JPH0415145A - エアバック装置用収納カバー - Google Patents
エアバック装置用収納カバーInfo
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- JPH0415145A JPH0415145A JP2115731A JP11573190A JPH0415145A JP H0415145 A JPH0415145 A JP H0415145A JP 2115731 A JP2115731 A JP 2115731A JP 11573190 A JP11573190 A JP 11573190A JP H0415145 A JPH0415145 A JP H0415145A
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は自動車等の高速移動体が衝突事故等の際に乗員
を座席側に拘束、抑制して高速移動体操縦装置や計器盤
等との二次衝突から保護するように設計されたエアバッ
ク装置の収納カバーに関する。
を座席側に拘束、抑制して高速移動体操縦装置や計器盤
等との二次衝突から保護するように設計されたエアバッ
ク装置の収納カバーに関する。
[従来の技術]
エアパック装置は、自動車等の裔速移動体の乗員の前面
に取着され、原理的には衝突事故等の際にガス発生器が
動作し瞬間的にガスを発生し、密閉空間に収納されガス
発生器に接続されているバックに発生ガスが充填されバ
ックの圧力により収納カバーが破断し、バックか乗員の
前面に膨張、放出することにより乗員を座席側に拘束、
抑制して乗員が操縦装置や計器盤等に二次衝突し負傷す
ることを防く乗員保護のための装置である。
に取着され、原理的には衝突事故等の際にガス発生器が
動作し瞬間的にガスを発生し、密閉空間に収納されガス
発生器に接続されているバックに発生ガスが充填されバ
ックの圧力により収納カバーが破断し、バックか乗員の
前面に膨張、放出することにより乗員を座席側に拘束、
抑制して乗員が操縦装置や計器盤等に二次衝突し負傷す
ることを防く乗員保護のための装置である。
したかって、衝突事故等の際にハックを瞬間的に、確実
に放出するためにエアパック装置の収納カバーは、確実
に破断、展開し、しかも乗員を傷つけるような破壊片を
飛散させないことが要求される。(瞬間的とは通常数ミ
リ秒乃至数10ミリ秒である) かかる収納カバーは特開昭55−110643、特開平
1−202550その他に提案され既に知られている。
に放出するためにエアパック装置の収納カバーは、確実
に破断、展開し、しかも乗員を傷つけるような破壊片を
飛散させないことが要求される。(瞬間的とは通常数ミ
リ秒乃至数10ミリ秒である) かかる収納カバーは特開昭55−110643、特開平
1−202550その他に提案され既に知られている。
例えば特開昭55−110843には部分的に織布被覆
された帯片の如き補強材が弾性材料に埋め込まれ成形さ
れた構造の収納カバーが開示されている。しかし、かか
る収納カバーは、これを製造する際に補強材のセットに
手間がかかり、又、予定位置に精度よく補強材が埋め込
まれている成形体を得る歩留まりが低く、低生産性、低
生産収率である欠点かある。
された帯片の如き補強材が弾性材料に埋め込まれ成形さ
れた構造の収納カバーが開示されている。しかし、かか
る収納カバーは、これを製造する際に補強材のセットに
手間がかかり、又、予定位置に精度よく補強材が埋め込
まれている成形体を得る歩留まりが低く、低生産性、低
生産収率である欠点かある。
又、特開平1−202550には軟質樹脂の表層と硬質
樹脂の内層とが一体に成形され、内層に裂開用スリット
が設けられた構造の収納カバーが提案されている。かか
る収納カバーは運転中に乗員か当っても柔らかみがあり
、快適感に優れたものであるが、これを実現するために
必然的に軟質樹脂からなる表層の厚さが硬質樹脂からな
る内層の影響を受けない程度あるいはそれ以上に厚くな
るので、計画されている破断線に沿って軟質樹脂からな
る表層を破断させるためには加圧されたバックの圧力が
高くなくてはならず、ひいては多量のガス発生剤を内蔵
する大きくしかも高重量のガス発生器を必要とし、又、
