JPH04141377A - 表面研磨用テープ及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はフレキシブル磁気ディスク、磁気テプ等の磁気
記録媒体を製造するにあたり、該磁気記録媒体表面の平
滑性を確保するために用いる磁気記録媒体表面研磨用テ
ープ巻回体及びその製造方法に関する。

［従来の技術］ 近年、フレキシブル磁気ディスク、磁気テープ等の磁気
記録媒体は高密度化の要求が高まり、このため、超平滑
媒体の設計技術の開発が望まれている。この超平滑媒体
の達成手段として、磁気記録媒体表面研磨用テープを用
いて研磨する手法が取られている。この磁気記録媒体表
面研磨用テブは、一般には研磨粒子および結合剤を主成
分とし１分散剤をはじめとする各種添加剤をポールミル
等の分散機を用いて混合分散し得られた塗料をポリエス
テルフィルム等の基板上に均一塗布することによって得
られている。磁気記録媒体表面研磨はこの表面研磨用テ
ープを用いて磁性層表面に介在する微小突起を取り除く
ことによって行われる。

［発明が解決しようとする課題］ 一般に１表面研磨用テープは基板となる長尺支持体上に
研磨層を塗布・乾燥し１巻枠に巻回された後、所定の幅
にスリットされ、さらに結合剤が添加されている場合に
は該結合剤を硬化させるために恒温層内でキユアリング
処理が施され巻回される。表面研磨用テープは１通常巻
粋に巻回されたロール状形態にて供給されるが５巻き締
りにより１巻枠に巻き終りの部分（即ち、外周部分）に
比べて巻枠に巻き始め部分（即ち、内周部分）にあるテ
ープに強い圧力が加わり、キユアリング処理を行った場
合に、第５図に示すように内周部分の研磨粒子が研磨層
内にはいりこみ表面粗さか低下し、結果的に研磨能力が
劣化するという欠点を有した。　また、キユアリング処
理を行わない場合にも研磨層が軟らかいために１内周部
分で研磨粒子が研磨層内に陥没するいイっゆる巻き締り
による粗さの低下が起こる。このような表面研磨用テー
プを用いて２例えば、フレキシブル磁気ディスク表面の
研磨を行った場合１表面研磨用テープの使い始め部分（
外周部分）に比べ、使い終わり部分（内周部分）の研磨
能力が劣るために、一定の品質のフレキシブル磁気ディ
スクを連続して作成する場合には９表面研磨用テープの
使用箇所に応じて研磨時間を調整する必要があった。こ
れによりフレキシブル磁気ディスクの生産効率が大きく
低下し１問題となっていた。

そこで１本発明の技術課題はロール状に巻き取られた長
尺の表面研磨用テープの表面粗さがテプ長手方向に対し
て一定化された表面研磨用テブを提供することにある。

さらに１本発明のもう一つの技術課題は前述の表面研磨
用テープを用いて研磨を行った場合に一定の品質を有す
る磁気記録媒体を効率良く生産することかできる表面研
磨用テープの製造方法を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明によれば、長尺状の支持体と、該支持体上に形成
された研磨粒子と結合剤とを含有する研磨層とを有し１
巻き枠に巻回された表面研磨用テープ巻回体において、
前記研磨層表面は、テープの巻き始めが巻き終わりより
も前記研磨粒子の粒径が大きくなるように形成されてい
ることを特徴とする表面研磨用テープ巻回体が得られる
。

本発明によれば、長尺状の支持体上に研磨粒子を含むペ
ーストを塗布しながら巻回する表面研磨用テープ巻回体
の製造方法において、前記研磨粒子として粒径の異なる
２種類を用い、テープの巻始めが巻き終りに至まで粒径
の大なる研磨粒子と粒径の小なる研磨粒子との混合比を
人から小なるように変化させながら前記支持体上に塗布
することを特徴とする表面研磨用テープの製造方法が得
られる。

ここで１本発明において用られる支持体としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリアセテート、ポリイミド
等があり、いずれを用いてもよい。

一方１本発明において用いる研磨粒子は、モース硬度６
以上の微粉末であればよく、溶融アルミナ、炭化珪素、
酸化クロム２　α−酸化鉄、ダイアモンド、酸化珪素、
酸化チタン等が例示できる。

