JPH0416359B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、製図面に文字・記号等を自動的に記
入する装置に関する。

製図面に文字・記号等を自動的に記入する装置
であつて、筆記具が製図面上を走行可能なキヤリ
ツジに取付けられている形式のものは既に公知で
ある。

西ドイツ国特許出願公開第2724855号明細書及
び特開昭54−2829号公報には、アルフアベツト文
字、数字、記号等を製図面に自動的に記入する装
置であつて、制御可能な筆記装置を備え、製図面
の上を走行可能であるキヤリツジと、フレキシブ
ルな導線を介してキヤリツジに接続された制御ユ
ニツトとを有し、製図面に対して垂直な軸線を中
心として自由に旋回可能でかつ互いに角度を成し
てキヤリツジに配置された２本のアームの、相互
に枢着された端部に、筆記装置の筆記具が保持さ
れており、前記アームの長さがそれぞれ送りスピ
ンドルによつて変えられ得るようになつており、
該送りスペンドルが、プログラムセレクト装置に
より選択可能な、制御ユニツトに記憶されたプロ
グラムにより制御可能である電気モータが駆動さ
れる形式のものが開示されている。

また、西ドイツ国特許出願公告第2809480号明
細書によれば、コンピユータと、数値情報のため
の入力キーフイールドと、記憶装置と、筆記装置
と、該筆記装置を動かすための駆動装置と、記憶
装置から呼び出されたデータが筆記装置の駆動装
置を制御する制御装置とを有し、コンピユータが
ポケツトコンピユータである製図器であつて、該
製図器を車輪又は無限軌道履帯により、規準装置
に左右されずに、独自に製図台の上で動かすため
に単数又は複数のモータが設けられており、記憶
装置から呼び出されたデータ、例えば曲線のＸ座
標やＹ座標で、製図器を移動させるモータと、筆
記装置を動かす駆動装置とが制御される形式のも
のが公知である。

さらに西ドイツ国特許出願公告第2230671号明
細書によれば、走行可能なキヤリツジの下面に配
置されたマトリクス・ニードルプリンタから成る
筆記装置を有している製図器が公知である。この
製図器のキヤリツジは手で製図面の上を移動させ
られ、製図面の上を移動する車輪又はローラによ
つて送り距離が測定され、所定の送り距離を進ん
だあとで文字・記号の印字指令が与えられる。

これらの従来公知の製図器は手動式、機械式又
は電気式に動かされるどのキヤリツジを備えてい
るかに拘らず、製図面の上を摩擦接続で転動する
車輪にある程度のスリツプが生じ、文字・記号間
隔が不揃いになつたり、文字・記号がゆがんだり
するという欠点を有している。又、現時点では製
図面に対する筆記具の筆圧をそのつど使用されて
いる筆記具、例えばフエルトペン及びそれに類似
したものに適合させることはできないので、記入
された文字・記号が擦れたり、ぼやけたりするこ
とを完全に回避することはできず、従来公知の製
図器の使用は限られた数の文字や記号に制限され
ている。

本発明の課題は、前記形式の装置によつて達成
される仕事の質を著しく高めること、すなわち車
輪のスリツプを少なくするか又は完全に回避する
こと、筆圧を変化させ、そのつど使用される、筆
記線太さの異なる筆記具に合わせて筆圧を調節す
ること、装置、ひいてはキヤリツジを小型にかつ
軽量に構成すること及び任意の記号・文字の記入
が連続的にかつ任意の大きさで可能になるように
することである。

本発明の課題は、製図面に文字・記号等を自動
的に記入する装置において、駆動モータで駆動さ
れるローラ又は車輪で製図面の上を移動可能なキ
ヤリツジが設けられ、該キヤリツジが制御可能な
筆記装置を保持しており、該筆記装置の筆記具を
保持する筆記具保持体が中空軸モータで駆動され
る、互いに角度を成して枢着された２本のねじス
ピンドルの枢着部に保持されており、筆記装置が
筆圧調節装置を有し、該筆圧調節装置を構成する
ためにねじスピンジルの中空軸モータが板ばねに
製図面に対して垂直な軸を中心として旋回可能に
取付けられており、該板ばねが直流モータの偏心
板に支承された旋回体に固定されており、偏心板
の作用で旋回体が旋回させられ、板ばねが昇降さ
せられて筆記具保持体に保持された筆記具が昇降
させられるようになつており、キヤリツジのロー
ラ又は車輪が歯を備え、製図面の上におかれたラ
ツク付き定規と噛み合つていることにて解決され
た。

