JPH04201946A - 精紡機用クリール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は機台長手方向に沿う前後２列のボビン列の中
間に、２本の粗糸を案内する粗糸ガイドを設けて、後列
ボビン列のボビン交換作業を容易とする精紡機用クリー
ルに関する。

従来の技術 前記形式の精紡機用クリールは１例えば特開昭６４−５
２８２８号に示されている。これによれば精紡機用クリ
ールの片側において、機台長手方向と直交方向に相前後
して位置する２つの粗糸ボビンから成るボビン対を長手
方向に所定間隔で吊下して前後２列のボビン列を形成し
ている０前後左右の粗糸ボビンの中間位置に、２本の粗
糸を案内するための２つの鉤片を有する粗糸ガイドを、
前記２つの鉤片の並びがボビン列と平行となるように一
列に配置している。粗糸ガイドは精紡機用クリールの固
定部分に対してばねを介して連結され、前記中間位置か
ら偏倚可能で、再び中間位置へ戻り可能となっている。

また、特公平２−３８５００号には、偏平な粗糸ガイド
が前後２列のボビン列の中間に位置すると共に隣り合う
ボビン対の中央にあって、１つの粗糸ガイドの２つの鉤
片の並びがボビン列と直交するようにしたものが開示し
である。

発明が解決しようとする課題 前者の従来技術では、各粗糸ガイドの２つの鉤片カホヒ
ン列と平行となるように配設されているため、隣り合う
組糸ガイドの、長手方向に対向する鉤片間の間隔は、満
ボビン外径よりも小さい。

そのため、特開昭６４−５２８２８号に記載の篠交換機
によって、前後２個の粗糸ボビンが小玉ボビンとなった
時、篠継ぎ、篠掛けした後、小玉ボビンを取出して、２
個の満ボビンを粗糸ガイドと対向する高さ位置で前方か
ら粗糸ガイド間を通過させて交換すると、後列用の満ボ
ビン外周が粗糸ガイドと接触し、ばね力に抗して粗糸ガ
イドをボビン外周で側方へ偏倚させて後列ボビン列へ移
動するので、後列用の満ボビン外周が粗糸ガイドとの間
でこすれ、粗糸ボビン外周の粗糸を乱す問題がある。ま
た、各粗糸ガイドがばねを介してクリールの固定部分に
取付けられているので、風綿付着防止のためにばねをカ
バーで覆う必要がある。

後者の従来技術では、粗糸ガイドの偏平さ（薄さ）とそ
の取付精度が重要である。なぜなら粗糸ガイドの取付間
隔はスピンドルピッチの２倍であるのに対し、満ボビン
外径はスピンドルピッチの２倍より僅かに（通常７■程
度）小さいだけなので、このような偏平さ以下で粗糸ガ
イドを作った上で、しかも極めて正確な位置に取付けな
いと、前記同様ボビン交換時に満ボビンが粗糸ガイドと
接触してしまうからであり、このように粗糸ガイドを製
作し、かつ、クリールに組付けることは困難であり実用
的でない。

課題を解決するための手段 この発明は、前後２個のボビン交換時に、後列用の満ボ
ビンと、粗糸ガイドが干渉しないようにした精紡機用ク
リールを提供することを目的とし、機台長手方向に沿う
前後２列のボビン列の中間に、２本の粗糸を案内する粗
糸ガイドを設けた精紡機用クリールにおいて、ボビン列
と平行に２本のスライドバーを長手方向移動自在に設け
、各スライドバーにはボビン列の粗糸ボビンの長手方向
ピッチの２倍で粗糸ガイドを取付け、一方のスライドバ
ーに取付けた粗糸ガイドの間に他方のスライドバーに取
付けた粗糸ガイドを位置させ、各スライドバーに、スラ
イドバーを長手方向に所定量往復移動させるスライドバ
ー移動装置を連結したことを特徴とする。

作用 前記によれば交換すべき前後２個の小玉ボビンの粗糸を
案内している粗糸ガイドを取付けたスライドバーを、ス
ライドバー移動装置によってボビン列に沿って所定量移
動させることによって、交換すべき前後２個の小玉ボビ
ンと対応して長手方向両側に位置する２つの粗糸ガイド
間の間隔を。

