JPH04190870A - 塗布方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真用フィルム・印画紙等の写真感光材料や製
版材料、磁気録音テープ等の磁気記録材料・感圧記録紙
、感熱記録紙等記録材料の製造において、連続走行する
長尺可撓性支持体Ｃ以下「ウェブ」と称する）に液状塗
布組成物（以下「塗布液」と称する）を塗布する工程の
改良に関し、さらに詳しくは改良されたエクストルージ
ョン塗布方法またはビード塗布方法に関するものである
。

〔従来の技術〕

従来より連続走行しているウェブに塗布液を塗布する方
法及び装置としては、各種の方法及び装置が提案されて
きた。

一般に塗布工程は、ウェブに塗布液を転移せしめる部分
（以下「アプリケーション系」という）とウェブに転移
された塗布液を所望の塗布量に計量する部分Ｃ以下「計
量系Ｊという）とに分けて考えられるため、塗布方法及
び装置はアプリケーション系、計量系の相違により分類
されてきた。

アプリケーション系の相違に基づいて、ローラ塗布、デ
イツプ塗布、ファウンテン塗布等、計量系の相違に基づ
いて、エアーナイフ塗布、ブレード塗布、バー塗布等が
知られていた。またアプリケーションと計量とを同一の
部分で担当するものとして、エクストルージョン塗布、
ビード塗布、カーテン塗布がある。このうちエクストル
ージョン塗布及びビード塗布は注液器を支持体に近接さ
せしかも支持体と直接接触しない精密な塗布として使用
されてきた。

その内エクストルージョン塗布に関するものは例えば特
公昭４５−１２３９０号公報、特公昭４６−２６２３６
号公報、特公昭４７−２４６５０号公報に開示されてい
るようなエクストルージョン多層塗布装置に関するもの
、特開昭５（１−１４２６４３号公報に開示されている
単層に関する塗布方法、あるいは、特開昭５６−９５３
６３号公報、特開昭６２−１１０７７６号公報、特開昭
５８−１０４６６６号公報、特開昭６０−２３８１７９
号公報及び特開昭６３−３００６９号公報に開示されて
いる吐出スロットが上向きに位置している塗布方法及び
装置等数多く特許が出願されている。

〔発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記エクストルージョン塗布装置を用い
た塗布方法の問題点として、一つは高速になるに従って
、塗布可能な最少塗布量が増加することがあげられる。

これに対する対策としては一般に注液器のリップ先端面
とウェブとのクリアランスを狭くすることが知られてい
るが、一方注液器のリップ先端面とウェブとのクリアラ
ンスを狭くすると、ウェブのリップ先端面でのひツカ弓
りによるウェブの付着物によるスジ故障あるいはウェブ
の工程異常によるオレ、シワ等を生しる。

したがって、これを防ぐためウェブとリップ先端面との
クリアランスを狭くするには限度がある。

また他方、高速塗布するには特公昭４８−２２９８５号
公報、特公昭５０−２８４５１号公報等に開示されてい
るようにスロットと支持体との間の液溜り（以下「ビー
ド」という）の背部を減圧にしてビードが切れない様に
することが知られているが、高速になるに従いこの減圧
度を増大していくと、ある程度以上の減圧度は逆にビー
ドの不安定さをもたらし、あるいは塗布液が後方に引き
込まれて液切れ故障をひきおこす等問題点があった。

また、一定のスロットの液吐出口中にてその巾以内の任
意の巾のウェブに塗布液を塗布しようとすると、一般に
ウェブ巾の外側にはみ出した注液器のスロットより吐出
する塗布液によりバックアップローラ、及びウェブの工
ンジが汚れる。この汚れ防止の方法としてし特開昭５６
−９５３６３号公報、特開昭６２−１１０７７６号公報
に開示されている方法で、ごく限られた条件でバックア
ップローラを汚さないで塗布はできるが、前記のように
高速になるに従って塗布可能な最少塗布量が増加するの
で、やはりこの送液量の増加によりバックアップローラ
が汚れてくる。この高速塗布時における汚れ対策として
は、特開平２−２１４５６９号公報に記載されている方
法によりバックアップローラを汚さないで塗布可能であ
るが、汚れ防止設備が複雑となる問題点がある。

