JPH0417138Y2

JPH0417138Y2 -

Info

Publication number: JPH0417138Y2
Application number: JP1987191409U
Authority: JP
Priority date: 1987-12-18
Filing date: 1987-12-18
Publication date: 1992-04-16
Also published as: JPH0198109U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、使い捨てパンツ型おむつに関する。
さらに詳しくは、あらかじめパンツ型に形成して
なるおむつに関する。

（考案の背景）従来の使い捨ておむつは、周知の通り不織布な
どから成る液透過性の表面シートと、ポリエチレ
ンフイルムなどから成る液不透過性の裏面シート
との間に、吸水紙、綿状パルプ、高吸収性ポリマ
ーなどから成る吸水体から成つており、長手方向
の一端の両サイドに圧着テープを設けてある。

この様な従来のおむつを子供に装着する場合に
はおむつを広げ、その上に子供を仰向けて寝か
せ、一端をおなかにかぶせてウエスト部を圧着テ
ープで固定し装着するという方法をとつている。
これはおむつカバーを併用するおむつの場合でも
全く同様である。

しかし、この様な装着の仕方は、動きの激しく
ない小さい子供では可能でも、動きの激しい子供
の場合には、装着者が片方の手で子供をおむつの
上に押さえつけ、もう片方の手で圧着テープなど
の固着具で固着することとなり、従来の使い捨て
おむつでは所定の位置に上手に固着することがで
きない場合が多い。

また、取付位置が所定位置からずれてしまつた
場合、付け直しのために固着具を剥離させようと
すると、ポリエチレンフイルムより成る裏面シー
トが破け、またそのまま付けていた場合には体に
完全にフイツトしていないためシワを生じるなど
といつた問題があつた。

また、よちよち歩きを始めた子供はおむつ替え
のために寝かせつけられることを嫌うため、立つ
たままおむつ替えのできるパンツ型おむつが望ま
れており、すでに、幾つかの提案もなされている
が、実際には、未だ商品化に至つていない。これ
らの提案（公開特許公報昭57−77304、昭58−
115106、昭58−115107、昭62−21803、昭62−
41302）では、いずれもウエストまわりの縁が完
全に閉鎖された構造になつている。これらのおむ
つを子供に装着する場合、広げるのに手間がかか
り、また、太つた子供と痩せた子供ではウエスト
弾性部材の弾性強度の調節ができないといつた問
題点があつた。

（考案が解決しようとする問題点）上記の通り、従来の使い捨ておむつ、あるいは
おむつカバーを用いるおむつでは装着しにくいと
いう問題点があり、また、既に提案されているウ
エストまわりの縁が連続しているパンツ型おむつ
ではウエストまわりを伸ばし広げる必要があり、
また、子供の体格によつてウエスト部の調節がき
かないという問題点がある。本考案はこれらの問
題点を解決するものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は、液透過性の表面シートと液不透過性
裏面シートとの間に吸収層を有し、且つ、後身頃
上縁部又は後身頃上縁部と前身頃上縁部に弾性部
材を設け、且つ、股下両縁部にも弾性部材を設け
た使い捨てパンツ型おむつにおいて、後身頃両側
縁部及び前身頃両側縁部の相対する面の一部を固
着すると共に、後身頃上縁両端部又は前身頃上縁
両端部に圧着テープを設けてなる使い捨てパンツ
型おむつである。

以下本考案を図面を参照してさらに詳しく説明
する。

第１図、第２図は本考案の一例を示す図面であ
り、第１図は本考案の使い捨てパンツ型おむつを
斜め上からみた正面図であり、第２図は後身頃上
縁部及び前身頃上縁部の相対する側縁部の一部固
着されている個所をはがし展開した一部切除部を
有する図面である。

図中、１は表面シート、２は裏面シート、３は
吸収体、４は股下部弾性部材、９は圧着テープ、
１０ａ，ｂは後身頃固着部、１１ａ，ｂは前身頃
固着部、１２は股下区域を示す。

一般に、表面シート１としては、ポリエステ
ル、ポリプロピレンなどの不織布が利用可能であ
り、また、裏面シート２としては、ポリエチレン
フイルムなどが利用できる。吸収体３は吸水紙、
綿状パルプ高吸水性ポリマーなどで構成されてお
り、矩形であつても砂時計型であつてもその他類
似の型であつてもよい。股下弾性部材４としては
糸ゴム、ウレタンフイルム、ウレタン発泡体など
が使用できる。

後身頃弾性部材７、前身頃弾性部材８について
も股下弾性部材と同様の素材が使用可能である。
前身頃弾性部材８は付いていなくてもよい。ま
た、後身頃弾性部材７、前身頃弾性部材８のウエ
ストまわりへの取り付け巾については全面に取り
付けてもよいし、また、一例として示した第１図
の様に部分的に取り付けてあつてもよい。

圧着テープ９は従来の使い捨ておむつで使用さ
れている感圧接着型のものが使用できる。

後身頃１０ａ，１０ｂ、前身頃１１ａ，１１ｂ
の固着手段としては、ホツトメルトなどの接着剤
で付けても良いし、また、ヒートシールなどの手
段であつてもよい。

圧着テープ９と固着部１０ａ，１０ｂとの間に
はある程度の非固着部があることが望ましい。

また、第１図においては、後身頃端縁部が前身
頃端縁部の上になるように固着した例を示した
が、後身頃端縁部が前身頃端縁部の下になるよう
に相対する端縁部の一部で固着してもよい。この
場合圧着テープ９は前身頃上縁両端部に取り付け
るのは当然である。

以上、本考案の実施例を図面により説明したが
吸収体の型状、前身頃への弾性部材の取り付け有
無など第１図、第２図に限定されるものではな
い。

（考案の効果）本考案の使い捨てパンツ型おむつは、従来の使
い捨ておむつ、おむつカバー併用型おむつに比べ
装着時に動きの激しい子供などに立つたまま容易
に装着が可能であり、さらにウエストまわりの締
めつけ具合についても圧着テープで調節すること
により、子供の体格に合つたウエストまわりとす
ることが可能であるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のパンツ型おむつの一例を示す
図面、第２図は後身頃及び前身頃の相対する側縁
部の固着されている個所をはがし展界し、且つ一
部切除部を有する展界平面図である。１……表面シート、２……裏面シート、３……
吸収体、４……股下部弾性部材、５……後身頃、
６……前身頃、７，８……弾性部材、９……圧着
テープ、１０ａ，１０ｂ……後身頃固着部、１１
ａ，１１ｂ……前身頃固着部、１２……股下区
域。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

液透過性の表面シートと液不透過性裏面シート
との間に吸収層を有し、且つ、後身頃上縁部又は
後身頃上縁部と前身頃上縁部に弾性部材を設け、
且つ、股下両縁部にも弾性部材を設けた使い捨て
パンツ型おむつにおいて、後身頃両側縁部及び前
身頃両側縁部の相対する面の一部を固定すると共
に、後身頃上縁両端部又は前身頃上縁両端部に圧
着テープを設けてなる使い捨てパンツ型おむつ。