JPH04241850A - 光断層イメージング装置 - Google Patents

光断層イメージング装置

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JPH04241850A
JPH04241850A JP6080191A JP6080191A JPH04241850A JP H04241850 A JPH04241850 A JP H04241850A JP 6080191 A JP6080191 A JP 6080191A JP 6080191 A JP6080191 A JP 6080191A JP H04241850 A JPH04241850 A JP H04241850A
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JP
Japan
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light
subject
refractive index
shell
transfer part
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Withdrawn
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JP6080191A
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Inventor
Mamoru Kaneko
守 金子
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光による生体内部の透視
、光による生体内部の断層撮影など、光を用いて被検体
内部の情報を可視化するのに適した光断層イメージング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生体などの被検体内部の情報の無
侵襲および非接触的計測は、主としてX線によって行わ
れていた。しかしながら、X線の使用は放射線被爆の問
題点や生体機能情報の画像化が困難という欠点が知られ
ている。また、機能情報を画像化する装置をしてMRI
があるが、これは装置が大がかりで、かつ高価であると
いう問題点がある。超音波による透視では空間分解能が
悪いという問題点がある。このような背景の中、最近で
は近赤外領域の光の生体に対する特徴(高い組織透過性
、ヘモグロビンやミオグロビンなど酸素指示物質の吸光
性、それら物質の酸素結合状態に対する吸光スペクトル
の変化)を利用し、生体内部の機能情報を画像化しよう
する試みがなされている。たとえば、”光を使った生体
計測”,Oplus  E,1987年5月〜1988
年3月に示されるように、心臓など生体内部組織の酸素
代謝を無侵襲計測に関する研究や”近赤外光による体内
血管の可視化に関する基礎的検討”,電子情報通信学会
技術研究報告,MBE89−67,1989に示される
ように、生体内の血管を画像化しようとする研究などが
報告されている。また、X線CT同様断層表示を試みる
方法として、「特開昭60−72542」に示すように
光をビーム状にしてこれを被検体に走査し、透過した光
をビームの延長上に配置した検出器で検出する方法が示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、生体組織の
光の屈折率は空気中(n=1.0)に比べ、約n=1.
4と大きい値を示す。このため、空気中にある生体組織
のような被検体にビーム光を照射した場合、空気と被検
体の境界面で屈折および反射がおこってしまい、被検体
を透過したビーム光はその直線上を通らず、曲がってし
まう。このため、前記特許「特開昭60−72542」
のようにX線CTと同じようにビームの光軸の延長上に
検出器を配置しても、被検体の屈折により、透過光が検
出器に入射しないことや入射する光が小さくなってしま
うことがあった。さらに、この透過光強度を基に断層像
を再構築した場合、屈折率の境界面で大きな偽像が発生
