JPH04217575A - エレベータの非常通報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はエレベータの非常通報装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にエレベータにあつては、乗かご内
と、この乗かごの外部、例えば当該エレベータの監視セ
ンタとを連絡する通話装置と、乗かご内に設けられ、上
述の通話装置を通話可能状態による呼び釦を有するイン
ターホン応答装置が備えられており、乗かご側に配置さ
れる通話装置および呼び釦は、例えば操作盤位置に配置
されている。このようなインターホン応答装置にあつて
は、乗かご内に乗客が閉じ込められたような場合には、
乗客が呼び釦を押し、乗かご側の通話装置を介して監視
センタに通話することによつて、その旨を知らせること
ができる。

【０００３】ところが、このような従来のインターホン
応答装置にあつては、仮に乗かごの乗客が耳の不自由な
者である場合で、乗かご内の上述の呼び釦を押す異常事
態が生じた場合に、当該乗客が乗かご内から外部に向か
つて通話しても本人には外部からの声が聞こえず、その
結果当該乗客の話が外部に伝わつたかどうかを確認する
ことができないため、不安感を抱きやすい。

【０００４】本願出願人は先に、上記の不都合を解決す
るため、実願昭６３−１８０５号公報に記載のように、
乗かご内に外部からの応答内容を表示する表示手段を設
けたインターホン応答装置を提案した。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記本願出願人が先に
提案した装置は、耳が不自由であつても話をすることが
できる者には有効であるが、耳と口の両方が不自由な者
にとつては発生した異常の内容を外部に報せることがで
きず、適切な救援措置を迅速にとることが難しい。

【０００６】本発明は、上記した従来技術の実情に鑑み
てなされたもので、その目的は、耳と口が不自由な乗客
が異常発生の事実とその内容を迅速に監視センタ宛に通
報可能なエレベータの非常通報装置を提供することにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、エレベータの乗かご内と当該エレベータ
の監視センタとを連絡する通話装置と、上記乗かご内に
設けられ、上記通話装置を通話可能状態にする呼び釦を
備えたエレベータの非常通報装置において、上記呼び釦
に近接して、耳の不自由な乗客が非常事態の発生を上記
監視センタに発報する第２の呼び釦と、当該第２の呼び
釦の操作に連動して非常事態の内容を複数個表示する表
示手段と、乗客が当該表示手段に表示された表示内容の
１つを選択して上記監視センタに発報する選択スイツチ
とを設けた構成にしてある。

【０００８】

【作用】本発明は上記のように構成してあるので、第２
の呼び釦を押すことによつて異常発生の事実と乗客が耳
と口が不自由な者であることを監視センタに通報するこ
とができる。また、選択スイツチを押すことによつて監
視センタからの応答を待つことなく異常の内容を監視セ
ンタに通報することができる。よつて、迅速な救援活動
が可能となる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明のエレベータの非常通報装置を
図に基づいて説明する。

【００１０】図１〜図３は本発明の一実施例を示す説明
図で、図１は乗かご内を示す斜視図、図２は図１に示す
乗かごに備えられる表示手段を示す正面図、図３はこの
実施例を構成する回路を示す図である。

【００１１】図１において、１は乗かご扉、２は乗かご
内に設けられた操作盤、３は操作盤２中の一部に設けら
れた通話用操作部、４は通話装置、５ａ〜５ｄは階床釦
を示している。

【００１２】通話用操作部３には、図２に示すように、
乗かご内と監視センタとを連絡する通話装置４を通話可
能状態にする呼び釦６と、耳の不自由な乗客が異常の発
生を監視センタに通報するための第２の呼び釦７と、異
常の内容例えば「中に閉じ込められている」、「エレベ
ータが動かない」、「ドアが閉まらない」、「気分が悪
くなつた」を点灯表示する表示装置８が配置されている
。

【００１３】図３において、符号Ｐ、Ｎは直流電源のプ
ラス端子及びマイナス端子、１１は上記第２の呼び釦７
と直列に接続されたリレー、１１ａ〜１１ｅはリレー１
１の接点、１２〜１５は接点１１ａ〜１１ｅとそれぞれ
直列に接続されたリレー、１２ａ〜１５ａはリレー１２
〜１５の各接点、８ａ〜８ｄは表示装置８に表示された
異常の内容と対応する異常内容表示部、１６は上記表示
装置８と並列に接続された警報器、１７は呼び釦６と直
列に接続されたリレー、１７ａはリレー１７の接点、１
８は通話装置４と並列に接続された警報器を示し、その
他図１に示した各部と対応する部分には、それと同一の
符号が表示されている。

