JPH04140652A - 電子分光分析装置 - Google Patents

電子分光分析装置

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JPH04140652A
JPH04140652A JP2262410A JP26241090A JPH04140652A JP H04140652 A JPH04140652 A JP H04140652A JP 2262410 A JP2262410 A JP 2262410A JP 26241090 A JP26241090 A JP 26241090A JP H04140652 A JPH04140652 A JP H04140652A
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JP
Japan
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rays
slit
light source
plasma
target
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Application number
JP2262410A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Iketaki
慶記 池滝
Mikiko Katou
加藤 美来子
Shoichiro Mochimaru
持丸 象一郎
Yoshiaki Horikawa
嘉明 堀川
Hiroaki Nagai
宏明 永井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、X線が照射されたサンプルから発生する二次
電子を分光測定することによりサンプルの性質を検査す
る電子分光分析装置に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕近年、
半導体の材料の表面分析、特に炭素を含む有機物の解析
、CVDをはじめとする半導体プロセスの解析、有機エ
レクトロニクスデバイスの評価、この他生体物質の分析
などの分野で数Å以上の長波長の軟X線領域の光をプロ
ーブとするES CA (Electron 5pec
troscopy for ChemicalAnal
nsis:電子分光化学分析法)、オージェ電子分光な
どの方法を用いた評価が必要となっている。
しかし、現在の市販の評価装置は光源にX線管を利用し
ている為に、波長が数Å以下の短波長の特性X線のみし
か利用できない。数Å以下の短波長の特性X線領域では
、炭素が中心となって構成されている有機物質の吸収係
数が小さく二次電子やオージェ電子の生成率が悪くなり
、分析感度が悪い。加えて、特定の波長のX線しか利用
できないので多角的な分析ができない。特に、元素同定
の際に不利となる。現在、白色の軟X線を利用するため
にはSOR(シンクロトロン放射)光源が必要である。
しかし、SOR光源は大規模施設であるために、一般ユ
ーザーの手が届かないものとなっている。
本発明は、上記問題点に鑑み、一般のユーザーにも手が
届く小型な電子分光分析装置を提供することを目的とし
ている。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明による電
子分光分析装置は、 真空容器内に配置したターゲット上にレーザ光を照射す
ることによりX線を発生させる光源と、該光源からのX
線を分光するために真空容器内に設けられた凹面回折格
子と、該凹面回折格子で回折された光路中で前記凹面回
折格子のローランド円に沿って移動可能に設けられたス
リットと、被験サンプルを配置し前記スリットを通過し
たX線が該被験サンプルに当たるように前記スリットの
移動と共に移動できるサンプルステージと、前記被験サ
ンプルより発生した二次電子を受ける電子分光器及び検
出器とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、白色の軟X線の光源として、ターゲ
ットにレーザ光を照射してプラズマを発生させ、該プラ
ズマから軟X線が発生するようにした所謂X線プラズマ
光源を用いており、該X線プラズマ光源は小型なので、
装置全体を小型化することができる。
以下、これについて詳細に説明する。
10−’Torr以下の真空中において、金属を初めと
するターゲット上に1012W/Cl11以上の強度の
レーザ光を照射すると、ターゲットの金属がプラズマ状
態となり5Å以上の波長の白色の軟X線が発生する。こ
れを実現するためには、市販のYAGレーザー光源と小
型の真空容器があれば良く、非常に小型の軟X線光源を
実現できる。又、軟X線領域の光を広範囲で分光するた
めには、窓側角形分光器なとと比較して斜入財形分光器
が優れている。この分光器のローランド円上にスリット
を設ければ、特定の波長を取り出すことができる。この
スリットを通った単色のX線をサンプル表面上に照射し
、特定の観測角に設置した電子分光器により、発生した
二次電子のエネルギー分析を行なえば、サンプル表面の
元素同定などが行える。即ち、サンプル表面より放出さ
れた光電離電子やオージェ電子のエネルギーを観測する
と、どの元素のどのエネルギー準位の電子が多く放出さ
れたのかが判る。又、照射するX線の波長を選択するこ
とにより特定の元素からのオージェ電子の観測量を増や
すことができる。例えば、炭素のに吸収端の近傍の波長
のX線を照射すれば、放出運動エネルギーが400eV
程度の炭素KLLオージェ電子を優先的に観測できる。
