JPH04151241A - 防炎性に優れたカーテン用積層物 - Google Patents

防炎性に優れたカーテン用積層物

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JPH04151241A
JPH04151241A JP2275743A JP27574390A JPH04151241A JP H04151241 A JPH04151241 A JP H04151241A JP 2275743 A JP2275743 A JP 2275743A JP 27574390 A JP27574390 A JP 27574390A JP H04151241 A JPH04151241 A JP H04151241A
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JP
Japan
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polyurethane
laminate
flame retardant
base material
curtains
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JP2275743A
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English (en)
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Katsumi Osawa
大沢 克己
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は明るい雰囲気のあるカーテン用積層物に関し、
さらに耐久性を有する防炎効果の持続性が良好な防炎性
に優れたカーテン用積層物に関する。
〔従来技術と問題点〕
従来からホテル、病院、公会堂等の公共の場所で使用さ
れるカーテンは防炎性を有することが義務付けられてお
り、又そのような場所で使用するのに好適な遮光を目的
としたカーテンとして、カーテンの積層構成における繊
維基材の裏面にポリウレタン層を積層したものが一般に
知られているが、これらのポリウレタン層は遮光効果を
得るために暗色系の色に着色されており、全体として暗
い雰囲気を起こさせるものである。また、従来、上記カ
ーテンを製造するにあたり、カーテンに防炎性を付与す
るために繊維基材を難燃処理するとともにポリウレタン
中に難燃剤を添加してポリウレタンを難燃化している。
このようなポリウレタン中に添加される難燃剤としては
、従来は、構成する各層中にハロゲン化合物、リン酸エ
ステル化合物、含ハロゲンリン酸エステル化合物、及び
含ハロゲン有機化合物等の各種難燃剤を添加したものが
知られている。しかしながら、これらの難燃剤をポリウ
レタンに添加すると、難燃剤自体が酸性物質であったり
、あるいは、経時的にハロゲン系、リン系などの酸性物
質を放出したりする性質があるため、この影響を受けて
、ポリウレタンは著しく加水分解劣化を促進される。さ
らに、これに加えて光劣化、熱劣化なども同時に促進さ
れる傾向にあるため、ポリウレタンが脆化したり劣化す
る等の欠陥が生して耐久性能が著しく低下し、長期間の
使用に耐えられない。
また、これらの難燃剤は往々にしてポリウレタンとの相
溶性に劣り、そのためこれらの難燃剤を添加して積層さ
れたカーテンは長期間使用するとポリウレタン層の表面
に添加した難燃剤が滲み出す、いわゆる、ブルーム現象
が発生し易いという問題もあった。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は、上記従来の欠点を解決した防炎性に優れたカ
ーテン用積層物を提供することを目的とする。
即ち、本発明は (1)難燃性繊維基材又は、難燃処理を施した繊維基材
をカーテンの表面層とし、該基材の裏面に難燃剤を含有
するポリウレタン接着層を介して、難燃剤を含有するポ
リウレタン皮膜層およびポリウレタン表面仕上層が積層
されてなることを特徴とする防炎性に優れたカーテン用
積層物。
(2)ポリウレタン接着層およびポリウレタン皮膜層に
ポリイソシアネート変性体が含有されてなることを特徴
とする請求項1記載の防炎性に優れたカーテン用積層物
(3)ポリウレタン接着層およびポリウレタン皮膜層に
ウレタンオリゴマーが含有されてなることを特徴とする
請求項l記載の防炎性に優れたカーテン用積層物。
(4)ポリウレタン接着層およびポリウレタン皮膜層の
少なくとも一方が暗色系の色に着色されてなることを特
徴とする請求項1記載の防炎性に優れたカーテン用積層
物。
(5)ポリウレタンを構成する高分子ノオールがポリエ
ステル系ジオールであることを特徴とする請求項1記載
の防炎性に優れたカーテン用積層物。
(6)ポリウレタンの軟化温度が170℃以上であるこ
とを特徴とする請求項1記載の防炎性に優れたカーテン
用積層物。
(7)難燃剤が分子中に少なくとも1個以上の活性水素
