JPH04131806U - 照明柱の制振装置 - Google Patents

照明柱の制振装置

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JPH04131806U
JPH04131806U JP1470592U JP1470592U JPH04131806U JP H04131806 U JPH04131806 U JP H04131806U JP 1470592 U JP1470592 U JP 1470592U JP 1470592 U JP1470592 U JP 1470592U JP H04131806 U JPH04131806 U JP H04131806U
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JP
Japan
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damping device
vibration
vibration damping
lighting
metal sphere
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Application number
JP1470592U
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English (en)
Inventor
郁夫 城
正夫 木村
省吾 永津
Original Assignee
川崎製鉄株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】照明柱に発生するカルマン渦等による激しい振
動を簡易な装置によって効果的に制振することができ
る。 【構成】制振装置1は、立方体で形成した衝撃室4内に
1個の金属球体2を衝撃室4の側壁と所定のクリアラン
スcを設けて収納する。制振装置1が振動を受けると金
属球体2は衝撃室4の床面を転動して衝撃室4の側壁に
衝突するように構成されている。この制振装置1を照明
柱の振動モードの腹に取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は 湾岸道路や海や河にかかる橋等に付設される照明柱の制振装置に関 し、風を受けて共振する照明柱の振動及び交通による照明柱の振動を制振する装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
湾岸道路や海や河にかかる橋等に設置される、風を受ける照明柱に対して、カ ルマン渦等による激しい振動により、照明灯具に生じる障害や部材の疲労が問題 となっている。 これに対して、特開昭61−229003には可撓性長尺材を吊下した制振装 置が開示されている。また照明柱先端部に内蔵するタイプのばね式ダンパ(実願 昭62−135067)等が開発されているが、広い範囲の振動数帯域では、そ の効果が余り発揮されない場合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】
本考案は照明柱のもつ振動エネルギーを複数の重量体の衝突エネルギーに変換 ・吸収し、照明柱の振動を抑制することを目的とし、簡易な装置で制振効果の大 きい制振装置を提供しようとするものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
本考案は、立方体又は4角柱形からなる1個の衝撃室と、該衝撃室内に側壁と クリアランスを介し水平方向に転動自在に収納した金属球体とからなることを特 徴とする照明柱の制振装置である。 本考案の制振装置は、照明柱の振動振幅の大きな位置(高さ)に、照明柱の内 側または外側に剛結するものとする。
【0005】 振動振幅の大きな位置は、振動実験或は振動モード解析より求める。
【0006】
【作用】
図1は本考案の一実施例の説明図である。衝撃室4内に、金属球体2がその側 壁からクリアランスcを介し、水平方向に移動自在に収納されている。 制振装置1は図2に示すように、照明柱10の振動11の腹12の位置に剛結 されているので、照明柱10が共振振動し始めた時、振動11の腹12に当る照 明柱10の水平運動に対して、本考案の金属球体2は同期振動をし始め、金属球 体2を収納している衝撃室4の壁と金属球体2が衝突する。この衝突は照明柱1 0の振動11の腹12の水平運動の加速度の大きい位置で起こるように設計すれ ば、衝突力が最も大となる。
【0007】 さらに説明すれば、本願は、金属球体の重量、クリアランス等を最適値に設定 した制振装置を使用すると、照明柱の振動周期と金属球体の衝撃室側壁への衝突 周期を同調させることが可能となり、照明柱の振動を打消し制振することができ る。
【0008】
【実施例】
本考案の一実施例を図1に示す。図1(a)は縦断面図、図1(b)は図1( a)の横断面図である。制振装置1は1個の立方体の衝撃室4内に1個の金属球 体2を収納したもので、図1(b)に示すようにx、y方向に制振効果がある。 照明柱の振動がx、y方向成分を持つ連成振動の場合には、金属球体2を衝撃 室4の側壁と衝突を繰返しながら、先ず大きい方の成分を減衰させ、次いで小さ い方の成分を減衰させることを交互に行ないながら、制振作用をなすものである 。
【0009】 この制振装置1は、図2に示すように照明柱10の垂直部に取付けるもので、 金属球体2の重量のは、照明柱10の重量の1%前後とした。 一方、図3に示す寸法の八角形照明柱10に対し、共振振動試験を行ない、測 定された加速度応答によって制振効果を調べた。 この八角形照明柱の共振振動数は、図3に示す振動方向20に対して、表1の ようになった。
【0010】
【表1】 ──────────────────────────────────── モード次数 共振振動数〔Hz〕 1 2.9 2 12.2 3 22.2 4 39.8 ──────────────────────────────────── 表1のうち、風により生ずるカルマン渦による振動が最も起こり易いと考えら れるのは、1次並びに2次モードである。本実施例では制振装置を照明柱の2次 モードの腹の位置に取付けた。
【0011】 この実施例において、照明柱の定着部に加速度入力を与えた時に測定されるア ーム先端部の鉛直方向の加速度応答について、制振装置を取付けない場合の値に 対する制振装置を取付けた場合の値の比により制振効果を測定した。 制振装置を付設しない照明柱の2次モードの腹における変位振幅に対する比で 表わした。本実施例ではクリアランスcが変位振幅の約3倍のとき好成績を示し た。
【0012】 本実施例は立方体の衝撃室を用いたが衝撃室は4角柱を用いてもよい。
【0013】
【考案の効果】
本考案によれば金属球体の衝突のエネルギー損失を利用して簡易な装置で照明 柱の制振を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本考案の制振装置の一実施例の縦
断面図、図1(b)は図1(a)の横断面図である。
【図2】図2は本考案の制振装置の照明柱への取付けを
示す側面の説明図である。
【図3】図3は本考案を適用する照明柱の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 制振装置 2 金属球体 4 衝撃室 10 照明柱 c クリアランス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立方体又は4角柱形からなる1個の衝撃
    室と、該衝撃室内に側壁とクリアランスを介し水平方向
    に転動自在に収納した金属球体とからなることを特徴と
    する照明柱の制振装置。
JP1470592U 1992-03-18 1992-03-18 照明柱の制振装置 Pending JPH04131806U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226037A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Sumitomo Metal Steel Products Inc 制振装置及び制振性に優れた立設部材

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JPS615378U (ja) * 1984-06-16 1986-01-13 富士電気化学株式会社 多重筒型圧電ポンプ

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19950912