JPH04248090A - シ−ルリング検出機能付きプレス配管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、給水配管や給湯配管に
あって、プレス式管継手を用いて管を接続するプレス配
管装置に係り、管と管継手との間のシール部材の装着未
装着を検出できるプレス配管装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、水道源等の汚染による水質悪化で
腐食した配管の、新旧交換に伴う施工労力を軽減化する
ため、配管系の防食性を考慮してオーステナイト系ステ
ンレス鋼管を用いた配管工法が普及してきている。図３
及び図４は、特開昭５３ー７００７２号公報に記載され
たこの種の配管構造の一例である。即ち、両側一対の管
１、２はプレス装置３によってかしめて接続される。管
１、２同士はプレス式の管継手４を介して接続され、こ
の管継手４の両端では管１、２との間の気液密性を確保
する環状のシールリング５、５が装着されている。また
、管継手４の両端にはシールリング５を保持するための
環状凸部６が設けてあり、この環状凸部６の内側にシー
ルリング５を抱き込んで保持する。接続時、図３のよう
に、管１、２を各端部を管継手４に両側から挿入した後
、図４のように、プレス装置３によって管継手４の上か
ら押圧力を加え、内側の管１、２共々かしめ（図中符号
７で表す）て接合する配管構造である。しかし、こうし
た配管構造の場合、図３のように、管１、２の各端部を
一度管継手３に両側から挿入してしまうと、環状凸部６
の内側に装着されたシールリング５は外側から見えなく
なる。その結果、作業者の思い違いでシールリング５が
実際に装着されていないにも拘らず、そのまま図４のよ
うにプレス装置３でかしめ接続を行ってしまうことがあ
る。シールリング５が未装着のためにシール性能が極度
に低下し、配管工事の完了後に行なわれる水圧検査で水
漏れなどの不具合が発生する。この時点でシールリング
５が未装着だったことを知ることになる。従って、シー
ルリング５を装着し直すために、一度かしめた部分の解
体を含めた時間的物的な損害は甚大であり極めて不経済
である。つまり、こうした不都合は、プレス装置３によ
るかしめ作業前に、管１、２の各端部を管継手４の両側
に挿入した時点で、シールリング５が装着されているか
否かを事前に確認できないことによる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
図３及び図４の配管構造の問題を解決しようと提案され
たものに、例えば特開平２ー１８６１８６号公報に記載
された磁性シールリングを用いた配管方法がある。この
配管構造の場合、プレス装置により接続を行って配管施
工の完了後に、シールリングが装着されているか、未装
着かの有無を検出する検査手段を保有しているに過ぎず
、仮にシールリングが未装着だった場合は、図３及び図
４の場合と同様に解体して再施工する前述のような不都
合があり、基本的な解決策とはなっていない。しかも、
シールリングの有無を確認する作業手間や検査完了した
ことのマーキング作業は、施工作業をより繁雑化し、配
管作業に対する信頼性の低下につながるものである。従
って、本発明の目的は、以上のようなプレス式管継手で
シール部材を用いる従来のプレス配管構造の不具合を解
消すべくなされたもので、シール部材の装着、未装着を
事前に検知できるプレス配管装置を提供することにある
。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によるシールリン
グ検出機能付きプレス配管装置は、接続される管の端部
が挿入されるプレス式の管継手を有し、管継手の端部に
保持された磁性のシールリングを管の端部外周面に密着
させた状態で、プレス装置によって管継手を外側から押
圧して管の端部をかしめ接合する配管構造において、プ
レス装置にシールリングを検出する検出装置が設けられ
、検出装置はプレス装置の初期の作動によってプレス型
本体が管継手に接触するよりも早くシールリングの保持
部位に接触してシールリングの有無を検出する磁気検出
手段と、磁気検出手段のシールリング保持部位への接触
にほぼ同期してそれまで送出されていた電気信号を断つ
切換手段と、を含み、磁気検出手段によるシールリング
の検出信号と切換手段により電気信号が断たれたことの
信号の２つが揃ったときのみ、制御装置からプレス装置
へ管継手を押圧する作動信号を送出する構成である。 このプレス配管装置では、検出装置が、プレス装置のプ
レス型本体に設けられた取付孔に摺動可能に嵌装されか
つ管継手のシールリング保持部位に対接する磁気検出手
段を保持した可動接触子を有し、取付孔には可動接触子
を取付孔から突出する方向へ付勢するばね部材が設けら
れて、ばね部材の押圧力で可動接触子を切換手段に当接
させて電気信号を送出させ、ばね部材に抗して可動接触
子を切換手段から離間させることにより電気信号を断つ
ようになっている。また、切換手段としては、圧電素子
又はマイクロスイッチ等を用いることができる。