場合によっては計画されている破断線に相当する部分が
伸びるだけで破断しない等の欠点かある。更に又、この
収納カバーは、計画されている破断線の終端と終端を結
ぶ線に相当する部分が破断後のカバー片の展開支点軸に
なるのであるが、この部分か軟質樹脂からなる表層と硬
質樹脂からなる内層とで一体に成形されているために、
カバー破断後のカバー片を花弁状に瞬間的に押し広げる
ためのバックの圧力か非常に高くなくてはならず、ひい
ては非常に大きく、非常に高重量のガス発生器を必要と
する欠点かある。
樹脂の内層とが一体に成形され、内層に裂開用スリット
が設けられた構造の収納カバーが提案されている。かか
る収納カバーは運転中に乗員か当っても柔らかみがあり
、快適感に優れたものであるが、これを実現するために
必然的に軟質樹脂からなる表層の厚さが硬質樹脂からな
る内層の影響を受けない程度あるいはそれ以上に厚くな
るので、計画されている破断線に沿って軟質樹脂からな
る表層を破断させるためには加圧されたバックの圧力が
高くなくてはならず、ひいては多量のガス発生剤を内蔵
する大きくしかも高重量のガス発生器を必要とし、又、
場合によっては計画されている破断線に相当する部分が
伸びるだけで破断しない等の欠点かある。更に又、この
収納カバーは、計画されている破断線の終端と終端を結
ぶ線に相当する部分が破断後のカバー片の展開支点軸に
なるのであるが、この部分か軟質樹脂からなる表層と硬
質樹脂からなる内層とで一体に成形されているために、
カバー破断後のカバー片を花弁状に瞬間的に押し広げる
ためのバックの圧力か非常に高くなくてはならず、ひい
ては非常に大きく、非常に高重量のガス発生器を必要と
する欠点かある。
[発明が解決しようとする課題]
エアバック装置の収納カバーが具備すべき要件としてま
す第一に高速移動体がある全以上の衝撃を受けた際、ガ
ス発生器において瞬間的に発生したガスにより膨脂する
バックを乗員の方向に放出できるよう収納カバーか確実
に破断、展開し、しかも、バックの瞬発力によって該収
納カバーが破壊されて破壊片が飛散し乗員を傷つけるこ
とのないことが必要である。そして、この要件は一30
℃乃至+80℃の使用雰囲気において確実に達成される
必要がある。
す第一に高速移動体がある全以上の衝撃を受けた際、ガ
ス発生器において瞬間的に発生したガスにより膨脂する
バックを乗員の方向に放出できるよう収納カバーか確実
に破断、展開し、しかも、バックの瞬発力によって該収
納カバーが破壊されて破壊片が飛散し乗員を傷つけるこ
とのないことが必要である。そして、この要件は一30
℃乃至+80℃の使用雰囲気において確実に達成される
必要がある。
第二に収納カバー自体の生産性が高く、コストが低く、
又、エアパック装置として組立てが容易であり、点検等
のための取り外しも容易である必要かある。この第二の
要件は大量に生産される自動車用エアバック装置では特
に重要である。
又、エアパック装置として組立てが容易であり、点検等
のための取り外しも容易である必要かある。この第二の
要件は大量に生産される自動車用エアバック装置では特
に重要である。
第三は燃費、居住性の観点から収納カバー自体は勿論の
こと、ガス発生器を含めたエアバック装置全体として極
力軽量であり、コンパクトてあり、装飾性や感触や耐久
性が優れていることが必要である。
こと、ガス発生器を含めたエアバック装置全体として極
力軽量であり、コンパクトてあり、装飾性や感触や耐久
性が優れていることが必要である。
これらの要件に対して従来の技術には前述のとおり問題
があった。すなわち、本発明者か解決しようとする課題
は前記要件を全て満足するもので、特にエアパック装置
全体として軽量となる収納カバーを提供することにある
。
があった。すなわち、本発明者か解決しようとする課題
は前記要件を全て満足するもので、特にエアパック装置
全体として軽量となる収納カバーを提供することにある
。
[課題を解決するための手段]
本発明者は前記した課題を解決するために鋭意検討した
結果、表層と内層とが一体に成形され、表層には計画さ
れた破断線部に沿って溝を設け、内層には計画された破
断線部及び展開支点軸線部に沿ってスリットを設けるこ
