JPH04149A - 風向調整装置 - Google Patents

風向調整装置

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JPH04149A
JPH04149A JP9841890A JP9841890A JPH04149A JP H04149 A JPH04149 A JP H04149A JP 9841890 A JP9841890 A JP 9841890A JP 9841890 A JP9841890 A JP 9841890A JP H04149 A JPH04149 A JP H04149A
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JP
Japan
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torque generating
support shaft
bearing space
housing
case
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JP9841890A
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Kouichirou Uezono
幸一郎 上薗
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、たとえば、自動車の空調用や換気用の空気吹
出し口等に用いられる風向調整装直答ご関するものであ
る。
(従来の技術) 従来の風向調整装置として、実公昭55−4757号公
報に示されたものがある。
この風向調整装置は、空気吹出し口の仕切板及び取付板
に、ピン及び段付きねじを介して、風向調整板を回動自
在に軸支したもので、段付きねじの周囲にトルク発生機
構を備え、このトルク発生機構により、風向調整板の回
動に適当な抵抗を付与するようになっている。
ところで、このトルク発生機構は、外周に環状溝を備え
た弾性スリーブを用い、この弾性スリーブの環状溝を取
付板の切欠に嵌合し、この弾性スリーブに挿通した段付
きねじを風向調整板に螺合した構造で、弾性スリーブを
、風向調整板及び段付きねじとの大きい摩擦により、風
向調整板及び段付きねじとともに回動させ、弾性スリー
ブの環状溝と取付板の切欠との摩擦によって、回動抵抗
を得るようになっている。
このため、このトルク発′生機構では、弾性スリーブの
長さや弾性スリーブの環状溝の幅、取付板の板厚や取付
板の切欠の大きさ等に厳格な寸法精度が要求されるとと
もに、取付板の取付位置にも厳格な精度が要求されるの
で、安定したトルクが得難く、トルクの設定が容易でな
く、弾性スリーブを成形するための金型も必要としてい
る。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、従来の風向調整装置では、保持体に対
する風向調整用の回動体の回動に安定した抵抗を得るこ
とが困難であった。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、空気吹
出し口に設けられる風向調整装置において、保持体に対
する風向調整用の回動体の回動に安定した抵抗を容易に
得られるようにすることを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、保持体1,61に風向調整用の回動体2,6
2を回動自在に軸支し、トルク発生機構4゜63、81
. 101により保持体1.61に対する回動体2.6
1の回動に抵抗を付与する風向調整装置に関するもので
あって、上記トルク発生機構4.63゜81、101が
、内部に軸受空間26.85.105を有し別体に形成
された上記保持体1.61に取付けられるケース25.
84. 104 と、このケース25.84゜104の
軸受空間26.85. 105に回動自在に設けられ別
体に形成された上記回動体2,62を取付ける支軸28
.88. 108と、上記ケース25.84.104の
軸受空間26.85. 105に流動性のあるトルク発
生材料58を充填した後にこのトルク発生材料58を上
記支軸28.88.108の周囲で硬化して形成したト
ルク発生部材29.89.109とで構成されたもので
ある。
