JPH0416316B2 - - Google Patents
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- JPH0416316B2 JPH0416316B2 JP62269120A JP26912087A JPH0416316B2 JP H0416316 B2 JPH0416316 B2 JP H0416316B2 JP 62269120 A JP62269120 A JP 62269120A JP 26912087 A JP26912087 A JP 26912087A JP H0416316 B2 JPH0416316 B2 JP H0416316B2
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- actuators
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- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 18
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 7
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 5
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Manipulator (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 発明の目的
〔産業上の利用分野〕
この発明は拘束面ならい作業、組立作業等を行
うロボツトのアーム先端のコンプライアンス(柔
かさ)を方向によつて変える技術に関するもので
ある。
うロボツトのアーム先端のコンプライアンス(柔
かさ)を方向によつて変える技術に関するもので
ある。
人間の手作業代行のため、多自由度のリンクか
らなるアームを有するロボツトが開発され、人間
の行う巧みな動作を実現するため、位置制御、力
制御が行なわれている。
らなるアームを有するロボツトが開発され、人間
の行う巧みな動作を実現するため、位置制御、力
制御が行なわれている。
このようにロボツトのアームが作業をする場合
には、作業の種類に応じて、アームのコンプライ
アンスを調整して方向によつて異なるようにする
必要がある。
には、作業の種類に応じて、アームのコンプライ
アンスを調整して方向によつて異なるようにする
必要がある。
例えば、アームの先端に取付けられているハン
ドが機械部品の孔にピンを差込む組立て作業をす
る場合を考えると、その様な作業では、アームの
コンプライアンスは孔の軸方向の変位については
小さく、孔の半径方向の変位については大きくす
る必要があり、こうすることによつて、ハンドは
ピンの孔側面への衝突を避けながらピンを孔に差
込むことができる。
ドが機械部品の孔にピンを差込む組立て作業をす
る場合を考えると、その様な作業では、アームの
コンプライアンスは孔の軸方向の変位については
小さく、孔の半径方向の変位については大きくす
る必要があり、こうすることによつて、ハンドは
ピンの孔側面への衝突を避けながらピンを孔に差
込むことができる。
このようなロボツトアームの技術としては従来
より昭和61年特許出願第073145号、同第073146号
がある。後者は、第5図に示すアーム101の制
御方式に関するものであつて、アーム101は3
つの関節102,103,104をもつ多節リン
クをなし、各関節は1自由度をもちそれぞれアク
チユエータ106,107,108により駆動さ
れ、先端のハンド105を変位させかつそのコン
プライアンスをその変位方向により変化させよう
とするものであり、そのための可変ばね定数調整
機構111,112,113をそれぞれ有する。
より昭和61年特許出願第073145号、同第073146号
がある。後者は、第5図に示すアーム101の制
御方式に関するものであつて、アーム101は3
つの関節102,103,104をもつ多節リン
クをなし、各関節は1自由度をもちそれぞれアク
チユエータ106,107,108により駆動さ
れ、先端のハンド105を変位させかつそのコン
プライアンスをその変位方向により変化させよう
とするものであり、そのための可変ばね定数調整
