JPH04155068A - 磁石付破砕機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

〔産業上の利用分野〕 本発明は建設機械等のアタッチメントである破砕機に係
り、特に鉄筋コンクリート等を破砕する際に生じる鉄筋
屑、ボルト等の鉄系廃材を集める機能を有する磁石付破
砕機に関する。 〔従来の技術〕 鉄筋コンクリート建造物等の構造物を破砕する装置の一
つとして、建設機械に装着しかつ固定顎と油圧により作
動する可動顎とを噛み合わせることによって破砕対象を
破砕する破砕機が各種提案され使用されている。 この破砕機においては、先ず固定顎と可動顎とを噛み合
わせることにより破砕対象を噛み砕く。 これによりコンクリート部分は小片に破砕され、内部に
ある鉄筋が露出する０次に露出した鉄筋は固定顎基部と
、前記可動顎の回動中心近くに形成しであるカッターに
より切断され、鉄筋が切断されたコンクリート壁面を更
に破砕するという作業を繰り返すことにより対象を順次
破砕してゆく。 〔発明が解決しようとする課題〕 以上の装置を用いた破砕作業において、破砕されたコン
クリート片は所定の場所に投棄されたり、埋め立て等に
利用される。一方鉄筋やボルト等の鉄系材料は再生資源
として回収し、再利用している。 このため破砕作業の合間や破砕作業終了後に切断された
鉄筋等をコンクリート片とは別に回収している。この回
収作業にあっては、比較的長い鉄筋等は前記破機を用い
、この破砕機で鉄筋をつまむようにして回収することも
できる。然し、長さの短い鉄筋やボルト等の小型のもの
を破砕機を用いて回収することは事実上不可能であり、
結局人手によって回収しているのが現状である。しかし
人手による回収は重労働でしかも時間がかかり、かつ破
砕されたコンクリート片が崩れたりして危険である。さ
らに最近ではこのような作業をおこなうのを嫌う傾向が
あり、人手を得ること自体が非常に困難になっている。

【課題を解決するための手段〕

本発明は以上に示した従来技術の問題点を除去すべく構
成したものであり、破砕機に対して鉄系材料の回収機能
を持たせることにより大小を問わず鉄系材料の回収を効
果的に行うことができるようにした破砕機である。 即ち、破砕機に対して磁石装置を取り付け、この磁石装
置は鉄等の透磁性材料の吸着と脱離が行えるように構成
されていることを特徴とする。 〔作用〕 破砕作業中や破砕作業後に、鉄筋等の回収を行う際には
、磁石装置番作動させてこの磁石装置の磁力援用いて鉄
筋等散らばっている鉄系廃材を吸着回収する０次に鉄系
廃材を吸着させたまま破砕機を所定の位置に移動させ、
この位置で前記磁石装置の吸着力を無くし、吸着してい
た材料を脱離させる。 〔実施例〕 以下本発明の実施例を図面を参考に具体的に説明する。 第１図は本発明の第１の実施例を示す。 図中矢印１は建設機械のアーム２に取り付けられた破砕
機を示す。この破砕機１は前記アーム２に直接接続する
本体部３と、この本体部３に連接して形成された固定顎
４と、本体部３に対して軸５を以て回動可能に取り付け
られた可動顎６と、この可動顎６を回動させるための油
圧シリンダ７とからなっている。また８ａは固定顎４０
基部に取り付けられた鉄筋切断用の刃、８ｂはこの刃８
ａに対応する位置ｆ可動顎６に取り付けられた刃であり
、これら二つの刃８ａおよび８ｂにより鉄筋切断用のカ
ッター８を構成している。９は可動顎６に取り付けられ
たコンクリート破砕用の歯であり、固定顎４の空隙部４
ａと対向する位置に取り付けるようになっている。これ
により可動顎６を固定顎４に対して噛み合わせた際にこ
の歯９が空隙部４ａ内に位置することによって両顎４及
び６が完全に噛み合わされ、効果的な破砕が行われるよ
うになっている。 次に矢印ｌＯは磁石装置を示し、前記破砕機本体部３の
基底部に形成された空間部に配置固定されている。１１
はこの磁石装置１０の本体を成す電磁石であって、ｌｌ
ａは電磁石を形成する鉄心１１ｂはこの鉄心１１ａに巻
き回したコイルである。１２はこのｔ磁石１１を防護す
るためのケーンシングであり、ケーシング１２を取り付
けるための破砕機本体部３の底面は！磁石１１の磁力に
より対象物を吸着するための吸着面１３となっている。 ここで、コンクリートの破砕時には粉塵が飛散するのを
防止するため撒水が行われることが多く、雨中の作業も
行われるので、電磁石配置部に水気が入らないよう前記
ケーシング１２は気密に取り付けられている。１６は可
動顎６０回動基部に固設された遮蔽板であって、このケ
ーシング１２の配置部を、固定顎４と可動顎６とからな
