JPH04234423A - 向上した貯蔵安定性を有するエポキシマトリックス樹脂組成物 - Google Patents

向上した貯蔵安定性を有するエポキシマトリックス樹脂組成物

Info

Publication number
JPH04234423A
JPH04234423A JP3181544A JP18154491A JPH04234423A JP H04234423 A JPH04234423 A JP H04234423A JP 3181544 A JP3181544 A JP 3181544A JP 18154491 A JP18154491 A JP 18154491A JP H04234423 A JPH04234423 A JP H04234423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
mixture
composition
resin
epoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3181544A
Other languages
English (en)
Inventor
Shahid P Qureshi
シャヒド・パルベズ・クーレシ
Hugh C Gardner
ヒュー・チェスター・ガードナー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BP Corp North America Inc
Original Assignee
BP Corp North America Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BP Corp North America Inc filed Critical BP Corp North America Inc
Publication of JPH04234423A publication Critical patent/JPH04234423A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
    • C08G59/40Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the curing agents used
    • C08G59/50Amines
    • C08G59/5033Amines aromatic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
    • C08G59/20Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the epoxy compounds used
    • C08G59/32Epoxy compounds containing three or more epoxy groups
    • C08G59/3218Carbocyclic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
    • C08G59/20Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the epoxy compounds used
    • C08G59/32Epoxy compounds containing three or more epoxy groups
    • C08G59/3227Compounds containing acyclic nitrogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L63/00Compositions of epoxy resins; Compositions of derivatives of epoxy resins

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、繊維補強複合体に関し
、特に、繊維補強複合体の製造においてマトリックス樹
脂として有用な向上した貯蔵安定性を有するエポキシ樹
脂組成物に関する。 【0002】 【発明の背景】繊維補強複合体は、スポーツ用品にまた
家庭電化製品の如き消費製品の製造に使用するために広
く受け入れられている高強度高弾性物質である。また、
複合体は、自動車用の構造部材として、またビルデング
や航空機の部材として益々使用されている。構造用途で
使用するときには、複合材料は、典型的には、連続繊維
フィラメント又は織布を熱硬化性又は熱可塑性マトリッ
クス中に埋込んで形成される。かかる複合体は相当な強
度及び剛性を示すことができ、そして有意の軽量化を達
成できる可能性はそれらを金属代替え物として使用する
ための極めて魅力的なものにしている。 【0003】複合体の業界は、構造用途で使用される複
合体材料の機械的特性を更に向上させるための方法を見
いだすのに長らく深い関わりを持ってきた。向上した破
壊靭性を有する複合体の開発に向けられた過去20年間
にわたってかなりの努力が費いやされてきた。一般に用
いられているマトリックス樹脂の大部分並びに補強用繊
維の多くのものは一般には脆弱であるので、その努力の
多くは、良好な靭性を有する成分を得るための研究につ
ぎ込まれてきた。その結果として、強化したマトリック
スに対する研究は最近の多くの特許文献の課題になって
おり、そしてこれらの努力によって複合体業界には多数
の組成物が入手可能になった。ゴムや熱可塑性樹脂等の
添加は一般には純樹脂の延性及び耐衝撃性を向上させる
けれども、得られる複合体に及ばされる影響は必ずしも
有益なものではない。多くの場合に、複合体の靭性向上
はごく僅かであり、そして高温特性の低下や高められた
温度での水への暴露の如き環境極限に対する抵抗性の低
下がしばしば見られる。 【0004】多くの進歩した複合体は、未硬化又は部分
硬化マトリックス樹脂を含浸させた直ぐ成形できる補強
用シートであるプリプレグから二次加工される。工業的
な二次加工操作で有用であるためには、プリプレグは、
長いアウトタイム( これは、プリプレグが室温におい
てそのままでありそして複合体の製造になお有用でであ
るところの時間と定義される) を有する必要がある。 複雑な輪郭のレイアップに使用するためには、プリプレ
グは、柔軟性でなければならず且つ貯蔵時に柔軟性のま
までなければならない。好ましくは、プリプレグの表面
は、良好な粘着性を有し且つ粘着性のままである。プリ
プレグの柔軟性は、マトリックス( これは、二次加工
間の亀裂を回避するために軟質で且つ変形性であるべき
である)によって与えられる。 【0005】かかるプリプレグ系に対して最も広く使用
されるマトリックス樹脂はエポキシ基材組成物であり、
そしてその多くのものはエポキシ樹脂及び芳香族アミン
硬化剤を含む。様々な工業的用途に対して好ましい芳香
族ジアミン硬化剤は、4,4’ −ジアミノフェニルス
ルホン( DDS) であった。DDSは室温において
エポキシ樹脂との低い反応レベルを有し、そしてDDS
基材エポキシ樹脂組成物を使用して作ったプリプレグは
一般には所望の長いアウトタイム (out−time
