JPH04186708A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JPH04186708A
JPH04186708A JP31546490A JP31546490A JPH04186708A JP H04186708 A JPH04186708 A JP H04186708A JP 31546490 A JP31546490 A JP 31546490A JP 31546490 A JP31546490 A JP 31546490A JP H04186708 A JPH04186708 A JP H04186708A
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JP
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layer
rare earth
multilayer film
rotation angle
atoms
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JP31546490A
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Takeo Kawase
健夫 川瀬
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はレーザービーム等の収束光の熱エネルギーと磁
界のと相互作用により記録し、磁気光学効果によって再
生を行なう光磁気記録媒体に関するものである。
[従来の技術] 従来、光磁気記録に用いられる光磁気材料としては特公
平1−23927に記載のTbFeC。
や特開昭63−76134に記載のNdDyFeCoに
代表される希土類−遷移金属合金薄膜が主流であるが、
特開平2−56752や特開平2−29956に記載の
CoとPtあるいはPdあるいはPt−Pd合金との多
層膜を利用することが検討されていた。CoとPt、P
dとの多層膜は垂直磁気異方性を有しキュリー温度を摂
氏100度から300度の間で変化させることができる
ので光磁気記録用の媒体として利用することができる。
また、光磁気記録をより高密度にするためには、波長の
短い光を使う必要がある。希土類−遷移金属合金は波長
が短くなるほどカー回転角が小さくなるが、CoとPt
、Pdとの多層膜では逆に大きくなるので、高密度化に
は後者の方が適しているとされている。また、希土類−
遷移金属合金が腐食され易く保護膜なしでは実用になら
ないのに対して、CoとPt、Pdとの多層膜は耐食性
に優れているので保護膜の必要がなく、より信頼性の高
い記録媒体を製造することができる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、CoとPt、Pdとの多層膜は希土類−遷移金
属合金に比べて飽和磁化が大きいので反磁界の影響をう
けて記録ピットの形が乱れたり、ピット内部に微小磁区
が生じたりして再生信号の品質が低下するという問題が
あった。反磁界が大きいとデータの消去の際に消し残り
が生じやすいという欠点もある。希土類−遷移金属合金
は希土類と遷移金属とが反平行に交換結合しているフェ
リ磁性体なので希土類と遷移金属との磁気モーメントが
相殺し合う結果飽和磁化の値が小さいのに対して、Co
とPt、Pdとの多層膜は全体が平行に結合しているフ
ェロ磁性体なので大きな飽和磁化を持つことになる。
また、CoとPt、Pdとの多層膜は希土類−遷移金属
合金に比べて保磁力が小さいという問題を持っている。
希土類−遷移金属合金が3キロ工ルステツド以上の保磁
力を容易に得られるのに対して、CoとPtとの多層膜
では1.5キロエルステツド以下、CoとPdとの多層
膜では3キロエルステツド以下の値しか得られていない
。保磁力が小さく、反磁界が大きいと記録された記録ピ
ットが安定性に欠け、良好な再生信号を得られなかった
そこで、本発明の目的は光の波長が300nmから60
0nmの短波長の領域で大きな回転角を有し、かつ、保
磁力が大きく微小なピットが安定して記録可能な光磁気
記録媒体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の光磁気記録媒体は、Coを主に含有する層と、
Pt、Pdから少なくとも1種類を含有する貴金属層と
、Gd、Tb、Dyの重希土類金属から少なくとも1種
類を含有する希土類層と、Pt、Pdから少なくとも1
種類を含有する貴金属層が順に積層された単位層構造が
1周期以上績層されている多層膜を記録膜としたことを
特徴とする。
本発明の光磁気記録媒体は一般の薄膜形成法を利用して
製造可能である。つまり、真空蒸着法、スパッタリング
法、分子線エピタキシー法などを用いて、ガラス、プラ
スチック、結晶などの基板上に上記の各層を順に積層す
