JPH0424017B2 - - Google Patents

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JPH0424017B2
JPH0424017B2 JP58033262A JP3326283A JPH0424017B2 JP H0424017 B2 JPH0424017 B2 JP H0424017B2 JP 58033262 A JP58033262 A JP 58033262A JP 3326283 A JP3326283 A JP 3326283A JP H0424017 B2 JPH0424017 B2 JP H0424017B2
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JP
Japan
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bread
added
dough
water
amount
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58033262A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59156236A (ja
Inventor
Kyotaka Kobayashi
Shigenobu Ishii
Osahisa Okamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP3326283A priority Critical patent/JPS59156236A/ja
Publication of JPS59156236A publication Critical patent/JPS59156236A/ja
Publication of JPH0424017B2 publication Critical patent/JPH0424017B2/ja
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  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はパンの製造法に関し、更に詳しくは配
合中の小麦粉の一部を予め糊化することを特徴と
する柔かいパンの製造法に関する。 従来より実施されている柔かいパンを作る方法
としては、モノグリセライドを主体とした乳化剤
を添加する方法、パン生地の発酵時間を増長する
方法、パン生地中の添加水量を増加する方法等が
知られている。しかるに乳化剤添加の方法は、乳
化剤を多くするとパンの風味劣化やパン生地のベ
タツキによる作業性の低下を招来する。また発酵
時間増長は現在の大量生産方式下ではパン生地の
発酵時間が決められている場合が多く、発酵時間
の変更は工程上困難な問題を伴なう。更に、添加
水の増加はパン生地がベタツキ作業性を低下させ
る。以上のように、従来の方法はいずれも多くの
問題を包蔵する。 本発明は上記実情に鑑み、これらの問題点を解
消するために鋭意研究を重ねた結果到達されたも
ので、パン生地配合中に小麦粉糊化物を用いるこ
とにより、従来使用されてきた通常の装置を用い
て柔かいパンを提供することに成功したものであ
る。 即ち、本発明は全量100重量部(以下、同じ)
の小麦粉のうち10〜30部を1.0〜2.5倍の水により
糊化した後、残部の小麦粉を添加・混合すること
を特徴とするパンの製造法を内容とする。 本発明者らは柔かいパンを得るには先づ製品中
の水分を従来品より増加する必要があると考え
た。製品中の水分を増すにはパン生地の添加水を
増やせば良いが、添加水の増加は前記した如く難
かしいのが現状である。そこで予めパン配合中の
一部の小麦粉を同じく配合中の添加水に添加し混
合することにより、小麦粉中のでんぷん粒を糊化
する方法を着想した。そして、該添加水を予め沸
騰させた状態で糊化し、該糊化物を室温にて冷却
した後、残余のパン配合上の原材料を混合する方
法が好適な結果を与えることを見出した。以下、
実験例に基づいて本発明を説明する。 実験例 1 パン生地の配合における小麦粉のうち、予め糊
化させる小麦粉の量及び糊化に添加される水の量
を変化させてミキシング(第1ミキシング)の状
態、パン生地の状態を観察し、また得られたパン
の製品評価を行なつた。この場合のパン生地の配
合及び試験条件を下記に示す。 「パン生地の配合」 小麦粉: 100部 砂 糖: 12 食 塩: 1.8 シヨートニング: 15 シースト: 3 シーストフード: 0.1 添加水※: 44 全 卵: 15 脱 粉: 2 ※添加水は生地の硬さを略一定にするために加
減して調整する。 「試験条件」 第1ミキシング…パン配合上の添加水が加熱によ
りミキサーボール中で沸騰したら直ちにパ
ン配合上の小麦粉を入れ、ミキサーにセツ
トし、ビーターにて高速回転で1分間混練
する。 冷 却…室温にて30℃以下にまで冷却する。 第2ミキシング…第1ミキシングで得られた小麦
粉・添加水の混合物と共に添加水の残部を
除いた全材料をミキサーボールに入れ、ミ
キシングを行ないつゝ残りの添加水で生地
の硬さを調整する。尚、パン生地の硬さは
作業性等を妨げない程度のパン生地硬さと
する。 発酵時間…60分/28℃ 分割・成型…発酵後の生地を40gに分割し、バタ
ーロール状に成型を行なう。 ホイロ時間…50分/38℃ 焼成時間…10分/200℃ 「使用機器」 ミキサー…(株)品川工業所製、万能混合撹拌機
5DMR 発酵室…(株)越路商会製、電機孵卵器 ホイロ…(有)協同電機製作所製、自動ホイロ オーブン…(株)フジサワ製作所製、電熱がま 先づパン生地配合上の小麦粉のうち5部、10
部、20部、30部、40部をそれらの0.3倍〜3倍量
のパン生地配合上の添加水を沸騰させた中に加え
て第1ミキシングを行つた。冷却後第2ミキシン
グを行ない、得られた生地を用いてパンを焼成し
た。得られた結果を第1表に示す。
【表】
【表】 第1表から、小麦粉5部を第1ミキシングで糊
化させた場合は柔かさの点で従来品(ブランク)
と変らず、総合評価としては不満足なものであつ
た。小麦粉10部、20部をそれぞれ糊化した場合は
第1ミキシングに供する添加水が小麦粉の1.0倍