このことにより、サンプル表面の炭素の含有量がわかる
。X線の波長を変えれば、また別の元素からのオージェ
電子を観測できる。このことは、従来のX線管を利用し
たESCAなどと比較して感度の高い元素分析ができる
ことを示している。更にスリットの後にX線集光光学系
を設置すれば、X線マイクロビームが形成され、サンプ
ルステージを走査することで観測したい元素分布の二次
元像がとれる。電子分光器は、二枚の平面電極の一枚に
入射及び射出スリットを設けたものや、二枚の球面又は
円筒面の電極から構成される。
尚、サンプルステージ及びスリットを真空容器内に配置
し、該真空容器全体が上記スリットの移動と共に移動す
るようにしても良い。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づき本発明の詳細な説明する
第1図は本発明による電子分光分析装置の第1実施例の
概略図である。
1は透明窓2を有する大きな真空容器であって、その内
部に円柱形のターゲット3か図示しない回転機構により
中心軸のまわりに回転できるようにして設けられている
。4は真空容器lの外に配置されたYAGレーザ光源、
5はレーサ光集光用の集光レンズであって、レーザ光源
4からのレーザ光を集光レンズ5により透明窓2から斜
め入射させて(透明窓2での反射光がレーザ光源4に戻
ってレーザ光源4の動作が不安定になるのを防ぐため)
ターゲット3の表面に照射すると、ターゲット3の一部
が溶けて蒸発してプラズマ化し、このプラズマから軟X
線が発生するようになっている。
6は真空容器1内に設けられていて上記プラズマから発
生した軟X線を分光する凹面回折格子である。7は真空
容器l内にて凹面回折格子6のローランド円上に位置す
るようにして支持台8上に固定されていて凹面回折格子
6からの軟X線が通過するスリット、9は支持台8上に
回動可能に取付けられていてスリット7を通過した軟X
線が当たる位置にサンプル10が固定されているサンプ
ルホルダーであって、支持台8はスリット7が凹面回折
格子6のローランド円上を移動し得るように真空容器1
に対して移動可能となっている。11は真空容器1内に
てサンプルホルダー9の回転中心を中心として回転でき
るように支持台8に取付けられた電子分光器支持台であ
って、その上にサンプル10から発生する二次電子を分
光する円筒形ミラー型の電子分光器12及び該分光器1
2で分光された電子のエネルギーを検出するマイクロチ
ャンネルプレート13が固定されている。マイクロチャ
ンネルプレート13の出力信号は、真空容器1外に導か
れて図示しない信号処理系に供給されるようになってい
る。
本実施例は上述の如(構成されているから、レーザ光源
4を発振させてレーザ光をターゲット3に照射すると、
ターゲット3の一部が溶けて蒸発してプラズマ化し、こ
のプラズマから軟X線が発生する。尚、ターゲット3の
一部が蒸発して凹んだらターゲット3を回転させて常に
新しい面にレーザ光が当たるようにする。発生した軟X
線は凹面回折格子6に入射して分光された後、スリット
7を通ってサンプル10に入射し、サンプル10で発生
した二次電子が電子分光器12で分光され、電子分光器
12で分光された電子のエネルギーがマイクロチャンネ
ルプレート13で検出され、マイクロチャンネルプレー
ト13の出力信号が図示しない信号処理系で処理されて
サンプル10より放出された二次電子の分光スペクトル
が得られる。
そして、この分光スペクトルを分析することで、サンプ
ルlOの表面状態の解析が行なわれる。
尚、上記分析において、サンプルホルダー9を回転させ
ることにより、サンプル10に種々の角度で軟X線を入
射させることができる。又、電子分光器支持台11を回
転させることにより、サンプルIOから発生する二次電
子を種々の方向から測定することができる。更に、支持
台8を駆動してスリット7をローランド円上で動かすこ
とによりサンプル10上に照射する軟X線の波長を走査
し、発生した二次電子量を計測すれば、EXAFS (
Extended X−ray Absorption
 FineStructure)による解析も可能であ
る。又、マイクロチャンネルプレート13の代わりに電
子増倍管を用いても良い。
以上、本実施例の作動原理について説明したが、本実施
例はいわゆる軟X線プラズマ光源を用いており、該軟X
線プラズマ光源は小型なので、装置全体を小型化するこ
とができる。又、最近では、酸素(K吸収端23.32
人)、窒素(K吸収端30.99人)、炭素(K吸収端
43.68人)、燐(L吸収端94人、K吸収端5.8
人)、カルシウム(L吸収端35人)、ナトリウム(K
吸収端11、6人)、マグネシウム(K吸収端9,5人
)など生体物質に関する研究が盛んであり、5Å以上の
長波長の軟X線をプローブとした分析が要求されている
ので、本発明による電子分光分析装置は最適なものとい
える。
第2図は第2実施例の概略図であって、これはスリット
7とサンプル10との間にX線集光光学系(ウオルター
ミラー光学系)14を配置した点、サンプルホルダー9
がサンプル1oへの軟X線の入射方向に垂直な二方向に
移動できるようになっている点、電子分光器12が同軸
円筒型である点、ターゲット3.凹面回折格子6及びス
リット7以降の部材が夫々連結されてはいるが、別々の
真空容器1.5.16及び17内に設けられていて真空
容器17全体がスリット7の移動と共に移動するように
なっている点で第1実施例と異なっている。
本実施例によれば、X線集光光学系14により軟X線が
サンプル10上の狭い領域に集中するので、集光点にお
ける物質の性質を測定でき、更にサンプル10を移動さ
せてサンプル10の表面全体を走査するようにすれば、