とか有効であることを見出し、本発明に至った。
結果、表層と内層とが一体に成形され、表層には計画さ
れた破断線部に沿って溝を設け、内層には計画された破
断線部及び展開支点軸線部に沿ってスリットを設けるこ
とか有効であることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、(1)高速移動体乗員の前面に取着
されるエアパック装置の収納カバーであって、脆化温度
が一30℃以下であり、100%引張応力が10kg/
ca+2乃至150kg/am2であり、JISAの硬
さか35乃至85である熱可塑性エラストマー[1]か
らなる表層と 100%引張応力が前記熱可塑性エラス
トマー[IIより高い熱可塑性エラストマー[I[]又
は熱可塑性樹脂[ll11からなる内層とが一体に成形
されてなり、表層には計画された破断線部に沿って溝が
設けられ、内層には計画された破断線部及び展開支点軸
線部に沿ってスリットが設けられている収納カバーであ
る。
されるエアパック装置の収納カバーであって、脆化温度
が一30℃以下であり、100%引張応力が10kg/
ca+2乃至150kg/am2であり、JISAの硬
さか35乃至85である熱可塑性エラストマー[1]か
らなる表層と 100%引張応力が前記熱可塑性エラス
トマー[IIより高い熱可塑性エラストマー[I[]又
は熱可塑性樹脂[ll11からなる内層とが一体に成形
されてなり、表層には計画された破断線部に沿って溝が
設けられ、内層には計画された破断線部及び展開支点軸
線部に沿ってスリットが設けられている収納カバーであ
る。
本発明は上記の技術的事項を必須の構成とするものであ
るが、好ましい態様として以下を包含するものである。
るが、好ましい態様として以下を包含するものである。
(2)上記(1)に記述の基本構造であり内層のスリッ
トが断続して設けられている収納カバー(3)上記(1
)に記述の基本構造あるいは上記(2)に記述の構造で
あり内層に計画された展開支点軸線部に沿って設けられ
たスリットの少なくとも一部が表層の熱可塑性エラスト
マー[1]で埋められている収納カバー (4)ガス射出成形法により表層及び/又は内層の少な
くとも一部に空隙が設けられている上記(1,) 、(
2) 、(3)に記述の収納カバー(5)少くとも乗員
側の表面が、光及び/又は熱で硬化された塗膜により被
覆されている上記(1) 、(2) 、(3) 、(4
)に記述の収納カッ(−以下に本発明を第1図乃至第3
図により詳しく説明する。第1図は高速移動体の操縦装
置に取着されたエアバック装置の平面図である。第2図
は第1図A−A線での断面図、第3図は第1図B−B線
での断面図である。
トが断続して設けられている収納カバー(3)上記(1
)に記述の基本構造あるいは上記(2)に記述の構造で
あり内層に計画された展開支点軸線部に沿って設けられ
たスリットの少なくとも一部が表層の熱可塑性エラスト
マー[1]で埋められている収納カバー (4)ガス射出成形法により表層及び/又は内層の少な
くとも一部に空隙が設けられている上記(1,) 、(
2) 、(3)に記述の収納カバー(5)少くとも乗員
側の表面が、光及び/又は熱で硬化された塗膜により被
覆されている上記(1) 、(2) 、(3) 、(4
)に記述の収納カッ(−以下に本発明を第1図乃至第3
図により詳しく説明する。第1図は高速移動体の操縦装
置に取着されたエアバック装置の平面図である。第2図
は第1図A−A線での断面図、第3図は第1図B−B線
での断面図である。
収納カバー 1はエアバック装置の一部2にリベット止
め、ネジ止め、嵌合、接着剤等の公知の手段により取着
される(図では収納カッ(−に埋め込まれ配設された複
数の止め金具3を介してネジ4で取着されている)。
め、ネジ止め、嵌合、接着剤等の公知の手段により取着
される(図では収納カッ(−に埋め込まれ配設された複
数の止め金具3を介してネジ4で取着されている)。
収納カバー1は表層5と内層6とか一体に成形されてお
り、表層には計画された破断線部7に沿って溝8が設け
られており、内層には計画された破断線部7及び計画さ
れた展開支点軸線部9に沿ってそれぞれスリット10.
