JPH0415195B2 - - Google Patents

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JPH0415195B2
JPH0415195B2 JP27077784A JP27077784A JPH0415195B2 JP H0415195 B2 JPH0415195 B2 JP H0415195B2 JP 27077784 A JP27077784 A JP 27077784A JP 27077784 A JP27077784 A JP 27077784A JP H0415195 B2 JPH0415195 B2 JP H0415195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lightweight
lightweight concrete
concrete
cement
pump
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP27077784A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61151074A (ja
Inventor
Suminori Kuroda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP27077784A priority Critical patent/JPS61151074A/ja
Publication of JPS61151074A publication Critical patent/JPS61151074A/ja
Publication of JPH0415195B2 publication Critical patent/JPH0415195B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は軽量コンクリートの施工性、特にポン
プ施工性を改善する方法に関するものである。さ
らに詳しくは、ポンプ施工性として軽量コンクリ
ートのポンプ圧送性能と軽量骨材の分離を改善す
るために、軽量コンクリートの練り混ぜの際にモ
ル置換度3.0〜10.0の高置換度ヒドロキシエチル
セルロースを添加することを特徴とするものであ
る。 (従来の技術) 最近、コンクリートで用いる粗骨材の代わりに
粗大軽量骨材を使用して軽量化を図つた軽量コン
クリートが高層建物の床、特にマンシヨンの床用
として急速に普及している。これは、軽量コンク
リートがコンクリートと較べて約40%軽量であ
り、建物の躯体への荷重が小さくなること、更に
熱伝導率が約25%であるため断熱性で非常に優れ
た効果が得られるため、一般に軽量コンクリート
はスランプが大であつてかつ軽量骨材の分離性が
小さいほどポンプ施工性が良好であるが、スラン
プを大とすれば軽量骨材の分離性が増大し、逆に
軽量骨材の分離性を減少すればスランプが小とな
る関係にある。両者を共に満足させようとする方
法には、セメント量を大にする配合が必要である
が、これは経済的な不利を招くほか、硬化軽量コ
ンクリートの収縮が大となつてびび割れが発生が
起り易くなり好ましくない方法である。 (発明が解決しようとする問題点) 通常、軽量コンクリートの施工はポンプ施工で
行うのが一般的である。ポンプ施工においては、
コンクリート施工における問題点のほか、軽量コ
ンクリート施工特有の問題点がある。その主要な
ものを挙げると、(イ)ポンプ圧送中における圧送管
内での閉塞、(ロ)圧送能力、(ハ)圧送中、あるいは圧
送後の軽量骨材の分離等である。 上記(イ)については、閉塞事故はポンプ施工中
度々おこる重大な事故である。一旦これがおこる
と管内清掃その他に大きな労力と時間を要し、ポ
ンプ施工本来の目的である施工の省力化の利点が
失なわれてしまう。加うるに事故処理に時間がか
かり過ぎると残つた軽量コンクリートの硬化が始
まつて遂にはこれは廃棄しなければならなくなる
という経済的不利も伴う。 この閉塞は軽量骨材の分離性の大きな軽量コン
クリートほどに生起し易い。軽量骨材の分離性を
小にするためには、セメント量を大にする配合が
必要であるが、これが好ましくないことは前述の
とおりである。また、セルロースエーテルを添加
する方法があるが、後述する問題点がある。 上記(ロ)については、最近建物は高層化している
が、ポンプは通常、地上に定置しておいて上層階
にポンプで輸送し施工しているから、ポンプの圧
送能力が大きいことが施工上有利である。このた
