JPH0416662A - 壁材の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は壁材の取付構造に関し、詳しくは、躯体に対
し取付金具−を介して壁材を取付ける壁材の取付構造に
関するものである。

〔従来技術〕

従来より、外壁施工における壁材の取付構造では、第４
図に示すように躯体２１に埋設したアンカーボルト２２
に断面り字形のアングル２３をナツト２．４で固定し、
そのアングル２３に対し壁材２５をインサートピン２６
及び取付金具２７等を介して取付ける構造が一般的であ
った。

しかし、この構造は壁材２５の端面にインサートピン２
６の挿入用としてだぼ穴２８を穿設する必要があった。

そのため、壁材２５が厚さの薄い軽量パネル等である場
合にはインサートピン２６及びだぼ穴２８の径を細くし
なければならず、そうすると強度的に弱くなり高層建築
に用いることができないため、この取付構造に使用され
る壁材２５はある程度の厚みを有するものに限定される
という問題があった。

なお、２９はナツト３０と協働してアングル２３に対し
取付金具２７を締付固定するためのボルトであり、３１
は隣接する壁材２５間に施されたシーリング目地、３２
は壁材２５の下端面と取付金具２７間に施された接着用
の鉛である。

これに対し、近時においては、軽量パネル等の薄い壁材
２５の場合にも使用可能な構造として、躯体２１に固定
されたアングル２３に対し壁材２５を同壁材２５に固定
した上下両取付金具３３．３４等を介して取付ける構造
が提案されている。

ここで、その構造を説明すると、第５図〜第７図に示す
ように壁材２５の裏面側において左右両側の上部及び下
部にはインサートボルト３５が埋設され、同インサート
ボルト３５の基端部は壁材２５内において壁材２５の上
端面もしくは下端面から埋設したインサートピン２６の
支持孔３６に挿通支持されている。

そして、壁材上部のインサートボルト３５には先端部に
下方向への折曲げ部３７と上方向への折曲げ部３８が形
成された断面略横丁字形の上用取付金具３３がその下方
向への折曲げ部３７をナツト３９により固定されている
。一方、壁材下部のインサートボルト３５には下方向へ
挟持片４０が折曲げ形成された下用取付金具３４がナツ
ト４１により固定されている。

そして、前記上用取付金具３３の基端部が前記アングル
２３に対しボルト２９及びナツト３０で固定されるとと
もに、下用取付金具３４の挟持片４０と壁材２５の裏面
との間に前記上用取付金具３３の上方向への折曲げ部３
８が挟入係止されることにより壁材２５が躯体２１に支
持固定されている。なお、隣接する各壁材２５間にはバ
ックアツプ材４２が配設されるとともにシーリング目地
４３が施されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、前記取付構造においては壁材２５にインサー
トピン２６を埋設し、同ピン２６の支持孔３６に挿通ず
るようにインサートボルト３５を埋設固定する必要があ
り、さらに上部及び下部のインサートボルト３５に対し
異なった種類の取付金具３３．３４を取着しなければな
らないため、部材点数が多くなるとともに構造が複雑に
なり、材料コスト及び作業コストの面で問題があった。

また、従来の取付構造においては壁材２５の表面に風圧
等により正圧が加えられると、その正圧を壁材２５内の
インサートボルト３５及びインサートピン２６で受ける
こととなるため、壁材２５にひび割れ等の損傷が生じて
しまうという問題があった。

この発明は前記問題点に鑑みなされたものであって、そ
の目的とするところは、壁材が厚い場合及び薄い場合に
関係なく、部材点数を少なくするとともに構造を簡素化
して材料面及び作業面でコスト低減を図ることができ、
さらに壁材の表面に対し風圧等による正圧がかかった場
合でも壁材の損傷を防止することができる壁材の取付構
造を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、この発明は壁材の裏面に当
接する折曲げ部と壁材の端面に当接する支持部を有し、
躯体に取付けられる取付金具と、前記折曲げ部に係止す
る係止部を有する壁材を備えたことをその要旨としてい
る。

なお、前記折曲げ部は取付金具の先端に上下両方向へ一
対折曲げ形成されたものとし、支持部は同じく取付金具
の先端に水平方向へ突設された。ものとすることが好ま
しい。

また、前記係止部は壁材の上下両端部の相対応する位置
に埋設された係止金具の壁材の裏面側に露出した係止部
としてもよく、その係止金具はその端部が壁材の端面に
穿設された取付孔に挿入され、接着剤によって固着され
たものとするのが好ましい。