サンプル10上での物質の分布状況等を測定することが
できる。
尚、電子分光器には種々のものがあるが、その代表例を
以下に示す。
(1)  平行平面型静電型電子分光器(第3図)二枚
の電極板の間には、ある特定の電圧が印加されていて、
スリットより入射した荷電粒子のうち、特定の運動エネ
ルギーを持った荷電粒子のみが偏向され射出スリットを
通過できる。二枚の電極に印加する電圧を走査すれば、
荷電粒子のエネルギーが分析できる。尚、入射スリット
と出射スリットが分光器の下部の電極から等距離の位置
にある。二次集束の条件はR/a=6r丁である。
(2)同軸円筒型静電型電子分光器(第4図)やはり、
二枚の円筒型の電極の間に特定の電圧が印加されていて
、入射及び出射スリットはこの二枚の円筒型の電極板の
間に置かれている。入射スリットより入射した荷電粒子
のうち特定の運動エネルギーを持ったものが、偏向され
、電極間を通る円形軌道を走行し、出射スリットを通過
できる。尚、入射スリットと出射スリットの湾曲は境界
電場効果を減するためである。
(3)半球型静電型電子分光器(第5図)原理は、はぼ
、同軸円筒型静電型電子分光器と同じである。しかし、
偏向電極板が球形なので、いろいろな入射角の荷電粒子
のエネルギー分析ができ、明るい分光器といえる。
(4)  シリンドリカルミラー型静電型電子分光器(
第6図) 原理は、はぼ平行平面型静電型電子分光器と同じである
。しかし、偏向電極板が円筒形なので、いろいろな入射
角の荷電粒子のエネルギー分析ができ、明るい分光器と
いえる。
尚、内部円筒の切断部は機械的に固定するために一部が
塞がっている。この穴は電場を一様にするために金網で
覆われている。境界電場補正電極は平行平板型分析器と
同様に内部円筒と外部円筒の端に付くが簡単のため図で
は省略しである。
(5)電界阻止型静電型電子分光器(第7図)基本的に
は、荷電粒子を放出するサンプルの電位を接地し、これ
に対して電位をもたせるべく対向電極を設け、荷電粒子
を吸引するような極性の電位を印加する。一方グリッド
は、反対に荷電粒子を電極側より押し戻すべく極性の電
位をかける。
サンプル表面より発生した二次電子のうち、一定の運動
エネルギー以上のものは、グリッドを通過し対向電極に
達する。信号は、電極とアース間に流れる電流として観
測される。グリッド電位を走査し、この電流値の差分を
とれば、二次電子のエネルギー分析ができる。
この他、分析する荷電粒子の運動エネルギーが大きい場
合には、電界でなく磁場で偏向する電子分光器も多い。
〔発明の効果〕
上述の如く、本発明による電子分光分析装置は、一般の
ユーザーにも手が届く径小型であるという実用上重要な
利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電子分光分析装置の第1実施例の
概略図、第2図は第2実施例の概略図、第3図乃至第7
図は夫々電子分光器の各種例を示す図である。 1.15,16.17・・・・真空容器、2・・・・透
明窓、3・・・・ターゲット、4・・・・YAGレーザ
光源、5・・・・集光レンズ、6・・・・凹面回折格子
、7・・・・スリット、8・・・・支持台、9・・・・
サンプルホルダー 10・・・・サンプル、11・・・
・電子分光器支持台、12・・・・電子分光器、13・
・・・マイクロチャンネルプレート、14・・・・X線
集光光学系。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)真空容器内に配置したターゲット上にレーザ光を
    照射することによりX線を発生させる光源と、該光源か
    らのX線を分光するために真空容器内に設けられた凹面
    回折格子と、該凹面回折格子で回折された光路中で前記
    凹面回折格子のローランド円に沿って移動可能に設けら
    れたスリットと、被験サンプルを載置し前記スリットを
    通過したX線が該被験サンプルに当たるように前記スリ
    ットの移動と共に移動できるサンプルステージと、前記
    被験サンプルより発生した二次電子を受ける電子分光器
    及び検出器とを備えた電子分光分析装置。
  2. (2)前記サンプルステージ及びスリットが真空容器内
    に配置されており、該真空容器全体が前記スリットの移
    動と共に移動するようになっていることを特徴とする請
    求項(1)に記載の電子分光分析装置。
JP2262410A 1990-09-29 1990-09-29 電子分光分析装置 Pending JPH04140652A (ja)

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JP2262410A JPH04140652A (ja) 1990-09-29 1990-09-29 電子分光分析装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7688445B2 (en) 2006-06-15 2010-03-30 Canon Kabushiki Kaisha Spectroscope and spectroscopic method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7688445B2 (en) 2006-06-15 2010-03-30 Canon Kabushiki Kaisha Spectroscope and spectroscopic method

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