)を有する。しかしながら、DDSを基にしたたいてい
のエポキシマトリックス樹脂組成物は、これらの樹脂組
成物から作った複合体に特有の低い靭性を打破するため
に更に変性することが必要である。 【0006】DDS、3,3’−ジアミノジフェニルス
ルホン又は3,3’ −DDSの異性体は、エポキシ樹
脂用の有効な硬化剤であることが斯界において知られて
いる。3,3’−DDSの反応性は一般にはDDSより
も高く、そしてこのジアミンを基にしたエポキシ組成物
はその高い反応性によって一般には極めて短い保存寿命
を有する。3,3’−DDSを基にしたエポキシ組成物
から作った複合体は向上した靭性を示すことが知られて
いるけれども、その短い保存寿命によって、かかる組成
物から有用なプリプレグを作るのは一層困難な仕事にな
っている。より低い反応性を有する別のジアミン並びに
これらの高反応性系の硬化速度を遅延させるのに使用す
るための様々な硬化抑制剤もマトリックス樹脂の配合者
に入手可能になり、そしてこれらのうちのいくらかは斯
界において受け入れられるようになった。完全硬化複合
体を製造し且つ最大可能な靭性及び耐環境亀裂性を得る
ためには、多くの緩硬化系では長い硬化サイクル及び後
硬化処理が必要とされ、しかも複合体二次加工業界によ
って通常勧められている350°Fの硬化温度よりもか
なり高い温度がしばしば要求される。このような組成物
は、二次加工業者によって好まれず、したがって広くは
受け入れられていなかった。 【0007】かくして、強化複合体を製造する二次加工
業者に現在入手可能なエポキシ樹脂組成物では、更に改
良が要求されている。長い保存寿命及びアウトタイムを
有する組成物は、その樹脂及びそれを含むプリプレグに
対してより良好な取扱い及びより実用的な貯蔵を可能に
するであろう。もし組成物が完全硬化した強化複合体の
製造のために350°Fの硬化サイクルと共に通常の二
次加工操作で使用できるならば、それらは、斯界におけ
る有益な進歩になり、そして樹脂二次加工業者及び複合
体製造業者によって急速に受け入れられ得るであろう。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、エポキシマ
トリックス樹脂組成物を提供するものであり、より具体
的に言えば、優れた貯蔵安定性を有ししかもプリプレグ
の形態で繊維補強剤と共に用いたときに350°Fで容
易に硬化されるエポキシマトリックス樹脂組成物を提供
するものである。更に具体的に言えば、本発明は、向上
した室温安定性を有するエポキシ樹脂組成物及びかかる
エポキシ樹脂組成物からなる複合体を提供するものであ
る。 【0009】本発明のエポキシ樹脂組成物は、プリプレ
グ形態において優れた粘着性を有し、しかも350°F
において通常の加工処理及び硬化サイクルを使用したと
きに完全硬化状態になったときでさえも室温で貯蔵する
と粘着性を未変化のままで数週間保持するという極めて
予想外の特性を示す。また、得られた複合体構造物は向
上した靭性を有する。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明のエポキシマトリ
ックス樹脂組成物は、ある種の特定のエポキシ樹脂と、
それへの有意の溶解性を有しないある種の固体芳香族ジ
アミン硬化剤とを含む。より具体的にいえば、本発明の
エポキシマトリックス樹脂組成物は、ある種のエポキシ
樹脂中に、樹脂組成物を硬化させるのに有効な量におい
て室温で不溶性であり且つそれを基材とするプリプレグ
組成物の硬化に用いられる加工温度に又はそれに近い温
度に加熱したときに少なくとも一部分溶解する固体芳香
族ジアミン硬化剤を分散させてなるものである。 【0011】本発明の実施に従って靭性化組成物を形成
するのに有用なエポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂と
芳香族ジアミン硬化剤とを含む。本発明の実施に用いら
れるジアミン硬化剤は、室温においてエポキシ樹脂成分
中において有意の溶解性を有さず、且つ組成物から作っ
たプリプレグの加工処理に向けられる硬化温度の近くの
温度において少なくとも一部分溶解し、これによってエ
ポキシ樹脂を硬化させるのに有効になるように選択され
る。かかる硬化温度は、通常300°F〜370°F好
ましくは325°F〜360°Fの範囲内にあり、更に
好ましくは約350°Fの温度又はそれに近い温度であ
る。組成物が加工温度に加熱されると、ジアミン硬化剤
は一部分溶解した状態になりそしてエポキシ樹脂成分に
対する高反応性硬化剤として溶液状態で存在し、しかし
て通常の又は一層短縮した硬化サイクルを使用しても完
全硬化した実質上均質な樹脂を提供する。かくして、硬
化剤として使用するのに選択される特定の芳香族ジアミ
ンは組成物中の特定のエポキシ樹脂成分に依存するけれ
ども、本発明の実施に使用するために記載される特定の
エポキシ樹脂に対して有用であることが分かったジアミ
ンとしては、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン及
び4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニル
スルホンが挙げられる。本発明の実施に用いられる特定
のエポキシ樹脂に対して使用するのに好ましいジアミン
は3,3’−ジアミノジフェニルスルホンである。 【0012】本発明の組成物中に使用するためのエポキ
シ樹脂成分は、ジアミン硬化剤好ましくは3,3’ −
ジアミノジフェニルスルホンが室温で長時間後に実質上
未溶解のままであるようなエポキシ樹脂から選択される
。 好ましいエポキシ樹脂は、多環式架橋ヒドロキシ置換ポ
リ芳香族化合物のポリグリシジルエーテル及びN, N
,N’ ,N’ −テトラグリシジルビス(4−アミノ
−3−エチルフェニル)メタン並びにその混合物よりな
る群から選択される。多環式架橋ヒドロキシ置換ポリ芳
香族化合物のポリグリシジルエーテルは、構造式(1)
 【化4】 によって更に表すことができる。この構造式を有するエ
ポキシ樹脂は普通は化合物の混合物であり、それ故にx
( これは0〜約5の範囲内にある) の値は普通は整
数よりもむしろ混合物に対応した平均値である。 【0013】上記のポリグリシジルエーテルは、エポキ
シ樹脂の製造のための通常の周知法によって、例えば対
応する多環式架橋ヒドロキシ置換ポリ芳香族化合物とエ
ピクロロヒドリンとの反応によって得られるオリゴマー
物質である。多環式架橋ヒドロキシ置換ポリ芳香族化合
物前駆物質は、ジシクロペンタジエンの如き不飽和多環
式脂肪族化合物によるフェノールのポリアルキル化によ
って得ることができる。かかる前駆物質は、斯界におい
て周知であり、例えばPCT公開WO85/02184
号に記載されている。一つのかかるエポキシ樹脂は、ダ
ウ・ケミカル・カンパニーから商品名「Tactix 
556」の下に入手可能である。 【0014】先に記載したテトラグリシジルエポキシ樹
脂は、対応するジアミンから通常の方法によって容易に
得ることができる。かかるテトラグリシジルエポキシ樹
脂は市場で入手可能である。例えば、一つのかかる市販
エポキシ樹脂は、約40モル%のN,N,N’,N’−