る破砕部から隔離し、これにより破砕部で破砕したコン
クリート片等から磁石装置１０を防護するためのもので
ある。１４は前記電磁石１１に対して電力を供給するた
めの電源コードであり、他端は電源に接続している。な
お電源としては破砕機１の取り付は対象である建設機械
の電源を利用することも・　　できるが、建設機械とは
別に発電機を用いることによってより大きな電力を供給
し、この電力によって高い吸着力を得るようにしてもよ
い、また電源コード１４は破砕機１を駆動するための油
圧ホース１５に沿って配置すれば断線等の心配もない。 次にこの装置の作動状態を鉄筋コンクリート構造物を破
砕する場合を例に説明する。 先ず建設機械のアーム２を作動して破砕対象である鉄筋
コンクリート壁に対して破砕機ｌの破砕部を配置したな
らば、可動顎６を作動してコンクリート壁を噛む、これ
によりコンクリート壁のコンクリート部分は破砕され、
内部の鉄筋が露出する。コンクリート壁の破砕を何回か
繰り返すことにより一定長さの鉄筋が露出したならば、
露出した鉄筋が可動顎６と固定顎４の基部に位置するよ
うに破砕機１を位１させ、次に可動顎６を噛み合わせる
ことにより前記カッター８で鉄筋を切断する０次に建設
機械の運転席にいる操作者は電源スイツチ（図示せず）
をオンとして！磁石１１を励磁し切断された鉄筋１７や
その他の鉄系金属を破砕機Ｉの吸着面１３に吸着させる
。これら材料を吸着させた状態で建設機械本体およびア
ーム２を操作して破砕機１を所定の位置に移動させ、次
に前記！＃をオフとすることにより！磁石１１を消磁さ
せて吸着していた材料を落下させた後、次の破砕作業に
もどる。なお、破砕作業中は当然のことながら電磁石１
１に対するｔｉ源はオフとしておく。また破砕作業およ
び鉄筋の切断作業を何回が行った後に鉄筋の吸着回収作
業をまとめて行うようにしてもよい。 第２図および第３図は第２め実施例を示す。 この実施例では現在使用している装置に対して小改造を
施すだけで磁石の装着が可能なように構成されている。 符号１８は１を磁石ユニットであって破砕機１の固定顎
４０両側部に各々ボルト２５等の固設手段により固設さ
れている。１８ａは！磁石収納用のケーシングであり、
このｔＭ１石収納用ケーシング１８ａ内には鉄心とこの
鉄心に巻き回したコイルとから成るａｍ石】９が収納配
置されている。この電磁石ユニット１８は破砕機１とは
別個に形成されることによって破砕機用の一種のアタッ
チメントとして構成されており、今まで電磁石を装着し
ていなかった破砕機に対しても適宜装着できるようにな
っている。なお電磁石ユニット１８を後から破砕機１に
装着する場合には破砕機１の固定顎４に対してボルト孔
を穿設し、このボルト孔を用いて前記１ｉｔ磁石ユニッ
トを固定する。なお図示の構成ではｉｉｔＭ１石ユニッ
ト１８は固定顎４の両側部に取り付けであるが、−側部
にのみに設けるだけでも吸着力は低下するも一〇の一応
所期の効果を発揮することは可能である。この電磁石ユ
ニット１８は破砕作業時に破砕したコンクリート片等が
直接ぶつかる部分に装着しである゛のでｔＭ１石１９を
保護する必要上ゲージング１８ａは特に肉厚で頑丈に構
成されている。また同様の趣旨から電磁石１９に対して
電力を供給する電源コード１４も金属などにより成形さ
れた頑丈な防護パイプ２０内に収納されている。 この装置において切断された鉄筋等を吸着する際には前
述の実施例と同様の手順で電磁石１９を励磁させる。こ
れにより透磁性材料で形成されている破砕機ｌの固定顎
４は磁化され、この固定顎部分が吸着面となって前記鉄
筋等を吸着させる。 対象物を吸着した状態で破砕機１を所定の場所に移動さ
せたならば電源をオフとして吸着している廃材を離脱落
下させる。 第４図は第３の実施例を示す。 前記二つの実施例が電磁石を使用しているのに対し、こ
の実施例では永久磁石を用いることにより電源を不要と
している。 符号２１は破砕機１の本体部３の基底部に装着した磁石
装置である。２２はこの磁石装置２１のケーシングであ
って後述する永久磁石を作動させるための一種の油圧シ
リンダとなっており、２２ａはこのシリンダ底面たる吸
着面である。２３はこのケーシング２１内に収納された
永久磁石であって、その側周縁部は前記ケーシング２２
の内部周壁にほぼ密着し、かつこのケーシング内で往復
運動可能に構成されている。すなわちこの永久磁石２３
は、油圧シリンダとして機能するケーシング２２内で作
動する一種のピストンである。ケーシング２２に対して
は永久磁石を作動させるための油圧を供給する油圧パイ
プ２４ａ、２４ｂが接続している。またこれらの油圧パ
イプは破砕機１を駆動させるための油圧源と同じ油圧源
