JPH04143337A

JPH04143337A - サイホンジェット式便器

Info

Publication number: JPH04143337A
Application number: JP26476990A
Authority: JP
Inventors: Atsuo Makita; 牧田　厚雄; Ryoichi Tsukada; 良一塚田; Shinji Shibata; 信次柴田; Noboru Niihara; 登新原
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 1990-10-02
Filing date: 1990-10-02
Publication date: 1992-05-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、サイホンジェット式便器、特に低洗浄音化を
図ったサイホンジェット式便器に関するものである。

（従来の技術）第５図は従来のサイホンジェット式便器の要部の断面図
である。

従来のサイホンジェット式便器１００は、ボウル部１０
１の底部にジェット噴射孔１０２を有するノズル１０３
を備えており、このノズル１０３から矢印のように洗浄
水をトラップ排水路１０４の上昇管部内奥へ噴射して、
トラップ排水路１０４にサイホン作用を発生させる。そ
して、サイホン作用の発生によってボウル部１０１内の
汚水、汚物が搬送され、ボウル部１０１内の封水面が隔
壁１０５の下端１０６より低下した後もしばらくの開院
浄水の給水を継続させ、ボウル部１０１底部の汚物や封
水表面の浮遊汚物等をジェット噴射流によって排水路１
０７側へ押し込むよう（ブロー効果）にしている。

（発明が解決しようとする課題）しかし、このような従来のサイホンジェット式便器にお
いては、ジェット噴射孔１０２は第４図の縦断面図及び
その平面図に示すような単孔構造であるため、ブロー時
、このジェット噴射孔１０２から噴射された洗浄水は、
トラップ排水路１０４の曲折部１０８の内壁に集中して
直接に衝突するため大きな騒音を発生し、この騒音が、
第５図に示すように封水面１０９か隔壁１０５の下端１
Ｏ６より低下したとき、隔壁１０５の下端１０６と封水
面１０９との間からボウル部１０１へ漏れる。このため
、サイホン作用終了後の洗浄音（ブロー音）が大きくな
る欠点がある。

本発明の目的はこのような欠点を除去した低洗浄音化を
図ったサイホンジェット式便器を得ることにある。

（課題を解決するための手段）前記欠点を除去するため本発明に係るサイホンジェット
式便器は、噴射された洗浄水がトラップ排水路側壁に沿
って流れるように、出口部に水拡散手段を有するジェッ
ト水流路を備えたノズルをボウル部の底部に設けたこと
を特徴とする。

（作用）本発明のサイホンジェット式便器によれば、出口部に水
拡散手段を有するジェット噴射孔から噴射される洗浄水
は、拡散してトラップ排水路側面に沿って流れるのでト
ラップ排水路の曲折部の内壁に集中して衝突することが
ない。

（実施例）以下図面により本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明に係るサイホンジェット式便器の縦断
面図である。

サイホンジェット式便器１は、隔壁２で区画されたボウ
ル部３とトラップ排水路４とを有する。

ボウル部３の上端周縁のリム部５にはリム通水路６を設
け、リム通水路６の底面にリム射水孔７が適宜間隔毎に
ボウル部３に対して斜めに開設している。ボウル部３の
底部には、ノズル８を取着している。

又、この便器１の後方上部にボックス９を設け、このボ
ックス９内に洗浄給水装置１０を設けている。この洗浄
給水装置１０は、操作部１１からの洗浄起動入力でリム
用弁１２及びジェット用弁１３を駆動する制御部１４及
び大気開放弁１５を備えている。リム用弁１２の一端は
給水管１６へ接続され、他端はリム給水管１７を介して
リム通水路６へ接続される。ジェット用弁１３の一端は
給水管１６へ接続され、他端は大気開放弁１５及びジェ
ット用給水管１８を介してノズル８へ接続される。