11が設けられている。
り、表層には計画された破断線部7に沿って溝8が設け
られており、内層には計画された破断線部7及び計画さ
れた展開支点軸線部9に沿ってそれぞれスリット10.
11が設けられている。
高速移動体がある量以上の衝撃を受けた際、衝撃センサ
ー(図示してない)からの出力でガス発生器12が瞬間
的に多量のガスを発生し、密閉空間(A)に収納されガ
ス発生器12に接続されているバック13にガスが充填
され、バック13か瞬間的に加圧される。そして、収納
カバー 1は、その表層に計画された破断線部7が溝8
に沿って破断しつつ、膨張するバックにより押し広げら
れ、計画されている展開支点軸線部9を軸にして花弁状
に展開し乗員の前面にバックを放出する。
ー(図示してない)からの出力でガス発生器12が瞬間
的に多量のガスを発生し、密閉空間(A)に収納されガ
ス発生器12に接続されているバック13にガスが充填
され、バック13か瞬間的に加圧される。そして、収納
カバー 1は、その表層に計画された破断線部7が溝8
に沿って破断しつつ、膨張するバックにより押し広げら
れ、計画されている展開支点軸線部9を軸にして花弁状
に展開し乗員の前面にバックを放出する。
収納カバーの表層5は脆化温度が一30℃以下であり、
100%引張応力か10kg7cm2乃至150kg/
Cm 2であり、JIS Aの硬さか35乃至85であ
る熱可塑性エラストマー[1]からなる。
100%引張応力か10kg7cm2乃至150kg/
Cm 2であり、JIS Aの硬さか35乃至85であ
る熱可塑性エラストマー[1]からなる。
熱可塑性エラストマー[1]の脆化温度は、収納カバー
か取着され使用される一30℃乃至+80℃の雰囲気に
おいてエアバック装置が動作した際、収納カバーが破壊
片を飛散することなく確実に破断、展開し、瞬間的にバ
ックを放出させうるために一30℃以下であることか必
須である。そして、100%引張応力は10kg/cI
I’未満では脆弱で収納カバーは耐久性に乏しく 、1
50kg/cm 2を超えると強すぎて破断、展開し難
しくなるので10kg/c@’以上150kg/cm
’以下である必要がある。更に又は熱可塑性エラストマ
ー[1]の硬さは、乗員か触れたときの感触か好ましい
収納カバーであるために、JIS Aの硬さで35乃至
85であることが望ましい。なお収納カバー 1に触れ
たときの硬さ感触は、表層5を構成するエラストマーの
硬さ、厚み、内層6を構成するエラストマーあるいは樹
脂の硬さ、厚み、収納カバー 1の寸法等により変わる
ものである。
か取着され使用される一30℃乃至+80℃の雰囲気に
おいてエアバック装置が動作した際、収納カバーが破壊
片を飛散することなく確実に破断、展開し、瞬間的にバ
ックを放出させうるために一30℃以下であることか必
須である。そして、100%引張応力は10kg/cI
I’未満では脆弱で収納カバーは耐久性に乏しく 、1
50kg/cm 2を超えると強すぎて破断、展開し難
しくなるので10kg/c@’以上150kg/cm
’以下である必要がある。更に又は熱可塑性エラストマ
ー[1]の硬さは、乗員か触れたときの感触か好ましい
収納カバーであるために、JIS Aの硬さで35乃至
85であることが望ましい。なお収納カバー 1に触れ
たときの硬さ感触は、表層5を構成するエラストマーの
硬さ、厚み、内層6を構成するエラストマーあるいは樹
脂の硬さ、厚み、収納カバー 1の寸法等により変わる
ものである。
例えば次の実験例は材料の厚みや下層材料が硬さにいか
に影響を与えるかを如実に物語っている。
に影響を与えるかを如実に物語っている。
実験例
9.81Nの定荷重をかけることのできる硬さ試験機の
補助装置にJIS K 6301人形硬さ試験機を取り
付け、補助装置の金属台上にスチレン・ジエン系エラス
トマーであるタフチックE 2051(旭化成工業に、
に、製)の成形シートを置き時間熱可塑性エラストマー
[I]としては、スチレン・ジエン系エラストマー シ
ンジオタフティック 1,2ポリブタジエン系エラスト
マー トランス1,4ポリイソプレン系エラストマー
スチレン・オレフィン系エラストマー、オレフィン系エ
ラストマー(ブレンドタイプ、部分架橋タイプを含む)
、ポリエステル系エラストマーポリアミド系エラストマ
ー ポリウレタン系エラストマー、塩化ビニル系エラス
トマー フッ素系エラストマー これらをベースとした
ブレンドタイプのエラストマー、低密度エチレン系樹脂
、エチレン酢酸ビニル系樹脂、エチレンエチルアクリレ
ート系樹脂、スチレンアクリル酸系アイオノマー、エチ
レン系アイオノマー これらをベースとしたブレンドタ
イプの樹脂が挙げられる。
補助装置にJIS K 6301人形硬さ試験機を取り