機構111,112,113をそれぞれ有する。
この場合ハンド105に働く外力ベクトル〓の
方向とハンド105の実際の変位ベクトルd〓と
は一般に異なり、〓とd〓との関係は次式で表さ
れる。
方向とハンド105の実際の変位ベクトルd〓と
は一般に異なり、〓とd〓との関係は次式で表さ
れる。
d〓=〓〓(〓:アーム先端のコンプライアン
ス行列) ハンド105が平面上の運動をする場合につい
ていえば、 〓=Fx Fy、d〓=dx dy と表わせ、 dx dy=cxcxy cyxcy Fx Fy ……(1) となる。ここに 〓=cxcxy cyxcy であり、一般にcxy=cyxである。
ス行列) ハンド105が平面上の運動をする場合につい
ていえば、 〓=Fx Fy、d〓=dx dy と表わせ、 dx dy=cxcxy cyxcy Fx Fy ……(1) となる。ここに 〓=cxcxy cyxcy であり、一般にcxy=cyxである。
式(1)より、例えばx方向の変位dxは
dx=cx・Fx+cxyFy
で表され、従つてx方向の変位はcxy=0でない
限りx方向の力Fxだけで決まるのではなくy方
向の力Fyの影響を受けることになる。
限りx方向の力Fxだけで決まるのではなくy方
向の力Fyの影響を受けることになる。
そこで、
cxy=0(cyx=0)
としてx方向の変位は力Fxだけで決まり、Fyの
影響を受けないように、同時にy方向の変位も力
Fyだけで決まりFxの影響を受けないようにすれ
ば、(1)式は dx=cx・Fx dy=cy・Fy となり、アーム先端のコンプライアンス行列 〓=cxO O cy の調整は容易となる。このように、〓の主対角成
分以外の成分を0にすることを、コンプライアン
ス非干渉化と呼ぶことにする。
影響を受けないように、同時にy方向の変位も力
Fyだけで決まりFxの影響を受けないようにすれ
ば、(1)式は dx=cx・Fx dy=cy・Fy となり、アーム先端のコンプライアンス行列 〓=cxO O cy の調整は容易となる。このように、〓の主対角成
分以外の成分を0にすることを、コンプライアン
ス非干渉化と呼ぶことにする。
前記従来技術では、いずれもこのコンプライア
ンス非干渉化を計算機によるソフトウエアサーボ
技術により処理していたため、かなりの演算時間
を必要とした。
ンス非干渉化を計算機によるソフトウエアサーボ
技術により処理していたため、かなりの演算時間
を必要とした。
この発明はコンプライアンス非干渉化を計算機
によらず、直接機構的に実行し得るロボツトアー
ムを提供することを目的としている。
によらず、直接機構的に実行し得るロボツトアー
ムを提供することを目的としている。
(ロ) 発明の構成
〔問題を解決するための手段〕
この目的に対応して、この発明のコンプライア
ンス非干渉ロボツトアームは、2節リンクと、該
2節リンクの関節を駆動可能なアクチユエータ
A1と、該2節リンクの一方の節に各々その一端
で連結し互いに1次独立な2方向へ各々駆動可能
である2つのコンプライアンス可変アクチユエー
タA2,A3と、前記2節リンクの前記一方の節に
回転自在な関節によつて連結されており前記2つ
のコンプライアンス可変アクチユエータA2,A3
の他端と連結して前記2方向が決定する平面α上
で運動可能なパンタグラフとを備え、前記パンタ
グラフにおいて一直線上に位置し1点を固定した
とき他の2点が相似の軌跡を描く関係にある3点
のうちのいずれか1点にハンドが取付けられ、残
余の2点のうちの一方に前記コンプライアンス可
変アクチユエータA2,A3を連結し若しくは前記
残余の2点に前記コンプライアンス可変アクチユ
エータA2と前記コンプライアンスアクチユエー
タA3を振り分けて連結していることを特徴とし
ている。
ンス非干渉ロボツトアームは、2節リンクと、該
2節リンクの関節を駆動可能なアクチユエータ
A1と、該2節リンクの一方の節に各々その一端
で連結し互いに1次独立な2方向へ各々駆動可能
である2つのコンプライアンス可変アクチユエー
タA2,A3と、前記2節リンクの前記一方の節に
回転自在な関節によつて連結されており前記2つ
のコンプライアンス可変アクチユエータA2,A3
の他端と連結して前記2方向が決定する平面α上
で運動可能なパンタグラフとを備え、前記パンタ
グラフにおいて一直線上に位置し1点を固定した
とき他の2点が相似の軌跡を描く関係にある3点