前方から満ボビンが組糸ガイドと接触することなく充分
に通過できる間隔とする。

実施例 第３，４図において、精紡機１の機台２の幅方向中央に
１機台長手方向に適宜の間隔でクリールピラー３が樹立
している。各クリールピラー３の上下方向中間部に取付
けた支持ブラケット４がらは、機台巾方向前方へ向けて
クリールバーブラケット５が突設しである。このクリー
ルバーブラケット５の下面には機台長手方向にクリール
全長と対応して延設した２本のクリールバー６．７が取
付けである。各クリールバー６．７には夫々精紡４１１
１の片側においてスピンドル数の１／２の数のボビンハ
ンガ８がスピンドルＳＰの機台長手方向ピッチの２倍の
ピッチＰで、かつ、前後のクリールバー６．７のボビン
ハンガ８が機台長手方向に位相をずらすことなくクリー
ルバー６．７と直交する機台巾方向に相前後して取付け
である。そして、この前後２列のボビンハンガ８に、粗
糸ボビンが吊下され、精紡機用クリールの片側で前後２
列のボビン列９，１０が形成されている。クリールピラ
ー３上端にはレールブラケット１１が固着され、レール
ブラケット１１先端には予備レール１２が機台長手方向
に沿って延設されている。この予備レール１２には粗紡
機との間で粗糸ボビンを吊下搬送するボビンキャリッジ
１３が走行可能に案内されている。ボビンキャリッジ１
３には篠換動作までに満ボビンＦＢがボビン列９又は１
０の１列分と同数準備されるようにしである。

第４，５図に示すように、各クリールバーブラケット５
の下面には、メタルブラケット２１が固着しである。各
メタルブラケット２１の上方へ開口した凹部２２内には
スライドバー支持メタル２３が取付けられ、このスライ
ドバー支持メタル２３間に、前記ボビン列９，１０と平
行でかつ、ボビン列９，１０と対応した長さの２本のス
ライドバー２４．２５が機台長手方向に摺動自在に支持
されている。各スライドパー２４．２５には前記ボビン
列９，１０に吊下されるボビンの機台長手方向ピッチＰ
の２倍のピッチ２Ｐで精紡機１の片側のスピンドル数の
１／２の粗糸ガイド３０が取付けである。各粗糸ガイド
３０は上端をスライドパー２４．２５に一体固着したＬ
字状の支持棒３１の先端にヘッド３２が固着しである。

第１図のように一方のスライドパー２４に取付けた組糸
ガイド３０の間に他方のスライドパー２５に取付けた粗
糸ガイド３ｏが位置され、かつ、各粗糸ガイド３０のヘ
ッド３２は前後２列のボビン列９，１０の中間で、ボビ
ン列９，１０に平行に一直線上に位置するようにしであ
る。各粗糸ガイド３０のヘッド３２はだ円状ガイド３３
の両端をだ円の中心方向に突設して係止部３４が形成さ
れたＣ字状を呈している。この実施例では１つの粗糸ガ
イド３０のヘッド３２の一方の係止部３４でボビン対５
０の前側ボビンの粗糸３５を案内し、このボビン対５０
の隣のボビン対５０の後側ボビンの粗糸３５をだ円状ガ
イド３３で案内し、トランペット１５へ導いている。

各スライドパー２４．２５の一端には、スライドバー移
動装置４０が連結されている。このスライドバー移動装
置４０において、機台一端側（例えばギヤエンド端）に
あるクリールピラー３のクリールバーブラケット５を支
持している支持ブラケット４にモータブラケット４１が
固着しである。

