JPH04141901A

JPH04141901A - 自動車用前照灯

Info

Publication number: JPH04141901A
Application number: JP2263460A
Authority: JP
Inventors: Masaji Kobayashi; 正自小林
Original assignee: Koito Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1990-10-01
Filing date: 1990-10-01
Publication date: 1992-05-15
Anticipated expiration: 2011-10-09
Also published as: JP2541869B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、バルブの光軸上に一２枚のレンズを配置し、
該両レンズの相対距離を可変して照射光束を拡散又は収
束させる機能を備えた配光可変型照明装置用レンズに関
するものである。

〔従来の技術〕

従来より自動車の前照灯において、第６図（ａ）及びＣ
ｂ）に示すように、放物反射鏡面の前方又はプロジェク
タランプの前方光軸上に、同一ピッチのシリンＹリカル
ステップ６２．６３を多数設けた２枚のレン・ズ６．０
．６１を正対させ、それらの間隔を調整することにより
左右方向の照射、範囲を段階的或は車速等に連動して可
変とする照明装置が使用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、この種の上記構成の照明装置°は、（ａ）２枚
のレンズ６０．６１で光束の向きを制御するため、その
色収差は１枚のレンズのときに比べて大きくなる。

（ｂ）　　レンズの周辺に入射する光束は、２枚のレン
ズ６０．６１により光束の向きを大きく変向されるため
、特に色収差が大きく成ることがら、第６図に示すよう
に、全体の光束のうち、特に側方周辺部（矢印Ａ、　Ｂ
）に向かう光束にレンズの色収差による色ムラが発生し
、（１）　　狭拡散時（矢印Ａ）には周辺部はやや赤みが
かった照射光色に成る。

（２）広拡散時（矢印Ｂ）には周辺部はやや青みがかっ
た照射光色に成るため、上記周辺の光束が路面或はガー
ドレールに照射された場合、生理的に不快感を覚えると
いう問題を有していた。

また、２枚のレンズ６０．６１のシリンドリカルレンズ
ステップの形状を各レンズ内で焦点距離と共に同一に構
成した場合、平坦な配光が形成されるため、側方に向か
う照度も高く、特に広拡数にした場合に路肩やガードレ
ール等が明るく輝きすぎて前方の視認性が損なわれると
いう問題があうた。

更に、両レンズ６０．６１の間隔に関係なく照射パター
ンの左右方向の照明範囲が明確に区画され、この照明範
囲を越えると急激に暗く成るため自動車の運転に不安を
覚え、ることがある等の問題もあった。

本発明は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、レ
ンズの色収差による照射光束の色ムラを解消し、且つ光
照射域と非照射域の境界のコントラストを小さくした配
光可変型照明装置用レンズを提供することを目的とする
ものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明に係る配光可変型照
明装置用レンズは、光軸と略平行な光束を照射する平行
光束照射手段の前方光軸上にシリンドリカルレンズステ
ップを同一ピッチで構成した２枚のレンズを配置し、該
両レンズの間隔を調整することにより、左右方向へのビ
ーム拡散範囲を制御できるようにした照明装置において
、前記レンズの一方或は両方のレンズについて、該各シ
リンドリカルレンズステップの焦点距離を徐変或は段階
的に変更したことを要旨とするものである。

〔作用〕

上記構成によれば、光軸上に設けた外側レンズと内側レ
ンズに構成してなる隣設したシリンドリカルレンズステ
ップの焦点距離が変えであるため、レンズの透過光束が
互いに重なり合い、レンズの色収差による色ムラが目立
たなくなって、視認制御を改善することができる。

また、本発明によれば、照射光束のパターンのうち光軸
近傍部が常時最大照度となるため、遠方視認性が優れ、
また側方に至るに従い光束の照度を適正に設計制御する
ことができるため、眩光を抑制して良好な視認性を得る
ことができる。

〔実施例〕

以下、本発明に係る配光可変型照明装置用レンズの実施
例を図面に従って説明する。

第１図及び第２図は、第一の実施例を示すものであり、
光軸り上に配置した外側レンズ１の各シリンドリカル凸
レンズステップｌｌａ、ｌｌｂ・・・は、それぞれ同一
焦点距離を有し同一断面形状となるように構成すると共
に、内側レンズ２の各シリンドリカル凸レンズステップ
２１ａ、２１ｂ・・・は、中央から周辺に向かうに従い
、その焦点距離ｆｌ、ｆ２．ｆ３を長くなるように徐変
（ｆｌくｆ２＜ｆ３）した構造に成る。

