JPH04156951A - 触媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はたとえば調理器に応用され、調理中に発生する
庫内の油汚れを浄化する触媒体に関するものである。

従来の技術 従来から調理器庫内壁面に形成した触媒を含有した被膜
により油汚れを浄化するものがあった。

これに対して、本発明者等はセラミック繊維の積層体に
触媒を保持させた触媒体を金属繊維の積層体により保護
した高活性の触媒体を、すでに調理器への応用が可能な
レベルにした。

発明が解決しようとする課題 本発明者等が提案したセラミックあるいは金属繊維を用
いた触媒体によれば、３００°Ｃ程度の加熱でほとんど
の汚れを浄化してしまうが、セラミック繊維により保持
されている触媒が欠落する可能性があった。

これは、製品に落下などの強い衝撃が加わる場合にみら
れる０本発明は、触媒の欠落がない触媒体を提供するも
のである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明は触媒とセラミック
の繊維の系に触媒固定側として無機質バインダーを添加
する。無機バインダーにより触媒の保持力を強化できる
。

作用 上記手段の作用について説明する。

セラミック（例えばシリカ・アルミナ）の長繊維は、長
さが数１０謹、直径数μｍである。単独ではＩ！械的強
慶は弱いが繊維を積層させノート状などムこ成型するこ
とによりある程度の強度がでる。

（例えば、引っ張り強度が２５ｔｘｔａ幅、０．５＋ｗ
厚で３．０ｋｇ） このようムこしてできるセラミック繊維の積層体は、約
９０％の空隙率をもち、さらに空孔径は数１０〜１００
μｍ七大きい。この空隙に触媒をセラミック繊維重量に
対して例えば１，１の比において混合すると触媒反応に
必要な酸素が、触媒と反応質との接触面に十分に供給さ
れるために調理器の油汚れを３００’Ｃ以下でも分解で
きる。

さらに固定剤として無機バインダーを添加すると、触媒
とセラミック繊維との結合力が従来に比べ大きくなり強
い衝撃による触媒の欠落が防止できると同時に触媒体全
体の強度が向上する。

また、バインダーの影響から従来の被膜でみられたよう
な触媒活性が低下する懸念があるものの、バインダーの
添加量を最適化するとバインダーの活性への影響を少な
くすることができる。

実施例 以下図面を用いて、本発明の一実施例について説明する
。

第１回は、本発明による触媒体の拡大断面図である。１
は固定剤としての無機バインダー（シリカゾル使用）２
は触媒、３はソリ力・アルミナ主成分のセラミック繊維
である。従来はセラミック繊維がつくる空隙部に、触媒
が固定剤なしで保持されただけの状態のために強い衝撃
で触媒が欠落する可能性があった。例えば従来の触媒体
に、１００４あたり５００ｇの加重を高さ１ｍから落と
す衝撃テストで衝撃を加えると触媒の欠落があった。

しかし、本発明の構成においてはこのような衝撃でも触
媒の欠落はなかった。

無機バインダーとしてはシリカゾルやアルミナヅルを使
った。そのほかにも金属リン酸塩を固定剤として使って
も差し支えない。

このような無機バインダーが触媒活性におよぼす影響に
ついて説明する。

シリカゾル、アルミナヅルの場合、触媒体の重量に対し
て２Ｑｗｔ％水溶液を重量で１：０．５〜′１＝４程度
で浸透させると触媒活性はほとんど変化せずに油汚れを
３００°Ｃ以下で分解（浄化）できる。

１：４以上にしても活性が太き（低下することはなく実
用上１：０．５〜ｌ：４でよい。

シリカゾル。アルミナゾルのいずれも乾燥させると粒子
状のシリカ、アルミナが形成されるために触媒表面が被
われることもほとんどなく活性の低下にはならないと考
えられる。

一方、金属リン酸塩の場合は触媒表面が被われるために
活性の低下は大きい。例えば、金属リン酸塩にはケイ素
、アルミニウム、リンから成る金属リン酸塩がある。こ
れによって触媒体の空孔さえも潰されてしまう。しかし
ながら強度が大きく向上するメリットがある。

従って、活性低下の防止が課題となる。この場合、活性
低下を防ぐには金属リン酸塩溶液の濃度をコントロール
することも一手段である。また、触媒体の厚さ方向にバ
インダーの濃度勾配をもたせてもよい。

第２図に上記金属リン酸塩を用いたときの触媒体の拡大
断面図を示した。４が金属リン酸塩、５が触媒、６がセ
ラミック繊維である。

第３図は第２図と同じ構成ではあるが、金属リン酸塩の
濃度が濃いために触媒活性が低下した場合である。

第２図の触媒体で油汚れを３００℃程度で分解する。ま
た触媒の欠落について、第１図のものと同し衝撃テスト
を行ったところ触媒の欠落はみられなかった。

従って製品の落下衝撃による従来の懸念が解消される。

発明の効果 以上、説明したように、本発明によれば従来懸念された
触媒の欠落がなくなり触媒体の幅広い応用が可能になる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の触媒体の拡大図、第２図は
同触媒体の拡大図、第３図は同触媒体の活性の低い触媒
体の拡大図である。 １・・・・・・無機バインダー（シリカゾル）、２・・
・・・・触媒、３・・・・・・シリカ・アルミナ繊維、
４・・・・・・金属リン酸塩、５・・・・・・触媒、６
・・・・・・セラミック繊維。 代理人の氏名　弁理士　小鍜治　明　ほか２名鶴　１　
図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）酸化作用を有する触媒と、この触媒を保持するた
   めのセラミック繊維と、前記触媒を固定する固定剤とか
   らなる触媒体。
2. （２）固定剤が、酸化ケイ素、酸化アルミニウムのゾル
   あるいは金属リン酸塩の無機の結合剤である特許請求の
   範囲第１項記載の触媒体。