し、画像の劣化が著しかった。このような屈折率変化の
影響を考慮して、「特開平1−170836」に示すよ
うに被検体全体を透明円筒体に挿入し、その円筒内に水
を満たし屈折率の差を小さくするという方法が示されて
いるが、実際に生きた人間に適用するには呼吸の確保の
点や取扱の点で問題があった。さらに、円筒上に光を走
査する場合、円筒表面で屈折が起こり、問題点の完全な
解決には至っていなかった。本発明は上記事情に鑑みて
なされたものであり、生体など空気に対し屈折率の差の
大きい被検体でも、ビーム光を効率よく検出し、偽像の
少ない良好な断層像を容易に得ることを可能とする光断
層イメージング装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】ビーム光を発生する光源
と、前記光源により発生したビーム光を被検体に対して
走査する光走査手段と、前記ビーム光の延長上に配置さ
れ、前記被写体を透過した光を検出する検出手段よりな
る光断層イメージング装置において、前記光操作手段と
検出手段の間に屈折率が被検体とほぼ等しい部材からな
る少なくとも2つの光伝達手段が配置されて構成される
光断層イメージング装置である。
【0005】
【作用】光源と検出器の間に配置された被検体の周囲に
被検体の屈折率と同じ程度の緩衝液で満たし、境界面で
の屈折率の差をなくすことで、光の屈折および反射を抑
制し、被検体を透過した光を良好に検出する。
【0006】
【実施例】まず第1図を用いて本発明の概要を説明する
。本発明の光断層イメージング装置は、ビーム光1を発
生する光源2と、前記ビーム光1を照射範囲3の間で走
査させる光走査装置4と、前記の照射範囲3で走査され
たビーム光1の光軸を曲げることなく被検体5を含んだ
第2の光伝達部6に導く第1の光伝達部7と、前記ビー
ム光が光軸を曲げることなく被検体5に入射および出射
するように、光を良好に透過する透明な部材からなる外
殻8と、被検体5の形状にあわせ変形し密着するような
透明な弾性部材からなる弾性膜9と、前記外殻8と弾性
膜9の間に被検体5と同じ屈折率となる透明な流体が満
たされた緩衝液10とから構成された第2の光伝達部6
と、前記第2の光伝達部6を透過したビーム光の光軸を
曲げることなく光検出器11に導く第3の光伝達部12
と、被検体を透過した光を検出する検出器がアレー状に
配置された光検出器11から構成される。
【0007】第1図を用いて作用を説明する。まず、光
源2からビーム状の光を発生させ、このビーム光1を走
査装置4により照射範囲3の間で走査させ第1の光伝達
部7に入射する。前記第1の光伝達部7は光透過性の良
い緩衝液10の屈折率と等しい材質でできており、その
入射光側面7aはビーム光が常に垂直に入射するような
曲率で、出射側面7bは第2の光伝達部6の外殻8の曲
率と等しい曲率となる形状となっている。また、この第
1の光伝達部は出射側面7bと外殻8が密着しつつ外殻
8上を移動可能となっている。これによって、照射範囲
3で走査されたビーム光1は第1の光伝達部7を通じ第
2の光伝達部6に光軸を曲げることなく導かれる。ここ
で、外殻8表面に透明な潤滑油を塗っておくことにより
スムースな移動が可能となる。第2の光伝達部6は、光
透過性の良い緩衝液10の屈折率と等しい材質でできて
おり、第1の光伝達部7と第3の光伝達部10が対向し
つつ表面上を移動できるよう円筒形状をしている外殻8
と、その内側に被検体5の形状にあわせ変形し密着する
ような透明な弾性部材からなる弾性膜9と、前記外殻8
と弾性膜9の間に被検体5と同じ屈折率となる透明な流
体が満たされた緩衝液10とから構成されている。この
ドーナツ状の第2の光伝達部6の内側に被検体5を配置
し、弾性膜9を隙間なく密着させることで、被検体と光
伝達部6との屈折率差がほとんどなくなりビーム光1は
光軸が曲がることなく被検体5と光伝達部6を透過し、
第3の光伝達部12に入射する。第3の光伝達部12は
光透過性の良い緩衝液10の屈折率と同じ材質でできて
おり、その入射光側面12aは第2の光伝達部6の外殻