【００１４】また、各階床釦５ａ〜５ｄは、表示装置８
に表示された異常内容の表示番号に対応して割り当てら
れる。すなわち、１階指示用の階床釦５ａは、上記した
異常の内容の１つ目を表示する第１の異常内容表示部８
ａと対応して、上記接点１１ｂ及びリレー１２と直列に
接続される。以下、同様にして各階用の階床釦５ｂ〜５
ｄが各異常の内容に対応して接続される。

【００１５】勿論、異常内容表示部８ａ〜８ｄ、警報器
１６、１８は監視センタに設置される。

【００１６】次に、上記実施例に係る非常通報装置の動
作について説明する。

【００１７】耳と口が不自由な乗客が乗かご内に閉じ込
められた場合、乗客は第２の呼び釦７を押す。当該釦７
が押されると図３に示すリレー１１が励磁され、接点１
１ａがＯＮとなり、乗かご内の表示装置８が点灯表示さ
れると共に、警報器１６が作動して監視センタに異常が
発生した旨が通報される。

【００１８】続いて、乗客が表示装置８に表示された表
示の内容から該当する異常の内容を選択し、表示の内容
と対応する階床番号が付された階床釦５ａ〜５ｄのいず
れかを選択的に押すと、当該釦と直列に接続されたリレ
ー１２〜１５のいずれかが励磁し、それと対応するいず
れかの接点１２ａ〜１５ａがＯＮとなつて、異常内容表
示部８ａ〜８ｄにより、異常の内容が監視センタに通報
される。

【００１９】耳と口とが不自由でない健常者が乗かご内
に閉じ込められた場合には、呼び釦６を押す。これによ
つて、リレー１７が励磁され、接点１７ａがＯＮとなつ
て警報器１８が作動し、異常発生の事実が監視センタに
通報されると共に、通話装置４が通話可能状態となつて
乗客と監視センタとの連絡がとれる。

【００２０】なお、本実施例においては、異常内容の選
択スイツチとして各階床釦５ａ〜５ｄを兼用したので、
操作盤２の構成を簡略化できるという効果があるが、各
階床釦５ａ〜５ｄを兼用することは必ずしも本発明の要
旨ではなく、操作盤２のスペースに余裕がある場合には
、異常内容の選択スイツチを別途設けることもできる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
第２の呼び釦を押すことによつて異常発生の事実と乗客
が耳と口の不自由な者であることを監視センタに通報す
ることができ、また、選択スイツチを押すことによつて
監視センタからの応答を待つことなく異常の内容を監視
センタに通報することができるので、迅速な救援活動が
可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のエレベータの非常通報装置の一実施例
を示す乗かご内の斜視図である。

【図２】図１に示す表示手段を示す正面図である。

【図３】この実施例を構成する回路図である。

【符号の説明】

２　　操作盤 ４　　通話装置 ５ａ〜５ｄ　　階床釦 ６　　呼び釦 ７　　第２の呼び釦 ８　　表示部 ８ａ、８ｂ、８ｃ、８ｄ　　異常内容表示部１１、１２
、１３、１４、１５、１７　　リレー１１ａ、１１ｂ、
１１ｃ、１１ｄ、１１ｅ、１２ａ、１３ａ、１４ａ、１
５ａ、１７ａ　　リレーの接点１６、１８　　警報器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　エレベータの乗かご内と当該エレベー
   タの監視センタとを連絡する通話装置と、上記乗かご内
   に設けられ、上記通話装置を通話可能状態にする呼び釦
   を備えたエレベータの非常通報装置において、上記呼び
   釦に近接して、耳の不自由な乗客が非常事態の発生を上
   記監視センタに発報する第２の呼び釦と、当該第２の呼
   び釦の操作に連動して非常事態の内容を複数個表示する
   表示手段と、乗客が当該表示手段に表示された表示内容
   の１つを選択して上記監視センタに発報する選択スイツ
   チとを設けたことを特徴とするエレベータの非常通報装
   置。