JPH04163002A - 複合繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方法 - Google Patents

複合繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方法

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JPH04163002A
JPH04163002A JP28663290A JP28663290A JPH04163002A JP H04163002 A JPH04163002 A JP H04163002A JP 28663290 A JP28663290 A JP 28663290A JP 28663290 A JP28663290 A JP 28663290A JP H04163002 A JPH04163002 A JP H04163002A
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JP
Japan
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fiber
fibers
thermoplastic
thermoplastic resin
reinforcing
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JP28663290A
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Toshiaki Kitahora
北洞 俊明
Takeshi Tsuchiida
土井田 武
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/12Making granules characterised by structure or composition
    • B29B9/14Making granules characterised by structure or composition fibre-reinforced

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、射出成形および押出成形等に用いることがで
きる複合繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方法に関
するものである。
(従来の技術) 繊維強化エンジニアリングプラスチック(以Fエンプラ
と略す)等の繊維強化熱可塑性樹脂コンポジットは、射
出成形を中心に着実に市場が成長しており、今やきわめ
て1要なL集用材料になってきている。これらのエンプ
ラにおけるペレットの作製方法は一般的には例えば繊維
を強化材とする場合では混練り機を用いて溶融させたマ
トリックス樹脂中に補強繊維となる繊維を3 mm程に
カットし混合した後押出しだし、冷却・固化後2〜3冒
嘗程の長さのペレットにするという方法により製造が行
われている。また、特公昭63−37894号公報で述
べられているように溶融させた熱可塑性樹脂浴中を開繊
させた補強繊維を通過させ補強繊維間に熱可塑性樹脂を
含浸させた後約10龍の長さに切断することにより長繊
維強化ペレットを得る方法が開発されている。また、補
強繊維間に熱可塑性樹脂の微粒子を充填させた後、該繊
維を加熱し熱可塑性樹脂の微粒子を加熱溶融させ、その
後雄雌のかん合ロールを用いて補強繊維間に熱可塑性樹
脂を含浸させる方法も開発されている。
ところが、これらの方法は、いずれも単一の繊維強化ペ
レットの製造方法であり、より効果的な特性を有する複
合繊維強化ペレットを製造するには、非常な困難が伴な
う。また効率化の点においても充分ではない。そこで、
優れた特性をもつ複合繊維強化ペレットを効率よく製造
する方法の発明が望まれている。
(発明が解決しようとする課題) 前述のような従来のコンパウンディング法ニヨり複合繊
維強化の射出成形用ペレットを作製することは可能であ
る。ただし該ペレット中の補強繊維の長さは、たかだか
11程度であり、まして該ペレットを射出成形した成形
品中での該繊維の長さは、数百−以下となってしまうた
め繊維の補強効果が低下し、耐衝撃性、高温下での曲げ
強度、摩耗特性や耐疲労性等の物性が不1−分であった
また、熱可塑性樹脂の溶融浴中にて含浸させる方法、補
強繊維中に熱nJ塑性樹脂の微粒子を充填させた後、加
熱溶融させ長繊維強化熱可塑性樹脂を得る方法では、ペ