付け、補助装置の金属台上にスチレン・ジエン系エラス
トマーであるタフチックE 2051(旭化成工業に、
に、製)の成形シートを置き時間熱可塑性エラストマー
[I]としては、スチレン・ジエン系エラストマー シ
ンジオタフティック 1,2ポリブタジエン系エラスト
マー トランス1,4ポリイソプレン系エラストマー
スチレン・オレフィン系エラストマー、オレフィン系エ
ラストマー(ブレンドタイプ、部分架橋タイプを含む)
、ポリエステル系エラストマーポリアミド系エラストマ
ー ポリウレタン系エラストマー、塩化ビニル系エラス
トマー フッ素系エラストマー これらをベースとした
ブレンドタイプのエラストマー、低密度エチレン系樹脂
、エチレン酢酸ビニル系樹脂、エチレンエチルアクリレ
ート系樹脂、スチレンアクリル酸系アイオノマー、エチ
レン系アイオノマー これらをベースとしたブレンドタ
イプの樹脂が挙げられる。
表層に設けられる溝は、表層の乗員側及び/又は反乗員
側に設けることができる(図では反乗員側)。溝の断面
形状は7字形状、コの字形状、円弧等いずれの形状でも
よく、溝の深さは収納カバー全体としての剛性、耐久性
、破断性、展開性、成形時の寸法変動等を配慮した上で
極力深くすることが好ましい。
側に設けることができる(図では反乗員側)。溝の断面
形状は7字形状、コの字形状、円弧等いずれの形状でも
よく、溝の深さは収納カバー全体としての剛性、耐久性
、破断性、展開性、成形時の寸法変動等を配慮した上で
極力深くすることが好ましい。
収納カバー1の内層6は収納カバー 1か極力低い圧力
で確実に破断・展開し、しかも収納カバー全体として剛
性があり、加えて、極力軽量、コンパクトであることを
実現するために必要であり、表層5を構成する熱可塑性
エラストマー[Hの剛性、すなわち 100%引張応力
より高い剛性を有する熱可塑性エラストマー[[]又は
熱可塑性樹脂[I11]である必要がある。
で確実に破断・展開し、しかも収納カバー全体として剛
性があり、加えて、極力軽量、コンパクトであることを
実現するために必要であり、表層5を構成する熱可塑性
エラストマー[Hの剛性、すなわち 100%引張応力
より高い剛性を有する熱可塑性エラストマー[[]又は
熱可塑性樹脂[I11]である必要がある。
熱可塑性エラストマー[INとしては前記の熱可塑性エ
ラストマー[I]と同系あるいは異なる系を問わず、そ
の100%引張応力が表層を構成する熱可塑性エラスト
マーより高い熱可塑性エラストマーであればよく、又、
熱可塑性樹脂[III]としてはスチレン系樹脂、AS
樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂
、高密度ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、熱
可塑性ポリエステル系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹
脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
ラストマー[I]と同系あるいは異なる系を問わず、そ
の100%引張応力が表層を構成する熱可塑性エラスト
マーより高い熱可塑性エラストマーであればよく、又、
熱可塑性樹脂[III]としてはスチレン系樹脂、AS
樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂
、高密度ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、熱
可塑性ポリエステル系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹
脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
又、内層6は収納カバー 1が極力低い圧力で確実に破
断・展開し、しかも破断片を飛散しないことを実現する
ために表層に計画された破断線部7(第1図では点線で
示されている)及び展開支点軸線部9(第1図では一点
鎖線で示されている)に沿ってスリットを設けることが
必要である。
断・展開し、しかも破断片を飛散しないことを実現する
ために表層に計画された破断線部7(第1図では点線で
示されている)及び展開支点軸線部9(第1図では一点
鎖線で示されている)に沿ってスリットを設けることが
必要である。
計画された破断線部に沿って設けられるスリットの描く
形状はコの字形状、8字形状、7字形状、丁字形状、十
字形状、放射状等いずれの形状でもよい(図では8字形
状)。
形状はコの字形状、8字形状、7字形状、丁字形状、十
字形状、放射状等いずれの形状でもよい(図では8字形
状)。