本発明の目的は、上記の従来の問題点を解消し、高速塗
布時における最少塗布量を増加させず、液切れ故障を発
生させることなく、更にスロント巾がウェブより大なる
場合においてバックアンプローラの汚れあるいはウェブ
エツジの汚れが生しないようにし、これにより、ウェブ
巾が変化する際にもコーターの液吐出口中を変化させる
ことなく塗布可能ならしめる塗布方法及び装置を提供す
ることにある。

〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明の上記目
的は （Ｉ）　　エクストルージョン型汁液器のスロットより
リップを経て、塗布液を吐出させ、バックアップローラ
に巻回して走行する支持体上に塗布する方法において、
スロット内にて該塗布液を整圧し、吐出直前に該スロッ
トの厚み方向の間隔を徐々に拡げて該スロット内の流れ
抵抗を徐々に緩和し、圧力低下、流速低下を惹起しつつ
塗布することを特徴とする塗布方法。

（２）支持体を巻回して走行させるバソクアップロ−ラ
に汁液器のリップを近接させて塗布を行うエクストルー
ジョン型塗布装置において、注液器の支持体進行方向に
向い後方側リップ又は前方側リップが該塗布液吐出方向
にスロットクリアランスが徐々に広がるように切り欠き
部を有することを特徴とする塗布装置。

によって達成される。

以下添付した図面により、本発明の実施態様について詳
述する。

第１図は本発明の塗布方法の１実施態様である塗布装置
の横断面図である。

第１図において、支持体進行方向に向い前方側リップ面
１０の巾！、は特に限定はないが一般に約０．　１ｍａ
＋〜５ｍ＋であり、後方側リップ面の巾１２も同しく限
定はないが一般には０．２ｍ〜５閣である。

但し、リップ面の巾とはスロットの中心線がバックアッ
プローラの表面と交わる点における接線に、スロットの
後面と後側リップの後端線との投影が為す距離を後方側
リップ面の巾ｌ、といい、スロット前面と前方側リップ
の前端線との投影が為す距離を前方側リップ面の巾１１
という。

後方リップの先端部は、後方側リップ先端面８とスロッ
ト内部に切り欠き部を形成する後方側リップ傾斜面９よ
り形成されている。

後方側リップ先端面８の幅２４は０．５ｍｍ〜１．０閣
が好ましい。リップ先端面８の前記接線とのなす角βは
、０°〜２０°であり、より好ましくはＯａ〜５°であ
る。

また、後方側リップ傾斜面９の輻ｌ、も０．　５ｍ〜１
．０園が好ましい、後方側リップ傾斜面９のスロット中
心線とのなす角度αは５°〜４５゜であり、より好まし
くはｌＯ°〜３０°である。

スロット内部の切り欠き部の形状は、第２図（ａ）に示
すような後方リップ先端部にリップ先端面とリップ先端
傾斜面を有する形状のみでなく、第２図（ｂ）に示すよ
うに後方側リップ先端部のスロット面が急激に変化する
ことなく、ある曲率でなめらかに塗布液吐出方向にスロ
ットクリアランスを徐々に広げても良いし、第２図（ｃ
）に示すように、後方側リップ先端部の切り欠き部を形
成する傾斜面の角度が急激に変化しないように、多段階
に分けて各段階毎に５°〜１５°の角度で徐々に全体の
傾斜角を大きくし、塗布液吐出方向にスロットクリアラ
ンスが徐々に広がるようにする形状においても、同様の
効果が得られる。また、切り欠き゛　　　　部は第２図
（ａ）〜（ｃ）に示すように後方側リップ先端部に形成
せしめる形状のみでな（、第２閃（ｄ）〜（ｆ）に示す
ように前方側リップ先端部に形成せしめる形状において
も又、後方側リップ先端部と前方側リップ先端部とを同
様の形状にしても、（図示せず）同様の効果が得られる
。