(作用) 本発明の風向調整装置は、保持体1.61に対して風向
調整用の回動体2,62を回動する際に、トルク発生機
構4.63.81.101において、トルク発生部材2
9.89.109に対して支軸2g、 88゜108が
回動し、このトルク発生部材29.89.109と支軸
28.88.108の摩擦によって、回動抵抗を発生す
るものである。
(実施例) 本発明の風向調整装置の実施例を説明する。
第1図及び第2図は第1の実施例である。
この第1の実施例は、自動車の空調用や換気用の空気吹
出し口に用いられる合成樹脂製の矩形筒状のハウジング
1の内側に風向調整用の合成樹脂製の矩形筒状のドラム
2を上下方向に回動自在に軸支し、このドラム2の内側
に風向調整用の合成樹脂製の複数の矩形板状のフィン3
を左右方向に回動自在に軸支し、ドラム2の回動により
風向を上下に調整し、複数のフィン3の回動により風向
を左右に調整するものである。
したがって、フィン3を風向調整用の回動体として、こ
のフィン3に対してはドラム、2が保持体となり、この
ドラム2を風向調整用の回動体として、このドラム2に
対してはハウジング1が保持体となるが、ここでは、保
持体としてのハウジング1と回動体としてのドラム2の
間にトルク発生機構4を設けである。
すなわち、複数のフィン3は、それぞれ、その上下の側
縁に一体に突設した支軸7を、ドラム2の上下の側板8
に等間隔で穿設した複数の軸孔9に嵌合することにより
、ドラム2に回動自在に軸支され、このドラム2は、そ
の一方の側壁10に突設した支軸11をハウジング1の
一方の側壁12に穿設した軸孔13に嵌合するとともに
、その他方の側壁I4をトルク発生機構4を介してハウ
ジング1の他方の側壁15に結合することにより、ハウ
ジング1に回動自在に軸支されている。
なお、上記複数のフィン3の後側縁にはそれぞれ開口部
18を介して連結ピン19が形成され、それぞれの連結
ピン19に対して、リンク2Gの複数箇所に等間隔で形
成した円弧状の連結部21を嵌合することにより、複数
のフィン3が連動するようになっており、と(に、中央
のフィン3の前側縁には操作用のっまみ22が一体に形
成されている。
そうして、上記トルク発生機構4は、上記ハウジング1
の側壁15の外側部に取付けられた有底円筒状のケース
25、このケース25の開口部を閉塞してケース25の
内部に軸受空間26を形成するキャップ27、一部を軸
受空間26に配設された支軸28、軸受空間26の内部
で支軸28を囲繞して支軸28の回動時に支軸28との
間に摩擦抵抗を発生するトルク発生部材29等を備えて
いる。
そして、上記ケース25は、その底部に突設した一対の
取付片32を上記ハウジング1の側壁15に穿設した一
対の取付孔33に挿通するとともに、その一対の取付片
32の先端外側部に突設した係止爪34を側壁15の内
側部に係止することにより、ハウジング1の側壁15の
外側部に取付けられている。
また、上記支軸28は、角柱状の取付軸部37、この取
付軸部37に外接する直径の円柱状の係合軸部38、こ
の係合軸部38よりも大径の円柱状の係止軸部39、こ
の係止軸部39よりも大径の円板部40、この円板部4
0よりも小径の円柱状の係止軸部41゜この係止軸部4
1よりも小径の円柱状の係合軸部42を同軸に一体に形
成し、上記取付軸部37の中心に沿ってスリット43を
形成するとともに、この取付軸部37の外側部に一対の
係止爪44をスリット43に対して対称的に突設した構
造である。
そして、この支軸28の角柱状の取付軸部37に対する
角形の取付孔47を備えたボス部48が上記ドラム2の
側壁14に形成されているとともに、この支軸28の係
合軸部38に対する円形の通孔49.50が上記ハウジ
ング1の側壁15及びケース25の底部に形成され、さ
らに、この支軸28の係合軸部42に対する円形の通孔
51が上記キャップ27の中心に形成されているととも
に、このキャップ27に注入孔52が形成されている。
なお、上記ハウジング1の側壁15のケース25を取付
ける部分は外側に膨出し、側壁15の内側部にケース2
5の取付片32に対する凹部55が形成されている。
そうして、このトルク発生機構4の製造組立に際しては
、まず、支軸28の取付軸部37をケース25の通孔5
0に挿通して、支軸28の円柱状の係合軸部38をケー
ス25の円形の通孔50に嵌合した後、キャップ27の