この微粉末の平均粒子径は０，０１〜１０μｍ、好まし
くは０．３〜３μ■の範囲内にあればよい。

また１本発明において、ペーストに含まれる研磨粒子の
結合剤としては、従来市販されている樹脂を使用するこ
とができる。例えば１塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール共重合体、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル−マイレン酸共重合体、ポリビ
ニルブチラール樹脂、アクリロニトリル−ブタジェン共
重合体、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ウレタン樹脂
等が挙げられる。これらの樹脂を単体で使用してもよく
１また二種類以上の樹脂を混合して使用してもよい。

更に２本発明において、ペーストに含まれる研磨粒子の
分散剤としては、アルキルベタイン系化合物、アルキル
リン酸エステル、炭素数１２〜１８の高級脂肪酸、及び
そのアルカリ金属塩等があげられる。この分散剤の添加
量は、研磨粒子に対してＯ１ｊ〜１０　ｗ　ｔ％の範囲
内にあればよく、好ましくは１〜３　ｗ　ｔ％の範囲内
にあればよい。

［作　用］ 本発明では１表面研磨用テープの長平方向に対して、粗
さ勾配をつけたのでキユアリング処理時に巻き締りによ
って粗さ勾配が生じても予めっけておいた粗さ勾配によ
ってキャンセルされるために、均一な粗さを持つ表面研
磨用テープを得ることかできる。　従って１本発明によ
る表面研磨用テープを用いて磁気記録媒体の研磨を行う
ことにより、必要な研磨時間のコントロールを行わなく
ても済むようになり、生産効率を向上させることができ
る。

［実施例］ 以下１本発明による実施例について図面を参照して説明
する。第１図は本発明による表面研磨用テープの製造方
法を実施するための装置例を示す概略図である。第１図
において２表面研磨用テープの製造装置は小さな粒径の
研磨粒子、結合剤および分散剤を混合分散した塗料Ａを
ミキシングタンク３に供給するためのストレージタンク
１１粒径の大きな研磨粒子と結合剤および分散剤を混合
分散した塗料Ｂをミキシングタンク３に供給するための
ストレージタンク２．塗料Ａと塗料Ｂとを混合分散する
ためのミキシングタンク３および混合された塗料のペー
ストを支持体に塗布するための塗工機４により構成され
ている。ミキシングタンク３に供給される塗料Ａと塗料
Ｂはストレージタンク１およびストレージタンク２に取
り付けられた塗料供給ポンプ１ａおよび２ａにより供給
量が調整されている。また、ミキシングタンク３がら塗
工機４へのペーストの供給はミキシングタンク３に取り
付けられた塗料供給ポンプ３ａにより行われる。塗工機
４は巻き出しおよびコータヘッド部、ドライヤー４ｂ、
及び巻き取り部４ｃにより構成されている。

第２図は第１図の表面研磨用テープの製造装置の塗料Ａ
および塗料Ｂの供給量の時間変化を示す図である。第２
図において、支持体へのペーストの塗布は時間ｔ１から
時間ｔ２にわたって行われる。すなわぢ２時間ｔ］にお
けるペースト中の研磨粒子は２種類の研磨粒子のうちの
小さい研磨粒子が大部分を占めるが１時間が経過するに
したがって大きな粒径の研磨粒子の供給量が増加するた
めに、ペースト中研磨粒子の粒度分布は大きい方向にシ
フトしてゆく。このように粒度分布が変化している状態
において第１図に示された塗工機４を用いて支持体にペ
ーストの塗布を行なう。ここで用いる塗工機の塗工方法
は任意の方法でよいが。

最も簡便な方法としては１例えばグラビア塗工方法があ
る。

グラビア塗工方法を用いた場合、第１図に示すように、
塗工機４の巻枠４６ａに巻回されている支持体５は巻き
出しおよびコーターヘッド部４ａにおいて塗布され、ガ
イドローラにより案内され塗工機４内に設けられたドラ
イヤー４ｂにより乾燥され１巻き取り部４ｃにおいて巻
枠４　］、　ｃにロール状に巻き取られる。さらに、塗
布乾燥後の表面研磨用テープは幅１インチにスリットさ
れ、別のロールに巻き直される。図中の符号６は　テー
プの移動方向を示しており、４１ａ、４２ａ。

４２ｃ、４３ａ、４４ａは夫々ガイドローラを示してい
る。

以上の手順により作成された表面研磨用テープは巻き終
り（即ち外周部分）で小さな研磨粒子が多く分布し１巻
き始め（即ち内周部分）で大きな研磨粒子が多く分布す
る状態となる。

