JPH04218045A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JPH04218045A
JPH04218045A JP7169491A JP7169491A JPH04218045A JP H04218045 A JPH04218045 A JP H04218045A JP 7169491 A JP7169491 A JP 7169491A JP 7169491 A JP7169491 A JP 7169491A JP H04218045 A JPH04218045 A JP H04218045A
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JP
Japan
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image forming
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butyl
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Application number
JP7169491A
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English (en)
Inventor
Akihiro Mori
明広 毛利
Kazuo Isaka
井阪 和夫
Tetsuro Fukui
哲朗 福井
Masato Katayama
正人 片山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH04218045A publication Critical patent/JPH04218045A/ja
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  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀を含有す
る画像形成媒体を乾式処理して画像を形成する画像形成
方法及びその画像形成方法を実施する画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像の形成あるいは記録に使われるエネ
ルギーには、光、音、電気、磁気、熱、粒子線(電子線
、X線)、あるいは化学エネルギーなどがあるが、その
うち特に、光、電気、熱エネルギーあるいはこれらの組
合わせが良く使われている。
【0003】例えば、光エネルギーと化学エネルギーの
組合わせを用いる画像形成方法には、銀塩写真方やジア
ゾ複写紙などを用いる方法がある。また、光エネルギー
と電気エネルギーの組合わせによる方法としては、電子
写真システムがある。さらに、熱エネルギーを利用する
方法には、感熱記録紙や転写記録紙などを用いた方法が
あり、一方、電気エネルギーを利用するものとして静電
記録紙、通電記録紙、放電記録紙などを用いる方法が知
られている。
【0004】上述した画像形成方法のうち、高解像度の
画像が得られるものに銀塩写真法がある。しかしながら
、銀塩写真法においては、煩雑な液剤を用いた現像・定
着処理や画像(プリント)の乾燥処理などが必要とされ
る。
【0005】そこで、画像形成を簡易な処理によって行
なえる画像形成方法の開発が盛んに行なわれている。
【0006】例えば、特開昭61−69062号公報等
により、ハロゲン化銀の感光反応をトリガーとして乾式
(熱)重合反応を生起させ、ポリマーからなる画像を形
成する方法が知られている。
【0007】この方法は煩雑な湿式処理が不要であると
いう利点を有するが、ポリマーの形成速度(重合性化合
物の重合速度)が遅く、ポリマー像の形成に時間がかか
るという欠点があった。なお、この欠点は、加熱処理過
程においてハロゲン化銀から画像露光により生じた銀と
還元剤との反応から生成する反応中間体(重合開始剤と
して機能する)が極めて安定で重合開始剤としての活性
が低く、重合反応がすみやかに進みにくいためと考えら
れる。
【0008】一方、これに対して重合速度を早めるため
に、熱重合開始剤を併用させた方法が特開昭62−70
836号公報に開示されている。
【0009】この方法は、画像露光によりハロゲン化銀
から生じた銀核により潜像を形成させ、この銀核の触媒
作用を利用して、還元剤を加熱下で該還元剤と異なる重
合禁止能を有する酸化体に変換することにより、還元剤
と生成した酸化体との重合禁止能の差を生じさせるとと
もに、熱重合開始剤を利用した熱重合反応を起させ、そ
の結果形成された重合禁止能の差に応じたポリマー像を
形成する方法である。
【0010】ところが、この方法においては、ポリマー
像に良好なコントラストが取れにくいという欠点があっ
た。
【0011】この欠点は、潜像部で起こる酸化体の生成
のための酸化還元反応とポリマー像形成のための重合反
応を同一熱処理工程中で起こさせるために、これらの反
応が競争反応となり、それぞれの反応が効率よく進まな
いためと考えられる。
【0012】また、この方法による画像形成は、例えば
、還元剤の量を少量変えるだけで重合する場所が像露光
部になったり像末露光部になったりするという非常に不
安定なものであった。
【0013】更に、特開昭61−75342号公報には
、重合禁止能を有する還元剤を、ハロゲン化銀の現像過
程において画像状(像露光部)に消費して酸化体と成し
、残りの還元剤によって重合反応を画像状(像未露光部
)に禁止したうえで外部から均一に光エネルギーを注入
(全面露光)して、還元剤が消費された部位(像露光部
)で光重合を起し、ポリマー像を形成する方法が開示さ
れている。
【0014】上記方法においては、ハロゲン化銀を利用
したために潜像書き込みにおける感度に優れ、画像形成
の書き込みから全面露光までの各過程が効率良く分離さ
れる等の利点を有するものであるが、十分なコントラス
トのポリマー像を得ることは困難である。
【0015】本出願人は重合部と未重合部とで色素の蒸
発する速度が違うことを利用して受像紙に色素による画
像を形成する方法を提案した。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】重合部と未重合部とで
色素の蒸発する速度が違うことを利用して、多色の画像
を形成する場合、色の違う複数の画像を1枚の受像紙に
重ねて形成する必要がある。しかしながら、色の違う複
数の画像を互いにずれのないように重ね合わせることは
、非常に難しい技術であった。
【0017】本発明の目的は、色の違う複数の画像を1
つの受像体に重ねて形成しても、互いにずれることなく
画像を重ね合わすことができる画像形成方法及びその画
像形成方法を実施するための画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成方法は
、(a)支持部材上に受像体を固定する工程と、(b)
少なくとも感光性ハロゲン化銀,有機銀塩,還元剤,重
合性ポリマー前駆体及び光重合開始剤を含有する画像形
成媒体を前記受像体上に重ねて、前記画像形成媒体を像
露光する工程と、 (c)前記画像形成媒体を加熱する工程と、(d)前記
画像形成媒体を重合露光して前記画像形成媒体中にポリ
マー像を形成する工程と、 (e)前記ポリマー像に対応して前記受像体に熱拡散性
色素を転写させる工程とを有することを特徴とするもの
である。
【0019】また、本発明の画像形成装置は、円筒状で
、外周面に受像体を固定する支持部材と、前記受像体に
画像形成媒体を重ねた後、前記画像形成媒体を露光する
第1の露光手段と、前記画像形成媒体を加熱する第1の
加熱手段と、前記画像形成媒体を露光する第2の露光手
段と、前記画像形成媒体あるいは色転写記録媒体に含有
する熱拡散性色素を前記受像体に転写させるための第2
の加熱手段とを有し、前記第1の露光手段、前記第1の
加熱手段、前記第2の露光手段及び前記第2の加熱手段
を、前記支持部材の周囲に配置したことを特徴とするも
のである。
【0020】以下、図面を参照して本発明の好適な実施
例について説明する。
【0021】本発明のカラー画像形成方法は、以下の工
程を有する。
【0022】(a)図1のように、円筒状の支持部材2
上の所定位置に紙等の受像体11を固定する。支持部材
2は回転軸2a(図11参照)を中心に回転自在に設け
られている。受像体11は支持部材2の外周面に設けら
れている。
【0023】(b)次に図2のように、受像体11に画
像形成媒体12を重ねて画像形成層12bに対し像露光
を行う。画像形成媒体は12、ベースフィルム12a上
に少なくとも画像形成層12bを有する。画像形成層1
2bには、感光性ハロゲン化銀、有機銀塩、還元剤、重
合性ポリマー前駆体および光重合開始剤とを含有する。 画像形成媒体12は、画像形成層12bに露光および加
熱(熱現像)がなされると、画像形成層12bに含有す
る有機銀塩と還元剤とが酸化還元反応し、その反応によ
って生成される酸化体が、光吸収性化合物となるもので
ある。あるいは、有機銀塩と還元剤との反応によって生
成される酸化体が更にカプラーと反応して光吸収性化合
物が生じるものである。像露光は、支持部材2を矢印A
方向に回転させながら、例えば、画像信号に応じて走査
するレーザー光20aで行う。
【0024】像露光により露光部12c内の感光性ハロ
ゲン化銀から銀核が生成し、これが潜像を形成する。銀
核は有機銀塩と還元剤との熱反応の触媒となる。
【0025】なお、この潜像の書き込みにおける露光の
条件には、得られたポリマー像に十分なコントラスト等
の所望の特性を得ることの出来る条件を、画像形成媒体
中に含有させた感光性ハロゲン化銀の濃度、種類等に応
じて適宜選択して用いれば良い。
【0026】本発明の画像形成方法は、この像露光の過
程において、感光性ハロゲン化銀を使用するので、高感
度な書き込みが可能となる。
【0027】画像形成媒体12のベースフィルム12a
は、画像形成層12bが、それ自信の強度で層状に保た
れるならば用いなくてもよい。
【0028】また、ベースフィルム12aのかわりに、
重合反応の酸素阻害防止およびに外力による損傷防止の
目的で、ポリビニルアルコールやポリエチレンテレフタ
レートなどの保護層をベースフィルム12aの位置に設
けてもかまわない。
【0029】(c)次に、潜像の形成された画像形成媒
体12を、図3に示すように加熱(熱現像)する。画像
形成層12bを加熱すると、露光部12cにおいて選択
的に銀核が触媒として作用し、有機銀塩と還元剤とが反
応し、有機銀塩は銀原子(金属銀)に還元されると同時
に、還元剤は酸化されて酸化体となる。この酸化体が光
吸収性を有する。あるいは、酸化体が更にカプラーと反
応して光吸収性を有する有機化合物を生ずる場合もある
【0030】図3では加熱を、ハロゲン発熱体を有した
ローラ23,24と、ローラ23,24のまわりを回転
するベルト25で行っているが、この他にも例えば、ホ
ットプレート,ヒートロール,サーマルヘッドなどを使
用する方法や、通電加熱,レーザー光照射,マイクロ波
照射,赤外線照射による加熱方法などが利用できる。
【0031】加熱は、酸化還元反応の進行および光吸収
性有機化合物の生成に必要な条件を適宜選択して行なう
。加熱温度は媒体の組成等に応じて一概には言えないが
、60℃から200℃、より好ましくは70℃から15
0℃で1秒から5分、より好ましくは3秒から60秒間