テトラグリシジルビス( 4−アミノ−3−エチルフェ
ニル) メタン、約47%の( 4−ジグリシジルアミ
ノ−3−エチルフェニル) −( 4−ジグリシジルア
モノフェニル) メタン及び約12モル%のN,N,N
’,N’−テトラグリシジルビス( 4−アミノフェニ
ル) メタンを含む混合物の形態で入手可能であり、そ
してチバ・ガイギー社から入手可能である。また、同じ
源から別の形態のものが「XUMY−722」として入
手可能であるが、これは構造式 (2)  【化5】 によって表されるN,N,N’,N’−テトラグリシジ
ルビス( 4−アミノ−3−エチルフェニル) メタン
から実質上なる。 【0015】また、先に記載したエポキシ樹脂は組み合
わせて使用することもできる。例えば、多環式架橋ヒド
ロキシ置換ポリ芳香物化合物のポリグリシジルエーテル
及びN,N,N’,N’−テトラグリシジルビス( 4
−アミノ−3−エチルフェニル) メタンを約1:5〜
約5:1の重量比で含む混合物は、本発明の目的に対し
て特に有効であることが分かった。 【0016】本発明の実施において有用であると指定さ
れた特定のエポキシ樹脂は構造が類似していないけれど
も、これらの樹脂は、ジアミン硬化剤として選択された
芳香族ジアミン好ましくは3,3’−ジアミノジフェニ
ルスルホンがその中に室温で不溶性であり且つそのエポ
キシ及び粉砕固体ジアミンを混合して室温で保持したと
きに実質上不均質な混合物を形成するという共通した特
性を有する。上記の混合物は、これらの樹脂組成物の硬
化に用いられる高められた温度に加熱したときに実質上
均質な溶液を形成する。 【0017】好適なエポキシ樹脂組成物は、樹脂業界に
おいて周知で且つ広く用いられている方法及びプラクチ
スに従って製造することができる。一般には、マトリッ
クス樹脂組成物は、エポキシ樹脂100重量部当り2重
量部( pbw) よりも多いジアミン硬化剤を含む。 選択される硬化剤の特定レベルは用いるエポキシ及びジ
アミンの種類並びに意図する最終用途に望まれる架橋度
を得るのに必要とされる化学量論的比に一部分左右され
るけれども、エポキシ樹脂100pbw 当り好ましく
は少なくとも3pbw 更に好ましくは約6〜約150
pbw のジアミン硬化剤が使用される。選択される各
成分の量は、個々の成分の分子量及び最終マトリックス
樹脂系に望まれる反応性アミン(N−H) 基対エポキ
シ基のモル比に左右される。たいていのプリプレグ及び
複合体用途では、約0.3:1〜8:1好ましくは0.
4:1〜3:1の範囲内のN−H基対エポキシド基モル
比を提供するのに十分なジアミン硬化剤が使用される。 【0018】組成物は、硬化樹脂組成物の延性及び耐衝
撃性を向上させることによって得られる複合体に向上し
た靭性を付与するために更に熱可塑性重合体を含むこと
ができる。硬化に先立って組成物中に溶解させると、熱
可塑性重合体は、未硬化樹脂の粘度及びフィルム強度を
向上させ、これによって含浸操作で使用するための樹脂
加工性を向上させることもでき、そしてプリプレグに対
して複合体の製造で利用するための良好な取扱特性を提
供することができる。斯界では、エポキシ樹脂と組み合
わせて使用するための様々な熱可塑性樹脂、例えば、ポ
リアリールスルホンやポリアリールエーテルスルホンの
如きポリアリールエーテル、ポリエーテルケトン、ポリ
フェニレンエーテル等、並びにポリアリーレート、ポリ
アミド、ポリアミド−イミド、ポリエーテルイミド、ポ
リカーボネート、フェノキシ樹脂等が知られている。熱
可塑性重合体を含める目的が粘度、加工性及び取扱特性
を向上させることである場合には、選択される熱可塑性
重合体は、未硬化エポキシ樹脂組成物中に必ず可溶性で
ある。しかしながら、選択したジアミン硬化剤のエポキ
シ組成物中における室温溶解性を向上させる熱可塑性重
合体は回避されるべきであることが理解されよう。使用
する熱可塑性重合体の割合は、選択した熱可塑性重合体
及び意図する特定の最終用途に一部分左右される。しか
しながら、たいていの目的では、熱可塑性重合体を用い
る場合には、組成物は、ジアミン硬化剤及びエポキシ樹
脂成分の総重量の1重量%よりも多くそして好ましくは
約5〜約30重量%の量で含む。 【0019】エポキシ組成物は、それをプリプレグ加工
温度に加熱するときに硬化速度を向上させるための促進
剤を追加的に含むことができる。促進剤は、エポキシ樹
脂配合業界において広く知られ且つ使用されているもの
の中から選択され、そして慣用量で使用することができ
る。これらの目的に対して有効であることが判明した促
進剤としては、BF3 : モノエチルアミン、BF3
 :トリエタノールアミン、BF3 :ピペリジン及び
BF3 :2−メチルイミダゾールの如きルイス酸:ア
ミン錯体、イミダゾール、1−メチルイミダゾール、2
−メチルイミダゾール、N,N−ジメチルベンジルアミ
ン等の如きアミン、p−トルエンスルホン酸:イミダゾ
ール錯体等の如き第三アミンの酸塩、FC−520( 
3−Mカンパニーから得られる)の如きトリフルオルメ
タンスルホン酸の塩、オルガノホスホニウムハライド、
ジシアンジアミド、4,4’ −メチレンビス( フェ
ニレンジメチル尿素) 及び1,1−ジメチル−3−フ
ェニル尿素が挙げられる。かかる促進剤の混合物を用い
ることもできる。ある用途では、染料、顔料、安定剤、
チキソトロープ剤等を含めるのが望ましい場合もあり、
そしてこれらの及び他の添加剤は複合体業界で一般に実
施されているレベルで必要に応じて含めることができる
。硬化時に、樹脂組成物は、用いることができる任意の
粒状添加剤、充填剤及び補強剤を除いて、実質上単一の
連続的な硬質相を形成する。 【0020】複合体を二次加工に使用するときには、マ
トリックス樹脂組成物は、連続繊維補強剤又は構造繊維
と組み合わされ、そして硬化に先立ってプリプレグに形
成される。好適な構造繊維は、100kpsiよりも大
きい引張強度及び200万psi よりも大きい引張弾
性率を有すると一般的に特徴づけることができる。これ
らの目的に対して有用な繊維としては、炭素又はグラフ
ァイト繊維、ガラス繊維及び炭化珪素、アルミナ、チタ
ニア、硼素等より形成した繊維並びに例えばポリオレフ
ィン、ポリ( ベンゾチアゾール) 、ポリ( ベンゾ
イミダゾール) 、ポリアリーレート、ポリ( ベンゾ
オキサゾール) 、芳香族ポリアミド、ポリアリールエ
ーテル等の如き有機重合体から形成した繊維が挙げられ
、そしてかかる繊維の2種以上からなる混合物を挙げる
こともできる。好ましくは、繊維は、ガラス繊維、炭素
繊維及びデュポン社から商品名「Kevlar 」の下
に販売される繊維の如き芳香族ポリアミド繊維から選択
される。繊維は、典型的には500〜420,000フ
ィラメントの連続トウの形態で、連続する未配向のテー
プとして又は織布として用いることができる。たいてい
の複合体用途に対して炭素繊維が好ましい。 【0021】複合体材料の靭性は、斯界において最近開
示された方法に従って硬質粒子をマトリックス樹脂成分
中に配合することによって向上させることができる。一
般的には、かかる方法によって強化複合体を形成するに
際して有用な粒子は、微細に分割した硬質材料からなり
、そして固体又は中空であってよくしかも都合の良い形