レット中の2種以上の補強繊維の樹脂による濡れが同一
とならず、該ペレット使いの射出成形品の特性が、今一
つ不十分である。
また、2種以上の補強繊維を、同程度に開繊させ同時に
、かつ連続的に含浸処理を施こす必要があるため、おの
ずから製造速度に限界がある等の問題が依然として残さ
れている。そこで本発明は、かかる問題を解決し、より
含浸性が良好で、かつより効率のよい複合繊維強化熱可
塑性樹脂ペレ。
トを製造する方法に関するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述のような課題を解決するためのものであ
り、補強繊維と熱可塑性a機繊維とからなる混繊度10
%以上の混繊糸と、前記補強繊維とは異なる補強繊維と
前記熱可塑性有機繊維とからなる2種類以ヒの混繊度1
0%以上の混繊糸を引揃え、輻射加熱及び対流加熱の一
方もしくは併用した加熱域へ供給し、該熱可塑性有機繊
維を溶融した後、加圧・賦形域へ供給して得られるロッ
ド状複合繊維強化熱可塑性樹脂と3〜60■會の長さに
切断してなる補強繊維を20〜75wt%含む複合繊維
強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方法を提供するもので
ある。
即ち、補強繊維と熱可塑性繊維とを公知の方法で混繊し
て混繊糸を得る。この際、補強繊維の特性を考慮して適
正な混繊方法を選択することが重要である。例えば、補
強繊維がガラス繊維の場合には、ロッドなどの緩い擦過
作用を施し、繊維束を開繊させた後、熱可塑性繊維と重
ね合わせ、混繊用エアーノズルにて混繊し、混繊糸を得
る方法、あるいは静電気による反撥力を利用し、ガラス
繊維、熱可塑性繊維とも開繊させ、リヤガイドを用いて
混繊後、補助的にエアーノズルにて混繊させる方法など
が好ましい。補強繊維がカーボン繊維の場合には、サイ
ズ剤の付着のないものを使用し、凹タイプ弓型ガイドと
凸タイプ弓型ガイドの組合わせにより開繊し、開繊した
熱可塑性繊維と重ね合わせた後、再び凹、凸タイプのリ
ヤガイドの組合わせにより、混繊する方法の如き、カー
ボン繊維に極力、損傷を与えない方法が好ましい。この
ような方法にて、混繊度が10%以上の混繊糸を得る。
ここでの混繊度とは、次式により示されるものである。
ここでNは補強繊維の総本数を示し、N c Xは補強
繊維がいくつかの群(グループ)に分割されているとき
のそのグループの個数を示し、Xは群のなかにおける特
定な1個の群内のフィラメント数を示している。上記の
式において100X(N−X)/N−1は、混繊状態を
意味し、Xが小さいほど混繊状態が良好である。また、
NCX/N/Xは重みである。混繊率が10%より低い
値では後のペレット化の工程において含浸性等において
よいペレットを作製することが難しく好ましくない。ま
た、補強繊維の含有率を20ft%から75wt%とじ
ているのは補強繊維の含有率が20at%より少ないと
耐衝撃性や耐疲労性等の物性が相対的に低くなり、また
、75wt%より多い場合では補強繊維のマトリ、クス
樹脂による含浸が十分でなく良好な機械特性を有する成
形品を得ることかできす本発明の効果が十分に発揮され
ないため、好ましくない。ここで、混繊糸を使用する理
由は、2種以上の補強繊維を含むペレットを容易に作製
することができ、かつトータルとしての補強繊維の含有
率を高くすることができるからである。
次いで該2種以上の混繊糸を所望の補強繊維の比率、及
びトータルの比率となるよう複数本引き揃え熱可塑性繊
維の融点以−トの温度で輻射および強制対流のどちらか
もしくは両加熱方法を併用することにより連続的に加熱
し熱可塑性繊維を溶融させる。輻射による加熱方法とし
ては遠赤外線、近赤外線のどちらかもしくは両方の照射
を利用することができ、なかでも遠赤外線、近赤外線の
両輻射加熱を併用するのが好ましく、その場合最初遠赤
外線にて熱可塑性樹脂繊維を半溶融させた後更に近赤外
線により完全溶融させることにより熱可塑性樹脂を熱劣
化させることなく溶融させる。
また、強制対流加熱の方法としては空気もしくは窒素の
気体を加熱噴射する方法を利用することができる。この
様な加熱した気体を該複合繊維に噴射することは加熱さ
れ難い空気を加熱する一トにおいて効率のよい方法であ
る。また熱可塑性樹脂の酸化劣化を防ぐためには不活性
ガスである窒素を用いることが望ましい。
このようにして熱可塑性繊維を溶融させた複合繊維に雄
雌の−・対もしくは複数対のかん合ロールを用いて圧力
を連続的に付与することによりロッド状繊維強化熱可塑
性樹脂を作製することが好ましく、かん合ロールは金属
