JPH0412958Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、日除けパネル、天窓、上下方向に
摺動するま窓などの建具を案内するための建具用
レールに関する。

従来の技術 従来から、左右方向に間隔をおいて配置される
アルミニウム押出型材製レールであり、固定用壁
を有する長尺状の中空レール本体と、中空レール
本体に側方突出状に形成されかつ中空レール本体
の長さ方向にのびた案内部とを備えた建具用レー
ルは知られている（実開昭59−60266号公報参
照）。

考案が解決しようとする課題 上記レール本体の両端部を被固定部材に止めね
じで固定するさい、レール本体が中空状であるた
め、固定用壁に対向する壁が止めねじのねじ込み
操作およびその操作の目視の邪魔になり、固定作
業が行ないにくいという問題があつた。

この考案の目的は、中空レール本体を被固定部
材に止めねじにより固定しやすい建具用レールを
提供することにある。

課題を解決するための手段 この考案は、左右方向に間隔をおいて配置され
るアルミニウム押出型材製レールであり、固定用
壁を有する長尺状の中空レール本体と、中空レー
ル本体に側方突出状に形成されかつ中空レール本
体の長さ方向にのびた案内部とを備えた建具用レ
ールにおいて、上記の目的を達成するために、固
定用壁の止めねじを配置すべき両端部内面が露出
するように、中空レール本体の両端部の一部が除
去されているものである。

作 用 この考案は、固定用壁を有する長尺状の中空レ
ール本体と、中空レール本体に側方突出状に形成
されかつ中空レール本体の長さ方向にのびた案内
部とを備えた建具用レールにおいて、固定用壁の
止めねじを配置すべき両端部内面が露出するよう
に、中空レール本体の両端部の一部が除去されて
いるから、レール本体が中空状であるにもかかわ
らず、止めねじのねじ込み操作およびその操作の
目視の邪魔になるものがない。

実施例 以下、図面を参照してこの実施例について説明
する。以下の説明において、前後とは第２図を基
準にし、前とは同図左側を、後とは同図右側をそ
れぞれいうものとする。またこの実施例はアルミ
ニウム押出型材製レールをサンルームにおける日
除けパネルの開閉装置に適用したものである。

サンルーム１は、既存家屋の垂直壁外面に設け
られている。サンルーム１の屋根２は、前方に向
かつて斜め下方に傾斜しており、左右側枠部材
３、前枠部材４、後枠部材５および左右側枠部材
３間にこれと平行に配置された複数の補助桟６
（第３図参照）を備えている。これらの各部材３
〜５および桟６はアルミニウム押出型材で作られ
ている。

左右各側枠部材３と補助桟６との間および隣り
合う補助桟６どうしの間には、後部に不透明の屋
根板７が、その屋根板７よりも前方の部分に透明
な屋根板８がそれぞれ嵌め止められている。両屋
根板７，８は連結部材９によつて互いに連結され
ている。

左右側枠部材３および補助桟６上には、それら
の長さ方向にのびたアルミニウム押出型材製レー
ル１０が取り付けられている。隣り合うレール１
０間には、その後部に前後一対のアルミニウム押
出型材製横架材１１がそれぞれ渡し止められてい
るとともに日除け装置１２がそれぞれ設けられて
いる。各日除け装置１２は、上下に重ねられた３
枚の日除けパネル１３と、これら３枚の日除けパ
ネル１３のうち下がわの２枚のものを前後動させ
るパネル開閉装置１４とからなる。

第２図〜第４図は、レールおよび日除け装置の
詳細を示している。レール１０は、横断面略凸形
の中空レール本体１５と、レール本体１５におけ
る幅狭の上がわ部分の両側壁外面に上下３段ずつ
形成されかつレール本体１５の長さ方向にのびた
側方突出状の案内部１６とからなる。レール本体
１５の底壁（固定用壁）１５ｂの止めねじ２８を
配置すべき両端部上面（内面）が露出するよう
に、レール本体１５の鎖線で示す両端部の一部
イ，ロが斜めに除去されている。そして。底壁１
５ｂの両端部が左右側枠部材３または補助桟６の
両端部に止めねじ２８により固定されている。

上下３つの案内部１６のうち、上がわ２つの案
内部１６の幅は互いに等しく形成され、最下段の
案内部１６の幅は遮光性を高めるために他のもの
よりも大きく形成されている。上下３つの案内部
１６のうち最上段の案内部１６の外側縁には下方
突部１６ａが、中段の案内部１６の外側縁には上
方突部１６ｂおよび下方突部１６ａが、最下段の
外方突出壁１６上面には中段の案内部１６の下方
突部１６ａに対応する位置に上方突部１６ｂがそ
れぞれ形成されている。レール本体１５の両側壁
外面には、隣り合う案内部１６どうしの中間位置
にレール本体１５の長さ方向にのびた突部１５ａ
がそれぞれ形成されている。

