JPH04250913A - 縦型無傷シャリングマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シャリングマシンのテ
ーブルの表面を傾斜させて、このテーブルの表面に設け
られたフリーベアによる素材の損傷を防止する縦型無傷
シャリングマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】図４は従来のシャリングマシンのテーブ
ルの移動状態を示す斜視図である。図においてテーブル
１は水平状に設けられ、このテーブル１の表面には多数
の回動自在なフリ−ベア３が素材７との摩擦を減少し素
材７の移動を円滑にするために、テーブル１の表面より
僅かに突出して設けられている。素材７は素材クランパ
５によってクランプされ、フリーベア３に支持されて、
矢印方向Ｐの図示されないシャリング装置に移動されシ
ャリングされる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、図５に示す
ように、素材７の重量は、多数のフリーベア３によって
分担され、その反力Ｆを受けながら素材７は矢印方向Ｐ
に移動する。この際、素材７にはこのフリーベア３の傷
跡が付き、素材７の美観を損ずるという問題があった。

【０００４】本発明の目的は、上記問題点を解決するた
めに、素材の傷の発生が軽減され、その構成が簡単で、
その取扱い操作が容易な縦型無傷シャリングマシンを提
供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、多数のフリーベアが設けられたテーブル
面に傾斜を設け、前記テーブル面の上方端部に素材クラ
ンパを設け、前記素材クランパに素材をクランプし、前
記フリーベアにより前記テーブルの一側端に設けられた
シャリング装置に移動させ前記素材のシャリングを行う
ことを特徴とする縦型無傷シャリングマシンとする。

【０００６】

【作用】本発明の縦型無傷シャリングマシンを採用する
ことにより、多数のフリーベアが設けられたテーブル面
に傾斜を設け、テーブル面の上方端部に設けられた素材
クランパに素材をクランプし、フリーベアにより前記テ
ーブルの一側端に設けられたシャリング装置に移動させ
素材のシャリングを行うことによって、素材の傷の発生
が軽減され、その構成が簡単で、その取扱い操作が容易
である。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき、詳細
に説明する。

【０００８】図１および図２に示すように、本発明の縦
型無傷シャリングマシン９は、主として傾斜テーブル１
１、素材クランパ１３、素材送り装置１５、リポジショ
リング装置１７、シャリング装置１９および素材リフタ
ー２１から構成されている。傾斜テーブル１１は、その
表面がフレーム２３上に所要の傾斜角度をもって装着さ
れ、多数のフリーベア３が配置されている。シャリング
装置１９および素材押え２５は、この傾斜テーブル１１
の一端部には装着され、送られた素材７を素材押え２５
で押え、シャリング装置１９のカットライン×ー×でシ
ャリングを行う。素材リフター２１は、テーブル１１の
他端に装着され、収容された素材７を送出しに応じて、
テーブル面まで押上げる装置である。

【０００９】また、素材クランパ１３は、傾斜テーブル
１１の上端部に設けられ素材７の上端をクランプする。 素材送り装置１５は、このクランパ１３を図において左
右方向に移動自在とする装置である。リポジショリング
装置１７は、素材送り装置１５に設けられシャリングの
際に素材７を掴み換えて、素材７の送切りを可能とする
送り装置である。

【００１０】以上のように構成されたことにより、素材
リフター２１にセットされた素材７が取出されて、傾斜
テーブル１１に送られ、２個のワーククランプ１３によ
ってクランプされ、ワーク送り装置１５によりワークク
ランプ１３がシャリング装置１９の方向に移動し、カッ
トライン×ー×に達すると、素材押え２５によって素材
７が押えられセットされて、シャリング装置１９によっ
てシャリングを行う。このシャリングの際に、リポジシ
ョリング装置１７によって素材７が掴み換えられて、送
切りが行われる。

【００１１】この際、図３に示すように傾斜テーブル１
１上の素材７の重量Ｗは、フリーベア３に垂直に及ぼす
分力Ｆ１　と、傾斜テーブル１１に平行な分力Ｆ２　と
に分離可能である。分力Ｆ１　は素材７がフリーベア３
から受ける反力に等しいから、素材７を傾斜させること
によって、フリーベア３から受ける反力が小さくなり、
フリーベア３による素材７の傷が軽減されることになる
。

【００１２】このフリーベア３による素材７の傷は、素
材７の高速移動によって、増加傾向を示すが、テーブル
１１が傾斜されたことにより傷の発生が減少するから、
従来以上の高速移動が可能となり、作業能率が向上する
。

【００１３】なお、本発明は、上記実施例にのみ限定さ
れるものではなく、設計的変更を行うことにより、他の
態様においても実施し得るものであって、素材７の板厚
が極めて薄いと、クランプした素材の端部の反対側端部
付近が振れてしまう場合がある。この場合には、傾斜テ
ーブル１１のテーブル面の傾斜を緩めて振れを防止する
ようにし、反対に素材７の板厚が大きい場合には、テー
ブル面を垂直に近く傾斜を大きくしてフリーベア３から
受ける反力を最小限にが小さくし、フリーベア３による
素材７の傷を軽減させるように、傾斜テーブル１１の傾
斜角度を可変としてもよい。

【００１４】

【発明の効果】上記説明ですでに明らかなように、本発
明の縦型無傷シャリングマシンは、多数のフリーベアを
有するテーブル面に傾斜を設け、前記テーブルの上方端
部に設けられた素材クランプ装置に素材をクランプし、
フリーベアによってシャリング装置に移動しシャリング
を行うことによって、素材に発生する傷が軽減され、そ
の構成が簡単で、その取扱い操作が容易で、しかも素材
の高速移動化を可能とし、素材の厚さに応じてテーブル
傾斜角度を可変とすることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における縦型無傷シャリングマシンの正
面図である。

【図２】図１の側面図である。

【図３】図１の要部断面拡大図である。

【図４】従来のシャリングマシンの要部説明図である。

【図５】図４の要部断面拡大図である。

【符号の説明】

３　　フリーベア ５　　素材クランパ ７　　素材 ９　　縦型無傷シャリングマシン １１　　傾斜テーブル １３　　素材クランパ １５　　素材送り装置 １９　　シャリング装置 ２１　　素材リフター ２５　　素材押え

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　多数のフリーベアが設けられたテーブ
   ル面に傾斜を設け、前記テーブル面の上方端部に素材ク
   ランパを設け、前記素材クランパに素材をクランプし、
   前記フリーベアにより前記テーブルの一側端に設けられ
   たシャリング装置に移動させ前記素材のシャリングを行
   うことを特徴とする縦型無傷シャリングマシン。