JPH0419650A - フォトクロミック積層体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、フォトクロミック積層体に関する。

（従来の技術） 従来のフォトクロミック積層体としては、例えば第６図
に示すようなものかある。図示する積層体は、２枚のガ
ラスなどの透明支持体１の間にフォトクロミック組成物
を印刷、浸漬、スプレー、混線なとの操作によって処理
したポリビニルブチラール中間膜２か挟持されて構成さ
れている。このような、積層体は２枚の透明支持体の間
に粘着性を有するポリビニルブチラールなとの樹脂シー
トを挟み込んて熱圧着する二とにより得られる。

（発明か解決しようとする課題） しかしなから、このような従来のフォトクロミック積層
体にあっては、消色状態及び着色状態のフォトクロミッ
ク積層体の分光特性か、第７図に示すように、近赤外線
、及び赤外線領域において透過率か非常に高くなってい
る状態となっていたため、可視光線領域の透過はフォト
クロミックによる着色で抑制されるものの、実際に室内
の温度を上昇させたり、人体に照射して熱暑感を与えた
りすると、近赤外線、及び赤外線領域は抑制されずにそ
のまま透過するという問題点かあった。

（課題を解決するための手段） この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、少なくとも２枚の透明支持体と、２枚の透明
支持体の間に挟まれた２枚の透明シートと、２枚の透明
シートの間に挟持された少なくとも１層の熱線反射機能
を有する層を具えた透明な熱線反射シートで構成され、
光が入射する側の透明シートの１枚にフォトクロミック
組成物か含有されているかまたはフォトクロミック層を
有することを特徴とするフォトクロミック積層体に関す
るものである。

この発明のフォトクロミック積層体において、透明支持
体は、通常無機ガラスか用いられ、所要に応じて、ポリ
カーホネート樹脂板、アクリル樹脂板などの透明樹脂板
を用いることもてきるが、これに限定されるわけてはな
い。

次に、使用されるフォトクロミック組成物中のフォトク
ロミック剤としての色素としては、特に限定されないか
、着色状態の吸光係数か高く、耐光性の良好なスピロオ
キサジン誘導体を用いるのか望ましい。勿論、組成物の
中に安定剤等の添加剤を含有しても問題ない。

また２枚の透明支持体の間に挾まれた２枚の透明シート
としては、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、ニトロセルロース等の透明樹脂シートか挙
げられ、ガラス等の透明支持体への粘着性を考慮して選
択することかできる。

この発明においては、かかる透明シートの内光が入射す
る側の透明シートには従来法に従って上記フォトクロミ
ック組成物を含有させるか、または表面にフォトクロミ
ック層か設けられる。次にこれ等２枚の透明シート間に
挟持される赤外線反射機能を有する層を備えた透明な熱
線反射シートは、ナイロンシート、ポリエチレンテレフ
タレート（ＰＥＴ）シート等の透明シートのよく乾燥し
た表面に、金属、例えばアルミニウム、亜鉛、錫、パラ
ジウム、銅、クロム、ニッケル、白金、金、銀、ロジウ
ム、コバルト、チタン、インジウム、ジルコニウム等の
金属膜、金属酸化物、例えは酸化チタン、酸化錫、酸化
亜鉛、ジルコニア、ＩＴ○（インジウムチンオキサイド
）等またはその混合体を、蒸着或いはスパッタリングな
との操作を用いて少（とも１層設けることにより形成す
ることかできる。

上記積層体構成材料を、透明支持体、透明シート、透明
な赤外線反射シートおよびフォトクロミック組成物を含
有するかまたはフォトクロミック層を有する透明シート
および透明支持体の順に積層し、例えば予備接着し、次
いて加熱加圧本接着を行ない積層体を得る。

このようにして得られた一例のフォトクロミック積層体
を第１図に示す。第１図において１は透明支持体、２は
フォトクロミック組成物を含有した透明シート、３は透
明シート、４は透明な熱線反射シートを示す。図示する
積層体は平板材料を用いて構成されているか、これのみ
に限定されないことは勿論である。

（実施例） 次にこの発明を実施例により説明する。

実施例１ ２ｍｍの厚さを有するガラス板上に、０．３８ｍｍの厚
さのポリビニルブチラール樹脂シート、第２図に示すよ
うな５００μｍのＰＥＴシート上に酸化チタン膜、銀膜
および酸化チタン膜をそれぞれ１００〜２００人の厚さ
にスパッタリングした透明な熱線反射シート〔本例では
東し■製ルミノーラ（商品名）を用いた〕、下記の表１
に示すように、成分を配合して調製したインクをポリビ
ニルブチラール樹脂透明シートの表面にスクリーン印刷
し、その後加熱乾燥して得たフォトクロミック層を有す
る厚さ０．３８皿の透明シートおよび２ｍｍの厚さを有
するガラス板を順次積層した。この積層体を１１０’Ｃ
１３０分、４００＋ｎ＋ｎＨｇて真空予備接着した後、
　１４０　”Ｃ１１２〜１４ｋｇ／ａｎ２．３０分、加
熱加圧本接着を行い第１図に示す構造の積層体を得た。