加熱処理をすればよい。一般的に高温では短時間で済み
、低温では長時間加熱が必要となる。
【0032】(d)続いて、図4に示すように、画像形
成層12bに重合露光を行なう。画像形成層12bの全
面に重合露光を行なうと、像未露光部12dにおいては
、光重合開始剤の作用により重合性ポリマー前駆体が重
合する。一方、像露光部12cにおいては、光吸収性化
合物が存在するので、重合露光の波長光がそれに吸収さ
れてしまい、像未露光部12dと比較して重合が進まな
い。従って、像露光部12cと像未露光部12dとでポ
リマーの形成状態に差が生じ、像未露光部12dにポリ
マー像が形成される。
【0033】(d)の工程において、画像形成層12b
を全面露光する光は、光重合開始剤(本発明においては
、増感剤も含めて光重合開始剤とする)が感度を有し、
かつ、光吸収性化合物が吸収する波長の光(有効波長光
)である。
【0034】ただし、所望のポリマー像を得られる範囲
内において、有効波長光以外の波長光を併用しても良い
。また、波長域を制限する必要がある場合には、例えば
、カットフィルター等を用いて露光を行なえば良い。
【0035】図4においては、複数の紫外線蛍光灯28
により重合露光を行なっている。
【0036】(e)重合像の形成された画像形成層12
bに、色転写記録媒体30を重ねて加熱する(図5)。 色転写記録媒体30はベースフィルム30a上に、熱拡
散性色素を含有する色材層30bを有するものである。 画像形成層12bに色転写記録媒体30を重ねて加熱す
ると、熱拡散性色素が重合像に応じて受像体11に拡散
転写し、熱拡散性色素より成る画像が受像体上に形成さ
れる。画像形成層12bは、加熱により色材層30bに
接着し、色転熱記録媒体30と共に受像体11から剥離
される。
【0037】熱拡散性色素の転写量は、画像形成層の重
合度に応じて制御でき(重合度が高くなるに従い、熱拡
散性色素の転写量は低下する)、受像体上に濃度階調を
有する画像を容易に得ることができる。
【0038】重合部における熱拡散性色素の拡散性が抑
制されるのは、重合性ポリマー前駆体が重合することに
より、または多官能重合性ポリマー前駆体を含有する場
合にはそれが架橋することにより、重合部がたとえ加熱
されてもポリマーの分子鎖は緩和されにくく、熱拡散性
色素の拡散を抑止するからである。
【0039】画像形成媒体12に、ベースフィルム12
aあるいは保護層が設けられている場合には、上記(d
)の工程終了後、画像形成層12bに色転写記録媒体3
0を重ねる前に、ベースフィルム12aあるいは保護層
を除去する。
【0040】また、(e)の工程における加熱温度は、
熱拡散性色素の種類、ポリマーの重合度など種々の条件
に応じて好適な値は異なるが、望ましくは80〜250
℃、好ましくは80〜200℃である。図5では加熱ロ
ーラ31により加熱が行なわれているが、加熱手段とし
ては(c)の工程(熱現像の工程)で説明した加熱手段
と同様のものが使用できる。
【0041】以上により、受像体上に単色の画像が形成
される。
【0042】多色のカラー画像を形成する場合は更に、
上記(e)の工程終了後、(e)の工程で使用する色転
写記録媒体を、他の色の熱拡散性色素を含有する色転写
記録媒体にかえて、上記(b)から上記(e)までの工
程を繰り返す。こうして必要な色の数だけ上記(b)か
ら上記(e)までの工程を繰り返して、1つの受像体1
1に各色の画像を重ね合わすことにより多色の画像を形
成することができる。例えばイエロー,マゼンタ,シア
ン及びブラックの各色の画像を1つの受像体11上で重
ね合わせて多色の画像を形成する場合、上記(b)から
上記(e)までの工程を4回繰り返す。
【0043】上記像露光および重合露光において用いる
光源としては、例えば太陽光,タングステンランプ,水
銀灯,ハロゲンランプ,キセノンランプ,蛍光灯,LE
D,レーザー光線などが使え、これらの過程で用いる光
の波長は同じであっても異なっていても良い。尚、同一
波長の光を用いても、通常感光性ハロゲン化銀は光重合
開始剤よりも十分に高い感光感度を有するので、上記像
露光過程において光重合が起きない程度の強度の光で十
分な潜像書き込みが行なえる。例えば、像露光過程では
、媒体の面上で概ね1mJ/cm2までの光で露光を行
ない、重合過程では媒体の面上で概ね500mJ/cm
2までの光で露光を行なうとよい。
【0044】画像形成層12bは、多層構成としてもか
まわない。例えば、図6に示すように少なくとも感光層
112eと重合層112fとで画像形成層112bを構
成して支持体112a上に設けてもかまわない。この場
合、感光層112eに少なくとも感光性ハロゲン化銀、
有機銀塩及び還元剤を含有し、重合層112fには少な
くとも重合性ポリマー前駆体及び光重合開始剤を含有す
る。
【0045】画像形成層が、多層構成の画像形成媒体を
用いて画像形成する場合も図1〜図5で説明した画像形
成方法と同様である。まず、(a)の工程で図6に示す
ように支持部材2上に受像体11を固定する。次に、(
b)の工程で図7に示すように、感光層112eに所望
の画像状に露光する。その結果、露光部112c内の感
光性ハロゲン化銀上に銀核が生成し、これが潜像に形成
する。なお生成した銀核は感光層112eに含まれてい
る有機銀塩と還元剤との熱反応の触媒となる。
【0046】次に、図8に示すように(c)の工程で、
潜像が形成された感光層112eを加熱すると、露光部
112cにおいて選択的に銀核が触媒として作用し、有
機銀塩と還元剤とが反応し、有機銀塩は銀原子に還元さ
れると同時に、還元剤は酸化体となる。
【0047】この熱現像過程における加熱条件は、図1
〜図5で説明した場合と同様である。
【0048】続いて、図9に示す様に、(d)の工程で
、感光層112e側から重合露光を全面的に行ない、重
合層112f内に含まれる光重合開始剤を解裂させ、ラ
ジカル種を発生させる。このラジカル種により重合反応
が起り重合層112f中にポリマー部分が形成される。 その際、露光部112cと未露光部112dでは光重合
開始剤が吸収する波長域光の透過量が異なるので、重合
層112fの露光部112cに対応する部分と未露光部
112dに対応する部分とでポリマーの形成状態に差が
生じ(未露光部112dに対応する部分の方が、露光部
112cに対応する部分よりも重合度が高くなる。)、
その差によってポリマー像が形成される。最後に、図1
0に示すように(e)の工程で画像形成層112bに色
転色記録媒体30を重ねて加熱し、受像体11にポリマ
ー像に応じて熱拡散性色素を転写させる。画像形成層1
12bは加熱により色転写記録媒体30に接着し、色転
写記録媒体30と共に受像体11から剥離される。更に
上記(b)から上記(e)までの工程を、必要な色の数
だけ繰り返して受像紙11に多色画像を形成する。
【0049】図6〜図10では、(d)の工程終了後、
感光層112e及びベースフィルム112aを重合層1
12fから剥離して、図10で示すように(e)の工程
で色転写記録媒体30を重合層112fに重ねているが
、感光層112eを設けたまま熱拡散性色素の熱転写を
行うことも可能である。
【0050】図10に示したように、重合層112fは
熱拡散性色素の転写後、色転写記録媒体30と共に受像
体11から剥離される。
【0051】本発明のカラー画像形成方法を実施する画
像形成装置は、図11に示すように外装9の内部に円筒
状の支持部材2が回転軸2aを中心に回転自在に設けた
ものである。
【0052】この装置の供給部には、画像形成媒体12
あるいは112の収納されたカートリッジ14と、紙等
の受像体11の収納されたカートリッジ13とが、取り
外し自在に設けられている。
【0053】カートリッジ13からローラー15及び1
6により送り出された受像体11は、支持部材2の外周
面に設けられたクリップ19にチャックされ、支持部材
2の矢印A方向への回転とともに支持部材2の外周面の
所定位置に固定される。一方、カートリッジ14からロ
ーラー17及び18により送り出された画像形成媒体1
2は受像体11上に重ね合わされ支持部材2の回転に伴
って像露光部に搬送される。クリップ19は、支持部材
2の外周面に形成された凹部に設けられている。
【0054】像露光部において、受像体11上の画像形
成媒体12は、レーザー等の第1の露光手段20によっ
て像様露光される。露光手段20は画信号に応じて走査
する。支持ローラ21,22は、受像体11及び画像形
成媒体12を支持部材2の外周面に密着させる。
【0055】像様露光された画像形成媒体12は、支持
部材2の回転により熱現像部に送られ、第1の加熱手段
である加熱ローラ23,24及びベルト25で加熱され
る。
【0056】現像された画像形成媒体12は支持部材2
の回転により重合露光部に送られる。重合露光部は、第
2の露光手段である紫外線蛍光灯の光源28と、光源ガ
イド29とを有し、紫外光を画像形成層12bに対して
露光して画像形成層12bに未重合部、重合部を形成す
る。
【0057】受像体11及び画像形成媒体12は、重合
露光部の次に、支持部材2の回転によって転写部に搬送
されるが、重合露光部と転写部の間で、熱拡散性色素の
転写に支障となるものが画像形成媒体から除去される。 即ち、ベースフィルム12aベースフィルム112a、
場合によってはベースフィルム112aと感光層112
eの両方、あるいは保護層が巻き取りローラ6により巻
き取られる。
【0058】転写部において、画像形成層12bは、ロ
ーラ32から送り出される色転写記録媒体30と重ね合
わされる。色転写記録媒体30は第2の加熱手段である
加熱ローラ31により加熱され、色転写記録媒体30中
の熱拡散性色素が受像体11に転写して受像体11に画
像が形成される。次いで、画像形成層12bと色転写記
録媒体30とは、受像体11から剥離されて巻き取りロ
ーラ33に巻き取られる。
【0059】転写部で画像の形成された受像体11は支
持部材2の回転により排出部に搬送され、支持部材2の
クリップ19の解除により受像体排出トレイ39に排出
される。
【0060】転写部で画像の形成された受像体11に、
更に他の色の画像を重ねて形成する場合には、排出部で
受像体11の排出を行なわずに支持部材2の回転により
画像の形成された受像体11を供給部に搬送する。供給
部に搬送された受像体11は、ここで再び新らたな画像
形成媒体が重ねられて、像露光部,熱現像部,重合露光
部及び転写部へと順に搬送され、再度画像が形成される
。転写部では先に使用した色転写記録媒体とは違う色の
色転写記録媒体を使用する。このため、色転写記録媒体
30としては異なる色(たとえばイエロー,マゼンタ,
シアン更にはブラック等)の熱拡散性色素が色毎の領域
に分かれて含有する画像形成層を、1つのベースフィル
ム上に有する色転写記録媒体が好ましい。このような色
転写記録媒体を用いれば、必要な色の領域から熱拡散性
色素を順次転写させて各色の画像を重ね合わせることに
より多色の画像を形成することができる。
【0061】こうして、供給部,像露光部,熱現像部,
重合露光部及び転写部への搬送が繰り返されることによ
り、受像体11にカラー画像が形成され、最終的に受像
体11は排出トレイ39に排出される。
【0062】図1〜図10では、画像形成媒体及び受像
体として、所定の大きさにカットされたものを示したが
、所定の大きさにカットしていない長尺の画像形成媒体
あるいは受像体をロール状に巻いて使用してもよい。