〔作用〕

取付金具の折曲げ部に壁材の係止部を係止すると壁材の
裏面が折曲げ部に当接するとともに、取付金具の支持部
が壁材の端面に当接し、壁材は取付金具により支持され
る。

そして、壁材の表面に正圧がかかると、その正圧は壁材
の裏面と当接する取付金具の折曲げ部で受けられる。

また、取付金具は一種類のものが使用され、外壁の施工
が容易に行われる。

〔実施例〕

以下、この発明を具体化した一実施例を第１図から第３
図に従って説明する。

第１図において、１は外壁が施工されるコンクリート躯
体であり、２はそのコンクリート躯体１の表面に一定間
隔をおいて埋設されたアンカーボルトである。３はその
アンカーボルト２にナツト４により固定されたアングル
であり、断面り字形に形成されている。なお、アングル
３にはボルト挿通孔（図示しない）が透設されている。

５はステンレス鋼製の平板からなる取付金具であり、基
端部のほぼ中央には長手方向に長孔６が透設されている
。そして、同長孔６を介して取付金具５は前記アングル
３に対しボルト７及びナツト８により前後方向（第１図
において左右方向）への位置調節可能に締付固定されて
いる。

前記取付金具５の先端部右側には、第２図に示すように
、左右方向に所定の幅を有する折曲げ部としての垂立片
９が上方向へ折曲形成され、一方、左側には同じく折曲
げ部としての垂下片１０が下方向へ折曲形成されている
。そして、取付金具５の先端部中央には支持部としての
突片１１が後記する壁材１２の厚さに対応した長さだけ
水平方向に突設されている。

壁材１２は四角形状の薄型軽量パネルからなり、同壁材
１２の下端面には前記垂立片９の幅に対応した一対の下
部取付孔１３が左右両側にそれぞれ穿設されている。同
様に、第３図に示すように、壁材１２の上端面には前記
垂下片１０の幅に対応した一対の上部取付孔１４が左右
両側にそれぞれ穿設されている。なお、第３図に示すよ
うに下部取付孔１３と上部取付孔１４は取付金具５にお
ける垂立片９と垂下片ｌＯの位置関係と対応して左右方
向へずれた位置に相対応して設けられている。

また、１５は前記各取付孔１３．１４の開口端から壁材
１２の裏面側へ凹設された嵌合溝である。

１６はステンレス鋼製の棒材からなる係止金具であり、
基端部が略Ｕ字形に形成されるとともにその先端部が直
角に折曲形成された断面り字形に形成されている。そし
て、係止金具１６は先端部を取付孔１３．１４に挿入す
るとともに、前記折曲げられた基端側を嵌合溝１５に嵌
合させ、かつ、係止部１７となるその基端部を壁材１２
の裏面側に露出した状態で常温硬化型のエポキシ樹脂系
接着剤Ｅにより接着固定されている。同接着材Ｅを使用
することにより、係止金具１６が壁材１２に容易かつ強
固に固定される。なお、前記係止部１７は壁材１２の裏
面側に垂立片９又は垂下片１０が挿入される厚さ分だけ
水平方向へ突出形成され、下部取付孔１３に取着された
係止金具１６により垂立片９と対応する下部係止部１７
ａが構成され、上部取付孔１４に取着された係止金具１
６により垂下片ＩＯと対応する上部係止部１７ｂが構成
されている。１８は隣接する壁材１２間に施されたシー
リング目地である。

さて、以上のように構成された壁材の取付構造の作用に
ついて説明する。

まず、壁材の取付方法について説明する。

第１図に示すように、コンクリート躯体ｌのアンカーボ
ルト２に対しアングル３を取付金具５の基端部と重ねら
れる面が水平となるようにナツト４により締付固定する
。そして、前記アングル３よりも下方に取付けられる壁
材１２（以下、「下方壁材１２Ｊという）を、その上部
係止部１７ｂが前記アングル３の先端部と対応するよう
に配置する。その後、取付金具５の基端部をアングル３
の上面に重ね、その取付金具５の垂下片１０を上部係止
部１７ｂに係入すると、下方壁材１２の裏面に対し垂下
片１０の外側面が当接する。そして、取付金具５の長孔
６とアングル３のホルト挿通孔を合致させ、取付金具５
の基端部をアングル３に対し、ボルト７及びナツト８に
より締付固定すると、前記垂下片１０により壁材１２の
上部は左右方向及び前後方向に位置決めされる。

次に、その取付金具５の垂立片９に前記下方壁材１２の
上方に隣接配置される壁材１２（以下、上方壁材１２」
という）の下部係止部１７ａを係入すると、上方壁材１
２の裏面に対し垂立片９の外側面が当接し、上方壁材１
２はその下部が左右方向及び前後方向に位置決めされる
。また、同時に上方壁材１２の下端面が取付金具５の突
片１１に当接し、同突片１１により上方壁材１２の重量
が支持される。

