大きくなるの
で、共振電流値は小さくなる。つまり、20〜30 K
Hzのノイズピークを低減できる。また、ノーマルモー
ドフィルタ(4) は、ノーマルモードノイズ電流を主
に除去するフィルタであり、DC/DC コンバータ1
から交流電源2側へ流出・伝導したり、また逆に流入す
るノーマルモードノイズ電流を低減している。
【0014】
【実施例】以下、図面により本発明を説明する。図1は
本発明に係るスイッチング装置の構成例を示す図である
【0015】本発明に係るスイッチング装置が従来のそ
れと異なる点は、交流電源2からの低周波電圧を受ける
フィルタをコモンモードフィルタとし、整流後の電圧を
受けるフィルタをノーマルモードフィルタとした点であ
る。その他の構成は、従来と同様であるので、図1の構
成説明は省略する。以下、従来の対策1,2,3で問題
となったノイズを低減できる理由を説明する。
【0016】対策1,2で問題とした20〜30 KH
zに発生するノイズピーク (a)(図5参照)につい
てその発生メカニズムが、従来不明であった。従ってこ
のノイズを低減できず適切な対処を行うことができなか
った(低周波領域にこのノイズピークを追いやるだけ)
。本発明は、このノイズの発生メカニズムを解明し、そ
の結果、コモンモードフィルタとノーマルモードフィル
タをそれぞれ使い分けることで、ノイズを低減できるよ
うにしたものである。
【0017】対策1と対策2で問題となった20〜30
 KHzのノイズピークについてその発生メカニズムを
図2と図6と図7を参照して説明する。図6において、
6は図2のフィルタ6であり具体的には図3の構成であ
る。ブロック(A) は図2の整流器D1以降の全ての
構成である。DC/DC コンバータ1には、整流器D
1と平滑コンデンサC1で整流平滑された直流電圧が加
えられる。一般にDC/DC コンバータはスイッチン
グ電源からなり、そのスイッチング周波数は数10 K
Hz〜数100 KHz である。これに対し交流電源
2の周波数は、50/60 Hz〜数100 Hzと低
周波であり、高調波成分が伝導ノイズとして交流電源2
側で観測される。図6で端子P1,P2に印加された低
周波電圧は、整流器D1とコンデンサC1でピーク整流
されるため、整流器D1を構成するダイオードブリッジ
は、オン状態とオフ状態を周期的に繰り返す。整流器D
1がオンからオフになった時、コモンモードチョークコ
イルL1は、今まで流れていた交流電源2からの電流を
流し続けようとして、アクロスザラインコンデンサCx
2 に電流i2を流す(図6参照)。この電流i2が流
れる経路は、コモンモードチョークコイルL1の一方コ
イル→コンデンサCX2 →コモンモードチョークコイ
ルL1の他方のコイル→交流電源2→コモンモードチョ
ークコイルL1の一方コイルである。なお、交流電源2
のインピーダンス  <  (1/jω CX1)のイ
ンピーダンスであるため、アクロスザラインコンデンサ
CX1 には、電流i2は流れない。また通常CY1,
CY2(=1000 PF〜10000 PF) <<
 CX2(=0.1μF〜10μF) であるため、コンデンサCY1,CY2 にも電流i2
は流れない。従って、図6の電流i2で示す経路に共振
電流i2が流れる。即ち、コモンモードチョークコイル
L1の漏れ磁束から生じるノーマルモードのインダクタ
ンスLN とコンデンサCX2 で決まる共振電流i2
が流れ、これが図5に示す20〜30 KHzの伝導ノ
イズとなる。つまり、問題としている20〜30 KH
zの伝導ノイズは、ノイズを低減するために設けた図3
のノイズフィルタ自身が新たに発生しているノイズなの
である。
【0018】上述したノーマルモードのインダクタンス
LN とコンデンサCX2 による直列共振について説
明を加える。図7に示すように、理想的なコモンモード
チョークコイルL1では、ノーマルモードの電流i2(
図6も参照)により誘起される磁束φ1 が総べてコア
内を通過し、磁束φ1 同士がコア内で互いに打ち消し
合うため、インダクタンス成分は生じない。しかし、実
際のコイルでは、図7のように漏れ磁束φA とφBが
ある。この漏れ磁束同士は打ち消し合わないため磁束φ
A によりコイル11に生じるインダクタンスLAと、
磁束φB によりコイル12に生じるインダクタンスL
Bが存在する。この漏れ磁束φA ,φB によるイン
ダクタンスLA,LB をノーマルモードのインダクタ
ンスLN と言う。したがって、アクロスザラインコン
デンサCX2 から交流電源2側を見ると、交流電源2
の内部インピーダンスは約0Ωであるから、図8のよう
なLN (=LA+LB)とCX2 の直列回路が形成
される。従来は、このようなノーマルモードのインダク
タンスLN が介在する共振回路の存在を認識できなか
った。
【0019】そこで、本発明は、図1のように交流電源
2からの低周波電圧を受けるノイズフィルタをコモンモ
ードフィルタ3で構成し、整流器D1の後に設けるノイ
ズフィルタをノーマルモードフィルタ4で構成するよう
にした。コモンモードフィルタ3は、コモンモードノイ
ズ電流i1(図6参照)に対しインダクタンスとなるコ
モンモードチョークコイルL2と、コモンモードノイズ
電流i1をアース回路を介して発生源へ環流させる作用
を持つ2つのコンデンサCY4,CY5 と、この2つ
のコンデンサCY4,CY5 の電荷を放電させる抵抗
R1により構成される。この抵抗R1はなくてもよい。 またノーマルモードフィルタ4は、それぞれのラインへ
独立に挿入されラインを通過する高周波ノイズに対しイ