8の曲率と等しい曲率、出射側面12bはビーム光1が
常に検出器11に垂直に入射する曲率をもった形状をし
ており、出射側面12bと外殻8が密着しつつ外殻8上
を移動可能となっている。さらに、検出器11は第3の
光伝達部の出射面12bに密着して接着されているので
光伝達部6を透過したビーム光を曲げることなく検出器
11に入力できる。この時、第3の光伝達部を取り除き
、検出器11を第2の光伝達部6に直接密接して配置し
ても良い。このような手段を用いることで、屈折率の大
きい生体組織のような被検体でも、境界面で光軸が曲が
らず良好に透過光を得ることができる。そして、断層像
をもとめるため、上述のようにビーム光を走査し、アレ
ー状に配置された検出器により投影像をもとめ、さらに
、光源2、光走査手段4、第1の光伝達部7、第3の光
伝達部12、検出器11を第2の光検出手段6と被検体
の周りを2’、4’、7’、12’、11’というよう
に回転させた時の投影像もあわせ、逆投影することで良
好な断層像を構築することができる。特に、本方法によ
れば、境界面による屈折の影響を少なくすることができ
るので、輪郭における偽像の問題を解決できる。また、
被検体5として生体組織を用いた場合、強い光散乱が起
こり、大部分の光はあらゆる方向に散乱するが、わずか
ながら直進した光は光軸上を進むのでこの直進光だけを
抽出することでX線CT同様、光軸上の吸収の総和を検
出できる。この直進光の検出手段は本出願人による「特
願平2−81552」や「特願平2−119468」に
詳細に示されている。
【0008】第2図ないし第4図を参照して、さらに本
発明の実施例を具体的に説明する。ガントリー部30の
内部には、ビーム光1を発生する半導体レーザ20と、
前記ビーム光を走査させるガルバノメータ21とミラー
22とからなる光走査装置4と、ビーム光の走査範囲内
で光軸を曲げることなく第2の光伝達部6に導くため、
入射側面が走査ビームの中心となる曲率で、出射側面が
第2の光伝達部6と等しい曲率を持つ第1の光伝達部7
と、前記第2の光伝達部6を透過したビーム光の光軸を
曲げることなく検出器11に導く第3の光伝達部12と
、被検体を透過した光を検出する光検出器11が固定さ
れている。このガントリー部30はモータ28により第
2の光伝達部の周りを回転し、被検体のあらゆる角度の
投影像を測定することができる。また、前記ガントリー
部30の内側には、第1の光伝達部7より入射した光が
光軸を曲げることなく被検体に入射および出射させるた
め、光を良好に透過し、屈折率が緩衝液10と同じ透明
な部材からなる管状の外殻8と、被検体の形状にあわせ
変形し密着するように透明で屈折率が緩衝液10と同じ
弾性部材からなる断面がコ形をした弾性膜9と、前記外
殻8と弾性膜9を固定する側部23と、前記外殻8と弾
性膜9と側部23に囲まれた内部に被検体と同じ屈折率
となる透明な流体が満たされた緩衝液10とから構成さ
れた第2の光伝達部6が図示しない断層イメージング装
置本体に固定されている。この第2の光伝達部6には前
記緩衝液10の量を変え、弾性膜9の大きさを被検体に
合わせ変化させるポンプ装置24が接続されており、こ
の前記ポンプ装置24は、余分な緩衝液10をためる水
槽25と、前記水槽25の圧力を変えるコンプレッサー
26と、水槽25と前記第2の光伝達部6を結ぶ管27
から構成される。また、前記半導体レーザ20、光走査
装置4、モータ28、ポンプ装置24には制御装置31
が接続されており、ビーム光の強度、走査角度、ガント
リーの回転角度、第2の光検出部6の空洞の大きさを制
御している。さらに、光検出器11から得られた光強度
と前記制御値を基に断層像を再構築する処理装置32と
、前記断層像を表示する表示装置33により構成されて
いる。
【0009】次に作用を説明する。まず、半導体レーザ
20からビーム状に近赤外光を発生し、このビーム光を
走査装置4により照射範囲3の間で走査させ、第1の光
伝達部7に入射する。前記第1の光伝達部7は光透過性
の良い緩衝液10の屈折率と等しい材質でできており、
この第1の光伝達部7の入射光側面はビーム光に対し常