円形の通孔51を支軸28の円柱状の係合軸部42に嵌
合するとともに、キャップ27をケース25の開口部に
装着して閉塞し、これによって、ケース25の通孔50
及びキャップ27の通孔51に支軸28の係合軸部38
.42を回動自在に保持するとともに、支軸28の係止
軸部39.41をケース25の底部及びキャップ27に
当接させる。
つぎに、このキャップ27とケース25を溶着、接着、
嵌着等の適当な手段で固定した状態で、キャップ27の
注入孔52からケース25内の軸受空間26に対し、流
動性のあるトルク発生材料58、たとえば、熱硬化性の
シリコン樹脂、あるいは加熱して溶融させた状態の熱可
塑性のポリエステル系樹脂やポリアミド系樹脂等のエラ
ストマー、あるいはウレタン樹脂等のトルク発生材料5
8を、液体あるいは半液体の流動性のある状態で、注射
器59等を用いて注入して、軸受空間26に充填する。
つぎに、軸受空間26に充填した流動性のあるトルク発
生材料58を、恒温槽内における熱硬化あるいは常温下
における冷却固化等によって、軸受空間26内で硬化さ
せることにより、軸受空間26に配設された支軸28の
係止軸部39、円板部40、係止軸部41の周囲に上記
トルク発生部材29が形成され、トルク発生機構4がで
きる。
そうして、予めフィン3及びリンク20を組付けておい
たドラム2の反対側の側壁10の支軸11をハウジング
1の側壁12の軸孔13に嵌合した状態で、トルク発生
機構4の支軸28の角柱状の取付軸部37をハウジング
1の側壁15の通孔49に通し、さらに、この支軸28
の角柱状の取付軸部37をドラム2の側壁14のボス部
48の角形の取付孔47に挿入し、スリット43による
弾性を利用して押込み、これとともに、トルク発生機構
4のケース25の取付片32をハウジング1の側壁15
の取付孔33に挿入して押込む。
そして、完全に挿入すると、支軸28の角柱状の取付軸
部37の係止爪44がドラム2の側壁14の内側部に係
止するとともに、ケース25の取付片32の係止爪34
がハウジング1の側壁15の内側部に係止し、これによ
って、支軸28の取付軸部37にドラム2の側壁14を
一体的に取付けることができるとともに、ケース25の
取付片32をハウジング1の側壁15に取付けることが
でき、この状態で、支軸28の円柱状の係合軸部38が
ハウジング1の側壁15の円形の通孔49に回動自在に
保持される。
このようにして組付けたトルク発生機構4は、支軸28
がドラム2と一体的に回動するので、ドラム2の一回動
時に、軸受空間26に配設された支軸28の係止軸部3
9、円板部40、係止軸部41が、周囲のトルク発生部
材29に対して回動し、トルク発生部材29に対して擦
れるので、ドラム2の回動に抵抗を与える。
そして、トルク発生部材29は、軸受空間26内で支軸
28の係止軸部39、円板部40、係止軸部41にあわ
せて成形されるので、支軸28の寸法精度に関係なく、
安定した摺動抵抗を発生し、摺動抵抗が製品ごとにばら
つくことがなく、不良品の発生も少なくなる。
また、トルク発生部材29の成形に金型を必要としない
ため、製造も容易で、製造コストを少なくすることがで
きる。
さらに、トルク発生機構4は、ハウジング1やドラム2
やフィン3と別個に制作することができるので、たとえ
ば、トルク発生材料58を熱硬化させてトルク発生部材
29を形成する場合に、トルク発生材料58とともにハ
ウジング1やドラム2やフィン3を加熱する必要がない
ため、ハウジング1やドラム2やフィン3に熱変形等の
影響がでることがない。
なお、この実施例では、保持体としてのハウジング1と
回動体としてのドラム2の間にトルク発生機構4を設け
たが、この他に、フィン3を風向調整用の回動体とする
と、このフィン3に対してはドラム2が保持体となるの
で、ハウジング1とドラム2の間だけでなく、ドラム2
とフィン3の間にもトルク発生機構4を設けてもよい。
第3図及び第4図は第2の実施例である。
なお、この第2の実施例の説明に際しては、先の第1の
実施例と同様な部分には同一の符号を付して詳しい説明
を省略する。
この第2の実施例は、自動車の空調用や換気用の空気吹
出し口に用いられる合成樹脂製の矩形筒状のハウジング
61の内側に風向調整用の合成樹脂製の複数の矩形板状
のフィン62を左右方向に回動自在に軸支し、この複数
のフィン62の回動により風向を左右に調整するもので
ある。