ることによって製作できる。その際、各層の境界は急峻
であることが望ましいが、製造時の原子の運動過程によ
って層間で相互に組成が混じり合い明確な界面が得られ
ないこともあるが、それであってもよい。最低、組成に
目的の変調が認められ、膜の深さ方向に均一な組成でな
ければ目的の特性を得ることが可能である。
[作用] Coを主に含有する層は、Pt、Pdから少なくとも1
種類を含有する貴金属層にサンドインチされているため
に垂直磁気異方性が誘起される。
さらにCo原子と希土類層に含まれるGd、Tb、Dy
の重希土類金属原子とが交換相互作用によって反平行に
結合する。重希土類金属原子とCo原子との磁気モーメ
ントが相殺しあう結果、飽和磁化の値が小さく、保磁力
が大きくなり、優れた角形性を持つヒステリシスループ
が得られる。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本発明の詳細な説明する。
実施例1: Co−P t−Gd−P tを単位層構造とする多層膜
をガラス基板上に、スパッタリング法によって作製した
。多層膜の作製は以下のようにしておこなった。ガラス
基板を回転可能な基板台につける。CO% G d 1
P tのターゲットは基板台の回転中心軸のまわりに配
置され、ターゲット間はスパッタ粒子がお互いに回り込
まないように設計された遮蔽板によって区切られている
。ターゲットを覆うように設けられているシャッターと
基板台はコンピュータにより制御され積層すべき材料の
ターゲット上まで基板を移動させ、必要時間だけシャッ
ターを開くような機構になっている。残留ガス圧を5X
10  ’Torrまで排気した後、20mTorrの
Arガスをチェンバー中に導入して、各ターゲットを0
.3から0.6アンペアで直流スパッタした。こうして
第1図に示す様にガラス基板101上にCo層102、
Pt層103、Gd層104、Pt層105が単位層構
造106として積層され、さらに単位層構造が一周期以
上積層される構造が得られる。
Co層を0.3nm、Pt層を0.6nm、Gd層を0
.3nm、多層膜全体の厚さを200nmの条件で作製
した試料のカー回転角ヒステリシスループを第2図に示
す。測定した光の波長は400nmである。反磁界の影
響のない角形性の良好なカー回転角ヒステリシスループ
を示していて、8kOeの保磁力が得られている。比較
のため60層を0.3nm、Pt層を0.6nmで形成
したPt−Co多層膜のカー回転角ヒステリシスループ
を第3図に示す。この多層膜では反磁界が大きいのでス
トライプ磁区が安定で第3図に示されるように角形性に
劣る。保磁力も1.5kOeと小さい。振動試料型磁力
計で両者の飽和磁化の値を測定したところ、本発明のC
o−Pt−Gd−Pt多層膜では5emu/ccである
のに対して、Pt−Co多層膜では110emu/cc
と大きな値を示した。
また、カー回転角の波長依存性を調べた結果を第4図に
示す。縦軸はカー回転角を、横軸は光の波長を示してい
る。401で示される曲線は本発明のCo −P t−
Gd−P を多層膜のもので、402はPt−Co多層
膜のもので、403はTbFe非晶質合金膜の測定結果
である。それぞれの膜をガラス基板上に形成して、ガラ
ス基板を通してカー回転角を測定した。本発明の多層膜
のカー回転角は400nm付近でPt−Co多層膜を若
干下回るが500nmから800nmに渡って比較的大
きい値を有する。Pt−Co多層膜では長波長側が、T
bFe非晶質合金膜では短波長側が低いカー回転角を示
しているのがわかる。
実施例2: Co−P t−Tb−P tを単位層構造とする多層膜
をガラス基板上に、スパッタリング法によって作製した
。Co層を0.3nm、Pt層を0゜6nm、Tb層を
0.3nm、多層膜全体の厚さを200 nmの条件で
作製した試料のカー回転角ヒステリシスループを第5図
に示す。測定した光の波長は400 nmである。
800nmでの測定でもカー回転角は0.22度と、T
bFeCoの値にほぼ等しいレベルを得られた。
実施例3: 貴金属層と希土類層とに用いる元素を変えたときに得ら
れるカー回転角の大きさと、保磁力とを比較した。表1
には実験を試みた試料のリストを示す。元素記号の横の
数字は各層の膜厚をnmで表したものである。試料4は
希土類層にTbとGdとの合金を用いたもの、試料9は
貴金属層にPt層とPd層とが交互に現われるような構
成になっている。試料1oがら試料11は希土類層に軽
希土類金属を用いたもの、試料12がら試料14は希土
類層に軽希土類と重希土類との合金を利用したものであ
る。これらの試料について、400nmにおけるカー回
転角、800nmにおけるカー回転角、保磁力を測定し
た結果を表2に示す。
なお、保磁力の単位はキロエルステッドである。
試料6.16.17以外は角型比がほぼ1で光磁気ディ