【0063】また、熱拡散性色素を画像形成層12bあ
るいは重合層112fに含有させて、前記(e)の工程
で色転写記録媒体30を用いずに画像形成媒体を加熱す
ることにより熱拡散性色素を受像体に転写させることも
できる。この場合、画像形成層12bに含まれる熱拡散
性色素の含有量は、ハロゲン化銀,有機銀塩,還元剤,
重合性ポリマー前駆体,光重合開始剤および適宜含有さ
れるバインダーの総和100重量部に対して、好ましく
は5〜200重量部、より好ましくは10〜100重量
部である。
【0064】重合層112fに熱拡散性色素を含有する
場合には、熱拡散性色素の含有量は重合層112fに対
し5〜60重量%程度が適当である。
【0065】次に、本発明の画像形成方法に用いること
のできる画像形成媒体の例について詳細に説明する。
【0066】本発明で使用する画像形成媒体は、像露光
および加熱により互いに反応して光吸収性化合物を生成
する感光性ハロゲン化銀、有機銀塩および還元剤と、重
合性ポリマー前駆体および光重合開始剤を少なくとも含
有するものであって、前記光吸収性化合物は、前記光重
合開始剤が感度を有する波長の光を吸収するものである
【0067】画像形成媒体に使用する感光性ハロゲン化
銀としては、塩化銀,臭化銀,塩臭化銀,沃臭化銀,塩
沃臭化銀などを挙げることができ、これらは通常の写真
乳剤に対して行なわれるような化学増感、光学増感処理
が施されていてもよい。つまり、化学増感としては、硫
黄増感,貴金属増感,還元増感などを用いることができ
、光学増感としては、従来よく知られている増感色素を
用いた方法などを適用できる。
【0068】増感色素としては、シアニン色素、メロシ
アニン色素、三核色素などが好ましく用いられ、例えば
、3,3′−ジカルボキシエチル−2,2′−チアカル
ボシアニンアイオダイド、3,3′−ジエチル−2,2
′−チアカルボシアニンアイオダイド、3,3′−ジス
ルホチル−2,2′−チアジカルボシアニンブロマイド
、3,3′−ジエチル−2,2′−チアトリカルボシア
ニンアイオダイド、更には下記構造式の色素が好ましく
用いられる。
【0069】
【外1】
【0070】また、粒子内のハロゲン組成が均一あるい
は異なった多重構造を採っていても良い。ハロゲン組成
、粒子サイズ、粒子サイズ分布などが異なった二種以上
のハロゲン化銀を併用しても良い。
【0071】画像形成媒体に使用する有機銀塩としては
、「写真光学の基礎」(第1版、1982年発行)非銀
塩編、p247や、特開昭59−55429号公報等に
記載された有機酸銀やトリアゾール系銀塩などを用いる
ことができ、感光性の低い銀塩を用いるのが好ましい。 例えば、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸、メルカ
プト基、もしくはα−水素を有するチオカルボニル基化
合物、およびイミノ基含有化合物などの銀塩である。
【0072】脂肪族カルボン酸としては、酢酸、酪酸、
コハク酸、セバシン酸、アジピン酸、オレイン酸、リノ
ール酸、リノレン酸、酒石酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、ベヘン酸、樟脳酸などがあるが、一般的に炭素数
が少ないほど銀塩としては不安定であるので適度な炭素
数(例えば、炭素数16〜26の範囲のもの)を有する
ものが好ましい。
【0073】芳香族カルボン酸としては、安息香酸誘導
体、キノリン酸誘導体、ナフタレンカルボン酸誘導体、
サリチル酸誘導体、没食子酸、タンニン酸、フタル酸、
フェニル酢酸誘導体、ピロメリット酸等がある。
【0074】メルカプト又はチオカルボニル基を有する
化合物としては、3−メルカプト−4−フェニル−1,
2,4−トリアゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾ
ール、2−メルカプト−5−アミノチアジアゾール、2
−メルカプトベンゾチアゾール、S−アルキルチオグリ
コ−ル酸(アルキル基炭素数12〜22)、ジチオ酢酸
などジチオカルボン酸類、チオステアロアミドなどチオ
アミド類、5−カルボキシ−1−メチル−2−フェニル
−4−チオピリジン、メルカプトトリアジン、2−メル
カプトベンゾオキサゾール、メルカプトオキサジアゾー
ル又は3−アミノ−5−ベンジルチオー1,2,4−ト
リアゾールなど、米国特許第4,123,274号記載
のメルカプト化合物が挙げられる。
【0075】イミノ基を含有する化合物としては、特公
昭44−30270号又は同45−18416号記載の
ベンゾトリアゾール若しくはその誘導体、例えばベンゾ
トリアゾール、メチルベンゾトリアゾールなどアルキル
置換ベンゾトリアゾール類、5−クロロベンゾトリアゾ
ール等、ハロゲン置換ベンゾトリアゾール類、ブチルカ
ルボイミドベンゾトリアゾールなどカルボイミドベンゾ
トリアゾール類、特開昭58−118639号記載のニ
トロベンゾトリアゾール類、特開昭58−115638
号記載のスルホベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾ
トリアゾールもしくはその塩、またはヒドロキシベンゾ
トリアゾールなど米国特許4,220,709号記載の
1,2,4−トリアゾールや1H−テトラゾール、カル
バゾール、サッカリン、イミダゾール及びその誘導体な
どが代表例として挙げられる。
【0076】酸化還元反応により光吸収性化合物となる
還元剤としては、例えば下記一般式(I)のものが挙げ
られる。
【0077】
【外2】
【0078】一般式(I)中、R1およびR2は、各々
独立に、水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、置
換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアル
ケニル基、置換または無置換のアルキニル基、置換また
は無置換のシクロアルキル基、もしくは置換または無置
換のアラルキル基、アルコキシル基、置換または無置換
のアミノ基を示し、mは1〜3の整数を示し、Aは1価
〜3価の連結基として、置換または無置換のアラルキル
基、置換または無置換のアルキル基、置換アミノ基、2
価のアルキリデン基、アラルキリデン基、3価のメチン
基を示す。
【0079】前記一般式(I)において、R1およびR
2の無置換アルキル基は、好ましくは炭素数1から18
の直鎖又は分岐アルキルなどであり、例えば、メチル、
エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル
、i−ブチル、アミル、i−アミル、sec−アミル、
テキシル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、ド
デシル、ステアリルなどを挙げることができる。
【0080】R1およびR2の置換アルキル基は、好ま
しくは炭素数2から18のアルコキシアルキル基、炭素
数1から18のハロゲノアルキル基、炭素数1から18
のヒドロキシアルキル基、炭素数1から18のアミノア
ルキル基、などであり、例えば、アルコキシアルキル基
としては、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシ
エチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、プロポキ
シメチル、プロポキシブチル、i−プロポキシペンチル
、t−ブトキシエチル、ヘキシロキシブチルなどを挙げ
ることができる。
【0081】ハロゲノアルキル基としては、例えば、ク
ロロメチル、クロロエチル、ブロモエチル、クロロプロ
ピル、クロロブチル、クロロヘキシル、クロロオクチル
などを挙げることができる。
【0082】ヒドロキシアルキル基としては、例えば、
ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロ
ピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、ヒドロ
キシヘキシル、ヒドロキシヘプチルなどを挙げることが
できる。
【0083】アミノアルキル基としては、例えば、アミ
ノメチル、アセチルアミノメチル、ジメチルアミノメチ
ル、アミノエチル、アセチルアミノエチル、ジメチルア
ミノエチル、ジエチルアミノエチル、モルホリノエチル
、ピペリジノエチル、ジエチルアミノプロピル、ジプロ
ピルアミノエチル、アセチルアミノプロピル、アミノブ
チル、モルホリノブチル、などを挙げることができる。
【0084】R1およびR2のアルケニル基としては、
例えば、ビニル、アリル、プレニル、ブテニル、ペンテ
ニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、などを挙
げることができる。
【0085】アルキニル基としては、例えば、アセチル
、プロパギル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘ
プチニル、オクチニルなどを挙げることができる。
【0086】シクロアルキル基としては、例えば、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルである。
【0087】R1およびR2で表わされるアラルキル基
としては、例えば、ベンジル、フェネチル、トリルメチ
ルなどである。
【0088】R1およびR2で表わされるアミノ基とし
ては、例えば、アセチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエ
チルアミノ、アミノなどである。
【0089】R1およびR2で表わされるアルコキシル
基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
などである。
【0090】以上のうち、R2として好ましい置換基は
、塩素原子、臭素原子、メチル、エチル、i−プロピル
、t−ブチル、sec−アミル、テキシル、エトキシメ
チル、エトキシエチル、クロロメチル、ヒドロキシメチ
ル、アミノメチル、ジメチル−アミノメチル、ベンジル
である。R1としては好ましい置換基は、塩素原子、メ
チル、エチル、i−プロピル、t−ブチル、アミル、テ
キシル、ヒドロキシル、クロロメチル、ヒドロキシメチ
ル、ベンジル、シクロヘキシルである。
【0091】Aとして1価の基の置換もしくは無置換の
アラルキル基としては、例えば、ベンジル、p−メトキ
シベンジル、p−N,N−ジメチルアミノベンジル、p
−ピロリジノベンジル、p−メチルベンジル、p−ヒド
ロキシベンジル、p−クロロベンジル、3,5−ジクロ
ロ−4−ヒドロキシベンジル、3−メチル−5−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル、o,p−ジメチルベン
ジル、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジル、2
−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルベンジル、
ナフチルメチル、などを挙げることができる。
【0092】Aとしては1価の基の置換もしくは無置換
のアルキル基は、例えば、メチル、エチル、i−プロピ
ル、N,N−ジメチルアミノメチル、N−ベンジルアミ
ノメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、ヒドロキ