状を取ることができる。粒子は、例えば、通常の方法に
よってビーズ様球体又は扁球体に形成することができ、
又は金属若しくはセラミックの如き硬質材料或いは適度
に硬質の樹脂を粉砕して形状が粗く且つ不規則な粒子に
することによって製造することができる。本発明の実施
には、短繊維、フロック、繊維パルプ、フィブリル等及
びフレーク様粒子を用いることもできる。粒子をマトリ
ックス樹脂組成物中に分散させ次いで繊維補強剤又はプ
リプレグに適用する場合には、粒子は、ゲル化前にマト
リックス樹脂組成物中に実質上不溶性になるように選択
された材料から必ず形成される。有用であるためには、
粒子は、必ず適切な剛性を有する。約15℃よりも低い
ガラス転移温度又は約D−50よりも低い硬度値( シ
ョア) を有する軟質又はゴム様樹脂アロイ又はブレン
ド及び予想加工温度よりも実質上低い溶融温度を有する
ものは、複合体の二次加工間に溶融し又は有意に軟化す
る可能性があり、かくして粒子として使用するのに適し
ていない。 【0022】複合体は、そのマトリックス樹脂成分中に
埋込まれる最終複合体重量を基にして約20〜約80重
量%の連続繊維を含む。マトリックス樹脂成分は粒状変
性剤を随意に含むことができ、かくしてかかる粒子変性
剤は粒子及びマトリックス樹脂組成物の総重量の0〜約
25重量%までの量で存在してよい。 【0023】積層複合体の製造のために複合体業界にお
いて周知で且つ通常広く使用されている方法は、本発明
の改良マトリックス樹脂を用いた複合体を二次加工する
のに容易に適応させることができる。一般的には、かか
る複合体は、連続繊維の均一に配置された平行繊維から
なる含浸テープから、又は連続繊維トウから織成した樹
脂含浸織布から形成される。プリプレグと称されるこれ
らの含浸繊維構造体は、溶融被覆、カレンダ加工、樹脂
溶液又は溶融樹脂による浸漬含浸、マトリックス樹脂の
フィルムへのテープ又は織布の溶融圧着等を包含する任
意の都合の良い方法を使用してテープ又は織布にマトリ
ックス樹脂組成物を未硬化状態で含浸させることによっ
て製造することができる。 【0024】次いで、複合体は、プリプレグのシート又
はテープを堆積して堆積物を形成しそしてその堆積物を
通常熱で加圧下に硬化させることによって形成される。 プリプレグの各層( 各々は連続繊維及びマトリックス
樹脂を未硬化形態で含む) は、硬化時に付着して単一
構造体( これは、本質上連続し且つ実質上均一のマト
リックス樹脂相中に埋込まれた連続繊維の別々の層を有
する) を形成する隣接面を有する。 【0025】複合体が粒状変性剤を含む場合には、プリ
プレグ層の各々の間に粒子を均一に分布させることが必
要である。この目的に対して様々な方法を用いることが
でき、そしてプリプレグの表面における粒子の配置は堆
積操作前に若しくはその間に別個の工程として実施する
ことができ、又はテープ若しくは織布の含浸工程に一体
化することもできる。前者は二段法と称され、これに対
して後者は一段法と称される。かかる方法は、斯界にお
いて周知であり、例えば、ヨーロッパ公開特許第274
,899号及び同第351,025号並びに米国特許第
4,863,787号に記載されているので、必要なら
ばこれらの教示を参照されたい。 【0026】本発明は次の実施例を考慮することによっ
て更に良く理解されるだろうが、これらの実施例は本発
明の一例として提供されるものであって、本発明を限定
するものではない。実施例において、特に記していなけ
ればすべての部数は重量比でありそしてすべての温度は
℃で与えられている。 【0027】 【実施例】実施例では、次の物質及び組成物が使用され
ている。 エポキシ−1:  約40モル%のN,N,N’ ,N
’−テトラグリシジルビス( 4−アミノ−3−エチル
フェニル) メタン、約47モル%の( 4−ジグリシ
ジルアミノ−3−エチルフェニル)−( 4−ジグリシ
ジルアミノフェニル) メタン及び約12モル%のN,
N,N’ ,N’ −テトラグリシジルビス( 4−ア
ミノフェニル) メタンを含むエポキシ樹脂混合物。チ
バ・ガイギー社から商品名「RD87−160」として
得られる。 エポキシ−2:  N,N,N’ ,N’ −テトラグ
リシジルビス( 4−アミノ−3−エチルフェニル) 
メタン。チバ・ガイギー社から商品名「XUMY−72
2」として得られる。 Tactix 556:  多環式架橋ヒドロキシ置換
ポリ芳香族化合物のポリグリシジルオリゴマーの混合物
。ダウ・ケミカル・カンパニーから商品名「Tacti
x 556」として得られる。 EPI−830:  大日本インキ社から商品名「EP
I−830」として得られるビスフェノ−Fのジグリシ
ジルエーテル。 3,3−DDS:  3,3’ −ジアミノジフェニル
スルホンジアミン硬化剤。チバ・ガイギー社から商品名
「HT−9719」として得られる。 SED−p:  4,4’ −ビス( 4−アミノフェ
ノキシ) ジフェニルスルホンジアミン硬化剤。和歌山
精化から得られる。10ミクロンよりも小さい平均粒度
( 微粉砕及びふるい分けによる) 。 PES:  ICI社から商品名「Vitrex 20
0」として得られるポリエーテルスルホン。 PEI:  ゼネラル・エレクトリック・カンパニーか
ら商品名「Ultem  1000」として得られるポ
リエーテルイミド熱可塑性樹脂。 【0028】粒子 PPO:  ゼネラル・エレクトリック・カンパニーか
ら商品名「PPO」として得られるポリ( 2,6−ジ
メチルフェノール) から、平均寸法が12ミクロンで
100%が28ミクロン未満である樹脂粒子を調製した
。樹脂を粉末形態で受け取り、それをふるい分けによっ
て分類して次の物質を得た。ある場合には、ふるい分け
の前に微粉砕、衝撃微粉砕又は粉砕によって樹脂の粒度
を更に減じた。 【0029】繊維 炭素繊維:  アモコ・パフォーマンス・プロダクツ・
インコーポレッドからの商品名「Thornel  R
40」等級炭素繊維。この繊維は、典型的には、トウ当
り12,000のフィラメント数、0.44g/m の
降伏値、810kpsiの引張強度、42mpsiの引
張弾性率及び1.81g/ccの密度を有する。各実施
例では、繊維から形成したリボンを用いて140〜15
0g/m の繊維面重量を有するプリプレグを調製した
。 【0030】試験手順 衝撃後圧縮試験 (CAI) :衝撃後圧縮試験又はC
AIと称されるこの方法は、一般に斯界において標準試
験法と見なされている。試験片は、32プライ繊維補強
複合体シートから切り取った6×4in寸法のパネルで
ある。 ガードナー衝撃試験機において直径5/inの圧子を用
いて0.177in厚のパネルの中央に155in−i
b/inの衝撃を施すことによってパネルに先ず衝撃を
与える。次いで、その衝撃を与えたパネルをジグに取り
付け、そしてパネルの長手方向の縁を立てて残留圧縮強
度について試験した。試験の詳細については、“NAS
A  Contractor Report 1592
93 ” (NASA  1980、8月) に更に記
載されている。 【0031】次の実施例の方法は、本発明の実施に有用
な樹脂組成物、プリプレグ及び複合体を調製するのに用
いることができる代表的なものである。これらの方法は
、一般には、熱硬化性樹脂組成物及び複合体の製造に通