製、セラミック製が使用可能であり、金属製がより好ま
しい。圧力付与に用いる雄雌かん合ロールの溝幅は以F
のようなものを用いることが好ましい。
1) 、 = a X b n−I bn :b、、の後に続(ロールの溝幅a:満溝幅り係
数 0.5≦a≦1.0b1の溝幅=3〜5龍 n=2〜10 即ち雄雌かん合ロールは二対もしくはそれ以ヒ通常は1
0対まで用いることができるが多数対用いる場合では溝
幅をすべて同しもしくは徐々に狭くしてもよい。徐々に
溝幅を狭(する場合においては、溝幅を徐々に狭くする
ことにより溶融複合繊維中のボイドが除去され、よりロ
ッド状繊維強化熱可塑性樹脂の成形性がよくなり、ひい
ては含浸性がよく成形性のよいペレットを作製すること
ができる。ペレットの幅は1〜8龍、より好ましくは2
〜5.0.、である。811以上では射出成形時にペレ
ットの食い込み性が悪く好ましくない。
また、幅が1.01以下の場合ではペレットが射出成形
時に破損し補強繊維の損傷も大きくなり好ましくない。
複合繊維に加える金属製かん合ロールによる圧力の線圧
は5 X 10−41<g / c箇・den〜1 、
5 X 10−”tg/ cs ・denであることが
好ましい。線圧が5 X 10−’kg/ c■・de
n以下ではボイドがペレット中に多く発生するため好ま
しくな(また、線圧か1 、 5 X 10−3に、/
 lj m den以上ではペレット中において補強繊
維の破損が発生するため好ましくない。
ロールの表面温度は、用いる熱可塑性樹脂の種類によっ
ても異なるが、ペレットの含浸性と操業性を考えると溶
融域を出て、すぐに配置されている雄雌かん合ロールの
表面温度は、5℃〜80℃が好ましい。その後に統く雄
雌かん合ロールの表面温度は20℃から、ガラス転移温
度(Tg)プラス100℃程度が目安となり、融点の存
在する樹脂に関しては、融点マイナス50℃程度が好ま
゛しい。この温度範囲の根拠を次に記す。ロールの表面
温度が5℃より低温であると溶融した複合繊維の溶融熱
可塑性樹脂が急冷され固化が急速に始まってしまうため
ペレットへの賦形性およびボイドの除去が困難となり好
ましくない。また、1g+100℃又は融点−50℃よ
り高温の場合では溶融した混繊糸がロールに巻き付きま
た、樹脂の熱劣化が生じる等の問題が牛し良好なペレッ
トが得られない。しかも、ペレット作製上の操業性もよ
くないため好ましくない。また、雄雌かん合ロールの配
置は酸ロールのみがF側にあってもよいしまた、雌ロー
ルと雄ロールとが交互に下側に位置していてもよい。
以上のようにして得られたロッド状繊維強化熱可塑性樹
脂をペレタイザーにより3〜60■嘗の長さにカットし
ペレットを得る。ペレットの長さは射出成形品中での補
強繊維の長さを長くし機械物性を請めるために3雪1以
上である必要があり、また、成形時におけるペレットの
スクリューへの供給性の点からは、60■l以下である
ことが必要である。
尚、本発明で用いることができる補強繊維はガラス繊維
、カーボン繊維そしてアラミド繊維等の連続繊維がある
がこれらの繊維に限定されるものではない。
これらの補強繊維を、目的とする物性を得るために組み
合わせる。組み合わせる方法を下記する。
連続タイプの補強繊維と連続タイプの熱可塑性有機連続
繊維を混繊した連続繊維混繊糸(以下、糸−八と記す)
、非連続タイプの補強繊維と非連続タイプの熱ijJ塑
性有機連続繊維を混繊した非連続繊維混繊糸(以下、糸
−Bと記す)、連続タイプの補強繊維と非連続タイプの
熱可塑性有機連続繊維を混繊した複合混繊糸(以下、糸
−〇と記す)及び非連続タイプの補強繊維と連続タイプ
の熱1丁塑性有機連続繊維を混繊した複合混繊糸(以下
、糸−〇と記す)の4タイプの混繊糸を適宜、目的に応
じて組み合わせる。勿論補強繊維の種類によって、前記
A−Dの4タイプのうち、最も適したタイプが存在する
場合は、そのタイプを選択する。
また熱可塑性繊維の種類に応じても、適した混繊タイプ
が存在する場合は、そのタイプを選択する。
なお、本発明で用いることができる熱可塑性繊維は、た
とえばポリプロピレン、ナイロン6、ナイロン66、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、
ポリエーテルエーテルケトン等があるが、これらの熱可
塑性繊維に限定されるものではない。
但し糸−B、Dのタイプの混繊糸を構成する非連続補強
繊維の平均繊維長は、得るペレット長とも関係するが、
極力長い程好ましく、具体的には501以上がよい。上
限は、その混繊糸の製造工程に制約がある場合はそれを