第２図に示すように上記両レンズ１．２の構成の場合の
スクリーン上の配光は、各レンズステップを透過した光
束により中心側から、２１ａと１１ａによる配光部Ｐ１
．２１ｂとＩｌｂによる配光部Ｐ２、及び２１ｃとｌｌ
ｃによる配光部Ｐ３とから成る全体の配光が形成される
。従って、照射光束の各部の配光ＰＩ、Ｐ２．Ｐ３が他
の配光と重ね合わされるため、該各配光ＰＩ、Ｐ２．Ｐ
３の色ムラの量が少なくなると共に、２枚の同一形状の
レンズステップの場合と比較して色ムラが大幅に低減さ
れる。

第３図及び第４図は、本発明の第二の実施例を示すもの
であり、外側レンズ１のシリンドリカルレンズステップ
は凹レンズステップによって構成しである。

光軸り上に配置した外側レンズ１の各シリンドリカル凹
レンズステップは、光軸りに近い中央部のＡゾーンのス
テップ１２ａ、１２ａ・・・と、光軸りと離れたＡゾー
ンの両外側に位置するＢゾーンのステップ１２ｂ、１２
ｂ・・・の２種類から成り、両ゾーンのシリンドリカル
凹レンズステップ１２ａ、１２ｂの焦点距離ｆａ、ｆｂ
は、ＡゾーンのものがＢゾーンのものより短＜　　（ｆ
ａ＜ｆｂ）なるように構成しである。また、内側レンズ
２のレンズステ７ブは凸レンズステップによって構成し
てあり、上記外側レンズ１の各レンズステップと対応す
るように、ＡゾーンとＢゾーンに区画されている。そし
てＡゾーンのステップ２２ａ、２２ａ・・・と、光軸り
と離れたＡゾーンの両外側に位置するＢゾーンのステッ
プ２２ｂ、２２ｂ・・・は、その焦点距離が、Ａゾーン
のものがＢゾーンのものより短い（ｆａ＜ｆｂ）構造に
成っている。

上記両レンズ１．２の構成の場合、第４図に示すように
スクリーン上の配光は、各レンズステップを透過した光
束の拡散角度がＡゾーンのものとＢゾーンのものとで異
なるため、２つのゾーンＰａ、Ｐｂの配光が重ね合わさ
れるように成り、該配光の色ムラの量が少なく成ると共
に、２枚の同一形状のレンズステップの場合と比較して
前記第一の実施例と同様に色ムラが大幅に低減される。

尚、前記第−及び第二の実施例を示す第１図と第３図は
狭拡散のレンズ位置を示しており、広拡散を得るために
は、第一の実施例では両レンズ１゜２０間隔を狭小し、
また第二の実施例の場合は両レンズ１，２の間隔を拡張
する。但し、第二の実施例の場合は、焦点距離のとりか
た及び各ゾーンの分割の状態によって、両しンズ１．２
間隔の相対変位のなかで、その途中で最大照度が得られ
る（照射光束が収束する）場合がある。また、−船釣に
は第二の実施例においても外側レンズ１のシリンドリカ
ルレンズステップを凸のシリンドリカルレンズによって
構成し、両レンズ１．２を離間させた状態で狭拡散、両
レンズ１．２を近接させた状態で広拡散の照射光束を得
るように構成することが好ましい。

次に、第５図は、前記実施例の外側レンズ１に対して内
側レンズ２を光軸り方向に相対移動するためのレンズ駆
動装置の一実施例を示すものである。

ケーシング３１の前面に形成した矩形開口部に外側レン
ズ１を構成した前面レンズ３３の脚部を嵌着締結すると
共に、該ケーシング３１の開口部内面を上記外側レンズ
１の脚部形状と路間−の矩形を為す筒状体から成る第二
フレーム３４を固設してなる。また、該第二フレーム３
４には光軸り方向摺動自在に筒状の第一フレーム３５を
内挿すると共に、該第−フレーム３５に内側レンズ２を
固設しである。上記内側レンズ２と外側レンズ１にはそ
れぞれ前記第−又は第二の実施例で説明したように、シ
リンドリカルな凸又は凹レンズステップ１１．２１を等
ピンチで横列に並設してなる。