のうちのいずれか1点にハンドが取付けられ、残
余の2点のうちの一方に前記コンプライアンス可
変アクチユエータA2,A3を連結し若しくは前記
残余の2点に前記コンプライアンス可変アクチユ
エータA2と前記コンプライアンスアクチユエー
タA3を振り分けて連結していることを特徴とし
ている。
以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面に
ついて説明する。
ついて説明する。
第1図において1はコンプライアンス非干渉ロ
ボツトアームである。コンプライアンス非干渉ロ
ボツトアーム1は静止節aと、該静止節aに関節
Oで連結して自由度1の回り対偶をなす動節bと
からなる2節機構2と、前記関節Oを駆動可能な
アクチユエータA1とを備える。静止節aや動節
bの形状は任意に選択可能であるが、ここでは共
に平板状とする。また2節機構2の回転軸の方向
は動節bのなす平面βに垂直な方向とする。
ボツトアームである。コンプライアンス非干渉ロ
ボツトアーム1は静止節aと、該静止節aに関節
Oで連結して自由度1の回り対偶をなす動節bと
からなる2節機構2と、前記関節Oを駆動可能な
アクチユエータA1とを備える。静止節aや動節
bの形状は任意に選択可能であるが、ここでは共
に平板状とする。また2節機構2の回転軸の方向
は動節bのなす平面βに垂直な方向とする。
コンプライアンス非干渉ロボツトアーム1はま
た4つの動節c,d,e,fを自由度1の回り対
偶をなす4つの関節Q,R,S,Tで連結してな
るパンタグラフ3を備える。
た4つの動節c,d,e,fを自由度1の回り対
偶をなす4つの関節Q,R,S,Tで連結してな
るパンタグラフ3を備える。
すなわち、パンタグラフ3においては動節dは
動節cと関節Qで連結しかつその自由端Uにハン
ドを取付けられており、動節eは動節c上かつ動
節cの一方の端PとQを結ぶ線分PQ上に位置す
る関節Rで動節cに連結し、動節fは動節d上か
つ線分QU上に位置する関節Sで動節dに連結
し、動節eと動節fとは関節Tで連結し、関節T
は関節R,Q,Sとともに平行四辺形の4頂点に
位置しかつ端Pと自由端Uとを結ぶ線分上に位置
している。
動節cと関節Qで連結しかつその自由端Uにハン
ドを取付けられており、動節eは動節c上かつ動
節cの一方の端PとQを結ぶ線分PQ上に位置す
る関節Rで動節cに連結し、動節fは動節d上か
つ線分QU上に位置する関節Sで動節dに連結
し、動節eと動節fとは関節Tで連結し、関節T
は関節R,Q,Sとともに平行四辺形の4頂点に
位置しかつ端Pと自由端Uとを結ぶ線分上に位置
している。
従つてP,T,Uはパンタグラフ3で縮小図若
しくは拡大図を描く場合に固定すべき点と原図を
なぞるべき点と縮小図若しくは拡大図を描くべき
点との位置関係にある。
しくは拡大図を描く場合に固定すべき点と原図を
なぞるべき点と縮小図若しくは拡大図を描くべき
点との位置関係にある。
動節bには2つのコンプライアンス可変アクチ
ユエータA2,A3の一端がそれぞれ取付けられて
いる。
ユエータA2,A3の一端がそれぞれ取付けられて
いる。
アクチユエータA2,A3はコンプライアンス可
変機能を有し、かつ1次独立な2方向にそれぞれ
駆動可能である。この1次独立な2方向としては
任意に選択可能であるが、例えばパンタグラフ3
の運動平面αを動節bのなす平面βと一致させる
場合は、前記1次独立な2方向として例えば平面
β上の直交する2つの方向4,5をとることがで
きる。アクチユエータA2,A3の他端は共に関節
Tに取付けられている。
変機能を有し、かつ1次独立な2方向にそれぞれ
駆動可能である。この1次独立な2方向としては
任意に選択可能であるが、例えばパンタグラフ3
の運動平面αを動節bのなす平面βと一致させる
場合は、前記1次独立な2方向として例えば平面
β上の直交する2つの方向4,5をとることがで
きる。アクチユエータA2,A3の他端は共に関節
Tに取付けられている。
アクチユエータA2,A3がそれぞれ独立に関節
Tを駆動し得るように、動節bへの取付点にはロ
ーラー9を配設され、一方のアクチユエータが関
節Tを駆動するとこれに従つて他方のアクチユエ
ータが同じ方向に一緒に移動するようにされてい
る。
Tを駆動し得るように、動節bへの取付点にはロ
ーラー9を配設され、一方のアクチユエータが関
節Tを駆動するとこれに従つて他方のアクチユエ