めには軽量コンクリートの圧送抵抗が少なくなる
配合の軽量コンクリートが好ましく、このためな
るべくスランプの大きな軽量コンクリートを用い
るが、軽量骨材の分離性が大きくなる問題があ
り、満足すべき配合物が得られていないのが現状
である。 上記(ハ)については、軽量骨材の比重が他のコン
クリート成分より軽いため発生する問題である。
特に、ポンプ圧送能力を良くするため、軽量コン
クリート中の水を多くし、スランプを大きくした
り、あるいは経済的理由のためセメント量を少な
くして、軽量コンクリートの粘性を小さくすると
起り易い現象である。軽量骨材の分離が起ると、
(イ)の問題が起り易いばかりでなく、床に打設した
軽量コンクリートを再度練り合せることが必要と
なり、作業上の不利を招く結果となる。 上記の問題点に対しては、セメントモルタル混
和剤として一般的によく知られているセルロース
エーテルを添加する方法が試みられている。セル
ロースエーテルを添加すると軽量コンクリートの
粘性が大きくなり、軽量骨材の分離を防止する効
果がある。しかし、粘性の増大は反面、ポンプ圧
送能力を低下する問題となり現状において、セル
ロースエーテル添加も必ずしも充分な効果が得ら
れていない。 (問題点を解決するための手段) 本発明者は、以上述べたような軽量コンクリー
トの施工、特にポンプ施工上の問題点を解決すべ
く鋭意検討を行つた結果、高置換度のヒドロキシ
エチルセルロースを軽量コンクリート練り混ぜの
際に添加することによつて上記問題点を大巾に改
善できることを見出し本発明を完成するに至つ
た。 すなわち、本発明は軽量コンクリートにモル置
換度3.0〜10.0の高置換度ヒドロキシエチルセル
ロースを、セメントに対し0.02〜0.3重量%の割
合で添加して練り混ぜることを特徴とする軽量コ
ンクリートの施工性改善方法である。 本発明に使用するヒドロキシエチルセルロース
は前記の如くモル置換度(MS)3.0〜10.0の高置
換ヒドロキシエチルセルロースが最適である。ヒ
ドロキシエチルセルロースのモル置換度が3.0以
下では、軽量コンクリートへの粘性付与の効果が
大きいため、ポンプ施工性、特にポンプ圧送能力
を改善する効果が劣る。またヒドロキシエチルセ
ルロースのモル置換度が10.0以上のものは合成が
困難である。 また、本発明に用いるヒドロキシエチルセルロ
ースの粘度は、その1%水溶液粘度が25℃で100
〜10000cpsのものが適当である。1%水溶液粘度
が25℃で100cps以下のものは、軽量骨材の分離を
防止する効果が得られない。また、10000cps以上
のものは合成が困難である。 かかるヒドロキシエチルセルロースの製造は、
特に限定されないが、公知の方法がそのまま採用
される。一般にはセルロースと酸化エチレンをア
ルカリ存在下で反応させ、アルカリ、酸化エチレ
ンの量を変えることにより所望のモル置換度を有
するヒドロキシエチルセルロースを得ることがで
きる。具体的には特公昭37−2199号公報に示され
た製法等が採用できる。 本発明のヒドロキシエチルセルロースを用いて
軽量コンクリートを調合する方法は、セメント、
細骨材、軽量骨材からなる混合物に本発明のヒド
ロキシエチルセルロースを乾燥状態で添加し、こ
れをミキサーで均一にドライブレンドしたのち、
水を添加して混合し、軽量コンクリートを得るこ
とができる。またあらかじめ調合した軽量コンク
リートに本発明のヒドロキシエチルセルロースを
水に分散させ添加する方法も採用することができ
る。 ここで使用されるセメントはボルトランドセメ
ント、白色セメント、アルミナセメント、スラツ
グセメントなど従来公知の種々の水硬性セメント
を使用でき、細骨材としては2.5mn以下の砂が
使用できる。さらに軽量骨材としては粒子径2.5
〜15mnのパーライト系人工軽量骨材が好適であ
る。 本発明のヒドロキシエチルセルロースの添加量
は、セメントに対して0.05〜0.2重量%の範囲で
使用された場合に好適な結果が得られる。添加量
が0.05%以下では軽量コンクリートへの粘性の付
与効果が小さく、軽量骨材の分離を防止する効果
が得られない。また0.2%以上では軽量コンクリ
ートへの粘性の付与効果が大きすぎ、ポンプ施工
性で、ポンプ圧送能力の低下をもたらすので好ま
しくない。 なお、本発明においては前記の各成分以外にも
モルタル、コンクリートに一般に使用される分散
剤、減水剤、空気連行剤、凝結調整剤、防水剤等
の混和剤を本発明の目的を損わない限り添加して
もよいことはいうまでもない。 (発明の効果) 以上本発明はモル置換度3.0〜10.0の高置換/
