JPH0413435Y2 - - Google Patents

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JPH0413435Y2
JPH0413435Y2 JP1639986U JP1639986U JPH0413435Y2 JP H0413435 Y2 JPH0413435 Y2 JP H0413435Y2 JP 1639986 U JP1639986 U JP 1639986U JP 1639986 U JP1639986 U JP 1639986U JP H0413435 Y2 JPH0413435 Y2 JP H0413435Y2
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JP
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bearing
rotor
compressor
chamber
pump housing
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JP1639986U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば自動車用空調装置に用いられ
るベーン型圧縮機、特にその軸受部のシール機構
に関する。
(従来技術及びその問題点) ベーン型圧縮機は構成が簡単で高速回転に適す
るため、車両用空気調和装置の冷媒圧縮機として
多く使用されている。このベーン型圧縮機では、
ロータが取り付けられている回転軸が、ポンプハ
ウジングを構成する前後のサイドブロツクにそれ
ぞれ設けた軸受部によつて支承されている。そし
て、従来それらの軸受部には圧縮機の高圧側(吐
出圧及びベーン背圧側)から潤滑油が供給され潤
滑作用が行なわれている。
しかしながら、上記構成の圧縮機においては、
軸受部に高温で、かつ冷媒で希釈された潤滑油が
供給されるため異常摩耗や焼付きを起し易い等、
軸受部の潤滑性に劣るという問題があつた。
そこで、該軸受部には低圧側(吸入室側)から
低温で、かつ高濃度の潤滑油を供給すると共に、
該軸受部の片側(高圧側)に第5図に示したよう
に軸受部30と高圧側31とをシールする断面
「U」型のシールリング32を配設することによ
り、軸受部30の潤滑性の向上を図るようにした
ものが提案されている。
しかし、かかる構成の圧縮機においては、上記
「U」型シールリング32の軸方向寸法が大きい
ため、圧縮機の全長寸法に影響を及ぼすと共に、
回転軸33の支点間距離(前後のサイドブロツク
の各軸受部中心間の距離)が長くなり、また軸受
(ニードルベアリング)30の軸方向位置を固定
するための手段を設けるスペースの余裕が少ない
等の問題があつた。
(考案の目的) 本考案は上記のような実情に鑑みなされたもの
で、軸受部のシールリングによる軸方向寸法を縮
小させることにより圧縮機の全長寸法を縮小さ
せ、かつ軸受部の軸方向位置を固定する手段を設
けることができるようにしたベーン型圧縮機を提
供することを目的とする。
(考案の構成) 上記目的を達成するために本考案は、円筒形の
ケース本体とフロントヘツドとにより密閉された
圧縮機ケースが形成され、該圧縮機ケース内にロ
ータを内装したポンプハウジングが収容され、上
記ロータはポンプハウジングの前後のサイドブロ
ツクにそれぞれ設けられた軸受部に支持された回
転軸に固着され、該ロータの半径方向に設けられ
た複数のスリツトにベーンが進退自在に収納され
てなるベーン型圧縮機において、前記回転軸の外
周面であつて前記軸受部のロータ側端部付近に環
状溝を設け、該環状溝に前記軸受部と高圧側とを
シールするシールリングを配設すると共に、該軸
受部と低圧側とを連通させた構成とした。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。第1図は本考案の圧縮機の縦断面図を示し、
同図中1は圧縮機ケースで、一端面が閉塞された
円筒形のケース本体2の他端面にOリング3を介
してフロントヘツド4を嵌着固定してなる。前記
圧縮機ケース1内にはポンプハウジング5が収容
されており、該ポンプハウジング5は前後のサイ
ドブロツク、すなわちフロントサイドブロツク6
とリヤサイドブロツク7との間にカムリング8を
挾持してなる。
前記ポンプハウジング5内には回転軸9に嵌着