したがって、複数のフィン62を風向調整用の回動体と
して、この複数のフィン62に対してハウジング61が
保持体となるので、本来は、保持体としてのハウジング
61と回動体としての複数のフィン62との間にそれぞ
れトルク発生機構63を設けることになるが、ここでは
、複数のフィン62のうちの1つとハウジング61との
間にトルク発生機構63を設けである。
すなわち、複数のフィン62は、それぞれ、その上下の
側縁に一体に突設した支軸7を、ハウジング61の上下
の側板66に等間隔で穿設した複数の軸孔67に嵌合す
ることにより、ハウジング61に回動自在に軸支される
が、複数のフィン62の後側縁にはそれぞれ開口部18
を介して連結ピン19が形成され、それぞれの連結ピン
19に対して、リンク20の複数箇所に等間隔で形成し
た円弧状の連結部21を嵌合することにより、複数のフ
ィン62が連動するようになっているので、複数のフィ
ン62のうちの1つとハウジング61との間にトルク発
生機構63を設ければ、すべてのフィン62に回動抵抗
を付与することができるため、ここでは、右から2番目
のフィン62の上側縁とハウジング61の上側板66ト
を、上記支軸7と軸孔67ではなく、トルク発生機構6
3を介して結合している。
そうして、上記トルク発生機構63は、第1の実施例の
トルク発生機構4と同様に、上記ハウジング61の上側
板66の外側部に取付けられた有底円筒状のケース25
、このケース25の開口部を閉塞してケース25の内部
に軸受空間26を形成するキャップ27、一部を軸受空
間26に配設された支軸28、軸受空間26の内部で支
軸28を囲繞して支軸28の回動時に支軸28との間に
摩擦抵抗を発生するトルク発生部材29等を備えている
そして、上記ケース25は、その底部に突設した一対の
取付片32を上記ハウジング1の上側板66に穿設した
一対の取付孔33に挿通ずるとともに、その一対の取付
片32の先端外側部に突設した係止爪34を上側板66
の内側部に係止することにより、ハウジング1の上側板
66の外側部に取付けられている。
また、上記支軸28は、先の第1の実施例と同様の構造
で、角柱状の取付軸部37、この取付軸部37に外接す
る直径の円柱状の係合軸部38、この係合軸部38より
も大径の円柱状の係止軸部39、この係止軸部39より
も大径の円板部40、この円板部40よりも小径の円柱
状の係止軸部4Lこの係止軸部41よりも小径の円柱状
の係合軸部42を同軸に一体に形成し、上記取付軸部3
7の中心に沿ってスリット43を形成するとともに、こ
の取付軸部37の外側部に一対の係止爪44をスリット
43に対して対称的に突設した構造である。
そして、この支軸28の角柱状の取付軸部37に対する
角形の取付孔71を備えたボス部72及びこのボス部7
2の下端部に対する切欠部73が上記フィン62の上側
縁に形成されているとともに、この支軸28の係合軸部
38に対する円形の通孔49.50が上記ハウジング6
1の上側板66及びケース25の底部に形成され、さら
に、この支軸28の係合軸部42に対する円形の通孔5
1が上記キャップ27の中心に形成されているとともに
、このキャップ27に注入孔52が形成されている。
そうして、このトルク発生機構63の製造組立は、先の
第1の実施例のトルク発生機構4と同様に、まず、支軸
28の取付軸部37をケース25の通孔50に挿通して
、支軸28の円柱状の係合軸部38をケース25の円形
の通孔50に嵌合した後、キャップ27の円形の通孔5
1を支軸28の円柱状の係合軸部42に嵌合するととも
に、キャップ27をケース25の開口部に装着して閉塞
し、これによって、ケース25の通孔50及びキャップ
27の通孔51に支軸28の係合軸部38.42を回動
自在に保持するとともに、支軸28の係止軸部39.4
]をケース25の底部及びキャップ27に当接させる。
つぎに、このキャップ27とケース25を溶着、接着、
嵌着等の適当な手段で固定した状態で、キャップ27の
注入孔52からケース25内の軸受空間26に対し、流
動性のあるトルク発生材料58、たとえば、熱硬化性の
シリコン樹脂、あるいは加熱して溶融させた状態の熱可
塑性のポリエステル系樹脂やポリアミド系樹脂等のエラ
ストマー、あるいはウレタン樹脂等のトルク発生材料5
8を、液体あるいは半液体の流動性のある状態で、注射
器59等を用いて注入して、軸受空間26に充填する。