ータが同じ方向に一緒に移動するようにされてい
る。
パンタグラフ3は端Pを関節として動節bに連
結されている。動節bへの連結位置は任意に設定
可能であるが、例えば関節Oの位置に重ねること
ができる。
結されている。動節bへの連結位置は任意に設定
可能であるが、例えば関節Oの位置に重ねること
ができる。
ここで動節b上に一定点Eをとり、線分OEが
方向4と平行となるようにし、直線OEをX軸、
Oを通つて方向5に平行な直線をY軸とすると、
コンプライアンス可変アクチユエータA2,A3は
それぞれX軸、Y軸の方向へ独立に関節Tをコン
プライアンス可変に駆動可能であることになる。
方向4と平行となるようにし、直線OEをX軸、
Oを通つて方向5に平行な直線をY軸とすると、
コンプライアンス可変アクチユエータA2,A3は
それぞれX軸、Y軸の方向へ独立に関節Tをコン
プライアンス可変に駆動可能であることになる。
先端Uにはハンド10が取付けられている。
次にこのような構成されたコンプライアンス非
干渉ロボツトアーム1の作用を説明する。
干渉ロボツトアーム1の作用を説明する。
例えばコンプライアンス非干渉ロボツトアーム
1が床から立上がる壁6の壁面7に対して作業を
する場合の作用を説明する。
1が床から立上がる壁6の壁面7に対して作業を
する場合の作用を説明する。
まず静止節aを、床からの高さhがある値h1
(図示せず)であるように水平にセツトし、運動
平面αが水平になるようにし、運動平面αと壁6
の壁面7との交線8に沿つてハンド3を駆動し
て、高さhを順次h1,h2,h3,……と変化させて
作業すればよい。
(図示せず)であるように水平にセツトし、運動
平面αが水平になるようにし、運動平面αと壁6
の壁面7との交線8に沿つてハンド3を駆動し
て、高さhを順次h1,h2,h3,……と変化させて
作業すればよい。
交線8上の点P1近傍部で作業しようとすると
き、P1における壁面7の水平接線方向にy軸、
法線方向にx軸をとると、この作業では壁面7の
凹凸にならうために、x軸方向にはコンプライア
ンスを大きく、y軸方向にはコンプライアンスを
小さくする必要がある。
き、P1における壁面7の水平接線方向にy軸、
法線方向にx軸をとると、この作業では壁面7の
凹凸にならうために、x軸方向にはコンプライア
ンスを大きく、y軸方向にはコンプライアンスを
小さくする必要がある。
そこでまず例えばコンプライアンス非干渉ロボ
ツトアーム1のアクチユエータA1によつて関節
Oを駆動してX軸がx軸と並行になるようにする
と、コンプライアンス非干渉ロボツトアーム1の
側の座標軸X軸、Y軸の方向は、それぞれ壁面7
側の座標軸x軸、y軸の方向と一致する。アクチ
ユエータA2は関節Tをx軸の方向に、アクチユ
エータA3は関節TをY軸の方向に、それぞれ独
立にコンプライアンス可変に駆動可能であるか
ら、それぞれのコンプライアンスを所望の値 cX=C1、CY=c2(c2≪c1) に設定しておく。
ツトアーム1のアクチユエータA1によつて関節
Oを駆動してX軸がx軸と並行になるようにする
と、コンプライアンス非干渉ロボツトアーム1の
側の座標軸X軸、Y軸の方向は、それぞれ壁面7
側の座標軸x軸、y軸の方向と一致する。アクチ
ユエータA2は関節Tをx軸の方向に、アクチユ
エータA3は関節TをY軸の方向に、それぞれ独
立にコンプライアンス可変に駆動可能であるか
ら、それぞれのコンプライアンスを所望の値 cX=C1、CY=c2(c2≪c1) に設定しておく。
次に先端Uの位置をP1付近に位置決めするた
めにアクチユエータA2,A3を駆動して関節Tに
位置決めするが、UとTの位置関係はパンタグラ
フの性質より、関節TをX軸方向にΔX変位させ
ると先端UはX軸方向にrΔX(但し r=(PQ/PR))変位しかつY軸方向には変位せ
ず、また関節TをY軸方向にΔY変位させると先
端UはY軸方向にrΔY変位しかつX軸方向には
変位しない。すなわちUの変位は 〓=rΔX ΔY ……(2) であり、Uの位置は関節Tの変位をr倍すること
により得られる。
めにアクチユエータA2,A3を駆動して関節Tに
位置決めするが、UとTの位置関係はパンタグラ
フの性質より、関節TをX軸方向にΔX変位させ
ると先端UはX軸方向にrΔX(但し r=(PQ/PR))変位しかつY軸方向には変位せ
ず、また関節TをY軸方向にΔY変位させると先
端UはY軸方向にrΔY変位しかつX軸方向には