この状態において、上方及び下方壁材１２の表面に対し
風圧等により正圧が加えられると、両壁材１２は第１図
の矢印方向に押圧されるが、前記正圧は壁材１２の裏面
に当接する垂立片９及び垂下片１０の外側面に加重され
、両片９．ｌＯの外側面全体により両壁材１２に対する
正圧が受けられる。

このように、この実施例の壁材の取付構造によると、従
来と異なり、一種類の取付金具５だけで壁材１２を取付
けることができ、壁材１２にはその上下端面に穿設した
取付孔１３．１４に係止金具１６を接着固定するだけで
よく、インサートピン２６を埋設し、さらに同インサー
トピン２６の支持孔３６に挿通ずるようにインサートボ
ルト３５を埋設固定する必要がないので、壁材１２が厚
い場合及び薄い場合に関係なく、部材点数を少なくでき
るとともに構造を簡単なものとすることができ、材料コ
スト及び作業コストを少なくすることができる。

また、従来と異なりインサートボルト３５及びインサー
トピン２６によらずに、壁材１２の裏面に当接する垂立
片９及び垂下片ＩＯの外側面全体により壁材１２に加え
られた正圧を受けるので、壁材１２にひび割れ等が生じ
ず風圧等による壁材１２の破損を確実に防止することが
できる。

しかも、突片１１により壁材１２の重量を支えることが
できるので、係止部１７に負担をかけず安定的に壁材１
２を支持固定することができるとともに、同突片１１に
より壁材１２の水平線を合わせることかできる。

なお、この発明は前記実施例に限定されるものではなく
、例えばエポキシ樹脂系接着剤Ｅに代えてゴムチューブ
を取付孔１３．１４内に充填することにより係止金具１
６を固定したり、係止金具１６を壁材１２の大きさに合
わせて取付箇所を増やしたりしてもよい。又、壁材１２
の裏面もしくは下端面と当接する垂立片９及び垂下片Ｉ
Ｏの外側面もしくは突片１１の上面に対して合成樹脂等
よりなるクツション材を付着しておけば、地震などによ
りそれらの当接面が壁材１２に対して摺動しても壁材１
２は損傷を受けることなく、同壁材Ｉ２の取付構造にが
たつき等が生じるのを防止できる。さらに又、アングル
３の先端部に垂立片９、垂下片１０及び突片１１を形成
して同アングル３を取付金具５として用いることにより
、部材点数の削減を図るなど、その他、この発明の趣旨
を逸脱しない範囲内で任意に変更することも可能である
。

〔発明の効果〕

以上詳述したようにこの発明は、壁材が厚い場合及び薄
い場合に関係なく、部材点数を少なくするとともに構造
を簡素化して材料面及び作業面でコスト低減を図ること
ができ、さらに壁材の表面に対し風圧等による正圧がか
かった場合でも壁材の損傷を防止することができるとい
う優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの発明を具体化した一実施例を示し
、第１図はその側断面図、第２図はその一部切欠分解斜
視図、第３図は壁材の裏面図、第４図〜第７図は従来例
を示し、第４図は厚い壁材に適用される構造の側断面図
、第５図は薄い壁材に適用される構造の斜視図、第６図
は同じくその側断面図、第７図は薄い壁材の裏面図であ
る。 躯体ｌ、取付金具５、折曲げ部としての垂立片９、折曲
げ部としての垂下片１０、支持部としての突片１１、壁
材１２、取付孔１３．’１４、係止金具１６、係止部１
７、接着剤Ｅ０ 特許出願人　　株式会社ユーセラミックス第１ｖ！Ｊ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、壁材（１２）の裏面に当接する折曲げ部（９、１０
   ）と壁材（１２）の端面に当接する支持部（１１）を有
   し、躯体（１）に取付けられる取付金具（５）と、 前記折曲げ部（９、１０）に係止する係止部（１７）を
   有する壁材（１２）を備えたことを特徴とする壁材の取
   付構造。 ２、前記折曲げ部（９、１０）は取付金具（５）の先端
   に上下両方向へ一対折曲げ形成されたものであり、支持
   部（１１）は同じく取付金具（５）の先端に水平方向へ
   突設されたものである請求項１に記載の壁材の取付構造
   。 ３、前記係止部は壁材（１２）の上下両端部に相対応し
   て埋設された係止金具（１６）の壁材（１２）の裏面側
   に露出した係止部（１７）である請求項１又は請求項２
   に記載の壁材の取付構造。 ４、前記係止金具（１６）はその端部が壁材（１２）の
   端面に穿設された取付孔（１３、１４）に挿入され、接
   着剤（Ｅ）によって固着されたものである請求項３に記
   載の壁材の取付構造。