優先させるが、制約がない場合は、製造コストが高くな
らない範囲で、長くするのが好ましい。
これらのタイプの混繊糸を用いる理由の1つは、ペレッ
トを得るための、製造コストが安くなることが挙げられ
る。勿論、補強繊維の種類を変えた糸−A同志など、1
つのタイプの混繊糸を用いることは、可能である。これ
らいずれの場合にも混繊糸の混繊度は10%以ヒである
ことが、スムーズな熱可塑性繊維の溶融、および補強繊
維が分散したペレットを得るために必須である。
混繊していない場合、すなわち2種以上の補強繊維と熱
可塑性繊維を引き揃えて、供給した場合、加熱域で、熱
=J塑性繊維が溶断してしまい、連続した形態を保たな
くなり、満足なロッド状複合繊維強化熱可甲性樹脂を得
ることか出来ない。したがって、該ロッドを切断した場
合は、熱可塑性樹脂がまったく、あるいはほとんど存在
しないペレ、トとなり、実用に供し得ない。
混繊糸を用いる場合でも、混繊度が10%以下の場合に
は、後のペレット化の[程において含浸性等において良
好なペレ・ソトを作製することが難しく好ましくない。
(実施例) 実施例I E−ガラス繊維575Tx (5175Den)を補強
繊維とし、ナイロン6繊維5175Den−1035F
11を熱可塑性繊維として用い、混繊度54%の混繊糸
−1を作成した。また炭素繊維12Kを補強繊維とし、
ナイロン6繊維7500Den −1500FIlを熱
可塑性繊維として用い、混繊度31%の混繊糸−2を作
製した。混繊糸製造方法をF記する。
混繊糸−にE−ガラス繊維(ダイレクトロービング)を
解舒装置にて無撚解舒 し2本のロッドにて擦過させ、ナ イロン6繊維を静電気発生装置に て各々を開繊させた後、混繊用工 アーノズルにて 4kg/−のエア圧にて混繊糸を250m/minの速
度にて製造した。
混繊糸−2=ノーサイジングのカーボン繊維を凸状弓ヤ
(ガイドと凹状リヤガイド の組み合わせにより、ポリエステ ル繊維をエアーノズルにより、各 々開繊させた後、各々の繊維を凹 状すヤガイドヒで重ね合わせ、 その後、凸状リヤガイドと凹状リヤガイドEを通し、そ
の後集束性の付与を主目的として混繊用エアーノズルを
用いて、混繊糸を製造した。該エアーノズルの圧力は0
.7kg/crdとした。製造速度は50m/■1nで
あった。
このようにして得た混繊糸−1を2本と混繊糸−2を3
本引揃えて、遠赤外線ヒーターにて160℃まで昇温し
、引き続き、遠赤外線ヒーターを設置した加熱域に加熱
窒素ガスをINm/h流しながら、該混繊糸を290℃
まで昇温し、ナイロン6繊維を溶融させた後ステンレス
スチール製、直径100酊の4対の雄雌カン合ロール(
溝幅3龍)により圧力を付与することにより、幅が3.
1、厚みが約1■■のロッドを成形し、該ロッドをlO
■冒の長さにカットして複合繊維強化熱fiT塑性樹脂
ペレントを得た。
F2のようにして得たペレットを射出成形機により成形
した後、成形品の機械特性を調べた。成形機および成形
条件は以下のようにして行った。
射出成形機:型締圧 160 ton 射出成形条件 成形温度    =285℃ スクリュー径  :φ50−曹 スクリューL/D : 19 スクリュー圧縮比(深さ比):2.1 全型温度    二80℃ 尚、以ドに述べる複合繊維強化熱可塑性樹脂ロッド状物
の評価はボイド率を以ト°のように算出し評価を行った
Td:繊維強化、lll’ll ThJ塑性樹脂ロット
状物の理論密度 Md:実際の密度 また、射出成形品の評価は曲げ試験(ASTMD790
に準拠)、引っ張り試験(ASTM D 738に準拠
)、アイゾツト衝雫試験(ASTM 025Gに準拠)
により行った。
表1に得られたロッド状物および射出成形品の機械特性
を掲げた。
比較例1 実施例1における混繊糸−1の代わりに、E−ガラス繊
維とナイロン6繊維を引き揃えた繊維を供給した。この
場合は、加熱域にてナイロン6繊維が溶断してしまい、
満足なロッド状物を得ることができなかった。
比較例2 実施例1における混繊糸−1の混繊度を12%、混繊糸
−2の混繊度を10%とした。得られたロッド状物は、
ガラス繊維と炭素繊維の浮きが見られ、またボイド率も
大きな値であり、含浸の悪いものであった。該チップを
射出成形した際、主−として補強繊維の浮きが起因して
計μ性が不安定であった0 比較例3 ナイロン6樹脂を280°Cにて加熱・溶融し、槽中に
定電供給した。該槽に、凹型、凸型のリヤローラにより
開繊したガラス繊維と炭素繊維(実施例1に用いたのと
同じもの)を浸漬させた後、ダイにて余分のナイロン6
樹脂を絞り、かつ賦形した。その後、実施例1と同じよ