本発明において、スロット内部に形成された切り欠き部
によって、スロット出口付近にもけるスロットのクリア
ランスを徐々に大きくし、スロット内部の吐出する該塗
布液の動圧を静圧に変換し、更に特に後方側リップ方向
にも液流を導くこと、及び該支持体中より外側にはみだ
した前記スロットの液吐出口よりの塗布液の吐出を内側
に牽引し均一化することによって、該吐出口における両
側端部の塗布液のウェブ両ｔＷ！ｌ端における盛り上が
りを抑制することができる結果、スロット巾がウェブ巾
より大きい場合及び高速塗布時においてもバックアップ
ローラ、及びウェブのエツジを汚すことなく、又該支持
体と汁液器のリップ先端部のクリアランスを狭く設定す
ること及びコータ背部の減圧室を設ける場合、注液器背
部の減圧度を増大させても塗布液が後方に引き込まれ減
圧室内に落ち込むことを防止することが可能となり、低
塗布量で塗布することが可能になる。

また本発明は第１図のように注液器をバックアンプロー
ラ３の左下側に位置せしめて塗布する方法だけでなく、
即ち、第３図（ａ）だけでなく（ｂ）。

（ｃ）に示すように下側又は右下側の方向からウェブ１
に注液器４を当て、塗布する場合にも通用し得る。また
第３図（ｄ）のようにエアーフローティングドラム１２
でウェブ１を浮上させて塗布する等の方法によっても同
様に実施することができる。

第３図　（ａ）〜（ｅ）においてはウェブｌがバックア
ップローラ３またはエアーフローティングドラム１２に
支持され、そのウェブｌに対し、エクストルージョン型
注液器４が塗布液を塗布し、塗布量ウェブ２ができる。

本発明について更に説明を付は加えると、本発明におけ
る塗布液は特に限定されるものではなく、高分子化合物
の水またはをＩ！溶媒液、顔料水分散液、コロイド溶液
等が含まれる。また、塗布液の物性も特に限定されるも
のではないが、支持体上に塗布された液の条件としては
粘度は低い方が適しており、１００ｃｐｓ以下特に５０
ｃｐｓ以下の状態が通している。表面張力も限定されな
いが、５０ｄｙｎｅ／　ａｍ以下で好ましい結果が得ら
れる。

本発明における支持体とは紙、プラスチックフィルム、
レジンコーチイツト紙、アルミニウムウェブ、合成紙等
が含有される。プラスチックフィルムの材質は、たとえ
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等の
ビｆル重合体、６．６−ナイロン、６−ナイロン等のポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレートポリエチレン−
２，６−ナフタレート等のポリエステル、ポリカーボネ
ート、セルローストリアセテートセルロースダイアセテ
ート等のセルロースアセテート等が使用される。またレ
ジンコーチイツト紙に用いる樹脂としては、ポリエチレ
ンをはじめとするポリオレフィンが代表的であるが、必
ずしもこれに限定されない。

〔実施例］ 本発明の効果を一層明確ならしめるために、実施例をあ
げる。

実施例−１ 塗布液として アクリル酸系共重合ポリマー　　　７．０重量部エチル
グリコール　　　　　　　６０，０重量部メタノール　
　　　　　　　　　２０．０重量部染料　　　　　　　
　　　　　　　０，１重量部を用い粘度１０ｃｐｓで第
１図に示すようなエキストルージョン型注液器を用いて
支持体厚さ２００μｍの上に、ウェブの巾３００ｍｍに
、汁液器の吐出中５００閣で塗布を行なった。

塗布装置の前方側リップ面の中１．＝２．Ｏｎ。

後方のリップ面の中ｌｔ　＝４．０ｍ＋、　　ｌｓ　＝
２゜０園、　１４　＝２．　０閣、角度α＝３０°、角
度β＝５９．ｄ＝３．５ｍを用い、前方側と後方側のリ
ップ間のスロットクリアランスを１．０閣、ウェブとリ
ップ間のクリアランスを０．３−にしたものを用い、ラ
インスピードε０７Ｔｌ／霞ｉｎ、において塗布した結
果、６０　ｃ　ｃ／ボの塗布量でウェブ両側端部のロー
ル転写を起こすことなく塗布することが可能となった。