計画された展開支点軸線部に沿って設けられるスリット
の描く形状はほぼ破断線部の終端と終端を結ぶ線である
(図では直線)。
の描く形状はほぼ破断線部の終端と終端を結ぶ線である
(図では直線)。
なお、本発明における脆化温度はJIS K 7216
.100%引張応力は月S K 8301.3号ダンベ
ル、引張速度500mm/min 、硬さはJIS K
6301 A形により測定される値である。
.100%引張応力は月S K 8301.3号ダンベ
ル、引張速度500mm/min 、硬さはJIS K
6301 A形により測定される値である。
[実施例〕
以下に実施例〕を第4図乃至第6図を使って更に詳しく
説明する。第4図はエアハック装置の平面図で、第5図
は第4図A−A線での断面図、第6図は第4図B−B線
での収納カバーの断面図である。
説明する。第4図はエアハック装置の平面図で、第5図
は第4図A−A線での断面図、第6図は第4図B−B線
での収納カバーの断面図である。
収納カバー 1には計画された破断線部7が8字形状に
配設され、計画された展開支点軸線部9か断続して配設
されている。
配設され、計画された展開支点軸線部9か断続して配設
されている。
内層6はポリプロピレン(旭化成工業に、に製M881
9)よりなりガス射出成形法を使って成形され、厚肉部
には空隙15が形成され成形時の偏肉(ヒケ)の防止、
重量の軽減が計られている。
9)よりなりガス射出成形法を使って成形され、厚肉部
には空隙15が形成され成形時の偏肉(ヒケ)の防止、
重量の軽減が計られている。
又、破断線部7に対応する部分にはスリブ)10が設け
られ、展開支点軸線部9に対応する部分にもスリット1
1が設けられている。そして又、収納カバー1を取着す
るための複数のボルト 3か埋め込み成形されており、
このボルト 3とナツト(図示してない)により、ガス
発生器に接続されているバック13を覆うようにエアバ
ック装置の一部2に取着される。
られ、展開支点軸線部9に対応する部分にもスリット1
1が設けられている。そして又、収納カバー1を取着す
るための複数のボルト 3か埋め込み成形されており、
このボルト 3とナツト(図示してない)により、ガス
発生器に接続されているバック13を覆うようにエアバ
ック装置の一部2に取着される。
表層5はSEB系熱可熱可塑性エラストマー化成工業に
、に製タフチックE 2081)よりなり、複層成形法
により内層6に密着して一体に成形されている。計画さ
れた破断線部7に沿って反乗員側に断面がV字形状の溝
8が設けられており、エアパック装置が作動した際、こ
の溝8に沿って破断線部7が破断し1、展開支点軸線部
9を展開軸として収納カバーか花弁状に展開しバックを
放出する。
、に製タフチックE 2081)よりなり、複層成形法
により内層6に密着して一体に成形されている。計画さ
れた破断線部7に沿って反乗員側に断面がV字形状の溝
8が設けられており、エアパック装置が作動した際、こ
の溝8に沿って破断線部7が破断し1、展開支点軸線部
9を展開軸として収納カバーか花弁状に展開しバックを
放出する。
更に実施例2として実施例1の収納カッ(−の乗員側表
面に軟質ウレタン系塗料(NGO成分として旭化成工業
に、に製デュラネートE405、OH成分として大日本
インキ化学工業に、に製アクリルポリオールA 801
)を塗布し80℃、1時間乾燥硬化した。得られた収
納カバーを室温で2日放置後、キシレンに浸漬したガー
ゼで被覆表面を擦ったところ外観の変化か認められなか
った。未被覆の表面は若干膨潤か認められた。
面に軟質ウレタン系塗料(NGO成分として旭化成工業
に、に製デュラネートE405、OH成分として大日本
インキ化学工業に、に製アクリルポリオールA 801
)を塗布し80℃、1時間乾燥硬化した。得られた収
納カバーを室温で2日放置後、キシレンに浸漬したガー
ゼで被覆表面を擦ったところ外観の変化か認められなか
った。未被覆の表面は若干膨潤か認められた。
[発明の効果]
本発明の収納カバーは、■表層に脆化温度が一30℃以
下、100%引張応力が10kg/cm 2乃至150
kg/cm ’である熱可塑性エラスト7−[T]を採
用し、内層に剛性の高い熱可塑性エラストマー[n]又
は熱可塑性樹脂[III]を採用したこと、■計画され
た破断線部に沿って表層に溝を設け、対応する内層にス
リットを設けたこと、■計画された展開支点軸線部を実
質的に熱可塑性エラストマー[II]で構成したことに
より、非常に低い圧力での確実な破断、展開を可能とし
、それ故、織布や織網等の補強材の埋め込みが回避され
、生産速度、生産収率の高い複層射出成形法により安定
して生産されるものとなり、又、収納カバー自体は勿論
のこと、エアバック装置全体を軽量、コンパクトにてき
るものである。