ンダクタンスを持つチョークコイルL3,L4と、2本
のライン間に接続され高周波ノイズに対し低いインピー
ダンスとなる2つのコンデンサCoとC1とで構成され
る。
【0020】このように本発明の装置のコモンモードフ
ィルタ3は、コモンモードノイズ電流を専用に除去する
フィルタとして構成しているので、コモンモードチョー
クコイルL2の巻数を対策1,2におけるコモンモード
チョークコイルL1より少なくすることができる。即ち
、このチョークコイルL2の漏れ磁束から生じるノーマ
ルモードのインダクタンスの値LN を極めて小さくで
きる。本発明のコモンモードチョークコイルL2の巻数
を少なくできる理由を説明する。対策1,2で用いたノ
イズフィルタ6は、コモンモードノイズ除去とノーマル
モードノイズ除去の双方を行う機能が課せられたため、
対策1,2で用いたコモンモードチョークコイルL1は
、ノーマルモードノイズの除去も兼用していた。つまり
、ノーマルモードインダクタンスLN を大きくとる必
要があった。ノーマルモードインダクタンスLN は、
図7で既述したように漏れ磁束に起因する。即ち、従来
のコモンモードチョークコイルL1は、巻数を多くし意
識的に漏れ磁束が多く発生するようにしていたのである
【0021】また、コモンモードフィルタ3に用いるコ
ンデンサCY4,CY5 の容量CY は、アクロスザ
ラインコンデンサと比較して非常に小さくすることがで
きる。一般に、アクロスザラインコンデンサ=0.1 
〜10μFであり、コモンモードフィルタ3に使用する
コンデンサCY4,CY5 は、高々数1000PFで
ある。従って、ノーマルモードインダクタンスLN と
、コンデンサCX4,CX5 で構成される直列共振回
路(コモンモードチョークコイルL2の一方コイル→コ
ンデンサCY4 →CY5 →コモンモードチョークコ
イルL2の他方のコイル→交流電源2→コモンモードチ
ョークコイルL2の一方コイル)のLN とCY のイ
ンピーダンスは、図3のフィルタと比較して非常に大き
くなるので、共振電流値は小さくなる。つまり、20〜
30 KHzのノイズピーク(a) を低減できる。そ
して、巻数を少なくできるのでコモンモードチョークコ
イルL2を小形化できる。
【0022】一方、ノーマルモードフィルタ4は、整流
器D1が出力する整流波形を受け、直流ラインを伝搬す
るノーマルモードの高周波ノイズを低減するとともに整
流波形を平滑して出力するものである。ラインにそれぞ
れ挿入されたチョークコイルL3,L4は、このライン
を通過する高周波ノイズに対しインダクタンスとして働
くので、単にノーマルモードノイズ電流i2の低減のみ
でなく、コモンモードノイズ電流i1を低減させる作用
も持つ。また、コンデンサCoとC1は、ライン間に接
続され、高周波のノーマルモードノイズに対しては低イ
ンピーダンスとなり、このノイズを発生源に環流させる
作用を持つ。なお、コンデンサC1は、整流電圧を平滑
する作用も兼用している。つまり、ノーマルモードフィ
ルタ4は、ノーマルモードノイズ電流を主に除去し、D
C/DC コンバータ1から交流電源2側へ流出・伝導
したり、また逆に流入するノーマルモードノイズ電流を
低減している。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来装置で問題であった20〜30 KHzのノイズピー
クを低減できVDE の規格を余裕を持ってクリアでき
ること、コモンモードチョークコイルL2を小形にする
ことができること(つまりスイッチング装置を小形化で
きること)、交流電源2へ伝導・流出するコモンモード
ノイズとノーマルモードノイズを低減できこと、の効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチング装置の構成例を示す
図である。
【図2】従来のスイッチング装置の構成例を示す図であ
る。
【図3】図2に用いるノイズフィルタの構成例を示す図
である。
【図4】図2に用いるノイズフィルタの構成例を示す図
である。
【図5】従来装置で伝導・流出するノイズの実測データ
図である。。
【図6】従来例の問題を説明する図である。
【図7】ノーマルモードインダクタンスを説明する図で
ある。
【図8】直列共振回路を示す図である。
【符号の説明】
L2  コモンモードチョークコイル CY1 ,CY2 ,Co,C1  コンデンサ3  
コモンモードフィルタ D1  整流器 4  ノーマルモードフィルタ L3,L4  チョークコイル 10  スイッチング装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  交流電源(2) から低周波電圧を受
    け、ラインを伝搬するコモンモードの高周波ノイズを低
    減するコモンモードチョークコイル(L2)とコンデン
    サを有したコモンモードフィルタ(3) と、このコモ
    ンモードフィルタを経た低周波電圧を受け、これを整流
    する整流手段(D1)と、この整流手段が出力する整流
    波形を受け、直流ラインを伝搬するノーマルモードの高
    周波ノイズを低減するとともに前記整流波形を平滑して
    出力するノーマルモードフィルタ(4) と、このノー
    マルモードフィルタの出力を受け、その出力をスイッチ
    ングする手段(1) と、を備えたことを特徴とするス
    イッチング装置。
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