実施例−２ 〔比較例−１〕 前記実施例−１と同一の塗布液、塗布条件において、第
４図に示すようなリップ先端が直通で１１＝４！！＝２
ｍのエクストルージョン型注液器を用い塗布した結果、
ウェブ両側端部においてウェブ巾の外側にはみ出した注
液器のスロットより吐出する塗布液により、バックアッ
プローラ、及びウェブのエツジが汚れた。

〔実施例−２〕 前記実施例−１と同一の塗布液、汁液器を用い、コータ
ー背部に設けた減圧室の減圧度を従来の２倍にして塗布
した結果、ラインスピード６０ｍ／ｍｉｎにおいて４０
ｃｃ／ボの塗布量で、ウェブ両側端部のロール転写を起
こすことなく、又、塗布液がコーター背部の減圧室内に
引き込まれることな（塗布することができた。

〔比較例−２］ 前記実施例−２と同一の塗布液、￥布条性において、比
較例−１と同様に第４図に示すようなエキストルージョ
ン型注液器を用い、塗布した結果、塗布液がコーター背
部の減圧室内に引き込まれ、又、ウェブ両側端部におい
てウェブ巾の外側にはみ出した汁液器のスロットより吐
出する塗布液により、バックアップローラ及びウェブの
エツジが汚れた。

（発明の効果〕 上記に明らかなように、本発明の塗布方法及び装置によ
り得られる効果として、■該支持体巾より外側にはみ出
した前記スロ・７トの液吐出口より吐出される塗布液の
盛り上がりを抑制することが可能となり、該支持体と注
液器のリップ先端部のクリアランスを狭く設定した場合
においてもハックアップローラ、及びウェブのエツジを
汚すことなくウェブの全中の塗布が可能であること■注
液器背部の減圧度を増大させても塗布液が後方に引き込
まれ減圧室内に落ち込むことを防止することが可能とな
り低塗布量で塗布することが可能になり高速塗布時にお
いても、低塗布量で塗布可能となり、品質向上、生産性
向上に寄与するところ大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の塗布方法及び装置の１実施例の注液器
の先端部分の断面図、第２図は注液器先端部分の断面図
、第３図は本発明の塗布方法が可能な汁液器のバックア
ップローラに対する関係位置を示す側面図で左下部（ａ
）、最下部（ｂ）、右下部（Ｃ）。 バックアップローラがエアーフローティングドラムの場
合（ｄ）、コータ背部に減圧室を設けた場合（ｅ）、第
４図は従来のエクストルージョン型注液器の部分的側面
図である。 １・・・ウェブ ２・・・塗布済ウェブ ３・　・・バンクアンプローラ ４・・・エクストルージョン型汁液器 ５・・・後方側注液器ブロック ６・・・前方側注液器ブロック ７・・・スロット ８・・・後方側リップ先端面 ９・・・後方側リップ傾斜面 １０・　・前方側リップ先端面 １１・・・前方側リップ傾斜面 １２・・・エアーフローティングドラム１３・・・減圧
室 １４・・・減圧パイプ 代理人　弁理士（６６４２，）　　深　沢　敏　男　−
、泊・（他　３名）ゞ・１−９

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）エクストルージョン型注液器のスロットよりリッ
   プを経て、塗布液を吐出させ、バックアップローラに巻
   回して走行する支持体上に塗布する方法において、スロ
   ット内にて該塗布液を整圧し、吐出直前に該スロットの
   厚み方向の間隔を徐々に拡げて該スロット内の流れ抵抗
   を徐々に緩和し、圧力低下、流速低下を惹起しつつ塗布
   することを特徴とする塗布方法。
2. （２）支持体を巻回して走行させるバックアップローラ
   に注液器のリップを近接させて塗布を行うエクストルー
   ジョン型塗布装置において、注液器の支持体進行方向に
   向い後方側リップ又は前方側リップが該塗布液吐出方向
   にスロットクリアランスが徐々に広がるように切り欠き
   部を有することを特徴とする塗布装置。