JPH04213093A - 時計側用ブレスレット・ストランド取り付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はガラス板及び側バンドを
含む時計側にブレスレット（腕輪）のストランド（紐状
部材）を取り付けるための装置に関する。この装置は、
各ストランド毎に、側バンドに取り付けられる少なくと
も１個のホーン（突部）と、このホーン上での上記スト
ランドの回転を許容する状態でホーンをストランドに連
結するためのラグとを備えている。

【０００２】

【従来の技術】ホーンを後工程で側バンドに連結するよ
うにしたホーンは既に数多くのものが提案されている。 側バンドが丸い場合、側バンドと一体の部分を形成する
ことになるホーンにより邪魔されることなく側バンドを
旋盤で機械加工できるので、この処理方法では側の製造
がその末端部の場合と同じ程度に容易に機械加工を行う
ことができる。

【０００３】そのような装置は、例えば文献ＣＨ−Ａ−
３２１　１８８に記載されており、それによると、側バ
ンド・ベゼル（表縁）に円形の溝が形成してあり、そこ
に各ホーンの少なくとも一部分が係合するとともに、こ
の部分を上記溝に係合状態に維持してホーンを側に確実
に固定できるようにするための手段が設けてある。とこ
ろがこの方法では、ホーンの機械加工が比較的複雑にな
り、最初に、溝に係合する部分を加工し、その後に、ブ
レスレットを受け入れるホーンの部分（外部から見えて
湾曲した部分）を加工する必要がある。

【０００４】文献ＣＨ−Ａ−３６８　４２８には別の構
造が記載されており、それによると、ホーンが、側バン
ドに設けたハウジングを貫通しているとともに、締め付
けピンによりそこに保持されている。この文献に記載さ
れたホーンは塊状であり、その一端部（側バンドに挿入
される部分）が円筒形で、他端部（ブレスレットを取り
付けるための部分）が平行６面体であるので、前述の場
合と同様に時間のかかる複雑な機械加工が必要となる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明も側バンドに取
り付けるホーンを提供するものであるが、本発明は、上
記文献に記載された構造と比べて非常に単純な方法で形
成できるホーンを提供することを課題とするものである
。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのために、時計側にブ
レスレット・ストランドを取り付けるための本発明によ
る装置は、ホーンが、所定形状に切り欠かれ、並列に並
べられたた少なくとも２個の薄板を有し、この板の一部
分が側バンドにより形成されるブライド・ハウジングに
入り込んで、側バンドに設けた第１孔と上記複数の板に
設けた第２孔とにピンを同時に入れらて上記ホーンを上
記側に固定するようになっている。次に本発明を図示の
実施例によりさらに詳細に説明する。

【０００７】

【実施例】図１に示す腕時計では、ブレスレットの２個
のストランド１、２が側３に取り付けてある。側３は側
バンド１０と、時間表示針１２を覆うガラス板９と、裏
蓋１１とを含んでいる。取り付け装置には、各ストラン
ド１、２ごとに、側バンドに取り付けられるホーン４が
設けてある。ホーンはラグ５によりストランドに取り付
けてあり、公知の方法でストランドがホーン上で回転で
きるようになっている。

【０００８】本発明の必須特徴によると、ホーン４は所
定形状に切り欠かれた少なくとも２個の板６を並置状態
で含んでおり、それらの板６は側バンド１０に設けたブ
ライド・ハウジング７に部分的に挿入されている。ピン
８が、側バンドに設けた第１孔１４と上記板に設けた第
２孔１５とに同時に受け入れられており、それにより、
ホーンを側に固定するようになっている。上述のブライ
ド・ハウジングは、側バンドの肉厚内に設けられて側バ
ンドの内部と外部との間に材料を残したハウジングであ
るとする。そのようなハウジングは底部２５（図３）を
含んでいる。

【０００９】図３は図１のＩＩＩ−ＩＩＩ断面図であり
、ホーン４の板６が側バンド１０に対してはめ込まれる
状態を明瞭に示している。側バンド１０には、底部２５
を形成するブライド・ハウジング７が形成される。次に
上記板をハウジングに挿入し、その後に、ピン８を側バ
ンドに設けた第１孔１４に挿入し、次に、上記板に設け
た第２孔１５に挿入し、最後に、側バンドに設けた第１
孔１４に挿入する（図１も参照）。更に図３には、ブレ
スレットのストランド２がホーン４に対して、ホーン４
の板６に設けた孔１６にラグ５を挿入することにより取
り付けられている状態が示されている。

【００１０】板６を側バンドに固定した状態でその一切
の移動を防止するために、図示の装置では、ピン８を孔
１４、１５に挿入した状態で、板６の縁部表面がハウジ
ング７の底部２５に弾性的に係合接触するようになって
いる。この接触は、図３に示す如く、上記板の縁部表面
に、２個の支持領域１８、１９を形成する間隙２１を設
け、それにより、縁部表面の弾性変形を許容するための
手段を形成し、孔１５及び間隙２１の底部の間で板の強
度を低下させ、孔１４、１５内にピン８を挿入した時に
縁部表面がたわむようにすると効果的である。

