JPH04134419U - 使い捨てエアクリーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】小さなエンジン１２のような種々の機械のため
の使い捨てエアクリーナを提供する。 【構成】空気取入管１４が筒状濾過要素２０の内部に収
容された空気濾過部１４ｂを有し、エアクリーナ１０の
内側支持体を形成する。エアクリーナ１０は濾過要素２
０から離間しかつこれを取巻くシェル２２と、濾過要素
２０、シェル２２及び空気取入管１４の一端を閉じる一
方の端部の蓋２４と、濾過要素２０及びシェル２２の他
端を閉じかつ空気取入管１４が挿入される開口２８を有
する他端部の蓋２６と、端部蓋２４，２６のうちの一方
の空気取入孔３６とを含んでいる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一般にエアクリーナの分野に関し、さらに詳しくは使い捨て可能な内 装濾過要素を備えたクリーナに関する。

【０００２】

【従来の技術】

エンジン用エアクリーナ、殊に小型エンジン用エアクリーナは、エンジン製造 業各社の仕様に合うように種々の寸法・形状に作られねばならない。この種のエ アクリーナの多くは取外しと交換の利く濾過要素を備え、また各種寸法のものを 揃えて置かねばならない。さらに取外し可能な濾過要素は、心合わせを間違えた り摩耗しやすいシール部材を備えるので漏れを生ずる。 空気漏れを減少させかつ各種機械に広く使用可能な簡単で安価な使い捨てエア クリーナを提供するために、エアクリーナは、安価な使い捨て材料で製造され、 また種々雑多な据付け装置を有する機械に取付き得るものでなくてはならない。 しかし単一の合成樹脂や紙のような軽量で安価な材料で作ったエアクリーナは、 使用時に受ける内圧に堪え得る程強くはない。クリーナ全体を維持するに足る強 度のある濾過要素が必要であるが、この機能に適した材料は一般に価格、重量及 び使い捨て性の要求にマッチしない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案者は、軽量、安価で使い捨て可能な材料で作った使い捨てエアクリーナ を提供すると共に、機械に永久的に据付け或は常置の据付要素に取付けることの できる再使用可能なアダプタ要素を提供することによって上記の問題を解決した 。このアダプタ要素は軽量の使い捨てエアクリーナに、必要な構造的支持力を付 与するものである。 これと同時に考案者は、濾過要素をアダプタ要素に取付けるに必要な唯一のシ ール部材以外のすべてのシール部材をなくすことによってエアクリーナにおける 漏洩の可能性を減少させた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は筒状の流体濾過可能な取入管に取付けて使用される使い捨てエアクリ ーナに関し、エアクリーナは濾過要素とハウジングとで構成される。

【０００５】 本考案の構成は、実施例に対応する図１から図３に示すように、 空気濾過部（１４ｂ）を有する筒状の流体濾過用硬質の空気濾過取入管（１４ ）に取付けて使用され、一つの単位として用いられる濾過要素とハウジングとか らなる使い捨て用エアクリーナにおいて、 ａ）第１及び第２端部と上記空気濾過取入管（１４）の空気濾過部（１４ｂ） を収容するための内部開口とを有する筒状の濾過要素（２０）と、 ｂ）第１及び第２端部を有して上記濾過要素（２０）の周りに同心状に配設さ れると共に上記濾過要素（２０）との間に空間（２３）を画定した外部の円筒状 シェル（２２）と、 ｃ）上記濾過要素（２０）と上記シェル（２２）の夫々の第１端部に取付けら れて流体の漏れない接合部を形成する第１の端部部材（２４）と、 ｄ）上記濾過要素（２０）と上記シェル（２２）の夫々の第２端部に取付けら れて流体の漏れない接合部を形成すると共に、上記内部開口に整合して上記空気 濾過取入管（１４）を収容するように形成された開口（２８）を有する第２の端 部部材（２６）と、 ｅ）上記端部部材（２４，２６）の少なくとも一つに設けられて、上記空間（ ２３）をエアクリーナの外部の空気と流体的に連通する互いに間隔をあけた複数 の空気取入れ孔（３６）と、 ｆ）上記第２の端部部材（２６）の開口（２８）の周縁において該第２の端部 部材から延びた可撓性材料からなる筒状のフランジ部材（３０）と、 ｇ）上記フランジ部材（３０）の直径を縮径するように該フランジ部材を圧縮 する圧縮具（３２）とを備えたことを特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】 図１は筒状の空気濾過取入管１４と据付要素１５とによって小型エンジン１２ に取付けた本考案のエアクリーナ１０の適宜実施例を全体的に示す図である。