変位しない。すなわちUの変位は 〓=rΔX ΔY ……(2) であり、Uの位置は関節Tの変位をr倍すること
により得られる。
次に先端のコンプライアンス行列〓と関節Tの
コンプライアンス行列〓′との関係について調べ
るため、関節tにおける変位ベクトル、力ベクト
ルをそれぞれ d〓′=ΔX ΔY ……(3) 〓′=FX FY ……(4) とおくと、 d〓′=〓′〓′ ……(5) 〓′=c1 O O c2 ……(6) が成立する。また仮想仕事の原理より、 先端Uの変位ベクトルd〓、力ベクトル〓と、 〓′,〓′との間には d〓t・〓=d〓′t・〓′ ……(7) (t:転置行列を表わす) が成立するから、(2),(3)より d〓=rd〓′ ……(8) に注意すれば (7),(8)より 〓′=r〓 ……(9) が成立する。
コンプライアンス行列〓′との関係について調べ
るため、関節tにおける変位ベクトル、力ベクト
ルをそれぞれ d〓′=ΔX ΔY ……(3) 〓′=FX FY ……(4) とおくと、 d〓′=〓′〓′ ……(5) 〓′=c1 O O c2 ……(6) が成立する。また仮想仕事の原理より、 先端Uの変位ベクトルd〓、力ベクトル〓と、 〓′,〓′との間には d〓t・〓=d〓′t・〓′ ……(7) (t:転置行列を表わす) が成立するから、(2),(3)より d〓=rd〓′ ……(8) に注意すれば (7),(8)より 〓′=r〓 ……(9) が成立する。
以上の関係を使つてd〓′=〓′〓′の関係から
d〓と〓の関係を求めると、 d〓=rd〓′ =r(〓′〓′) =r〓′(r〓) =r2c1O O r2c2〓 すなわち、 d〓=r2c1O O r2c2 Fx Fy となる。従つて、先端Uのコンプライアンスは関
節Tのコンプライアンスをr2倍したものに等しく
なる。更に式の形より、コンプライアンス非干渉
となつている。
d〓と〓の関係を求めると、 d〓=rd〓′ =r(〓′〓′) =r〓′(r〓) =r2c1O O r2c2〓 すなわち、 d〓=r2c1O O r2c2 Fx Fy となる。従つて、先端Uのコンプライアンスは関
節Tのコンプライアンスをr2倍したものに等しく
なる。更に式の形より、コンプライアンス非干渉
となつている。
コンプライアンス非干渉ロボツトアーム1が
P1近傍での作業を終わり、次に交線8上の他の
点P2の近傍で作業しようとするとき、アクチユ
エータA2,A3を駆動して先端UをP2近傍へ変位
させる必要があり実際これは可能である。しか
し、P2における水平接線方向のy′軸及び法線方向
のx′軸の方向は、P1におけるy軸及びx軸の方向
と一般に一致しないから、アクチユエータA2,
A3の駆動方向がこのままではx′軸、y′軸の方向と
一致しない。そこでこれを一致させるために静止
節aはそのままでまず関節Oを駆動して動節bを
関節Oの回りにθ回転して、X軸がx′軸と平行に
なるようにする(第2図)。このときのOEを
X′軸、Oを通つてX′軸と垂直な直線をY′軸とす
ると、X′軸、Y′軸の方向はそれぞれx′軸、y′軸の
方向と一致する。次にアクチユエータA2,A3を
駆動して先端Uを点P2の近傍に位置決めする。
P1近傍での作業を終わり、次に交線8上の他の
点P2の近傍で作業しようとするとき、アクチユ
エータA2,A3を駆動して先端UをP2近傍へ変位
させる必要があり実際これは可能である。しか
し、P2における水平接線方向のy′軸及び法線方向
のx′軸の方向は、P1におけるy軸及びx軸の方向
と一般に一致しないから、アクチユエータA2,
A3の駆動方向がこのままではx′軸、y′軸の方向と
一致しない。そこでこれを一致させるために静止
節aはそのままでまず関節Oを駆動して動節bを
関節Oの回りにθ回転して、X軸がx′軸と平行に
なるようにする(第2図)。このときのOEを
X′軸、Oを通つてX′軸と垂直な直線をY′軸とす
ると、X′軸、Y′軸の方向はそれぞれx′軸、y′軸の
方向と一致する。次にアクチユエータA2,A3を
駆動して先端Uを点P2の近傍に位置決めする。
このときも前述と同様の式が成立し、先端Uの
コンプライアンス行列のコンプライアンス非干渉
となる。
コンプライアンス行列のコンプライアンス非干渉
となる。
このように交線8上の点Pk(k=1,2……)
については、関節Oを駆動することにより壁面7
側の座標軸の方向にコンプライアンス非干渉ロボ