３７は、内側レンズ２の光軸上後方に形成したりフレフ
タであり、該リフレクタ３７の放物反射鏡面３８の焦点
に点灯用のバルブ３９のフィラメントが位置するように
、ケーシング３１の後端にはバルブソケット４０が固設
しである。また４１は、前記第一フレーム３５の後端に
光軸りと平行に突設したレンズ駆動バイブであり、該レ
ンズ駆動バイブ４１の端部に固設したナツト４２に対し
てケーシング３１に回動自在に軸設した螺子軸４３を螺
合すると共に、該螺子軸４３に軸着したウオームビニオ
ン４４と回動伝達減速機構のウオーム４５を噛合し、更
に該ウオーム４５に軸着した平ギヤ４６を制御モータ４
７の駆動軸に軸着したピニオンギヤ４８と噛合した構造
に成っている。また、４９は入力軸５０に軸着した平ギ
ヤ５工を前記ウオーム４５に軸着したピニオンギヤ５２
と噛合して鏡検転角を検出するポテンショメータである
。

上記制御モータ４７を正転又は逆転駆動すると、回動伝
達減速機構を介して螺子軸４３を所定の速度で回動し、
該螺子軸４３と螺合しているナツト４２との螺合作用に
よってレンズ駆動バイブ４１を矢印Ｘ方向に変位する。

この変位により第一フレーム３５は、第二フレーム３４
の内面を光軸り方向に滑動し、内側レンズ２は外側レン
ズ１に対してシリントリ：カルレンズステップ１１．２
１相互のピッチ方向の相対位置を−変えることなく正確
に変位し、両レンズ１．２間の相対距離を変更すること
ができる。そして、この相対距離はポテンショメータ４
９により検出され、上記両レンズ２゜６の相対距離とポ
テンショメータ４９の関係を予め設定することにより、
該ポテンショメータ１７からの位Ｗ信号をもって制御モ
ータ４７を中央制御回路（図示せず）によって制御駆動
することができ、照射光束の拡散幅を切り替えることが
できる。

〔発明の効果〕

本発明に係る配光可変型照明装置用レンズは、以上のよ
うに構成したから、光軸上に設けた外側１／ンズと内側
レンズに構成して成る隣設したシリンドリカルレンズス
テップの焦点距離を変えることにより、レンズの透過光
束が互いに重なり合うように成るため、レンズの色収差
による色ムラが目立たなく成る。

また、本発明によれば、照射光束のパターンのうち光軸
近傍部が常時最大照度となるため、遠方視認性が優れ、
また側方に至るに従い光束の照度を適正に設計制御する
ことができるため、ガードレール及び路肩が必要以上の
輝光することがなく、眩光を抑制して良好な視ｍ性を得
ることができる等の特徴を有するものであり、本発明実
施による効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る配光可変型照明装置用レンズの第
一の実施例を示すレンズ系の説明図、第２図は同レンズ
系による照射パターンの説明図、第３図は本発明の第二の実施例を示すレンズ系の説明図
、第４図は同レンズ系Ｃよる照射バタ・−ンの説明図、第５図は本発明に係るレンズ系の駆動機構の一実施例を
示すものであり、（ａ）は一部切欠した側断面図、（ｂ）は同平断面図、（Ｃ１は背面図、第６図は従来のレンズ系を示すものであり、ｌａ）は狭
拡歓待の説明図、山）は広拡歓待の説明図、第７図は同レンズ系Ｅよる照射パターンを示す説明図で
ある。１・・・夕（側１／ンズ　　　　２・・・内側レンズ１
１、　１１　ａ、　　１　ｌ　ｂ・・・シリンドリカル凸レンズステップ２１．２１ａ、
２１ｂ・・・シリンドリカル凸レンズステップ３４・・・第二
フレーム　　３５・・・第一フレーム３７・・・リフレ
クタ　　　３８・・・放物反射鏡面３９・・・点灯バル
ブ　　　４１・・・レンズ駆動バイブ４２・・・ナツト
　　　　　４３・・・螺子軸４４・・・ウォ・−ムビニ
オン４５・・・ウオーム　　　　４７・・・制御モータ４９
・・・ポテンショメータ特許出願人　株式会社小糸製作所代理人　弁理士　　前　　１）　和　　男第図（ｂ）第図 ■

Claims

【特許請求の範囲】　光軸と略平行な光束を照射する平行光束照射手段の前
方光軸上にシリンドリカルレンズステップを同一ピッチ
で構成した２枚のレンズを配置し、該両レンズの間隔を
調整することにより、左右方向へのビーム拡散範囲を制
御できるようにした照明装置において、前記レンズの一方或は両方のレンズについて、該各シリ
ンドリカルレンズステップの焦点距離を徐変或は段階的
に変更し得るように構成したことを特徴とする配光可変型照明装置用レンズ。