【０００７】 この実施例を図２で詳細に示す。図２において管１４は固体部１４ａとエアク リーナ１０内に延出した空気濾過部１４ｂとを備える。適宜実施例の空気濾過部 １４ｂは多数の孔１６によって流体を濾過するように作られている。しかし好ま しい実施例においては、空気濾過部１４ｂを安全装置の役目をする流体濾過性の さや即ちくつ下状の要素１８で随意に包囲する。濾過性材料で出来た要素を好ま しくは弾性材料からなるバンド１５で所定の位置に取付ける。上記の他に図５に 示すような合成樹脂製のスクリーン即ち網状材料１１９を使用することができる 。この網１１９を取入管或は濾過要素の内側に取付けることができる。後者の場 合網を濾過要素に付けて配設する。

【０００８】 図３に詳しく示すように濾過要素２０は空気濾過部１４ｂ及びさや１８とに共 軸状に設けられていて、好ましくは可撓性の不織布材料からなる折りたたんだ要 素として形成されている。それ自体は濾過作用に受ける圧力に充分堪えるもので はない。空気濾過部１４ｂ及び濾過要素２０に対して円筒状シェル２２が同様に 共軸状に設けられている。

【０００９】 エアシール部材及び端部構造部材の役目をする端部部材２４によってエアクリ ーナの一端において円筒状シェル２２、濾過要素２０、さや１８及び取入管１４ を気密状に接合する。この端部部材は任意の適宜軽量材料で形成してよいが、か なり強度がありしかも適切なシール性を維持するのに充分な可撓性を有するシヨ アＡ硬度で９０の成形ウレタン材料を使用することが好ましい。

【００１０】 外部の円筒状シェル２２はフェノール樹脂を滲み込ませた紙、或は必要があれ ば合成樹脂又は鋼にすることができる。他の端部部材２６は上記の端部部材２４ と類似形状に形成されていて円筒状シェル２２と濾過要素２０間を気密にする。 取入管１４がエアクリーナ内に挿入できるように部材２６に開口２８を設ける。

【００１１】 フランジ部材３０が端部部材２６のほぼ開口２８から外方に延びている。フラ ンジ部材を部材２６と一体に成形することが好ましい。エアクリーナと取入管１ ４との間を気密に保つために、フランジ部材３０に使用した可撓性材料を圧縮又 は固定する手段を用いる。好ましい実施例においてはウオーム・ドライブ・バン ド式の締付具３２を用いる。エアクリーナ１０に取入空気を供給するために、端 部部材の一つに少なくとも一個の開口を形成する。好ましくは図３の端部部材２ ６に四個の湾曲した孔３６を穿孔する。孔３６は円筒状シェル２２、濾過要素２ ０及び端部部材２４と２６間に形成した空間２３内に空気を導くように配列され る。重力によってほこりがフィルタ内に落ち込むような方向にフィルタが向いて いない場合には孔３６を端部部材２４に設けることができる。

【００１２】 作動に当って、フランジを有する取入管１４を機械１２に取付ける。該フラン ジは機械の特殊要求に従って夫々構成される。一度適当な取入管を設置すると、 該取入管は各種寸法に使用できるようにされているので、一種類のエアクリーナ １０で多くの適用に対して使用することができる。エアクリーナ１０は完全に使 い捨てにするので、安価で軽量な材料で作ることが望ましい。内部の濾過要素が つぶれないように、開口２８に挿入した取入管１４の空気濾過部１４ｂの内部に 機械的支持部材を設ける。勿論、取入管は再使用できるので、重量のある高価な 部材は捨てないで残される。