ツトアーム1の側の座標軸の方向(アクチユエー
タA2,A3の駆動方向)を一致させることが常に
出来るから、あとはアクチユエータA2,A3を駆
動することにより先端Uを位置決めしかつ先端U
を交線8にならつて駆動することができ、このと
き、コンプライアンス非干渉化が機構的に実現さ
れる。
については、関節Oを駆動することにより壁面7
側の座標軸の方向にコンプライアンス非干渉ロボ
ツトアーム1の側の座標軸の方向(アクチユエー
タA2,A3の駆動方向)を一致させることが常に
出来るから、あとはアクチユエータA2,A3を駆
動することにより先端Uを位置決めしかつ先端U
を交線8にならつて駆動することができ、このと
き、コンプライアンス非干渉化が機構的に実現さ
れる。
以上はコンプライアンス非干渉ロボツトアーム
1の腕の長さが壁面7に届く範囲にある場合につ
いて説明したが、届かないときは静止節aを移動
させる。
1の腕の長さが壁面7に届く範囲にある場合につ
いて説明したが、届かないときは静止節aを移動
させる。
以上は静止節を水平にセツトした場合であるが
鉛直にセツトすることもでき、この場合動節bを
θ回転することによりP1の水平方向ではなく鉛
直方向の他の点P3(図示せず)にハンド3を移動
させることができ、静止節aを移動することなく
壁面7に沿つて鉛直方向に作業することができ
る。
鉛直にセツトすることもでき、この場合動節bを
θ回転することによりP1の水平方向ではなく鉛
直方向の他の点P3(図示せず)にハンド3を移動
させることができ、静止節aを移動することなく
壁面7に沿つて鉛直方向に作業することができ
る。
以上説明した実施例では、コンプライアンス可
変アクチユエータA2,A3は共に関節Tに取付け
られているため、一方のコンプライアンス可変ア
クチユエータが関節Tを駆動するとき他方のコン
プライアンス可変アクチユエータをも動かすこと
になり経済的でない。
変アクチユエータA2,A3は共に関節Tに取付け
られているため、一方のコンプライアンス可変ア
クチユエータが関節Tを駆動するとき他方のコン
プライアンス可変アクチユエータをも動かすこと
になり経済的でない。
第3図に示すコンプライアンス非干渉ロボツト
アーム1aでは3点P,T,Uのうちハンド10
を取付けられたUを除く残余の2点P,Tにそれ
ぞれコンプライアンス可変アクチユエータA2,
A3を取付ける。この場合これらコンプライアン
ス可変アクチユエータの動節bへの取付けにはロ
ーラー9は必要ない。ただ、端Pもコンプライア
ンス可変アクチユエータA2に対して回転自在な
関節となるように連結する。このように構成した
コンプライアンス非干渉ロボツトアーム1aでは
一方のコンプライアンス可変アクチユエータの駆
動により他方が移動することがない。
アーム1aでは3点P,T,Uのうちハンド10
を取付けられたUを除く残余の2点P,Tにそれ
ぞれコンプライアンス可変アクチユエータA2,
A3を取付ける。この場合これらコンプライアン
ス可変アクチユエータの動節bへの取付けにはロ
ーラー9は必要ない。ただ、端Pもコンプライア
ンス可変アクチユエータA2に対して回転自在な
関節となるように連結する。このように構成した
コンプライアンス非干渉ロボツトアーム1aでは
一方のコンプライアンス可変アクチユエータの駆
動により他方が移動することがない。
コンプライアンス非干渉ロボツトアーム1aに
おけるUの変位は、Y軸方向の変位についてはコ
ンプライアンス非干渉ロボツトアーム1の場合と
同じくTの変位のr(PQ/PR)倍であるが、X
軸方向の変位はr倍になりr′=(RQ/PR)であ
る。
おけるUの変位は、Y軸方向の変位についてはコ
ンプライアンス非干渉ロボツトアーム1の場合と
同じくTの変位のr(PQ/PR)倍であるが、X
軸方向の変位はr倍になりr′=(RQ/PR)であ
る。
しかしコンプライアンス非干渉性は変らない。
また、以上説明した実施例では、コンプライア
ンス非干渉ロボツトアーム1,1aのハンド3の
壁面7に対する姿勢はコントロールすることがで
きないが、第4図に示すコンプライアンス非干渉
ロボツトアーム1bのように、ハンド3の姿勢及
び回転コンプライアンス成分c〓をもコントロール
可能に構成することもできる。
ンス非干渉ロボツトアーム1,1aのハンド3の
壁面7に対する姿勢はコントロールすることがで