下、100%引張応力が10kg/cm 2乃至150
kg/cm ’である熱可塑性エラスト7−[T]を採
用し、内層に剛性の高い熱可塑性エラストマー[n]又
は熱可塑性樹脂[III]を採用したこと、■計画され
た破断線部に沿って表層に溝を設け、対応する内層にス
リットを設けたこと、■計画された展開支点軸線部を実
質的に熱可塑性エラストマー[II]で構成したことに
より、非常に低い圧力での確実な破断、展開を可能とし
、それ故、織布や織網等の補強材の埋め込みが回避され
、生産速度、生産収率の高い複層射出成形法により安定
して生産されるものとなり、又、収納カバー自体は勿論
のこと、エアバック装置全体を軽量、コンパクトにてき
るものである。
又、■表層と内層が一体に成形され密着していることか
ら一30℃乃至80℃の使用雰囲気においてエアパック
装置が動作した際、乗員を傷つけるような破壊片を飛散
させないものである。
ら一30℃乃至80℃の使用雰囲気においてエアパック
装置が動作した際、乗員を傷つけるような破壊片を飛散
させないものである。
更に又、0表層にJIS人の硬さが35乃至85である
熱可塑性エラストマー[I]を採用したことが加わって
感触も好ましいものにてきたのである。
熱可塑性エラストマー[I]を採用したことが加わって
感触も好ましいものにてきたのである。
表層の表面を被覆することにより装飾性や耐久性を一層
好ましいレベルにすることができる。
好ましいレベルにすることができる。
第1図はステアリングホイールに取着された本発明のエ
アパック装置の平面図、第2図は第1図A−A線での断
面図、第3図は第1図B−B線での断面図、第4図は本
発明の実施例として示したエアパック装置の平面図、第
5図は第4図A−A線での断面図、第6図は第4図B−
B線での収納カバーの断面図。 1・・・収納カバー 5・・表層、6・・・内層、7
・・・計画された破断線部、8・・溝、9・・・計画さ
れた展開支点軸線部、 10.11・・・スリット、12・・・ガス発生器、1
3・・・バック。 特許出願人 旭化成工業株式会社
アパック装置の平面図、第2図は第1図A−A線での断
面図、第3図は第1図B−B線での断面図、第4図は本
発明の実施例として示したエアパック装置の平面図、第
5図は第4図A−A線での断面図、第6図は第4図B−
B線での収納カバーの断面図。 1・・・収納カバー 5・・表層、6・・・内層、7
・・・計画された破断線部、8・・溝、9・・・計画さ
れた展開支点軸線部、 10.11・・・スリット、12・・・ガス発生器、1
3・・・バック。 特許出願人 旭化成工業株式会社
Claims (2)
- (1)高速移動体乗員の前面に取着されるエアバック装
置の収納カバーであって、脆化温度が−30℃以下であ
り、100%引張応力が10kg/cm^2乃至150
kg/cm^2であり、JIS Aの硬さが35乃至8
5である熱可塑性エラストマー[ I ]からなる表層と
100%引張応力が前記熱可塑性エラストマー[ I ]
より高い熱可塑性エラストマー[II]又は熱可塑性樹脂
[II]からなる内層とが一体に成形されてなり、表層に
は計画された破断線部に沿って溝が設けられ、内層には
計画された破断線部及び展開支点軸線部に沿ってスリッ
トが設けられていることを特徴とする収納カバー。 - (2)表層の表面が光及び/又は熱で硬化された塗膜で
被覆されていることを特徴とする特許請求の範囲第(1
)項に記載の収納カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2115731A JPH0415145A (ja) | 1990-05-07 | 1990-05-07 | エアバック装置用収納カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2115731A JPH0415145A (ja) | 1990-05-07 | 1990-05-07 | エアバック装置用収納カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0415145A true JPH0415145A (ja) | 1992-01-20 |
Family
ID=14669703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2115731A Pending JPH0415145A (ja) | 1990-05-07 | 1990-05-07 | エアバック装置用収納カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0415145A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05286399A (ja) * | 1992-04-08 | 1993-11-02 | Toyoda Gosei Co Ltd | エアバッグ装置用パッド |