常用いられる方法として当業者によって認められている
。 【0032】例1 63gのエポキシ−1エポキシ樹脂を250mlのフラ
スコに入れ、そして100℃に加熱後に21gの粉末3
,3’−DDSを加えた。この混合物を10分間撹拌し
てジアミンを十分に分散させると、固体ジアミンが全体
に懸濁分散した不均質混合物が得られた。次いで、混合
物の一部分を、予熱した引張試験片注入成形装置に注入
した。成形した引張試験片を冷却後に調べると、それは
、ジアミン固体が全体に分散した不均質混合物からなる
ことが分かった。2時間にわたって350°Fに加熱し
、その温度で2時間保持し次いで1時間にわたって室温
に冷却することによって引張試験片を硬化させた。硬化
した試験片は、均質で且つ単一相からなり、そして2時
間の硬化サイクルの終わりに完全硬化した。樹脂混合物
は、フィシャー−ジョ−ンズ融点装置を使用して350
°Fで測定して33分のゲル化時間を有し、そして極め
て粘着性であった。室温で貯蔵した注入成形樹脂フィル
ムは、45日の期間後に粘着性のままであった。 【0033】例2 50gのエポキシ−1エポキシ樹脂と50gのTact
ix 556エポキシ樹脂との混合物を250mlのフ
ラスコに入れ、そして110℃に加熱後に27gの粉末
3,3’ −DDSを加えた。この混合物を5分間撹拌
してジアミンを十分に分散させ次いで5分間ガス抜きす
ると、固体ジアミンが全体に懸濁分散した不均質混合物
が得られた。次いで、混合物の一部分を、予熱した引張
試験片注入成形装置に注入した。成形した引張試験片を
冷却後に調べると、それは、ジアミン固体が全体に分散
した不均質混合物からなることが分かった。樹脂混合物
は、350°Fにおいて24分のゲル化時間を有しそし
て極めて粘着性であった。室温で貯蔵した注入成形樹脂
フィルムは、20日の期間後に粘着性の変化を全く示さ
なかった。3時間にわたって350℃に加熱し、その温
度で2時間保持し次いで1時間にわたって室温に冷却す
ることによって引張試験片を硬化させた。硬化した試験
片は、均質で且つ単一相からなり、そして2時間の硬化
サイクルの終わりに完全硬化した。 【0034】例3 27gのエポキシ−1エポキシ樹脂と87gのTact
ix 556エポキシ樹脂との混合物を250mlのフ
ラスコに入れ、そして110℃に加熱後に24gの粉末
3,3’ −DDSを加えた。この混合物を5分間撹拌
してジアミンを十分に分散させ次いで5分間ガス抜きす
ると、固体ジアミンが全体に懸濁分散した不均質混合物
が得られた。次いで、混合物の一部分を、予熱した引張
試験片注入成形装置に注入した。成形した引張試験片を
冷却後に調べると、それは、ジアミン固体が全体に分散
した不均質混合物からなることが分かった。樹脂混合物
は、350°Fにおいて25分のゲル化時間を有しそし
て極めて粘着性であった。室温で貯蔵した注入成形樹脂
フィルムは、20日の期間後に粘着性の変化を全く示さ
なかった。3時間にわたって350°Fに加熱し、その
温度で2時間保持し次いで1時間にわたって室温に冷却
することによって引張試験片を硬化させた。硬化した試
験片は、均質で且つ単一相からなり、そして2時間の硬
化サイクルの終わりに完全硬化した。 【0035】例4 75gのエポキシ−1エポキシ樹脂を250mlのフラ
スコに入れ、そして135℃に加熱後に20gの粉末状
PES熱可塑性樹脂を加えた。この混合物を10分間撹
拌してから110℃に冷却し次いで55.5gの3,3
’ −DDSを加えた。混合物を110℃で5分間撹拌
してジアミンを十分に分散させ次いで12分間ガス抜き
すると、固体ジアミンが全体に懸濁分散した不均質混合
物が得られた。次いで、混合物の一部分を、予熱した引
張試験片注入成形装置に注入した。成形した引張試験片
を冷却後に調べると、それは、ジアミン固体が全体に分
散した不均質混合物からなることが分かった。樹脂混合
物は、350°Fにおいて16分のゲル化時間を有しそ
して極めて粘着性であった。室温で貯蔵した注入成形樹
脂フィルムは、30日の期間後に粘着性の変化を全く示
さなかった。3時間にわたって350°F( 177℃
) に加熱し、その温度で2時間保持し次いで1時間に
わたって室温に冷却することによって引張試験片を硬化
させた。硬化した試験片は、均質で且つ単一相からなり
、そして2時間の硬化サイクルの終わりに完全硬化した
。純樹脂のガラス転移温度 (Tg) は208℃であ
り、これに対して沸騰水中に72時間浸漬後のTgは1
85℃であった。 【0036】例5 800gのTactix 556エポキシ樹脂と800
gのエポキシ−1エポキシ樹脂との混合物を樹脂フラス
コに入れ、次いで165gのPEI熱可塑性樹脂を50
0gの塩化メチレン中に溶解させた溶液を入れた。混合
物を110℃に加熱混合し次いで110℃で30分間真
空を適用することによって溶剤を除去し、その後に55
.5gの3,3’ −DDSを加えた。混合物を110
℃で10分間撹拌してジアミンを十分に分散させると、
固体ジアミンが全体に懸濁分散した不均質な混合物が得
られた。 次いで、混合物の一部分を予熱した引張試験片注入成形
装置に注入した。成形した引張試験片は、硬化後に均質
であった。樹脂混合物は、350°Fにおいて25分の
ゲル化時間及び良好な粘着性を有していた。室温で貯蔵
した注入成形樹脂フィルムは、40日の期間後に粘着性
の変化を全く示さなかった。3時間にわたって350°
F( 177℃) に加熱し、その温度で2時間保持し
次いで1時間にわたって室温に冷却することによって引
張試験片を硬化させた。硬化した試験片は、均質で且つ
単一相からなり、そして2時間の硬化サイクルの終わり
に完全硬化した。純樹脂のTgは202℃であった。T
40炭素繊維及びPPO変性剤粒子を用いて二段法によ
ってプリプレグを調製した。室温で貯蔵したプリプレグ
は、20日の期間後に粘着性のままであった。得られた
複合体は、40.7kpsiのCAIを有していた。 【0037】例6 34.2gのTactix 556エポキシ樹脂と34
.2gのエポキシ−2エポキシ樹脂との混合物を樹脂フ
ラスコに入れ、次いで60gのPEI熱可塑性樹脂を5
0gの塩化メチレン中に溶解させた溶液を入れた。混合
物を110℃に加熱混合し次いで110℃で30分間真
空を適用することによって溶剤を除去し、その後に55
.5gの3,3’ −DDSを加えた。混合物を110
℃で10分間撹拌してジアミンを十分に分散させると、
固体ジアミンが全体に懸濁分散した不均質な混合物が得
られた。 次いで、混合物の一部分を予熱した引張試験片注入成形
装置に注入した。成形した引張試験片は、350°Fで
3時間にわたって硬化させた後に、均質で且つ単一相あ
った。試験片について測定したTgは195℃であった
。 樹脂混合物は、350°Fにおいて32分のゲル化時間
及び良好な粘着性を有していた。室温で貯蔵した注入成
形樹脂フィルムは、30日の期間後に粘着性の変化を全
く示さなかった。 【0038】例7 63gのエポキシ−2エポキシ樹脂を250mlのフラ
スコに入れ、次いで110℃に加熱した後に55gのS
ED−pジアミン硬化剤を10分間にわたって加えた。 混合物を110℃で15分間撹拌してジアミンを十分に
分散させると、固体ジアミンが全体に懸濁分散した不均