きないが、第4図に示すコンプライアンス非干渉
ロボツトアーム1bのように、ハンド3の姿勢及
び回転コンプライアンス成分c〓をもコントロール
可能に構成することもできる。
すなわち、コンプライアンス非干渉ロボツトア
ーム1bではコンプライアンス非干渉ロボツトア
ーム1における先端Uに滑車11を枢着し、かつ
ハンド10bを滑車11と一体的に取付け、関節
Q及び関節Pの位置にもそれぞれ滑車12,13
を枢着して、滑車13はアクチユエータA4によ
つてPの回りに回転可能に構成する。更に滑車1
1,12にはワイヤ14を巻き回し、かつ滑車1
2,13にはワイヤ15を巻き回して、アクチユ
エータA4を駆動して滑車13をPの回りにψ回
転させることにより滑車11がψ回転し、これに
よりハンド10bがψ回転し壁面7に対する姿勢
が変化するように構成されている。このように構
成されたコンプライアンス非干渉ロボツトアーム
1bではハンド10bの姿勢が制御可能であるの
みならず、ハンド10bの回転コンプライアンス
C〓も制御可能である。
ーム1bではコンプライアンス非干渉ロボツトア
ーム1における先端Uに滑車11を枢着し、かつ
ハンド10bを滑車11と一体的に取付け、関節
Q及び関節Pの位置にもそれぞれ滑車12,13
を枢着して、滑車13はアクチユエータA4によ
つてPの回りに回転可能に構成する。更に滑車1
1,12にはワイヤ14を巻き回し、かつ滑車1
2,13にはワイヤ15を巻き回して、アクチユ
エータA4を駆動して滑車13をPの回りにψ回
転させることにより滑車11がψ回転し、これに
よりハンド10bがψ回転し壁面7に対する姿勢
が変化するように構成されている。このように構
成されたコンプライアンス非干渉ロボツトアーム
1bではハンド10bの姿勢が制御可能であるの
みならず、ハンド10bの回転コンプライアンス
C〓も制御可能である。
この場合、アクチユエータA2,A3,A4のコン
プライアンスをそれぞれcx=c1,cr=c2,c〓=C3
とおくと、先端Uにおける変位ベクトル及び力ベ
クトルの関係は dx dy dθ=r2c1O O O r2c2O O O c3 Fx Fy M となり、先端Uにおけるコンプライアンス行列は
回転成分まで含めてコンプライアンス非干渉とな
る。
プライアンスをそれぞれcx=c1,cr=c2,c〓=C3
とおくと、先端Uにおける変位ベクトル及び力ベ
クトルの関係は dx dy dθ=r2c1O O O r2c2O O O c3 Fx Fy M となり、先端Uにおけるコンプライアンス行列は
回転成分まで含めてコンプライアンス非干渉とな
る。
このために増えるアクチユエータA4はコンプ
ライアンス非干渉ロボツトアーム1bの固定用端
に取付けられるので、コンプライアンス非干渉ロ
ボツトアーム1aのアーム先端の重量が増えるこ
とによるトラブルが回避され得る。
ライアンス非干渉ロボツトアーム1bの固定用端
に取付けられるので、コンプライアンス非干渉ロ
ボツトアーム1aのアーム先端の重量が増えるこ
とによるトラブルが回避され得る。
(ハ) 発明の効果
以上の説明から明らかな通り、この発明によれ
ばコンプライアンス非干渉化を計算によらず直接
機構的に実現し得るロボツトアームを得ることが
できる。
ばコンプライアンス非干渉化を計算によらず直接
機構的に実現し得るロボツトアームを得ることが
できる。
第1図はこの発明の一実施例に係わるコンプラ
イアンス非干渉ロボツトアームの平面説明図であ
つて、ハンドが作業面上の一点にある状態を示す
図、第2図は第1図に示すコンプライアンス非干
渉ロボツトアームのハンドが作業面上の他の一点
に移動した状態を示す図、第3図はこの発明の他
の実施例に係わるコンプライアンス非干渉ロボツ
トアームと作業面との関係を示す平面説明図、第
4図はこの発明の更に他の実施例に係わるコンプ
ライアンス非干渉ロボツトアームと作業面の関係
を示す平面図、及び第5図は従来のロボツトアー
ムを示す平面説明図である。 1,1a,1b……コンプライアンス非干渉ロ
ボツトアーム、2……2節機構、3……パンタグ
ラフ、4,5……方向、6……壁、7……壁面、
8……交線、10,10b……ハンド。
イアンス非干渉ロボツトアームの平面説明図であ
つて、ハンドが作業面上の一点にある状態を示す
図、第2図は第1図に示すコンプライアンス非干
渉ロボツトアームのハンドが作業面上の他の一点
に移動した状態を示す図、第3図はこの発明の他
