JPH04177002A

JPH04177002A - ボイラ装置

Info

Publication number: JPH04177002A
Application number: JP30292790A
Authority: JP
Inventors: Shigenobu Takada; 高田　茂伸; Shinichiro Katsumura; 勝村　信一郎; Masahiko Ishihara; 正彦石原
Original assignee: Babcock Hitachi KK
Current assignee: Mitsubishi Power Ltd
Priority date: 1990-11-08
Filing date: 1990-11-08
Publication date: 1992-06-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はボイラ装置に係り、特に水胴内に暖缶用の熱交
換器を備えたボイラ装置に関する。

〔従来の技術〕

従来のボイラ装置は、第２図に示すように、水胴１と汽
胴２が水管群３を介して接続され、汽胴２には加熱器４
の一端が取付けられている。加熱器４の他端は主蒸気管
５に接続され、その主蒸気管５の途中にスプレー形減温
器６が設けられている。スプレー形減温器６の内部には
スプレー水が噴射するようになっており、その噴射した
スプレー水によって主蒸気の温度が調節・される。例え
ば、加熱器４で加熱された主蒸気が昇温し過ぎた場合、
主蒸気の温度は主蒸気温度調節計７で検出され、その検
出信号に基づいてスプレー水流量制御弁８が開くことに
より、スプレー形減温器６の内部にスプレー水が噴射さ
れて主蒸気が減温される。

また、水胴１の内部には伝熱管９が配設され、この伝熱
管９の一端は暖缶蒸気入口止弁１０を有する暖缶蒸気管
１１に、他端は暖缶蒸気出口止弁１２を有する暖缶蒸気
管１３にそれぞれ接続されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来技術では次のような問題点があ
る。

すなわち、ボイラ装置が小型のものである場合、ボイラ
を低負荷で運転すると、スプレー形滅温器を通過する主
蒸気の流量が低下するので、主蒸気とスプレー水との混
合が悪くなり、蒸気温度を制御することが難しくなる。

また、スプレー水として軟水を使用しているボイラが多
く、この軟水をスプレー形減温器内部に噴射すると、軟
水中に含まれる多くの不純物のために蒸気純度が低下し
て、蒸気の使用先が制限されてしまう。

さらに、制御しようとする主蒸気の温度が飽和温度に近
いと、蒸気中にドレンが混入してしまうこともある。

本発明の目的は、小型のボイラでも低負荷がら高負荷の
広い範囲の負荷において蒸気温度制御が容易にでき、か
つ蒸気純度を良好な状態に維持することができるボイラ
装置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明は、内部に暖缶用の伝
熱管が設けられた水胴と、該水胴に水管群を介して接続
され水管群で発生した蒸気を貯留する汽胴と、該汽胴に
接続され汽胴からくる蒸気を加熱して主蒸気管に送出す
る加熱器と、を備えたボイラ装置において、前記主蒸気
管内を流れる蒸気の一部を前記水胴内の伝熱管に導入し
て蒸気温度を低減させてから、その蒸気を前記主蒸気管
に戻す手段を設けたことを特徴としている。

〔作用〕

上記構成によれば、ボイラ運転時に主蒸気の一部を水胴
内の伝熱管に流すことにより、その主蒸気の温度を減温
させることができる。そして、この減温した主蒸気を主
蒸気管に戻すと、加熱器から直接くる昇温し過ぎた主蒸
気と水胴内の伝熱管を通ってきた蒸気が混合され、主蒸
気の全体としての温度を減温させることが可能となる。

この場合、主蒸気自身で主蒸気を減温するようにしてい
るので、主蒸気中に不純物が入り込むことを回避でき、
蒸気純度を高く維持することが可能となる。

特に主蒸気を飽和水と間接的に熱交換することにより温
度制御が行われているので、主蒸気が飽和温度以下に低
下することがなく、主蒸気中にドレンが発生することも
ない。また、水胴内の伝熱管へ流す蒸気流量を調節する
ことにより主蒸気の温度を制御できるので、低負荷運転
時にも温度制御を容易に行うことができる。

［実施例］以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。なお
、従来と同一な箇所には同一な符号を記し、その詳細な
説明は省略する。