質な混合物が得られた。次いで、混合物の一部分を予熱
した引張試験片注入成形装置に注入した。成形した引張
試験片を冷却後に調べると、それは、不透明な固体から
なることが分かった。この硬化した引張試験片を、35
0°Fに加熱し、その温度で2時間保持し次いで1時間
にわたって室温に冷却することによって硬化させた。硬
化した試験片は、透明で且つ単一相であり、そして22
0℃のTgを有していた。樹脂混合物は、350°Fに
おいて20分のゲル化時間を有しそして及び粘着性であ
った。室温で貯蔵した混合物は、30日の期間後に粘着
性の変化を全く示さなかった。 【0039】対照例A 100gのTactix 556エポキシ樹脂と35g
のEPI−830エポキシ樹脂との混合物を250ml
のフラスコに入れ、105℃に加熱してから、38gの
粉末状3,3’ −DDSを加えた。混合物を5分間撹
拌してジアミンを十分に分散させ次いで5分間ガス抜き
すると、懸濁固体ジアミンを全く有しない完全に均質な
溶液を得た。次いで、混合物の一部分を予熱した引張試
験片注入成形装置に注入した。注入成形した引張試験片
を冷却後に調べると、目に見える固形物を全く有しない
完全に均質な混合物からなることが分かった。樹脂混合
物は、17分のゲル化時間を有しそして粘着性であった
。室温で貯蔵した注入成形樹脂フィルムは、脆弱であり
そして20日の期間後に粘着性を有しなかった。純樹脂
注入成形試験片を、3時間にわたって350°Fに加熱
し、この温度で2時間保持し次いで1時間にわたって室
温に冷却することによって硬化させた。硬化した成形試
験片は均質で且つ単一相からなり、そして2時間の硬化
サイクルの終わりにおいて完全に硬化した。 【0040】対照例B 100gのTactix 556エポキシ樹脂と35g
のエポキシ−1エポキシ樹脂との混合物を250mlの
フラスコに入れ、105℃に加熱してから、42gの粉
末状3,3’ −DDSを加えた。混合物を105分間
撹拌してジアミンをできるだけ完全に分散させと、有意
量の懸濁固体ジアミンを全く有しない均質な溶液を得た
。次いで、混合物の一部分を予熱した引張試験片注入成
形装置に注入した。注入成形した引張試験片を冷却後に
調べると、それは均質な混合物からなることが分かった
。樹脂混合物は、350°Fにおいて20分のゲル化時
間を有し、そして粘着性をほとんど有しなかった。 【0041】比較のために提供した対照例の考慮から、
対照例Aにおける如きジアミン硬化剤を完全に溶解させ
たエポキシ混合物基材組成物は低い貯蔵安定性を示しそ
してそのフィルム試験片は室温での貯蔵時に硬化して脆
弱になり且つ粘着性を失うことが明らかであろう。また
、ジアミンを溶解させるために長時間加熱撹拌すること
によって調製した樹脂組成物は、ジアミンを溶解させる
ための加熱によって引き起こされる樹脂の硬化度合いの
ために製造時に極めて低い粘着性を有する対照例Bのフ
ィルムによって示されるように貧弱な粘着性を有するこ
とが分かるであろう。例1〜7によって例示されるよう
に、ジアミン硬化剤が不溶性固体として分散されている
が他の点では均等の組成物である組成物は優秀な貯蔵安
定性を有し、そして対照例Bの成分を基材とするがしか
しジアミンが溶解されずに固体として迅速に分散されて
いる例3の樹脂組成物は室温において良好な貯蔵安定性
を有している。かくして、本発明のエポキシマトリック
ス樹脂組成物及びそれから作ったプリプレグは、従来技
術のエポキシ樹脂組成物に優る貯蔵安定性の向上を明ら
かに示すことが分かる。 【0042】かくして、本発明は、多環式架橋ヒドロキ
シ置換ポリ芳香族化合物及びN,N,N’ ,N’ −
テトラグリシジルビス(4−アミノ−3−エチルフェニ
ル) メタン並びにそれらの混合物よりなる群から選択
されるエポキシ樹脂中に固体芳香族ジアミン硬化剤を分
散させてなるマトリックス樹脂組成物であることが分か
るであろう。このエポキシ組成物は、該エポキシ樹脂1
00pbw 当り2pbw よりも多い好ましくは3p
bw よりも多いそして更に好ましくは約6〜約150
pbw のジアミン硬化剤を含むものとして更に特徴づ
けることができる。ここに開示するエポキシ成分に対し
て使用するのに好ましいジアミン硬化剤は、3,3’ 
−ジアミノジフェニルスルホンである。更に、本発明は
、貯蔵安定性エポキシ樹脂組成物の製造方法にも向けら
れている。この組成物は、良好な貯蔵安定性及び向上し
たアウトタイムを有するプリプレグ並びにかかるプリプ
レグから作られる複合体の製造に有用である。 【0043】ここに開示した特定の具体例によって本発
明を説明し例示した。当業者には更に幾多の変更修正が
明らかになるであろうが、これらの変更修正は特許請求
の範囲によって規定される如き本発明の範囲内に包含さ
れるものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  N,N,N’,N’ −テトラグリシ
    ジルビス( 4−アミノ−3−エチルフエニル) メタ
    ン及び構造式 (1)  【化1】 [式中、xは0〜5の範囲内にある]を有する多環式架
    橋ヒドロキシ置換ポリ芳香族化合物のポリグリシジルエ
    ーテルよりなる群から選択される少なくとも1種のエポ
    キシ樹脂中に、エポキシ樹脂成分100pbw 当り少
    なくとも3pbw の固体芳香族ジアミン硬化剤を微細
    に分割した固体として分散させてなる組成物であって、
    しかも該ジアミンは該エポキシ樹脂を硬化させるのに有
    効な量において室温で該組成物中に不溶性であることか
    らなる組成物。
  2. 【請求項2】  エポキシ樹脂が、構造式 (1)【化
    2】 を有する多環式架橋ヒドロキシ置換ポリ芳香族化合物の
    ポリグリシジルエーテルからなる混合物であり、ここで
    xは混合物に対応した平均値であって0〜5の範囲内に
    ある請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】  混合物がN,N,N’,N’ −テト
    ラグリシジジルビス( 4−アミノ−3−エチルフエニ
    ル) メタンも含む請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】  ポリアリールエーテル及びポリエーテ
    ルイミドよりなる群から選択される熱可塑性樹脂を、存
    在するジアミン硬化剤及びエポキシ樹脂成分の総重量の
    5〜30重量%の量で更に含む請求項1〜3記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】  固体芳香族ジアミン硬化剤が、3,3
    ’ −ジアミノジフェニルスルホン及び4,4’ −ビ
    ス( 4−アミノフェノキシ) ジフェニルスルホンか
    ら選択され、そして存在するエポキシ樹脂成分100重
    量部当り6〜150pbw である請求項1〜4のいず
    れかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】  (a)N,N,N’,N’ −テトラ
    グリシジルビス( 4−アミノ−3−エチルフエニル)
