JPH04176459A - キチンフイルムからなる眼部の創傷治療材料 - Google Patents

キチンフイルムからなる眼部の創傷治療材料

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JPH04176459A
JPH04176459A JP2305357A JP30535790A JPH04176459A JP H04176459 A JPH04176459 A JP H04176459A JP 2305357 A JP2305357 A JP 2305357A JP 30535790 A JP30535790 A JP 30535790A JP H04176459 A JPH04176459 A JP H04176459A
Authority
JP
Japan
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solvent
eye
eyes
chitin
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP2305357A
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English (en)
Inventor
Koji Kibune
木船 紘爾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、キチンフィルムからなる眼部の創傷治療材料
に関するものである。
(従来の技術) 近年、眼部の損傷の機会が増加している。例えば、コン
タクトレンズ装着の結果起こる創傷がある。ハード及び
ソフトコンタクトレンズに限らず。
レンズは黒目の表面を覆っている角膜にぴったりかぶせ
るように覆う。しか゛し、長時間かぶせたままにしたり
、レンズと目の間にごみが入ったりすると、角膜を傷つ
けることになり、目に強い痛みを覚える場合が多い。ま
た、白内障の治療で、眼内レンズの手術後の創傷におい
ても、創の早い治癒が望まれている。
これらの眼内に発生した創傷の治療としては。
従来から傷の場所に軟膏を塗り、ごみ等が入らないよう
眼帯をかけて治す方法が一般的である。しかし、治療が
繁雑で、治癒に要する時間が長く。
方法として必ずしも十分なものではなかった。また、治
療の間は眼帯で物がよく見えず、患者にとっては不自由
な期間を過ごさねばならなかった。
一方、このような点を解決する方法として、コラーゲン
レンズ(米国、ボシュロム社製)がある。
これは、ブタの白目部分の強膜からコラーゲンを取り出
して円形レンズにしたもので、半透膜であり、治療中に
物が見え、痛みも軽いといわれている。しかし、大きな
欠点としては、蛋白質であるために抗原性を有すること
である。眼は、特に異物に対しての感受性が強く、特に
抗原性のある場合、炎症を起こしたりすることが多い。
従って。
コラーゲンレンズも、眼部の創傷の治癒を目的とするレ
ンズとして必ずしも十分なものではなかった。
本発明は、眼部の創傷の保護を目的として、眼部への密
着性が良好で、傷の泊りがよく、透明で。
安全性の高いフィルムを提供することを目的としたもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、上記の目的を達成するため鋭意研究を重ね
た結果、キチンからなるフィルムが眼部の創傷の保護と
して良好であることを見出し本発明に到達したものであ
る。
すなわち1本発明は、半球面状の透明なキチンフィルム
からなる眼部の創傷治療材料を要旨とするものである。
以下1本発明の詳細な説明する。
キチンとは、甲殻類、昆虫類等の外骨格を塩酸処理並び
に苛性ソーダ処理して、灰分及び蛋白物質を除去して得
られるポリ(N−アセチル−D−グルコサミン)または
このポリ(N−アセチル−D−グルコサミン)を濃アル
カリで処理して得られる脱アセチル化物(脱アセチル化
度で数%から100%までの値のものがある)であり、
これらのうち、脱アセチル化度が高く、酸に溶解するも
のを、特にキトサンと呼んでいる。
ここでいう脱アセチル化度とは1次のような方法で測定
された値をいう。
試料約2gを2N−塩酸水溶液200 ytfl中に投
入し、室温で30分間攪拌する。次いで、ガラスフィル
ターで濾過して塩酸水溶液を除去した後。
2001dのメタノール中に投入して30分間攪拌する
。これを、さらにガラスフィルターで濾過し。
フレッシュなメタノール200m1中に投入して。
30分間攪拌する。このメタノールによる洗浄操作を4
回繰り返した後、風乾および真空乾燥し。
次に、その約0.2gを精秤して100戚の三角フラス
コにとり7 イオン交換水40dを加えて30分間撹拌
する。次いで、この溶液をフェノールフタレインを指示
薬として0.1N−苛性ソーダ水溶液で中和滴定する。
脱アセチル化度(A)は1次式によって求められる。
ただし、aは試料の重量(g)、fは0.IN−苛性ソ
ーダ水溶液の力価、bは0.1N−苛性ソーダ水溶液の
滴定量(g)である。
本発明で用いられるキチンは、このようなキチン、脱ア
セチル化キチンあるいはキトサンであり。
さらには、キチンあるいはキトサンのグルコサミン残基
の一〇H基、−CH,OH基または−NH2基がエステ
ル化、エーテル化、カルボキシメチル化、ヒドロキシエ
チル化あるいは〇−エチル化された誘導体等も含まれる
。これらの製造にあたっては、灰分や蛋白質含量の少な
い、精製度の高いものが好ましい。また、これらキチン
をセルローズ等の他の多111.ポリビニルアルコール
、コラーゲン等の他の高分子と混合して使用してもよい
本発明に用いられるキチンフィルムは、これらのキチン
から成形されたもので、眼球に装着できる適度な曲率半
径を有する半球面体であり、一般に視力矯正に用いるコ
ンタクトレンズを意味しない。すなわち、凸、凹レンズ
のような光学的性質を有していないものである。従って
、形状は、直径が10〜20mm、厚さ0.03〜0.
3 in程度の厚みが−様なフィルム状の成形体を意味
する。
本発明に用いられるキチンフィルムを作成する方法は、
湿式成形を採用することができる。すなわち、キチンを