ヒドロキシエチルセルロースを小量添加すること
によつて、軽量コンクリートの施工、特にポンプ
施工上の問題点を解決し、軽量骨材の分離が起ら
ないスランプでもポンプ圧送圧力は高くならず、
圧送量が増加してもポンプ圧送能力が向上すると
共に、閉塞事故が起らずポンプ施工性が大巾に改
善できる。そしてこれらの効果を得るため従来と
られていたセメント量の増大を行う必要がなく、
硬化軽量コンクリートの物性を劣化させることな
く、経済的に軽量コンクリートの施工性を大巾に
改善し得る。 (実施例) 次に実施例を示して、本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例 1 生コンミキサー車(6m2)にセメント700Kg、
川砂(粒子径2.5mm以下)2100Kg、及び水420Kgを
入れ、先ずセメントモルタルを調合した。このセ
メントモルタルにモル置換度4.0のヒドロキシエ
チルセルロース(1%粘度400cps25℃)700gと
軽量骨材(東邦パーライト(株)製)1200を予めド
ライブレンドした混合物を添加し、更に水を加え
てスランプ20の軽量コンクリートを調合した。こ
の軽量コンクリートの現場施工を大阪市内の高層
ビル11階目(地上高40m)でスクイーズ型ポンプ
(管径4インチ)を用いて行つた。この結果表1
に示す通りポンプ施工性として、圧送圧力が低
く、圧送能力が大きくかつ圧延管内の閉塞と軽量
骨材の分離も起らず良好な結果を得た。 実施例 2〜5 表1に示すモル置換度のヒドロキシエチルセル
ロース(1%粘度400 cps at25℃)を使つて実施
例1と同様の現場施工を行つた結果、ポンプ施工
性として圧送圧力が低く、圧送能力が大きく、か
つ圧送管内の閉塞と軽量骨材の分離も起らず良好
な結果を得た。 比較例 1 表1に示すモル置換度のヒドロキシエチルセル
ロース(1%粘度400cps、25℃)を使つて、実施
例1と同様の現場施工を行つた結果、圧送管内の
閉塞と軽量骨材の分離は起らなかつたが、圧送圧
力が高く圧送能力が小さくなり、良好なポンプ施
工性が得られなかつた。 比較例 2 表1に示すヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス(1%粘度200cps at25℃)を使つて、実施例
1と同様の現場施工を行つた結果、圧送管内の閉
塞と軽量骨材の分離は起らなかつたが、圧送圧力
が高く圧送能力が小さくなり良好なポンプ施工性
が得られなかつた。
【表】
【表】 ポンプ圧送後の軽量コンクリートを肉眼
で観察した結果を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 軽量コンクリートにモル置換度3.0〜10.0の
    高置換度ヒドロキシエチルセルロースをセメント
    に対し0.02〜0.3重量%の割合で添加して練り混
    ぜることを特徴とする軽量コンクリートの施工性
    改善方法。
JP27077784A 1984-12-24 1984-12-24 軽量コンクリ−トの施工性改善方法 Granted JPS61151074A (ja)

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JP27077784A JPS61151074A (ja) 1984-12-24 1984-12-24 軽量コンクリ−トの施工性改善方法

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JPS61151074A JPS61151074A (ja) 1986-07-09
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WO1989001918A1 (en) * 1987-08-25 1989-03-09 Anchor Building Products Limited Lightweight concrete roof tiles and similar products
JP2791054B2 (ja) * 1988-10-11 1998-08-27 伯東化学株式会社 繊維補強コンクリート用混和剤

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JPS61151074A (ja) 1986-07-09

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