に垂直に入射する曲率であり、出射側面は第2の光伝達
部6の外殻8と密接するように外殻8の曲率と等しい曲
率であるので光の屈折がなく第2の光伝達部6に導かれ
る。第2の光伝達部6に入射された光は、外殻8→緩衝
液10→弾性膜9→被検体→弾性膜9→緩衝液10→外
殻8というように透過し、第3の光伝達部12を通じ、
検出器11に導かれる。この時、弾性膜9は伸縮自在で
あり、ポンプ装置24により被検体の大きさに合わせて
密着させるので、光の屈折を起こす空気層を有効に取り
除くことができ、また、各境界面ではそれぞれの材質の
屈折率の差がないので、前記光は直進する。このように
して被検体を透過した光をアレー状に配置した光検出器
11により検出することで、屈折や反射の影響の少ない
投影像を得ることができる。さらに、モータ28により
ガントリーを回転させ、被検体のあらゆる角度からの投
影像を求め、これを処理装置32により逆投影処理する
ことで境界面による屈折の影響の少ない断層像を構築す
ることができる。
【0010】第3図に被検体を測定装置内に導く際の第
2の光伝達部の詳細を示す。第2の光伝達部6は、光を
良好に透過し、屈折率が緩衝液10と同じ透明な部材か
らなる管状の外殻8と、被検体の形状にあわせ変形し密
着するする透明で屈折率が緩衝液10と同じ弾性部材か
らなる断面がコ形をした弾性膜9と、前記外殻8と弾性
膜9を固定する側部23と、前記外殻8と弾性膜9と側
部23に囲まれた内部に被検体と同じ屈折率となる透明
な流体が満たされた緩衝液10とから構成されており、
前記緩衝液10の量を変え、弾性膜9の大きさを被検体
に合わせ変化させるポンプ装置24が接続されている。 無負荷時における弾性膜9は第3図(a)に示すように
縮小状態であり、その内周は被検体5の診断部位外周よ
り小さい。次に、被検体5を第2の光伝達部6の内側に
導くため、第3図(b)に示すように、図示しないポン
プ装置24により、第2の光伝達部6内の緩衝液10を
吸引減少させ弾性膜9を伸張し、その内周を被検体5の
外周より大きくする。この大きくなった内空部に、被検
体5の診断部位が来るまで挿入した後、第3図(c)に
示すように、被検体5と弾性膜9の間が隙間無く密着す
るまで、ポンプ装置24により緩衝液10を第2の光伝
達部6内に送り込むことにより被検体5と弾性膜9の間
の空気層を取り除くことができる。このような方法を用
いることで、被検体を緩衝液に直接漬けることなく、光
の屈折の影響の少ない測定ができ、かつ緩衝液に直接漬
けないので容易な測定と被検体に対する低侵襲を実現す
ることができる。さらに、第3図(C)の時、緩衝液の
圧力を気圧より高くすることで被検体が動いたとしても
空気層が被検体5と弾性膜9の間に侵入するのを防ぐこ
とや、被検体を固定できるので、被検体の動きを少なく
し、動きによる断層像のアーチファクトを防ぐことがで
きる。
【0011】第4図は断層イメージング装置の上下移動
可能な試料台を示している。この試料台は、被検体を測
定位置で保持するため2枚の板からなる試料保持部40
と、その2つの試料保持部40を支え、この高さを変化
させるため、前記試料保持部40と台座42を連結する
連結部44が両端に、下部にネジ切りされた円筒形の連
結部45が固定された棒41aをX字状に組まれた2つ
の支持機構41と、前記支持機構41およびガントリー
30を支える台座42と、前記棒41aとネジ機構によ
り連結し、前記支持機構41の交差角度を変えるネジ切
りされた回転棒43とこれを回転させるモータ46とよ
り構成されている。
【0012】診断時被検体5を第2の光伝達部6内に導
き、弾性膜9を密着させるため、被検体5を第2の光伝
達部6の中心部付近に配置する必要がある。つまり、被
検体5の大きさによって被検体5の下部の高さが変化す
るので、その高さに合わせ試料保持部44を変える。ま
ず、モータ46により回転棒43を回転させる。この棒
にはネジが切られたネジ部43aと43bがあり、それ
ぞれ右ネジ左ネジとネジ切りの方向がかえてある。次に
、それぞれのネジ部43a、43bと棒41aに固定さ