シメチル、メトキシカルボニルエチル、メトキシカルボ
ニルメチル、エトキシカルボニルエチル、ジエチルフォ
スフォネートメチル、などを挙げることができる。
【0093】1価の基の置換アミノ基としては、メチル
アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、アセチルア
ミノ、フェニルアミノ、ジフェニルアミノ、トリアジル
アミノ、などを挙げることができる。
【0094】2価の基のアルキリデン基しては、例えば
、メチレン、エチリデン、プロピリデン、ブチリデン、
などを挙げることができる。
【0095】2価の基のアラルキリデン基としては、例
えば、ベンジリデン、p−メチルベンジリデン、p−ジ
メチルアミノベンジリデンなどを挙げることができる。
【0096】この中でAとして好ましい連結基としては
、1価のアラルキル基、2価のアルキリデン基、アラル
キリデン基、3価のメチン基であり、1価のアラルキル
基及び2価のアルキリデン、アラルキリデンは、特に好
ましい基である。
【0097】次に、一般式(I)で表わされる還元剤の
うちで好ましい還元剤の具体例を挙げるが、これらに限
定されない。
【0098】2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノ
ール、2−メチル−4−i−プロピル−6−t−ブチル
フェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチルア
ミノフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシメチルフェノール、2−t−ブチル−6−ベンジル
−4−メチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4
−o−トリルメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−ベンジルフェノール、2−t−ブチル−4−(
p−メトキシベンジル)−5−メチルフェノール、2,
6−ジメチル−4−(α−ナフチルメチル)フェノール
、2,6−ジ−t−ブチル−4−(2−ヒドロキシ−3
−t−ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、2−
t−ブチル−4−(p−クロロベンジル)−6−シクロ
ヘキシルフェノール、2−t−ブチル−4−(2−ヒド
ロキシ−3,5−ジメチルベンジル)−5−メチルフェ
ノール、2−t−ブチル−4−ベンジル−6−プロパギ
ルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−(3,5
−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジル)フェノール、2
,6−ジ−t−ブチル−4−(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシベンジル)フェノール、2,6−ジテキシル
−4−(4−ヒドロキシベンジル)フェノール、2−テ
キシル−4−ベンジル−5−メチルフェノール、2−ア
リル−4−ベンジル−5−メチルフェノール、2−テキ
シル−4−(p−クロロベンジル)−5−アリルフェノ
ール、2−クロロ−4−ジメチルアミノメチルフェノー
ル、2,6−ジ−i−プロピル−4−ジエチルアミノフ
ェノール、2−t−ブチル−4−(2−ヒドロキシ−3
−t−ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、4,
4′−メチレンビス((2,6−ジ−t−ブチルフェノ
ール)、4,4′−メチレンビス(2−t−ブチル−5
−メチルフェノール)、4,4′−メチレンビス(2−
t−ブチル−6−メチルフェノール)、4,4′−メチ
レンビス(2−テキシル−6−メチルフェノール)、4
,4′−メチレンビス(2−シクロヘキシル−6−メチ
ルフェノール)、4,4′−メチレンビス(2−シクロ
ロヘキシル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−
エチリデンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)
4,4′−エチリデンビス(2−t−ブチル−6−メチ
ルフェノール)、4,4′−エチリデンビス(2−シク
ロヘキシル−6−メチルフェノール)、4,4′−エチ
リデンビス(2−テキシル−6−メチルフェノール)、
4,4′−プロピリデンビス(2,6−ジ−t−ブチル
フェノール、4,4′−ブチリデンビス(2−t−ブチ
ル−6−メチルフェノール)、4,4′−  ブチリデ
ンビス  (2−テキシル−6−メチルフェノール)、
4,4′−ブチリデンビス(2−シクロロヘキシル−6
−メチルフェノール)、ビス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(3
,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)(4
−メトキシフェニル)メタン、ビス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)(4−ジメチルアミ
ノフェニル)メタン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)フェニル
メタン、などがある。
【0099】この中で特に好ましい還元剤として、2,
6−ジ−t−ブチル−4ーo−トリルメチルフェノール
、2,6−ジ−t−ブチル−4−ベンジルフェノール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−(2−ヒドロキシ−3−
t−ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、2,6
−ジ−t−ブチル−4−(3,5−ジクロロ−4−ヒド
ロキシベンジル)フェノール、2−t−ブチル−4−(
2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル)−5−メ
チルフェノール、4,4′−メチレンビス(2,6−ジ
−t−ブチルフェノール)、4,4′−メチレンビス(
2−t−ブチル−5−メチルフェノール)、4,4′−
メチレンビス(2−t−ブチル−6−メチルフェノール
)、4,4−エチリデンビス(2,6−ジ−t−ブチル
フェノール)、4,4′−エチリデンビス(2−t−ブ
チル−6−メチルフェノール)、4,4′−プロピリデ
ンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4
′−ブリチリデンビス(2−シクロヘキシル−6−メチ
ルフェノール)、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)(4−メト
キシフェニル)メタン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)(4−ジメチルアミノフェ
ニル)メタン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)メタンである。
【0100】酸化還元反応により光吸収性化合物となる
還元剤としては、例えば下記一般式(II)のものも使
用できる。
【0101】
【外3】 一般式(II)式中、R5は、水素原子、アルキル基、
シクロアルキル基、アラルキル基を表わし、R3,R4
,およびR6は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アミノ基、アリール基、アラルキル基、アル
コキシル基、ニトロ基、アシル基、シアノ基を表わし、
R7は水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換
または無置換のアリール基を表わし、a1は水素原子、
ヒドロキシル基、ハロゲン原子、置換または無置換のア
ルキル基、シクロアルキル基、アルコキシル基、置換ま
たは無置換のアミノ基を表わす。
【0102】一般式(II)中、a1,R3,R4およ
びR6のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子
、臭素原子ヨウ素原子が挙げられる。
【0103】a1,R3,R4,R5,R6およびR7
のアルキル基としては、置換あるいは無置換の炭素数1
から18までの直鎖または分岐アルキル基が好ましく、
例えば、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブ
チル、t−ブチル、i−ブチル、アミル、i−アミル、
ヘキシル、テキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、ド
デシル、ステアリル、等の直鎖又は分岐の炭化水素基、
メトキシエチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、
エトキシブチル、プロポキシブチル、i−プロポキシペ
ンチル、t−ブトキシエチル、ヘキシロキシブチル、等
の直鎖又は分岐のアルコキシアルキル基、ヒドロキシメ
チル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロ
キシブチル、ヒドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル
、ヒドロキシヘプチル、等のヒドロキシアルキル基、ア
ミノメチル、ジメチルアミノメチル、アミノエチル、ジ
メチルアミノエチル、ジエチルアミノエチル、モルホリ
ノエチル、ピペリジノエチル、アミノプロピル、ジエチ
ルアミノプロピル、ジプロピルアミノエチル、アミノブ
チル、モルホリノブチル等のアミノアルキル又はアルキ
ルアミノアルキル基であるa1およびR5のシクロアル
キル基としては、置換または無置換のシクロアルキル基
で、炭素数5から18のものが好ましく、例えば、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロ
オクチル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキ
シル、エチルシクロヘキシル基等である。
【0104】a1,R3,R4およびR6のアミノ基と
しては、置換または無置換のアミノ基で、例えば、アミ
ノ、アセチルアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ、ピロリジノ、モルホリノ、ベンゼンス
ルホンアミド、トルエンスルホンアミド、ジプロピルア
ミノ、ジブチルアミノ基などである。
【0105】R3,R4,R6およびR7のアリール基
としては、置換または無置換の炭素数6から16のアリ
ール基が好ましく、例えば、フェニル、ナフチル、アン
トリル、フェナントリル、トリル、キシリル、クメニル
、メシチル、クロロフェニル、メトキシフェニル、フル
オロフェニル基等である。
【0106】a1、R3、R4およびR6のアルコキシ
ル基としては、炭素数1から18の置換または無置換の
アルコキシル基が好ましく、例えば、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、i−プロポキシ、ブトキシ等である。