特許請求の範囲第２項には本発明の有利な実施
態様が記載されている。

次に図面について本発明を説明する。

キーボードを有するキヤリツジ１は歯を有する
車輪又はローラ１１を備えている（第１図）。車
輪又はローラ１１は歯で、ラツク付き定規２と噛
み合つている。符号３は筆記具保持体を示してい
る。

第２図に示されているように筆記具を保持する
筆記具保持体３はねじスピンドルとして構成され
た、互いに角度を成して配置された２本のねじス
ピンドル７に取付けられている。ねじスピンドル
７は中空軸モータ６によつて駆動されるようにな
つている。この中空軸モータ６は製図面に対して
垂直な軸線を中心として旋回できるように板ばね
５に支承されている。中空軸モータ６を適当に制
御することによつて、ねじスピンドル７を介して
筆記具保持体３が運動させられ、これによつて所
望の文字・記号が筆記具を用いて製図面の上に描
かれる。

筆記具保持体３を製図面に対して昇降させて筆
圧を調節するためには、キヤリツジ１内に筆圧調
節装置１０が配置されている。筆圧調節装置１０
は旋回体４と、該旋回体４に固定された板ばね５
と、旋回体４を支承する偏心板９を有する直流モ
ータ８とから構成されている。直流モータ８によ
る偏心板９の偏心運動は旋回体４を介して板ばね
９に上下運動として伝えられ、この上下運動が最
終的に筆記具保持体３の昇降運動を生ぜしめる。

キヤリツジ１の制御はプログラムが記憶されて
いる制御ユニツト（図示せず）により行なわれ
る。このプログラムはキヤリツジ１の上のキーボ
ードにより呼び出される。例えば１つ文字を描く
ための筆記具の制御がセレクトされ、キヤリツジ
の車輪を駆動する指令が出される。文字・記号を
記入したあとでキヤリツジは次の文字・記号を記
入する位置にもたらされる。キヤリツジが走行す
る場合のスリツプは、歯を備えた車輪がラツク付
き定規と噛み合つているので生じない。記号・文
字を記入している間はキヤリツジは停止している
ので、描かれた文字・記号がぶれることはない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を示すものであつて、
第１図は本発明の製図器の斜視図、第２図はキヤ
リツジの内部を上から見た図である。 １…キヤリツジ、２…ラツク付き定規、３…筆
記具保持体、４…旋回体、５…板ばね、６…中空
軸モータ、７…ねじスピンドル、８…直流モー
タ、９…偏心板、１０…筆圧調節装置、１１…車
輪又はローラ、１２…目盛り。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 製図面に文字・記号等を自動的に記入する装
   置において、駆動モータで駆動されるローラ又は
   車輪１１で製図面の上を移動可能なキヤリツジ１
   が設けられ、該キヤリツジ１が制御可能な筆記装
   置を保持しており、該筆記装置の筆記具を保持す
   る筆記具保持体３が中空軸モータ６で駆動され
   る、互いに角度を成して枢着された２本のねじス
   ピンドル７の枢着部に保持されており、筆記装置
   が筆圧調節装置１０を有し、該筆圧調節装置１０
   を構成するためにねじスピンドル７の中空軸モー
   タ６が板ばね５に製図面に対して垂直な軸を中心
   として旋回可能に取付けられており、該板ばね５
   が直流モータ８の偏心板９に支承された旋回体４
   に固定されており、偏心板９の作用で旋回体４が
   旋回させられ、板ばね５が昇降させられて筆記具
   保持体３に保持された筆記具が昇降させられるよ
   うになつており、キヤリツジ１のローラ又は車輪
   １１が歯を備え、製図面の上におかれたラツク付
   き定規２と噛み合つていることを特徴とする、製
   図面に文字・記号等を自動的に記入する装置。 ２ ラツク付き定規２が計測を容易にするために
   目盛り１２を備えている、特許請求の範囲第１項
   記載の、製図面に文字・記号等を自動的に記入す
   る装置。