れた連結部45は前記ネジ機構により連結されており、
前記回転棒43が回転することで、向き合った二つの連
結部)45は近づいたり遠ざかったりする。これによっ
てX字状に組まれた支持機構41の2つの棒41aのな
す角度が変わり、支持機構41と連結している試料保持
部40の高さも変化する。そして、被検体5が第2の光
伝達部6の中心付近に位置するように試料保持部40の
高さを調整する。これによって、常に被検体5を中心部
に配置し、中心部からのずれによって生じる弾性膜9へ
の余分な力が発生しないので、空気層の侵入を容易に防
ぐことができる。
【0013】このように構成された実施例に対して、さ
らに第5図乃至8図に示す技術あるいは第9図乃至11
図に示す技術を応用し適用してもよい。
【0014】第5図を参照して、その技術の概要につい
て説明する。光断層イメージング装置は、ビーム光1を
発生する光源2と、前記ビーム光1を被検体5に対して
走査させる光走査装置4と、前記光走査装置4の走査位
置に連動して、被検体を透過した前記ビーム光を検出す
る検出器50と、前記検出器50の受光強度が最大値と
なるように前記光走査装置4の走査位置および前記検出
器50の位置を制御する制御装置51と、前記検出器5
0により得られた光強度から透過像や断層像をもとめる
信号処理装置52から構成される。
【0015】まず、光源2からビーム状に光を発生させ
、このビーム光1を走査装置4により被検体5に走査す
る。被検体5が生体組織のように空気に比べ屈折率が大
きく空気中に配置されている場合では、照射された光は
境界面の屈折率変化により、屈折のない時の光軸53(
a)に比べ、光軸53(b)のように曲がってしまう。 通常検出器50はビーム光1の走査位置に対応して移動
し、その位置はビーム光1の延長上に配置されている。 しかしながら、生体のような被検体にビーム光を照射す
ると屈折がおこり、被検体5を透過した光が検出器50
に入射しないことやその強度が小さくなってしまう。そ
こで、前記透過した光を効率よく検出するため、前記検
出器50の出力が最大となるように検出器50の位置あ
るいは光走査位置を制御装置51により制御する。この
ようにして得られた光強度を透過光として、これを処理
装置52により処理解析することで屈折の影響の無い透
過像や断層像を構築する。
【0016】第6図ないし第8図を参照して、さらに具
体的に説明する。光断層イメージング装置は、ビーム光
1を発生する光源2と、前記ビーム光を照射範囲3で走
査させるためミラー54と基板55の間に圧電素子56
を挟み込んだ反射部57とこの反射部57を駆動するガ
ルバノメータ58からなる光走査装置4と、ビーム光の
光軸をわずかに変化させるため、前記圧電素子56に電
圧を供給する駆動装置59と、前記走査装置4によりビ
ーム光1が被検体5に照射され、その被検体5を透過し
た前記ビーム光1を検出するためアレー状に配置された
検出器D1〜Dnからなる検出器郡と60、前記検出器
D1〜Dnの信号をそれぞれ増幅するアンプA1〜An
からなるアンプ郡61と、前記ガルバノメータ58を制
御してビーム光1を走査させるとともに、走査ビーム光
の光軸の延長上に位置する前記アンプ出力を検出し、こ
れが最大値となるよう前記駆動装置59を制御して、圧
電素子56にかける電圧を変化、つまり光軸をわずかに
変化させる制御装置62と、前記最大値を示したアンプ
出力を被検体の透過光として処理し投影像や断層像を構
築する信号処理装置63と、前記断層像などを表示する
表示装置64とから構成される。
【0017】次に作用を説明する。まず、光源2により
ビーム光1を発生させ、この光を光走査装置4により被
検体5に走査する。前記被検体5が生体組織のように空
気に比べ屈折率が大きい場合、照射された前記ビーム光
1は空気と被検体の境界面で屈折が起こり、その光軸は
直線上を通過せず曲がってしまい、ビーム光の延長上に
位置する検出器Dxには被検体を透過した光が入射しな
い。そこで、前記検出器Dxの受光強度が最大値となる
まで、前記圧電素子56に供給する電圧を制御装置62