〜2.5倍のときに柔かい製品が得られた。しかし
添加水が2.5倍になるとやや製品風味の低下、収
縮が起こり、従つて添加水は小麦粉の1.5倍〜2.0
倍がより好適である。次に小麦粉30部を糊化した
場合は添加水が1.0倍〜2.33倍のときに柔かい製
品が得られた。しかし添加水が2.33倍になるとや
や製品風味の低下、収縮が見られ、従つて、より
好ましくは小麦粉の1.5倍〜2倍の範囲である。 更に小麦粉40部を糊化した場合は添加水が1.0
倍〜2.0倍のときに柔かい製品が得られたが、そ
れらは全て製品の風味の低下や収縮を伴ない、製
品価値を低下させるものであつた。 以上の結果から明らかな如く、パン生地配合上
の小麦粉100部のうち10〜30倍の小麦粉を各々の
パン生地配合上の小麦粉の1.0倍〜2.5倍、より好
ましくは1.5倍〜2.0倍の添加水で糊化した生地を
作り、次いで残りの原材料と混合することにより
極めて柔かい、しかも風味、外観等の製品評価を
満足させる製品を得ることができる。該小麦粉の
量が30部を越えると、添加水の量も増えパンも柔
かくなる反面、パン製品の収縮、風味の低下が起
こり、また逆に10部未満ではパン製品の柔かさは
従来品と変わらず、本発明の効果は不十分とな
る。 実験例 2 柔かいパンを得る方法として従来より行なわれ
ている乳化剤添加油脂の使用、発酵時間の増
長、添加水の増加の各方法と本発明法との比較
実験を行なつた。以下にパン生地配合、試験条件
及び得られた結果を第2表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 本発明法により得られるパン製品は従来のパン
製品と比べ非常に柔かい。また従来のパン配合に
比較して、パン生地の添加水量が1.1〜1.8倍に増
大するにもかかわらず、パン生地の硬さは従来の
パン生地と比べても変わらず、製パン工程の作業
性には影響をあたえない。本発明法は全てのパン
に応用できるが、就中スイートロール、バターロ
ール、デニツシユペーストリーのように柔かさが
重視されるパンに特に好適である。柔かなパンが
得られることにより、従来不可能であつた焼成後
のパンにクリーム等のフイリング材を直接外部よ
りインジエクシヨンするような加工も出来る。当
然ながら柔かさも持続し、従来のパン類に比べ硬
くなるのが遅くなる。 以下、本発明を実施例、比較例を挙げて説明す
る。 実施例 1 「スイートロールの配合」 小麦粉 100部 砂 糖 25 食 塩 1.5 油 脂 20 イースト 4 イーストフード 0.1 添加水 76 全 卵 20 添加水76部のうち60部をミキサーボールに投入
しガス直火にて加熱し、沸騰させ、この中に小麦
粉30部を加え、加熱を止め直ちにミキサーにて混
合した。小麦粉が水を吸い均一なゲル状となるま
で第1ミキシングを行なつた。次に室温まで冷却
してから油脂を除く全材料を加え第2ミキシング
を行なつた。生地がまとまつたところで油脂を添
加し、所定の生地状態及び生地温度28℃でミキシ
ングを終了した。得られた生地をフロアータイム
により発酵を行ない(90分/28℃)、その後分割
し、20分休ませた後成型し、ホイロにより成型生
地の発酵を行ない(50分/38℃)、200℃のオーブ
ンにて焼成した。 得られた結果は第3表に示した。 比較例 1 実施例1の配合のうち、添加水を45部とし、且
つ第1ミキシングを実施しない他は実施例1と同
様に操作した。得られた結果を第3表に示した。 実施例 2 「バターロールの配合」 小麦粉 100部 砂 糖 12 食 塩 1.8 油 脂 15 イースト 3 イーストフード 0.1 添加水 76 全 卵 15 脱 粉 2 実施例1と同様の操作によりバターロールを焼
成した。結果を第3表に示した。 比較例 2 実施例2の配合のうち、添加水を44部とし、比
較例1と同様の操作を繰り返した。結果を第3表
に示した。 実施例 3 「デニツシユペーストリーの配合」 小麦粉 100部 砂 糖 15 食 塩 1.5 油 脂 12 イースト 5 添加水 82 全 卵 15 脱 粉 2 ロールイン油脂 50 添加水60部と小麦粉30部を実施例1と同様の操
作により第1ミキシングを実施した。次にロール
イン油脂を除く全材料を加え、低速で5分第2ミ
キシングを行なつた。第2ミキシング終了後30分
生地を発酵させた後、冷凍庫にて生地温50℃まで
冷却した。ロールイン油脂を冷却した生地で折り
込み、3つ折を2回行ない、再び冷凍庫で30分休
ませた。次に3つ折1回行ない、所定の成型を
し、ホイロにて成型生地の発酵を行なつた後、
200℃のオーブンで焼成した。結果を第3表に示
した。 比較例 3 実施例3の配合のうち、添加水を45部とし、且
つ第1ミキシングを実施しない他は実施例3と同
様の操作を行なつた。結果を第3表に示した。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 全量100重量部の小麦粉のうち10〜30重量部
    を1.0〜2.5倍の水により糊化した後、残部の小麦
    粉を添加・混合することを特徴とするパンの製造
    法。 2 水を予め沸騰させた後、小麦粉を添加し糊化
    する特許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 小麦粉の1.5〜2.0倍の水により糊化する特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載の製造法。
JP3326283A 1983-02-28 1983-02-28 パンの製造法 Granted JPS59156236A (ja)

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JP3326283A JPS59156236A (ja) 1983-02-28 1983-02-28 パンの製造法

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JPS59156236A JPS59156236A (ja) 1984-09-05
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