【０００５】

【作用】管の端部を管継手の両側から挿入する前に、管
継手の両端のリング保持部位にはそれぞれシールリング
が装着される。検出装置では、磁気検出手段がプレス装
置の初期の作動によってプレス型本体が管継手に接触す
るよりも早くシールリングの保持部位に接触してシール
リングの有無を検出する。磁気検出手段のシールリング
保持部位への接触にほぼ同期して、切換手段はそれまで
送出されていた電気信号を断つ。磁気検出手段によるシ
ールリングの検出信号と切換手段により電気信号が断た
れたことの信号の２つが揃ったときのみ、制御装置から
プレス装置へ管継手を押圧する作動信号を送出する。即
ち、シールリングが未装着で無い場合、一方の条件によ
る磁気検出手段からの検出信号が揃わないため、直ちに
制御装置からプレス装置に向けて停止信号が送出される
。即ち、プレス装置によって管継手に押圧力を加えてか
しめる直前にプレス作業が停止される。従って、プレス
装置の作動停止により、作業者は準備作業でシールリン
グが管継手のリング保持部位に装着されていなかったこ
とを理解する。

【０００６】

【実施例】以下、本発明によるシールリング検出機能付
きプレス配管装置の実施例を図面に基づいて説明する。 図１及び図２において、両側一対の管２１、２２はこれ
らの各端部でプレス式の管継手２３によって接続される
。管継手２３に両側から管２１、２２の各端部を挿入し
て仮組みしたものに対して、プレス装置３０のプレス型
本体３１を作動させて管継手２３の上から押圧力を加え
ることにより、内側の管２１、２２の挿入端部をかしめ
ることで接合される。図２は、かしめ部２４、２４が設
けられた接合断面を示している。かしめ部２４、２４を
形成するために、プレス型本体３１の内周面には複数の
凸状の押圧型部３４〜が設けてある。

【０００７】図から明らかなように、管継手２３の両端
部には周に沿って凸状に膨らんだリング保持環部２５、
２５が設けてあり、このリング保持環部２５の内側にシ
ールリング４０が抱き込み、管２１、２２の挿入端部の
外周に密着させるようになっている。管２１、２２の端
部を管継手２３の両側から挿入すると、シールリング４
０は外側から全くみえなくなる。シールリング４０の材
質として磁性材料が用いられる。

【０００８】また、プレス装置３０のプレス型本体３１
には、シールリング４０を検出する検出装置１０が内蔵
された形で装着されている。プレス型本体３１にはこの
径方向へ貫通した取付孔３２が設けてあり、この取付孔
３２には筒状の可動接触子１１が摺動自在に装着され、
組み入れ後は取付孔３２は止栓プラグ３３で閉塞されて
いる。更に、取付孔３２にはコイルスプリング１２が組
み込まれ、図１に示すように、可動接触子１１をコイル
スプリング１２でプレス型本体３１の内周面から突出す
る方向へ付勢している。可動接触子１１はこの基端に鍔
状のフランジ１１ａを有し、先端は開口端となっており
、フランジ１１ａがプレス型本体３１に設けた棚部３３
に係止することで、それ以上可動接触子１１の取付孔３
２からの飛び出しを規制するようになっている。また、
棚部３３の内側にはこの周に沿って環状の圧電素子（切
換手段）１３が固定されている。圧電素子１３からはリ
ード線１４が外部へ導出されている。また、可動接触子
１１の筒内部には磁気センサ（磁気検出手段）１５が埋
め込むようにして固定され、この磁気センサ１５からは
リード線１６が取付孔３２を閉塞している止栓プラグ３
３に挿通して外部に導出されている。リード線１４、１
６はマイクロコンピュータによる制御装置（図示せず）
に接続され、電気信号を制御装置に向けて送出するよう
になっている。

【０００９】次に、実施例のプレス配管装置の動作態様
及び作用を説明する。図１のように、管２１、２２の端
部を管継手２３の両側から挿入する前に、管継手２３の
両端のリング保持環部２５、２５にはそれぞれシールリ
ング４０、４０が装着される。プレス装置３０の作動前
は、可動接触子１１がコイルスプリング１２によってプ
レス型本体３１の内周面に突出している。この時、コイ
ルスプリング１２による付勢で可動接触子１１のフラン
ジ１１ａが圧電素子１３を上方から押圧して当接してい
るため、特性により圧電素子１３からはリード線１４を
介して信号が送出されている。

【００１０】これより、制御装置からの作動信号により
プレス装置３０が作動し、プレス型本体３１の押圧型部
３４が管継手２３に接触する前に、まず可動接触子１１
が管継手２３のリング保持環部２５に当接する。この接
触によって磁気センサ１５がリング保持環部２５の内側
に装着されたシールリング４０を検出し、検出信号を制
御装置に向けて送出する。仮に、シールリング４０が未
装着の場合は、磁気センサ１５からの検出信号は無いか
ら、これを制御装置では検知している。