本発明のボイラ装置は、第１図に示すように、蒸気連絡
管止弁１４を有する蒸気連絡管１５の一端が主蒸気管５
の途中に連結され、この蒸気連絡管１５の他端が暖缶蒸
気管１１に接続されている。

また蒸気連絡管止弁１６を有する蒸気連絡管１７の一端
も主蒸気管５の途中に連結され、この蒸気連絡管１７の
他端は暖缶蒸気管１３に接続されている。主蒸気管５上
において、蒸気連絡管１５と主蒸気管５との連結部は蒸
気連絡管１７と主蒸気管５との連結部より上流側に配置
されており、両連結部の中間に主蒸気温度調節弁１８が
配設されている。そして、この主蒸気温度調節弁１８の
開度は、蒸気連絡管１７の連結部より下流側の主蒸気ｖ
５上に配設された主蒸気温度調節計７からの信号によっ
て制御されるようになっている。

次に本実施例の作用について説明する。

ボイラの運転を停止しているときは、蒸気連絡管止弁１
４，１６を閉じ、暖缶蒸気人口止弁１０と暖缶蒸気出口
止弁１２をそれぞれ開き、暖缶蒸気を伝熱管９に供給す
るにれにより、水胴ｌ内のボイラ水を加熱してボイラ装
置を暖缶状態に保持することができるので、ボイラ装置
の急速起動が可能になる。

また、ボイラ運転中は、暖缶蒸気入口止弁１゜と暖缶蒸
気出口止弁１２をそれぞれ閉じ、蒸気連絡管止弁１４，
１６を共に開いて、加熱器４で加熱されて昇温し過ぎた
主蒸気管５内の蒸気の一部を、蒸気連絡管１５と暖缶蒸
気管１１を介して伝熱管９に導き、この伝熱管９で水胴
ｌ内のボイラ水と熱交換させて減温する。減温した蒸気
を暖缶蒸気管１３と蒸気連絡管１７を介して主蒸気管５
に戻す。そして、主蒸気温度調節弁１８を介して直接送
られてきた減温されていない主蒸気と、伝熱管９で減温
された蒸気とが混合され、主蒸気全体としての温度が低
減される。低減された主蒸気の温度は主蒸気温度調節計
７で検出され、所定の温度になるように主蒸気温度調節
弁１８の開度が制御される。

なお、上記実施例では暖缶用の伝熱管９を用いて主蒸気
を減温させるようにしたが、水胴１内に暖缶用の伝熱管
９とは別の伝熱管、すなわち主蒸気減温専用の伝熱管を
水胴内に設けるようにしてもよい。

また、第１図に示したボイラ装置に従来のスプレー形減
温器を併用することも勿論可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、停缶時の暖缶用
伝熱管を利用して主蒸気を減温しているので、主蒸気の
過熱低減器として新たに装置を設置する必要がなく経済
的である。

また、過熱蒸気を飽和水と熱交換して所定温度に制御し
ているので、飽和温度以下にならず主蒸気中にドレンが
発生することを防止できるとともに、熱交換器へ流す蒸
気流量を調節することにより主蒸気の温度を制御できる
ので、低負荷運転時にも温度制御を容易に行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のボイラ装置の全体構成図、第２図は従
来のボイラ装置の全体構成図である。 ■・・・水胴、２・・・汽胴、３・・・水管群、４川過
熱器、５・・・主蒸気管、７・・・主蒸気温度調節計、
９・・・伝熱管、１０・・・暖缶蒸気入口止弁、１１．
１３・・・暖缶蒸気管、１２・・・暖缶蒸気出口止弁、１４．１６・・・蒸気連絡管止弁、１５．１７・・・蒸気連絡管、１８・・・主蒸気温度調節弁。

Claims

【特許請求の範囲】

１、内部に暖缶用の伝熱管が設けられた水胴と、該水胴
に水管群を介して接続され水管群で発生した蒸気を貯留
する汽胴と、該汽胴に接続され汽胴からくる蒸気を加熱
して主蒸気管に送出する加熱器と、を備えたボイラ装置
において、前記主蒸気管内を流れる蒸気の一部を前記水
胴内の伝熱管に導入して蒸気温度を低減させてから、そ
の蒸気を前記主蒸気管に戻す手段を設けたことを特徴と
するボイラ装置。