【００１３】 図４，５、及び６に本考案の好ましい他の実施例を示す。

【００１４】 図４のエアクリーナ１１０は或る程度まで図１のエアクリーナ１０と同一の要 素を使用するので、そのような要素は同一番号に１００番を加えて示し、或る程 度異った要素についてのみ説明する。 図４に示すように取入管１４に対応する取入管１１４は直角と云うよりはむし ろ直線状である。

【００１５】 図５においてさや１８の代りにスクリーン１１９を使用する。その逆でも差支 えない。端部部材１２４は、空間１２３と空間１５２間が連通するように流路１ ５０が形成されている点が端部部材２４と異なっている。上記の空間１５２は端 部部材１２４と着脱可能な集塵用端部キャップ１５４との間に形成されている。 エアクリーナ１１０は、以下に述べる目的で流路１５０が該エアクリーナの上側 に向くような方向に配列されている。

【００１６】 キャップ１５４は端部部材１２４の端面に形成された唇部１５８と係合するフ ック部１５６によってスナップフイットする比較的硬質の合成樹脂材料で作るこ とが好ましい。フック部と唇部とは端部部材１２４及びキャップ１５４の夫々の 周縁に形成される。キャップ１５４に僅少の可撓性があると、使用者が周縁上の 或場所でフック部と唇部間の係合を解いてエアクリーナからキャップをすっぽり と外すことができる。

【００１７】 空間１２３内で、好ましくは端部部材１２６寄りに半径方向外方に突出した一 連の空気偏向翼１６０を設ける。この翼は円筒状シェル１２２に接触すると共に 円筒状の支持部材１６２に取付けられている。翼１６０はアンダーソン等に与え られた米国特許第３，０７８，６５０号に開示されたものである。

【００１８】 以下に述べることを除いてこの実施例は上述した好ましい第１実施例と類似の 作動をする。翼１６０を追加したことによって取入れた空気中から重い粒状物を 遠心分離して、濾過材内に重い粒状物が運ばれるのを防止する。矢印１７０で示 すように取入流路１３６に進入した空気が空間１２３に入る。翼群１６０を通過 する空気によって重い粒状物を遠心分離して矢印１７２の方向に運ばれて集塵キ ャップ１５４内に入り、キャップ内に堆積する。粒状物が集塵キャップ１５４内 に捕捉されるように流路１５０をエアクリーナの上側に設ける必要がある。

【００１９】 図７及び図８は本考案の好ましい第３実施例の二つの型式を示す。 図７のエアクリーナ２１０は或る程度図１のエアクリーナ１０と同一の要素を 使用するので、そのような要素は同一番号に２００番を加えて示し、或る程度異 なった要素についてのみ説明する。

【００２０】 図７の実施例が図２の実施例と異なっている顕著な点は、濾過要素２０がなく て外部要素２２０が未清浄空気に直接露出していることである。要素２２０の外 縁部の周りに外部スクリーン２２１を配設して、該要素の剛性を増して浮遊物か ら保護することが望ましい。しかしこの追加したスクリーンは絶対的必要物では ない。

【００２１】 また管２１４は直線状管であって、機械に取付けた別の取入管或は図２に示す 管１４のような管に結合する。 図７に示す装置は分離型ハウジングを有せず、又可撓性の頸部２３０にウオー ム締付具２３２を使用することによって濾過要素２２０を取入管２１４に取付け る。

【００２２】 上述したすべての実施例の変形態様として、取入管１４の端を切ってエアクリ ーナ１０，１１０或は２１０内に短い距離だけ延出するようにすることができる 。そのような装置を図８に示すが図７におけると同一の部品には３００番を付け て示す。上記の距離は端部部材２２６の端まで延ばすことができる。このような 構造は長さが短かくて端部部材２１４（図８においては３１４）によって構造的 に補強する必要のないエアクリーナ使用すると有効である。このような短い取入 管を用いた場合には、濾過要素の内面が完全に開放されているので孔１６，２１ ６を設ける必要がない。図８に示すように安全スクリーン３１９を設けることが できる。また安全スクリーンは、取入管３１４内に向けて凹まないようにスクリ ーン自体を支えるのに充分な剛性を有することが好ましい。

【００２３】 以上幾つかの好ましい実施例を示したが、該実施例は請求の範囲に定義した本 考案の範囲と精神から外れることなく種々変形し得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】小型エンジンに取付けた本考案のエアクリーナ
を示す側面図である。