により変化させ、被検体を透過した光が前記検出器Dx
に入射するようにする。これによって、屈折した光を有
効に検出する事が可能となる。この例は被検体5に照射
する光軸を制御しているが、検出器の位置を変化させて
も良い。また、この例のように検出器がアレー状に配置
されている場合では、照射する光軸を変化させることに
より容易に実現できる。
【0018】次に第7図を用いて圧電素子に与える電圧
と検出器で検出した光強度の関係をしめす。屈折の影響
がなく光軸が曲げられない場合、圧電素子に与える電圧
と光強度の関係は図中点線で示す曲線65のように電圧
V0で最大光強度となる。しかし、被検体が生体組織の
ように空気に対し屈折率が高い場合では、境界面で屈折
がおこり光軸が曲がり、前記電圧V0では検出器に入射
する光は極端に減少してしまう。そこで、前記圧電素子
に加える電圧を変化させることで光軸がわずかに変化し
、図中実線66に示すように電圧V1で最大値をしめす
曲線となる。この曲線の最大値が被検体を透過した際に
屈折した光に対応するので、検出器の出力として処理す
る。
【0019】第8図に反射部の詳細図を示す。第8図(
a)は一方向に光軸を変化させる反射部57の詳細図を
しめす。ガルバノメータ58と接続する基板55とビー
ム光1を反射するミラー54の間の上部に圧電素子56
を挟み込む。このような構成において圧電素子56に加
える電圧を変化させると、圧電素子56の厚みが変わり
、それにともないミラー54の角度も変化する。これに
よって、光の照射角度を一方向のみ変化させることがで
きる。第8図(b)は二方向に光軸を変化させる反射部
57の詳細図をしめす。ガルバノメータ58と接続する
基板55とビーム光1を反射するミラー54の間の上部
と側部の一方に二つの圧電素子561と562を挟み込
む。このような構成において二つの圧電素子561と5
62に加える電圧を変化させると、光の照射角度を二方
向に変化させることができる。この第8図(b)の方法
によれば走査方向と垂直な方向に屈折した光も良好に検
出できる。ところで、生体組織は極めて強い散乱体であ
り、透過してきた光は空間的に広がってしまうため、こ
の透過光を用いて断層像を再構成した場合、空間分解能
が低下する。そこで、光散乱を取り除き、空間分解能を
向上させる手段として、光検出器の直前にコリメータを
配置する方法がある。しかし、生体組織のように空気に
比べ屈折率の高い被検体では、その境界面と光軸の角度
により光の屈折がおこり光ビームが曲がってしまい、前
記散乱抑制の効果が十分に得る事ができない。以上のこ
とは従来例の欄で述べた。
【0020】第9図ないし第11図では、光の屈折があ
ったとしても光散乱を有効に抑制する方法を説明する。 第9図は本手法の概要を説明するための図であり、第1
0図はXYステージに取り付けられたピンホールをパル
スモータにより移動させ、光散乱を抑制する方法を示し
ており、第11図はピンホールの代わりにマトリックス
状に配置された液晶を用いて光散乱を抑制する方法を示
している。第9図を参照して光の屈折により光軸が変化
した場合の光散乱の抑制を示す。第9図に示すように、
これは、被検体を透過した光のうち散乱の影響のない直
進成分を取り出すために、光を集光するレンズ60と前
記レンズ60の焦点位置に配置されたピンホール61に
より構成されたコリメータ62と、前記コリメータ62
により抽出された直進成分の光強度を測定する検出器6
3と、前記検出器63により得られた光強度が最大値と
なるように、前記ピンホール61の位置を変化させる制
御装置64と、前記最大値となった検出器63の出力を
処理し、透過像や断層像を再構築する処理装置65によ
り構成される。
【0021】次に作用を説明する。ビーム光が被検体を
透過する際、生体組織の光散乱によって空間的に広がる
。この透過してきた光には散乱成分と直進成分が含まれ
ており、このうち、散乱成分は散乱により光軸からずれ
ているが、直進成分は常に光軸上を通る。そこで、散乱
成分と直進成分を含んだ光をレンズ60により集光し、
その焦点でかつ光軸に正しくなる位置にピンホール61
