JPH0422798B2 - - Google Patents

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JPH0422798B2
JPH0422798B2 JP59259234A JP25923484A JPH0422798B2 JP H0422798 B2 JPH0422798 B2 JP H0422798B2 JP 59259234 A JP59259234 A JP 59259234A JP 25923484 A JP25923484 A JP 25923484A JP H0422798 B2 JPH0422798 B2 JP H0422798B2
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JP
Japan
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plate
annular
side plate
liner material
annular plate
Prior art date
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JP59259234A
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English (en)
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JPS61142186A (ja
Inventor
Motoki Ina
Yoshio Furuta
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Toyo Kanetsu KK
Original Assignee
Toyo Kanetsu KK
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Publication date
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Publication of JPH0422798B2 publication Critical patent/JPH0422798B2/ja
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は貯蔵タンクの底部補修方法に関し、
特にアニユラー板の取替えおよび基礎修正の方法
に関するものである。
[従来の技術] 石油タンクのような貯蔵タンクにおいては、側
板等による荷重を最も受けるアニユラー板に腐食
を生じ易く、このためにアニユラー板取替えの必
要が生じる。また、アニユラー板の取替えの際
に、川砂または山砂に重油を散布して形成されて
いる従来の貯蔵タンクの基礎をアスフアルトモル
タルやアスフアルトサンドを30〜50mm程度の厚さ
に敷いた基礎に補正することが多い。
従来、このようなアニユラー板の取替えや基礎
修正等の底部補修方法には、いわゆる「全体ジヤ
ツキアツプ工法」がある。この全体ジヤツキアツ
プ工法とは、側板とアニユラー板とを切り放し、
貯蔵タンクの外周全周にわたつて多数のジヤツキ
を設置すると共に、これらジヤツキの各々に係合
するブラケツトを側板の外周面上に固着し、側板
全体をジヤツキアツプさせてアニユラー板の取替
え等を行うものである。
また、別の従来のアニユラー板取替方法として
は、一般に「ピース工法」と呼ばれるものがあ
る。この工法は、第4図に示されるように、側板
3の下部を切り欠いて側板3とアニユラー板2を
切り放した後、所要のアニユラー板2を取り替
え、次いで金矢等のライナー材5を側板3とアニ
ユラー板2との間に打ち込むと共に側板3にサポ
ート・ピース6を固着して側板3の荷重を支持
し、全アニユラー板2取替え完了後にライナー材
5を抜き取つてサポート・ピース6の下部を少し
ずつ切断して側板3を徐々にアニユラー板2上に
降ろしていく工法である。
[発明が解決しようとする問題点] 上述したように従来の2つの工法は、以下に示
されるような種々の問題点を有している。
すなわち、全体ジヤツキアツプ工法にあつて
は、高価なジヤツキを多数用いなければならず、
またジヤツキ設置のためにタンク回りにジヤツキ
ベース等を作る必要があり、更に、側板を持ち上
げる際に、側板が変形や傾斜しないように、側板
の補強または支持を要し、タンク周囲に多くの人
間を配置しなければならず、工事期間が長くなる
と共に工事費も高くつく。更にまた、全体ジヤツ
キアツプ工法では側板を500〜800mm程度まで持ち
上げるのが一般的であるので、タンク回りの配管
類との取合部を切断しなくてはならず、安定性に
も欠け、地震や強風に対する安全対策が必要とな
る。
一方、ピース工法は廉価な工法ではあるが、既
設のアニユラー板を抜いた直後に、新規のアニユ
ラー板を差し替えなければならないので、側板直
下の基礎修正、例えば不等沈下のための修正は困
難である。また、サポート・ピースを1本ずつ切
断して側板を降ろしていくことから、最後のサポ
ート・ピース周辺に過大な応力が発生し、タンク
変形の恐れもある。更にまた、側板下部を切り欠
くので、貯蔵タンクの高さが低くなり、従つて貯
蔵効率が低下したり、構造変更の申請が必要とな
る。また、ノズル、マンホール等の取付位置も変
化することから、タンク外部の配管類との取合部
を変更しなくてはならない。
従つて、この発明の目的はこのような従来にお
けく問題点を除去する貯蔵タンクの底部補修方法
を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 第1の発明による貯蔵タンクの底部補修方法