第２図は本実施例におけるノズルの縦断面図及びその平
面図を示す。

ノズル８は、出口部中央の水拡散手段であるくさび８ａ
で分けられた従来のジェット噴射孔１０２に相当する２
つのジェット水流路８ｂ、８ｃを備える。この流路８ｂ
、８ｃは断面半円弧状に穿設されている。そして、この
ノズル８はボウル部３の底部にこの流路８ａ、８ｂから
拡散して噴射された洗浄水がトラップ排水路内奥を指向
してトラップ排水路の側壁に沿って流れるように取着さ
れる。尚、この流路８ａ、８ｂは、第３図（ａ）〜（ｇ
）に示す形状でもよい。但し、（ｇ）は他のノズルと異
なりくさびを設けて多くの流路を形成して水を分散させ
るものではなく、流路か急に広くなるときに生じる小さ
い渦と主流との混合作用により噴流を拡散させたもので
ある。

本実施例は上記の構成において次のように動作する。

操作部１１の洗浄スイッチ等が押されて洗浄起動入力が
制御部１４へ与えられると、制御部１４は先ずリム用弁
１２を開状態に駆動する。これにより、洗浄水はリム給
水管１７、リム通水路６を介してリム射水孔７からボウ
ル部３へ供給され、ボウル部を洗浄する。次に、制御部
１４はジェット用弁１３を開状態に駆動する。これによ
り、ノズル８のジェット水流路８ｂ、８ｃから拡散して
噴射された洗浄水がトラップ排水路内奥を指向して隔壁
２の側壁面に沿ってトラップ排水路４の曲折部４ａに達
し更にその側壁に沿って流れる。この洗浄水によりトラ
ップ排水路内にサイホン作用か発生し、ボウル部３内の
汚水、汚物か排出される。このためボウル部３の封水面
が隔壁２の下端２ａより低下するがこの間もノズル８か
ら噴射された洗浄水の給水は継続させているので、ボウ
ル部３の底部の汚物や封水表面に浮遊する浮遊汚物等は
このジェット噴射流によって排水路側へ押し込まれる（
ブロー効果）。この際、噴射された洗浄水は拡散してト
ラップ排水路の側壁に沿って流れるのでトラップ排水路
４の曲折部４ａに勢いよく衝突してこの曲折部４ａで大
きな音を発生することはない。又、この洗浄水は水膜を
発生し、この水膜によっても音がボウル部３側へ漏れる
のを防止する。

制御部１４は、ノズル８への給水時間が経過するとジェ
ット用弁１３を閉状態にし、リム用弁１２を所定時間開
状態とし、ボウル部３の封水給水を行う。

（発明の効果）本発明のサイホンジェット式便器によれば、出口部に水
拡散手段を有するジェット水流路から噴射される洗浄水
は、拡散してトラップ排水路側壁に沿って流れるのでト
ラップ排水路の曲折部の内壁に集中して衝突することが
ないため衝突音の発生が低減されると同時にブロー音が
改善される等大きな利益を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るサイホンジェット式便器の縦断
面図、第２図は本実施例におけるノズルの縦断面図及び
その平面図、第３図は他の実施例におけるノズルの縦断
面図及びその平面図、第４図は従来の単孔構造のノズル
の縦断面図及びその平面図、第５図は従来のサイホンジ
ェット式便器の要部の断面図である。１・・・サイホンジェット式便器、２・・・隔壁、３・
・・ボウル部、４・・・トラップ排水路、５・・・リム
部、６・・・リム通水路、７・・・リム射水孔、８・・
・ノズル、８ａ・・・くさび、８ｂ、８ｃ・・・ジェッ
ト水流路、９・・・ボックス、１０・・・洗浄給水装置
、１１・・・操作部、１２・・・リム用弁、１３・・・
ジェット用弁、１４・・・制御部、１５・・・大気開放
弁、１６・・・給水管、１７・・・、リム給水管、１８
・・・ジェット用給水管。

Claims

【特許請求の範囲】

ボウル部の底部にトラップ排水路に指向して洗浄水を噴
射するノズルを備えた便器において、前記ノズルは噴射
された洗浄水がトラップ排水路側壁に沿って流れるよう
に、出口部に水拡散手段を有するジェット水流路を備え
たことを特徴とするサイホンジェット式便器。