JPH0420920Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はユニツトシヤワールーム、ユニツト
バスルーム等ユニツト室に関し、詳しくは壁面に
シヤワーが設けられたユニツト室に関する。

（従来技術及び考案が解決しようとする問題点） パネルを箱体状に組み付けて室を構成し、その
内部壁面にシヤワーを設けて成るシヤワールーム
ユニツト（シヤワーブース）が知られている。こ
のシヤワールームユニツトにおいてシヤワーを浴
びながら足を洗おうとするとき、足を持ち上げて
シヤワーが良く当るようにする。

しかしながらこのように足を中に浮かせた状態
は姿勢的に楽でなく、バランスを崩したり疲れた
りする。従つてこのような姿勢を維持して長くシ
ヤワーを浴びることはできない。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような問題点を解決するためにな
されたものであり、その要旨は、ユニツトシヤワ
ールーム、ユニツトバスルーム等壁面の所定高さ
位置にシヤワーを備えたユニツト室において、該
シヤワーの下方であつて床面より所定高さ位置の
壁面構成材の一部を、一旦後方側に引き込ませた
上該引込部の下端に続く部分を前記壁面よりも前
方側に延び出させることによつて足載せ台と足載
せ用空間とを形成したことにある。

（作用及び考案の効果） 本考案のユニツト室においては、足載せ台に足
を載せた状態でシヤワーを浴びることができ、楽
な姿勢で足を洗うことができる。尚、足載せ台の
高さは、シヤワーが足によく当るように、また楽
な姿勢が維持できるように床面から10〜40cm程度
が良好であるが、その位置は適宜選定可能であ
る。

本考案は、壁面構成材の一部を一旦後方側に引
き込ませた上で、その下端に続く部分を壁面より
も前方側に延び出させることで足載せ台と足載せ
用空間を形成した点に特徴を有するもので、この
ことから次の効果が得られる。

即ち、壁面構成材の一部をただ単に前方側に突
出させることによつて足載せ台を形成することも
可能であるが、この場合には足載せ台の壁面から
の突出寸法が大きくなつて、室内のスペースが狭
められる問題が生ずる。

また逆に壁面構成材の一部を後方側に凹陥させ
ることのみによつて足載せ台を形成することも可
能であるが、この場合には足載せ台に足を掛けに
くくなつてしまう問題が生ずる。

しかるに本考案では壁面構成材の一部を後方側
に引き込ませた上で下側に連続する部分を前方側
に突出させるようにしているので、足載せ台が壁
面から大きく突出するのを防止でき、しかも足載
せ台に対して足を載せ易くなる利点が得られるの
である。

（実施例） 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説
明する。

第２図及び第３図はユニツトシヤワールーム
（シヤワーブース）の内部を示したものである。
図に示すようにこのシヤワーブースは側パネル１
０，１２，１４，１６、ドア１８、天井パネル２
１及び床パネル（防水パン）２３を箱体状に組み
立てて成るものであり、そのパネル１０の内面に
シヤワー２０が設けられている。シヤワー２０は
湯水混合栓２２と、湯水混合栓２２に可撓ホース
２６を介して接続されたシヤワーヘツド２４とを
有し、このシヤワーヘツド２４がパネル１０内面
に取り付けられた係止具２８，３０に係止される
ようになつている。

このシヤワー２０の下側には点検口３２が設け
られており、更にその下側に、具体的には床面か
ら10〜40cm程度の高さ位置に幅25〜30cm程度の足
載せ台３４が設けられている。足載せ台３４は、
第１図に示すようにパネル１０を一部凹凸変形さ
せることによつて形成されている。即ちパネル１
０に凹部３６と凸部３８とを形成することによつ
て足載せ面４０が形成され、ここに足が載せられ
るようになつている。本例では凹部３６の奥行寸
法が４cm程度に、また凸部３８の突出寸法が６cm
程度とされ、従つて足載せ面４０の奥行寸法が10
cm程度とされている。尚パネル１０の一部をただ
単に突出させることのみにより足載せ台を形成す
ることも可能であるが、この場合には足載せ台の
突出寸法が大きくなつて、室内のスペースが狭め
られる問題が生じ、逆に凹部の奥行を深くするこ
とによつて足載せ台の奥行を確保すると、足を掛
けにくくなる不具合が生ずる。またこの他、凹部
の奥行を深くすると（例えば６cm以上にすると）、
パネル１０の裏側における配管に支障が生じる。
本例ではこのような事情からパネル１０に凹部と
凸部とを形成してそれらにより足載せ台３４を構
成しているのである。

以上本考案の実施例を詳述したが、本考案はそ
の他の形態で構成することも可能である。

例えば第４図に示すように足載せ面４０上に一
条の***部を形成して足踏み用突起４２となすこ
とも可能であるし、また第５図に示すように複数
のイボ状突起４４を形成して指圧効果を狙つても
良い。この他滑り止め凹凸模様を形成することも
可能である。

またかかる足踏み台をユニツトバスルームにお
けるシヤワーの下方に設けることも可能であるな
ど、本考案はその主旨を逸脱しない範囲におい
て、様々な変形を加えた形態で構成可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例であるシヤワーブー
ス内の足載せ台の斜視図であり、第２図及び第３
図はそのシヤワーブースの内部を示す正面図及び
平面図である。第４図は本考案の他の実施例にお
ける足載せ台の斜視図であり、第５図は本考案の
更に他の実施例における足載せ台の斜視図であ
る。 １０，１２，１４，１６……側パネル、２０…
…シヤワー、２３……床パネル（防水パン）、３
４……足載せ台、３６……凹部、３８……凸部、
４０……足載せ面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ユニツトシヤワールーム、ユニツトバスルーム
   等壁面の所定高さ位置にシヤワーを備えたユニツ
   ト室において、 該シヤワーの下方であつて床面より所定高さ位
   置の壁面構成材の一部を、一旦後方側に引き込ま
   せた上該引込部の下端に続く部分を前記壁面より
   も前方側に延び出させることによつて足載せ台と
   足載せ用空間とを形成したことを特徴とする足載
   せ台を備えたユニツト室。