を配置することにより、直進成分を抽出できる。しかし
ながら、被検体など屈折率の異なる境界面により光の屈
折が起こると、図中点線で示す屈折の影響のない光66
(a)の焦点に対して、図中実線で示す屈折により光軸
が変わった光66(b)においては焦点位置が移動して
しまう。そこで、前記ピンホール61を屈折により変化
した焦点位置まで移動させることにより直進成分を抽出
することができる。ここで、光軸に正しくなる直進成分
を含む前記焦点位置における光強度は他の位置に比べて
強くなるので、検出器63の出力が最大値を示すように
制御装置64によりピンホール61の位置を移動させる
ことで直進成分の抽出できる。このようにして得られた
直進成分を被検体の透過光として、処理装置65により
透過像や断層像を再構築することで分解能の高い像が得
られる。
【0022】第10図を参照してさらに具体的に説明す
る。被検体を透過した光を集光する10倍の対物レンズ
67と、光軸に垂直な平面上を移動し直進成分を抽出す
るためXYステージに取り付けられた50μmの孔から
なるピンホール68と、ピンホール68を通過した光を
電子増倍管(PMT)69に導くライトガイド70と、
前記ライトガイド70より導かれた光を電気信号に変換
して測定するPMT69と、前記PMT69により得ら
れた信号を増幅するアンプ71と、前記アンプの信号つ
まりピンホールを通過する光強度が最大値となるように
、前記XYステージ76を移動させる制御装置72と、
前記最大値となる光強度から被検体の透過像や断層像を
構築する信号処理装置73から構成されている。ここで
、前記XYステージ76には、X方向とY方向の2つに
マイクロメータ73(a)、73(b)とステッピング
モータ74(a)、74(b)からなる移動装置77が
取り付けられており、また、前記ステッピングモータ7
4(a)、74(b)を駆動するため、前記ステッピン
ブモータと前記制御装置72の間に駆動装置75(a)
と75(b)が設けられている。
【0023】次に作用を説明する。被検体を透過してき
た散乱成分と直進成分を含む光を対物レンズ67により
、ピンホール68のある平面上に集光する。この平面上
に集光された光の一部分をピンホール68により取り出
し、ピンホール68直後に取り付けられたライトガイド
70を通じ、PMT69に導く。そして、この光をPM
T69で電気信号に変換し、アンプ71により増幅した
後、処理装置73と制御装置72に入力する。ここで、
前記制御装置72に入力された信号が最大値を示すよう
に駆動装置75(a),75(b)を制御し、XYステ
ージ76に取り付けられたピンホール68を移動させる
。さらに、この最大値となった信号を信号処理装置73
に入力し、透過像や断層像を再構築することによって分
解能の高い像が得られる。ここで、ピンホール68の直
後にライトガイド70が取り付けられ、光をPMTに導
いているが、これはライトガイドが柔軟であるためピン
ホール68を移動させても、その移動の妨げにならなく
光を良好に検出することができる。また、ピンホール6
8の代わりにシングルモードファイバを直接配置するこ
とでもピンホールと同様な効果が得られる。
【0024】第11図に前記XYステージ76とピンホ
ール68の代わりにマトリックス状に配置された液晶を
使った場合の例を示す。これは対物レンズ67の焦点位
置に1ピクセルが約50μm角からなる液晶80が10
0×100程度マトリックス状に配列されている液晶郡
81と、液晶郡全体をカバーする大きさで液晶郡に近接
して配置されたライトガイド82と、前記液晶の偏光状
態を変化させ、光を透過させたり遮断させたりする駆動
装置83と、前記駆動装置83を制御して光を透過させ
る液晶の位置を変化させる制御装置84により構成され
ている。被検体を透過した光を対物レンズ67により液
晶郡81の表面に集光する。この集光された光のうち一
部分の液晶のみ光が透過し、残りは光を遮断するように
液晶郡81を駆動する。そして、光が透過する位置を制
御装置84により順次変化させ、検出光強度が最大値を