     メタン及び(b) 構造式(1)  【化3】 [式中、xは混合物に対応した平均値であって0〜5の
    範囲内にある]を有する多環式架橋ヒドロキシ置換ポリ
    芳香族化合物のポリグリシジルエーテル中に、(c)3
    ,3’ −ジアミノジフェニルスルホン及び4,4’ 
    −ビス( 4−アミノフェノキシ) ジフェニルスルホ
    ンから選択される固体ジアミン硬化剤を、微細に分割し
    た固体として室温において成分(a) 及び(b) 1
    00pbw 当り5〜150pbw の量で分散させ、
    更に、(d) ポリアリールエーテル及びポリエーテル
    イミドよりなる群から選択される熱可塑性樹脂を、成分
    (a) 、(b) 及び(c)の総重量の5〜30重量
    %の量で含めてなる組成物。
  7. 【請求項7】  成分(a) 及び(b) が5:1〜
    1:5の重量比で存在する請求項6記載の組成物。
JP3181544A 1990-10-23 1991-06-27 向上した貯蔵安定性を有するエポキシマトリックス樹脂組成物 Withdrawn JPH04234423A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US601900 1990-10-23
US07/601,900 US5151471A (en) 1990-10-23 1990-10-23 Epoxy matrix resin formulations with improved storage stability containing powdered diamine dispersions

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04234423A true JPH04234423A (ja) 1992-08-24

Family

ID=24409200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3181544A Withdrawn JPH04234423A (ja) 1990-10-23 1991-06-27 向上した貯蔵安定性を有するエポキシマトリックス樹脂組成物

Country Status (10)

Country Link
US (1) US5151471A (ja)
JP (1) JPH04234423A (ja)
CA (1) CA2044212A1 (ja)
DE (1) DE4121527A1 (ja)
ES (1) ES2049129B1 (ja)
FR (1) FR2668160A1 (ja)
GB (1) GB2249095A (ja)
IT (1) IT1248349B (ja)
NL (1) NL9101121A (ja)
SE (1) SE9102017L (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004277708A (ja) * 2003-02-28 2004-10-07 Nitto Denko Corp 樹脂シート、それを用いた液晶セル基板

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5371152A (en) * 1990-12-28 1994-12-06 Toho Rayon Co., Ltd. Resin composition and process for producing the composition
TW251296B (ja) * 1993-01-28 1995-07-11 Shell Internat Res Schappej Bv
US5284929A (en) * 1993-03-10 1994-02-08 Shell Oil Company Epoxy resins with cyclohexenenorbornene moieties
FR2748486B1 (fr) * 1996-05-09 1998-06-19 Inst Francais Du Petrole Compositions thermodurcissables a latence amelioree a base de polyamine aromatique primaire, en suspension dans une resine epoxy et utilisation pour l'impregnation de preformes
US6379799B1 (en) * 2000-06-29 2002-04-30 Cytec Technology Corp. Low moisture absorption epoxy resin systems with alkylated diamine hardeners
WO2005033172A1 (de) * 2003-09-29 2005-04-14 Siemens Aktiengesellschaft Harzformulierung, verwendungen dazu und aus der formulierung hergestellter formkörper
EP1801142B1 (en) * 2005-12-16 2016-02-24 Canon Kabushiki Kaisha Resin composition,resin cured product, and liquid discharge head

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB865314A (en) * 1956-11-23 1961-04-12 Union Carbide Corp Preparation of polyglycidyl aromatic polyamines and resinous compositions made therefrom
NL6609886A (ja) * 1966-07-14 1968-01-15
US4395542A (en) * 1982-01-19 1983-07-26 Ciba-Geigy Corporation Process for removing trace amounts of epichlorohydrin from heat sensitive glycidyl products
JPS58183723A (ja) * 1982-04-21 1983-10-27 Toho Rayon Co Ltd エポキシ樹脂組成物
US4487948A (en) * 1983-03-23 1984-12-11 Celanese Corporation Polyglycidyl hindered aromatic amines
ZA84548B (en) * 1983-05-20 1984-12-24 Union Carbide Corp Impact resistant matrix resins for advanced composites
EP0143075B1 (de) * 1983-09-29 1987-11-19 Ciba-Geigy Ag Verfahren zur Herstellung von N-Glycidylverbindungen