溶剤に溶かして溶液を作成し、目的とする曲率半径を要
する球状の形状面に塗布した後、そのまま溶剤を除去す
るか、または他の非溶荊で置換した後溶剤を除去する。
キチン溶液を作成するための溶剤は、キチンの種類によ
って異なる。例えば、脱アセチル化度の低いキチンの場
合、トリクロル酢酸とハロゲン化炭化水素の混合液、ジ
メチルアセトアミドまたはN−メチルピロリドンと塩化
リチウムとの混合液等に溶かす。脱アセチル化度の高い
キチン、例えばキトサンの場合、酢酸の水溶液に溶かす
のが一般的である。この際、特にキトサンの場合、水に
対する耐性が低いので、成形体を作成した後に。
これを高めるために無水酢酸によってアセチル化を行っ
たり、グルタルアルデヒド等によって不溶化処理をする
ことが好ましい。
溶剤及び非溶剤の除去によって得られた成形体は、水ま
たはアルコール等によって十分に洗浄し。
溶剤及び非溶剤を十分に除去することが好ましい。
洗浄の後、成形体は乾燥され1球状の型から除去し、眼
球に応じて必要な大きさに作成される。得られたフィル
ムは、オートクレーブまたはエチレンオキサイドガスに
よって滅菌した後に患者の眼部に装着して使用されるが
、コンタクトレンズによって傷つけられた角膜や白内障
治療後の手術側等の眼部の創傷の治癒のための手段とし
て有効に使用される。
(実施例) 以下1本発明を実施例によってさらに具体的に説明する
実施例1 粗キトサン粉末(新日本化学型)を3−7v%苛性ソー
ダ水溶液で90°C,3時間加熱処理し、含まれている
蛋白質を除去した。得られた精製キトサンは、白色の粉
末であり、脱アセチル化度は88%であった。
この粉末を3wt%の酢酸水溶液に常温で4wt%溶解
させ、透明の溶液を得た。この溶液を1曲率半径8II
Illのステンレス性曲面上に厚さ1閣に塗布し、60
°Cにて乾燥して溶剤を除去した。メタノールで洗浄し
た後、さらに5wt%の無水酢酸で60°Cにて2時間
処理した。その脱アセチル化度は46%であった。メタ
ノールで再度洗浄し、乾燥した。ステンレス製の曲面か
ら脱着したものは、厚さが0.06mmの透明の半球状
フィルムであった。
このフィルムを、コンタクトレンズにより角膜に炎症を
起こしている患者に装着したところ、密着性が良好であ
り、その結果、2週間後には炎症は治癒した。
実施例2 キチン粉末(新日本化学型;脱アセチル化度が3.5%
、25°Cジメチルアセトアミドと塩化リチウムの9:
1混合液に0.2wt%溶解した際の溶液粘度が350
センチポイズである)をジメチルアセトアミドと塩化リ
チウムとの9:1混合液に3wt%溶解させて、透明の
溶液を作成した。濾過により不溶物を十分に除去した後
9曲率半径7薗のステンレス曲面上に厚さ2.5胴で塗
布し、ジメチルホルムアルデヒドで凝固した後、90°
Cにて乾燥し、ジメチルホルムアミドを除去した。得ら
れたものは、厚み0.07+imの透明のフィルムであ
った。
これを滅菌した後、白内障手術後の患者に装着したとこ
ろ、4日間で治癒で完了し1通常の軟膏ガーゼによる治
療よりも早かった。
(発明の効果) 本発明のキチンフィルムからなる眼部の創傷治療材料は
、眼部に良好な密着性を示し、かつ刺激することなく眼
部を保護し、創部を早く治癒させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)半球面状の透明なキチンフイルムからなる眼部の
    創傷治療材料。
JP2305357A 1990-11-09 1990-11-09 キチンフイルムからなる眼部の創傷治療材料 Pending JPH04176459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2305357A JPH04176459A (ja) 1990-11-09 1990-11-09 キチンフイルムからなる眼部の創傷治療材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2305357A JPH04176459A (ja) 1990-11-09 1990-11-09 キチンフイルムからなる眼部の創傷治療材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04176459A true JPH04176459A (ja) 1992-06-24

Family

ID=17944145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2305357A Pending JPH04176459A (ja) 1990-11-09 1990-11-09 キチンフイルムからなる眼部の創傷治療材料

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JP (1) JPH04176459A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5789462A (en) * 1995-09-13 1998-08-04 Seikagaku Kogyo Kabushiki Kaisha (Seikagaku Corporation) Photocured crosslinked-hyaluronic acid contact lens
US6075066A (en) * 1994-03-14 2000-06-13 Seikagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Material to be worn on the eyeball
GB2509588A (en) * 2012-11-07 2014-07-09 Medtrade Products Ltd A wound care device comprising an acid, and a method of treating said device with ethylene oxide

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