された円筒形のロータ10が回転自在に収容され
ている。該ロータ10には第2図に示す如くその
径方向に沿い且つ周方向に等間隔を存して複数の
スリツト11が設けられ、これらのスリツト11
内に板状のベーン12が進退自在に挿入され、こ
れらベーン12と前記ポンプハウジング5の内面
とロータ10の外周面により囲繞された空間部に
よつてポンプ室13が形成されている。
前記回転軸9はその略中間部と末端部がフロン
トサイドブロツク6とリヤサイドブロツク7にそ
れぞれ設けられた軸受部14,14′すなわちニ
ードルベアリング14a,14a′に回転自在に支
持され、先端部側はフロントヘツド4に設けられ
た軸シール室15を、シール部材15aにて気密
を保持された状態で貫通している。
前記フロントヘツド4とフロントサイドブロツ
ク6との間には吸入室16が設けられ、該吸入室
16はフロントヘツド4の周壁に設けられた吸入
口17に連通されている。また、前記吸入室16
はフロントサイドブロツク6にその中心部を挾ん
で両側に設けられた第1及び第2の吸入ポート1
8a及び18bを介してポンプ室13の吸入側に
連通されている。なおまた、該吸入室16と前記
軸シール室15とはフロントヘツド4のボス部に
設けた連通孔22によつて連通されており、吸入
室16に導入された冷媒ガス中に混入している潤
滑油は、該連通孔22を介して軸シール室15及
び該軸シール室15と連通している前記軸受部1
4に供給される。
前記ポンプハウジング5の外周面と円筒形ケー
ス本体2の内側面との間には吐出室19が設けら
れ、該吐出室19は円筒形ケース本体2に設けら
れた吐出口20に連通されている。また、前記吐
出室19はカムリング8の周壁両側に設けられた
吐出弁付吐出ポート(図示省略)を介してポンプ
室13に連通されている。
前記リヤサイドブロツク7の後端面には、軸受
部14′の反ロータ側を密閉するカバープレート
21が固着されている。また、前記吐出室19の
下部、即ち圧縮機ケース1内部の下部であつてポ
ンプハウジング5の外面との間の空間には潤滑油
が自重で溜り、オイル溜り24となつている。
前記ニードルベアリング14aの高圧側(ロー
タ10側)端部は、フロントサイドブロツク6の
内周面に突設された環状のストツパ25に当接
し、低圧側(軸シール室15側)端部はフロント
サイドブロツク6の内周面に凹設された溝に嵌装
された止め輪26によつて支持され、これにより
ニードルベアリング14aの軸方向位置が固定さ
れている。また前記回転軸9の外周面であつてニ
ードルベアリング14aのロータ10側端部と前
記ストツパ25とに対応する位置には環状溝27
が凹設されており、該環状溝27内には例えばテ
フロン製のピストンリングのようなシールリング
28が収容されている。該シールリング28は第
3図から明らかなように傾斜状に収容されてお
り、その内周面の一端28aが回転軸9に圧着
し、外周面の他端28bがフロントサイドブロツ
ク6のストツパ25内周面に圧着することによ
り、軸受部14と高圧側とが完全にシールされ
る。なお、このシールリング28の装着方法とし
ては、例えば第4図に示したように中央に孔28
cが穿設された平板状のシールリング28の外周
縁をロータ10側に倒しながら回転軸9の前記環
状溝27に装着すればよい。
(作用) 次に、上記構成になる本考案の圧縮機の作用を
説明する。エンジン等により回転軸9が起動回転
され該回転軸9と一体にロータ10が第2図中時
計方向に回転されるとベーン12の先端はカムリ
ング8の内周面に密着し、ポンプハウジング5の
内面、ロータ10の外周面及びベーン12によつ
て画成されたポンプ室13の容積が漸次拡大する
吸入行程で、被圧縮流体である冷媒ガスを、吸入
口17から吸入室16内に吸入する。
前記回転軸9の起動回転にともなつてポンプ室
13内に吸入された冷媒ガスは、該ポンプ室13
の容積を縮小する圧縮行程で圧縮されて、圧縮行
程末期の吐出行程で吐出弁を押し開き、吐出ポー
トから吐出室19に吐出されて、吐出口20から
冷媒ガス循環系を通つて熱交換された後、再び吸
入口17に戻る。
以上の作動中、吸入室16に導入された冷媒ガ
ス中に混入している潤滑油は、連通孔22を通つ
て軸シール室15及び軸受部14に供給され、か
つ該軸受部14と高圧側とはシールリング28に
よつてシールされているため、軸シール室15の
シール部材15a及び軸受部14のニードルベア
リング14aは低圧側(吸入室16側)から供給