つぎに、軸受空間26に充填した流動性のあるトルク発
生材料58を、恒温槽内における熱硬化あるいは常温下
における冷却固化等によって、軸受空間26内で硬化さ
せることにより、軸受空間26に配設された支軸28の
係止軸部39、円板部40、係止軸部41の周囲に上記
トルク発生部材29が形成され、トルク発生機構63が
できる。
そうして、フィン62の下側縁の支軸7をハウジング6
1の下側板66の軸孔67に嵌合した状態で、トルク発
生機構63の支軸28の角柱状の取付軸部37をハウジ
ング61の上側板66の通孔49に通し、さらに、この
支軸28の角柱状の取付軸部37をフィン62の上側縁
のボス部72の角形の取付孔71に挿入し、スリット4
3による弾性を利用して押込み、これとともに、トルク
発生機構63のケース25の取付片32をハウジング6
1の上側板66の取付孔33に挿入して押込む。
そして、完全に挿入すると、支軸28の取付軸部37の
先端の係止爪44がフィン62のボス部72の下端部に
係止するとともに、ケース25の取付片32の係止爪3
4がハウジング1の側壁15の内側部に係止し、これに
よって、支軸28の取付軸部37にフィン62のボス部
72を一体的に取付けることができ、この状態で、この
支軸28の円柱状の係合軸部38がハウジング61の上
側板66の円形の通孔49に回動自在に保持される。
このようにして組付けたトルク発生機構63は、支軸2
8がフィン62と一体的に回動するので、フィン62の
回動時に、軸受空間26に配設された支軸28の係止軸
部39、円板部40、係止軸部41が、周囲のトルク発
生部材29に対して回動し、トルク発生部材29に対し
て擦れるので、フィン62の回動に抵抗を与える。
そして、トルク発生部材29は、軸受空間26内で支軸
28の係止軸部39、円板部40.係止軸部41にあわ
せて成形されるので、支軸28の寸法精度に関係なく、
安定した摺動抵抗を発生し、摺動抵抗が製品ごとにばら
つくことがなく、不良品の発生も少なくなる。
また、トルク発生部材29の成形に金型を必要としない
ため、製造も容易で、製造コストを少なくすることがで
きる。
さらに、トルク発生機構63は、ハウジング61やフィ
ン62と別個に制作することができるので、たとえば、
トルク発生材料58を熱硬化させてトルク発生部材29
を形成する場合に、トルク発生材料58とともにハウジ
ング61やフィン62を加熱する必要がないため、ハウ
ジング61やフィン62に熱変形等の影響がでることが
ない。
第5図及び第6図は第3の実施例である。
なお、この第3の実施例の説明に際しては、先の第1の
実施例及び第2の実施例と同様な部分には同一の符号を
付して詳しい説明を省略する。
この第3の実施例は、先の第1の実施例と同様に、自動
車の空調用や換気用の空気吹出し口に用いられる合成樹
脂製の矩形筒状のハウジング1の内側に風向調整用の合
成樹脂製の矩形筒状のドラム2を上下方向に回動自在に
軸支し、このドラム2の内側に風向調整用の合成樹脂製
の複数の矩形板状のフィン3を左右方向に回動自在に軸
支し、ドラム2の回動により風向を上下に調整し、複数
のフィン3の回動により風向を左右に調整するものであ
る。
そして、この第3の実施例も、先の第1の実施例と同様
に、フィン3を風向調整用の回動体として、このフィン
3に対してはドラム2が保持体となり、このドラム2を
風向調整用の回動体として、このドラム2に対してはハ
ウジング1が保持体となるが、ここでは、保持体として
のハウジング1と回動体としてのドラム2の間にトルク
発生機構81を設けである。
そうして、この第3の実施例は、トルク発生機構81だ
けが先の第1の実施例と異なるだけで、他の構成は同様
であるため、トルク発生機構81を中心に説明し、他の
部分の説明は省略する。
上記トルク発生機構81は、上記ハウジング1の側壁1
5の内側部に装着された矩形状のケース84、このケー
ス84の開口部を閉塞してケース84の内部に軸受空間
85を形成するキャップ86、上記ドラム2の側壁14
に装着された取付板87から一体に突設されて軸受空間
85に配設された支軸88、軸受空間85の内部で支軸
88を囲繞して支軸88の回動時に支軸88との間に摩
擦抵抗を発生するトルク発生部材89等を備えている。
そして、上記ハウジング1の側壁15の内側部には上記
ケース84を嵌合して保持する凹部55が形成され、上
記ケース84の底部には上記支軸86を回動自在に保持
する通孔92が形成され、上記キャップ86には注入孔
93が形成されている。
また、上記ドラム2の側壁14には上記支軸88の取付
板87を嵌合して保持する矩形状の切欠部96が形成さ
れている。
そうして、このトルク発生機構81の製造組立に際して
は、まず、支軸88をケース84の通孔92に挿通する
とともに、キャップ86をケース84の開口部に装着し
て閉塞する。
つぎに、このキャップ86とケース84を溶着、接着、
嵌着等の適当な手段で固定した状態で、キャップ86の
注入孔93からケース84内の軸受空間85に対し、流
動性のあるトルク発生材料58、たとえば、熱硬化性の
シリコン樹脂、あるいは加熱して溶融させた状態の熱可
塑性のポリエステル系樹脂やポリアミド系樹脂等のエラ
ストマー、あるいはウレタン樹脂等のトルク発生材料5
8を、液体あるいは半液体の流動性のある状態で、注射
器59等を用いて注入して、軸受空間85に充填する。
つぎに、軸受空間85に充填した流動性のあるトルク発
生材料58を、恒温槽内における熱硬化あるいは常温下
における冷却固化等によって、軸受空間85内で硬化さ
せることにより、軸受空間85に配設された支軸88の
周囲に上記トルク発生部材89が形成され、トルク発生
機構81ができる。
つぎに、このトルク発生機構81の支軸88の取付板8
7を、予めフィン3及び図示しないリンク2゜を組付け
ておいたドラム2の側壁14の切欠部96に嵌合し、こ
のドラム2の切欠部96に支軸88の取付板87を溶着
、接着、嵌着等の適当な手段で固定する。
そうして、このトルク発生機構81を組付けたドラム2
の反対側の側壁10の支軸11をハウジング1の側壁1
2の軸孔13に嵌合した後、トルク発生機構81のケー
ス84をハウジング1の側壁15の凹部55に嵌合し、
このハウジング1の凹部55にケース84を溶着、接着
、嵌着等の適当な手段で固定する。
このようにして組付けたトルク発生機構81は、支軸8
8がドラム2と一体的に回動するので、ドラム2の回動
時に、軸受空間85に配設された支軸88が周囲のトル
ク発生部材89に対して回動し、トルク発生部材89に
対して擦れるので、ドラム2の回動に抵抗を与える。
そして、トルク発生部材89は、軸受空間85内で支軸
88にあわせて成形されるので、支軸88の寸法精度に
関係なく、安定した摺動抵抗を発生し、摺動抵抗が製品
ごとにばらつくことがなく、不良品の発生も少な(なる
また、トルク発生部材89の成形に金型を必要としない
ため、製造も容易で、製造コストを少なくすることがで
きる。
さらに、トルク発生機構81は、ハウジング1やドラム
2やフィン3と別個に制作することができるので、たと
えば、トルク発生材料58を熱硬化させてトルク発生部
材89を形成する場合に、トルク発生材料58とともに
ハウジング1やドラム2やフィン3を加熱する必要がな
いため、ハウジング1やドラム2やフィン3に熱変形等
の影響がでることがない。
なお、この実施例では、保持体としてのハウジング1と
回動体としてのドラム2の間にトルク発生機構81を設
けたが、この他に、フィン3を風向調整用の回動体とす
ると、このフィン3に対してはドラム2が保持体となる
ので、ハウジング1とドラム2の間だけでなく、ドラム
2とフィン3の間にもトルク発生機構81を設けてもよ
い。
また、第7図ないし第9図は、第5図及び第6図で説明
した第3の実施例の変形例で、トルク発生機構81の支
軸88の取付板87を、ドラム2の側壁14の外側面に
突設した突縁99に嵌合する点が、先の第3の実施例と
異なるだけで、他の構成は同様であるため、説明は省略
する。
第10図ないし第12図は第4の実施例である。
なお、この第4の実施例の説明に際しては、先の第1の
実施例、第2の実施例及び第3の実施例と同様な部分に
は同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
この第4の実施例は、先の第2の実施例と同様に、自動
車の空調用や換気用の空気吹出し口に用いられる合成樹
脂製の矩形筒状のハウジング61の内側に風向調整用の
合成樹脂製の複数の矩形板状のフィン62を左右方向に
回動自在に軸支し、この複数のフィン62の回動により
風向を左右に調整するものである。
したがって、この第4の実施例も、先の第2の実施例と
同様に、複数のフィン62を風向調整用の回動体として
、この複数のフィン62に対してハウジング61が保持
体となるので、本来は、保持体としてのハウジング61
と回動体としての複数のフィン62との間にそれぞれト
ルク発生機構101を設けることになるが、ここでは、
複数のフィン62のうちの1つとハウジング61との間
にトルク発生機構101を設けである。
すなわち、複数のフィン62は、それぞれ、その上下の
側縁に一体に突設した支軸7を、ハウジング61の上下
の側板66に等間隔で穿設した複数の軸孔67に嵌合す
ることにより、ハウジング61に回動自在に軸支される
が、複数のフィン62の後側縁にはそれぞれ開口部18
を介して連結ピン19が形成され、それぞれの連結ピン
19に対して、リンク2゜の複数箇所に等間隔で形成し
た円弧状の連結部21を嵌合することにより、複数のフ
ィン62が連動するようになっているので、複数のフィ
ン62のうちの1つとハウジング61との間にトルク発
生機構101を設ければ、すべてのフィン62に回動抵
抗を付与することができるため、ここでは、右から2番
目のフィン62の上側縁とハウジング61の上側板66
とを、上記支軸7と軸孔67ではなく、トルク発生機構
101を介して結合している。
そうして、この第4の実施例は、トルク発生機構101
だけが先の第2の実施例と異なるだけで、他の構成は同
様であるため、トルク発生機構101を中心に説明し、
他の部分の説明は省略する。
上記トルク発生機構101は、上記ハウジング61の上
側板66の内側部に装着された矩形状のケース104、
このケース104の開口部を閉塞してケース104の内
部に軸受空間105を形成するキャップ106、上記フ
ィン62の上側縁に装着された取付板107から一体に
突設されて軸受空間lO5に配設された支軸108、軸
受空間105の内部で支軸1(1Bを囲繞して支軸10
8の回動時に支軸108との間に摩擦抵抗を発生するト
ルク発生部材109等を備えている。
そして、上記ハウジング61の上側板66の内側部には
上記ケース104を嵌合して保持する凹部112が形成
され、上記キャップ+06には上記支軸108を回動自
在に保持する通孔113が形成され、上記ケース1(1
4の底部には注入孔114が形成されている。
また、トルク発生機構101と連結するフィン62の上
側縁には第12図に例示するような異形の連結軸117
が上記支軸7の代わりに突設され、この異形の連結軸1
17に嵌合する異形の連結孔118が上記取付板+07
から支軸10gに形成されている。
そうして、このトルク発生機構101の製造組立に際し
ては、まず、キャップ106をケース104の開口部に
装着して閉塞するとともに、支軸108をキャップ10
6の通孔]13に挿通するつぎに、このキャップ106
とケース104を溶着、接着、嵌着等の適当な手段で固
定した状態で、ケース104の注入孔114からケース
104内の軸受空間105に対し、流動性のあるトルク
発生材料58、たとえば、熱硬化性のシリコン樹脂、あ
るいは加熱して溶融させた状態の熱可塑性のポリエステ
ル系樹脂やポリアミド系樹脂等のエラストマー、あるい
はウレタン樹脂等のトルク発生材料58を、液体あるい
は半液体の流動性のある状態で、注射器59等を用いて
注入して、軸受空間105に充填する。
つぎに、軸受空間105に充填した流動性のあるトルク
発生材料58を、恒温槽内における熱硬化あるいは常温
下における冷却固化等によって、軸受空間105内で硬
化させることにより、軸受空間105に配設された支軸
10Bの周囲に上記トルク発生部材109が形成され、
トルク発生機構101ができる。
つぎに、このトルク発生機構101の支軸108の異形
の連結孔11gをフィン62の上側縁の異形の連結軸1
17に嵌合するとともに、このフィン62の反対側の下
側縁の支軸7をハウジング61の下側板67の軸孔67
に嵌合し、この状態で、トルク機構101のケース10
4をハウジング61の上側板66の凹部tt2に嵌合し
、この凹部112にケース104を溶着、接着、嵌着等
の適当な手段で固定する。
このようにして組付けたトルク発生機構1θ1は、支軸
fellがフィン62と一体的に回動するので、フィン
62の回動時に、軸受空間105に配設された支軸10
8が周囲のトルク発生部材109に対して回動し、トル
ク発生部材109に対して擦れるので、フィン62の回
動に抵抗を与える。
そして、トルク発生部材109は、軸受空間105内で
支軸108にあわせて成形されるので、支軸108の寸
法精度に関係なく、安定した摺動抵抗を発生し、摺動抵
抗が製品ごとにばらつくことがなく、不良品の発生も少
な(なる。
また、トルク発生部材109の成形に金型を必要としな
いため、製造も容易で、製造コストを少なくすることが
できる。
さらに、トルク発生機構101は、ハウジング61やフ
ィン62と別個に制作することができるので、たとえば
、トルク発生材料58を熱硬化させてトルク発生部材1
09を形成する場合に、トルク発生材料58とともにハ
ウジング61やフィン62を加熱する必要がないため、
ハウジング61やフィン62に熱変形等の影響がでるこ
とがない。
〔発明の効果〕
上述したように、本発明によれば、風向調整用の回動体
の回動時に、軸受空間に配設された支軸と軸受空間内で
支軸の周囲に成形されたトルク発生部材が擦れるので、
回動体の回動に抵抗を与えることができる。そして、ト
ルク発生部材は、軸受空間内で支軸にあわせて成形され
るので、支軸の寸法精度に関係なく、安定した摺動抵抗
を発生し、摺動抵抗が製品ごとにばらつくことがなく、
不良品の発生も少なくなる。また、トルク発生部材の成
形に金型を必要としないため、製造も容易で、製造コス
トを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の風向調整装置の実施例を示し、第1図及び
第2図は第1の実施例で、第1図は要部の断面図、第2
図は分解斜視図であり、第3図及び第4図は第2の実施
例で、第3図は要部の断面図、第4図は分解斜視図であ
り、第5図及び第6図は第3の実施例で、第5図は要部
の断面図、第6図は分解斜視図であり、第7図ないし第
9図は第3の実施例の変形例で、第7図は要部の断面図
、第8図は要部の斜視断面図、第9図は分解斜視図であ
り、第10図ないし第12図は第4の実施例で、第10
図は要部の断面図、第11図は分解斜視図、第12図(
A)ないしくC)は回動体としてのフィンの連結軸の形
状の例を示す斜視図である。 1・・保持体としてのハウジング、2・・回動体として
のドラム、4・ トルク発生機構、25・・ケース、2
6・・軸受空間、28・・支軸、29・トルク発生部材
、58・・トルク発生材料、61・・保持体としてのハ
ウジング、62・・回動体としてのフィン、63・ ト
ルク発生機構、81・ トルク発生機構、84・・ケー
ス、85・・軸受空間、88・・支軸、89・・トルク
発生部材、101   ・トルク発生機構、104  
・ケース、105  ・軸受空間、108 ・・支軸、
109 ・・トルク発生部材。 /1 文i」」 dす 膚≧U」

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)保持体に風向調整用の回動体を回動自在に軸支し
    、トルク発生機構により保持体に対する回動体の回動に
    抵抗を付与する風向調整装置であって、 上記トルク発生機構が、内部に軸受空間を有し別体に形
    成された上記保持体に取付けられるケースと、このケー
    スの軸受空間に回動自在に設けられ別体に形成された上
    記回動体を取付ける支軸と、上記ケースの軸受空間に流
    動性のあるトルク発生材料を充填した後にこのトルク発
    生材料を上記支軸の周囲で硬化して形成したトルク発生
    部材とで構成されたことを特徴とする風向調整装置。
JP9841890A 1990-04-13 1990-04-13 風向調整装置 Pending JPH04149A (ja)

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JP9841890A JPH04149A (ja) 1990-04-13 1990-04-13 風向調整装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015169403A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015169403A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機

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