【図２】図１のエアクリーナを部分破断して別の方向か
ら見た側面図である。

【図３】図２のエアクリーナの３−３線による断面図で
ある。

【図４】エンジンに取付けた本考案の他の実施例を示す
側面図である。

【図５】図４のエアクリーナを部分破断して示した側面
図である。

【図６】図５のエアクリーナの６−６線による断面図で
ある。

【図７】本考案の第３実施例を示す側面図である。

【図８】本考案の第３実施例の別の態様を示す図７に類
似の側面図である。

【符号の説明】

１４…空気濾過取入管 １４ｂ…空気濾過部 ２０…濾過要素 ２２…シェル ２３…空間 ２４…端部部材 ２６…端部部材 ２８…開口 ３０…フランジ部材 ３２…締付具 ３６…孔

フロントページの続き (72)考案者 サリバン，ブルース エム. アメリカ合衆国，ミネソタ 55431，ブル ーミングトン，ビンセント サークル 13613

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 空気濾過部（１４ｂ）を有する筒状の流
   体濾過用硬質の空気濾過取入管（１４）に取付けて使用
   され、一つの単位として用いられる濾過要素とハウジン
   グとからなる使い捨て用エアクリーナにおいて、ａ）第
   １及び第２端部と上記空気濾過取入管（１４）の空気濾
   過部（１４ｂ）を収容するための内部開口とを有する筒
   状の濾過要素（２０）と、ｂ）第１及び第２端部を有し
   て上記濾過要素（２０）の周りに同心状に配設されると
   共に上記濾過要素（２０）との間に空間（２３）を画定
   した外部の円筒状シェル（２２）と、ｃ）上記濾過要素
   （２０）と上記シェル（２２）の夫々の第１端部に取付
   けられて流体の漏れない接合部を形成する第１の端部部
   材（２４）と、ｄ）上記濾過要素（２０）と上記シェル
   （２２）の夫々の第２端部に取付けられて流体の漏れな
   い接合部を形成すると共に、上記内部開口に整合して上
   記空気濾過取入管（１４）を収容するように形成された
   開口（２８）を有する第２の端部部材（２６）と、ｅ）
   上記端部部材（２４，２６）の少なくとも一つに設けら
   れて、上記空間（２３）をエアクリーナの外部の空気と
   流体的に連通する互いに間隔をあけた複数の空気取入れ
   孔（３６）と、ｆ）上記第２の端部部材（２６）の開口
   （２８）の周縁において該第２の端部部材から延びた可
   撓性材料からなる筒状のフランジ部材（３０）と、ｇ）
   上記フランジ部材（３０）の直径を縮径するように該フ
   ランジ部材を圧縮する圧縮具（３２）とを備えたことを
   特徴とする使い捨て用エアクリーナ。
2. 【請求項２】 上記空気取入れ孔（３６）の少なくとも
   一つが、上記第２の端部部材（２６）に配設された請求
   項１に記載の使い捨て用エアクリーナ。
3. 【請求項３】 上記少なくとも一つの空気取入れ孔（３
   ６）が、上記第２の端部部材（２６）の中心の周りに等
   間隔に配設された複数の孔を含んだ請求項１に記載の使
   い捨て用エアクリーナ。
4. 【請求項４】 上記空間（１２３）内であって略上記第
   ２の端部部材（１２６）寄りに、半径方向外方に突出し
   た複数の空気偏向翼（１６０）を設け、上記第２の端部
   部材（１２６）は上記空気取入孔（１７０）を有し、上
   記空気偏向翼（１６０）は未濾過の取入れ空気を偏向す
   るように配設されていて空気中の粒子を遠心分離して重
   い粒子状物質が上記濾過要素（１２０）に到達するのを
   防止し、上記円筒状シェル（１２２）の上記第１端部に
   おいてエアクリーナに集塵用端部キャップ（１５４）を
   取付け、上記集塵用端部キャップ（１５４）には、上記
   空間（１２３）と該集塵用端部キャップ間に流路（１５
   ０）を設けて、遠心分離された粒子を上記集塵用端部キ
   ャップ内に集塵する請求項１に記載のエアクリーナ。