US4751323A (en) * 1983-11-16 1988-06-14 The Dow Chemical Company Novel polyaromatic cyanates
DE3424700A1 (de) * 1984-07-05 1986-02-06 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Faserverbundwerkstoffe auf basis von epoxidharzen
US4710429A (en) * 1985-04-15 1987-12-01 The Dow Chemical Company Laminates from epoxidized phenol-hydrocarbon adducts
US4863787A (en) * 1986-07-09 1989-09-05 Hercules Incorporated Damage tolerant composites containing infusible particles
DE3789054T2 (de) * 1986-12-25 1994-07-07 Toray Industries Zähe Verbundmaterialien.
EP0351025A3 (en) * 1988-07-15 1991-10-23 Amoco Corporation Fiber reinforced composites toughened with carboxylated rubber particles
US4940740A (en) * 1989-04-21 1990-07-10 Basf Aktiengesellschaft Single phase toughened heat-curable resin systems exhibiting high strength after impact
GB9010221D0 (en) * 1990-05-05 1990-06-27 Ciba Geigy Ag N-glycidyl compounds

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004277708A (ja) * 2003-02-28 2004-10-07 Nitto Denko Corp 樹脂シート、それを用いた液晶セル基板

Also Published As

Publication number Publication date
DE4121527A1 (de) 1992-04-30
SE9102017L (sv) 1992-04-24
FR2668160A1 (fr) 1992-04-24
ES2049129B1 (es) 1994-12-16
SE9102017D0 (sv) 1991-06-28
ITRM910456A1 (it) 1992-12-24
GB2249095A (en) 1992-04-29
NL9101121A (nl) 1992-05-18
ES2049129A1 (es) 1994-04-01
GB9113268D0 (en) 1991-08-07
IT1248349B (it) 1995-01-05
ITRM910456A0 (it) 1991-06-24
CA2044212A1 (en) 1992-04-24
US5151471A (en) 1992-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5087657A (en) Fiber-reinforced composites toughened with resin particles
AU2001266730B2 (en) Low moisture absorption epoxy resin systems
US5268223A (en) Toughened fiber-reinforced composites
EP0262891B1 (en) Resin composition of thermosetting resin and thermoplastic resin
EP0127198B2 (en) Preimpregnated reinforcements and high strength composites therefrom
EP0217657B1 (en) Low-viscosity epoxy resin, resin composition containing it, and fibre-reinforced composite material containing cured product of the composition
US5169710A (en) Fiber-reinforced composites toughened with porous resin particles
AU2001266730A1 (en) Low moisture absorption epoxy resin systems
JP3241684B2 (ja) 強化熱硬化性構造材料
JPS59215315A (ja) 高度複合材料用耐衝撃性母材樹脂
EP0266986A2 (en) Resin compositions comprising aromatic cyanate esters, polyepoxide compounds and thermplastic polymers and prepreg made therefrom
JPH04234423A (ja) 向上した貯蔵安定性を有するエポキシマトリックス樹脂組成物
JPH0639519B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及びプリプレグ
US5244719A (en) Prepreg with improved room temperature storage stability
JPH01129084A (ja) 熱硬化性エポキシ樹脂接着剤
JP3026372B2 (ja) 複合材料中間体
EP0132853B1 (en) Preimpregnated reinforcements and high strength composites therefrom
JPH051159A (ja) 多孔性樹脂粒子で強化した繊維補強複合体
JPH11279261A (ja) 繊維強化複合材料用耐熱性エポキシ樹脂組成物
JP2003096163A (ja) エポキシ樹脂組成物及び該エポキシ樹脂組成物を使用したプリプレグ
JPS6360056B2 (ja)
JPH0611802B2 (ja) プリプレグ製造法
JPH0481421A (ja) エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、その硬化物および複合材料
CA2048079A1 (en) Fiber-reinforced composites toughened with resin particles
JPS6140317A (ja) プリプレグの製法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980903