【００１１】磁気センサ１５による検出と同期して、可
動接触子１１のリング保持環部２５への当接による反力
で、可動接触子１１はコイルスプリング１２に抗し取付
孔３２内に押し込まれる。つまり、図の上方への押し込
み移動によって、可動接触子１１のフランジ１１ａがそ
れまで接触していた圧電素子１３から離間する。従って
、接触により電気信号を送出していた状態から、圧電素
子１３からの離間により電気信号の送出が断たれる。 制御装置では、ほぼ同期して入力される磁気センサ１５
からのシールリング検出信号と、圧電素子１３からの電
気信号が断たれたことの２つの条件が揃ったとき、制御
された信号がプレス装置３０に向けて作動さすべく送出
される。シールリング４０が未装着で無い場合、一方の
条件による磁気センサ１５からの検出信号が揃わないた
め、直ちに制御装置からプレス装置３０に向けて停止信
号が送出される。即ち、押圧型部３４によって管継手２
３に押圧力を加えてかしめる直前にプレス作業が停止さ
れる。

【００１２】従って、プレス装置３０の作動停止により
、作業者は準備作業でシールリング４０が管継手２３の
リング保持環部２５に装着されていなかったことを理解
し、シールリング４０を装着し直すべく素早い対応が可
能となる。

【００１３】なお、実施例では、検出装置１０における
切換手段として圧電素子１３が用いられているが、圧力
の付与及び解放によって電気的なスイッチ作用を行うも
のであれは、その他に圧電素子１３に替えてマイクロス
イッチの使用も可能である。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるシー
ルリング検出機能付きプレス配管装置は、プレス装置に
装着された検出装置の磁気検出手段が、装置の作動初期
に管継手側に磁性シールリングが装着されているか未装
着かを、つまり有無を検出して、存在が確認されてから
管継手を介して管の圧縮接続が行われるため、従前のよ
うにシールリング未装着に関するトラブルが未然に防止
できる。なお、シールリングの存在が確認された場合の
み圧縮接続を行うため、それまで行われていたシールリ
ング確認検査が不要であり、施工時間の短縮化はもとよ
り、接続部の信頼性が大幅に向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるプレス配管装置の圧縮による締付
前の組立断面図である。

【図２】本発明によるプレス配管装置の圧縮による締付
後の組立断面図である。

【図３】及び

【図４】従来の締付前及び締付後の組立断面図である。

【符号の説明】

１０・・検出装置、１１・・可動接触子、１１ａ・・フ
ランジ、１２・・コイルスプリング、１３・・圧電素子
（切換手段）、１５・・磁気センサ（磁気検出手段）、
１４、１６・・リード線、２３・・管継手、２４・・か
しめ部、２５・・リング保持環部、３０・・プレス装置
、３１・・プレス型本体、３２・・取付孔、３３・・止
栓プラグ、３４・・押圧型部、４０・・磁性シールリン
グ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　接続される管の端部が挿入されるプレ
   ス式の管継手を有し、管継手の端部に保持された磁性の
   シールリングを管の端部外周面に密着させた状態で、プ
   レス装置によって管継手を外側から押圧して管の端部を
   かしめ接合する配管構造であって、プレス装置にシール
   リングを検出する検出装置が設けられ、検出装置はプレ
   ス装置の初期の作動によってプレス型本体が管継手に接
   触するよりも早くシールリングの保持部位に接触してシ
   ールリングの有無を検出する磁気検出手段と、磁気検出
   手段のシールリング保持部位への接触にほぼ同期してそ
   れまで送出されていた電気信号を断つ切換手段と、を含
   み、磁気検出手段によるシールリングの検出信号と切換
   手段により電気信号が断たれたことの信号の２つが揃っ
   たときのみ、制御装置からプレス装置へ管継手を押圧す
   る作動信号を送出する構成としたことを特徴とするシー
   ルリング検出機能付きプレス配管装置。
2. 【請求項２】　　検出装置が、プレス装置のプレス型本
   体に設けられた取付孔に摺動可能に嵌装されかつ管継手
   のシールリング保持部位に対接する磁気検出手段を保持
   した可動接触子を有し、取付孔には可動接触子を取付孔
   から突出する方向へ付勢するばね部材が設けられて、ば
   ね部材の押圧力で可動接触子を切換手段に当接させて電
   気信号を送出させ、ばね部材に抗して可動接触子を切換
   手段から離間させることにより電気信号を断つ「請求項
   １」に記載のシールリング検出機能付きプレス配管装置
   。
3. 【請求項３】　　切換手段が、圧電素子又はマイクロス
   イッチである「請求項１」に記載のシールリング検出機
   能付きプレス配管装置。