JPH04246439A

JPH04246439A - 防振ゴム

Info

Publication number: JPH04246439A
Application number: JP1028191A
Authority: JP
Inventors: Kazuya Ito; 一哉伊藤; Katsumasa Takeuchi; 勝政竹内
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1991-01-31
Filing date: 1991-01-31
Publication date: 1992-09-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、防振ゴムに関する。特
に、エンジンマウント（第１図）、ストラットマウント
（第２図）、バンパーラバー（第３図）、ブッシュラバ
ー（第４図）等の防振及び緩衝を目的として自動車シヤ
シーに取付けられるゴム部品に好適な発明である。

【０００２】

【従来の技術】防振ゴムには、一般に動的特性（特に防
振性能）に優れていること、が要求される。

【０００３】そして、従来の自動車用の防振ゴムは、防
振性能に優れている天然ゴム（ＮＲ）製（ＮＲをゴム成
分またはゴム主成分とするもの）が主流であった。

【０００４】他方、昨今の自動車エンジンルーム内の高
温化・狭小化にともない、自動車用防振ゴムのゴム材料
には従来にもまして、高度の耐熱性が要求されるように
なってきた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ＮＲ製防
振ゴムでは、耐熱性において十分な対応が困難であった
。また、ＮＲ以外のゴム材料では、ＮＲ製防振ゴムに比
肩できる防振性能が得がたいとされていた。

【０００６】本発明は、上記にかんがみて、ＮＲ製防振
ゴムに比肩できる防振性能を有するとともに、耐熱性に
おいてＮＲ製防振ゴムより格段に優れている防振ゴムを
提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の防振ゴムは、上
記課題を、下記構成により解決するものである。

【０００８】ゴム部が加硫ゴムで形成されてなる防振ゴ
ムにおいて、前記加硫ゴムのゴム成分が、不飽和ニトリ
ル−共役ジエン系共重合ゴムであり、該不飽和ニトリル
−共役ジエン系共重合ゴムの共役ジエン単位部分が、５
０％以上水素化されたものである、ことを特徴とする。

【０００９】

【手段の詳細な説明】

（１）　本発明の防振ゴムは、ゴム部１が加硫ゴムで形
成されてなることを前提的要件とする。

【００１０】形成方法は、あらかじめ調製した金属部３
を、金型にセットし、インサート成形によりゴム部１を
金属部３と一体化（通常加硫接着による）する。また、
金属部３とゴム部１とをそれぞれ別体に調製して、接着
剤と圧入（機械的結合）とを併用してまたは一方のみの
手段で一体化する。

【００１１】（２）　本発明の特徴は、加硫ゴムのゴム
成分が、不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合ゴム（以
下「ＮＢＲ」と略す。）であり、該不飽和ニトリル−共
役ジエン系共重合ゴムの共役ジエン単位部分が、５０％
以上（望ましくは７０％以上）水素化されたもの（以下
「水素添加ＮＢＲ」と略す。）であることにある。

【００１２】■ここで、上記ＮＢＲとは、基本的には、
アクリロニトリルもしくはメタクリロニトリルなどの不
飽和ニトリルと、１，３−ブタジエン、イソプレン、１
，３−ペンタジエン、等の共役ジエンの少なくとも１種
を共重合させたものである。なお、この共重合体は、ア
クリル酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸等のエ
チルエステル、ブチルエステル、２−エチルヘキシルエ
ステルなどの不飽和脂肪族エステル、または、Ｎ−メチ
ロールアクリルアミドを、上記モノマー成分以外に、コ
モノマーとするものであつても良い。

【００１３】具体的には、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合ゴム、アクリロニトリル−イソプレン共重合ゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−メチルアクリレ
ート共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−ブチ
ルアクリレート共重合ゴムなどを例示できるが、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合ゴムが最も望ましい。

【００１４】ＮＢＲの不飽和ニトリル結合量（ＡＮ量）
は、通常１０〜７０％、望ましくは３０〜４０％である
。

【００１５】■水素添加ＮＢＲの水素化度が５０％未満
では、防振ゴムに十分な耐熱性の向上が期待出来ない。また、水素化度の上限は、特に限定されず、１００％で
もよいが、硫黄加硫系の場合は、水素化度を９８％以下
とする。