を有する含ブロム化合物又は、含リン含ブロム化合物と
有機ポリイソシア1−トとの反応生成物である含ブロム
ウレタン化合物もしくは、含リン含ブロムウレタン化合
物であることを特徴とする請求項1記載の防炎性に優れ
たカーテン用積層物(8)難燃剤として二酸化アンチモ
ンを併用することを特徴とする請求項7記載の防炎性に
優れたカーテン用積層物。
(9)ポリイソシアネート変性体がトリレンジイソシア
ネート又は、ヘキサメチレンジイソシアネート又は、イ
ソホロンジイソシアネートとトリメチロールプロパンと
の反応生成物からなるウレタンアダクト体から選ばれる
いずれか1種以上であることを特徴とする請求項2記載
の防炎性に優れたカーテン用積層物。
Qlウレタンオリゴマーがパーフロロアルキル基含有ヒ
ドロキシル化合物とイソシアネート系化合物との反応生
成物であるパーフロロアルキル基含有ウレタンオリゴマ
ーであることを特徴とする請求項3記載の防炎性に優れ
たカーテン用積層物。
(11)繊維基材の裏面に形成されたポリウレタン皮膜
層が基材組織に基づく絞柄の他に新たに転写された絞柄
を付与されてなることを特徴とする請求項1記載の防炎
性に優れたカーテン用積層物。
を要旨とするものである。
〔実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する、第1図
は本発明の防炎性に優れたカーテン用積層物1の一実施
態様を示し、該カーテン用積層物1は、繊維基材2の裏
面に難燃剤、ポリイソシアネート変性体およびウレタン
オリゴマーを含有するポリウレタン接着層3を介して、
難燃剤、ポリイソシアネート変性体及びウレタンオリコ
マ−を含有するポリウレタン皮膜層4およびポリウレタ
ン表面仕上層5が積層された構成を有している。
本発明において、前記繊維基材2は基材自体が難燃性を
有するもの及び編布、織布、不織布などの繊維基材に難
燃化処理を施したものが含まれる。難燃化処理は製造工
程に先立ち又は、工程途中で行うことができる。
難燃性繊維基材2には、例えばポリエステルに難燃剤と
してリン化合物又は、ハロゲン化合物を共重合又は、混
合防糸して得られるポリエステルの紡績糸又は、フィラ
メントの単独又は、混紡繊維、或いはモダクリル系合成
繊維、ボリクラール系合成繊維、塩化ビニル系合成繊維
、塩化ビニリデン系合成繊維等の単独又は混紡繊維を用
いて編成、織成、或いは交絡させた編布、織布、不織布
を用いる。
繊維基材に難燃化処理を施す場合の上記繊維基材2とし
ては、綿、麻等の天然繊維、レーヨン、スフ、アセテー
ト等の再生繊維、ポリエステル、ポリアミド、ポリアク
リロニトリル等の合成繊維などの単独又は、各種混紡繊
維よりなる編布、織布、不織布等が用いられる。なお、
難燃性繊維も含め、これらの編布、織布、不織布等に樹
脂を含浸させた含浸布も使用できる。また、繊維基材2
は、必要に応じて表面又は裏面を起毛又は立毛したもの
も使用できる。
繊維基材2を後処理により難燃性を付与するには、難燃
剤として、例えばハロゲン化合物、ハロゲン化リン酸エ
ステル系化合物、含リン含窒素系化合物等の単独或いは
これらの混合物にて後処理すればよい、処理方法として
は含浸法、コーティング法、グラビア法等の方法が採用
できる。これらの難燃剤は繊維基材2に過剰に付着せし
めると、ポリウレタン表面仕上層5まで難燃剤が移行し
てポリウレタンを劣化させる虞れがあるため、繊維基材
2に対する難燃剤の付着量は5〜20重量%とすること
が好ましい。
ポリウレタン接着層3及びポリウレタン皮膜層4は難燃
剤を含有しており、難燃性を付与させるために添加する
難燃剤としては、ポリウレタンと相溶性があり、かつ劣
化を生しさせない含ブロムウレタン化合物又は、含リン
含ブロムウレタン化合物なとがあり、例えば2.2−ビ
ス(4−ヒドロキシ3.5−ジブロモフェニル)プロパ
ンとトリレンジイソシアネートとの反応生成物、2.3
−ジブロモプロパノールとへキサメチレンジイソシアス
ートとの反応生成物、2,2−ビス(4−ヒドロキシエ
トキシ3.5〜ジブロモフエニル)プロパンとへキサメ
チレンジイソシアネートとの反応生成物、テトラキス(
ヒドロキシメチル)ホスフォニウムブロマイドとトリレ
ンジイソシアネートとの反応生成物、ヒドロキシメチル
−ウレイドメチルホスフォニウムブロマイドとトリレン
ジイソシアネートとの反応生成物、2.2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパンとホ
スフェートポリオールとへキサメチレンジイソシアネー
トとの反応生成物等が使用できる。
ポリウレタン接着層3及びポリウレタン皮膜層4中に含
有される難燃剤の含ブロムウレタン化合物または含リン
含ブロムウレタン化合物としては、ブロム含有率10〜
40%、リン含有率1〜lO%の化合物が好ましく、そ
の添加量はポリウレタン固形分1(11)重量部に対し
て15〜40重量部が好ましい8本発明において用いら
れる上記含ブロムウレタン化合物または含リン含ブロム
ウレタン化合物としては、例えば、大日精化社製:DF
