JPH04134163U - ウオームギヤ付モータの軸受装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウォームギヤ付モータにおいて、騒音の低減
を実現するとともに、モータの調芯性を良くし作業性の
向上を図った信頼性の高いウォームギヤ付モータを提供
することを目的とする。 【構成】 ギヤケース７に樹脂成型ホルダー１０，鋼球
２，球芯メタル９を収納した手段により、低騒音，調芯
性の優れたモータが得られる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はモータのスラスト方向の負荷を受けるためのウォームギヤ付モータの 軸受装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の軸受装置は、ギヤケース内にスラスト受け用の当て板及びスリー ブメタルを挿入した構成になっていた。

【０００３】 以下に従来の軸受装置について説明する。 図３は従来のウォームギヤ付モータの軸受装置を示すものである。図３におい て、１はウォームギヤ１ａを有するモータシャフト、２はモータシャフト１の端 面に設けられた穴１ｂに集合する鋼球である。３及び４はスラスト受け板である 。５はスラストバネであり、６はスラストゴムで、スラストバネ５の内に位置し ている。７はギヤ部及び軸受装置を収納するギヤケースである。

【０００４】 以上のように構成された軸受装置について、以下その動作について説明する。 まず、モータ部で発生したトルクがギヤ部８で増幅され、その負荷をモータシャ フト１に設けられた鋼球２とスラスト受け板３との間で摩擦抵抗を低減し、スラ ストバネ５とスラストゴム６によりスラスト方向の負荷を吸収する構成になって いた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来の構成では、軸受メタルがスリーブメタルであるために モータの調芯が不可能なため、こじれ対策としてモータ軸間にスキ間を設けてい た。そのために、メタルとモータ軸間でクリアランス音が発生するという問題点 を有していた。

【０００６】 本考案は上記従来の問題点を解決するもので、騒音の低減を実現するとともに 、モータの調芯性を良くし作業性の向上を図った信頼性の高いウォームギヤ付モ ータを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案の軸受装置は、耐熱耐摩耗性にすぐれた材料 で形成された樹脂成型ホルダーに回転自在に保持する様にメタルと鋼球を挿入し 、メタルと鋼球にグリース封入空間を設けたものである。

【０００８】

【作用】

この構成によって、モータ先端部で発生しているメタル音を低減し、モータの 調芯性を良くし作業を向上させることができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例について図面を参照しながら説明する。

【００１０】 図１において、１はウォームギヤ１ａを有するモータシャフト、２はモータシ ャフトのスラスト方向の負荷を受けるための鋼球、９は球芯メタル、１０は樹脂 成型ホルダー、７はギヤ部及び軸受装置を収納するギヤケースである。図２は樹 脂成型ホルダー１０の詳細図である。

【００１１】 以上のように構成された軸受装置について、図１を用いてその動作を説明する 。まず、モータ部で発生したトルクはギヤ部８で増幅され、伝達されたスラスト 方向負荷を樹脂成型ホルダー１０に収納された球芯メタル９，鋼球２によって、 ラジアル方向及びスラスト方向の負荷を受ける構成になっている。

【００１２】 以上のような本実施例によれば、モータ軸先端のメタルのクリアランス音を低 減することができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案は、ホルダーと球芯メタルを採用することによりモータ軸 先端のメタルの音を低減し、モータ組立て時の調芯性を良くし作業性の向上を図 った優れた軸受装置を実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例におけるモータの半断面図

【図２】本考案の一実施例における軸受装置の樹脂成型
ホルダーの詳細図

【図３】従来のモータの半断面図

【符号の説明】

１ モータ軸 ２ 鋼球 ７ ギヤケース ９ 球芯メタル １０ 樹脂成型ホルダー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】回転自在なシャフトの端面に当接する鋼球
   と前記シャフトを保持する球芯メタルとを回転自在に保
   持する樹脂成型ホルダーで構成され、鋼球と球芯メタル
   間にグリース封入空間を設けたウォームギヤ付モータの
   軸受装置。