JPH06107103A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Nippon Plast Co Ltd | エアバッグカバー |
US5335937A (en) * | 1992-09-03 | 1994-08-09 | Mercedes-Benz Ag | Cover for vehicle occupant impact protection device |
US5342086A (en) * | 1993-05-03 | 1994-08-30 | Morton International, Inc. | Closure for an inflatable restraint system |
US5582424A (en) * | 1994-01-21 | 1996-12-10 | Nissan Motor Co., Ltd. | Occupant restraint device |
EP0916555A3 (de) * | 1997-11-13 | 2000-08-30 | TRW Automotive Safety Systems GmbH & Co. KG | Vorrichtung zum Abdecken eines Airbags |
JP4856068B2 (ja) * | 2004-07-13 | 2012-01-18 | エクセリタス・テクノロジーズ・イルミネーション・インコーポレーテッド | 製造性を改良した短アークランプ |
-
1990
- 1990-05-07 JP JP2115731A patent/JPH0415145A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05286399A (ja) * | 1992-04-08 | 1993-11-02 | Toyoda Gosei Co Ltd | エアバッグ装置用パッド |
US5335937A (en) * | 1992-09-03 | 1994-08-09 | Mercedes-Benz Ag | Cover for vehicle occupant impact protection device |
JPH06107103A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Nippon Plast Co Ltd | エアバッグカバー |
US5383681A (en) * | 1992-09-29 | 1995-01-24 | Nihon Plast Co., Ltd. | Occupant restraint system |
USRE36003E (en) * | 1992-09-29 | 1998-12-22 | Nihon Plast Co., Ltd. | Occupant restraint system |
US5342086A (en) * | 1993-05-03 | 1994-08-30 | Morton International, Inc. | Closure for an inflatable restraint system |
US5582424A (en) * | 1994-01-21 | 1996-12-10 | Nissan Motor Co., Ltd. | Occupant restraint device |
EP0916555A3 (de) * | 1997-11-13 | 2000-08-30 | TRW Automotive Safety Systems GmbH & Co. KG | Vorrichtung zum Abdecken eines Airbags |
US6199897B1 (en) | 1997-11-13 | 2001-03-13 | Trw Automotive Safety Systems Gmbh & Co. Kg | Airbag cover |
US6357788B2 (en) | 1997-11-13 | 2002-03-19 | Trw Automotive Safety Systems Gmbh | Airbag cover |
JP4856068B2 (ja) * | 2004-07-13 | 2012-01-18 | エクセリタス・テクノロジーズ・イルミネーション・インコーポレーテッド | 製造性を改良した短アークランプ |
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