される潤滑油のみによつて潤滑される。しかる
に、該潤滑油は低温のため粘性が高く、かつ高濃
度であるため、軸シール室15及び軸受部14の
潤滑性が向上する。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、円筒形のケース
本体とフロントヘツドとにより密閉された圧縮機
ケースが形成され、該圧縮機ケース内にロータを
内装したポンプハウジングが収容され、上記ロー
タはポンプハウジングの前後のサイドブロツクに
それぞれ設けられた軸受部に支持された回転軸に
固着され、該ロータの半径方向に設けられた複数
のスリツトにベーンが進退自在に収納されてなる
ベーン型圧縮機において、前記回転軸の外周面で
あつて前記軸受部のロータ側端部付近に環状溝を
設け、該環状溝に前記軸受部と高圧側とをシール
するシールリングを配設すると共に、該軸受部と
低圧側とを連通させてなるので、軸受部には低圧
側から低温で、かつ高濃度の潤滑油が供給されて
潤滑性が向上すると共に、シールリングが前記環
状溝に収容されることによりシールリングによる
軸方向スペースが節約されて全長寸法及び回転軸
の支点間距離が縮小され、また軸方向スペースに
余裕ができるため、軸受の両側に該軸受の軸方向
位置を固定するための手段を設けることができ、
その結果、軸受の安定性が向上する等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るベーン型圧縮機の第一実
施例を示す縦断面図、第2図は第1図の−線
矢視断面図、第3図は要部拡大断面図、第4図は
シールリングの装着方法の一例を示す説明図、第
5図は従来の軸受部を示す断面図である。 1……圧縮機ケース、2……円筒形のケース本
体、4……フロントヘツド、5……ポンプハウジ
ング、6,7……サイドブロツク(フロント及び
リヤサイドブロツク)、9……回転軸、10……
ロータ、11……スリツト、12……ベーン、1
4,14′……軸受部、16……吸入室、22…
…連通孔、27……環状溝、28……シールリン
グ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円筒形のケース本体とフロントヘツドとにより
    密閉された圧縮機ケースが形成され、該圧縮機ケ
    ース内にロータを内装したポンプハウジングが収
    容され、上記ロータはポンプハウジングの前後の
    サイドブロツクにそれぞれ設けられた軸受部に支
    持された回転軸に固着され、該ロータの半径方向
    に設けられた複数のスリツトにベーンが進退自在
    に収納されてなるベーン型圧縮機において、前記
    回転軸の外周面であつて前記軸受部のロータ側端
    部付近に環状溝を設け、該環状溝に前記軸受部と
    高圧側とをシールするシールリングを配設すると
    共に、該軸受部と低圧側とを連通させたことを特
    徴とするベーン型圧縮機。
JP1639986U 1986-02-07 1986-02-07 Expired JPH0413435Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1639986U JPH0413435Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1639986U JPH0413435Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

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Publication Number Publication Date
JPS62128184U JPS62128184U (ja) 1987-08-13
JPH0413435Y2 true JPH0413435Y2 (ja) 1992-03-27

Family

ID=30808218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1639986U Expired JPH0413435Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

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