【００１６】（３）　配合ゴム（防振ゴム用ゴム材料）
の調製は、上記水素添加ＮＢＲに、通常のＮＢＲに配合
される副資材、即ち、カーボンブラツク、亜鉛華、プロ
セスオイル、加硫剤、加硫助剤、老化防止剤その他副資
材を適宜、配合し混練して行う。このとき、加硫系は、
通常硫黄加硫系とする。

【００１７】

【発明の作用・効果】本発明の防振ゴムは、上記のよう
な構成により、後述の試験例に示すごとく、ＮＲ製防振
ゴムに比肩できる動的特性を有するとともに、耐熱性に
おいてＮＲ製防振ゴムより格段に優れている。

【００１８】

【試験例】第１表に示す配合処方の各ゴム配合物からゴ
ム材料を調製し、各ゴム材料から各試験片を調製し、下
記各項目の試験を行った。

【００１９】試験結果を示すが、実施例の水素添加ＮＢ
Ｒ加硫ゴムの場合、従来例のＮＲ加硫ゴムに比肩できる
防振性能を有するとともに、耐熱性において格段にＮＲ
加硫ゴムに比して優れていることがわかる。

【００２０】（１）　常態物性：ＪＩＳ　Ｋ　６３０１
　（試験片：ダンベル状３号形）に準じて、スプリング
硬さ；ＨＳ　（ＪＩＳ　Ａ）　、引張強さ；ＴＢ　（ｋ
ｇｆ／ｃｍ２）　、破斷伸び；ＥＢ　（％）の各項目に
ついて測定をした。

【００２１】（２）　防振性：下記方法で測定した動的
弾性率（Ｅ′１００ＨＺ　）と静的せん断弾性率（ＧＳ
　）の比により評価した。

【００２２】■動的弾性率：岩本製作所製，粘弾性スペ
クトロメータにて測定した。（周波数１００Ｈｚ，動歪
　０．５９５，試験片５ｍｍ短冊） ■静的せん断弾性率：低伸長応力試験をＪＩＳ　Ｋ　６
３０１に準じて測定し、下記式により求めた。

【００２３】ＧＳ　＝１．６３９　×ＴＢ　（伸び２５
％、試験片：幅５ｍｍ短冊）（３）　耐熱性：ＪＩＳ　Ｋ　６３０１　に準じて（試
験片：ダンベル状３号形）、１２０℃×７０ｈの条件で
空気加熱熟老化試験を行つた。測定項目は、スプリング
硬さ；△ＨＳ　（目盛り差）、引張強さ；△ＴＢ（％）
、破斷伸び；ＥＢ　（％）（４）　耐圧縮永久歪み性：ＪＩＳ　Ｋ　６３０１　に
準じて圧縮永久歪み試験を、１２０℃×７０ｈの熱処理
条件でを行い、圧縮永久歪み率；ＣＳ（％）を求めた。

【００２４】

【表１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の適用例の一例を示すエンジンマウント
の断面図である。

【図２】同じく他の例を示すストラットマウントの断面
図である。

【図３】同じくさらに他の例を示すバンパーラバ−の断
面図である。

【図４】同じくさらに他の例を示すブッシュラバーの断
面図である。

【符号の説明】

１　　防振ゴムのゴム部３　　防振ゴムの金属部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　ゴム部が加硫ゴムで形成されてなる防
振ゴムにおいて、前記加硫ゴムのゴム成分が、不飽和ニ
トリル−共役ジエン系共重合ゴムであり、該不飽和ニト
リル−共役ジエン系共重合ゴムの共役ジエン単位部分が
、５０％以上水素化されたものであることを特徴とする
防振ゴム。
【請求項２】　　請求項１において、不飽和ニトリル−
共役ジエン系共重合ゴムの共役ジエン単位部分の水素化
度が、７０〜９８％であることを特徴とする防振ゴム。