を用いて作動するようになっている。なお、前記ケーシ
ング２２は内部の永久磁石２３の磁力が吸着面２２ａを
介してのみ作用するよう、非磁性体で形成しておくこと
が望ましい。 次のこの装置の作動状態を説明する。 切断された鉄筋等を吸着する際には建設機械の運転席に
ある油圧弁を用いて油圧パイプ２４ａ側から作動油を注
入することにより永久磁石２３を押し下げ、ケーシング
２２の底面をなす吸着面２２ａにほぼ密着位置させる。 これにより永久磁石２３の磁力はこの吸着面２２ａを介
して吸着対象である鉄筋等に作用し、これを吸着する。 この状態で破砕機１を所定の位置に移動させたならば、
再度弁を操作して油圧パイプ２４ｂ側から作動油を供給
することにより、永久磁石２３を吸着面２２ａから離間
させ、図示の最上端位１まで移動させる。これにより吸
着面２２ａを透過する磁力は実質的に無くなり、吸着さ
れていた鉄筋等は離脱、落下する。 この実施例では電磁石の代わりに永久磁石を使用するの
で、特別の電源は不要であり、破砕機作動用の油圧を一
部流用することで対象物の吸着、離脱を行うことができ
る。 〔効果〕 以上説明した如く本発明は、破砕機に対して磁石装置を
取り付け、この磁石装置は鉄等の透磁性材料の吸着と脱
離が行えるように構成されているので、破砕作業を行う
間にこの破砕機を用いて切断した鉄筋等の金属材料を機
械力で回収することが可能となり、回収作業の高効率化
と安全性を達成することが可能となる。 また、対象物の破砕と鉄系金属の回収とを同一の装置を
用いて交互に行うことができるため、経済的でかつ作業
の効率化を促進することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す破砕機の一部破断
側面図、第２図及び第３図は第２の実施例゛を示し、第
２図は破砕機の側面図、第３図は第２図のＡ−Ａ＆！に
よる断面図、第４図は第４の実施例を示す破砕機の一部
破断側面図である。 １・・・破砕機　　２・・・建設機械のアーム３・・・
破砕機本体部　　４・・・固定顎６・・・可動顎　　７
・・・油圧シリンダ８・・・カッター　　　９・・・破
砕用歯１０・・・磁石装置 １１・・・電磁石　　　１２・・・ケーシング１３・・
・吸着面　　　１４・・・電源コード１５・・・油圧ホ
ース　　１７・・・鉄筋１８・・・電磁石ユニット １８ａ・・・ケーシング １９・・・電磁石　　　２１・・・磁石装置２２・・・
ケーシング（油圧シリンダ）２２ａ・・・吸着面 ２３・・・永久磁石（ピストン部材） ２４ａ、２４ｂ・・・油圧パイプ 第１図 第２図 第３図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）本体部に連接する固定顎と、この本体部に対して
   回動可能に取り付けられ、かつ前記固定顎と噛み合うよ
   うにされた可動顎とからなる破砕機において、磁力源た
   る磁石と、この磁石を収納するケーシングとから成る磁
   石装置を構成し、この磁石装置を前記本体部または固定
   顎側部の何れかに装着することにより前記磁石の磁力が
   透過する面を吸着面とし、前記磁石装置はこの吸着面を
   透過する磁力の調整が可能に構成され、磁石装置の磁力
   を調整することにより鉄筋等の吸着対象の吸着・離脱を
   行うようにしたことを特徴とする磁石付破砕機。
2. （２）前記磁石装置の磁石を電磁石とし、この磁石装置
   は破砕機本体部基底部に配置固定されると共に、破砕機
   本体部底面を吸着面とすることを特徴とする請求項１記
   載の磁石付破砕機。
3. （３）電磁石とこの電磁石を収納するケーシングとから
   成る磁石装置が、固定顎両側部のうち少なくとも一方の
   側部に配置固定され、磁石装置を配置した固定顎部分を
   吸着部とするようにしたことを特徴とする請求項１記載
   の磁石付破砕機。
4. （４）前記磁石装置は、油圧シリンダとしてのケーシン
   グと、ケーシング内に配置されこのケーシング内を往復
   運動可能に構成されたピストン部材としての永久磁石と
   から構成され、この磁石装置は破砕機本体基底部に配置
   固定され、かつ磁石装置が配置固定される配置面を吸着
   面とし、油圧により前記ケーシング内の永久磁石をこの
   吸着面に近接または離間させることによって対象物の吸
   着・離脱を行うようにしたことを特徴とする請求項１記
   載の磁石付破砕機。
5. （５）前記永久磁石を作動させる油圧源として破砕機作
   動用の油圧源を用いることを特徴とする請求項４記載の
   磁石付破砕機。