日除け装置１２の各日除けパネル１３は、遮光
板１３ａが横断面略Ｆ形のアルミニウム押出型材
製の枠１３ｂに嵌められているのである。各日除
けパネル１３の枠１３ｂの隅部内面には、Ｌ形金
具１７がそれぞれ取り付けられている。

各日除け装置１２の３つの日除けパネル１３の
うち最上段のものは、横断面Ｌ形の取付金具１８
を介してレール１０上面に固定されている。下が
わの２つの日除けパネル１３の枠１３ｂの後枠部
の上端には、そのパネル１３の上がわのパネル１
３の枠１３ｂ内に突出する上方突出状のストツパ
１９がそれぞれ形成されている。また、下がわの
２つの日除けパネル１３の枠１３ｂの左右枠部の
両端部外面には左右方向にのびた軸２０を中心と
して回転する垂直ローラ２１と、上下方向にのび
た軸２２を中心として回転する水平ローラ２３と
が一対ずつ取り付けられている。

中段の日除けパネル１３の左右の第１のローラ
２１は、隣り合う左右のレール１０の最上段の案
内部１６の下方突部１６ａと、中段の案内部１６
の上方突部１６ｂとの間に走行可能にそれぞれ嵌
め込まれている。最下段の日除けパネル１３の左
右の垂直ローラ２１は、隣り合う左右のレール１
０の中段の案内部１６の下方突部１６ａと、最下
段の案内部１６の上方突部１６ｂとの間に走行可
能に嵌め込まれている。この状態においては中段
の日除けパネル１３の左右の水平ローラ２３が隣
り合う左右のレール１０における上がわの２つの
案内部１６間の突部１５ａのすぐ内側に、最下段
の日除けパネル１３の左右の水平ローラ２３が、
隣り合う左右のレール１０における下がわの２つ
の案内部１６間の突部１５ａのすぐ内側に、それ
ぞれ位置している。

パネル開閉装置１４は、前後一対の横架材１１
に横断面Ｌ形の取付金具２４を介して取り付けら
れており、駆動モータを含むパネル開閉装置本体
２５と、パネル開閉装置本体２５から前方に伸び
た伸縮自在な多段式の棒状伸縮部材２６とからな
る。伸縮部材２６の前端は、最下位の日除けパネ
ル１３の枠１３ｂの前枠部に取り付けられたブラ
ケツト２７に固定されている。パネル開閉装置本
体２５の駆動モータが正または逆方向に回転駆動
されることによつて伸縮部材２６が進出または退
入される。駆動モータの駆動および回転方向は、
遠隔操作によつて制御されるようになつている。

遠隔操作によつて伸縮部材２６を進出させる
と、下がわ２つの日除けパネル１３がレール１０
に沿つて前進し、中段の日除けパネル１３のスト
ツパ１９が最上段の日除けパネル１３の枠１３ｂ
の前枠部に当たる中段の日除けパネル１３が停止
する。最下段の日除けパネル１３は、なおも前進
して、伸縮部材２６が最大限進出した位置におい
て、最下段の日除けパネル１３のストツパ１９が
中段の日除けパネル１３の枠１３ｂの前枠部に当
たつて停止する。日除けパネル１３を後退させる
には、遠隔操作により開閉操作１４の伸縮部材２
６を退入させればよい。日除けパネル１３の開閉
時に、風によつて日除けパネル１３が横方向の力
を受けても、水平ローラ２３がレール１０の突部
１５ａに接触して転動するので、日除けパネル１
３が横ぶれを起こすことなくスムーズに開閉され
る。

なお、この考案は、上記のサンルームの屋根に
設けられた日除けパネル用のレールの他、天窓用
のレールや上下方向に摺動する窓および日除けパ
ネルのレールにも適用することができる。

考案の効果 この考案の建具用レールによれば、レール本体
が中空状であるにもかかわらず、止めねじのねじ
込み操作およびその操作の目視の邪魔になるもの
がないから、中空レール本体の固定作業が行ない
易い。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであつて、
第１図はサンルームの外観を示す斜視図、第２図
は第１図の−線に沿う拡大断面図、第３図は
第１図の−線に沿う拡大断面図、第４図は第
３図の−線の沿う拡大断面図である。 １０……レール、１３……日除けパネル、１５
……中空レール本体、１５……固定用壁、１６…
…案内部、２８……止めねじ、イ，ロ……両端部
の一部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右方向に間隔をおいて配置されるアルミニウ
   ム押出型材製レールであり、固定用壁１５ｂを有
   する長尺状の中空レール本体１５と、中空レール
   本体１５に側方突出状に形成されかつ中空レール
   本体１５の長さ方向にのびた案内部１６とを備え
   た建具用レールにおいて、固定用壁１５ｂの止め
   ねじ２８を配置すべき両端部内面が露出するよう
   に、中空レール本体１５の両端部の一部イ，ロが
   除去されている建具用レール。