このモータブラケット４１に所定量正逆回転する減速機
付モータ４２が取付けである。このモータ４２の下向き
の出力軸４２ａに円板４３が横着しである。円板４３に
は回転中心から離れた偏心位置に２本のビン４４が固着
しである。このビン４４に回動自在に軸支したリンク４
５の一端が各スライドパー２４．２５の一端に回動自在
にピン連結しである。円板４３の回動端（第１図又は第
２図の状態）において、一方のスライドパー２４に取付
けた粗糸ガイド３０とその隣の粗糸ガイド３０の実質的
間隔は満ボビンＦＢの外径より大きい間隔Ｌ１と満ボビ
ンＦＢの外径よりもかなり小さい間隔Ｌ２とが交互とな
るように設定してあり、各粗糸ガイド３０は隣り合うボ
ビン対５０の長手方向中央に位置していない。満ボビン
ＦＢ外径より大きい間隔Ｌ１は交換すべき小玉ボビンＳ
Ｂと対応しており、また、満ボビンＦＢ外径よりかなり
小さい間隔Ｌ２は前記小玉ボビンＳＢのボビン対５０の
隣のボビン対５０と対応している。そして、前記円板４
３の一方の回動端から他方の回動端への回動によって、
第１図の状態と第２図の状態の間で、２本のスライドパ
ー２４．２５を互いに所定量往復移動させるようになっ
ている。尚、第１図において４５は篠交換機であるが、
その詳細は特開平２−７４６３５号、あるいは特開昭６
４−５２８５８号に開示されているのでここでの説明は
省略する。

上記精紡機用クリールは、前記自動篠交換機４５の如き
自動機によって、クリールの片側において、半数ずつの
粗糸ボビンを交換する際に用いられる。そのため、精紡
機用クリールの前後２個のボビン対５０は同一巻径でし
かもこのボビン対５０は長手方向に満ボビンＦＢ、中玉
ボビンＭＢと交互に仕掛けられて紡出を開始する。紡出
開始から中玉ボビンＭＢが交換すべき小玉ボビンＳＢと
なるまでの組糸ガイド３０のボビン対５０との位置関係
は、交換すべき小玉ボビンＳＢとなる中玉ボビンの粗糸
３５を案内している２つの粗糸ガイド３０間の間隔が満
ボビンＦＢ外径より大となるような、例えば第１図の状
態である。そして中玉のボビン対５０が小玉ボビンＳＢ
となった時、篠継ぎ篠掛は後、クリールの前後２個の小
玉ボビンＳＢを予備レール１２の空のボビンハンガに取
出し、予備レール１２の２個の満ボビンＦＢをボビン列
９，１０に対して直交する方向として前方からクリール
内へ進入させる。取出された小玉ボビンＳＢを吊下して
いたクリールのボビンハンガ８と対応したその両側の粗
糸ガイド３０間の実質的間隔は、満ボビンＦＢ外周より
も大きく、満ボビンＦＢの移動通路６０の外に粗糸ガイ
ド３０が位置されているために、後列のボビンハンガ８
に吊下される満ボビンＦＢ外周と粗糸ガイド３０とは接
触せず、満ボビンＦＢ外周の粗糸を乱さない。

こうして小玉ボビンＳＢを満ボビンＦＢと長手方向に１
対おきに交換した後、今度は満ボビンＦＢで紡出開始し
た粗糸ボビン（満ボビンＦＢと交換した隣のもの）が小
玉ボビンＳＢとなるまでに。

減速機付モータ４２を回転して２つのスライドパー２４
．２５を所定量長手方向に移動させて、第１図の回動端
から第２図の回動端へゆっくり回動させ、交換すべき小
玉ボビンＳＢと対応する粗糸ガイド３０間の実質的間隔
を満ボビンＦＢの外径より大きい間隔Ｌ１とし、前記同
様のボビン交換を行う。以上のようにして、前後２個の
ボビン対５０の交換を機台の一端から他端に向けてボビ
ン対単位で長手方向に１対おきに交互に行う。

次に第６〜８図において、他の例を説明する。

この例では、スライドバー移動装置４０、粗糸ガイド３
ｏと粗糸ボビンの位置関係が前記と異なる。

１つの粗糸ガイド３０は通常紡出時にはボビン対５０を
形成する前後２個の粗糸ボビンと前後方向で一直線とな
っており隣り合う粗糸ガイド３０間の間隔はボビン列の
ボビンピッチＰと同一である。

１つの粗糸ガイド３０には同じボビン対５０の前後２個
の粗糸ボビンからの２本の粗糸３５が案内しである。一
方のスライドパー２４の右端と他方のスライドパー２５
の左端には、夫々支持ブラケット４に取付けられ、ピス
トンロッド７１の移動速度を′制御可能な周知のスピー
ドコントローラ内蔵のエアシリンダ、あるいはハイドロ
チエッカを連結したエアシリンダ７０のピストンロッド
７１が連結し７である。エアシリンダ７１のストローク
は夫々交換すべき小玉ボビンＳＢの粗糸３５を案内して
いる粗糸ガイド３０をボビン交換時の満ボビンＦＢの移
動通路６０の外へ位置させるストロ−りに設定しである
（第７図）。