示す位置を検索することによって直進成分を抽出できる
。この液晶を使った方法は機械的な動作がなく、すべて
電気信号で処理できるので、前記ピンホールによる方法
に比べ、直進成分の検索速度が早い。また、検索時にお
いて、各ピクセル一個づつ光を透過させる方法の他に、
一度に4から8ピクセルと複数個のピクセルで大まかな
位置を検索した後、その周囲のみ詳しく検索することで
、より早い検出が可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば空
気に対し屈折率の異なる被検体であっても、直進成分を
良好に検出できるので、偽像の少ない良好な断層像を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明する図。
【図2】本発明の一実施例の全体構成図。
【図3】同実施例の作用を説明する図。
【図4】同実施例の資料台を示す図。
【図5】上記実施例に適用される技術を示す概要図。
【図6】第5図の具体的構成図。
【図7】第6図に示される圧電素子の特性図。
【図8】第8図(a)(b)はそれぞれ圧電素子の構成
を示す図。
【図9】上記実施例に適用される技術を示す概要図。
【図10】第9図の一具体的構成図。
【図11】第9図の他の具体的構成図。
【符号の説明】
4    光走査装置 5    被検体 6    第2の光伝達部 7    第1の光伝達部 9    弾性膜 10  緩衝液 11  光検出器 12  第3の光伝達部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ビーム光を発生する光源と、前記光源
    により発生したビーム光を被検体に対して走査する光走
    査手段と、前記ビーム光の延長上に配置され、前記被写
    体を透過した光を検出する検出手段よりなる光断層イメ
    ージング装置において、前記光操作手段と検出手段の間
    に屈折率が被検体とほぼ等しい部材からなる少なくとも
    2つの光伝達手段が配置されている光断層イメージング
    装置。
  2. 【請求項2】  前記光伝達手段の1つが光を良好に透
    過する透明な部材からなる外殻と、前記被検体の形状に
    合わせ密着するような透明な弾性部材からなる弾性膜と
    、前記外殻と弾性膜の間に被検体と同じ程度の屈折率か
    らなる透明な流体が満たされた緩衝液とにより構成され
    た請求項1に記載の光断層イメージング装置。
  3. 【請求項3】  前記光伝達手段内部に満たされている
    緩衝液の量を変化させる手段をあわせもった請求項2に
    記載の光断層イメージング装置。
  4. 【請求項4】  前記被検体を前記光伝達手段に対して
    移動する移動手段をあわせもった請求項1に記載の光断
    層イメージング装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07275251A (ja) * 1993-11-12 1995-10-24 Hiroaki Kumagai マルチレーザー光走査生体透視診断及び治療装置
WO2000075633A1 (fr) * 1997-12-12 2000-12-14 Hamamatsu Photonics K.K. Dispositif optique ct et procede de reformation d'images
DE4300853C2 (de) * 1993-01-15 2003-09-04 Daimler Chrysler Ag Verfahren zur spektroskopischen Bestimmung des Stickstoffoxidgehalts
US6687532B2 (en) 1997-12-12 2004-02-03 Hamamatsu Photonics K.K. Optical CT apparatus and image reconstructing method

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