うに10.、長にカントし、チップとした。チップ断面
を観察すると、ガラス繊維及び炭素繊維の分散が不充分
で、かなりの偏在が認められた。
比較例4 実施例1で用いたガラス繊維とナイロン6繊維からなる
混繊糸−1のみを使用し、実施例1と同じ方法にてチッ
プ化、そして射出成形を実施した。
比較例5 実施例1で用いた炭素繊維とナイロン6繊維からなる混
繊糸−2のみを使用し、実施例1と同じ方法にてチップ
化、そして射出成形を実施した。
実施例2 実施例1で用いた混繊糸−1と、f配力法にて製造した
混繊糸−2を用いて、実施例1と同じ方法にてチップ化
、そして射出成形を実施した。
混繊糸−2の製造方法:連続の炭素繊維を、3対のロー
ラーにて、伸長切断し、スライバーとした後に、同様に
スライバーとしたナイロン6短繊維と混紡し紡績糸を製
造した。紡績糸の番手はNm5/2、撚係数は下撚が1
.5、上撚が1.0であり、その繊維の平均繊維長は1
00■會であった。又混繊度は70%であった。その紡
績糸12本と実施例1と同じ混繊糸−1,2本を引き揃
えて、実施例1と同じ製法にてチップ化、そして射出成
形を実施した。
実施例1とほぼ同等の加工性であった。
比較例6 実施例2における混繊糸−1に代えて、比較例1で用い
たガラス繊維とナイロン6繊維の連続繊維からなる引揃
え糸を使用した。
この場合も比較例1と同じ(、加熱域にて、上記引揃え
糸を構成しているナイロン6繊維が溶断してしまい、膚
足なロンド状物を得ることができなかった。
上記の実施例1.2及び比較例1〜6の射出成形品特性
を表1に示す。
比較例1.6は、滴足なロッド状物を得ることができな
かったため、表1の特性欄には、′−”印を入れた。
比較例4.5と、実施例1又は2を比較すると、比較例
4の短所である曲げ弾性率の値が実施例1.2では、大
巾に改善されており又、比重の点でも軽くなっている。
一方比較例5の短所であるアイゾツト衝撃強度の値が、
実施例1.2では大巾に改善されている。このように2
種あるいはそれ以上の補強繊維を有効に用いることによ
り、目的に応じた、バランスの良い特性を有する射出成
形品を得ることができる。
本実施例では、射出成形品の物性のみを示したが、本発
明方法により得られる複合繊維強化熱可塑性樹脂ロッド
状物を、例えば50龍程度にカットシ、圧縮成形を行う
ことも、上記射出成形品と同様に有効である。
以ド余白 (発明の効果) 前述の実施例および比較例の結果より本発明による複合
繊維強化熱i丁型性樹脂ペレットの製造方法により得ら
れたペレットを用いることにより機械特性に優れた射出
成形品を得ることかできた。
また前述のごとき方法により作製されたペレットを用い
ることにより成形品中の補強繊維の長さが長(機械物性
に優れた成形品を得ることができる。また、本発明によ
るペレットは=一般的な射出成形をはじめとして、押し
だし圧縮成形等の他の方法にも適用することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の=一定の断面形状を有する熱可塑性コ
ンポジット材料を製造する装置の全体図で、図における ■、■′ :混繊糸 ■:供給ロール ■:第1加熱ゾーン ■:第2加熱ゾーン ■:熱町塑性繊維成分が溶融している糸条■、■′、■
、■′ :雄雌かん合ロール■:引取り用ベルト ■:糸条の冷却部 [相]二目的物(一定断面を有する熱可塑性コンポジン
ト材料) 第2図は第1図の■、■で示される雄雌かん合ロール部
分の正面図及び側面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 補強繊維と熱可塑性有機繊維とからなる混繊度10%以
    上の混繊糸と、前記補強繊維とは異なる補強繊維と前記
    熱可塑性有機繊維とからなる混繊度10%以上の混繊糸
    を引揃え、輻射加熱及び対流加熱の一方もしくは併用し
    た加熱域へ供給し、該熱可塑性有機繊維を溶融した後、
    加圧・賦形域へ供給して得られるロッド状複合繊維強化
    熱可塑性樹脂を3〜60mmの長さに切断してなる補強
    繊維を20〜75wt%含む複合繊維強化熱可塑性樹脂
    ペレットの製造方法。
JP28663290A 1990-10-23 1990-10-23 複合繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方法 Pending JPH04163002A (ja)

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