【0107】R3、R4、R5およびR6のアラルキル
基としては、置換または無置換の炭素数7から19のア
ラルキル基が好ましく、例えば、ベンジル、フェネチル
、ベンズヒドリル、トリチル、フェニルプロピル、ナフ
チルメチル、クロロベンジル、ジクロロベンジル、メト
キシベンジル、メチルベンジル基等である。
【0108】R3、R4およびR6のアシル基としては
、アセテル、プロピオニルなどが挙げられる。
【0109】上記置換基を有する一般式(II)で表わ
される化合物の具体例をあげると、4、4′−メチレン
ビス(2−メチル−1−ナフトール)、4、4′−メチ
レンビス(2−エチル−1−ナフトール)、4、4′−
メチレンビス(2−t−ブチル−1−ナフトール)、4
、4′−メチレンビス(2−シクロヘキシル−1−ナフ
トール)、4、4′−メチレンビス(2−t−ブチル−
6−メチル−1−ナフトール)、4、4′−メチレンビ
ス(2、6−ジエチル−1−ナフトール)、4、4′−
メチレンビス(2−ベンジル−1−ナフトール)、4、
4′−メチレンビス(2−t−ブチル−8−メチル−1
−ナフトール)、4、4′−メチレンビス(2−メチル
−5−クロロ−1−ナフトール)、4、4′−メチレン
ビス(2−メチル−8−ジメチルアミノ−1−ナフトー
ル)、4、4′−メチレンビス(2−メチル−5−ベン
ジルナフトール)、4、4′−メチレンビス(2−メチ
ル−5−メトキシ−1−ナフトール)、4、4′−メチ
レンビス(2−メチル−5−フェニル−1−ナフトール
)、4−(3′−シクロヘキシル−4′−ヒドロキシナ
フチル)メチル−2−メチル−1−ナフトール、4−(
3′−t−ブチル−1−4′−ヒドロキシナフチル)M
ETIRU−2−メチル−1−ナフトール、4−(3′
−シクロヘキシル4−′ヒドロキシナフチル)メチル−
2−t−ブチル−1−ナフトール、4、4′−ベンジリ
デンビス(2−メチル−1−ナフトール)、4、4′ベ
ンジリデンビス(2−メチル−1−ナフトール)、4、
4′ベンジリデンビス(2−t−ブチル−1−ナフトー
ル)、4、4′−エチリデンビス(2−メチル−1−ナ
フトール)、4、4′−エチリデンビス(2−t−ブチ
ル−1−ナフトール)、ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
チルナフチル)トリメタンなどである。
【0110】酸化還元反応により光吸収性化合物となる
更に他の還元剤として、下記一般式(III)のものも
使用できる。
【0111】
【外4】
【0112】一般式(III)中、R8、R9、R10
およびR11は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子
、置換または無置換のアルキル基、シクロアルキル基、
アルコキシル基、置換または無置換のアラルキル基、置
換または無置換のアリール基、置換または無置換のアミ
ノ基、ニトロ基、アシル基を示し、Zは2価の基、a2
およびa3は水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子
、置換または無置換のアルキル基、アルコキシル基、置
換または無置換のアルキル基、アルコキシル基、置換ま
たは無置換のアミノ基を表わし、少なくともa2および
a3のどちらかはヒドロキシル基である。
【0113】前記一般式(III)において、R8、R
9、R10、R11、a2およびa3が表わすハロゲン
原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素である。
【0114】前記一般式(III)においてR8、R9
、R10、R11、a2およびa3が表わすアルキル基
としては、好ましくは炭素数1から18の直鎖又は分岐
アルキルなどであり、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、i−ブチル、
アミル、i−アミル、sec−アルミ、テキシル、ヘキ
シル、ヘプチル、オクチル、ノニル、ドデシル、ステア
リルなどであり、また置換アルキル基は、好ましくは炭
素数2から18のアルコキシアルキル基、炭素数1から
18のハロゲノアルキル基、炭素数1から18のヒドロ
キシアルキル基、炭素数1から18のアミノアルキル基
などであり、例えば、メトキシエチル、エトキシメチル
、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル
、プロポキシブチル、i−プロポキシペンチル、t−ブ
トキシエチル、ヘキシロキシブチル、クロロメチル、ク
ロロエチル、ブロモエチル、クロロプロピル、クロロブ
チル、クロロヘキシル、クロロオクチル、ヒドロキシメ
チル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロ
キシブチル、ヒドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル
、ヒドロキシヘプチル、アミノメチル、アセチルアミノ
メチル、ジメチルアミノメチル、アミノエチル、アセチ
ルアミノエチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミ
ノエチル、モルホリノエチル、ピペリジノエチル、ジエ
チルアミノプロピル、ジプロピルアミノエチル、アミノ
プロピル、アセチルアミノプロピル、アミノプロチル、
モルホリノブチルなどを挙げることができる。
【0115】R8、R9、R10およびR11が表わす
アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチル、ア
ントリル、フェナントリルであり、置換アリール基とし
ては例えば、トリル、キシリル、クメニル、メシチル、
クロロフェニル、メトキシフェニル、フルオロフェニル
基等である。
【0116】R8、R9、R10およびR11が表わす
アラルキル基としては、例えば、ベンジル、フェネチル
、ベンズヒドリル、トリチル、フェニルプロピル、ナフ
チルメチルなど、置換アラルキル基としては、例えば、
クロロベンジル、ジクロロベンジル、メトキシベンジル
、メチルベンジルなどである。
【0117】R8、R9、R10、R11、a2および
a3が表わすシクロアルキル基としては、例えば、5員
環、6員環、7員環、のシクロアルキル基で、アルキル
基で置換されてもよい。
【0118】R8、R9、R10、R11、a2および
a3が表わすアルコキシル基としては、例えば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、i−プロポキシ
、ベンジロキシ、2−フェニルエトキシなどである。
【0119】a2およびa3が表わす置換または無置換
のアミノ基としては、例えば、アミノ、アセチルアミノ
、メチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ
、フェニルアミノ、ジエチルアミノ、シクロペンチルア
ミノ、シクロペンチルメチルアミノ、シクロヘキシルア
ミノ、ピペリジノ、ピロリジノなどである。
【0120】Zは2価の基を表わし、例えば、アルキレ
ン基、アラルキレン基であり、具体的にはメチレン、エ
チレン、プロピリデン、ベンジリデン、シンナミリデン
、p−ヒドロキシベンジリデン、p−メチルベンジリデ
ン、p−ジメチルアミノベンジリデンなどが好ましい。
【0121】上記置換基を有する一般式(III)で表
わされる化合物の具体例をあげると、2−メチル−4−
(3、5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル
−1−ナフトール、2−メチル−4−(3、5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル−1−ナフ
トール、2−メチル−4−(4−ヒドロキシフェニル)
メチル−1−ナフトール、2−メチル−4−p−トリメ
チル−1−ナフトール、2−メチル−4−ベンジル−1
−ナフトール、2−t−ブチル−4−(4−ヒドロキシ
フェニル)メチル−1−ナフトール、2−メチル−4−
(3、5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)メチル
−1−ナフトール、2−エチル−4−(3、5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル−1−ナフ
トール、2−メチル−4−(3、5−ジメトキシ−4−
ヒドロキシフェニル)メチル−1−ナフトール、2−メ
チル−4−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)メ
チル−1−ナフトール、2−t−ブチル−4−(3−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル−1−ナフ
トール、2、6−ジ−t−ブチル−4−a−ナフチルメ
チルフェノール、2、6−ジ−t−ブチル−4−メトキ
シナフチルメチルフェノール、2−メチル−4−(3−
クロロ−4−ヒドロキシフェニル)メチル−1−ナフト
ール、2−メチル−4−(4−ジメチルアミノフェニル
)メチル−1−ナフトール、2−エチル−4−ジフェニ
ルメチル−1−ナフトール、2−メチル−4−(3−シ
クロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)メチル−1−
ナフトール、2−メチル−4−(3−フェニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メチル−1−ナフトール、2−メチ
ル−4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)メチル−1−ナフトール、2−メチル−4
−ベンジル−6−メチル−1−ナフトールなどである。
【0122】なお、上記還元剤(一般式(I)、(II
)、(III))のうち、2種類以上を併用しても良い
【0123】また、上記還元剤のほかに、光吸収性化合
物となる還元剤として、被還元性色素のロイコ体を利用
することができる。例えば、アゾ色素、アゾメチン色素
、トリアリ−ルメタン色素、キサンテン色素、アジン色
素、インジゴイド色素、ホルマザン色素、ニトロ色素、
ニトロソ色素、アゾキシ色素等を挙げることができ、特
にアゾメチン色素、トリアリ−ルメタン色素、キサンテ
ン色素、、アジン色素、インジゴイド色素のロイコ体が
好ましい。
【0124】さらに、これらロイコ体の安定性を向上さ
せるために、水酸基、アミノ基をアシル化やスルホニル
化して使用することもできる。ロイコ体の好ましい具体
例としては、例えば、a−ベンゾイル−a−(p−ジエ
チルアミノアニリノ)アセトアニリド、a−ベンゾイル
−a−(p−ジエチルアミノ−o−メチルアニリノ)ア
セト−o−クロロアニリド、a−ベンゾイル−a−(p
−ジエチルアミノアニリノ)アセト−o−メトキシアニ
リド、クリスタルバイオレット、ヒドロール、9−フェ
ニル−2、7−ジクロロ−3、6−ジヒドロキシキサン
テン、9−フェニル−2、4、5、7−テトラクロロ−
3、6−ジヒドロキシキサンテン、9−フェニル−4、
5−ジメチル−3、6−ジヒドロキシキサンテン、9−
フェニル−3−ジエチルアミノ−6−ヒドロキシ−7−
クロロキサンテンなどがある。
【0125】酸化還元反応により生成した酸化体が、さ
らにカプラーと反応して光吸収性化合物を生ずる還元剤
としては、例えば、二次発色現像主薬を挙げることがで
きる。好ましい二次発色主薬としては、例えば、p−ア
ミノフェノール、p−フェニレンジアミン、o−アミノ
フェノールなどがある。
【0126】また、特開昭56−27132号公報に記
載されるヒドラジン類、米国特許第4,021,240
号に記載されるスルホンアミドフェノール類、さらには
特開昭59−53831号公報に記載される加熱により
芳香族第1級アミンを発生する化合物なども二次発色現
像主薬として使用できる。好ましく使用できる二次発色
現像主薬の具体例としては、4−アミノ−N、N−ジエ
チルアニリン、2−アミノ−5−ジエチルアミノトルエ
ン、4−アミノ−N、N−ジエチル−3−(β−ヒドロ
キシエチル)アニリン、4−アミノ−N、N−ビス(β
−ヒドロキジエチル)−3−メチルアニリン、p−アミ
ノフェノール、p−アミノ−o−クレゾール、o−アミ
ノフェノール、o−アミノ−p−クレゾールなどがある
。これらはそのままの形で用いてもよいし、また、塩酸
塩、硫酸塩、リン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベ
ンゼンスルホン酸塩、ナフタリンジスルホン酸塩などの
塩になってもよい。
【0127】カプラーとしては、a−アシルアセトアミ
ド類、ピラゾロン類、フェノール類、ナフトール類など
が好ましく、これらは、「写真の化学」(初版、写真工
業出版社)p278−282、もしくは「ザセオリー 
 オブ  ザ  フォトグラフィックプロセス」(第4
版)p353−361に記載されているものを挙げるこ
とができる。カプラーの具体例としては、例えば、ベン
ゾイルアセトアニリド、ベンゾイルアセト−o−メトキ
シアニリド、ベンゾイルアセト−o−クロロアニリド、
1−フェニル−3−[4′−ニトロベンズアミド]−5
−ピラゾロン、1−フェニル−3−[m−(p−t−ア
ミルフェノキシ)ベンズアミド]−5−ピラゾロン、2
−クロロ−1−ナフトール、5−イソプロピル−o−ク
レゾールなどがある。また、カプラーとして、インダゾ
ロン類やシアノアセチル類も使用できる。
【0128】本発明で使用する画像形成媒体に、酸化還
元反応より光吸収性化合物とはならない還元剤を本発明
の目的を妨げない程度において含有させることも可能で
ある。
【0129】酸化還元反応により光吸収性化合物とはな
らないが、本発明で使用する画像形成媒体に含有できる
還元剤としては、例えば、フェノール類、ヒドロキノン
類、カテコール類、p−アミノフェノール、3−ピラゾ
リドン類、レゾルシン類、ピロガロール類、m−アミノ
フェノール類、m−フェニレンジアミン類、5−ピラゾ
ロン類、アルキルフェノール類、アルコキシフェノール
類、ナフトール類、アミノナフトール類、ナフタレンジ
オール類、アルコキシナフトール類、ヒドラジン類、ヒ
ドラゾン類、ヒドロキシクロマン・ヒドロキシクラマン
類、スルホンアミドフェノール類、アミノナフトール類
、アスコルビン酸類、ヒドロキシインダン類、オルソビ
スフェノール類などが使用できる。また、色素を還元し
たロイコベースを還元剤として使用することもできる。
【0130】光重合開始剤としては、例えばカルボニル
化合物、イオウ化合物、ハロゲン化合物、レドックス系
光重合開始剤、ピリリウム等の染料で増感される過酸化
物系開始剤などを挙げることができる。
【0131】具体的には、カルボニル化合物としては、
例えばベンジル、4、4′−ジメトキシベンジル、ジア
セチル、カンファーキノンなどのジケトン類;例えば4
、4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4、
4′−ジメトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン
類;例えばアセトフェノン、4−メトキシアセトフェノ
ンなどのアセトフェノン類;ベンゾインアルキルエーテ
ル類;例えば2−クロロチオキサントン、2、4−ジク
ロロチオキサントン、2、4−ジエチルチオキサントン
、チオキサントン−3−カルボン酸−β−メトキシエチ
ルエステルなどのチオキサントン類;ジアルキルアミノ
基を有するカルコン類およびスチリルケトン類;3、3
′−カルボニルビス(7−メトキシクマリン)、3、3
′−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)な
どのクマリン類などが挙げられる。
【0132】イオウ化合物としては、例えばジベンゾチ
アゾリルスルフィド、デシルフェニルスルフィド、ジス
ルフィド類などが挙げられる。
【0133】ハロゲン化合物としては、例えば四臭化炭
素、キノリンスルホニルクロライド、トリハロメチル基
を有するS−トリアジン類などが挙げられる。
【0134】レドックス系の光重合開始剤としては、3
価の鉄イオン化合物(例えばクエン酸第2鉄アンモニウ
ム)と過酸化物などを組み合せて用いるものや、リボフ
ラビン、メチレンブルーなどの光還元性色素とトリエタ
ノールアミン、アスコルビン酸などの還元剤を組み合わ
せて用いるものなどが挙げられる。
【0135】また以上に述べた光重合開始剤(増感剤も
含む)において、2種以上の光重合開始剤を組み合わせ
てより効率の良い光重合を行なうこともできる。
【0136】この様な光重合開始剤の組み合せとしては
、ジアルキルアミノ基を有するカルコンおよびスチリル
ケトン類やクマリン類と、トリハロメチル基を有するS
−トリアジン類やカンファーキノンとの組み合せなどが
挙げられる。
【0137】本発明で使用する媒体では、感光波長域が
370〜520nmの光重合開始剤が好ましく用いられ
る。
【0138】本発明で使用する媒体では、還元剤の酸化
還元反応によって生じた光吸収性化合物の光吸収特性に
よって、使用する光重合開始剤を適宣選択する必要があ
る。このような還元剤と光重合開始剤の組合わせの一例
を以下に挙げる。
【0139】例えば還元剤として、4、4′−プロピリ
デンビス(2、6−ジ−t−ブチルフェノール)、4、
4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、4、4′−メチレンビス(2、6−ジ−t
−ブチルフェノール)、4、4′−メチレンビス(2−
t−ブチル−6−メチルフェノール)、2、6−ジ−t
−ブチル−4−(3、5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)メチルフェノール、2−メチル−4−(3、5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル−1−ナ
フトールなどを使用した場合は、380nm〜420n
mに感度を有する光重合開始剤、例えば、2−クロロチ
オキサントン、2−メチルチオキサントン、2、4−ジ
メチルチオキサントン、2、4−ジエチルチオキサント
ン、3、3′−カルボニルビス(7−メトキシクマリン
)、2、4、6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキサイド、ベンジル、などが好ましい。
【0140】また、還元剤として、2、6−ジ−t−ブ
チル−4−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メ
チルベンジル)フェノール、2、6−ジ−t−ブチル−
4−ベンジルフェノール、2、6−ジ−t−ブチル−4
−o−トリルメチルフェノールなどを用いる場合には、
300〜380nmに感度を有する光重合開始剤、例え
ば、1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、
4−ベンゾイル−4′−メチル−ジフェニルサルファイ
ドなどが好ましい。また還元剤として、例えば、ビス(
3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)(
4−ジメチルアミノフェニル)メタン、4、4′メチレ
ンビス(2−メチル−1−ナフトール)、4、4′−メ
チレンビス(2−エチル−1−ナフトール)、4、4′
−メチレンビス(2−シクロヘキシル−1−ナフトール
)、4、4′−メチレンビス(2−t−ブチル−1−ナ
フトール)などを用いる場合には、400〜520nm
に感度を有する光重合開始剤、例えば、3、3′−カル
ボニルビス(7−ジメチルアミノクマリン)やリボフラ
ビンテトラブチレート、あるいはメロシアニン色素と、
トリクロロメチル−s−トリアジン系化合物との組合わ
せなどが好ましい。
【0141】重合性ポリマー前駆体としては、一分子中
に反応性ビニル基を少なくとも1個持つ化合物が利用で
きる。
【0142】これら化合物の反応性ビニル基としては、
スチレン系ビニル基、アクリル酸系ビニル基、メタクリ
ル酸ビニル基、アリル系ビニル基、ビニルエーテルなど
の他に酢酸ビニルなどのエステル系ビニル基など重合反
応性を有する置換もしくは無置換のビニル基が挙げられ
る。
【0143】このような条件を満たす重合性ポリマー前
駆体の具体例は次の通りである。
【0144】例えば、スチレン、メチルスチレン、クロ
ルスレン、ブロモスチレン、メトキシスチレン、ジメチ
ルアミノスチレン、シアノスチレン、ニトロスチレン、
ヒドロキシスチレン、アミノスチレン、カルボキシスチ
レン、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリルアミド、メタ
クリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸フェニル、メタクリル酸シクロヘキシル、ビニルピ
リジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾー
ルゾール、2−ビニルイミダゾール、N−メチル−2−
ビニルイミダゾール、プロピルビニルエーテル、ブチル
ビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、β−クロ
ロエチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、p
−メチルフェニルビニルエーテル、p−クロルフェニル
ビニルエーテルなどの一価の単体;ジビニルベンゼン、
シュウ酸ジスチリル、マロン酸ジスチリル、コハク酸ジ
スチリル、グルタル酸ジスチリル、アジピン酸ジスチリ
ル、マレイン酸ジスチリル、フマル酸ジスチリル、β、
β′−ジメチルグルタル酸ジスチリル、2−ブロモグル
タル酸ジスチリル、a、a′−ジクロログルタル酸ジス
チリル、テレフタル酸ジスチリル、シュウ酸ジ(エチル
アクリレート)、シュウ酸ジ(メチルアクリレート)、
マロン酸ジ(エチルアクリレート)、マロン酸ジ(メチ
ルアクリレート)、コハク酸ジ(エチルアクリレート)
、グリタル酸ジ(エチルアクリレート)、アジピン酸ジ
(エチルアクリレート)、マレイン酸ジ(エチルアクリ
レート)、フマル酸ジ(エチルアクリレート)、β、β
′−ジメチルグルタル酸ジ(エチルアクリレート)、エ
チレンジアクリルアミド、プロピレンジアクリルアミド
、1、4−フェニレンジアクリルアミド、1、4−フェ
ニレンビス(オキシエチルアクリレート)、1、4−フ
ェニレンビス(オキシメチルエチルアクリレート)、1
、4−ビス(アクリロイルオキシエトキシ)シクロヘキ
サン、1、4−ビス(アクリロイルオキシメチルエトキ
シ)シクロヘキサン、1、4−ビス(アクリロイルオキ
シエトキシカルバモイル)ベンゼン、1、4−ビス(ア
クリロイルオキシメチルエトキシカルバモイル)ベンゼ
ン、1、4−ビス(アクリロイルオキシエトキシカルバ
モイル)シクロヘキサン、ビス(アクリロイルオキシエ
トキシカルバモイルシクロヘキシル)メタン、シュウ酸
ジ(エチルメタクリレート)、シュウ酸ジ(メチルエチ
ルメタクリレート)、マロン酸ジ(エチルメタクリレー
ト)、マロン酸ジ(メチルエチルメタクリレート)、コ
ハク酸ジ(エチルメタクリレート)、コハク酸ジ(メチ
ルエチルメタクリート)、グルタル酸ジ(エチルメタク
リレート)、アジピン酸ジ(エチルメタクリレート)、
マレイン酸ジ(エチルメタクリレート)、フマル酸ジ(
エチルメタクリレート)、フマル酸ジ(メチルエチルメ
タクリレート)、β、β′−ジメチルグルタル酸ジ(エ
チルメタクリレート)、1、4−フェニレンビス(オキ
シエチルメタクリレート、1、4−ビス(メタクリロイ
ルオキシエトキシ)シクロヘキサンアクリロイルオキシ
エトキシエチルビニルエーテル等の2価の単量体;ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリ(
ヒドロキシスチレン)、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート、シアヌル酸トリアクリレート、シアヌル
酸トリメタクリレート、1、1、1−トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、1、1、1−トリメチロール
プロパントリメタクリレート、シアヌル酸トリ(エチル
アクリレート)、1、1、1−トリメチロールプロパン
トリ(エチルアクリレート)、シアヌル酸トリ(エチル
ビニルエーテル)、1、1、1−トリメチロールプロパ
ントリ(トルエンジイソシアネート)とヒドロキシエチ
ルアクリレートとの縮合物、1、1、1−トリメチロー
ルプロパントリ(ヘキサンジイソシアネート)とp−ヒ
ドロキシスチレンとの縮合物などの3価の単量体;エチ
レンテトラアクリルアミド、プロピレンテトラアクリル
アミドなどの4価の単量体などを挙げることができる。
【0145】なお、前述のようにこれらの重合性ポリマ
ー前駆体を二種以上用いてもよい。
【0146】画像形成層に皮膜性、分散性を改善する目
的で適宣バインダーを含有させるのが好ましい。
【0147】バインダーとしては、例えばニトロセルロ
ース、リン酸セルロース、硫酸セルロース、酢酸セルロ
ース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、ミリ
スチン酸セルロース、パルミチン酸セルロース、酢酸・
プロピオン酸セルロース、酢酸・酪酸セルロース、など
のセルロース、エステル類;メチルセルロース、エチル
セルロース、プロピルセルロース、ブチルセルロース、
などのセルロースエーテル類;ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルアセタール、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン等のビニル樹脂類;スチレンーブタジエンコ
ポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー、ス
チレン−ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、塩
化ビニル−酢酸ビニルコポリマーなどの共重合樹脂類:
ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、
ポリブチルアクリレート、ポリアクリル酸、ポリメタク
リル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリルな
どのアクリル樹脂類;ポリエチレンテレフタレートなど
のポリエステル類;例えば、ポリ(4、4−イソプロピ
リデン、ジフェニレン−コ−1、4−シクロヘキシレン
ジメチレンカーボネート)、ポリ(エチレンジオキシ−
3、3′−フェニレンチオカーボネート)、ポリ(4、
4′−イソプロピリデンジフェニレンカーボネート−コ
−テレフタレート)、ポリ(4、4′−イソプロピリデ
ンジフェニレンカーボネート)、ポリ(4、4′−se
c−ブチリデンジフェニレンカーボネート)、ポリ(4
、4′−イソプロピリデンジフェニレンカーボネートー
ブロック−オキシエチレン)などのポリアクレート樹脂
類;ポリアミド類;ポリイミド類;エポキシ樹脂類;フ
ェノール樹脂類;ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素
化ポリエチレンなどのポリオレフィン類;およびゼラチ
ンなどの天然高分子などが挙げられる。
【0148】この他に、必要に応じて、色調剤、カブリ
防止剤、アルカリ発生剤、自動酸化剤などを本発明で使
用する媒体に添加しても良い。
【0149】本発明で使用する媒体における上記成分の
好ましい配合比はつぎの通りである。
【0150】画像形成層12bに含有される有機銀塩の
量は、0.3〜30g/m2、特に0.7〜15g/m
2、更には1.2〜8g/m2が好ましい。
【0151】また、有機銀塩1モルに対して、感光性ハ
ロゲン化銀を好ましくは0.001〜2モル、より好ま
しくは0.05〜0.4モル含有させるのが望ましい。 また、有機銀塩1モルに対して還元剤を好ましくは0.
05〜3モル、より好ましくは0.2〜1.3モル含有
させるのが望ましい。更に、重合性ポリマー前駆体10
0重量部に対して光重合開始剤を好ましくは0.1〜3
0重量部、より好ましくは0.5〜10重量部用いるの
が望ましい、また、還元剤1モルに対して光重合開始剤
を好ましくは0.01モル〜10モル、より好ましくは
0.5〜3モル用いるのが望ましい。
【0152】必要に応じ画像形成層12bに含有するバ
インダーの量は、有機銀塩1重量部に対し、0〜10重
量部、更には0.5〜5重量部の割合が好ましい。この
割合は、感光層112eについても同様である。また、
重合層112fに、必要に応じ含有するバインダーの量
は、重合性ポリマー前駆体1重量部に対し、0〜10重
量部の割合が好ましい。
【0153】図7に示した感光層112e及び重合層1
12fを構成する成分、及び成分の配合比は、画像形成
層が一層で構成された画像形成媒体の場合と同様に考え
ることができる。
【0154】本発明で使用する媒体は、上記成分を、適
宣用いられるバインダーとともに溶剤に溶解して金属箔
、プラスチックフィルム、紙、バライタ紙、合成紙など
のベースフィルム上に塗布乾燥して、あるいはバインダ
ー自身で強度が保たれる場合はベースフィルムを用いず
にバインダーで形成されるフィルム又はシート状物中に
上記必須成分を含有させて形成することができる。
【0155】画像形成層12bの厚さは、0.1μm〜
2mm、更には、1μm〜0.1mmが好ましい。また
、ベースフィルム12a及び112aの厚さは、2μm
〜3mm程度が好ましい。
【0156】感光層112e及び重合層112fの厚み
は、0.05μmから1mm、更には0.3μmから3
0μm、特に0.6μmから10μmの範囲が好ましい
【0157】色転写記録媒体30の色材層30bは、熱
拡散性色素とバインダーとを有する。熱拡散性色素とし
ては、例えばモノアゾ染料、チアゾール染料、アントラ
キノン染料、トリアリルメタン染料、ローダミン染料、
ナフトール染料などを挙げることができる。熱拡散性色
素は、一般に分子量が小さいほど熱拡散性は大きく、ま
た、例えばカルボキシル基、アミノ基、水酸基、ニトロ
基、スルホン基などの極性基が多くついている染料ほど
熱拡散性が小さい、したがって、画像形成媒体の重合度
や架橋密度、転写工程における加熱条件などに応じて、
所望の熱拡散性を有する色素を分子量、極性基を目安に
して適宣選択すればよい。
【0158】色材層30bに含有するバインダーは、先
に説明した、画像形成層12bに含有するバインダーと
同じものが使用できる。
【0159】色材層30bに含有する熱拡散性色素の含
有量は、色材層30bに対して5重量%以上、更には2
5重量%以上が好ましい。色材層30bは熱拡散性色素
だけで構成することもできる。色材層30bの厚みは、
2〜10μmが好ましい。
【0160】受像体11としては、熱拡散性色素が良好
に転写でき、良好な画像を形成できるようなものであれ
ば特に限定されず、普通紙でもかまわないが、ベースフ
ィルム上に受像層を設け、この受像層に熱拡散性色素を
転写するようにするとよい。受像層としては、例えばポ
リエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカプ
ロラクタム樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等、種々の物を使
用することができる。
【0161】色転写記録媒体及び受像体に使用するベー
スフィルムは、画像形成媒体に使用するベースフィルム
と同様のものが使用できる。
【0162】以上説明したように、本発明は受像体を支
持部材に固定した後、受像体に画像形成媒体を重ねてこ
の画像形成媒体中にポリマー像を形成するので、受像体
に色の違う画像を重ねて形成しても各色の画像がずれる
ことがない。
【0163】
【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
する。
【0164】以下の記載において量比を表わす「部」は
、特に断らない限り重量基準とする。
【0165】実施例1図11に示す装置を用いて受像体
上にカラー画像を作成した。
【0166】画像形成媒体作成のため、ホモミキサーを
用い、以下の組成より成る分散液を調整した。
【0167】 ポリビニルブチラール(S−LEC  BL−1積水化
学)  10.0部トリメチロールプロパントリアクリ
レート(NK  エステル  A−TMPT、新中村化
学製)  10.0部4−ジメチルアミノ安息香酸エチ
ル(Kayacure  EPA、日本化薬製)  0
.6部2、4−ジエチルチオキサントン(Kayacu
re  DETX、日本化薬製)  0.4部4、4−
メチレンビス(2、6−ジ−t−ブチルフェノール) 
 3.2部
【0168】更に、上記分散液に下記構造式
で表わされる増感色素化合物0.0012部を、N、N
−ジメチルホルムアミド1.0部に溶かした液を加え分
散液Aとした。
【0169】
【外5】
【0170】この分散液Aを、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルム上に乾燥膜厚が7μmに成るよ
うに塗布し、画像形成媒体を得た。
【0171】以下のイエロー、マゼンタ、シアン塗工液
から色転写記録媒体を作成した。
【0172】イエロー塗工液   ポリブチルメタクリレート(ダイヤナール  BR
−79  三菱レーヨン)  7.0部 MS−イエローVP(三井東圧染料)  1.0部メチ
ルエチルケトン  63.0部
【0173】マゼンタ塗工液   ポリブチルメタクリレート(ダイヤナール  BR
−79  三菱レーヨン)  7.0部 MS−マゼンターVP(三井東圧染料)  1.0部メ
チルエチルケトン  63.0部
【0174】シアン塗工液   ポリブチルメタクリレート(ダイヤナール  BR
−79  三菱レーヨン)  7.0部 MS−シアンーVP(三井東圧染料)  1.0部メチ