R−1(11)15,DFR−1(11)23,DFR
−1(11)33(製品名)、大日本インキ社製:フレ
ームガードPU−1(11)、フレームガードPU−3
(11)(製品名)などの分子内にウレタン結合を存す
る難燃剤が挙げられる。
さらに、本発明においては上記難燃剤と共に三酸化アン
チモンを併用することにより研れた難燃効果が得られる
。すなわち、三酸化アンチモンは含ブロムウレタン化合
物または含リン含ブロムウレタン化合物と併用すること
により燃焼時にブロム系難燃剤と三酸化アンチモンとの
結合により、沸点の高い臭化アンチモンを生成して表面
遮蔽効果を発揮して酸素の供給を断つ働きをするものと
考えられ相乗効果により高い難燃性能が得られるために
用いる。さらに、三酸化アンチモンは繊維基材の難燃化
処理に使用される前記ブロム系難燃剤とも燃焼時に結合
して相乗効果が発揮される。
二酸化アンチモンの添加量は含ブロムウレタン化合物又
は、含リン含ブロムウレタン化合物に対して30〜60
重置%が好ましい。
さらに、本発明においては、ポリウレタン接着層3及び
ポリウレタン皮膜層4中にポリイソシアネート変性体を
添加して、ポリウレタン及び含ブロムウレタン化合物又
は、含リン含ブロムウレタン化合物分子中の活性水素と
ポリイソシアネート変性体分子中のイソシアネート基と
の反応により、ポリウレタンと上記難燃剤とをポリイソ
シアネート変性体で三次元的に結合させて難燃剤の脱落
を防止して難燃効果の持続性を維持させることを目的と
する。また、ポリイソシアネート変性体の添加によりポ
リウレタンの架橋効果から耐熱性、耐熱劣化性などの向
上も計れる。
ポリイソシアネート変性体としては、例えば、トリレン
ジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの反応生
成物からなるウレタンアダクト体又は、ヘキサメチレン
ジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの反応生
成物からなるウレタンアダクト体又は、イソホロンジイ
ソシアネートとトリメチロールプロパンとの反応生成物
からなるウレタンアダクト体などが挙げられる。これら
のポリイソシアネート変性体は単独或いは、混合体のい
ずれでも使用することができる。
ポリウレタン接着層3及び、ポリウレタン皮膜層4中に
含有されるポリイソシアネート変性体としてはイソシア
ネート含有率12〜14%のウレタンアダクト体が好ま
しく、その添加量はポリウレタン固形分1(11)重量
部に対して3〜20重量部が好ましい、ポリイソシアネ
ート変性体の添加量が3M量部以下では架橋密度が低す
ぎて効果がなく、逆に添加量が20重量部以上では架橋
密度が高すぎてポリウレタンが硬くなり、またポリウレ
タン溶液のポットライフが短かくなって不都合である。
なお、ポリウレタン接着層3が2液型ポリウレタンの場
合には該ポリイソシアネート変性体は2液型ポリウレタ
ンの架橋剤としても作用するから、上記添加量よりもさ
らに多く添加する必要がある。
本発明において用いられる上記ポリイソシアネート変性
体としては、例えば、日本ポリウレタン社製:コロネー
トL、コロネートHL、住友バイエルウレタン社製:デ
スモジュールし、デスモジュールN、スミジュールN−
75、大日本インキ社製:クリスボンNX、パーノック
DN−950などが挙げられる。
さらにまた、本発明のポリウレタン接着層及び、ポリウ
レタン皮膜層は一般に吸水性又は、吸湿性を有するため
に防炎性能における耐久性において、特に耐洗濯性の低
下による影響を受は易い。
依って、ポリウレタン接着層及び、ポリウレタン皮膜層
中に特定な物質を添加することにより、各層の吸水性又
は、吸湿性を低下させて洗濯後の防炎性能を向上させる
ことを目的とした。すなわち、本発明において、ポリウ
レタン接着層3及びポリウレタン皮膜層4中に該ポリウ
レタンとの相溶性ないしは該ポリウレタン溶剤溶液との
混和性に優れる特定のパーフロロアルキル基を含有する
ウレタンオリゴマーを含有せしめることによって、ポリ
ウレタン本来の機能、特性を全く損うことなく、著しく
小さい吸水性を具備させることができた。
ポリウレタン接着層3及びポリウレタン皮膜層4中に添
加される前記パーフロロアルキル基含有ウレタンオリゴ
マーは次式CI)なる一般弐で特定されるパーフロロア
ルキル基とヒドロキシル基とを併有する化合物(a)と
1(11)以上のイソシアネート当量を有する非環状の
イソシアネート系化合物(b)とを、反応させることに
よって得られるものが代表的なものとして挙げられる。
これらのパーフロロアルキル基含有ウレタンオリゴマー
はMnが15(11)以上のものが著しく吸水性を低下
させるという効果があり、さらに好ましくは、特に、M
nは2(11)0〜7(11)0のものが好ましい。逆
に、7(11)0以上のMnをもったパーフロロアルキ
ル基含有ウレタンオリゴマーを用いた場合は、ポリウレ
タンとの相溶性又は溶則熔液との混和性にも優れ、耐久