この実施例でも前記同様にボビン対５０の１対おきに精
紡機用クリールの片側で半数ずつの粗糸ボビンを交換す
るが、通常紡出状態で第６図のように前後２個の粗糸ボ
ビンと前後方向で一直線上にあった粗糸ガイド３ｏのう
ち、交換すべき小玉ボビンＳＢと対応した粗糸ガイド３
０を取付けたスライドパー２４を、交換動作が始まるま
でに第７図のように右方へ移動させ、満ボビンＦＢの移
動通路６０の外へ位置させる。その後に粗糸ボビンの交
換を行い、クリールの片側で１７２の粗糸ボビンを交換
すると、右方へ偏位していた粗糸ガイド３０を第６図の
ように戻す。そして次回のボビン交換までに、今度は第
８図のようにスライドパー２５を左方へ所定量移動させ
、前回交換した満ボビンＦＢの隣のボビン対５０と対応
した粗糸ガイド３０を満ボビンＦＢの移動通路６ｏから
外し、ボビン交換を行う。

上記した２つの実施例ではスライドパー２４゜２５はク
リールバーブラケット５に装着して、このスライドパー
２４．２５から粗糸ガイド３０を垂下させたが、粗糸の
供給にじゃまとならないクリール上位置であれば、例え
ばクリールピラー３に接近した機台中中央下方位置に２
本のスライドパー２４．２５が長手方向移動自在に設け
てあり、このスライドパー２４，２５から支持棒３１を
立上げて、その上端にｌ＼ラッド２が取付けてあっても
よい。また、第２実施例において、２つのエアシリンダ
７ｏは各スライドパー２４．，２５の同じ一端側に配置
されてスライドバー移動装置４ｏを構゛成してもよい。

発明の効果 以上のようにこの発明によれば、精紡機用クリールにお
いて、前後２列のボビン列の中間に配設した２本の粗糸
を案内する粗糸ガイドをボビン列に沿って所定量往復動
するようにして隣り合う粗糸ガイド間の間隔を変更する
ようにしたので、交換すべき前後２個の小玉ボビンの機
台長手方向両側に位置する粗糸ガイド間隔を満ボビンが
粗糸ガイドと干渉することなく通過できる充分な間隔に
でき、篠交換機によるボビン交換時に後列ボビン列とな
る満ボビン外周を組糸ガイドが乱すことを防止でき、粗
糸品質を低下させない。また、このように組糸ガイドの
間隔を変更できるので組糸ガイドをスライドバーに直接
連結することができ、従来の技術によるばねを省略でき
る。しかも粗糸ガイドの機台長手方向の大きさの制限、
及び位置精度の制限が少なくなり、クリールの製造が容
易となる利点もある。また、粗糸ガイドの移動は篠交換
から次の篠交換までの間でゆっくり行なえばよく、粗糸
が切断されるおそれがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の精紡機用クリールの平面図、第２図
はスライドバー移動装置を動作させた状態の平面図、第
３図は第４図の予備レールを省略した正面図、第４図は
精紡機の片側を示す縦断面図、第５図はスライドバー移
動装置を示す正面図、第６図〜第８図は他の実施例を示
し、第６図は通常紡出状態の平面図、第７，８図は作動
説明を示す平面図である。 ２・・・機台、９，１０・・・ボビン列、２４．２５・
・・スライドバー、３０・・・粗糸ガイド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、機台長手方向に沿う前後２列のボビン列の中間に、
   ２本の粗糸を案内する粗糸ガイドを設けた精紡機用クリ
   ールにおいて、ボビン列と平行に２本のスライドバーを
   長手方向移動自在に設け、各スライドバーにはボビン列
   の粗糸ボビンの長手方向ピッチの２倍で粗糸ガイドを取
   付け、一方のスライドバーに取付けた粗糸ガイドの間に
   他方のスライドバーに取付けた粗糸ガイドを位置させ、
   各スライドバーに、スライドバーを長手方向に所定量往
   復移動させるスライドバー移動装置を連結したことを特
   徴とする精紡機用クリール。