【００１１】更に図１及び図３に示す如く、ホーン４を
設けたことにより、ガラス板９を側バンド１０に対して
密封状態で固定できるという効果が得られる。これを実
現するために、板６は突起又は張り出し部１７を含んで
おり、それがガラス板に係合してこのガラス板を側バン
ドに押し付けている。密封状態は、ガラス板と側バンド
との間で締め付けられたパッキン１３により確実に得ら
れる。

【００１２】図４は、図３に示す断面の変形構造を示す
断面図である。唯一の相違点は、側バンド１０の頂部部
分に設けたベッド２６にガラス板９が固定され、パッキ
ン２７が密封状態を確保しており、この実施例の板６は
側バンドにガラス板を固定するための機能を全く果たし
ていないということである。

【００１３】図２は、本発明による取り付け装置の第２
実施例の平面図である。この実施例では、ブレスレット
の各ストランドが側３に対して、個々に２個の板６を備
えた２個のホーン４により取り付けてある。上記板の固
定は、前述の方法と同様の方法で行われる。

【００１４】図１及び図２には、更に、所定形状に切り
欠かれて並置状態にある複数の板６によりホーン４が形
成されている状態が示されている。これらの例では、ホ
ーンを形成する全ての板が同じ切断形状となっている。 一方、図５の場合では、各ホーンが、デザイン的な理由
から異なる形状に切断された３枚の板３０、３１、３２
で形成されている。３枚の板を前述の如くピン８により
側に固定すると、ブレスレットのストランド２は、ラグ
５により端部の板３２だけでホーン４に取り付けられる
。

【００１５】次に図６及び図７を参照する。これらの図
では、所定形状に切断された後にＵ形に折り曲げられた
板３３、３４によりホーンが形成されている。図６の場
合、Ｕ形の両先端部は側バンドに設けたブライド・ハウ
ジングの底部で支持されており、Ｕ形の基部はブレスレ
ット・ストランド用の回転ラグを受け入れるように配置
されている。これとは逆に、図７では、Ｕ形の基部がブ
ライド・ハウジングの底部に支持されており、Ｕ形の両
先端部がブレスレット・ストランド用の回転ラグを受け
入れるように配置されている。

【００１６】上述の実施例から明らかなように、本発明
の装置は打ち抜き板を使用して様々な変形構造を構成で
き、それにより、時計の最終的な外観を任意に決定でき
る。更に、複数の板はダイにより同じ帯板から打ち抜く
ことができる。この場合、全ての板が同じ色になる。素
材には鋼又は金を使用できる。更に、鋼及び金などの２
種類の材料を交互に使用して２色の外観を得ることもで
きる。どのような材料を採用しても、ホーンを形成する
板は、打ち抜きにより得ることができるので、複雑な機
械加工を全く必要とせずに容易に製造できる。従って、
取り付け装置は安価であり、かつ、新鮮で魅力的な外観
を得ることができる。

【００１７】図８は板６の特殊な形態を示している。こ
の図では、板用の固定ピンを側バンドに取り付けるとと
もに、ブレスレット・ストランド用のラグを板に取り付
けるための構造として、孔１５、１６と間隙２１、突起
１７、支持領域１８、１７が示されている。上述の構造
の他に、板には、その外部輪郭を打ち抜く際に同時に内
部切り欠き２０が形成されており、この切り欠きにより
、特に板が金製である場合に、材料を節約できるように
なっている。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明はホーンを平行に配
置された薄板で形成させ、側バンドに設けたブライド・
ハウジングにその薄板の一部を挿入する形状であるので
、構造が単純となり、簡単に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】切り欠き型ホーンを採用した本発明による取り
付け装置が設けられている時計の第１実施例の平面図で
ある。

【図２】本発明による取り付け装置が設けられている時
計の第２実施例の平面図である。

【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ断面図である。

【図４】図３に示す断面の変形構造を示す断面図である
。

【図５】図２の変形構造に対応した本発明による装置を
備えた時計の部分平面図である。

【図６】第１実施例の切り欠き折り曲げ型ホーンを利用
した取り付け装置の部分平面図である。

【図７】第２実施例の切り欠き折り曲げ型ホーンを利用
した取り付け装置の部分平面図である。

【図８】図３に示す構造の変形構造としてホーンを形成
する特殊形状の板の断面図である。

【符号の説明】

１、２…ストランド ３…側 ４…ホーン ５…ラグ ６…板 ７…ハウジング ８…ピン １４…第１孔 １５…第２孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ガラス板及び側バンドを含む時計側にブレ
   スレットのストランドを取り付けるための装置であって
   、各ストランド毎に、側バンドに取り付けられる少なく
   とも１個のホーンと、このホーン上での上記ストランド
   の回転を許容する状態でホーンをストランドに連結する
   ためのラグとを備えた装置において、上記ホーンが、所
   定形状に切り欠かれ、並列に並べられた少なくとも２個
   の薄板を有し、この薄板の一部分が側バンドにより形成
   されるブライド・ハウジングに入れられ、側バンドに設
   けた第１孔と上記複数の薄板に設けた第２孔とにピンを
   同時に入れて上記ホーンを上記側に固定するようになっ
   ていることを特徴とする時計側用ブレスレット・ストラ
   ンド取り付け装置。