スクの記録膜に利用可能と考えられる。希土類層にNd
、Prを含有する試料では500nm付近で大きなカー
回転角を有する。
表1 表2 実施例4: 本発明の多層膜を記録膜として光磁気記録媒体を作製し
て信号の記録再生を行った。基板としてポリカーボネー
ト樹脂を用いた。第6図に示すようにポリカーボネート
基板61上には光学式ヘッドでトラッキングサーボをか
けられるように案内溝62が設けである。残留ガスがl
Xl0  T。
rrまで排気したチャンバー中にArガスを導入してA
l2N3ターゲットを高周波スパッタリングしてポリカ
ーボネート基板上にA1□N3膜63を80nmの厚さ
形成した。そして実施例1と同様な方法で本発明のCo
−Pt−Gd−Pt多層膜64を20nmの厚さで形成
した。さらにA12N3膜65を30nmの厚さ、At
膜66を2011mの厚さで積層した。記録再生には5
32nmのレーザー光を光源とする光ヘッドを用いた。
このレーザー光はNd:YAGレーザーを半導体レーザ
ーで励起して、KTP (KTiOPO4)で2次高調
波を発生することによってえた。連続光を発振させて、
磁界変調法によって記録した。記録磁界は1500e程
度、線速5.7m/s、記録周波数7MHzの条件で、
記録パワーを変化させてCN比を測定した結果を第7図
に示す。曲線71が本発明の光磁気記録媒体の特性で、
曲線72はPt−Co多層膜を記録膜に用いた媒体の特
性、曲線73はTbFeCoを記録膜に用いた媒体の特
性である。カー回転角の測定ではPt−C0多層膜がも
っとも大きな回転角を示していたが、CN比の測定では
TbFeCoをも下回っている。
熱磁気的に書き込まれた磁区が安定していないためだと
思われる。これに対して、本発明の多層膜は大きなCN
比を示し短波長の光による高密度記録に適していること
がわかる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明の光磁気記録媒体はCoを主
に含有する層と、Pt、Pdから少なくとも1種類を含
有する貴金属層と、Gd、、Tb、Dyの重希土類金属
から少なくとも1種類を含有する希土類層と、Pt、P
dから少なくとも1種類を含有する貴金属層が順に積層
された単位層構造が1周期以上績層されている多層膜を
記録膜としたことによって、記録膜の飽和磁化を/lX
さくすることができ、これに伴って反磁界が抑圧される
ため安定に記録磁区を形成できる。また、400nmか
ら800nmの広い波長域において高いカー回転角を有
する。保磁力が大きく、角形比が1のカー回転角ヒステ
リシスループを得ることができる。その結果、再生信号
において高いCN比を得ることができるので、高い品質
の光磁気記録媒体を提供することが可能である。特に、
400nmから600nmの光を用いた記録再生には従
来にない高いCN比を得られることから、高密度記録に
適した光磁気記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の光磁気記録媒体の一実施例を示す断
面模式図。 第2図は、本発明の光磁気記録媒体のカー回転角ヒステ
リシス図。 第3図は、従来のPt−Co多層膜のカー回転角ヒステ
リシス図4つ 第4図は、各媒体のカー回転角の波長依存性を比較した
特性図。 第5図は、本発明の光磁気記録媒体のカー回転角ヒステ
リシス図。 第6図は、本発明の光磁気記録媒体の一実施例を示す断
面模式図。 第7図は、各媒体を記録再生したときの再生信号のCN
比の記録パワー依存性を示す特性図。 以上 出願人 セイコーエプソン株式会社 代理人 弁理士 鈴木喜三部 化1名 第1図 を 第2図 第3図 300 400 500 600 700 800 9
00  +000波長 (nrn) 第4図 第6図 記録パワー(ml的

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 多層膜からなる光磁気記録媒体において、 Coを主に含有する層と、 Pt、Pdから少なくとも1種類を含有する貴金属層と
    、 Gd、Tb、Dyの重希土類金属から少なくとも1種類
    を含有する希土類層と、Pt、Pdから少なくとも1種
    類を含有する貴金属層が順に積層された単位層構造が1
    周期以上積層されている多層膜を記録膜としたことを特
    徴とする光磁気記録媒体。
JP31546490A 1990-11-20 1990-11-20 光磁気記録媒体 Pending JPH04186708A (ja)

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JP31546490A JPH04186708A (ja) 1990-11-20 1990-11-20 光磁気記録媒体

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