さらに、上記手順により得られた表面研磨用テープに対
し、ロール状に巻かれた状態で、６５℃。

７２時間のキユアリング処理を施した。

本発明による表面研磨用テープを従来用いられている表
面研磨用テープと比較するため１本発明を実施して得ら
れる試料と、従来の方法による比較試料との間で性能試
験を行った。

以　　下　　余　　白 第 表 第１表の組成をボールミルにて５０時間混練後。

イソシアネート化合物（日本ポリウレタン社製コロネー
トＬ）４重量＃（固形分）を加えて、さらに１時間混練
し塗料Ａおよび塗料Ｂを得た。さらに塗料Ａおよび塗料
Ｂをミキシングタンクにより混合して、ペースト状とし
これを厚さ５０μＭのポリエステルフィルム上に、乾燥
後の研磨層の厚さが１５μｍとなる様に、グラビアロー
ルを用いて塗布・乾燥させ１幅１インチにスリットした
後。

６５℃、７２時間キユアリングして試料とした。

（比較例） 実施例１にて研磨層を形成する際、溶解アルミナの平均
粒径が０．５μｍの１種類のみである以外は、実施例１
と同様にして試料を得た。

上記実施例１および比較例１にて作成した各表面研磨用
テープを用いてフレキシブル磁気ディスクの表面を研磨
し未研磨品のグロスに対して２０％増となるときの研磨
に要する時間を、各表面研磨用テープ巻回体の最外周部
分付近から最内周部分付近までを５等分したときのテー
プ各位置について調査した。

本発明における実施例により得られた表面研磨用テープ
巻回体に対する結果を第３図に示す。

また、比較例により得られた表面研磨用テープ巻回体に
対する結果を第４図に示す。

第３図に示す実施例における表面研磨用テープ巻回体は
最外周から最内周に渡って研磨時間は変わらないが、第
４図に示す比較例では最内周側に移動するにつれて研磨
時間がしだいに長くなり研磨条件の設定が困難になるこ
とが判明した。

［発明の効果］ 以上に述べたように１本発明による表面研磨用テープ巻
回体と表面研磨用テープ巻回体の製造方法を用いれば、
長尺表面研磨用テープ巻回体の外周部分（即ち巻き終り
）から内周部分（即ち巻き始め）にわたって均一な粗さ
をもった表面研磨用テープ巻回体が得られ、該表面研磨
用テープ巻回体を用いるこ己により、研磨条件の設定を
変えることなく連続して品質のそろった磁気記録媒体を
生産することが可能となり、よって磁気記録媒体コ３ の生産効率が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気記録媒体表面研磨用テープ巻回体
の製造方法を実施するための装置例を示す概略図、第２
図は第１図の装置の塗料Ａおよび塗料Ｂの供給量の時間
変化を示す図、第３図は本発明の実施例による磁気記録
媒体表面研磨用テープ巻回体の各部分における研磨能力
の変化を示す図、第４図は本発明の比較例による磁気記
録媒体表面研磨用テープ巻回体の各部分における研磨能
力の変化を示す図、第５図は従来使用されてきた表面研
磨用テープの各部分の表面粗さを示す図である。 図中、１・・・塗料Ａ供給用スＩ・レージタンク。 １ａ・・・塗料Ａ供給ポンプ、２・・・塗料Ｂ供給用ス
トレージタンク、２ａ・・・塗料Ｂ供給ポンプ、３・・
・塗料Ａおよび塗料Ｂを混合分散するためのミキシング
タンク、３ａ・・・混合塗料のペースト供給用ポンプ、
４・・・支持体上に研磨層を塗布するためのグラ］　４ ビア塗工機。 ａ・・・巻き出しおよびコータ ヘラ ド部。 ｂ・・・ドライヤー Ｃ・・・巻き取り部。 鵬

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、長尺状の支持体と、該支持体上に形成された研磨粒
   子と結合剤とを含有する研磨層とを有し、巻き枠に巻回
   された表面研磨用テープ巻回体において。 前記研磨層表面は、テープの巻き始めが巻き終わりより
   も前記研磨粒子の粒径が大きくなるように形成されてい
   ることを特徴とする表面研磨用テープ巻回体。 ２、長尺状の支持体上に研磨粒子を含むペーストを塗布
   しながら巻回する表面研磨用テープ巻回体の製造方法に
   おいて、 前記研磨粒子として粒径の異なる２種類を用い、テープ
   の巻始めが巻き終りに至まで粒径の大なる研磨粒子と粒
   径の小なる研磨粒子との混合比を大から小なるように変
   化させながら前記支持体上に塗布することを特徴とする
   表面研磨用テープの製造方法。