は、アニユラー板と側板とをタンク全周にわたつ
て切り放す段階と、側板の内面に所定の高さにて
複数個のブラケツトをタンク全周にわたつて適宜
間隔で固着する段階と、貯蔵タンクを周方向に複
数区域に分割して順次各区域毎にアニユラー板と
ブラケツトとの間にジヤツキを配置してこのジヤ
ツキにより側板を持ち上げ、側板とアニユラー板
との間にライナー材を挿入した後にこのジヤツキ
を取り外し次の区域に移動させる段階と、取替え
を要するアニユラー板上のライナー材を取り外し
てこのアニユラー板を新規のアニユラー板に差し
替え、新規のアニユラー板と側板との間にライナ
ー材を挿入する段階と、アニユラー板等同志を溶
接する段階と、順次前記各区域毎にアニユラー板
とブラケツトとの間にジヤツキを配置し、ライナ
ー材を取り外して該ジヤツキにより側板を降ろす
段階と、アニユラー板と側板とを溶接する段階と
から構成されている。
また、第2の発明によれば、貯蔵タンクの底部
補修方法は、上述と同様にして側板をライナー材
により支持した後、ライナー材を支持する部分の
アニユラー板以外のアニユラー板および底板を撤
去して基礎を修正する段階と、底板を敷設し、新
規アニユラー板1枚相当部分毎にライナー材およ
びこのライナー材を支持する部分のアニユラー板
を取り除いて新規アニユラー板を敷設し、新規ア
ニユラー板と側板との間にライナー材を挿入する
段階と、新規アニユラー板および底板同志を溶接
する段階と、順次全体各区域毎に新規アニユラー
板とブラケツトとの間にジヤツキを配置し、ライ
ナー材を取り外してこのジヤツキにより側板をお
ろす段階と、新規アニユラー板と側板とを溶接す
る段階とから構成されている。
この第1、第2の発明の他の目的や特徴および
利点は以下の添付図面に沿つての詳細な説明から
明らかになろう。
[実施例] 図面の第1,2図には第1の発明に従つた貯蔵
タンクの底部補修方法、特にアニユラー板取替方
法の一実施例が示されている。この実施例のアニ
ユラー板取替方法においては、まず側板3とアニ
ユラー板2との間の隅肉溶接をガウジングにより
取り除いて、側板3とアニユラー板2とを切り放
し、次いで側板3の内面に所定の高さで周方向に
3〜4mピツチで複数個のブラケツト10を溶接
により固着する。次に、この貯蔵タンク1を周方
向に30〜50mの周長毎に複数の区域に分割し、こ
の区域の1つにおいて、アニユラー板2とブラケ
ツト10の間にジヤツキ11を配置し(第1図)、
ジヤツキ11を作動させて側板3を所定の高さま
で持ち上げる。この持上げ高さは、側板3直下の
アニユラー板2同志の突合せ溶接および検査が可
能となるように50〜70mm程度が好ましい。ジヤツ
キ11により持ち上げられた側板3とアニユラー
板2との間には金矢等のライナー材12が挿入さ
れ、側板3はその高さで支持される。側板3の支
持が完了した後にジヤツキ11を取り外して他の
区域に移し、上述と同様にして側板3を持ち上げ
て支持する。この作業を貯蔵タンク1の全区域に
おいて順次繰り返して行い。側板3全体をライナ
ー材12で支持する(第2図)。ここで、取替え
を要するアニユラー板2を隣接のアニユラー板2
から切り放し、ライナー材12を外してから当該
アニユラー板2を引きずり出し、新規のアニユラ
ー板2を差し込んで、再びライナー材12をアニ
ユラー板2と側板3との間に挿入する。アニユラ
ー板2全てを取り替える場合には、この操作を順
次繰り返して行う。差替作業完了後に、アニユラ
ー板2同志の溶接と、この溶接の検査を行う。側
板3をアニユラー板2に降ろすには、先に説明し
た側板3のジヤツキアツプの逆を行う要領で、ま
ず1つの区域におけるブラケツト10とアニユラ
ー板2との間にジヤツキ11を配置し、ライナー
材12を抜いて側板3をジヤツキダウンさせ、こ
の後、ジヤツキ11を他の区域に移し、以下、こ
の操作を繰り返して側板3全体をアニユラー板2
上に降ろす。こうして、ブラケツト10を取り外
し、アニユラー板2と側板3との溶接を行い、溶
接後の検査を行つてアニユラー板2の取替えが完
了する。
アニユラー板の取替えの際に基礎を修正する場
合には、第2の発明が適用され、この第2の発明
に従つて貯蔵タンクの底部補修方法の一実施例が
第1,2図および第3図に示されている。この方
法においては、先に説明したアニユラー取替方法
と同じ手順で側板3を所定高さまで持ち上げ、ラ
イナー材12により支持する。ここで、第3図に
示されるように、ライナー材12を支持するのに
十分な大きさのアニユラー板(以下、ライナー材
支持板2′という)を残して、アニユラー板2お
よび底板を切断、撤去し、基礎4の修正を適宜行
う。この際に、ライナー材支持板2′の下部の基
礎4にも修正を施す場合には、ライナー材支持板
2′およびその上のライナー材12の任意の1組
を取り除いても、他のライナー材支持板2′とラ
イナー材12により側板3が支持されていること
を考慮し、ライナー材支持板2′とその上のライ
ナー材12を1組ずつ修正済の基礎4上にずらし
ていく。基礎修正完了後、必要があれば新しい底
板に取り替えて基礎4上に底板を敷設する。次い
で、新規アニユラー板2の1枚分に相当する範囲
のライナー材12とライナー材支持板2′を取り
外し、新規アニユラー板2を差し込んで再びライ
ナー材12を新規アニユラー板2と側板3との間
に挿入し、側板3を支持する。この作業を繰り返
して新規アニユラー板2の敷設が完了したら、底
板およびアニユラー板2の溶接を行い、その検査
をする。この後、第1の発明によるアニユラー板
取替方法の場合と同様にして、側板3を各区域毎
にジヤツキダウンしてアニユラー板2上に降ろ
し、溶接等の必要な処理を施して、アニユラー板
取替えおよび基礎修正を完了する。
[発明の効果] このように、この第1、第2の発明によれば、
側板をある程度の幅をもつて部分的にかつ連続的
にジヤツキを用いて持ち上げ或は降ろすことか
ら、貯蔵タンクの一点に応力が集中せず、またジ
ヤツキの使用代数を減じて経費を低減することが
できる。また、側板の持上げ量が少ないので、安
定性が高く、ジヤツキおよびブラケツトの小型の
ものでよく、これらの取付け・取外しも容易に行
うことができ、加えて上げ降ろし量が少なくタン
ク容量が変わらないことから、タンク回りの配管
類の取合部の切断・修正、或は構造変更の申請等
をする必要がない。更にまた、アニユラー板をジ
ヤツキベースやライナーベースとして用いるの
で、タンク回りの基礎に手を加えることなく施工
できる等、経済性および施工性が大幅に向上する
という効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は第1、第2の発明に従つた貯蔵タ
ンクの底部補修方法の実施例を示すもので、第1
図は側板をジヤツキアツプするところを示す貯蔵
タンクの部分断面図、第2図はライナー材で側板
を支持したところを示す概略説明図、第3図は第
2の発明に従つた底部補修方法の実施例において
アニユラー板および底板を撤去するところを示す
概略説明図、第4図は従来のアニユラー板取替方
法を示す貯蔵タンクの部分断面図である。 図中、1……貯蔵タンク、2……アニユラー
板、2′……ライナー材支持板、3……側板、4
……基礎、5,12……ライナー材、6……サポ
ート・ピース、10……ブラケツト、11……ジ
ヤツキ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アニユラー板と側板とをタンク全周にわたつ
    て切り放す段階と、側板の内面に所定の高さにて
    複数個のブラケツトをタンク全周にわたつて適宜
    間隔で固着する段階と、貯蔵タンクを周方向に複
    数区域に分割して順次各区域毎にアニユラー板と
    ブラケツトとの間にジヤツキを配置して該ジヤツ
    キにより側板を持ち上げ、側板とアニユラー板と
    の間にライナー材を挿入した後に該ジヤツキを取
    り外し次の区域に移動させる段階と、取替えを要
    するアニユラー板上のライナー材を取り外して該
    アニユラー板を新規のアニユラー板に差し替え、
    新規のアニユラー板と側板との間にライナー材を
    挿入する段階と、アニユラー板等同志を溶接する
    段階と、順次前記各区域毎にアニユラー板とブラ
    ケツトとの間にジヤツキを配置し、ライナー材を
    取り外して該ジヤツキにより側板を降ろす段階
    と、アニユラー板と側板とを溶接する段階とから
    成る貯蔵タンクの底部補修方法。 2 アニユラー板と側板とをタンク全周にわたつ
    て切り放す段階と、側板の内面に所定の高さにて
    複数個のブラケツトをタンク全周にわたつて適宜
    間隔で固着する段階と、貯蔵タンクを周方向に複
    数区域に分割して順次各区域毎にアニユラー板と
    ブラケツトとの間にジヤツキを配置して該ジヤツ
    キにより側板を持ち上げ、側板とアニユラー板と
    の間にライナー材を挿入した後に該ジヤツキを取
    り外し次の区域に移動させる段階と、ライナー材
    を支持する部分のアニユラー板以外のアニユラー
    板および底板を撤去して基礎を修正する段階と、
    底板を敷設し、新規アニユラー板1枚相当部分毎
    にライナー材および該ライナー材を支持する部分
    のアニユラー板を取り除いて新規アニユラー板を
    敷設し、新規アニユラー板と側板との間にライナ
    ー材を挿入する段階と、新規アニユラー板および
    底板同志を溶接する段階と、順次前記各区域毎に
    新規アニユラー板とブラケツトとの間にジヤツキ
    を配置し、ライナー材を取り外して該ジヤツキに
    より側板を降ろす段階と、新規アニユラー板と側
    板とを溶接する段階とから成る貯蔵タンクの底部
    補修方法。 3 基礎を修正する段階において、ライナー材を
    支持する部分のアニユラー板の下部の基礎修正
    は、ライナー材を取り外すと共に前記アニユラー
    板を移動させて再びライナー材を挿入することを
    前記各アニユラー板について順次行つた後に、行
    う特許請求の範囲第2項記載の貯蔵タンクの底部
    補修方法。
JP59259234A 1984-12-10 1984-12-10 貯蔵タンクの底部補修方法 Granted JPS61142186A (ja)

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JPS61142186A JPS61142186A (ja) 1986-06-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0651513B2 (ja) * 1989-02-23 1994-07-06 株式会社高田工業所 タンクのアニュラープレート取り替え方法
CN100360271C (zh) * 2004-07-28 2008-01-09 上海五冶冶金建设有限公司检修分公司 用于大型易燃易爆介质储槽槽底裂缝的修补方法

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JPS61142186A (ja) 1986-06-30

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