性にも優れるものの、分子量の増大に伴なってパーフロ
ロアルキル基の含有率が低下するために喫水性能の低減
化という効果も次第に小さくなり易く、好ましくない。
該パーフロロアルキル基含有ウレタンオリゴマーの添加
量は、ポリウレタン固形分1(11)重量部に対して1
〜10重量部が好ましい。
Rf−X−OH[1) ここで、上記化合物(a)として代表的なものにはCb
F+3CHzCLO)! 、、CaF+vC1(zcL
OH、、C5FBSOzN(CHs)C)IzCHxO
H,CJltSOJ(C:+Ht)CHzCHzOl(
、Csp、7SOJ(CLCLO)IL、C5F1,5
OJ(CJt) (C)lzcHo)zCIhCthO
H,、CaFwSOJ)IC)1zC)I−(0)l)
−CNtO)1. CJIsCONHCLCLOH、C
Jlq−0−CJ4−OH、CqF1@−0−3OzN
(CHi)−CHzCH(C)I3)O)lなどが挙げ
られる。
また、イソシアネート系化合物(b)としては、下記化
合物との反応生成物であるイソノアネートプレポリマー
が用いられ、例えばポリオキシプロピレングリコールと
トリレンジイソシアネート、ブチレンアジペートとジフ
ェニルメタン−4,4ジイソシアふ一ト、ブチレンアジ
ペートとトリレンジイソシアネート、トリメチロールプ
ロパンとC3−ブチレングリコールとトリレンジイソノ
ア2−ト、トリメチロールプロパンと1.3−ブチレン
グリコールとブチレンアジペートとトリレンジイソシア
ネートなどのイソシアネートプレポリマーが挙げられる
ポリウレタンはポリエステル系やポリエーテル系等の高
分子ジオールを有機ジイソシアネートおよび鎖伸長剤で
ある活性水素化合物と反応させることにより得られるが
、本発明の接着層3、皮膜層4及び表面仕上層5を形成
するポリウレタンは、いずれもポリエステル系ポリウレ
タンに限定される。上記ポリエステル系ポリウレタンに
使用される高分子ジオールとしては、縮合系ポリエステ
ルジオール、重合型ラクトン系ポリエステルジオール、
およびポリカーボネート系ジオール等がある。これらの
高分子ジオールを用いたポリウレタンは一般に耐熱性、
耐熱劣化性、耐酸化劣化性等に優れており、ポリウレタ
ンの難燃化を助長するための必須条件として挙げられる
一方、ポリエーテル系ポリウレタンは耐加水分解性に優
れているが耐熱性、耐熱劣化性、耐酸化劣化性に劣るた
め本発明のカーテン用積層物に用いられるポリウレタン
としては不都合である。
また、ポリエステル系ポリウレタンの軟化温度は170
°C以上、望ましくは190″C以上が好ましい。ポリ
ウレタンは一般に燃焼し易い性質があり、難燃化に対し
ては、難燃剤を添加する他にポリウレタンがより難燃化
となるためにはポリウレタンが耐熱性、および耐熱劣化
性に優れていなければならないことを前記したが、その
ためにはポリウレタンの分解温度を高める働きとしてポ
リウレタンの軟化温度を上げる必要がある。
接着層3を構成するポリウレタンは前記した様な理由に
よりポリエステル系ポリウレタンであり、1液型あるい
は2液型ポリウレタンのいずれでもよい。このポリウレ
タンの1(11)%モジュラスは10〜60kg/dで
あることが好ましい、2液型ポリウレタンを使用する場
合は架橋剤として前記したポリイソシアネート変性体が
そのまま使用することができる。
架橋剤の添加量はポリウレタン固形分1(11)重量部
に対して10〜30重量部である。架橋剤の添加量が少
なすぎるとポリウレタン接着層3の耐熱性、難燃剤およ
びウレタンオリゴマーとの結合性が劣るため防炎性能に
影響を及ぼし、逆に、架橋剤の添加量が多すぎるとカー
テン用積層物の風合が硬くなりすぎて好ましくない。な
お、2液型ポリウレタン中には架橋剤との反応を促進さ
せるため必要に応じ適量の触媒を用いることができる、
この触媒としては、ポリウレタンの耐久性を考慮して金
属系触媒よりもアミン系触媒を添加することが好ましい
、ポリウレタン接着層3中には必要に応じ酸化防止剤、
光安定剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤等の各種添加
剤を添加することができる。なお、ポリウレタン接着層
3中に含有される難燃剤の含ブロムウレタン化合物又は
、含リン含ブロムウレタン化合物及びウレタンオリゴマ
ーはいずれも分子中に活性水素を有しているため前記ポ
リイソシアネート変性体と共にポリウレタンとも反応し
てポリウレタン接着層3を構成するポリウレタン構造の
中に組み込まれて優れた防炎持続性を発揮する。
ポリウレタン接着層3は繊維基材2の色相と同系の不透
明着色剤で着色することができ、さらに必要に応じ完全
遮光を目的として黒色着色剤を主体とした不透明の暗色
系着色側を添加して着色することもできる。また、必要
に応じ金属粉体などの遮光性粉体も混入することもでき
る。ポリウレタン接着層3の厚みは遮光効果及び繊維基
材2との接着強度との関係から10〜1(11)μmが
好ましい。
ポリウレタン皮膜層4中には前記ポリウレタン接着層3
中に含有されるのと同様の難燃剤、ポリイソシアネート
変性体及びウレタンオリゴマーが添加される。ポリウレ
タン皮膜層4を構成するポリウレタンは1液型ポリウレ
タンであり、そのポリウレタンの1(11)%モジュラ
スは30〜2(11)kg/dであることが好ましく、
また、その厚みは5〜1(11)μmが好ましい。
ポリウレタン皮膜層4中には必要に応じて酸化防止剤、
光安定剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤等の各種添加
剤を添加することができる。なお、ポリウレタン皮膜層
4は遮光効果および美的感覚効果も含めて、不透明着色
剤を生体とした淡色系統色で着色することができ、いう
までもなく繊維基材2の色相と同系の着色を施すことが
できる、また、必要に応じ金属粉体、炭素粉体などの遮
光性粉体も混入することができる。
本発明においては、ポリウレタン皮膜層4の上層にさら
にポリウレタン表面層仕上層5を形成する。該ポリウレ
タン表面仕上層5を設ける目的としてはポリウレタン皮
膜表面の汚れ防止、塵、埃等の付着防止、油汚れ、水付
着防止などのための表面処理又は、美的感覚追求のため
のプリント加工などであり、必要に応じて無着色あるい
は着色加工のいずれも使用できる。ポリウレタン表面仕
上N5を形成する方法としてはポリウレタン溶液をグラ
ビアコート法、スプレー法、コーティング法、スクリー
ン法などによりポリウレタン皮膜層4表面に塗布する方
法又は、前もって離型紙上に上記方法により塗布し、し
かる後ポリウレタン皮膜層4上に転写する方法のいずれ
でもよい、ポリウレタン表面仕上層5を形成するために
用いるポリウレタンは前記条件を満足する通常のポリウ
レタンの他にシリコン変性ポリウレタン、フッ素変性ポ
リウレタン、アミン酸変性ポリウレタン、ポリアミド変
性ポリウレタン等が用いられる。ポリウレタン表面仕上
層5の厚みは1〜5μm程度とすることが好ましい、ポ
リウレタン表面仕上層5中には難燃剤、ポリイソシアネ
ート変性体、ウレタンオリゴマー、及び各種添加側を必
要に応じて添加することができる。
ポリウレタン皮膜層4を繊維基材2上に転写するために
使用する離型紙はフラット又は絞柄付のいずれでもよい
、絞柄付きの離型紙を使用する場合は繊維基材2の組織
に基づく絞柄も加味され、さらにポリウレタン表面仕上
層5に各種のプリント加工を施すことにより上記三者の
絞柄模様の交錯により美的感覚に優れた外観を有するカ
ーテン用積層物が得られる。フラットな離型紙を使用す
る場合はポリウレタン皮膜層4を転写した後に該積層物
をエンボッジンゲロール等で型押し加工することにより
ポリウレタン皮膜層4に任意の絞柄を形成させることが
できる。
ポリウレタン皮膜層4は、例えば絞柄付き離型紙にポリ
ウレタン皮膜形成用の難燃剤、ポリイソシアネート変性
体、ウレタンオリゴマー、着色剤等を含有した1液型ポ
リウレタン溶液をドクターナイフ等によって塗布して均
一厚さとした後、加熱オープンで乾燥させてポリウレタ
ン皮膜層4を形成する。
次いでこのポリウレタン皮膜層4の上にポリウレタン接
着層3形成用の難燃剤、ポリイソシアネート変性体、ウ
レタンオリゴマー、着色剤等を含有したl液型又は、2
液型ポリウレタン溶液をドクターナイフ等によって塗布
して均一厚さとした後、繊!i基材2と貼り合せて、2
液型ポリウレタンの場合はポリウレタン接着層3を反応
硬化させ、その後離型紙を剥離してポリウレタン皮膜層
4上に離型紙の絞柄を転写して積層物を得る。その後、
ポリウレタン皮膜層4上にグラビアプリント加工により
任意の柄模様を形成させて本発明の防炎性に優れたカー
テン用積層物を製造することができる。
以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例1 皮絞模様を有する離型紙上に軟化温度190℃、1(1
1)%モジュラスが70kg/cjのポリエステル系ポ
リウレタン(大日本インキ社製:クリスボン8266E
L)にポリウレタン固形分1(11)重量部当たり、含
リン含ブロムウレタン化合物(大日本インキ社製:フレ
ームガードPU−3(11))25重量部、ポリイソシ
アネート変性体(大日本インキ社製:クリスボンNX)
10重量部、ウレタンオリゴマー(大日本インキ社製:
クリスボンアシスターFχ−3−D)5重量部、及び繊
維基材の色相と同系色の着色剤(大日本インキ社製:ダ
イラックTVカラー)20重量部を含有するポリウレタ
ン溶剤溶液を乾燥時の平均厚みが15μmとなるように
ナイフコーターにて塗布して、90°Cで2分間熱風乾
燥させてポリウレタン皮膜を形成した。このポリウレタ
ン皮膜の表面に1(11)%モジュラスが26kg/c
−jのポリエステル系ポリウレタンの2液型接着剤(大
日本インキ社製:クリスボン4010HV)にポリウレ
タン固形分1OO重量部当たり、含リン含ブロムウレタ
ン化合物(フレームガードPU−3(11))25重量
部、ポリイソシアネート変性体(クリスボンNX323
重量部、ウレタンオリゴマー(クリスポンアシスターF
X−3−D)5重量部、触媒(ジェタノールアミン)1
重量部及び繊維基材の色相と同系色の着色剤(大日本イ
ンキ社製:ダイラックUEカラー)25重量部を含有す
るポリウレタン溶剤溶液を乾燥時の平均時の平均厚みが
30μmになるようにナイフコーターにて塗布して、7
0°Cで2分間熱風乾燥させた後、この接着剤塗布面側
を格子柄模様を有するベージュ色の繊維基材と貼り合わ
せ、さらに60°Cで48時間熟成して接着剤を反応硬
化させた後、離型紙を剥離して格子柄模様の繊維基材上
に皮絞模様のポリウレタン皮膜層を転写したカーテン用
積層物を得た。さらに、該カーテン用積層物上に雲柄模
様を彫刻したプリントロールにてブラウンに着色したポ
リウレタン表面仕上剤(大日本インキ社製:グロシラノ
クしカラー)をグラビアプリントして表面仕上層を積層
した防炎性に優れたカーテン用積層物を得た。
なお、上記繊維基材としては厚み0.6m/mのポリエ
ステル繊維からなる格子柄模様を有する織布を難燃剤と
して含リン含窒素系化合物(大日本インキ社製:フレム
ガードVF−74)151量部、メラミン樹脂3重量部
、触媒0.3重量部、及び水85重量部からなる配合液
に含浸し、ウェットピックアップ率が80%になるよう
に絞液した後、130℃で3分乾燥し、さらに150°
Cにて2分熱処理して難燃化処理したものを使用した。
実施例2 格子柄模様を有する離型紙上に軟化温度175℃、1(
11)%モジュラスが90kg/cjのポリエステル系
ポリウレタン(大日本インキ社製:クリスボンNB−7
35)にポリウレタン固形分1(11)重量部当たり、
含ブロムウレタン化合物(大日精化社製:DFR−1(
11)13)20重量部、二酸化アンチモン(鈴裕化学
社製:AT−3B)8重量部、ポリイソシアネート変性
体(クリスボンNX)8重量部、ウレタンオリゴマー(
クリスポンアシスターFX−3〜D)3重量部、及び繊
!!基材の色相と同系色の着色剤(ダイラフクTVカラ
ー)20重量部を含有するポリウレタン溶剤溶液を乾燥
時の平均厚みが20amとなるようにナイフコーターに
て塗布して、90°Cで2分間熱風乾燥させてポリウレ
タン皮膜を形成した。このポリウレタン皮膜の表面に1
(11)%モジュラスが25kg/cjのポリエステル
系ポリウレタンの2液型接着剤(大日精化社製二しザミ
ンUD−603)にポリウレタン固形分1(11)重量
部当たり、含ブロムウレタン化合物(DFR−1(11
)13)20重量部、三酸化アンチモン(AT−3B)
8重量部、ポリイソシアネート変性体(クリスボンNX
)20重量部、ウレタンオリゴマ=(クリスボンアシス
ターFX−3−D)3重量部、触媒(ジェタノールアミ
ン)0.9重量部、及び繊維基材の色相と同系色の着色
剤(ダイラックUEカラー)25重量部を含有するポリ
ウレタン溶剤溶液を乾燥時の平均厚みが30μmになる
ようにナイフコーターにて塗布して、70°Cで2分間
熱風乾燥させた後、この接着剤塗布面側を花柄模様を有
するライトグリーン色の繊維基材と貼り合せ、更に60
°Cで48時間熟成して接着剤を反応硬化させた後、離
型紙を剥離して花柄模様の繊維基材上に格子柄模様のポ
リウレタン皮膜層を転写したカーテン用積層物を得た。
さらに、該カーテン用積層物上にグラビアロールにて無
色のシリコン変性ポリウレタン表面仕上剤(大日精化社
製:レザロイド5P−2(11))をグラビア処理して
表面仕上層を積層した防炎性に優れたカーテン用積層物
を得た。
なお、上記繊維基材としては、ポリエステルにリン化合
物を共重合させて得た難燃性ポリエステル繊維よりなる
厚み0.7m/mの花柄模様を有する織布を使用した。
比較例1 実施例1における含リン含ブロムウレタン化合物のかわ
りに、同重量のハロゲン化リン酸エステル化合物(スト
ツプ・ケミカル社製:ファイロールFR−2)を用いた
他は実施例1と同様にしてカーテン用積層物を得た。
比較例2 皮絞模様を有する離型紙上に軟化温度13−0℃、1(
11)%モジュラスが30kg/cjのポリエステル系
ポリウレタン(大日本インキ社製:クリスボン5516
S)にポリウレタン固形分1(11)重量部当たり、含
リン含ブロムウレタン化合物(フレームガードPU−3
(11))25重量部、ポリイソシアネート変性体(ク
リスポンNX)10重量部、ウレタンオリゴマー(クリ
スボンアシスターFX−3−D)5重量部及び繊維基材
の色相と同系色の着色剤(ダイラックTVカラー)20
重量部を含有するポリウレタン溶剤溶液を乾燥時の平均
厚みが15μmとなるようにナイフコーターにて塗布し
て、90°Cで2分間熱風乾燥させてポリウレタン皮膜
を形成した。このポリウレタン皮膜の表面に1(11)
%モジュラスが24kg/c4のポリエーテル系ポリウ
レタンの2液型接着剤(大日本シンキ社製:クリスボン
4365−T)にポリウレタン固形分1(11)重量部
当たり、含リン含ブロムウレタン化合物(フレームガー
ドPU−3(11))25重量部、ポリイソシアネート
変性体(クリスボンNX)23重量部、ウレタンオリゴ
マー(クリスボンアシスターFX−3−D)5重量部、
触媒(ジェタノールアミン)1重量部、及び繊維基材の
色相と同系色の着色剤(大日精化社製:セイカセプンD
UTカラー)25重量部を含有するポリウレタン溶剤溶
液を乾燥時の平均厚みが30μmになるようにナイフコ
ーターにて塗布して、70“Cで2分間熱風乾燥させた
後、この接着剤塗布面側を格子柄模様を有するベージュ
色の繊維基材と貼り合わせ、さらに60℃で48時間熟
成して接着剤を反応硬化させた後、離型紙を剥離して格
子柄模様の繊維基材上に皮絞模欅のポリウレタン皮膜層
を転写したカーテン用積層物を得た。さらに、該カーテ
ン用積層物上に雲柄模様を彫刻したブレントロールにて
ブラウンに着色したポリウレタン表面仕上剤(グロシラ
ックしカラー)をグラビアプリントして表面仕上層を積
層したカーテン用積層物を得た。
なお、上記繊維基材は実施例1にて使用した繊維基材を
実施例1と同様な方法にて難燃化処理したものを使用し
た。
比較例3 実施例1において、ポリウレタン皮膜層及びポリウレタ
ン接着層中にウレタンオリゴマーを添加しない他は実施
例1と同様にしてカーテン用積層物を得た。
比較例4 実施例2において、ポリウレタン皮膜層及びポリウレタ
ン接着層中にポリイソシアネート変性体及びウレタンオ
リゴマーを添加しない他は実施例2と同様にしてカーテ
ン用積層物を得た。
上記実施例1.2及び比較例1.2.3.4で得た各カ
ーテン用積層物の耐燃焼性、耐加水分解性、耐光性及び
耐ブルーム性を以下に示す条件により試験した結果を第
1表及び第2表に示す。
尚、第1表中のブランクテストはカーテン用積層物を室
温で2日間放置後、そのポリウレタン皮膜面をテーパー
型摩耗試験機にて、摩耗輪C510、荷重1kg、摩耗
回数5(11)回の条件で摩耗試験した際の表面の摩耗
状態を示す。
〔耐燃焼性試験〕
JIS−L−1091の規定に依るA−1法(45° 
ミクロバーナー法)に準して試験した。
即ち、1分加熱後における残炎時間(3秒以下)、残し
ん時間(5秒以下)、炭化面積(301以下)を測定し
、次いで着炎3秒後における残炎時間(3秒以下)、残
しん時間(5秒以下)、炭化面積(30cj以下)を測
定して、これらの(カッコ)内の値であれば燃焼試験に
合格とした。
また、耐洗濯性を評価する洗濯処理は水洗い洗濯の場合
、JISL1042に準し15分間×5回、ドライクリ
ーニングの場合、JISLIOI8に準じ15分間×5
回繰り返し洗濯の後、燃焼性試験に供し、上記と同様に
評価した。
〔耐加水性分解性試験〕 カーテン用積層物の試料片を室温で2日間放置後、相対
湿度95%温度70°Cの条件下で3週間放置し、その
後試料片のポリウレタン皮膜面をテ−バー型摩耗試験機
にて摩耗輪C5−10、荷重1kg、*耗回数5(11
)回の条件で摩耗試験し、表面状態を観察した。
〔耐光性試験〕
カーテン用積層物の試料片を室温で2日間放置後、ブラ
ックパネル温度63℃のフェードメーターにて2(11
)時間光照射し、その後試料片のポリウレタン皮膜層を
テーパー型摩耗試験機にて摩耗輪C5−10、荷重1k
g、摩耗回数5(11)回の条件で摩耗試験し、表面の
摩耗状態を観察した。
尚、耐加水分解性試験、耐光性試験及びブラウンクテス
後の表面摩耗状態の判定は、次の基準によって判定した
○・・・表面に異常なし △・・・表面にかなりの損傷が発生 ×・・・基材が露出する程度まで摩耗 〔耐ブルーム性試験〕 カーテン用積層物の試料片を室温で2力月放!した後の
難燃剤のブルームの有無を目視により表面状態を観察し
、次の基準により判定した。
Q・・・難燃剤のブルームが認められない。
×・・・難燃剤のブルームが認められた。
(ポリウレタンの軟化温度測定〕 ポリウレタンの軟化温度の測定は次の方法により測定す
る。
厚み40〜50μmのポリウレタンの乾式フィルムを準
備し、これを幅20m、長さ50■の大きさに裁断し、
長平方向の一端縁をクランプ等の把持具で把持し、他端
縁に450g/cdの荷重をかけ、これを昇温式オーブ
ンに入れ毎分2°Cの速度で温度を上昇させ、フィルム
に伸びが発生した温度(またはフィルムが切断した温度
)をもって軟化温度と規定する。
(以下余白) 第 表 第 第 表−(21 第 表−(3) これらの結果より明らかなように、本発明のカーテン用
積層物は優れた防炎性を有するとともに、難燃剤の選定
により耐加水分解性、耐光性に優れ、しかも難燃剤の滲
み出しのないものであった〔発明の効果〕 以上説明したように本発明の防炎性に優れたカーテン用
積層物はポリウレタンの組成及び軟化温度を規定してポ
リウレタンの耐熱性、耐熱劣化性等を向トさせたこと、
更にポリウレタンとの相溶性に優れる難燃剤として含ブ
ロムウレタン化合物又は含リン含ブロムウレタン化合物
、あるいは三酸化アンチモンとの併用による相乗効果に
より優れた防炎性を有するとともに、ポリウレタンを用
いた従来の遮光を目的としたカーテンの様に難燃剤の添
加によりポリウレタンが脆化したりすることのない劣化
を促進させない耐加水分解性、耐光性にも優れているも
のである。
また、ポリイソンアネート変性体を添加することにより
、ポリウレタンと含ブロムウレタン化合物又は、含リン
含ブロムウレタン化合物との結合ができて研れた防炎性
能を長期間にわたり維持できる。さらに、ポリウレタン
中に特定のパーフロロアルキル基含有ウレタンオリゴマ
ーを添加することにより、ポリウレタンの分子中に取り
込まれてポリウレタンの吸水性を低下させてポリウレタ
ンに澄水性及び、橋油性を付与させることができ耐洗濯
性などの耐久性のある防炎性に優れたカーテン用積層物
が得られた。
さらに、本発明の防炎性に優れたカーテン用積層物の構
成においてポリウレタン皮膜層上にポリウレタン表面仕
上層を設けているが、該ポリウレタン表面仕上層を設け
ることにより汚れ防止、塵埃等の付着防止、あるいは美
的怒寛追求のための表面意匠の改良を目的としており、
従来の遮光を目的としたカーテンの暗い雰囲気からの脱
却を目ざした明るい雰囲気のカーテン用積層物が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の防炎性に優れたカーテン用積履物の一
実施例の断面図である。 防炎性に優れたカーテン用積層物 繊維基材 ポリウレタン接着層 ポリウレタン皮膜層 ポリウレタン表面仕上層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)難燃性繊維基材又は、難燃処理を施した繊維基材
    をカーテンの表面層とし、該基材の裏面に難燃剤を含有
    するポリウレタン接着層を介して、難燃剤を含有するポ
    リウレタン皮膜層およびポリウレタン表面仕上層が積層
    されてなることを特徴とする防炎性に優れたカーテン用
    積層物。
  2. (2)ポリウレタン接着層およびポリウレタン皮膜層に
    ポリイソシアネート変性体が含有されてなることを特徴
    とする請求項1記載の防炎性に優れたカーテン用積層物
  3. (3)ポリウレタン接着層およびポリウレタン皮膜層に
    ウレタンオリゴマーが含有されてなることを特徴とする
    請求項1記載の防炎性に優れたカーテン用積層物。
  4. (4)ポリウレタン接着層およびポリウレタン皮膜層の
    少なくとも一方が暗色系の色に着色されてなることを特
    徴とする請求項1記載の防炎性カーテン用積層物。
  5. (5)ポリウレタンを構成する高分子ジオールがポリエ
    ステル系ジオールであることを特徴とする請求項1記載
    の防炎性に優れたカーテン用積層物。
  6. (6)ポリウレタンの軟化温度が170℃以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の防炎性に優れたカーテン
    用積層物。
  7. (7)難燃剤が分子中に少なくとも1個以上の活性水素
    を有する含ブロム化合物又は、含リン含ブロム化合物と
    有機ポリイソシアネートとの反応生成物である含ブロム
    ウレタン化合物もしくは、含リン含ブロムウレタン化合
    物であることを特徴とする請求項1記載の防炎性に優れ
    たカーテン用積層物。
  8. (8)難燃剤として三酸化アンチモンを併用するること
    を特徴とする請求項7記載の防炎性に優れたカーテン用
    積層物。
  9. (9)ポリイソシアネート変性体がトリレンジイソシア
    ネート又は、ヘキサメチレンジイソシアネート又は、イ
    ソホロンジイソシアネートとトリメチロールプロパンと
    の反応生成物からなるウレタンアダクト体から選ばれる
    いずれか1種以上であることを特徴とする請求項2記載
    の防炎性に優れたカーテン用積層物。
  10. (10)ウレタンオリゴマーがパーフロロアルキル基含
    有ヒドロキシル化合物とイソシアネート系化合物との反
    応生成物であるパーフロロアルキル基含有ウレタンオリ
    ゴマーであることを特徴とする請求項3記載の防炎性に
    優れたカーテン用積層物。
  11. (11)繊維基材の裏面に形成されたポリウレタン皮膜
    層が基材組織に基づく絞柄の他に新たに転写された絞柄
    を付与されてなることを特徴とする請求項1記載の防炎
    性に優れたカーテン用積層物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100575533B1 (ko) * 2004-03-03 2006-05-08 안상철 방염섬유 인테리어 필름
CN104927020A (zh) * 2014-03-21 2015-09-23 现代自动车株式会社 用于火焰复合的阻燃块状聚氨酯泡沫组合物

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KR100575533B1 (ko) * 2004-03-03 2006-05-08 안상철 방염섬유 인테리어 필름
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