表　　１ ＊１ 本２ 可塑剤：ＤＨＡ（三菱サンモント化成■製）スピロオキ
サジン：　　ｌ’、　　３’、　　３’−トリメチルイ
ンドリンス ピロナフトオキサジン 上記構成により、第３図に示すように効率よくフォトク
ロミズムによる可視光線領域での透過率の減少と熱線反
射機能膜による、近赤外線、赤外線の反射による遮光が
同時に確認された。また、この反射特性（入射角１０度
）を紫外線部から赤外線部まで測定した結果を第４図に
示す。測定の結果、赤外線反射シートは赤外線だけてな
く紫外線も大幅に反射することが測定の結果により判明
した。赤外線反射シートを通過した光は紫外線も極端に
少なくなる。従って、先に述べたように、構成として光
が透過する順序から見て、フォトクロミック層、その次
に赤外線反射シートを透過するように積層体を構成しな
ければならない。この理由は、フォトクロミック組成物
の着色反応は紫外線に反応して起こることか一般的であ
るので、赤外線反射シート側から光を透過させると紫外
線か遮光されるので着色しないことになるからである。

実施例２ 本実施例においては、自動車用のウィンドウに用いられ
るような曲面ガラスに応用した例を示す。

ます、第５図に示すように、最初に自動車用の室外側の
カラス５の内側に、実施例１て用いたものと同様のフォ
トクロミック組成物を含有したポリビニルブチラールシ
ート２、透明な熱線反射シート４、ポリビニルブチラー
ルシート３、室内側ガラス６を順次、積層して、実施例
１と同様にして熱圧着することにより自動車のフロシト
カラスを得た。平板であれば、第１図に示した２、３の
ポリビニルブチラールシートの順序を入れ換えても、裏
返しにすれは同しであるか、自動車用の曲面ガラスは、
第５図に示した順序で積層しないとフォトクロミズムに
よる可視域の遮光効果は得られないことになる。

（発明の効果） 以上説明してきたように、この発明によれは、その構成
を少なくとも２枚の透明支持体の間に挟まれた２枚の透
明シートで構成され、光が入射する側の透明シートにフ
ォトクロミック組成物を含有させるか、またはフォトク
ロミック層を設け、その裏側に透明な熱線反射機能を有
するシートを挟んでいることを特徴とする積層体とした
ため、フォトクロミズムの着色による可視領域の遮光と
赤外線反射シートによる赤外線域の遮光を同時に実現で
きる。

またフォトクロミズムの耐光性や着色性の低下の観点か
らみてフォトクロミック組成物と同時に存在することか
不可能な顔料、染料、紫外線吸収剤を、熱線反射機能シ
ートを介しているために、透明シート３中に含有させる
ことか可能になり、積層体のカラーリングの選択幅を広
げることも可能になるという効果か得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一例のフォトクロミック積層体の
断面図、 第２図は赤外線反射シートの層構成を示す断面図、 第３図は第１図に示す積層体の透過率の分光特性図、 第４図は第１図に示す積層体の反射率の分光特性図、 第５図は自動車等の曲面カラスに用いた時のこの発明の
他の例のフォトクロミック積層体の断面図、 第６図は従来例のフォトクロミック積層体の断面図、 第７図は第６図に示す積層体の透過率の分光特性図であ
る。 １・・・透明支持体 ２・・・フォトクロミック組成物を含有する透明シート ３・・・透明シート ４・・・透明な赤外線反射シート ５・・・室外側ガラス ６・・・室内側ガラス 第１ 図 第２図 第３図 浪人（ｎｍ） 第４ 図 ５１条１ｎｍ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、少なくとも２枚の透明支持体と、２枚の透明支持体
   の間に挟まれた２枚の透明シートと、２枚の透明シート
   の間に挟持された少なくとも１層の熱線反射機能を有す
   る層を具えた透明な熱線反射シートで構成され、光が入
   射する側の透明シートの１枚にフォトクロミック組成物
   が含有されているかまたはフォトクロミック層を有する
   ことを特徴とするフォトクロミック積層体。