の実施例に係わるコンプライアンス非干渉ロボツ
トアームと作業面との関係を示す平面説明図、第
4図はこの発明の更に他の実施例に係わるコンプ
ライアンス非干渉ロボツトアームと作業面の関係
を示す平面図、及び第5図は従来のロボツトアー
ムを示す平面説明図である。 1,1a,1b……コンプライアンス非干渉ロ
ボツトアーム、2……2節機構、3……パンタグ
ラフ、4,5……方向、6……壁、7……壁面、
8……交線、10,10b……ハンド。
Claims (1)
- 1 2節リンクと、該2節リンクの関節を駆動可
能なアクチユエータA1と、該2節リンクの一方
の節に各々その一端で連結し互いに1次独立な2
方向へ各々駆動可能である2つのコンプライアン
ス可変アクチユエータA2,A3と、前記2節リン
クの前記一方の節に回転自在な関節によつて連結
されており前記2つのコンプライアンス可変アク
チユエータA2,A3の他端と連結して前記2方向
が決定する平面α上で運動可能なパンタグラフと
を備え、前記パンタグラフにおいて一直線上に位
置し1点を固定したとき他の2点が相似の軌跡を
描く関係にある3点のうちのいずれか1点にハン
ドが取付けられ、残余の2点のうちの一方に前記
コンプライアンス可変アクチユエータA2,A3を
連結し若しくは前記残余の2点に前記コンプライ
アンス可変アクチユエータA2と前記コンプライ
アンスアクチユエータA3を振り分けて連結して
いることを特徴とするコンプライアンス非干渉ロ
ボツトアーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26912087A JPH01115583A (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | コンプライアンス非干渉ロボットアーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26912087A JPH01115583A (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | コンプライアンス非干渉ロボットアーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01115583A JPH01115583A (ja) | 1989-05-08 |
JPH0416316B2 true JPH0416316B2 (ja) | 1992-03-23 |
Family
ID=17467959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26912087A Granted JPH01115583A (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | コンプライアンス非干渉ロボットアーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01115583A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58177283A (ja) * | 1982-04-07 | 1983-10-17 | 株式会社岡村製作所 | 関節形ア−ムを備える産業用ロボツト |
JPS58223582A (ja) * | 1982-06-18 | 1983-12-26 | 株式会社山武 | 工業用ロボツト |
-
1987
- 1987-10-23 JP JP26912087A patent/JPH01115583A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58177283A (ja) * | 1982-04-07 | 1983-10-17 | 株式会社岡村製作所 | 関節形ア−ムを備える産業用ロボツト |
JPS58223582A (ja) * | 1982-06-18 | 1983-12-26 | 株式会社山武 | 工業用ロボツト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01115583A (ja) | 1989-05-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |