JPH04225914A - 熱可逆性ゲルを用いた薬剤放出組成物 - Google Patents

熱可逆性ゲルを用いた薬剤放出組成物

Info

Publication number
JPH04225914A
JPH04225914A JP3098738A JP9873891A JPH04225914A JP H04225914 A JPH04225914 A JP H04225914A JP 3098738 A JP3098738 A JP 3098738A JP 9873891 A JP9873891 A JP 9873891A JP H04225914 A JPH04225914 A JP H04225914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolymer
molecular weight
weight
composition
average molecular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3098738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2753152B2 (ja
Inventor
Tacey X Viegas
テイシー・エックス・ヴィーガス
Lorraine E Reeve
ロレイン・イー・リーヴ
Robert S Levinson
ロバート・ソウル・レヴィンソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mediventures Inc
Original Assignee
Mediventures Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mediventures Inc filed Critical Mediventures Inc
Publication of JPH04225914A publication Critical patent/JPH04225914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2753152B2 publication Critical patent/JP2753152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0019Injectable compositions; Intramuscular, intravenous, arterial, subcutaneous administration; Compositions to be administered through the skin in an invasive manner
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/06Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
    • A61K47/08Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite containing oxygen, e.g. ethers, acetals, ketones, quinones, aldehydes, peroxides
    • A61K47/10Alcohols; Phenols; Salts thereof, e.g. glycerol; Polyethylene glycols [PEG]; Poloxamers; PEG/POE alkyl ethers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/06Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
    • A61K47/16Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite containing nitrogen, e.g. nitro-, nitroso-, azo-compounds, nitriles, cyanates
    • A61K47/18Amines; Amides; Ureas; Quaternary ammonium compounds; Amino acids; Oligopeptides having up to five amino acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0014Skin, i.e. galenical aspects of topical compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性ゲルを含む薬剤放出
用の系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、薬剤による治療を必要とする
哺乳動物に治療薬剤を効率的に放出する方法がいくつも
開発されてきた。室温で液体として施すことができるが
、体温に温めると半固体ゲルを形成する水性液は、施用
が簡単である上に、哺乳動物の体温に温めたときゲルに
変化しない水性組成物よりも、治療を必要とする部位に
より多く保持されるので、薬剤放出用賦形剤として用い
られてきた。米国特許第4、188、373号のプルロ
ニック[商標名 PLURONIC]を水性組成物中で
使用すると、熱によってゲル化する水性系となる。重合
体の濃度を調整することによって、希望のゾルーゲル転
移温度が得られる。すなわち、重合体濃度を低くするほ
ど、ゾルーゲル転移温度は高くなり、最低臨界濃度を越
えた後は、これより下の濃度ではゲルは形成されない。
【0003】米国特許第4、474、751号、第4、
474、752号、第4、474、753および第4、
478、822号には、熱硬化性ゲルを用いた薬剤放出
用の系が記載されている;これらの系の特異な特徴は、
pHおよび/またはイオン濃度、並びに重合体濃度を調
整することによって、ゲル転移温度および/またはゲル
の硬さを変えることができることである。
【0004】薬剤を施すための賦形剤として水性ゲル組
成物に頼る薬剤組成物が記載されている他の特許は、米
国特許第4、883、660号、第4、767、619
号、第4、511、563号および第4、861、76
0号である。熱硬化性ゲル系についてはまた、米国特許
第4、911、926号に、哺乳動物の胸部または腹膜
腔の傷ついた組織に施すための系が記載されている。 
  従来技術では水性薬剤放出賦形剤およびそれらの等
張性については何も触れていないが、浸透圧による薬剤
放出系は米国特許第4、439、196号に記載があり
、ここでは浸透圧剤、補助薬、酵素、薬剤、プロドラッ
グ、農薬等を保持するための多数の区画室を用いている
。これらの物質は、室内の液体が、浸透圧薬剤放出系が
接触している環境に拡散するように半透膜によって囲ま
れている。薬剤放出製剤は、薬剤または他の有益物質の
放出のための経口食物摂取、皮下注入、直腸、膣への挿
入または目に入れるために大きさを加減することができ
る。この薬剤放出製剤は、半透膜の透過性によって薬剤
放出速度を制御するので、これらの薬剤または他の薬剤
配合物は、定義によると、哺乳動物の血液と浸透圧が等
しいものではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の組成物および方
法を、薬理学的治療を必要とするまたは診断薬剤の投与
を必要とする哺乳動物の体の部分の治療に有用な薬理学
的に活性な薬剤を一般に含有する薬剤組成物の場合につ
いて説明する。本発明の1つの具体例の薬剤組成物は、
一般に超浸透圧性、等浸透圧性または低浸透圧性の特徴
を有する、浸透圧的に釣り合いがとれた、pH緩衝剤を
加えた生理学的に許容される薬剤である。体液と同じ浸
透圧であり、かつ緩衝剤を加えて涙のような体液と同じ
ようなpHにした等張混合物であるのが好ましい。涙の
pHおよび浸透圧はそれぞれ約pH7.4および290
mOsm/kgである。さらに、本発明の薬剤組成物が
確実に感染源とならないように、本発明の薬剤組成物を
任意に殺菌する。
【0006】多相系も有用であり、非水性溶質、非水性
溶媒および他の非水性添加剤を含有していてもよい。均
質な多相系は、系の作用性を変えることなく、添加剤、
例えば水不溶性高分子量脂肪酸およびアルコール、固定
油、揮発油およびワックス、モノ、ジおよびトリグリセ
リド、そして水不溶性合成重合体を含有していてもよい
【0007】好ましい具体例では、本発明の組成物は、
周囲温度で低粘性の液体として治療を必要とする哺乳動
物の体の部分にこれを投与して哺乳動物の体と接触させ
たとき、非常に高粘度の半固体ゲルを形成しうる。本発
明の好ましい薬剤組成物は、周囲温度で低粘性の液体で
あるので、目のあらゆる部分に容易に移動して、露出組
織と本発明の薬剤組成物との接触が確実に最高なものと
なる。必要ならば、本発明の好ましい薬剤組成物は、冷
水のゆっくりした流れの下で流し去ってもよい。従って
、除去の際に、さらに傷をつけたり患者に苦痛を与える
ことは、最小にすることができる。
【0008】様々なポリオキシアルキレン重合体が本発
明の薬剤組成物の製造に適している。一般に、哺乳動物
の体温で半固体ゲルを形成するが、周囲温度で低粘度の
液体として組成物を得るために、好ましいゾルーゲル転
移温度が得られるように、水性溶液中の重合体濃度を調
整する必要がある。重合体の濃度および水溶性または水
分散性の薬理学的に活性な薬剤の濃度以外に、好ましい
等張性を得るために、他の適した賦形剤を加えなければ
ならない。
【0009】図1は、0.1モルTRIS塩酸塩バッフ
ァー中における異なる濃度での、ポリオキシアルキレン
共重合体であるポロキサマー(Poloxamer)4
07の溶液状態およびゲル化状態における重量オスモル
濃度を示す曲線である。グラフの左側の目盛りは液体状
態における重量オスモル濃度を示し、グラフの右側の目
盛りはゲル化状態にあるときの組成物の重量オスモル濃
度を示す。従って、曲線Aは、ポロキサマー407の1
リッター当たりの様々なグラム濃度での液体状態におけ
る重量オスモル濃度を示すグラフである。曲線Bは、ゲ
ル状態の場合の重量オスモル濃度を示す。曲線Aは、純
水(脱イオン水)の試料と比較したポロキサマー407
溶液の凝固点降下への影響を測定することによって得ら
れる。 これらの曲線は、重量オスモル濃度および重合体濃度を
、二次方程式Y=A+Bx+Cx2(式中、Yは重量オ
スモル濃度であり、xは濃度であり、A、BおよびCは
一定である)に当てはめることによって得られる。濃度
対重量オスモル濃度の関係は、この系では非直線関係で
ある。
【0010】好ましい具体例では、周囲温度では液体で
あり、哺乳動物の体温では半固体に転移するという特異
な特徴を有するポリオキシアルキレンブロック共重合体
を含有する水性薬剤賦形剤は、ゲル状態で等張性にする
ことができ、そして緩衝剤を加えてpHを哺乳動物の体
液(たとえば涙)と同じようにすることができることを
見いだした。そのような体液のpHおよび浸透圧はそれ
ぞれ7.4および290mosm/kgである。従って
、薬理学的に活性な薬剤を、ゲル状態または哺乳動物の
体温でゲルに変わる液体状態で、放出することは有利な
ことである。薬理学的な治療を必要とする哺乳動物の体
の部分を、このように、体液のpHおよび浸透圧と釣り
合ったpHおよび浸透圧特性を有するゲル組成物で治療
する。 本発明の薬剤組成物は、任意に殺菌状態で提供してもよ
い。
【0011】本発明の薬剤組成物の製造には下記の周知
のポリオキシアルキレンブロック共重合体が適している
他に、水中において低濃度でゲルを形成するあまり知ら
れていない他のポリオキシアルキレン重合体も適してい
る。そのような重合体の1つは、米国特許第4、810
、503号に記載されている。これらの重合体は、一般
的なポリエーテルポリオールを、平均炭素原子数約20
−約45のアルファオレフィンエポキシドまたはこれら
の混合物でキャッピングすることによって製造される。 これらの重合体の水溶液は、表面活性剤(イオン性でも
非イオン性でもよい)と組み合わせた状態でゲル化する
。キャッピングしたポリエーテル重合体と表面活性剤と
を組み合わせることによって、低濃度(通常、全体で1
0重量%を越えない)のキャッピングしたポリエーテル
重合体と表面活性剤との水性ゲルが得られる。これらの
水性ゲルの詳しい製法については、米国特許第4、81
0、503号に記載がある。上記水性ゲルの大体の製法
を以下に記す。これらのゲルの製造に用いる好ましい表
面活性剤も上記の特許に記載されている。
【0012】従来の共重合体ポリエーテルポリオールは
、中間体として、エチレンオキサイドおよび少なくとも
1種の炭素原子数3−4の低級アルキレンオキシドのブ
ロックまたはヘテリック中間体を製造することによって
製造する。次に、これらをアルファオレフィンエポキシ
ドでキャップして重合体を製造する。このアルファオレ
フィンオキシドでキャップしたエチレンオキサイドホモ
ポリマーも、中間体として有用である。  ヘテリック
共重合体中間体は、エチレンオキサイドと少なくとも1
種の炭素原子数3−4の低級アルキレンオキシドを、少
なくとも2個の活性水素原子、好ましくは2−6個の活
性水素原子を有する低分子量活性水素含有化合物開始剤
、例えば炭素原子数2−10およびヒドロキシル基数2
−6を含有する多価アルコール、と混合し、この混合物
を約50ー150℃、好ましくは80−130℃の温度
範囲で、不活性ガス圧、好ましくは約30−90psi
g、の下で加熱することによって製造する。
【0013】ブロック共重合体中間体は、エチレンオキ
サイドまたは上記の炭素原子数3−4のアルキレンオキ
シドと、上記の活性水素含有化合物とを反応させ、その
後他のアルキレンオキシドと反応させることによって製
造する。
【0014】エチレンオキサイドおよび炭素原子数3−
4のアルキレンオキシドは、得られるポリエーテル生成
物が少なくとも10重量%、好ましくは約70−約90
重量%のエチレンオキサイド残留物を含有するような量
で、上記中間体に用いる。エチレンオキサイドホモポリ
マー中間体は、エチレンオキサイドと上記活性水素含有
化合物とを反応させることによって製造する。ブロック
共重合体およびエチレンオキサイドホモポリマー中間体
を製造する反応条件は、ヘテリック共重合体中間体の場
合と同様である。温度および圧力は上記の範囲に、約1
−10時間、好ましくは1−3時間保つ。
【0015】従来のポリエーテル中間体の変性に用いる
アルファオレフィンオキシドは、一般に平均して20−
45、好ましくは20−30個の炭素原子を含有するこ
れらの酸化物および市販のこれらの混合物である。さら
に効果的なキャップされたポリエーテルを得るのに必要
なアルファオレフィンの量は一般に、ポリエーテル全量
の約0.3−10%、好ましくは約4−8%である。
【0016】アルキレンオキシドおよびエチレンオキサ
イドホモポリマーのヘテリックおよびブロック共重合体
の製造は周知であり、これらの重合体の製造についてさ
らに記載する必要はない。低級アルキレンオキシドのヘ
テリック共重合体の製造についての詳細は、米国特許第
3、829、506号に記載されている。低級アルキレ
ンオキシドのブロック共重合体の製造についてのそれ以
上の情報は米国特許第3、535、307号、第3、0
36、118号、第2、979、578号、第2、67
7、700号および第2、675、619号から得られ
る。
【0017】表面活性剤はイオン性でも非イオン性でも
よく、多数の表面活性剤および多種の表面活性剤を用い
てもよい。本発明の等張ゲルの製造に全ての表面活性剤
が有効ではないが、多数の表面活性剤が有効であるとい
うことによって、この分野に詳しい人であれば最少の試
行錯誤でそのような表面活性剤を容易に選択することが
できる。
【0018】本発明の水性組成物に用いるキャップされ
たポリエーテル重合体および表面活性剤の量は、それぞ
れ1.0重量%以下の少ない量であり、これは他の成分
の種類および量によって変化する。いずれの成分も、経
済的な観点から決められる量の最高の量ではない。しか
しながら、キャップされた重合体および表面活性剤の全
量は一般に10重量%を越えない。
【0019】薬剤組成物を目に使用する薬剤放出組成物
として用いる場合、目に生理学的によくない効果が及ぶ
のを避けるために、薬剤賦形剤のpHおよび重量オスモ
ル濃度を、目のpHおよび重量オスモル濃度に釣り合わ
せると好ましい。さらに、目に投与されたかなりの割合
の薬剤は流れ去ってしまうことに注目する。これは特に
、薬理学的に活性な薬剤を含有する液体組成物を、目の
角膜に施す場合に当てはまる。従って、そのような場合
、目に投与されたほんの少量の薬剤組成物が数分間、角
膜に接触してとどまり、そして角膜に浸透するのはさら
に少量の薬剤組成物だけである。これらの不利な点を解
消するために、薬理学的に活性な薬剤を含有する粘性の
溶液、ゲル、軟膏または固体の眼内インプラントを使用
することが知られている。固体インプラントを使用する
ことによって、薬剤の放出は向上したが、多くの患者に
とって、インプラントを結膜部分に導入することは受け
入れ難いことである。
【0020】この問題を解決するために、室温で液体で
あり、人の体温で半固体となる薬剤放出系、例えばプル
ロニック(PLURONIC、商標)ポリオールを使用
する米国特許第4、188、373号に記載の系、が提
案された。 米国特許第4、861、760号および第4、474、
751号には、液体ゲル相転移を示す目の薬剤放出系が
記載されている。米国特許第4、474、751号には
、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジ
アミン、ペンチレンジアミンまたはヘキシレンジアミン
のテトラ置換誘導体である重合体が記されている。これ
らは様々な長さの鎖のポリ(オキシプロピレン)および
ポリ(オキシエチレン)のブロック共重合体として記載
されている。これらの重合体は水性薬剤放出賦形剤に用
いられることが記載されており、これは、薬剤放出賦形
剤の全体量に基づいて、10−50重量%の共重合体を
含んでいる。
【0021】上記米国特許第4、861、760号の眼
科学的に用いられる液体ゲル相転移組成物は、米国特許
第4、474、751号のような系に用いられるものよ
り10−100倍低い濃度でゲルを形成する重合体を含
んでおり、これは熱によってゲル化する。従って、米国
特許第4、861、760号の薬剤放出系は目に非常に
よく受け入れられるとある。米国特許第4、861、7
60号の薬剤放出賦形剤で用いられる重合体は微生物の
発酵によって得られる多糖類として記載されている。
【0022】一般に、本発明のポリオキシアルキレンブ
ロック共重合体は、次のように定義される:以下の式の
ポリオキシアルキレンブロック共重合体:
【0023】
【0024】(式中、Aは酸素/炭素原子比が0.5未
満のポリオキシアルキレン部分であり、xは少なくとも
2であり、Yは水またはx個の反応性水素原子を含有す
る有機化合物から誘導されるものであり、Eは共重合体
の少なくとも60重量%を構成するポリオキシエチレン
部分であり、nは、中間体:
【0025】
【0026】のヒドロキシル価で測定して、平均分子量
が少なくとも約500−約900となる値であり、そし
て共重合体の全体平均分子量は少なくとも約5,000
である)。
【0027】好ましいのは、以下の式のポリオキシアル
キレンブロック共重合体である:
【0028】
【0029】[式中、aは、(C4H8O)aで表され
る疎水性基が、ヒドロキシル価で測定して、少なくとも
約500の分子量を有するような整数であり、ポリオキ
シエチレン鎖は共重合体の少なくとも約70重量%を構
成し、共重合体の全体平均分子量は少なくとも15,0
00である]あるいは式:
【0030】
【0031】[式中、aは、(C3H6O)aで表され
る疎水性基が、ヒドロキシル価で測定して、少なくとも
約900の平均分子量を有するような整数であり、ポリ
オキシエチレン鎖は共重合体の少なくとも約70重量%
を構成し、共重合体の全体平均分子量は少なくとも15
,000である]あるいは式:
【0032】
【0033】[式中、V、aおよびbは、共重合体が少
なくとも約1,500の疎水性基分子量、少なくとも約
70%の親水性基および少なくとも約15,000の全
体平均分子量を有するような整数である]。
【0034】最も好ましいのは以下の式のポリオキシア
ルキレンブロック共重合体である
【0035】
【0036】これらの重合体は好ましくは、本発明の組
成物の全重量の約10−約30重量%の量で存在させる
【0037】薬剤放出用の本発明の薬剤賦形剤は、従来
の薬剤放出法のものより改良されており、その改良点は
、薬剤放出組成物をゲル状態において等張特性を有する
ように配合することによって、これらの組成物が目、皮
膚、体腔に用いるのにあるいは注射用に用いるのに、好
ましくは最適なものとなっていることである。一般に、
本発明の組成物をゲル状態で高浸透圧性または低浸透圧
性に配合することもできる。本発明の薬剤放出組成物の
重量オスモル濃度を、例えば涙のような体液の重量オス
モル濃度に釣り合わせることによって、本発明の薬剤放
出系を目、皮膚、体腔に施したときのまたは注射するこ
とによって施したときの炎症または他の不快感をなくす
ことができる。本発明の組成物によって哺乳動物の目に
施すことができる薬剤または診断薬剤の例を以下に示す
:ベータラクタム抗生物質のような抗細菌物質、例えば
セホキシチン、n−ホルムアミドイルチエナマイシンお
よび他のチエナマイシン誘導体、テトラサイクリン、ク
ロラムフェニコール、ネオマイシン、カルベニシリン、
コリスチン、ペニシリンG,ポリミキシンB,バンコマ
イシン、セファゾリン、セファロリジン、チブロリファ
マイシン、グラミシジン、バクチトラシンおよびスルホ
ンアミド;アミノグリコシド抗生物質、例えばゲンタマ
イシン、カナマイシン、アミカシン、シソミシンおよび
トブラマイシン;ナリジクス酸およびその類似物、例え
ばノルフロキサシンおよび抗微生物剤の組み合わせであ
るフルオロアラニン/ペンチジドン、ニトロフラゾンお
よびそれらの類似物;抗ヒスタミン薬およびうっ血除去
薬、例えばピリルアミン、クロルフェニラミン、テトラ
ヒドラゾリン、アンタゾリンおよびこれらの類似物;ヒ
スタミン放出乳細胞抑制剤、例えばクロモリン;抗炎症
薬、例えばコルチゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロ
コルチゾン、ベータメタゾン、デキサメタゾン、デキサ
メタゾンリン酸ナトリウム、プレドニゾン、メチルプレ
ドニゾロン、メドリゾン、フルオロメトロン、プレドニ
ゾロン、プレドニゾロンリン酸ナトリウム、トリアムシ
ノロン、インドメタシン、スリンダック(sulind
ac)、その塩およびその相当する硫化物、およびこれ
らの類似物;縮瞳薬および抗コリン作動薬、例えばエコ
チオフェート、ピロカルピン、サリチル酸フィゾスチグ
ミン、フルオロリン酸ジイソプロピル、エピネフリン、
ジピバロピルエピネフリン、ネオスチグミン、ヨウ化エ
コチオペート、臭化デメカリウム、塩化カルバモイルコ
リン、メタコリン、ベタネコール、およびこれらの類似
物;散瞳薬、例えばアトロピン、ホマトロピン、スコポ
ラミン、ヒドロキシアンフェタミン、エフェドリン、コ
カイン、トロピカミド、フェニレフリン、シクロペント
レート、オキシフェノニウム、オイカトロピン、および
これらの類似物。
【0038】目の症状および病巣の治療に他の薬剤を使
用することもできる。それらの例を以下に示す:緑内障
治療薬、例えばチモロール、特にそのマレイン酸塩、お
よびR−チモロール、およびチモロールまたはR−チモ
ロールとピロカルピンとの組み合わせ、並びに他の多く
のアドレナリン作用薬および/または拮抗薬:エピネフ
リンおよびエピネフリン複合体、またはプロドラッグ、
例えば酒石酸水素塩、硼酸塩、塩酸塩およびジピベフリ
ン誘導体;炭酸脱水酵素抑制剤、例えばアセタゾールア
ミド、ジクロルフェナミド、2−(p−ヒドロキシフェ
ニル)−チオチオフェンスルホンアミド、6−ヒドロキ
シー2−ベンゾチアゾールスルホンアミドおよび6−ピ
バロイルオキシー2−ベンゾチアゾールスルホンアミド
;寄生虫治療薬および/または原虫治療薬、例えばイベ
ルメクチン、ピリメタミン、トリスルファピジミジン、
クリンダマイシンおよびコルチコステロイド製剤;抗ウ
イルス活性をもつ化合物、例えばアシクロビール、5−
ヨードー2′ーデオキシウリジン(IDU)、アデノシ
ンアラビノシド(Ara−A)、トリフルオロチミジン
、インテルフェロンおよびインターフェロン誘導剤、例
えばポリI:C;抗真菌薬、例えばアンフォテリシンB
、ナイスタチン、フルシトシン、ナタマイシンおよびミ
コナゾール;麻酔薬、例えばエチドカイン、コカイン、
ベノキシネート、塩酸ジブカイン、塩酸ジクロニン、ネ
イパイン、塩酸フェナカイン、ピペロカイン、塩酸プロ
パラカイン、塩酸テトラカイン、ヘキシルカイン、ブピ
バカイン、リドカイン、メピバカインおよびプリロカイ
ン;目の診断薬剤、例えば (a)  網膜の検査に用いる薬剤、例えばフルオレセ
インナトリウム; (b)  結膜、角膜および涙器の検査に用いる薬剤、
例えばフルオレセインおよびローズベンガル;そして(
c)  異常な瞳孔反応の検査に用いる薬剤、例えばメ
タクロリン、コカイン、アドレナリン、アトロピン、ヒ
ドロキシアンフェタミンおよびピロカルピン;手術の際
に補助薬として用いられる目の薬剤、例えばアルファー
キモトリプシンおよびヒアルロニダーゼ;キレート化剤
、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)およ
びデフェロキサミン;免疫抑制剤および代謝拮抗薬、例
えばメトトレキセート、シクロホスファミド、6−メル
カプトプリンおよびアザチオプリンおよび上記化合物の
組み合わせ、例えば硫酸ネオマイシンとデキサメタゾン
リン酸ナトリウムの組み合わせのような抗生物質/抗炎
症剤の組み合わせ、およびマレイン酸チモロールとアセ
クリジンの組み合わせのような緑内障の治療に同時に用
いられる組み合わせ。
【0039】本発明の薬剤組成物を哺乳動物の皮膚に投
与する場合、適当な薬剤、例えば抗菌性物質、抗感染薬
、麻酔薬、抗炎症剤、駆虫剤、抗ウイルス剤、抗真菌薬
、鎮痛薬および診断薬、を使用することが考えられる。 代表的な抗菌物質は、ベータラクタム抗生物質、テトラ
サイクリン、クロラムフェニコール、ネオマイシン、グ
ラミシジン、バシトラシン、スルホンアミド、アニモグ
リソシド抗生物質、トブラマイシン、ニトロフラゾン、
ナリジクス酸および類似物、フルダラニン/ペンチズド
ンの抗微生物剤の組み合わせ、酢酸マフェナイド、銀ス
ルファジアジンおよびニトロフラゾンである。 代表的なベータラクタム抗生物質または代表的な抗感染
薬は、ヨウ素、クロラミン、塩化ベンザルコニウムおよ
びフェノールである。代表的な抗炎症薬剤は、コルチゾ
ン、ヒドロコルチゾン、ベータメタゾン、デキサメタゾ
ン、フルオコルトロン、プレドニゾロン、トリアムシナ
ロン、インドメタシン、スリンダックおよびその塩およ
び相当する硫化物である。代表的な駆虫剤はイベルメク
チンである。代表的な抗ウイルス薬はアシクロビールお
よびインターフェロンである。代表的な麻酔薬はベンゾ
カイン、リドカインおよびジブカインである。代表的な
抗真菌薬はトルナフテート、ウンデシレン酸、サリチル
酸、ウンデシレン酸亜鉛ミコナゾールおよびチアベンダ
ゾールである。代表的な鎮痛薬はメチルサリチレート、
メントール、樟脳、メチルニコチネート、トリエタノー
ルアミンサリチリレート、グリコールサリチレートおよ
びサリチルアミンである。代表的な診断薬化合物はn−
アルキルカーボネート、コレステリルオレイルカーボネ
ート、コレステリルノナノエートまたはコレステリルベ
ンゾエートであり、これらは全て適当な割合で液晶反応
を示す。
【0040】本発明の薬剤組成物を皮下または筋肉内注
射に使用する場合、以下の群から選ばれる種類の薬剤が
用いられる:抗菌物質、抗ヒスタミン薬およびうっ血除
去薬、抗炎症剤、駆虫薬、抗ウイルス薬、局所麻酔薬、
抗真菌薬、抗アメーバ薬または抗トリコモナス薬、鎮痛
薬、抗関節炎薬、抗ぜん息薬、抗凝固薬、抗けいれん薬
、抗鬱薬、抗糖尿病薬、抗腫瘍薬、抗神経病薬、抗高血
圧症薬および筋肉弛緩薬。代表的な抗菌物質はベータラ
クタム抗生物質、テトラサイクリン、クロラムフェニコ
ール、ネオマイシン、グラミシジン、バシトラシン、ス
ルホンアミド、アミノグリコシド抗生物質、トブラマイ
シン、ニトロフラゾン、ナリジクス酸および類似物およ
びフルダラニン/ペンチジドンの抗微生物薬の組み合わ
せである。代表的な抗ヒスタミン薬およびうっ血除去薬
はペリラミン、クロルフェニラミン、テトラヒドロゾリ
ンおよびアンタゾリンである。代表的な抗炎症薬はコル
チゾン、ヒドロコルチゾン、ベータメタゾン、デキサメ
タゾン、フルオコルトロン、プレドニゾロン、トリアム
シノロン、インドメタシン、スリンダックおよびその塩
および相当する硫化物である。代表的な駆虫薬化合物は
イベルメクチンである。代表的な抗ウイルス化合物はア
シクロビールおよびインターフェロンである。代表的な
鎮痛薬はジフルニザル、アスピリンまたはアセトアミノ
フェンである。代表的な抗関節炎薬はフェニルブタゾン
、インドメタシン、スリンダック、その塩および相当す
る硫化物、デキサメタゾン、イブプロフェン、アロプリ
ノール、オキシフェンブタゾンまたはプロベネシドであ
る。代表的な抗ぜん息薬はテオフィリン、エフェドリン
、ジプロピオン酸ベクロメタゾンおよびエピネフリンで
ある。代表的な抗凝固薬はヘパリン、ビスヒドロキシク
マリンおよびワルファリンである。代表的な抗痙攣薬は
ジフェニルヒドラントインおよびジアゼパムである。 代表的な抗うつ薬はアミトリプチリン、クロルジアゼポ
キシドパーフェナジン、プロトリプチリン、イミプラミ
ンおよびドキセピンである。代表的な抗糖尿病薬はイン
スリン、ソマトスタチンおよびその類似物、トルブタミ
ド、トルアザミド、アセトヘキサミドおよびクロルプロ
パミドである。代表的な抗腫瘍薬はアドリアマイシン、
フルオロウラシル、メトトレキセートおよびアスパラギ
ナーゼである。代表的な抗神経薬はプロクロルペラジン
、炭酸リチウム、クエン酸リチウム、チオリダジン、モ
リンドン、フルフェナジン、トリフルオペラジン、パー
フェナジン、アミトリプチリンおよびトリフルプロマジ
ンである。代表的な抗高血圧症薬はスピロノラクトン、
メチルドーパ、ヒドララジン、クロニジン、クロロチア
ジド、デセルピジン、チモロール、プロプラノロール、
メトプロロール、塩酸プラゾシンおよびレセルピンであ
る。代表的な筋肉弛緩薬は塩化スクシニルコリン、ダン
ブロレン、シクロベンザプリン、メトカルバモールおよ
びジアゼパムである。
【0041】本発明の薬剤放出系によって多くの薬学的
に活性な物質を体腔に投与するしうる。薬剤、すなわち
製剤は水溶性であるのが好ましい。薬剤によっては他の
ものよりも水性重合体系に大きな溶解度を示すものがあ
る。薬剤の溶解度を高めるために補助溶剤を使用するこ
とができるが、薬剤によっては不溶性である。これらは
しばしば、適当な懸濁剤または増粘剤の助けによって重
合体賦形剤中に懸濁させることができる。
【0042】本発明の薬剤重合体放出系によって体腔に
投与しうる適した種類の薬剤は、B−ラクタム抗生物質
のような抗菌物質、例えばセフォキシチン、n−ホルム
アミドイルチエナマイシンおよび他のチエナマイシン誘
導体、テトラサイクリン、クロラミフェニコール、ネオ
マイシン、グラミシジン、バシトラシン、スルホンアミ
ド;アミノグリコシド抗生物質、例えばゲンタマイシン
、カナマイシン、アミカシン、シソミシンおよびトブラ
マイシン;ナリジクス酸および類似物、例えばノルフロ
キサシンおよびフルダラニン/ペンチジドンの抗生物質
の組み合わせ;ニトロフラゾンおよび類似物;抗ヒスタ
ミン薬およびうっ血除去薬、例えばピリラミン、コルフ
ェニラミン、テトラヒドラゾリン、アンタゾリンおよび
類似物;抗炎症薬、例えばコルチゾン、ヒドロコルチゾ
ン、ベータメタゾン、デキサメタゾン、フルオコルトロ
ン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、インドメタシ
ン、スリンダック、その塩およびその相当する硫化物、
および類似物である。また、駆虫剤化合物、例えばイベ
ルメクチン;抗ウイルスに有効な化合物、例えばアシク
ロビールおよびインターフェロンも含まれる。
【0043】抗真菌薬、殺アメーバ剤、殺トリコモナス
剤または抗原虫薬を必要とする膣および尿道の治療の場
合、以下の薬剤を使用することができる:ポリオキシエ
チレンノニルフェノール、スルホン酸アルキルアリール
、硫酸オキシキノリン、硝酸ミコナゾール、スルファニ
ルアミド、カンジシジン、スルフィソキサゾール、ナイ
サチチン、クロトリマゾール、メトロニダゾールおよび
類似物および抗原虫薬、例えばアスクロラムフェニコー
ル、クロロキン、トリメトプリム、スルファメトキサゾ
ールおよび類似物。
【0044】直腸に使用する場合は、本発明の薬剤重合
体放出系によって、以下の適当な薬剤を投与することが
できる:(1)  鎮痛薬、例えばアスピリン、アセト
アミノフェン、デフルニサール、および類似物。
【0045】(2)  麻酔薬、例えばリドカイン、プ
ロカイン、ベンゾカイン、キシロカインおよび類似物。
【0046】(3)  抗関節炎薬、例えばフェニルブ
タゾン、インドメタシン、スリンダック、デキサメタゾ
ン、イブプロフェン、アロプリノール、オキシフェンブ
タゾンプロベネシドおよび類似物。
【0047】(4)  抗ぜん息薬、例えばテオフィリ
ン、エフェドリン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、エ
ピネフリンおよび類似物。
【0048】(5)  尿路消毒薬、例えばスルファメ
トキサゾール、トリメトプリム、ニトロフラントイン、
ノルフロキシンおよび類似物。
【0049】(6)  抗凝固薬、例えばヘパリン、ビ
スヒドロキシクマリン、ワルファリンおよび類似物。
【0050】(7)  抗痙攣薬、例えばジフェニルヒ
ダントイン、ジアゼパムおよび類似物。
【0051】(8)  抗うつ薬、例えばアミトリプチ
リン、クロルジアゼポキシド、パーフェナジン、プロト
リプチリン、イミプラミン、ドキセピンおよび類似物。
【0052】(9)  抗糖尿病薬、例えばインスリン
、トルブタミド、トラザミド、アセトヘキサミド、クロ
ルプロパミドおよび類似物。
【0053】(10)  抗腫瘍薬、例えばアドリアマ
イシン、フルロウラシル、メトトレキセート、アスパラ
ギナーゼおよび類似物。
【0054】(11)  抗神経薬、例えばプロクロル
ペラジン、炭酸リチウム、クエン酸リチウム、チオリダ
ジン、モリンドン、フルフェナジン、トリフルオペラジ
ン、パーフェナジン、アミトリプチリン、トリフルプロ
マジンおよび類似物。
【0055】(12)  抗高血圧薬、例えばスピロノ
ラクトン、メチルドパ、ヒドララジン、クロニジン、ク
ロロチアジド、デセルピジン、チモロール、プロプラノ
ロール、メトプロロール、塩酸プラゾシン、レセルピン
および類似物。
【0056】(13)  筋肉弛緩薬、例えばメファラ
ン、ダンブロレン、シクロベンザプリン、メトカルバモ
ール、ジアゼパムおよび類似物。
【0057】(14)  抗原虫薬、例えばクロラムフ
ェニコール、クロロキン、トリメトプリムおよび類似物
【0058】(15)  殺***薬、例えばノノキシノ
ールー9。
【0059】本発明の薬剤組成物に用いられる特定の薬
剤は、患者の疾患の薬理学的治療に必要な種類の薬剤で
ある。例えば、患者が外耳道の痛みまたはかゆみを感じ
ている場合、選択する薬剤はおそらくベンゾカインとな
るであろう。
【0060】本発明はまた、薬剤放出製剤すなわち活性
薬剤、診断薬剤または膣の酸度保持剤を除いた薬剤組成
物を使用することも包含するものである。上記成分の全
ての比率はこの組成物を満足させるものである。これを
用いる場合、必要ならば賦形剤を好ましい重量オスモル
濃度およびpHで加える。
【0061】一般に、本発明の薬剤放出系は、約0.0
1−約60重量%の薬剤、約10−約50%の重合体お
よび80−約20%の水を含む。しかしながら、特別の
場合には、これらの量を変えて、投薬明細よりも増加ま
たは減少させてもよい。
【0062】薬剤放出賦形剤は、薬剤および緩衝剤の他
に、必要に応じて、防腐剤、補助溶剤、懸濁剤、増粘剤
、イオン濃度および重量オスモル濃度調整剤および他の
賦形剤を含んでいてもよい。薬剤放出賦形剤に用いうる
適当な水溶性防腐剤は、重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸
ナトリウム、アスコルビン酸塩、塩化ベンザルコニウム
、クロロブタノール、チメロサール、硼酸フェニル水銀
、パラベン、ベンジルアルコールフェニルエタノール等
である。これらの薬剤は一般に、約0.001−約5重
量%、好ましくは約0.01−約2重量%の量で存在さ
せうる。
【0063】約7.4+0.2のpHに保つのに有用な
代表的な緩衝剤または塩は、アルカリまたはアルカリ土
類金属炭酸塩、塩化物、硫酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、
クエン酸塩、硼酸塩、酢酸塩およびコハク酸塩、例えば
リン酸、クエン酸、硼酸、酢酸、重炭酸、炭酸およびト
ロメタミン(TRIS)のナトリウム塩である。これら
の薬剤は系のpHを7.4+0.2、好ましくは7.4
に保つのに十分な量で存在させる。それゆえ、緩衝剤は
全組成物の重量に基づいて5%にすることができる。
【0064】本発明の薬剤放出組成物の製造について次
に記す。以下の実施例のために次の製造手順に従って準
備を行った。本発明の重合体系は低い温度で十分に溶解
するので、好ましい可溶化法(コールドプロセス)は、
必要量の重合体を使用量の水に加えることによって開始
するものである。一般に、振盪することによって重合体
を湿潤させた後、混合物に蓋をし、そして重合体を溶解
するために、0ー10℃の冷却室または温度調節器内に
置いた。混合物を撹拌または振盪し、重合体溶液をより
高速にする。薬理学的に活性な薬剤および各種の添加剤
、例えば緩衝剤、塩および防腐剤はこの後に添加および
溶解することができる。場合によっては、薬理学的に活
性な物質が水に不溶性である場合、これを懸濁させなけ
ればならない。
【0065】以下の実施例は本発明の様々な態様を説明
するものであり、本発明の範囲を限定するものではない
。本明細書および特許請求の範囲において、断りがなけ
れば、温度は摂氏度であり、部、%および割合は重量に
よるものである。
【0066】
【実施例】実施例1 この実施例の配合物は、外科用として目に用いる本発明
の組成物に関するものである。製造した組成物は、等張
、殺菌性で、pHが7.4+0.2である特徴を有し、
水溶液は、上記式IVで一般的に示される構造を持ち、
ポリオキシプロピレン疎水性基の平均分子量が約4,0
00および全体平均分子量が約11,500であり、そ
して共重合体全体の約70重量%のオキシエチレン基を
含有するポリオキシエチレンーポリオキシプロピレンブ
ロック共重合体から製造した。この共重合体(以下の式
VI)はプルロニック(PLURONIC)F−127
[ポロキサマー(Poloxamer)としても知られ
ている]という商標でニュージャージー州パルシパニー
のBASF社から販売されている。TRIS塩酸塩緩衝
剤中の溶液は、水溶液を形成するための上記のコールド
プロセス法に従って、上記重合体を冷(4℃)緩衝剤に
溶解することにより製造し、25重量%の濃度にした。 溶液法についてのさらに詳しい説明は、Journal
 of biomedical material r
esearch、6、527(1972)の「人工皮膚
I、火傷治療用のプルロニックF−127ゲルの製造お
よび性質(Artificial Skin I Pr
eparation and Properties 
of PLURONIC F−127 Gels Fo
r Treatment of Burns)」 に記
されている。ブロック共重合体は以下の式で表される:
【0067】
【0068】この配合物は図1の根拠となるものであり
、図1において、曲線Aは液体状態での配合物の測定重
量オスモル濃度であり、曲線Bはゲル化状態での配合物
の算出重量オスモル濃度である。一般に、この配合物は
、17%を越える重合体濃度でのみ哺乳動物の体温でゲ
ル化する。 この配合物は、121℃、15psiで1
5分間、オートクレーブ処理することによって殺菌した
。 オートクレーブ処理前のpHは7.3であり、オートク
レーブ処理後も同じであることが分かった。オートクレ
ーブ処理前のゲル化状態での重量オスモル濃度を測定し
たところ290+10mOsm/kgであり、オートク
レーブ後のそれは298+10mOsm/kgであった
。毎分20回転のブルックフィールド(スピンドルおよ
びカップ)粘度計を用いて37℃で測定したセンチポア
ズでのゲル濃度(粘度)は、オートクレーブ処理前は4
4,000より高く、オートクレーブ処理後は44,0
00より高かった。
【0069】実施例2 この実施例の配合物は、活性成分が溶解した、等張性で
pHの釣り合いのとれた熱可逆性の系である。以下の抗
生物質配合物を製造して、抗生物質配合物溶液1g当た
り、3.5mgの硫酸ネオマイシンおよび10,000
単位の硫酸ポリミキシンBを含有させた。抗生物質配合
物は次のように調合した:          成分              
                         
  重量%  硫酸ネオマイシン          
                         
0.55  硫酸ポリミキシンB          
                       0.
12  グリセリン                
                         
0.7  ポロキサマー407(BASF)     
              19.0  メチル/プ
ロピルパラベン(9:1)             
    0.1  TRIS塩酸塩緩衝剤(0.1モル
)               79.53  この
配合物は、メチル/プロピルパラベン防腐剤、硫酸ネオ
マイシンおよび硫酸ポリミキシンBを、必要量のTRI
S塩酸塩緩衝剤に撹拌、溶解させることによって製造し
た。これらの成分を氷上のガラスビーカーに入れ、そし
て撹拌しながらポロキサマー407をこのビーカーにゆ
っくりと加えた。ポロキサマー407を完全に溶解させ
た後、配合物を4℃で貯蔵した。得られた生成物は無色
透明で、哺乳動物の皮膚の温度(33+2℃)でゲル化
する特徴を有していた。この配合物を、15分間、15
psiおよび121℃でオートクレーブ処理することに
よって殺菌した。生成物のpHおよび重量オスモル濃度
は次の通りであった:液体状態で、pHは7.5、重量
オスモル濃度は約650mOsm。ゲル化状態では、製
剤のpHおよび重量オスモル濃度はそれぞれ7.5およ
び290mOm/kgであった。
【0070】実施例3 この実施例は、活性成分を分散させた、等張性でpHの
釣り合いのとれた熱可逆性の系に関するものである。
【0071】以下の抗微生物配合物を、1重量%のスル
ファジアジン銀を含有させて製造した。
【0072】          成分              
                         
   重量%  スルファジアジン銀        
                         
  1.0  グリセリン             
                         
     0.25  キサンタンガム       
                         
       0.33  ポロキサマー407(BA
SF)                     1
8.66  メチル/プロピルパラベン(9:1)  
                 0.1  TRI
Sマレイン酸塩緩衝剤(0.05モル)       
  79.72  この配合物は、スルファジアジン銀
およびグリセリンをグラスモーターで粉砕することによ
って製造した。計量した量のキサンタンガムペースト(
緩衝剤部分の2.5%)を粉砕を続けながら加えた。上
記のコールドプロセスに従って、ポロキサマー407お
よびメチル/プロピルパラベン防腐剤を他の緩衝剤部分
に加えて、水溶液を製造した。この溶液を計量し、計量
した量の粉砕混合物と混合した。この混合は、窒素環境
下でホモジナイザーを用いて行った。得られた生成物は
、乳白色で、哺乳動物の皮膚の温度(33+2℃)でゲ
ル化する特徴を有していた。生成物のpHは7.32で
あり、測定した液体状態での重量オスモル濃度は573
mOsm/kgであった。ゲル化状態での算出重量オス
モル濃度は290mOsm/kgであった。
【0073】実施例4および5 米国特許第4、810、503号に記載の、それぞれ2
重量%および4重量%の重合体#2および表面活性剤#
1に代えて、実施例2および3を繰り返した。実施例2
および3で用いたポロキサマー407のパーセントの釣
り合いはTRIS塩酸塩でとった。これらの配合物は室
温でゲルを形成した。pHおよび重量オスモル濃度は実
質的に同じであった。
【0074】特定の具体例について本発明を説明してき
たが、この技術分野に詳しい人にとって、本発明の範囲
および精神から逸脱することなく様々な変更を加えるこ
とは可能であり、説明のためのこれらの変更が全て本発
明に包含されることは無論のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】0.1モルTRIS塩酸塩バッファー中におけ
る異なる濃度でのポロキサマー(Ploxamer)4
07の、溶液状態およびゲル化状態における重量オスモ
ル濃度を示す曲線である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  好ましい重量オスモル濃度およびpH
    を有する、室温以下の温度で液体であり、哺乳動物の体
    温でゲルである水性ゲルよりなる、目、皮膚に施すため
    のまたは注射用のまたは哺乳動物の体腔に投与するため
    の組成物であって、上記の水性ゲルは、式:(式中、A
    は酸素/炭素原子比が0.5未満のポリオキシアルキレ
    ン部分であり、xは少なくとも2であり、Yは水または
    x個の反応性水素原子を含有する有機化合物から誘導さ
    れるものであり、Eは共重合体の少なくとも60重量%
    を構成するポリオキシエチレン部分であり、nは、中間
    体: のヒドロキシル価で測定して、平均分子量が少なくとも
    約500−約900となるような値であり、そして共重
    合体の全体平均分子量は少なくとも約5,000である
    )のポリオキシアルキレンブロック共重合体よりなる、
    上記の組成物。
  2. 【請求項2】   前記ポリオキシアルキレンブロック
    共重合体が約10−約50重量%の量で存在す請求項1
    に記載の組成物および薬剤または診断薬剤。
  3. 【請求項3】  上記共重合体が以下の式で表される、
    請求項2に記載の組成物: [式中、aは、(C4H8O)aで表される疎水性基が
    、ヒドロキシル価で測定して、少なくとも約500の分
    子量を有するような整数であり、ポリオキシエチレン鎖
    は共重合体の少なくとも約70重量%を構成し、共重合
    体の全体平均分子量は少なくとも15,000である]
    あるいは [式中、aは、(C3H6O)aで表される疎水性基が
    、ヒドロキシル価で測定して、少なくとも約900の平
    均分子量を有するような整数であり、ポリオキシエチレ
    ン鎖は共重合体の少なくとも約70重量%を構成し、共
    重合体の全体平均分子量は少なくとも15,000であ
    る]あるいは [式中、V、aおよびbは、共重合体が少なくとも約1
    ,500の疎水性基分子量、少なくとも約70%の親水
    性基および少なくとも約15,000の全体平均分子量
    を有するような整数である]。
  4. 【請求項4】  上記ポリオキシアルキレンブロック共
    重合体が、上記組成物および薬剤または診断薬剤の全重
    量の約10−約30重量%の量で存在する、式:の共重
    合体である、請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】  好ましい重量オスモル濃度およびpH
    を有し、室温以下の温度で液体であり、哺乳動物の体温
    でゲルである水性ゲルよりなる組成物を、目、皮膚、体
    腔に投与するかあるいは注射することよりなる薬理学的
    治療または診断薬剤の投与を必要とする疾患の治療法で
    あって、上記の水性ゲルは、式: (式中、Aは酸素/炭素原子比が0.5未満のポリオキ
    シアルキレン部分であり、xは少なくとも1であり、Y
    は水またはx個の反応性水素原子を含有する有機化合物
    から誘導されるものであり、Eはポリオキシエチレン部
    分であり、nは、中間体: のヒドロキシル価で測定して、平均分子量が少なくとも
    約500−約900となるような値であり、そして共重
    合体の全体平均分子量は少なくとも約5,000である
    )のポリオキシアルキレンブロック共重合体よりなる、
    上記の方法。
  6. 【請求項6】  上記組成物が薬剤または診断薬剤を含
    有している、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】  好ましい重量オスモル濃度およびpH
    を有する水性ゲルよりなる組成物を、目、皮膚、体腔に
    投与するかあるいは注射することよりなる薬理学的治療
    または診断薬剤の投与を必要とする疾患の治療法であっ
    て、上記の水性ゲルは表面活性剤および、以下の群から
    選ばれる分子量約10,000−約100,000のポ
    リオキシアルキレンポリエーテルよりなる上記の方法:
    (A) エチレンオキサイドおよび少なくとも1種の炭
    素原子数3−4の低級アルキレンオキシドと、3−10
    の炭素原子および3−6の活性水素を有する活性水素含
    有化合物少なくとも1種とを反応させてヘテリックまた
    はブロック共重合体中間体を製造し、さらにこの共重合
    体中間体と、上記ポリエーテルの全重量に基づいて約0
    .3−10重量%の、平均炭素鎖長が約20−約45脂
    肪族炭素原子のアルファオレフィンオキシド少なくとも
    1種とを反応させることによって製造されるポリオキシ
    アルキレンポリエーテル。
  8. 【請求項8】  上記組成物が薬剤または診断薬剤を含
    有している、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】  好ましい重量オスモル濃度およびpH
    を有する水性ゲルよりなる、哺乳動物の目、皮膚に施す
    ためのまたは注射用のまたは体腔に投与するための薬剤
    組成物であって、上記水性ゲルは表面活性剤および、以
    下の群から選ばれる分子量約10,000−約100,
    000のポリエーテルよりなる上記の薬剤組成物:(A
    ) エチレンオキサイドおよび少なくとも1種の炭素原
    子数3−4の低級アルキレンオキシドと、3−10の炭
    素原子および3−6の活性水素を有する活性水素含有化
    合物少なくとも1種とを反応させてヘテリックまたはブ
    ロック共重合体中間体を製造し、さらにこの共重合体中
    間体と、上記ポリエーテルの全重量に基づいて約0.3
    −10重量%の、平均炭素鎖長が約20−約45脂肪族
    炭素原子のアルファオレフィンオキシド少なくとも1種
    とを反応させることによって製造されるポリエーテル、
    および (B) エチレンオキサイドと、2−10の炭素原子お
    よび2−6の活性水素を有する活性水素含有化合物少な
    くとも1種とを反応させてホモポリマー中間体を製造し
    、さらにこのホモポリマー中間体と、上記ポリエーテル
    の全重量に基づいて約0.3−10重量%の、平均炭素
    鎖長が約20−約45脂肪族炭素原子のアルファオレフ
    ィンオキシド少なくとも1種とを反応させることによっ
    て製造されるポリエーテル。
  10. 【請求項10】  請求項7の組成物および薬剤または
    診断薬剤。
JP3098738A 1990-05-01 1991-04-30 熱可逆性ゲルを用いた薬剤放出組成物 Expired - Lifetime JP2753152B2 (ja)

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US51727790A 1990-05-01 1990-05-01
US51728290A 1990-05-01 1990-05-01
US51727390A 1990-05-01 1990-05-01
US51727890A 1990-05-01 1990-05-01
US517278 1990-05-01
US517277 1990-05-01
US517273 1990-05-01
US517282 1995-08-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04225914A true JPH04225914A (ja) 1992-08-14
JP2753152B2 JP2753152B2 (ja) 1998-05-18

Family

ID=27504536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3098738A Expired - Lifetime JP2753152B2 (ja) 1990-05-01 1991-04-30 熱可逆性ゲルを用いた薬剤放出組成物

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0455396B1 (ja)
JP (1) JP2753152B2 (ja)
CA (1) CA2040460C (ja)
DE (1) DE69124416T2 (ja)
DK (1) DK0455396T3 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09143093A (ja) * 1995-11-17 1997-06-03 Hoechst Japan Ltd 軟骨・骨誘導性修復用材料
JP2011528036A (ja) * 2008-07-14 2011-11-10 オトノミ―,インク. 制御放出アポトーシス調節化合物および耳の障害の処置のための方法
JP2011528717A (ja) * 2008-07-21 2011-11-24 オトノミ―,インク. 耳の不調の治療用の制御放出性の抗菌性組成物および方法
JP2014510173A (ja) * 2011-03-21 2014-04-24 博任達生化科技(上海)有限公司 可逆的に熱可逆性のヒドロゲル組成物
US9867778B2 (en) 2008-07-21 2018-01-16 Otonomy, Inc. Controlled release antimicrobial compositions and methods for the treatment of otic disorders
US11040004B2 (en) 2016-09-16 2021-06-22 Otonomy, Inc. Otic gel formulations for treating otitis externa

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5843156A (en) * 1988-08-24 1998-12-01 Endoluminal Therapeutics, Inc. Local polymeric gel cellular therapy
US6436425B1 (en) 1988-11-16 2002-08-20 Mdv Technologies, Inc. Method and non-gelling composition for inhibiting post-surgical adhesions
CA2044878C (en) * 1990-08-07 2000-12-26 Tacey X. Viegas Thermally reversible and irreversible gels
US5346703A (en) 1990-08-07 1994-09-13 Mediventures, Inc. Body cavity drug delivery with thermo-irreversible polyoxyalkylene and ionic polysaccharide gels
US5318780A (en) * 1991-10-30 1994-06-07 Mediventures Inc. Medical uses of in situ formed gels
SE9301877D0 (sv) * 1993-06-02 1993-06-02 Kabi Pharmacia Ab In situ gel for therapeutic use
AU6956494A (en) * 1993-06-04 1995-01-03 Warner-Lambert Company Non-alcoholic cold and sinus medication
GB2281697A (en) * 1993-09-14 1995-03-15 Euro Celtique Sa Laxative compositions in capsules
SE9601421D0 (sv) * 1996-04-12 1996-04-12 Astra Ab New composition
FR2754712B1 (fr) 1996-10-17 1999-09-03 Merck Sharp Dohme Chibret Lab Compositions ophtalmiques
CA2316248A1 (en) * 1997-12-23 1999-07-01 Alliance Pharmaceutical Corp. Methods and compositions for the delivery of pharmaceutical agents and/or the prevention of adhesions
US8741333B2 (en) 2004-06-07 2014-06-03 Nuvo Research Inc. Compositions and methods for treating dermatitis or psoriasis
US8907153B2 (en) 2004-06-07 2014-12-09 Nuvo Research Inc. Adhesive peel-forming formulations for dermal delivery of drugs and methods of using the same
US8741332B2 (en) 2004-06-07 2014-06-03 Nuvo Research Inc. Compositions and methods for dermally treating neuropathic pain
US8062282B2 (en) 2006-02-13 2011-11-22 Fossa Medical, Inc. Methods and apparatus for temporarily occluding body openings
US20080021068A1 (en) 2006-07-24 2008-01-24 Akorn, Inc. Aqueous gel formulation and method for inducing topical anesthesia
US9012477B2 (en) 2009-01-06 2015-04-21 Nuvo Research Inc. Method of treating neuropathic pain
EP2523660A4 (en) 2010-01-14 2013-07-10 Nuvo Res Inc FORMATION OF SOLID FORMS OF LOCAL ANESTHESIA FORMULATIONS FOR FIGHTING PAIN
ES2760520T3 (es) 2015-07-31 2020-05-14 Univ Warszawski Medyczny Composición de emulsión antipsoriásica que se compone de cefazolina

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5287238A (en) * 1976-01-05 1977-07-20 Population Res Inc Contracepting composition and method of making same
JPS52125619A (en) * 1976-02-26 1977-10-21 Flow Pharma Inc Pharmaceutical vehicle
JPS6048922A (ja) * 1983-07-13 1985-03-16 ビ−エイエスエフ ワイアンドツト コ−ポレイシヨン エアゾルゲル
JPS61277612A (ja) * 1985-05-31 1986-12-08 Kiyoshi Morikawa 接種用徐放性組成物

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4188373A (en) * 1976-02-26 1980-02-12 Cooper Laboratories, Inc. Clear, water-miscible, liquid pharmaceutical vehicles and compositions which gel at body temperature for drug delivery to mucous membranes
US4368186A (en) * 1981-05-07 1983-01-11 Syntex (U.S.A.) Inc. Methods and compositions for intravaginal contraception
US4396599A (en) * 1981-09-17 1983-08-02 Johnson & Johnson Products Inc. Anticaries composition
US4478822A (en) * 1983-05-16 1984-10-23 Merck & Co., Inc. Drug delivery system utilizing thermosetting gels
US4474752A (en) * 1983-05-16 1984-10-02 Merck & Co., Inc. Drug delivery system utilizing thermosetting gels
US4474753A (en) * 1983-05-16 1984-10-02 Merck & Co., Inc. Topical drug delivery system utilizing thermosetting gels
US4474751A (en) * 1983-05-16 1984-10-02 Merck & Co., Inc. Ophthalmic drug delivery system utilizing thermosetting gels
US4511563A (en) * 1983-07-15 1985-04-16 Basf Wyandotte Corporation Clear analgesic gels with reduced tackiness
DE3428264A1 (de) * 1984-07-27 1986-03-06 Schering Ag Gelhaltige pharmazeutische zubereitungen
US4879109A (en) * 1986-05-15 1989-11-07 Emory University Method for treating burns
US4810503A (en) * 1987-03-31 1989-03-07 Basf Corporation Polymers which form gels at low concentrations in water
US4911926A (en) * 1988-11-16 1990-03-27 Mediventures Inc. Method and composition for reducing postsurgical adhesions

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5287238A (en) * 1976-01-05 1977-07-20 Population Res Inc Contracepting composition and method of making same
JPS52125619A (en) * 1976-02-26 1977-10-21 Flow Pharma Inc Pharmaceutical vehicle
JPS6048922A (ja) * 1983-07-13 1985-03-16 ビ−エイエスエフ ワイアンドツト コ−ポレイシヨン エアゾルゲル
JPS61277612A (ja) * 1985-05-31 1986-12-08 Kiyoshi Morikawa 接種用徐放性組成物

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09143093A (ja) * 1995-11-17 1997-06-03 Hoechst Japan Ltd 軟骨・骨誘導性修復用材料
JP2011528036A (ja) * 2008-07-14 2011-11-10 オトノミ―,インク. 制御放出アポトーシス調節化合物および耳の障害の処置のための方法
JP2011528717A (ja) * 2008-07-21 2011-11-24 オトノミ―,インク. 耳の不調の治療用の制御放出性の抗菌性組成物および方法
JP2016164164A (ja) * 2008-07-21 2016-09-08 オトノミ—,インク. 耳の不調の治療用の制御放出性の抗菌性組成物および方法
US9867778B2 (en) 2008-07-21 2018-01-16 Otonomy, Inc. Controlled release antimicrobial compositions and methods for the treatment of otic disorders
US10772828B2 (en) 2008-07-21 2020-09-15 Otonomy, Inc. Controlled release antimicrobial compositions and methods for the treatment of otic disorders
US11369566B2 (en) 2008-07-21 2022-06-28 Alk-Abelló, Inc. Controlled release antimicrobial compositions and methods for the treatment of otic disorders
JP2014510173A (ja) * 2011-03-21 2014-04-24 博任達生化科技(上海)有限公司 可逆的に熱可逆性のヒドロゲル組成物
US8865143B2 (en) 2011-03-21 2014-10-21 Broda Technologies Co., Ltd. Reversely thermo-reversible hydrogel compositions
US9592295B2 (en) 2011-03-21 2017-03-14 Broda Technologies Co., Ltd. Reversely thermo-reversible hydrogel compositions
US9937254B2 (en) 2011-03-21 2018-04-10 Broda Technologies Co., Ltd. Water-soluble supramolecular complexes
US11040004B2 (en) 2016-09-16 2021-06-22 Otonomy, Inc. Otic gel formulations for treating otitis externa

Also Published As

Publication number Publication date
DK0455396T3 (da) 1997-08-11
EP0455396A1 (en) 1991-11-06
DE69124416D1 (de) 1997-03-13
DE69124416T2 (de) 1997-09-04
EP0455396B1 (en) 1997-01-29
CA2040460C (en) 1997-06-10
CA2040460A1 (en) 1991-11-02
JP2753152B2 (ja) 1998-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5593683A (en) Method of making thermoreversible polyoxyalkylene gels
JP2753152B2 (ja) 熱可逆性ゲルを用いた薬剤放出組成物
US5306501A (en) Drug delivery by injection with thermoreversible gels containing polyoxyalkylene copolymers
US5292516A (en) Body cavity drug delivery with thermoreversible gels containing polyoxyalkylene copolymers
US5077033A (en) Ophthalmic drug delivery with thermo-irreversible gels of polxoxyalkylene polymer and ionic polysaccharide
US5300295A (en) Ophthalmic drug delivery with thermoreversible polyoxyalkylene gels adjustable for pH
US6346272B1 (en) Body cavity drug delivery with thermo-irreversible polyoxyalkylene and ionic polysaccharide gels
US5143731A (en) Body cavity drug delivery with thermo-irreversible polyoxyalkylene and ionic polysaccharide gels
US5124151A (en) Drug delivery by injection with thermo-irreversible gels
US4478822A (en) Drug delivery system utilizing thermosetting gels
EP0126684B1 (en) Drug delivery system utilizing thermosetting gels
US5298260A (en) Topical drug delivery with polyoxyalkylene polymer thermoreversible gels adjustable for pH and osmolality
US5376693A (en) Thermo-irreversible gel corneal contact lens formed in situ
CA2153234C (en) Aqueous drug composition having property of reversible thermosetting gelation
EP0533836B1 (en) Reversible gelation compositions and methods of use
US5847023A (en) Thermal irreversible gel corneal contact lens formed in situ
US4474752A (en) Drug delivery system utilizing thermosetting gels
JPS59219217A (ja) 熱硬化性ゲルを利用する薬剤送達系
US5599534A (en) Reversible gel-forming composition for sustained delivery of bio-affecting substances, and method of use
US5126141A (en) Composition and method for post-surgical adhesion reduction with thermo-irreversible gels of polyoxyalkylene polymers and ionic polysaccharides
US20030108610A1 (en) Methods and compositions for the delivery of pharmaceutical agents and/or the prevention of adhesions
JP3320748B2 (ja) 熱可逆性ゲル
JP2729859B2 (ja) 可逆性熱ゲル化水性医薬組成物