ルエチルケトン  63.0部
【0175】上記組成から成るイエロー塗工液、マゼン
タ塗工液、シアン塗工液をアンカー処理した22μm厚
さのPETフィルム上に、3色グラビア塗工機を用いて
色毎の領域に分けて塗工し色材層とした。色材層は乾燥
膜厚が2μmであった。
【0176】受像体は、紙上にポリエステル樹脂の受像
層を有するものを用いた。
【0177】画像形成媒体及び守像体をA4サイズに切
断し、それぞれカートリッジ14及び13に収納した。
【0178】色転写記録媒体はロール状に巻いてローラ
32及び33にセットした。
【0179】こうして、電源スイッチをONにすると、
供給部でカートリッジ13から受像体が繰り出しローラ
15及び16により送り出され、直径150mmの支持
部材2のクリップ19にチャックされた。支持部材2の
回転(周速度10mm/sec)に伴い受像体がカート
リッジ14に近づくとカートリッジ14から画像形成媒
体がローラ17及び18により送り出され受像体上に重
ね合わされた。
【0180】受像体上の画像形成媒体は、像露光部でイ
エロー画像の画像信号により作動する露光手段20(波
長633nm、出力5mWのHe−Neレーザー)によ
り像露光され、その後支持部材2の回転により更に熱現
像部に搬送された。
【0181】熱現像部で、受像体上の画像形成媒体は加
熱ローラ23、24及びベルト25により加熱された。 加熱ローラ23、24及びベルト25の温度は120℃
であった。また、ベルト25が支持部材2に接触する接
触部分の長さは100mmであった。
【0182】次に、受像体及び画像形成媒体は重合露光
部に搬送され、露光手段28(発光ピーク380nm、
消費電力15W、直径15mm、長さ330mmの紫外
線蛍光灯5本)により重合露光された。支持部材2の外
周面から蛍光灯の管面までの距離は10mmであった。
【0183】続いて、ローラ6により画像形成媒体から
PETフィルムのみが除去され、その後、受像体と画像
形成媒体は転写部に搬送された。
【0184】転写部で、PETフィルムの除去された画
像形成媒体に色転写記録媒体が積層され、更に熱ローラ
31により熱が加えられた。その結果、受像体上にイエ
ローの画像が形成された。熱ローラ31による加熱温度
は110℃であった。画像形成媒体の画像形成層は加熱
により色転写記録媒体に接着して受像体から剥離し、色
転写記録媒体と共にローラ33に巻き取られた。
【0185】イエロー画像の形成された受像体は、再び
供給部に搬送された。
【0186】マゼンタ画像及びシアン画像についても、
イエロー画像と同じ操作により受像体上に形成され、最
終的に一枚の受像体上にイエロー画像、マゼンタ画像及
びシアン画像が重ね合わされた多色の画像が形成された
【0187】以上のように形成された多色の画像は、色
ずれのない鮮明なものであった。
【0188】実施例2画像形成媒体作成のため、ホモミ
キサーを用い、以下の組成より成る分散液を調整した。
【0189】ベヘン酸  0.4部 ベヘン酸銀  0.5部 臭化銀  0.1部   ポリビニルブチラール(S−LEC  BL−1積
水化学製)  1.0部  フタラジノン  0.2部   2、6−ジ−t−ブチル−4−(3、5−ジメチル
−4−ヒドロキシルベンジル)−フェノール  0.4
部   トルエン/ISOプロパノール(1:1)  10
.0部
【0190】更に、上記分散液に実施例1で使用
した増感色素化合物と同じ増感色素化合物0.0002
部をN、N−ジメチルホルムアミド0.2部に溶かした
液を加え分散液Bとした。
【0191】これとは別に メチルエチルケトン  10.0部 ポリメチルメタクリレート  1.0部  ユニデック
16−824(大日本インキ化学工業社製)  2.0
部2、4−ジクロロチオキサントン  0.2部p−ジ
メチルアミノ安息香酸エチル  0.1部を加えペイン
トシェーカーを用いて分散しC液を得た。
【0192】分散液BをPETフィルム上に乾燥膜厚が
5μmに成るように塗布し感光層とした。更に、感光層
乾燥後、前記分散液Cを乾燥膜厚が5μmに成るように
感光層上に塗布し、重合層とした。こうして感光層と重
合層の2層構成の画像形成媒体を得た。
【0193】以上のようにして得た画像形成媒体と、実
施例1と同様な色転写記録媒体及び受像体を用いて、実
施例1と同様にして、受像体上にカラー画像を形成した
。その結果、実施例1と同様に色ずれのない鮮明なカラ
ー画像が形成された。尚、本実施例においては重合露光
終了後、画像形成媒体からPETフィルム及び感光層を
ローラ6により除去した。
【0194】実施例3 画像形成媒体作成のため、ホモミキサーを用いて、以下
の組成より成る分散液を調製した。
【0195】ベヘン酸  4.0部 ベヘン酸銀  5.0部 臭化銀  0.3部ポリビニルブチラールのOH基をア
クリルエステルで置換した反応性バインダー  10.
0部ジペンタエリスリトールアクリレート  10.0
部4−ジメチルアミノ安息香酸エチル(Kayacur
e  EPA、日本化薬製 )  0.4部 ベンジルジメタルケタール  1.7部  1−フェニ
ル−1−(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン  2.5部 MS−イエロー−VP  2.0部 フタラジノン  1.0部 キシレン  60.0部 n−ブタノール  60.0部
【0196】更に、この分散液に増感色素N、N′−ジ
エチルチオトリカルボシアニンアイオダイド0.002
部をN、N−ジメチルホルムアミド0.5部に溶かして
加え分散液Dとした。
【0197】この分散液Dを、PETフィルム上に乾燥
膜厚が7μmに成るように塗布し、イエロー画像形成媒
体を得た。
【0198】イエロー画像形成媒体で使用した1−フェ
ニル−1−(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)エタン2.5部を4、4−メチレンビス(2
、6−ジ−t−ブチルフェノール)2.5部に、またM
S−イエローVP2.0部をMS−マゼンタ−VP2.
0部に、更にベンジルジメチルケタール1.7部を2、
4−ジエチルチオキサントン1.6部に変えた以外はイ
エロー画像形成媒体と同様にしてマゼンタ画像形成媒体
を得た。
【0199】更に、イエロー画像形成媒体で使用した1
−フェニル−1−(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)エタン2.5部を4、4−メチレンビ
ス(2−ナフトール)1.8部に、またMS−イエロー
VP2.0部をMS−マゼンタ−VP2.0部に、更に
ベンジルジメチルケタール1.7部を3、3−カルボン
ミス(7−ジエチルアミノクマリン)2.7部に変えた
以外イエロー画像形成媒体と同様にしてシアン画像形成
媒体を作成した。
【0200】以上のようにして得られた3種の画像形成
媒体をそれぞれA4サイズに切断してカートリッジ14
に収納した。上記の3種の画像形成媒体は、カートリッ
ジ14からイエロー、マゼンタ、シアンの順に送り出さ
れるように収納した。
【0201】こうして、以下の点を除き実施例1と同様
にして受像体上に多色の画像を形成した。
【0202】本実施例においては露光手段20として波
長780nm、出力20mWの半導体レーザーを用いた
。露光手段28には390nmに発光ピークを持つ紫外
線蛍光灯を用いた。ローラ6によるPETフィルムの除
去は行なわなかった。色転写記録媒体は使用せず、代わ
りに粘着シートを使用した。この粘着シートにより、転
写部で熱拡散性色素の転写が終了した画像形成媒体を接
着してローラ33で巻き取った。加熱ローラ31による
加熱温度を120℃とした。
【0203】イエロー、マゼンタ及びシアンのそれぞれ
の画像形成媒体を用いて、1枚の受像体に画像を形成し
た結果、色ずれのない鮮明な多色画像が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法において、支持部材上に
受像体を固定する工程の一例を示す部分図である。
【図2】本発明の画像形成方法において、画像形成媒体
を、像露光する工程の一例を示す部分図である。
【図3】本発明の画像形成方法において、画像形成媒体
を熱現像する工程の一例を示す部分図である。
【図4】本発明の画像形成方法において、画像形成媒体
にポリマー像を形成する工程の一例を示す部分図である
【図5】本発明の画像形成方法において、熱拡散性色素
を転写する工程の一例を示す部分図である。
【図6】本発明の画像形成方法において、支持部材上に
受像体を固定する工程の一例を示す部分図である。
【図7】本発明の画像形成方法において、画像形成媒体
を像露光する工程の他の例を示す部分図である。
【図8】本発明の画像形成方法において、画像形成媒体
を熱現像する工程の他の例を示す部分図である。
【図9】本発明の画像形成方法において、画像形成媒体
にポリマー像を形成する工程の他の例を示す部分図であ
る。
【図10】本発明の画像形成方法において、熱拡散性色
素を転写する工程の他の例を示す部分図である。
【図11】本発明の画像形成装置の一例を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
2  支持部材 11  受像体 12  画像形成媒体 19  クリップ 20  露光手段 23  加熱ローラ 24  加熱ローラ 28  光源 30  色転写記録媒体 31  加熱ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)支持部材上に受像体を固定する
    工程と、(b)少なくとも感光性ハロゲン化銀,有機銀
    塩,還元剤,重合性ポリマー前駆体及び光重合開始剤を
    含有する画像形成媒体を前記受像体上に重ねて、前記画
    像形成媒体を像露光する工程と、 (c)前記画像形成媒体を加熱する工程と、(d)前記
    画像形成媒体を重合露光して前記画像形成媒体中にポリ
    マー像を形 成する工程と、 (e)前記ポリマー像に対応して前記受像体に熱拡散性
    色素を転写させる工程 とを有することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】  前記(b)の工程から前記(e)の工
    程までを繰り返すことを特徴とする請求項1の画像形成
    方法。
  3. 【請求項3】  円筒状で、外周面に受像体を固定する
    支持部材と、前記受像体に画像形成媒体を重ねた後、前
    記画像形成媒体を露光する第1の露光手段と、前記画像
    形成媒体を加熱する第1の加熱手段と、前記画像形成媒
    体を露光する第2の露光手段と、前記画像形成媒体ある
    いは色転写記録媒体に含有する熱拡散性色素を前記受像
    体に転写させるための第2の加熱手段とを有し、前記第
    1の露光手段、前記第1の加熱手段、前記第2の露光手
    段及び前記第2の加熱手段を、前記支持部材の周囲に配
    置したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】  前記第2の加熱手段の、前記支持部材
    の回転方向下流側に前記第1の露光手段を配置したこと
    を特徴する請求項3の画像形成装置。
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